札幌ミステリーゾーン嫌い
2009年8月20日 日常
新コーナーである。私が札幌市内で見かけたミステリーなものを報告するのがこのコーナーだ。
この件については、今までに誰もネット上に書いていないと思われる。だから、私が言い出しっぺとしてここに記しておくことにしよう。
私の住む札幌市南区澄川。この界隈にもいろいろとミステリーなものがある。「澄川温泉」もその1つだ。
澄川温泉については以前にちょっとだけ書いたことがある。澄川温泉は銭湯の名前だ。店名に「温泉」という名前が付いているけれど、湧き出た温泉を使っているわけではない。通常の銭湯のような大きな浴槽と洗い場の他に、狭いサウナや、電気風呂、打たせ湯の小さな浴槽なんかもあって、たまに私も利用することがある。健康ランドと呼ばれる類とは違う。ややデラックスな銭湯である。店の前には看板がわりにタヌキの置き物(お馴染みのキャンタマのデカいアレである)が設置してあるので、その銭湯の通称は「たぬき湯」である。そのタヌキの置き物がデカいんだよなぁ。身長が5メートルくらいあるんじゃなかろうか? 陰茎のある部分の高さが私の身長より高い。そんなものだから、あのデカいタヌキの置き物は、澄川のランドマークになっているのである。
http://www.spk-super.com/img200801/sumikawa-tanuki.jpg
その澄川温泉は、勿論、男湯と女湯が別になっているんだけど、その日によって番台の右が男湯で左が女湯になっていたり、別の日にはその逆で右が女湯で左が男湯になっていたりと、男湯と女湯がランダムに入れ替わっているのである。もしかしたら、毎日交代しているのかも知れない。その右側の風呂場にミステリースポットがあるのだ。それは風呂場の右の奥の、壁の低い位置に白い塗料で書かれている文字だ。
その文字とはこれだ。
やすこ
すこやかに
1986.8.2
これっていったい何なんだろうか? 何かの記念碑的なもののような気がする。
「やすこ」ってのは女性の名前だろうな。靖子とか康子とか。
「すこやかに」ってのは、「すこやかに育てよ」とか、そ~いう期待・希望の表明の言葉の省略形だろうな。
ってことは、「やすこ」ってのは子供か? オトナに対して「すこやかに」って言葉は使わないだろ。
「1986.8.2」ってのは1986(昭和61)年8月2日の意味だろうな。この日に少女「やすこ」に何かあったのだろうか?
そのシチュエイションを想像しちゃうのである。
1986年の8月2日の夏の暑い日、母親に連れられてここに入浴にやってきた少女・やすこ。母親に「滑って危ないから走るんじゃないよ」と注意されていたが、右の奥のその位置で転んでしまい、打ちどころが悪くて、緊急搬送された病院で死亡が確認されてしまう。哀悼の言葉として、その現場にあの文字が。やすこ、あの世でもすこやかに育つんだよ・・・と母の願いとして。
いやいや、違うかも知れない。死んだのなら、「すこやかに」じゃなくて「やすらかに」って書くのが一般的じゃなかろうか?
1986年の8月2日の夏の暑い日、臨月のA子さん(仮名)がここに入浴にやってきた。湯舟をあがったA子さんが急に産気づき、右の奥のその位置でしゃがみ込んでしまった。破水して頭が出てきたぞ。偶然、近くで体を洗っていた看護婦(または産婆)のB子さん(仮名)の助けで、A子さんはその場で出産することになる。入浴していた近所に住むC子さん(仮名、48歳、主婦)の「がんばれ」とか「りきんで」と応援する声が風呂場に響く。5人の子供を持つ出産ベテランのオバちゃんD子さん(仮名、63歳、主婦)はそっとA子さんの手を握り、呼吸法を教える。そして、産まれてきた女の子は、後に「やすこ」と名付けられるのであった。「やすこ」は今年の8月2日で23歳になり、自らのその体験によって、今は病院で助産婦の仕事に励んでいるのだった。A子さん、やすこはすこやかに育ちましたよ!
