映画嫌い (278)

2008年6月1日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「アクロス・ザ・ユニバース (Across The Universe)」だ。日本では今年の8月9日から劇場公開されるらしい。ってことで、今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
ろくなストーリーもない、いわゆる「わけのわからない映画」の類なのがコレである。タイトルの「アクロス・ザ・ユニバース」ってのは、ビートルズのあの曲である。ビートルズの曲がカバーされいるやつが全編で流れている映画なのだ。それが困った事に、MTVが放送しているようなわけのわからないプロモーション・ビデオを、全編ビートルズのカバー曲で寄せ集めて1つの映画にデッチあげちゃっているような作風なのである。ミュージカル風になったり、サイケになったり、ライヴ風になったり・・・と、かなり散漫な寄せ集めである。曲と曲の間にストーリーをぶち込んで、そのストーリーの延長線上に次の曲の歌詞を乗せるというスタイルでやっちゃっているものだから、ちゃんとストーリーがつながっていなくて、断片的すぎて、つかみどころもなく、何が何なのか、何を言いたいのか、何を見せたい映画なのか、さっぱりわからないのである。1曲終わるごとにドッとシラケるぞ。そんなのを2時間以上に渡って見せられちゃうんだもの、たまったもんじゃない。ビートルズのファンは世界中にたくさんいるけれど、誰が見てもこの映画にはシラケっぱなしだろうな。この映画に感動したとか、感銘を受けたとか、楽しめたという人が地球上にひとりもいないんじゃないのぉ?
 
登場人物の名前が、ビートルズの曲のタイトルや、歌詞の中に登場する名前だったりするのがワザトくさくて失笑だ。主人公は英国のリヴァプールからやってきた男で、名前がジュードだものイヤだなぁ。そのほかに、ルーシー、セディ、プルーデンス、ジョジョ、ドクター・ロバート、・・・と、ビートルズまみれだ。
セリフの中にも、「when I’m sixty-four」とか、ビートルズの曲のタイトルがいくつも登場してくる。プルーデンスという名前の女性が風呂場の窓から入ってくるシーンがあって、その時のセリフが「she came in through the bathroom window」だもの、私はイスからずり落ちたぞ。おぃおぃ、「she came in through the bathroom window」って言いたいがためだけに、何の脈絡もなく、プルーデンスを風呂場の窓から入るシーンを撮影しちゃったんかい?
 
この映画を見て、何とか意味がわかる部分を抽出すると、こんなストーリーなのだ。
ベトナム戦争時のアメリカが舞台である。英国のリヴァプールからやってきた青年、ジュードが主人公だ。彼は父親を探しにアメリカのブリンストン大学にやってきた。第二次世界大戦中に英国に派兵されてきたアメリカ兵がジュードの父親なのだ。しかし、父親はジュードが生まれる前にイギリスから去ったまま、二度と戻ることがなかった。ブリンストン大学で父親はすぐに見つかる(おいおい)。
ジュードはその大学で、学生のマックスと、その妹であるルーシーと知り合い、親しくなる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/acrosstheuniv1.jpg
大学が夏休みの期間、マックスはニューヨークで生活してみようと考え、ジュードもそれに同行した。そして、ニューヨークで共同生活アパートに部屋を借りた。そのアパートのオーナーが歌手志望の女性、セディだ。
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マックスを追いかけてルーシーもニューヨークにやってきた。そして、ルーシーはジュードとデキてしまうのだった。
ベトナム戦争が泥沼化する中、ジュート、マックス、ルーシーは反戦平和運動に参加し、活動家のドクター・ロバートと出逢う。
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そんな時に、マックスに徴兵を命令する召集令状が送られてきた。一方、反戦平和運動の活動が暴動と化し、逮捕されたジュートは英国に強制送還されてしまう。
その後しばらくして、ジュードは再度、ニューヨークにやってきた。タクシーの運転手になっていたマックスが空港まで迎えに来ていた。そして、マックスのタクシーに乗って、街中にあるビルに向かう。そのビルの屋上では、プロとしてデビューしたセディがシークレット・ライブを行なっていたのだ。(これって、明らかに、ビートルズ映画「レット・イット・ビー」の屋上ライブのシーンのパロディだよなぁ、曲も「ドント・レット・ミー・ダウン」だもの)
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そのライブ現場に警官たちがやってきてライブは中断させられしまう。皆が去った屋上のステージで、ジュートは「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」を歌う。
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そしてジュートは、その場に現われたルーシーと再会するのだった。おしまい。
 
 
く、くだらない・・・。全世界のビートルズ・ファンもシラケっぱなしだろう。はじめにビートルズ・ソングありき!で作られたんだろうけれど、こんな映画に何の意味があると言うのだ? そのほかにも、意味のないプロモーション・ビデオ風のシーンがいっぱいだ。頭がクラクラしてくる。ビートルズの原曲は一曲も使わずに、全てがカバーされたバージョンが使われているんだけど、そのアレンジのチープさにもうなだれてしまうものなぁ。
 
