映画嫌い (314)
2008年9月28日 映画本日のクソ映画は2007年のスペイン映画「レック (REC)」である。
ほとんど話題にはならなかったけれど、日本では既に劇場公開が終わっているね。REC ってのはビデオカメラの録画ボタンのことで、「録画中」ってな意味だね。
テレビ番組の録画の為に、女性レポーターのアンジェラとカメラマンのパブロは、深夜の消防士の活動の密着取材を行なっていた。消防署の中の様子を紹介し、消防士へのインタビューを撮影する。すると、出動命令があり、アンジェラとパブロは3人の消防士と一緒に消防車に乗って、現場のマンションに向かう。火事ではなく、レスキューの要請だ。
そのマンションには2人の警官が先に到着していた。マンションの中で悲鳴があったらしい。消防士はレスキュー用の工具を使って、悲鳴が聞こえてきたという部屋のドアを壊し、中に突入する。すると、狂暴化した老女が警官のひとりの首に噛みついてきた。大量の出血をしてしまう警官。
そのマンションでは謎のウィルスの感染により次々と住民が狂暴化し、その感染が拡大していたのだ。保険局と警察によってそのマンションは閉鎖されてしまう。中にいる感染していない住民も、アンジェラとパブロも、警官も消防士もマンションの中に閉じ込められてしまい、外に出ることができないのだ。襲ってくる感染者に噛まれて、警官も消防士も次々へ感染していく。アンジェラとパブロはビデオ・カメラを録画状態にしたまま、その事態の決死の取材をするが・・・。
一種のゾンビ映画だね。この映画の全編は、取材中のビデオ・カメラが撮影した映像で見せているのだ。手ブレが満載だ。そう、前述の映画「クローバーフィールド」と同じ手法なのである。だから、「クローバーフィールド」のソンビ版になっちゃっているのだ。「クローバーフィールド」におけるハンディ・ビデオ・カメラでの撮影の失敗・批判の構図が、この映画にもそのまんま当てはまっちゃっているなぁ。最後には全員がカメラの前で犠牲になっちゃって、そこでプッツリと終わっているってのも同じだ。たいしたストーリーもなく、登場人物たちの口論のシーンが多いので、見ているとかなり疲れてしまうぞ。ってことで、この映画も見る価値なんかありゃしない。
映画「レック」
http://www.recmovie.jp/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12527/index.html
声がするけれど映像の中には現われないパブロのその状況は「水曜どうでしょう」のソンビ版ってな感じにも見えてしまう。ソンビ化して狂暴になって襲ってくるミスター(鈴井)、ぼやきながら逃げる大泉くん・・・ってのを想像しちゃうのは私だけであるまい。