映画嫌い (207)
2007年10月9日本日のクズ映画は2007年の米国映画「プラネット・テラー in グラインドハウス (Planet Terror)」だ。クェンティン・タランティーノがプロデュースする「グラインドハウス (Grindhouse)」シリーズの中の1作で、この映画の監督はロバート・ロドリゲスだ。原作、脚本から音楽までロドリゲス監督が担当している。前述の「デス・プルーフ」とは何ら関係のないストーリーの映画だ。これもわけのわからん映画なんだよなぁ。
テキサスのイナカ町。ダンサーのチェリーは、元カレのエル・レイと、その町にあるおいしいバーベキュー屋で偶然と再会した。レイが車でチェリーを家まで送る途中で、ふたりは謎の生物に襲われてしまう。レイは銃で応戦したが、その生物はチェリーの右脚のヒザから下を引きちぎって持ち去った。チェリーは病院に運び込まれる。その病院には次々とケガ人が運び込まれてきていたのだった。謎の生物に襲われたケガ人が続出なのだ。その町では、いったい何が起きているのか?
その謎の生物とは、ジャジャジャーン! ゾンビだった!(とほほ・・・)
ゾンビたちの集団がふらふらと歩いてやってきて、病院はゾンビたちに取り囲まれてしまう。感染性のゾンビで、ゾンビにやられた人間も次々にゾンビ化していく。レイはそのへんにあった木の棒をチェリーの右足に義足として装着し、ふたりはゾンビを倒しながらダッシュして(おぃおぃ)駐車場の車のまでたどりつく。
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そして、保安官たちが集まっているバーベキュー屋まで逃げるのだった。生き残った町民たちもそこに集まってきたが、そのバーベキュー屋もゾンビたちに囲まれてしまう。
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そして、みんなで力を合わせて、ゾンビを銃撃しながら、その店にあった車とバイクに分乗してその場を脱出し、町を出るのだった。
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ところが、町を出たところで陸軍の部隊が待ちかまえていて、レイたち全員は拘束され、陸軍基地で監禁されてしまうのである。
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あのゾンビたちは陸軍の開発した化学兵器の作用によってできてしまったものだったのだ。レイたちは陸軍基地からの脱出を企て、警備している軍人たちを襲う。途中で折れてしまったチェリーの木の棒の義足のかわりに、レイはそのへんに落ちていたマシンガンを義足として装着する(おぃおぃ)。これでチェリーはスーパー・ヒロインになった。右足を上げてマシンガンをぶっぱなして次々と軍人たちをやっつけながら(あのなぁ・・・)、そのマシンガンの義足で走って(ひぇ〜!)みんなを脱出用のヘリまで誘導する。
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途中でレイはゾンビ軍人に撃たれて死んでしまうが、チェリーらはヘリでの脱出に成功する。そしてチェリーは生き残った民を指導して、浜辺に新たな平和な世界を創造するのだった。
おしまい。
バカバカしいぞぉ。なんなんだこれ?
冗談で作ったコテコテの映画だ。ツッコミどころ満載である。ワザとツッコめる映画を作りやがったな。前半はよくある悪趣味スプラッター系ゾンビ映画のパロディのようなものであるし、急に後半では戦闘するスーパー・ヒロインのまるでマンガのような世界になっちゃっている。ダンサーのチェリーが飛んでくる弾丸を舞いながらかわすシーンには脱力。いいかげんにせぇよぉ〜。
そして、このバカ映画を代表するバカ・シーンの、義足のマシンガンを撃ちまくるその姿はあまりにもおバカで失笑だ。なんでマシンガンを義足にしなきゃならんのか、その必要性が謎だ。義足のマシンガンを撃つより、手持ちのマシンガンを撃てばいいのに、なんで義足のやつで撃つ必要があるのかも謎だ。片足で立って撃つと、その強い反動でちゃんと立っていられないだろうに、どのように反動を抑えているのかも謎だ。義足のマシンガンのトリガー(引きガネ)には触れずに、意識で弾の発射をコントロールしているように見えるんだけど、その意識の情報伝達手法(インタフェース)がどのようになているのかも謎だ。この女性、足を引きちぎられてまだ数時間しか経過していないのに、慣れない義足で走ることができるのも謎であるし、傷口が激痛なハズなのにそのようなことが可能であるのも謎だ。そう言えば、なんでチェリーは感染してゾンビにならないのかも謎だよなぁ。もっともっとツッコミどころがあるんだけど、あまりにもアホらしくてツッコむ気力がなくなちゃった。ってことで、この映画はアホらしくて見る価値なし。
映画「プラネット・テラー in グラインドハウス」
http://www.planetterror.jp/planet_terror/pt.html
http://www.grindhousemovie.jp/