 
使用されているビートルズ・ソングは順にコレだ。
girl
helter skelter
hold me tight
all my loving
I wanna hold your hand
with a little help from my friends
it won’t be long
I’ve just seen a face
let it be
come together
why don’t we do it in the road
if I feel
I want you
dear Prudence
I am the walrus
being for the benefit of Mr.Kite
because
something
oh darling
strawberry fields forever
revolution
while my guitar gentley weeps
across the universe
happiness is a warm gun
a day in the life
blackbird
hey Jude
don’t let me down
all you need is love
lucy in the sky with diamonds
flying

 

 

映画「アクロス・ザ・ユニバース」
http://across-the-universe.jp/
 
 
 

 
どうして映画のタイトルを「アクロス・ザ・ユニバース」にしちゃったのだろう?と思ってしまう。ビートルズの曲を映画のタイトルにするのなら、他にもまだ選択肢があっただろうになぁ。主人公がジュードだから、そのまんま「ヘイ・ジュード」ってタイトルにするのもベタだろうけれど。
 
次回は、コレのレッド・ツェッペリン版でも作って、タイトルを「トランプルド・アンダー・フット」にしちゃうのはいかがだろうか?
 

 
 

訃報嫌い

2008年6月2日
 
う〜ん、今年はドラマーの厄年なんだろうかぁ?
前述のジョン・ラトジー(元・ラッシュ)、ブライアン・デヴィソン(元・ザ・ナイス)に続いて、今度は、ウガンダ・トラまでも・・・。
合掌。
http://fu-hou.com/1919
http://yakitoriugachan05.hp.infoseek.co.jp/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (279)

2008年6月4日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「ラスベガスをぶっつぶせ」だ。原題は「21」で、これはトランプ・ゲームの「ブラックジャック」のカードのことだな。ベン・メズリック著の小説「Bringing Down The House」を映画化したのがこれだ。その小説は私も以前に英語の原版で読んだことがある。実話を元にした小説だ。かつて著者が大学生だった時に自らが経験したラスベガスでの大儲けの物語りである。主人公のベン・キャンベルってのがベン・メズリック本人の事だ。映画では現在の物語に改変されているなぁ。
日本では現在劇場公開中だったかな。ってことで、今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
主人公は米国のボストンにあるMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生、ベン・キャンベルだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/21_1.jpg
MITは米国の科学技術系の最高峰の大学である。成績優秀な彼は、MIT卒業後にハーヴァード大学医学部に入学することが決まったのだが、その学費もなく、奨学金の競争倍率も高く、バイトの収入も少ない。学費と生活費を見積ってみると、今後、30万ドルが必要だ。ベンは途方にくれていた。
そんな時、MITの数学の教授、ミッキー・ローザがベンに声をかけてきた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/21_2.jpg
教授はベンの数学的な才能を認め、教授自身が運営している秘密のチームへ招待したのだった。そのチームにはすでに4人の成績優秀な学生がいて、教授の指導の元、トランプ・ゲームの「ブラックジャック」での必勝法を研究していた。イカサマではなく、合法的に勝つ方法だ。一切のハイテク機器を使わずに、トランプのカードをカウントし、出てきたカードを記憶する。そして「確率変動」の理論を応用だ。
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数学的に秀才なベンはすぐにその手法を習得し、教授ら一行とラスベガスに行って大儲けしてくるのだった。
その後も休日になると彼らはボストンとラスベガスを往復し、偽名を使い、変装をしてブラックジャックをする。教授らは大儲けだ。メンバーたちは儲けた金で高価な買い物をして、贅沢な生活を楽しむ。ベンの学費もすぐに稼げそうだ。
ところが、カジノを監視カメラでチェックしているセキュリティ担当者が、ベンが勝ち続けていることに気が付き、監視カメラでその動作を詳細にチェックしだしたのだ。何かをやっているはずだ、仲間がいるはずだ・・・と。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/21_4.jpg
一方、チームのメンバーたちの間では仲間割れが発生し、教授から見放されたビルは自滅していく。そして・・・。
 
