映画嫌い (200)
2007年10月1日本日の映画は1977年のイタリアン・ホラー映画「サスペリア (Suspiria)」だ。
今回は ヒミツの日記 に記述。一般人は読めません。
mixi.jp から直リンクしている皆さん、見られなくて残念でしたねぇ。
映画嫌い (201)
2007年10月2日本日の映画は1975年のイタリアン・ホラー映画「サスペリア 2」だ。
この映画は日本でのみタイトルが「サスペリア 2」となっているが、イタリアン・ホラー映画「サスペリア (Suspiria)」の続編ではない。「サスペリア」が全寮制の女子校を舞台とした血まみれホラーだったのに対して、「サスペリア 2」はオカルト風味をちょっとだけ付加したサスペンス調の殺人事件解決映画だ。ストーリーや背景に何ら関連がない。「サスペリア」が日本で興業的にある程度の成功をしちゃったものだから、2匹目のドジョウを狙って、「サスペリア」とは関係のない映画を持ってきて、無理矢理と「サスペリア 2」というタイトルを付けて公開しちゃった・・・というイカサマな映画なのである。「サスペリア」ってタイトルも実はヘンテコで、「Suspiria」の発音は「ススピリア」なんだけれどなぁ。
で、「サスペリア 2」の本国イタリアでの原題は「プロフォンド・ロッソ (Profondo Rosso)」と言う。「profondo」というイタリア語の単語は英語での「depth」に相当し、「rosso」は英語の形容詞の「red」に相当する。イタリア語はフランス語などと同じように、名詞の後に形容詞が付いて、うしろから名詞を修飾するから、英訳すると「Red Depth」だな。和訳すると「赤い深淵」ってなところだろう。
実は、この「サスペリア 2」は「サスペリア」より以前に制作された映画なのだ。この2つの映画は全くの無関係というわけではなく、監督(ダリオ・アルジェント)や制作スタッフが同じであるという関連はある。音楽を担当したのも同じで、イタリアのプログレ・バンド「ゴブリン (Goblin)」だ。あの印象的な音楽は実にうまく作ってある。
このゴブリンなるバンドがちょっと変わっていて、ホラー&サスペンス映画の音楽の制作チームとしての活動をメインにしており、所属していたレコード会社も映画音楽専門の「チネヴォックス (Cinevox)」だった。彼らは「サスペリア」、「サスペリア 2」の他には、「ゾンビ」、「シャドー」、「フェノミナ」、「コンタミネイション」などのホラー映画の音楽も担当していたことでも知られている。映画音楽以外の作品も出していて、そのどれもが完成度が高い。PFM、ニュー・トロルス、バンコ、レ・オルメ、などと共に、当時のイタリアを代表するプログレ・バンドだった。
ゴブリンのイタリアでのテレビ出演の映像をここで見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=fUpeddIAvmM
この続きは ヒミツの日記 に記述。一般人は読めません。
映画「サスペリア 2」
http://gazarea.jugem.jp/?eid=378
http://www.jmedia.tv/argento/rossoplace.html
ゴブリン
http://www.jmedia.tv/argento/goblin.html
映画嫌い (202)
2007年10月3日本日の映画は2001年のフランス映画「ヴィドック (Vidocq)」だ。
舞台は1830年のパリ。探偵のヴィドックが死んだ。謎の鏡仮面の男を追っていた彼は、鏡仮面とのチャンバラに負けて溶鉱炉に落ちたのだった。そのシーンからこの映画が始まる。
ヴィドックの死はパリで大々的に伝わる。彼は過去に犯罪者として投獄された後に脱獄し、その後に改心して、警察へ犯罪者逮捕の協力をするなどの功績があり、授勲された事もある波乱万丈の有名人だったのだ。そしてヴィドックは相棒のニミエと共に「ヴィドック&ニミエ探偵社」を設立して、探偵業を営んでいたのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/vidocq1.jpg
ヴィドックの死を知った若き作家のボワッセが、ヴィドック&ニミエ探偵社のニミエを訪ねてきた。ボワッセはヴィドックの伝記を出筆中で、ヴィドックの死の真相を調査しにやってきたのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/vidocq2.jpg
ニミエは事の始まりをボワッセに話す。一週間前に警視総監が探偵社にやってきて調査依頼があったと言う。その件とは、新たな火薬製造法を開発した化学者とそれを扱う武器商人が次々と落雷で死んだというものだった。その依頼を請負ったヴィドックは執拗な調査を始めたのだった。
ボワッセはヴィドックの足取りを追い、彼の死の真相の調査する。
落雷事件と鏡仮面の男はどのように関係しているのか?
