映画嫌い (475)

2009年8月27日 映画
本日のクソ映画は2009年の米国映画「ウルヴァリン: X-Men Zero (X-Men Origins - Wolverine)」である。コミックの実写版映画「Xメン」シリーズの第0章ってことで、第1作の前の、主人公・ローガンの物語を見せている。最近、この手の第0章ものって多いねぇ。
この映画は日本では9月11日より劇場公開されるようだ。
 
1845年のカナダ。ジェイムズ・ローガン少年は兄のヴィクターと家を出て逃亡した。兄弟は特殊能力を持つミュータントだ。兄は狼男に変身し、弟は両手の拳からそれぞれ3本の長い爪が飛び出してきてそれが武器になる。成人した兄弟は米兵となって19世紀の後半の戦場で活躍した。共に不死身の体を持ち、弾が当たっても死なずに、すぐに傷が治る体質なのである。第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦でも活躍したが、ベトナム戦争では対立した上官を殺してしまい、兄弟は銃殺刑になってしまう。ところが、何度撃っても兄弟は死なない。ある日、投獄されている兄弟のところへストライカー大佐がやってきて、2人はストライカーの部隊への入隊を勧誘される。その部隊とは、特殊能力を持つミュータントを集めた極秘のものだ。2人は入隊して、仲間のミュータントたちと任務を遂行するが、その部隊の非人道的な行為を嫌うローガンは部隊から抜けてしまう。そして6年が過ぎた。ローガンはカナダの山奥で林業をしながら、恋人と平和な暮らしをしていたのだった。
ある時、ローガンの仕事場にストライカー大佐がやってきた。ヴィクターがミュータント狩りを始めて、かつての仲間のミュータントたちが次々にヴィクターによって殺されている・・・とストライカーはローガンに告げる。翌日にローガンの恋人がヴィクターによって殺されてしまった。めらめらと復讐心に燃えるローガン。ヴィクターへの復讐に協力すると言うストライカーは、ローガンの体をヴィクターと戦う為の強靱なものに改造する。その改造とは、ローガンの骨格を新開発の金属・アドマチウムに置き換えるものだ。ローガンの武器である爪も金属製の鋭いものに変わった。そして、ローガンは自らの名前をウルヴァリンと改名する。かつて彼女が教えてくれた物語に登場する名前だ。
ところが、それはストライカーの罠で、ストライカーはミュータントたちの特性を1つに集めた超人ミュータントを作ろうとしていたのだ。ストライカーの研究施設を脱走したウルヴァリンは、ヴィクター、そしてストライカーを倒そうとするが、実はヴィクターはストライカーの仲間で・・・。
 
映画「Xメン」シリーズは私は全て見たはずなんだけど、面白いとは思えなかったから、ほとんど記憶に残っていない。どんなストーリーなのか忘れちゃっているなぁ。
で、この映画、対決する兄弟。ミュータント界の若貴兄弟かよ?と思いながら見ていたら、何故か危うくなった弟を兄が助けて、ストラーカーが作った超人ミュータントを協力して倒しちゃうんだもの、こりゃ、すっげぇマヌケだ。なんでそぉなるのぉ? 兄の心理がまるっきり見えてこないぞ。
殺された彼女は実はストラーカーの手下で、ローガンの監視役だった・・・ってのは想定内で、彼女が生きていて登場してきたシーンでは、おぉ、やはりそうきたかぁ・・・と笑っちゃったぞ。監視役のくせに、本当にローガンのことを愛していたんだとさ。あぁ、バカバカしぃ。そんなヘナチョコ・ストーリーなんか見せるなよ。
1845年より前について見せていないのもダメだな。あの兄弟の誕生秘話とかも見せるべきだろ。なぜに兄弟が違う家庭で育つことになったのかも見せていないしなぁ。

私はこの映画のDVDをこの映画の制作関係者からいただいたのであるが、それは米国での公開の数カ月前で、DVDの中身は完成版ではなく、テスト版だったのだ。とりあえず撮影したシーンを粗くつなげて、ストーリーをどうにか鑑賞できるようにデッチあげられたラフな編集のものだ。特撮なんか緻密にやっていなくて、明らかに合成だとわかるような対象物の浮いたシーンがあったり、未完成のCGのとりあえずこんな感じで現在作ってます的な泥人形の動いているようなシーンを見せられたり、ワイヤーで吊ってるアクション・シーンでは、まだワイヤーを消していない画像の状態の、吊ってるワイヤー丸見えの状態だったり・・・と、それはそれでメイキング映像としては面白いものの、これの特撮部分やCGをちゃんと作った完成版って面白いとは思えないんだよなぁ。逆に、このままの、CG泥人形と戦っていて、ワイヤーで吊るされているままの姿のものを見せたほうがコミック的で面白いんじゃないだろうか? クライマックス・シーンのスリーマイル島の原発の煙突の上で戦うシーンなんか、背景もCGで、飛び回る敵もCG泥人形で、崩れ落ちる煙突もCG。その上、ウルヴァリンを演じているヒュー・ジャックマンの背中には2本のワイヤーが丸見え。もうめちゃくちゃな状態なんだが、そ~いうほうが楽しいだろにぃ。
完成版では上記のストーリーも変わっているかも知れないなぁ。
 
映画「ウルヴァリン: X-Men Zero」
http://movies.foxjapan.com/wolverine/
 
 

 
「Xメン」を「ペケ・メン」とついつい読んでしまうのは私だけであるまい。
 

 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索