 
私もMITへの留学経験があるMITの出身者である。私も「ベン・メズリックっていう名前の先人がラスベガスで大儲けした」という伝説は留学中に聞いたことがある。その手法は「カウンティング」と呼ばれているもので、私もその手法の詳細をその時に教えてもらって知っている。いかにカードをちゃんと記憶するかにかかっている手法なので、ゴロあわせで数字を覚えることができて、ソロバン的な暗算が得意な我々日本人にとっては、非常にフレンドリーな手法なのだ。ただし、この映画の中ではその手法を部分的にばっさりとカットしちゃっていて、全てをちゃんと見せていないものだから、いったいどんな手法でブラックジャックに勝っているのかさっぱり見えてこないのだ。だから、それで面白さは半減しちゃっている。ちゃんと手法を見せちゃうと、マネする奴が出てくるだろうから、仕方ないんだけどね。このやり方は現在でも違法ではないが、ラスベガスのカジノでは監視カメラにてチェックされているのだ。カウンティングが発覚すると、マッチョな警備員に連れて行かれて、裏の部屋でボコボコにされるらしい。映画「レインマン」の中でも、カウンティングがバレるシーンがあったよなぁ。今では、カウンティング発見用にコンピュータを使い、監視カメラの画像を自動解析するという人工知能を応用したハイテクなシステムが稼動しているカジノも多いようだ。
 
で、そのように、この映画では肝心のカウンティングの手法を見せていないのと、カジノでのインテリジェンスのあるゲーム進行を見せていないものだから、見ていてもいまひとつ面白みがないのである。チームとセキュリティとの知恵比べにすらなっていない。最後にちょっとしたサプライズのドンデン返し的なものを見せてお茶を濁しているにすぎない映画なのだ。スッキリしない映画だねぇ。
ってことで、私はこの映画にガッカリだ。
 
 
映画「ラスベガスをぶっつぶせ」
http://www.sonypictures.jp/movies/21/
 
 
 

 
教授の役を演じているのが、お馴染みのケヴィン・スペイシーだ。最近、ますます髪の毛が少なくなってきているなぁ。彼はこの映画のプロデューサーでもある。
 
この映画、本当にMITでロケをやっているねぇ。校内の見慣れた風景があちこちに登場している。映画の中で見られるのよりは、実際にはもっとボロなんだけどさ。
 
ちなみに、室蘭工業大学も、武蔵野工業大学も「MIT」なんだそうだ。
 

 
 
 

オーパーツ嫌い

2008年6月8日
 
「オーパーツ (OOPARTS)」と呼ばれているものがある。オーパーツとは「Out-Of-Place Artifacts」の略語で、その時代にはありえない技術で作られた不思議な物の事である。
たとえば、トルコで16世紀に作られた「ピリ・レイスの地図」には、当時にはまだ発見されていなかった南極大陸が描かれているという。
http://www.nazotoki.com/map_img/syousai1.jpg
イラクのバクダットに近くにある2000年前の遺跡からは数多くの小型の壷が出土しており、酸を入れると化学反応で電流が発生する「電池」だという。
http://panasonic.co.jp/mbi/forest/01/img/oldest_img.gif
1961年に米国カリフォルニアで発見された通称「コソ加工物」は50万年前に作られた点火プラグだという。
http://2.csx.jp/~smx/x-89.gif
インドのデリーにある「クトゥブ・ミナール」と呼ばれている鉄柱は、千年以上も前からそこにあるのに全く錆びていないのだ。現代の最先端の技術をもってしてもそのような錆びない鉄は作れないという。
http://chaichai.campur.com/image904/delhi01/ironpillar001.jpg
それらのオーパーツを元に「古代には今より進んだ超科学技術をもった文明が存在していたのだ」と言う「超古代文明」説を唱える人が多い。アトランティスやムーなどの失われた大陸に進んだ科学があったと言う人もいる。また、科学的に進んだ宇宙人が太古の地球にやってきていて、宇宙人らから教えてもらった技術によって作られたと主張する「宇宙考古学」なる説を唱える人までもいる。ピラミッドやナスカの地上絵も宇宙人の技術で作られたとか、このようなオーパーツの存在をきっかけにして、オカルト話にのめり込んでいる人が実に多いのだ。
 
ところが、そのようなオーパーツは、後世にデッチあげられたニセもの、強引な誤った解釈で勘違いされているものばかりなのである。
「ピリ・レイスの地図」はベスト・セラーになったグラハム・ハンコック著「神々の指紋」でも冒頭で大々的に取り上げられているネタであるが、南極大陸だと言われている海岸線は、実は縮尺を誤って描かれた為に大幅に歪んでしまった南アメリカ大陸の海岸線なのである。
バクダットの2000年前の「電池」とされる物は、あのようにアスファルトで密閉された壷ならば空気中からの酸素が供給されないので、化学反応がすぐに止まってしまい、電池としての実用性が全くない。電池だとする解釈が間違っているのである。
「コソ加工物」は1920年代に作られた米国製の点火プラグを使ってデッチあげられた捏造品で、その点火プラグの製作会社まで判明している。
インドの錆びない鉄柱は「練鉄」と呼ばれる種類の鉄で、これは錆びにくいのは当たり前で、その製作技術は昔から知られている。製作されてから何百年も経過しているのに全く錆びない日本刀だって世の中にたくさんあるじゃないか。日本刀も宇宙人の技術で作られたって言うのかよ? (ちなみに、インドのそれは、良く見ると錆びてやんの。錆びていないだなんて嘘さ)
 