鏡仮面の正体は?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/vidocq3.jpg
ヴィドックの人格や能力の表現も不足しているし、鏡仮面の非道さや狂気のそれの表現も物足りないなぁ。鏡仮面がまるでカンフーのようなアクションで戦うトホホな姿には哀愁すら感じるものなぁ。
せっかく良い雰囲気の映像でストーリーが進行していたものの、そのストーリーが最後でコケるのも痛い。鏡仮面の正体はこの人物だった!というサプライズをやりたかったのだろうけれど、それが見事に失敗しちゃっているのだ。まるで日本のテレビ番組のサスペンス2時間ドラマのような見え見えのオチなのである。シンプルだ。真犯人は誰でも想像がつくだろう。全然、サプライズになっておらんぞ。
しかし、それ以外のシーンは実に説得力がある。それは、映像がホント良くできているからなのだ。カメラワークもそのスィッチングも編集もとても練られていて、それによる立体感の表現もなかなかのものだと思う。ゴシックな雰囲気も良い。やや過剰な色彩を持ったシーンもあるものの、まるでヒプノシスの制作したレコード・ジャケットのような映像の世界も素敵だ。ただし、CGが良くない。鏡の仮面の表面はCGで作ってある(本物の鏡で仮面を作ったならば、その表面には撮影しているカメラや、こっち側にいるスタッフの姿が写り込んじゃうものねえ)んだけれど、それがヘンテコでウソっぽいし、最後のほうのシーンで、オカルトっぽい表現をCGで付加しているのは噴飯ものだ。最低限のCGでやればよかったのに、その過剰CG表現でブチ壊しにされちゃっているのが残念でならないのだった。
映画「ヴィドック」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32587/index.html
映画嫌い (203)
2007年10月4日本日の映画は2007年のディズニー映画「レミーのおいしいレストラン」である。お子ちゃま向けのCGアニメだ。テレビCMでもお馴染みのだったアレでだ。原題は「ラタトゥーユ (Ratatouille)」で、これはフランスの家庭料理で、野菜を煮込んだシチューの名前である。
レミーは嗅覚が鋭く味にこだわるネズミだ。レミーはフランス料理界の巨匠だった故・グストーの霊に導かれて、グストーが経営していたパリのレストランにたどりつく。
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その時に、そのレストランにグストーの元恋人の息子であるリングインがやってきて、彼は雑用係としてレストランに雇われることになった。料理に関してはド素人のリングインだが、レミーの助けによってリングインはおいしい料理を作って、まわりのコックや客を驚かせる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ratatouille2.jpg
勿論、レミーの存在は秘密だ。リングインのコック帽の中に潜んでいるレミーが、リングインの髪の毛を引っ張って指示をしているのである。
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その味が話題となってレストランは繁盛するのだが、レストランを乗っ取ろうと考えていた料理長としてはそれが面白くない。
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リングインがグストーの実の息子であることも判明し、リングインにレストランを相続する権利があるとわかると、料理長はこのままでは乗っ取りがうまくいかないと思い、なんとかしてレストランからリングインを排除しようとする。また、グストーのレストランを酷評してきた評論家・イーゴとの戦いも始まりるが、そんな時にレミーとリングインは仲間割れしていまい・・・。
全然、面白くない。見るのは時間の無駄。
こんな映画を見て育った子供って、ろくなオトナにならないような気がするのは私だけであるまい。
映画「レミーのおいしいレストラン」
http://www.disney.co.jp/movies/remy/
映画嫌い (204)
2007年10月5日本日のクソ映画は2007年の米国映画「パーフェクト・ストレンジャー (Perfect Stranger)」だ。日本では先週より劇場公開中である。今後、この映画を見ようなどと思っている人は以下を読まないように。
舞台はニューヨーク。新聞社の女性記者・ロウィーナは、ある上院議員のホモ・セクハラ・スキャンダルを追っていたが、そのスクープ記事は揉み消されてしまう。それに激怒したロウィーナは新聞社を辞めてしまうのだった。
そんな時に、偶然とロウィーナは幼馴染みだったグレースと再会する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/pstranger1.jpg
グレースはニューヨーク最大の広告代理店「ハリソン・ヒル・エージェンシー」の社長・ハリソン・ヒルと不倫をし、それをネタにヒルをゆすっていたのだった。
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その一週間後、惨殺されたグレースの死体がニューヨーク郊外で発見される。グレースは口封じでヒルに殺されたとロウィーナは推理し、新聞社の同僚だったハッカー男・マイルスの協力で調査を始める。ロウィーナはヒルに近付く為に、偽名でヒルの会社の臨時職員として潜入することができた。
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グレースを殺したのはヒルであるという証拠をロウィーナは得られるのか?
