映画嫌い (315)

2008年9月29日 映画
 
本日のクソ映画は2006年の英国映画「ペネロピ (Penelope)」である。これもほとんど話題にはならず、日本では既に劇場公開が終わっているね。
 
裕福なウィルハーン家に女の子が生まれた。しかし、先祖が魔女の呪いにかけられた為に、その子は生まれながらにブタの鼻をしていたのだ。ペネロピと名付けられたその子は、両親の愛情をいっぱい受けて育ったが、その醜い顔の事は内密にされ、ペネロピは自宅の部屋から一歩も外に出る事もなく、死んだ事にしてニセの葬儀が行なわれた。魔女の呪いは、彼女が男性から真の愛を受けると解けるという。そこで両親は、年頃になったペネロピをなんとか結婚させて呪いを解こうとする。婿を募集したところ、応募してやってきた男たちは、財産を狙った連中ばかりで、ペネロピの顔を見ると、皆、逃げ出してしまうのだった。
記者のレモンという小柄な男はウィルハーン家の娘の秘密を探っていた。なんとかペネロピの写真を撮ろうと考え、ギャンブルに溺れているマックスという男を雇い、その上着に隠しカメラをセットしてペネロピとの見合いに参加させる。
ペネロピはマックスに恋の予感を得る。マックスはペネロピの顔を見ても逃げ出さなかったが、彼は結婚する意志がないと言い、更には彼がレモンから金で雇われてやってきた男であることがバレてしまうのだった。
傷心のペネロピは家出をした。マフラーで鼻と口を隠して街に出る。初めてみる外の世界にペネロピはときめく。そして・・・。
http://movie.goo.ne.jp/contents/gallery/MOVCSTD12098/003.jpg 
 

一種のラブ・コメだね。結末はペネロピとマックスが結ばれるという、誰にでも想像できるストーリーになっちゃっているのがつまらない。なんでペネロピとマックスはお互いに・・・ってのが見えてこないんだよなぁ。悪人であるレモンが後半では善人になっちゃっているのもわけがわからない。レモンの役の俳優は、前述の映画「アンダードッグ」でバーシニスター博士を演じていた小人さんだね。どちらも味のある役だな。
ペネロピが家出をして、顔の下半分をマフラーで隠して街に出た時の、平和な街の様子を初めて見るシーン、特に夜の遊園地の中を歩くシーンにはちょっとだけゴシックな美があるんだけれど、ファンタジーになりそこねているのが残念だ。「エレファントマン」のブタ版になっているわけでもない。
で、結局、ペネロピへの魔女の呪いは解けて、ブタ鼻から普通の人間の鼻になる。それでもペネロピの顔があまり変わらないように見えてしまうのは私だけであるまい。どんな顔なのか、そのビフォー&アフターを見てみたい? 今回は見せてあげないよ~ぉ、だ。


映画「ペネロピ」
http://www.penelope-movie.com/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12098/index.html
 
 

 
 

 
 

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