オーパーツの代表的な物が「水晶ドクロ」と呼ばれているやつだ。
http://www.nazotoki.com/crystal_skull_img/hedges_skull1.jpg
水晶を研摩加工して頭蓋骨の形に作られた物である。これのように水晶の塊を研摩して頭蓋骨の形にする事は現代の先端の加工技術でも不可能だと言う。未知の高度な技術で太古にこのような物が作られた・・・と言われているが、これも実にあやしい品なのである。

その水晶ドクロは、英国人の探検家・ヘッジスが1927年にユカタン半島にある英国領ホンジュラス(現・ベリーズ)のルアバンタン遺跡を発掘調査していた時に、ヘッジスに同行していた養女のアンナが祭壇の近くで発見したものだとされている。マヤ文明の驚異の技術力!ってなことにされちゃっているのである。
ヘッジスがルアバンタン遺跡の発掘に参加していたのは本当のことで、それを裏付ける記録も残っている。ところが、記録によると、ヘッジスはドクロが発見されたとされている1927年の前年の1926年に英国に帰国しちゃっているのだ。また、発掘に養女のアンナが同行していたという記録が何もない。当時にヘッジスと一緒に発掘を行なっていたブラウン女史は、数多くの発掘時の写真を残しているけれど、その中にはドクロの写真もなければ、アンナの写真も一枚もないのだ。地道に発掘するオヤジたちの写真ばかりで、世紀の大発見であるドクロの写真も、それを発見したアンナの写真も一枚もないのは不自然である。だから、アンナもドクロもそこには存在していなかったという解釈が最も適しているだろう。また、発掘に同行していたガン博士が1931年に「マヤの歴史」という本を出版して、発掘の成果やエピソードを記述しているのだが、その著書の中にもアンナの事もドクロの事も一切書かれていない。アンナがルアバンタン遺跡で発掘したという第三者の証言がひとつもないのである。
ヘッジス自身も英国に帰国した後に本を出版したり、新聞に連載を書いているが、その中にもドクロの事は全く書かれていないのだ。1954年になって出版されたヘッジスの自伝書(これってホラ吹き大会のような内容なんだよな)の中では、ドクロの出所は「わけあって言えない」としか書かれていない。
また、マヤ文明の研究の第一人者として有名なハモンド博士は、自分の著書の中でこんな事を書いている。
「なぜ私がこの本の中で水晶ドクロの事に触れないのかというと、あれはマヤ文明とは何ら関係のないものだからだ。(中略)アンナがルアバンタンにいたという証拠は何もない。」
 
調査の結果、実はそのドクロはルアバンタン遺跡におけるアンナの発見ではない事が判明している。1944年にロンドンの美術商・バーニィから400ポンドでヘッジスが買ったものなのである。その売買記録がロンドンの美術館に今でも残っているのだ。このドクロが初めて文献に登場したのが1936年の人類学雑誌で、その記事の中にはヘッジスの名前もアンナのの名前も無く、所有者はバーニィになっている。バーニィの話によると、バーニィがそれを手に入れる前の持ち主は英国の美術品コレクターであって、ヘッジスでもアンナでもない。それ以前の持ち主はバーニィにもわからないそうだ。
バーニィからヘッジスが買ったという事を、アンナ自身も否定しなかった。「借金のカタにドクロを貸していたら、売られそうになったので買い戻した」と、苦し紛れの言い訳をしている。勿論、アンナのその言葉を裏付ける証拠は何もない。
以上から、水晶ドクロはアンナがルアバンタン遺跡で発見したものではないと考えられるのである。
 
水晶を研摩してドクロを作るというのは、確かに高度な技術が必要とされるらしい。しかし、現在の先端技術でも無理だという物ではないのだ。古代の超技術だとかいう怪しげな説も無用である。今から100年前の技術でも十分に製作可能なのである。同様な水晶ドクロは世界中に十数個が存在しているのが確認されていて、大英博物館やパリの人類学博物館にも置いてある。面白いことに、米国のワシントンにある水晶専門店にも同様の品が置いてあって、その品については製作者も製作時期もちゃんと判明しているのだ。ブラジルのある家族が1995年に半年かけて磨いて作ったものだと。
 
その後、コレクター向けのレプリカとして、ある程度の量の水晶ドクロが製作され、インターネット通販で買えるようにさえなった。勿論、本物の水晶を研摩して作られたものだ。私は東京の某デパートの展示即売会で売られている水晶ドクロの現物を見たことがあるぞ。価格が4万円弱で、高すぎるので私は買わなかったが。
インターネット通販やデパートで買えるオーパーツ! かなり情けないマヌケなオーパーツだな。
 
ってことで、オーパーツと聞けばインチキだと思え。
 
 
 