しかし、この殺人事件にはとんでもないドンデン返しが・・・。
三流映画である。ストーリーが冴えないなぁ。面白い映画ではないなぁ。この映画って、そのドンデン返しだけで持っているような映画だから、このドンデン返しをどう評価するかだろうなぁ。見終えて、そのドンデン返しが何なのか知っても、なんだか奥の深さがなくて物足りないんだよなぁ。私としてはそのドンデン返しは予想外だったけれど、それは単にそのような情報を事前に映画の中で見せていないから、データ不足で予測できなかっただけだ。だから、かなりインチキくさいドンデン返しに思えてしまう。サプライズとは言えないなぁ。アガサー・クリスティの推理小説にもあったでしょ、真犯人は私だった!ってな似たようなパターンが。タイトルは忘れたが、30年くらい前の映画にもそんなのがあったような気がするしなぁ。前述の映画「ヴィドック」もほぼその手のやつだったしなぁ。
映画「パーフェクト・ストレンジャー」
http://www.movies.co.jp/perfectstranger/
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/17964/
ここのサイト
http://opinion.labs.goo.ne.jp/cgi-bin/index.cgi
で「パーフェクト・ストレンジャー」のタイトルで検索すると、ここの私の書き込みが「この映画を良いと評価したブログ記事」ってやつからリンクされているのがわかるんだけど、私、この映画を良いと評価していないんだけどなあ。私はクソ映画、三流映画だってちゃんと書いているのに、なんなんだろうねえ?
映画嫌い (205)
2007年10月7日本日は1999年にTBSが制作した邦画「秘密」だ。東野圭吾の同名小説の映画化である。
夜の雪山を走るスキーバスが、運転手の居眠り運転で、崖の下へ転落する事故を起こす。そのバスには杉田平介の妻・直子と高校生の娘・藻奈美が乗っていた。事故を知った平介は、乗客が運ばれた病院に駆けつける。救急処置室に並んだベッドの上で、直子と藻奈美は意識不明の状態だった。そして、平介が見守る中、直子は死んでしまう。それと同時に、藻奈美の意識が戻ったのだが、藻奈美の体には直子の人格が宿っていたのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/himitsu1.jpg
娘の体に妻の人格があるその状況に平介は戸惑いながら、平介はその事実をふたりだけの秘密にして、藻奈美の退院後は世間的には父と娘としての暮らしを始めた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/himitsu2.jpg
高校生の体になった直子は高校に通って若さを満喫する一方、平凡な中年サラリーマンの平介は疎外感に陥る。平介は娘の体をしている直子と性交するわけにもいかないのだ。医大に入学した藻奈美はヨット・サークルに入り、恋の噂もあって、平介は心労を重ねる。そして、次第にふたりの気持ちにスレ違いが起こってしまうのだった。直子が藻奈美としての人生を楽しむ事が彼女にとっての幸せではないか・・・と平介は思うようになる。
そんな時、藻奈美の人格が現れてきた。藻奈美の人格はどこへ行ってしまったのか心配していた平介は、戻ってきた娘に喜ぶが、それは直子の人格が消えていく事を意味する。次第に直子の人格の出現が減ってきたのだ。そして平介と直子は、かつてふたりが初デートをした岬で、永遠の別れをする。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/himitsu3.jpg
完全に元の藻奈美に戻った藻奈美は、母のぶんまで精一杯生きていくことを誓うのであった。
え〜っと、これでこの映画は終わりじゃなかった。その後に、取って付けたような7分弱の続きがあったのだ。
それから数年後、ある小さな教会で藻奈美の結婚式が行なわれた。娘を嫁に出す平介は複雑な気持ちだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/himitsu4.jpg
控室に戻ってきた藻奈美は、平介の顎を触って髭の剃り残しを確かめた。その行為は直子がよくやっていたクセだったのだ。それによって彼女は藻奈美ではなくて直子のままであった事に平介は気がつく。しかし、彼女の幸せを考えて、平介は彼女を娘として送り出すのだった。
おしまい。
