映画嫌い (494)
2009年9月17日 映画貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2007年のフランス映画「インストーラー (Chrysalis)」である。
ユーロポール(欧州警察機構)の刑事のダヴィッドは、組織犯罪を捜査し、極悪の犯人・ニコロフを追う。ところが、ダヴィッドはニコロフと格闘の結果、気を失ってしまい、ニコロフに連れ去られ、ある病院の秘密の処置室に運ばれた。そこにはニコロフが軍から盗んだ「クリサリス」という装置が。その装置とは、軍の秘密研究所が開発したもので、人間の記憶のデジダル化をし、記憶の消去や書き換えを行えるものだ。ダヴィッドはクリサリスによって記憶を消されてしまい、自分がどこの誰なのかもわからない状態にされて解放された。
一方、その病院の女性医院長は専門は心臓外科であるが、クリサリスの操作を覚えて、それを交通事故で重体になっている自分の娘・マノンに使おうとしていた。ところがマノンは・・・。
面白くない。散漫だ。必要のない余計な登場人物も多い。整形手術で元の姿に戻ったと思っていたマノンは、実はマノン本人ではなくて、マノンの記憶をクリサリスによって移植されてた人物だったのだ!というサプライズを見せているんだけど、マノンの存在が脇役でしかないので、いまひとつサプライズ感がない。記憶を失ってからのダヴィッドの存在感も薄いし、ダヴィッドの相棒刑事のマリーがストーリーのメインに出てきたりして、誰が主役なのかぼやけているじゃないか。そんなもので、すっごくヘタクソな映画に見えてしまうんだよなぁ。ヘンテコな近未来感、モノトーンっぽい色彩を多様した胡散臭いセット、散漫なストーリー、魅力もなく冴えない俳優たち・・・と、クソ度の高い映画だね。ニコロフが一卵生双生児だってのも意味ないだろ。
映画「インストーラー」
http://eiga.com/movie/54404
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