 
ここでも売ってます。
http://www.rakuten.co.jp/arch/429541/521649/447396/
 

 
 
 

映画嫌い (280)

2008年6月9日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「インディ・ジョーンズ - クリスタル・スカルの王国 (Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull)」だ。「インディ・ジョーンズ」シリーズの4作目で、前作から19年も経過しちゃっているんだねぇ。相変わらずのあのテーマ曲での登場だ。で、今回は「クリスタル・スカル」だもの、前述の「水晶ドクロ」のことじゃないか、うわぁ〜、インチキ臭い! この映画は今週の週末から日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
主人公は以前の「インディ・ジョーンズ」シリーズと同じく、考古学者のヘンリー・ジョーンズ・ジュニア博士で、舞台は反共産主義政策として赤狩りの真っ最中の1957年。
超科学的軍事品を手にする目的で、ソ連のKGBから派遣された女スパイのイリーナ・スパルコ上級調査官と武装した手下たちがに米国に潜入していた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CrystalSkull1.jpg
イリーナらはジョーンズ博士を拉致した上で、ネヴァダ州にある米軍基地に侵入した。そして、倉庫の中からある物を盗もうとする。そのある物とは、1947年にニューメキシコ州のロズウェルで米軍が回収した物で、その回収調査作業にはかつてジョーンズ博士も参加していたのだった。(あのぉ、それって、1947年にロズウェルに墜落したと言われているUFOから回収された宇宙人の死体で、そのネヴァダ州の米軍基地って「エリア51」のことかぁ? 随分とオカルト・マニアに媚びたシチュエイションだよなぁ) ジョーンズ博士は倉庫の中でそれを探すのを手伝わされるのだが、スキを見て逃げ出す。そして、ソ連人たちに追われながら広大な米軍基地内を逃亡し、ジョーンズ博士が辿り着いたのは核実験用に作られた架空の村だった。無人の家が並び、家の中や庭には多数のマネキン人形が。その時、運悪く、核実験が始まろうとしていた。核爆発の寸前に、ジョーンズ博士は近くの家の中にあった冷蔵庫の中に隠れる。核爆発でその家も冷蔵庫も吹き飛ばされてしまうが、ジョーンズ博士は奇跡的に助かったのだった。以上が本編にあまり関係のない23分もの長い前座的なストーリー。
 
そして本編が始まる。青年・マット・ウィリアムズがジョーンズ博士の元へ助けを求めてやってきた。ペルーに調査に行った考古学者のオックスレイが誘拐されたと言う。オックスレイはジョーンズ博士の旧友だ。マットと彼の母・マリオンはオックスレイに扶養されていたのだった。オックスレイを探しに行ったマリオンも行方不明になっている。半年前にマリオンの元に送られてきたオックスレイからの手紙には「アカトアでクリスタル・スカルを見つけた」と書いてあったらしい。アカトアとは、アマゾン流域にある伝説上の黄金郷だ。そこで、ジョーンズ博士とマットは、オックスレイからの手紙をヒントにして、オックスレイとマリオンを探し出す旅に出る。アマゾン奥地のジャングルでオックスレイとマリオンを拉致していたのは、あのイリーナ・スパルコとその手下だった。イリーナは不思議なパワーを持ったクリスタル・スカルを既に手に入れていた。そして、イリーナもアカトアを狙っていたのだ。
ジョーンズ博士とマットは、オックスレイとマリオンを見つけて取り戻し、クリスタル・スカルを手に入れて、アカトアを見つけることができるのか?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CrystalSkull2.jpg
 
 
今までの「インディ・ジョーンズ」シリーズのように、マンガ的なベタな冒険活劇になっているんだけど、それをどう評価するかだろうなぁ。世の中、そんなにうまく行くかよ?ってな子供騙しのようなデキスギなこの手のドタバタなストーリーには私は嫌悪感があるなぁ。その上に、無駄なコミカルなシーンが嘘っぽさを増幅しちゃってイヤだよなぁ。いくらエンタものとしてやっていても、もうちょっとシリアスさを出してほしいものだ。真面目にやれよ、真面目にぃ・・・と思うのは私だけであるまい。救出したマリオンってのがジョーンズ博士のかつての内縁の妻で、マットの父親は実はジョーンズ博士だった!ってなベタな人間関係にも拒否感を覚えるよなぁ。ジャングルの中のカー・チェイスでマットも活躍しちゃって、マットを主人公にして「インディ・ジョーンズ」シリーズの次作を作れそうな感じで終わっちゃっているのもイヤだよなぁ。本当に次作のそれを狙っているんじゃないのかぁ? シルヴェスタ・スタローンも引退したことだし、同様に60歳を越えているハリソン・フォードも、これ以上、ジョーンズ博士を演じるのには無理があるだろう。次作はマットがヘンリー・ジョーンズ3世として活躍する新シリーズだな、きっと。
 