面白くない。だから何なんだ?ってな感じだ。ストーリーがナンセンスなんだから、それを映画化してもしょうがないじゃないか。監督は「お受験」の滝田洋二郎、脚色は「SF サムライ・フィクション」の斉藤ひろし、撮影は「お受験」の栢野直樹、・・・と、過去にろくな映画を作っていない面々が集まると、こ〜いうトホホな映画になっちゃうというわけだ。直子の心境を説明できていない最後の7分弱の続きのストーリーなんか付けないほうがよかっただろう。唐突にあの男を藻奈美の婿に持ってくるってのもなんだかなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
東野圭吾の小説の映画化ものとしては、以前に「変身」を取り上げたけれど、この小説もそれと同じような雰囲気なのである。この人の書いた他の小説にもそれは見られるんだけど、「ありえねえ!」ってな状況を創作し、その我田引水的な状況の中で、人間の葛藤とヒューマニズムを描くという、そ〜いった作風って言うか、そ〜いう癖がこの人にはあるんだよなぁ。だから、それをどう評価するかだろう。私としては、こ〜いうバカバカしいのはもういぃよぉ。この人、普段からそのようなネタを考えながら毎日の生活をしているのかなぁ?
それにしても、このような映画でもCGを使っちゃうのが情けないし、そのCGの悲惨なほどの低レベルさにも興醒めだ。特に、冒頭のシーンでの、山道を走るバスはしょうもないCGだ。誰にでもCGだとわかっちゃうだろ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/himitsu5.jpg
CGの専門学校の課題で学生が作ったやつみたいのをプロが使うなよなぁ。まるでプレステ・1で作ったようチャチなそれには失笑である。(この映画が制作されていた1999年には、まだプレステ・2は出ていなかったけれど、プロ用のCG制作ソフトとワークステーションをちゃんと使えば、それなりのCGができたはずだぞ)
邦画「秘密」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31621/
映画嫌い (206)
2007年10月8日本日のクズ映画は2007年の米国映画「デス・プルーフ in グラインドハウス (Death Proof)」だ。監督はクェンティン・タランティーノで、タランティーノ監督がプロデュースする「グラインドハウス (Grindhouse)」シリーズの中の1作だ。わけのわからん映画なんだなぁ、これが。
前半の55分の舞台はテキサス州オースティン。ジュリアら女性3人組は車で移動しながら世間話しに花が咲く。夜になって、彼女たちは馴染みの酒場に行き、飲んで、踊って、店主や他の客と親しく会話する。
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その酒場には、スタントマンだと自称する中年男、マイクがひとりで食事に来ていた。
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マイクは客らにスタントの仕事の話しを聞かせる。マイクはスタント用に補強された車「デス・プルーフ号」に乗ってやってきたと言う。そして、マイクはジュリアにも接近してきたのだった。ジュリアはマイクの前でダンスを披露するが、特にこれという出来事もなく、その場は解散となる。車で帰るジュリアら女性4人。
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マイクは女性ひとりを自分の車に乗せて家まで送ることになり、その女性と一緒に店を出た。ところがハンドルを握ったマイクは車を猛スピードで運転し、ジュリアらの乗った車を追い越す。そして方向転換して、ジュリアらの車に向かって突進してきた。車は猛スピードで正面衝突。どちらの車も大破して、女性たちは全員が即死。マイクは病院に運ばれて命は助かったが大ケガ。ベッドの上で保安官から事情聴取されるのだった。前半おしまい。
わけがわからんぞ。前半55分の9割以上が女性同士によるストーリーとは無関係な下品な世間話しだ。時間の無駄でしかない。ストーリーに関係する部分をギュッと圧縮すると、5分くらいになっちゃうんじゃないかなぁ。それにしてもわけがわからんストーリーだ。なんでマイクは自分の命を賭けてまでして正面衝突させなきゃならなかったのか、さっぱり見えてこないんだもの。単なる頭のイカレたオヤジの、頭のイカレた行動を見せられただけだ。こんなクソ・ストーリーに何の意味があるんだぁ?
