映画嫌い (485)

2009年9月7日 映画
本日のクソ映画は2007年のイギリス・オーストラリア合作映画「奇術師フーディーニ - 妖しき幻想 (Death Defying Acts)」である。

20世紀前半のスコットランドのエジンバラ。世界的に有名な米国人のマジシャンのハリー・フーディーニが公演の為にエジンバラにやってきた。彼は手錠をかけられたまま水槽の中で逆さ吊りにされた状態から脱出するというイリュージンを見せる公演を行なう他に、訪問した各地のインチキ霊能者との対決も行なっていた。その対決とは、彼の母親が言い残した最期の言葉を自称霊能者に霊視させて、彼しか知らないそれを言い当てられた人には賞金1万ドルを渡すというものだ。いまだに誰も霊視には成功していない。
エジンバラにその賞金を手にしようとしている母娘がいた。母のマリーと幼い娘のベンジーだ。かつて2人はエジンバラの小さなステージで降霊ショーを見せて稼いでいたが、その霊能力はニセモノで、(宜保愛子のように)事前調査によって得た情報を元にして、まるで霊視で言い当てたように見せるショーだったのである。
マリーとベンジーはフーディーニとその母を調査するが、彼の母親の最期の言葉に関する資料もヒントも何も出てこない。フーディーニの宿泊しているホテルの部屋に忍び込んで荷物を物色し、公演会場の楽屋にも侵入してみたが、何の情報も得られなかった。
そんな時、母娘はフーディーニと出会い、フーディーニはマリーに一目惚れ。マリーも次第にフーディーニに心が傾いていく。対決の日は目前だ。何の手がかりもないままのマリーは焦る。フーディーニのマネージャーであるシュガーマン氏はフーディーニとマリーが親密になるのを嫌い・・・。
 
この映画も、登場人物たちの心理が見えてこないねぇ。フーディーニがマリーに惹かれる心理が全く見えてこない。妻帯者である彼がマリーをどうしたいと言うんだろうか、それも見えてこないんだよなぁ。それ以上にマリーの心理も見えてこないのもダメだな。霊視とか降霊とか、ストーリーにそ~いうオカルトの要素を持ちながらも、結局はオカルトそっちのけで2人の恋愛関係をメインになぞっているんだから、ちゃんと2人のそれぞれの心理を見せるべきだろ。
マリーを演じているのは日本でも人気のある女優さん、キャサリン・ゼタ・ジョーンズなんだが、この映画ではそんなに魅力的にも見えないなぁ。娘のベンジーのほうが可愛いぢゃん。そのベンジー役の女の子、どこかで見た事が・・・と、しばらく考えて、やっと思い出した。前述の映画「つぐない」で偽証娘・ブライオニーを演じていた子役だな。フーディーニがマリーではなくて、娘のベンジーに一目惚れするストーリーにしたほうが面白いのでは? ロリコンかよ?
 
映画「奇術師フーディーニ - 妖しき幻想」
http://www.shochiku-home-enta.com/shop/item_detail?category_id=30739&item_id=257082
 
 

ちなみに、フーディーニって実在したマジシャンで、実際に、この映画でのように、インチキ霊媒師をあばくことをやっていた人だった。
 

 
 

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