で、この映画の中に出てきている「水晶ドクロ」は、脳の部分にも空洞があって、それは骨が水晶でできている宇宙人の頭蓋骨だ・・・ってことにされちゃっていている。前述のルアバンタン遺跡でのアンナの発見って言われているアレより嘘っぽいぞ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CrystalSkull3.jpg
結局のところ、それは他の惑星からやってきた異星人ではなく、未知の異次元からやってきたことになっちゃっているのだが、最後のほうにデカいUFOが地中から出てきて失笑だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CrystalSkull4.jpg
まるで「プレデター・2」のラストシーンだな。
宇宙人だとか、異次元人だとか、そんなアホらしいものをストーリーに入れるなよなぁ。ったくもぉ〜!
 
 
映画「インディ・ジョーンズ - クリスタル・スカルの王国」
http://www.indianajones.jp/top.html
 
 

 
それにしても、毎度毎度、なんでタイトルを原題の通りに「インディアナ・ジョーンズ」にしないで邦題を「インディ・ジョーンズ」にしちゃうわけ? 「インディアナ」って名ぢゃダメなのは何の理由なんだぁ?
 
ちなみに、「インディ・ジョーンズ」3作目でショーン・コネリーが演じた父親・ヘンリー・ジョーンズが出ていたけれど、この映画は父親が亡くなった後のストーリーになっていて、父親は机の上に置かれた写真で登場している。
 

映画嫌い (281)

2008年6月17日
 
本日のトホホ映画は2007年の米国映画「告発のとき (In the Valley of Elah)」だ。実話を元に作られた映画らしい。主演がトミー・リー・ジョーンズで、毎度毎度のあの表情での演技を見せている映画である。今月の28日から日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
トミー・リー・ジョーンズ演じる初老の男、ハンクが主人公である。彼の息子のマイクは軍人で、イラクに派遣されていた。2004年11月、イラクから帰還した息子が失踪したとハンクに連絡がきた。ハンクは元・軍人警官で、捜査のプロだ。彼は基地のある町に単身で乗り込み、息子の消息を探ろうとする。ところが、息子は焼死体で発見されてしまうのだった。ハンクは地元の女性刑事と共に犯人と真相を追う。ハンクは軍を出し抜いて犯人に迫るのだが・・・。
 
 
ストーリーとしては良くできているほうだと思う。事の真実を求め、それに向き合おうとするハンクの父親としての姿はけなげだ。息子の壊れた携帯電話に保存されていた動画が修復されるにつれて、事件の手がかりが得られ、イラクでの息子の変貌ぶりが見えてくる仕掛けになっていて、このへんの出来もまずまずだ。
しかし、それを戦争というテーマに結びつけちゃおうとしているのがダメだなぁ。戦争という異常かつ狂気の環境下で若い軍人たちが精神的に蝕まれていく・・・、そのような、戦争が人間の心にあたえる深い傷というものをこの映画は見せておいて、その意味での反戦というテーマに持って来ているわけであるが、この映画じゃ、なんだか説得力が弱いのだ。妙に輪郭がボケちゃっているような気がしてならない。もうちょっとどうにかできなかったのかねぇ?と思えてしまい、とても残念だなぁ。
 
 
映画「告発のとき」
http://www.kokuhatsu.jp/
http://www.imdb.com/title/tt0478134/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (282)

2008年6月18日
 
本日のクソ映画は2006年のフランス映画「バグズ・ワールド (La Citadelle Assiegee)」だ。実写版の本物の蟻の生態の接写映像を元に、擬人化してストーリーをでっちあげた失笑のバカ映画である。今月の28日から日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
アフリカの草原には「オオキノコシロアリ」の巨大な巣が点在している。それぞれの1つの蟻塚では、1匹の女王蟻を中心にして、数百万匹の蟻が城と化した巣の中で役割分担をして生きている。徹底した管理社会の要塞都市ができあがっているのだった。しかし、あるひとつの巣に危機が訪れた。自然災害によって巣に大きな損傷が発生してしまい、更には、放浪する狂暴な蟻「サスライアリ」の大軍が迫っているのだった。サスライアリは大蛇すら食い尽くす攻撃的な肉食蟻だ。対照的な生態のシロアリ軍とサスライアリ軍との戦争が始まる・・・。
 
面白くない映画だねぇ。蟻の生態はシュールなほど機械的なんだよなぁ。だから、そんな蟻をファンシーに擬人化してストーリーにしちゃっても、さっぱり訴えるものが感じ取れないし、感情移入もできないのだ。だから何なんだ?ってな領域を出ていないわけ。蟻の生態に興味ない人がこんなの見てもしょうがないだろ。昆虫好きな子供がこの映画を見ても飽きてくるんじゃないかなぁ?
ってことで、こんな映画は無視しようぜ。
 