続いて後半の55分。舞台はそれから14ヶ月後のテネシー州のイナカ町。女性4人組が車に乗ってドライブ・インにやってきた。キャピキャピと会話しながらの楽しい食事の時間だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/deathproof4.jpg
ほぼ満員のその店のカウンター席でひとりで食事している男は、あのスタントマン・マイクだった。マイクは彼女らの様子を観察する。そして、店を出た彼女らの車を猛スピードで追跡して、車を体当たりさせるのだった。
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後ろから、横から、何度も何度も執拗に車をぶつけてくるマイク。
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どちらの車もボコボコになり、彼女らはパニック状態だ。両者の車が止まったところで、女性のひとりが銃でマイクの左腕を打ち抜く。これで状況は逆転した。マイクは逃げる逃げる。それを追う彼女らの車。
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今度はマイクの車が何度も体当たりされる。マイクの車は逃げきることができずに横転して動けなくなった。彼女らはマイクを車から引きずり出し、手加減なくマイクに殴る蹴るの暴行を行い、血まみれのマイクはノックダウン。
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後半おしまい。
後半もわけがわからんなぁ。まず、前半とのつながりがわからん。何ら説明がないのだ。マイクは正面衝突の死亡事故の刑事責任を問われることなく釈放されて自由の身となっていたのかねえ? それでなんでわざわざ自分の車をボコボコにさせながらも女性らの車に体当たりしなきゃならないのか、その理由や心理状態がさっぱり見えてこない。やはり、単なる頭のイカレたオヤジってことか? バカの行動には理由がないし、それを合理的に説明をすることができない。これでいいのだ・・・って、そ〜いうバカ世界に逃げているストーリーなのかねぇ? なんで今回は正面衝突作戦に出なかったのかもわからないなぁ。
で、この後半も、ストーリーとは無関係な女性らの会話が長い長い。前半にもあれだけ無駄な会話を聞かされている後だから、めちゃくちゃ飽きてくる。後半も、ストーリーに関係する部分をギュッと圧縮すると、15分くらいになっちゃうんじゃないかなぁ。ってことで、110分の映画なのに、実際には前半と後半を合わせても20分くらいの内容しかない、そんなクズ映画だったのさ。
映画「デス・プルーフ in グラインドハウス」
http://www.deathproof.jp/death_proof/dp.html
映画嫌い (207)
2007年10月9日本日のクズ映画は2007年の米国映画「プラネット・テラー in グラインドハウス (Planet Terror)」だ。クェンティン・タランティーノがプロデュースする「グラインドハウス (Grindhouse)」シリーズの中の1作で、この映画の監督はロバート・ロドリゲスだ。原作、脚本から音楽までロドリゲス監督が担当している。前述の「デス・プルーフ」とは何ら関係のないストーリーの映画だ。これもわけのわからん映画なんだよなぁ。
テキサスのイナカ町。ダンサーのチェリーは、元カレのエル・レイと、その町にあるおいしいバーベキュー屋で偶然と再会した。レイが車でチェリーを家まで送る途中で、ふたりは謎の生物に襲われてしまう。レイは銃で応戦したが、その生物はチェリーの右脚のヒザから下を引きちぎって持ち去った。チェリーは病院に運び込まれる。その病院には次々とケガ人が運び込まれてきていたのだった。謎の生物に襲われたケガ人が続出なのだ。その町では、いったい何が起きているのか?
その謎の生物とは、ジャジャジャーン! ゾンビだった!(とほほ・・・)
ゾンビたちの集団がふらふらと歩いてやってきて、病院はゾンビたちに取り囲まれてしまう。感染性のゾンビで、ゾンビにやられた人間も次々にゾンビ化していく。レイはそのへんにあった木の棒をチェリーの右足に義足として装着し、ふたりはゾンビを倒しながらダッシュして(おぃおぃ)駐車場の車のまでたどりつく。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror1.jpg
そして、保安官たちが集まっているバーベキュー屋まで逃げるのだった。生き残った町民たちもそこに集まってきたが、そのバーベキュー屋もゾンビたちに囲まれてしまう。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror2.jpg
そして、みんなで力を合わせて、ゾンビを銃撃しながら、その店にあった車とバイクに分乗してその場を脱出し、町を出るのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror3.jpg
ところが、町を出たところで陸軍の部隊が待ちかまえていて、レイたち全員は拘束され、陸軍基地で監禁されてしまうのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror4.jpg
あのゾンビたちは陸軍の開発した化学兵器の作用によってできてしまったものだったのだ。レイたちは陸軍基地からの脱出を企て、警備している軍人たちを襲う。途中で折れてしまったチェリーの木の棒の義足のかわりに、レイはそのへんに落ちていたマシンガンを義足として装着する(おぃおぃ)。これでチェリーはスーパー・ヒロインになった。右足を上げてマシンガンをぶっぱなして次々と軍人たちをやっつけながら(あのなぁ・・・)、そのマシンガンの義足で走って(ひぇ〜!)みんなを脱出用のヘリまで誘導する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror5.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/planetterror6.jpg
途中でレイはゾンビ軍人に撃たれて死んでしまうが、チェリーらはヘリでの脱出に成功する。そしてチェリーは生き残った民を指導して、浜辺に新たな平和な世界を創造するのだった。
おしまい。
バカバカしいぞぉ。なんなんだこれ?
