予言嫌い

2009年7月1日 日常
 
2009年も7月になっちゃったぞ。今年も半分が過ぎちゃったぞ。
予言されていた「1999年の7の月」から10年も過ぎたのに、いまだに人類は滅亡していない。あれで誰もがノストラダムスなんか信用しなくなり、1990年代にノストラダムス関連の本を出版していた輩もそのほとんどがノストラダムスから撤退しちゃったようであるが、なぜかその後もノストラダムスの予言を信仰しちゃっている奴がいるものだから困ったものだ。キリストが誕生した年と西暦に4年のズレがあるというのをこじつけて、「あれは1999年ではなく、4年後の2003年だ」なんて書いていた奴もいたけれど、2003年にしても何も起こらなかったじゃないか。そいつはまた理由をこじつけて、予言の年を延期しちゃったようだ。
 
数年前からブラジル人のジュセリーノっていう男が大予言者ってことでかつぎ出されているけれど、あれも全くのナンセンスだねぇ。彼のインチキ手法はすでにバレちゃっているが、それでも信じちゃっている人が多いらしい。2007年の彼の著書に書かれていた2008年の予言の部分なんかハズレまくっているのに、なんで信じちゃうんだろうねぇ? 2007年の年末に日本のテレビ番組に出演して、2008年の予言をやっちゃって、それもハズレまくってるじゃないか。「2008年に、ある植物からエイズとデング熱のワクチンが開発される」だなんて、2008年が終わり、2009年も半分が過ぎてるのに、そんなワクチンなんかできちゃいないってば。バカバカしいよなぁ。ねぇねぇ、彼の信者の皆さん、何ひとつ当たらずハズレまくった予言をどう総括するのぉ?
 
最近、もっとバカバカしいハチャメチャな予言を公開しているブログを発見した。読んでいると頭がクラクラしてくるぞ。それがコレだ。
http://eien333.meblog.biz/
イエス・キリスト、聖母マリア、高貴な宇宙人(金星人)、賢者(これも金星人らしい)からのメッセージという形で予言と警告を書いているのである。どうやら、これを書いている人、アダムスキー(UFOに乗ってやってきた金星人と遭遇して教えを受けたと言い張っていた米国人)を信じちゃっていて、それを元に持論を書きなぐっているみたいだ。随分と稚拙な文章で、日本語の誤りも多いし、矛盾も多い。科学的にも誤りだらけである。もしかしてコレを書いているのはオカルト雑誌「ムー」でも愛読している中学生か?と思っていたら、なんと63才のじぃさんらしいのだ。分別あるべきオトナとして、成人式を3回もやっている年齢なのにコレはないだろぅ!と爆笑しちゃった。実際に、参考文献に「ムー」をあげているのを見かけて、再度爆笑である。いまどき、あの雑誌の内容を信じたり、「参考文献」にしちゃう人っているんだ。還暦すぎてもうすぐ年金なのになぁ。アダムスキーのインチキなんか50年前の当時からバレてるのに、なんであんなの信じちゃうのかなぁ? 金星には人間そっくりの高貴な金星人が住んでいるだなんてバカバカしいよなぁ。でも、このじぃさん、なぜかそれを信じちゃっている。人生いろいろ、老後もいろいろである。
それで、頭がクラクラしながらも、その予言の内容を読み取ってみて、それをダイジェストすると次のようになる。

(1) 2009年6月、マリアナ海域が海底大爆発。
(2) 2009年7月、富士山の小噴火。
(3) 2009年9月17日、東海大地震で250万人死亡。
(4) 2009年の夏~秋、2個の台風が西日本と再上陸した青森、北海道を襲い、230万人死亡。
(5) 2010年の冬~春、食料不足により日本人の5000万人が餓死。
(6) 2010年5月~6月、極地の移動。世界的な食料不足。
(7) 2010年7月、「最後の審判」により人類滅亡。人類は流刑星へ。

2009年6月も終わり、さっそく (1) がハズレちゃっているのが虚しい。
最も笑えるのは、(5) の餓死者を救う為に、今、金星で金星人たちがジャガイモ、サツマイモの作付けを懸命で行っているって事だ。それを高貴な金星人が分け与えてくれるらしいのだ。ほら、頭がクラクラしてくるでしょ? 昼間の気温が摂氏400度近くなり、硫酸の雨が降る金星で農耕なんだと。それも、ジャガイモとサツマイモを! イエス・キリストも、聖母マリアも、(アフリカで毎年約5000万人が餓死しているのを無視して)日本人の飢餓のためだけに金星で農耕を指導しているそうだ。ありがたいねぇ(笑)
で、このじぃさん・・・ぢゃなかった金星の賢者さん、「です」「ます」調の敬語で話していると、突然と「・・・なんじゃが」とか「・・・じゃろう」ってな感じの「アニメの中の老人」口調になったりして、かなりキャラ設定がブレちゃっているのも笑えるなぁ。今どき、「・・・じゃ」って口調でしゃべる老人なんていねぇよ!
 
 

 
追記です。
上の文章を書いてから1年後にこれを書いています。現在、2010年7月。
結局、上記の予言、すべてがハズレていますね。(当たり前だ)
書いている爺さん、いったいどんな言い訳をしてんのかな?と思って、あのブログを見てみたんだけど、言い訳できないとあきらめたのか、完全無視してやんの。(爆笑)
こ~いう老後だけはイヤだね、皆さん。


更なる追記です。
現在、2011年4月です。相変わらず、あの爺さんは妄言を書きなぐっているようです。
読むのも非常に疲れるから、私はしばらく読んでいませんでした。あれを読んでもバカバカしいだけで、何の役にも立たないのは当たり前ですもの。
で、最近、ふと、覗いてみたら、あの爺さん、2011年3月の東日本大震災については何にも予言しておらん。っていうか、それは当たり前か。あれだけの大惨事について何も予言できない神とか賢者って何やねん!っとツッコミを入れたくなりますね、皆さん。で、なんでその、神とか賢者、聖母って、福島の原発を無事に冷却して日本を助けてくれないんでしょうねぇ?
 

 
 

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