 
映画「バグズ・ワールド」
http://www.cinemacafe.net/official/bugsworld/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (283)

2008年6月19日
 
本日のクソ映画は2008年の邦画「クライマーズ・ハイ」だ。横山秀夫の同名小説の映画化である。1985年、御巣鷹山の日航機墜落事故の時に、地元紙の記者として取材に奔走した実体験が書き上げられたのがその小説だった。それを映画化しっちゃったらこんなのになっちゃったわけだ。以前にNHKでドラマ化されて放送されたそうであるが、これはそれとは別ものである。この映画は7月5日から劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。

1985年8月12日の夕刻、群馬県の御巣鷹山に日本航空123便、ジャンボ機が墜落した。死者520人の大惨事だ。主人公は前橋市の北関東新聞社の記者の悠木だ。悠木は社長の指示により、墜落事故の報道の責任者となる。そして・・・。
 
 
こりゃないだろ。2時間25分くらいもある長い映画なんだけれど、もぅ、多くを詰め込み過ぎなのだ。詰め込んじゃっているから、ひとつひとつが中途半端になっちゃって、全体的にも散漫になっている。そ〜いう初歩的なミスをやっちゃっている悲惨なクソ映画がコレなのだ。前述のクソ映画「伝染歌」を監督していた原田眞人がこの映画の監督だもの、こ〜なっちゃうのは想像がつくよな。こんなシロートな奴に監督なんかやらせるなよ。大惨事、非常事態というシリアスさが表現されていないし、新聞社内の軋轢とか、地方紙と全国紙との取材競争のようなものを見せているんだけど、どれもが映画の内容としては空振りなのである。表現、描写に緻密さがなく、中途半端で、めちゃくちゃ大雑把なのだ。随分とザツに作られちゃっているよなぁ。記者たちの心理ドラマとしても深みが全くないぞ。22年後(現在)の悠木の姿も並行して描かれているんだけど、そんなの邪魔以外の何ものでもない。ったくもぉ、しょ〜もない映画だなぁ。こんな映画になっちゃって、原作者もめちゃくちゃ困惑しているんじゃないかな? いや、原田眞人を監督にして映画化する事を認めちゃったんだから、原作者の自業自得か。
墜落していく飛行機の中で犠牲者たちが書き遺した家族へのメモ書き。それが悲しく心に沈む、それだけになっちゃっている映画なのが情けない。
ってことで、あの事故は悲惨だったけれど、こんな映画は無視しようぜ。
 
 
邦画「クライマーズ・ハイ」
http://climbershigh.gyao.jp/
 
 

 
あの墜落事故は私も忘れられないなぁ。悲惨な事故だったねぇ。
墜落事故の数日後、テレビのニュース番組を見ていたら、遺体が次々に運び込まれてきている安置所の前から生放送の中継が行なわれていたんだけど、その時、マイクを握って現状をレポートしている記者の横に小学生と思われるガキどもがいっぱい集まってきて、テレビカメラに向かってふざけあって、Vサインとか出していたんだよなぁ。いくら子供といっても、そんな事は許されるわけがないだろ。あのガキども、今でも生きていたら30才を超えていることだろうが、ろくなオトナになっていないに違いない。
  
私の叔父が危うくあの日航機123便に乗ることになりそうだったのだ。2週間前にその便に予約を入れていた。当日の夕刻にリムジンバスに乗って空港に向かったところ、予定より早く空港に着いちゃった。急ぐ必要のある移動じゃなかったから、空港で缶ビールでも飲んで時間をつぶそうと思ったそうなんだけど、売店に行ってみると、自分の好きな銘柄の缶ビールが品切れになっていた。仕方ないから、ビールはあきらめて、向こうの空港に着いたら飲もうと決めて、空港の日航のカウンターに行って、それより1つ前の121便に空席があったから予約変更してもらったと言う。それで123便に乗らずに助かったのだ。叔父はその時に自分の一生の「運」を使い果たしたと思い、それ以降、競馬もパチンコもしなくなったんだよなぁ。
そんな話をビールを飲みながら私にしていた叔父も、3年前に亡くなっている。
 
私も仕事で東京に行ったり、海外に行ったりと、飛行機に乗る機会がかなり多い。早く空港に着いて、早い便に予約変更するたびに、あの叔父の事を思い出す。叔父の場合は予約変更をして助かったのだが、逆に予約変更したばっかりに墜落する運命にある飛行機に乗っちゃうというパターンだってありえるだろう。予約変更して乗り込んだ飛行機が墜落していく最中に、「しまったぁ〜!」と後悔しても遅いのが恐いな。空港という場所には人生の岐路がいろいろとあるんだなぁ。
 