冗談で作ったコテコテの映画だ。ツッコミどころ満載である。ワザとツッコめる映画を作りやがったな。前半はよくある悪趣味スプラッター系ゾンビ映画のパロディのようなものであるし、急に後半では戦闘するスーパー・ヒロインのまるでマンガのような世界になっちゃっている。ダンサーのチェリーが飛んでくる弾丸を舞いながらかわすシーンには脱力。いいかげんにせぇよぉ〜。
そして、このバカ映画を代表するバカ・シーンの、義足のマシンガンを撃ちまくるその姿はあまりにもおバカで失笑だ。なんでマシンガンを義足にしなきゃならんのか、その必要性が謎だ。義足のマシンガンを撃つより、手持ちのマシンガンを撃てばいいのに、なんで義足のやつで撃つ必要があるのかも謎だ。片足で立って撃つと、その強い反動でちゃんと立っていられないだろうに、どのように反動を抑えているのかも謎だ。義足のマシンガンのトリガー(引きガネ)には触れずに、意識で弾の発射をコントロールしているように見えるんだけど、その意識の情報伝達手法(インタフェース)がどのようになているのかも謎だ。この女性、足を引きちぎられてまだ数時間しか経過していないのに、慣れない義足で走ることができるのも謎であるし、傷口が激痛なハズなのにそのようなことが可能であるのも謎だ。そう言えば、なんでチェリーは感染してゾンビにならないのかも謎だよなぁ。もっともっとツッコミどころがあるんだけど、あまりにもアホらしくてツッコむ気力がなくなちゃった。ってことで、この映画はアホらしくて見る価値なし。
映画「プラネット・テラー in グラインドハウス」
http://www.planetterror.jp/planet_terror/pt.html
http://www.grindhousemovie.jp/
ハム嫌い
2007年10月19日プロ野球には興味のカケラもない私なので、かなり冷めて見ているんだけど、優勝記念セールやってる札幌の店、あれはいったい何なんだぁ?
近所の大型小売店に行ったら、優勝記念のハムが無料配布されていて、私もそれをもらったんだけど、薄切りハムがたった3枚しか入っていない真空パックのやつだったのだ。3枚合わせても厚さが3ミリない。こりゃ、めちゃくちゃセコいぞ。くるっと丸めて、ひとくちで食べられちゃう量だ。あれ1個の小売価格って100円もしないだろうなあ。同じようなやつが2セットあるいは3セットでテープで止められて100円ショップで105円とかで売られているのを見かけるものなあ。
で、監督の背番号にちなんでやっている88円均一セールってのもセコい。だって、普段は75円で売られている商品まで88円で売ってるんだもの。それって悪徳な便乗値上げじゃんか。某選手の背番号にちなんで1円でやれよ。
そう言えば、何年か前にヤクルトが優勝した時のあれもセコかった。あの時、私は札幌の東急デパートの前を通りかかって、偶然と優勝記念品の配布をやっているのを見かけたんだけれど、配布されているのが、なんと、ヤクルト1本だけ。そんなの誰も欲しがらなくて、誰も並んでいなかったから、私も通りがかりに1本もらっちゃった。ひとくちで一気飲みだ。せっかく配布するなら、ジョアにするとか、タフマンにするとか考えろよなぁ、ヤクルト! あれで私のヤクルトに対する企業価値・好感度がめちゃくちゃ低くなったのは言うまでもない。
どこの球団が優勝しても優勝記念セールをやっちゃう某デパートもセコいなぁ。
そんなに日本人が野球好きならば、野球を日本の国技にしちゃえよ。パチンコ好きの友人・T氏は「日本の国技はパチンコだ!」と言い張っている。球技には間違いないけれど。