なんだかこれも違うかも。
その他に5パターンのシチュエイションを想像しているのだが、正解があるのか、ないのか、私は知らない。ミステリーである。
番台のオバちゃんにあの文字の意味をたずねた人がいるらしい。番台のオバちゃんは何も答えてくれなかったそうだ。ミステリーである。
私は札幌の中央図書館に行って、1986年8月の当時の「北海道新聞」の縮小版を見てみたのだが、関連するような事故や事件の記事は見あたらなかった。ミステリーである。
札幌ミステリーゾーン、つづく。
これを書いから8年後の2017年に、続報を書きました。
こちらへどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/201712180833275424/
この件については、今までに誰もネット上に書いていないと思われる。だから、私が言い出しっぺとしてここに記しておくことにしよう。
私の住む札幌市南区澄川。この界隈にもいろいろとミステリーなものがある。「澄川温泉」もその1つだ。
澄川温泉については以前にちょっとだけ書いたことがある。澄川温泉は銭湯の名前だ。店名に「温泉」という名前が付いているけれど、湧き出た温泉を使っているわけではない。通常の銭湯のような大きな浴槽と洗い場の他に、狭いサウナや、電気風呂、打たせ湯の小さな浴槽なんかもあって、たまに私も利用することがある。健康ランドと呼ばれる類とは違う。ややデラックスな銭湯である。店の前には看板がわりにタヌキの置き物(お馴染みのキャンタマのデカいアレである)が設置してあるので、その銭湯の通称は「たぬき湯」である。そのタヌキの置き物がデカいんだよなぁ。身長が5メートルくらいあるんじゃなかろうか? 陰茎のある部分の高さが私の身長より高い。そんなものだから、あのデカいタヌキの置き物は、澄川のランドマークになっているのである。
http://www.spk-super.com/img200801/sumikawa-tanuki.jpg
その澄川温泉は、勿論、男湯と女湯が別になっているんだけど、その日によって番台の右が男湯で左が女湯になっていたり、別の日にはその逆で右が女湯で左が男湯になっていたりと、男湯と女湯がランダムに入れ替わっているのである。もしかしたら、毎日交代しているのかも知れない。その右側の風呂場にミステリースポットがあるのだ。それは風呂場の右の奥の、壁の低い位置に白い塗料で書かれている文字だ。
その文字とはこれだ。
やすこ
すこやかに
1986.8.2
これっていったい何なんだろうか? 何かの記念碑的なもののような気がする。
「やすこ」ってのは女性の名前だろうな。靖子とか康子とか。
「すこやかに」ってのは、「すこやかに育てよ」とか、そ~いう期待・希望の表明の言葉の省略形だろうな。
ってことは、「やすこ」ってのは子供か? オトナに対して「すこやかに」って言葉は使わないだろ。
「1986.8.2」ってのは1986(昭和61)年8月2日の意味だろうな。この日に少女「やすこ」に何かあったのだろうか?
そのシチュエイションを想像しちゃうのである。
1986年の8月2日の夏の暑い日、母親に連れられてここに入浴にやってきた少女・やすこ。母親に「滑って危ないから走るんじゃないよ」と注意されていたが、右の奥のその位置で転んでしまい、打ちどころが悪くて、緊急搬送された病院で死亡が確認されてしまう。哀悼の言葉として、その現場にあの文字が。やすこ、あの世でもすこやかに育つんだよ・・・と母の願いとして。
いやいや、違うかも知れない。死んだのなら、「すこやかに」じゃなくて「やすらかに」って書くのが一般的じゃなかろうか?
1986年の8月2日の夏の暑い日、臨月のA子さん(仮名)がここに入浴にやってきた。湯舟をあがったA子さんが急に産気づき、右の奥のその位置でしゃがみ込んでしまった。破水して頭が出てきたぞ。偶然、近くで体を洗っていた看護婦(または産婆)のB子さん(仮名)の助けで、A子さんはその場で出産することになる。入浴していた近所に住むC子さん(仮名、48歳、主婦)の「がんばれ」とか「りきんで」と応援する声が風呂場に響く。5人の子供を持つ出産ベテランのオバちゃんD子さん(仮名、63歳、主婦)はそっとA子さんの手を握り、呼吸法を教える。そして、産まれてきた女の子は、後に「やすこ」と名付けられるのであった。「やすこ」は今年の8月2日で23歳になり、自らのその体験によって、今は病院で助産婦の仕事に励んでいるのだった。A子さん、やすこはすこやかに育ちましたよ!
なんだかこれも違うかも。
その他に5パターンのシチュエイションを想像しているのだが、正解があるのか、ないのか、私は知らない。ミステリーである。
番台のオバちゃんにあの文字の意味をたずねた人がいるらしい。番台のオバちゃんは何も答えてくれなかったそうだ。ミステリーである。
私は札幌の中央図書館に行って、1986年8月の当時の「北海道新聞」の縮小版を見てみたのだが、関連するような事故や事件の記事は見あたらなかった。ミステリーである。
札幌ミステリーゾーン、つづく。
これを書いから8年後の2017年に、続報を書きました。
こちらへどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/201712180833275424/
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