映画嫌い (305)

2008年9月3日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「ボーダータウン 報道されない殺人者 (Bordertown)」だ。実話を基にした社会派サスペンス映画ってなことにされちゃっている失笑の映画である。この映画もそろそろ日本でも劇場公開されるんじゃなかったっけ?
 
メキシコの町、フアレス。米国との国境に近い町だ。この町ではここ十数年の間に5000人もの女性が惨殺されていた。被害者は米国企業の資本の工場で働いていた貧しい女性たちだ。この件に関しては、警察は捜査もせずに、闇の中へ葬られていた。そんな腐敗しきっていた町の中で、唯一、地元紙の「エル・ソル」紙だけは妨害に屈せずに事件の報道をしていた。
米国、シカゴの新聞記者のローレンはその事件に興味を持ち、フアレスに取材にやってきた。そして、エル・ソルの代表である旧友・ディアスを訪問する。ふたりは、一連の事件の被害者の中で奇跡的に生還した少女・エヴァと出会い、事件の真相を追う。次第に明らかになる米国企業の・・・。
 
メキシコの国境の町の貧困さから生まれた米国企業による支配という社会問題を根底にしているが、それ以上にメッセージ性もインテリジェンスもないんだもの、めちゃくちゃつまらない。とてつもなく淡白すぎてサスペンスには見えてこないもの。こりゃ、睡眠導入用映画だな。
ちなみに、ローレンを演じているのがジェニファー・ロペスで、ディアスを演じているのがアントニオ・バンデラスだ。このふたりへのギャラのぶんを回収できていないんじゃないの?と他人事ながら心配になっちゃうね。
 
 
映画「ボーダータウン 報道されない殺人者」
http://www.bordertown.jp/
 
 

 
 

 
 

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