以前にここに詳細を書いたけれど、9年前に羽田空港から千歳空港へ向かう飛行機に乗ろうとして、早めに羽田空港に着いちゃったから、事前に予約していた便より2つ前の便に変更してもらって乗り込んだところ、その便がハイジャックされちゃったという経験が私にはあるのだ。犯人がフライト・シミュレーターのマニアで、機長を殺して、自分で操縦桿を握ってレインボーブリッジの下をくぐろうとして、副操縦士が犯人を取り押さえるのがあと10秒遅かったら墜落していた・・・というあの事件である。操縦桿を犯人の手に渡すまいと命がけで守った機長の行動・勇気には敬服する。その機長が殺されてしまったことは、とっても残念な事だ。機長、そして副操縦士のおかげで、墜落しなかったのは不幸中の幸いだった。機長のご冥福を祈る。
あのハイジャック事件があったのは1999年7月23日だ。私は「1999年の7の月」事件と呼んでいる。
 

 
 

映画嫌い (284)

2008年6月24日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「カンフー・パンダ (Kung Fu Panda)」だ。「シュレック」などでお馴染みのドリームワークス(DreamWorks)のCGアニメの新作である。タイトルでわかるように、パンダがカンフーで活躍する内容なんだけれど、ストーリーが果てしなく退屈でつまらないし、ぜんぜん笑えないのだ。しょせん、くだらない子供向けアニメなんだけれど、あまりにもつまらないので、子供でも途中で見ているのがつらくなってくるだろうな。この映画は日本では7月26日から劇場公開されるらしい。
 
ヒスイ城では門外不出の秘伝書「龍の巻物」が守り伝えられてきた。「龍の巻物」には最強の「龍の戦士」になれる奥義が記されているのである。それを狙って悪の戦士のタイ・ラン(ユキヒョウ)が向かってくるという。ウーグウェイ導師(カメ)が救世主となる「龍の戦士」の候補を選び、タイ・ランの手から「龍の巻物」が守ろうとする。ウーグウェイ導師が選んだ候補とは、シーフー老師(レッサーパンダ)の愛弟子たち(サル、トラ、ヘビ、ツル、カマキリ)ではなく、パンダのポーだった。ポーはカンフー・オタクであるが、運動オンチでドジでメタボ。カンフーの達人を夢見るポーは「龍の巻物」を守ることができるのか?
 
 
冴えない会話、面白みが皆無なカンフー・シーン、あぁ、見ているのがホントつらい。擬人化された動物たちの姿には飽き飽きしてくる。ドジでノロマなポーが食いしん坊で、食べる為には特殊能力とも言えるようなものを発揮するものだから、老師が食べ物で釣ってポーを鍛えるという、そ〜いうありきたりのストーリーがアホらしい。
あのさぁ、アニメって実写とは違って、現実ではできない事でもできちゃう世界なんでしょ? だから、アニメってそのような非現実的な世界を表現する創造力が試させる場なのに、何なの、この貧弱な創造力は? パンダやトラなどの動物を擬人化させてカンフーやらせるだけじゃ、全然、創造力が感じられないんだよ。 バッカぢゃねえの?
 
 
映画「カンフー・パンダ」
http://www.kf-panda.jp

 

 
中国ではこの映画は6月20日から公開されているようだ。
ところが、この映画にクレームをつける奴らが中国にいたんだよなぁ。四川省の奴らが「カンフーパンダを排除せよ」と要求する運動をやっちゃった。それで、四川省の映画館では、この映画は上映中止になっているのである。
クレームをつけた四川省の奴の中のひとりが、自称・芸術家(芸術家としての実績はあまりないようだ)の趙半狄(ジャオ・バンディー)という男だ。彼が言うには、
「カンフーパンダは中国の国宝とカンフーを盗み、中国で儲けようとしている」
だってさ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000019-rcdc-cn
http://www.kotono8.com/2008/06/22zhaobandi.html
さすがチベットを侵略した国だよなぁ。そのバカな論理には笑っちゃうねぇ。趙半狄は自分が手がけているパンダを素材とした「芸術」が売れないから嫉妬してるんだろうねぇ。随分と見苦しい男だな。
ディズニーのキャラや日本のアニメのキャラを盗んで作ったインチキな遊園地に客を集めて儲けようとしていた中国なのに、お前ら中国人がそんな事でクレームを付けんなよ。中国では日本のアニメやドラマの海賊版があふれかえっているくせに、あまりにも身勝手な言い分だ。日本の地名や企業の名前を勝手に中国で商標登録してニセモノを販売して儲けているくせになぁ。これがワガママ&ゴーマンのセコい中国人たちの体質なんだよなぁ。こ〜いう奴らがほとんどだから、私は中国人が大嫌いなのである。私は経験上、中国人と韓国人は絶対に信用しない。
中国の黄くん、私の著作物の権利侵害に対する謝罪と賠償をしろ!
韓国のミンスーくん、カネかえせ!
 

 

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