映画嫌い (39)

2006年4月18日
 
アロマ企画「オソレザン」の続きは更に後日に延期。
 
で、今回の映画は「ジャスト・ライク・ヘヴン (Just Like Heaven)」っていう映画である。調査するのをサボっちゃったから、この映画、日本で公開されたのか、公開されていないのか、今後に公開予定があるのか、全く知らないんだけど、日本で公開してもいいんぢゃないかな?と思える、まあまあの映画だった。
 
そのタイトルが内容とはマッチしているとは思えないんだが・・・、邦題を付けるのであれば、「彼女は植物人間」とか「彼女は幽体離脱者」とかになっちゃう・・・わけがないか。英語のタイトルを直訳して、「天国、みたいな・・・」ってギャル語にしちゃったらどうだろうか? もう一歩踏み込んで、「天国、みたいな・・・ってあるじゃないですかぁ・・・」って、同意を勝手に求められるようなタイトルだったらイヤだな。
 
舞台はサンフランシスコだ。主人公のデヴィッドはアパートを借りた。そのアパートにはソファーや家具が付いており、窓からの眺めも良い。ところが、その部屋にはひとりの見知らぬ女性が現われては消える。彼女の姿はデヴィッド以外の人には見えないのだった。デヴィッドはそれが幽霊だと思って、神父を呼んで除霊してもらったり、ゴースト・バスターを呼んだりするのだが、彼女は消えてくれない。彼女とコミュニケーションをしていくと、彼女の名前はエリザベスだとわかる。彼女はデヴィッドが借りたその部屋の前の住人らしく、彼女は今でもその部屋が自分の住居だと主張するのだ。でも、彼女は自分が何者なのかわからないという。そこで、デヴィッドは彼女と共に、彼女がどこの誰なのか調査を始め、彼女の記憶の断片をたどっていく。すると、彼女が女医であることが判明し、更には、彼女は3ヶ月前に交通事故にあい、その時以来、昏睡状態になっていることも判明する。そして、彼女が勤務していた病院の中の病室で、植物人間となっている彼女の姿を発見する。見舞いに来た彼女の妹は、延命治療中断の同意書にサインすることを担当医からすすめられるのであった。
デヴィッドに見えるエリザベスは生霊なのか?
デヴィッドだけにエリザベスの姿が見えるのはなぜ?
デヴィッドはエリザベスを救えるのか?
延命治療は中断されるのか?
中断されたらエリザベスはどうなる?
・・・ってな映画である。
 
こう書いてみると、オカルト・サスペンス映画のように思われてしまいそうであるが、サスペンス風味がほとんどなく、ラブ・コメ調の映画なのだ。デヴィッドとエリザベスの間には愛が芽生えてしまうのである。ストーリー的にはまあまあ面白いとは思うが、もうひとひねりくらいしても良かったんじゃないかなぁ?と物足りなさを感じた。途中まで見ると結末の想像がついてしまい、ほぼ想像通りのエンディングになっていたのには苦笑だった。デミ・ムーア主演の映画「ゴースト」っぽい雰囲気になるシーンが・・・って、あれは気のせいかも知れない。世の中には「降霊ファック」のビデオがあるそうだから、ど〜せなら、ふたりのファック・シーンを見せてくれてもいいぢゃないかぁ?と思うのは私だけであるまい。
 
 
映画「Just Like Heaven」
http://www.imdb.com/title/tt0425123/
http://bobo.cocolog-nifty.com/botalog/2005/11/just_like_heave.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFRJAPAN-188051/
http://vegas.livedoor.biz/archives/50482429.html
原作本「夢でなければ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152083271/250-0438276-6640264
 
 

 
さて、このブログと相互リンクしている皆さんだけに見える(まるで幽霊のような)お得な情報が以下にある。相互リンクしていない皆さんは見られない。見られない方はそれを悔しがってくださいな。
 

 

映画嫌い (38)

2006年4月17日
 
アロマ企画「オソレザン」の続きは後日に。
 
で、またもや映画の話題だ。
 
このブログのサイトにはアクセス元表示機能があって、どこのサイトからのリンクでこの自分のブログにやってきたのか見られるのである。Yahoo や Google なんかのサーチ・エンジンで検索してやってきた場合は、逆引きして、どんなキーワードで検索してここにやってきたのかがわかる。そのキーワードに私は興味津々なのだ。
相変わらず「しずかちゃんのパンチラ」とか「マクモニーグル インチキ」とか「大泉洋 実家 住所」なんていうキーワードで検索してくる人が多いのが笑える。大泉洋の実家は私の住居の近くにあるんだけれど、住所なんか教えてやるものか!
 
最近、映画の事ばかり書いてきたから、映画に関するキーワードで検索してきた人も目立って多い。「南極物語 ディズニー 犬の名前」って検索した人がめちゃくちゃ多いのである。そんなにタロ&ジロの名前がディズニー版で何となっているのか知りたい人が多いのか!と驚かされた。そんなの知って何になるのか、私にはわけがわからん。答えはマックス&マヤだけど、それがいったいどうしたというのだ?
 
「子ぎつねヘレン エキノコックス」という検索でやってきた人もかなりいる。あの映画でエキノコックスのことが心配になった人が多いってことか。真面目にそのようなことを気にかけている人が多いとは、世の中、まだまだ捨てたもんぢゃないね。
 
で、時々、「ウェイランド 湯谷工業」で検索してくる人がいるのを見かけるんだけど、これって、映画「エイリアン」のマニアさんなんだろうな。2年前に、私がここで映画「エイリアン vs プレデター」の件を書いた時に、「ウェイランド」、「湯谷工業」の件を書いた。映画「エイリアン vs プレデター」で、南極のピラミッドを探検に行く企業の名前が「ウェイランド」社で、一方、映画「エイリアン」での主人公・リプリーの所属する会社の名前が「ウェイランド・ユタニ」社だったから、現在の「ウェイランド」社が将来に「湯谷工業株式会社」とかいう名前の日系企業と合併して、「ウェイランド・ユタニ」社になるのではないか?と推理したのだ。それと同じような事を考えた人が検索してみたのではないだろうか?
 
映画「エイリアン」や、その続編の映画を見ても、「ウェイランド・ユタニ」社についての情報が何もない。単にその社名が出てくるだけだ。だから、その会社が日系企業なのかどうかは不明なのである。「ユタニ」っていう名前から、日本人の姓である「湯谷」ってのを想像しちゃうんだけど、日本語以外で「ユタニ」という単語や名前があるのかは知らない。米国人のイメージでは日本は、ソニー、トヨタ、パナソニック、JVC、キャノン、フジツー、・・・の、ハイテク国だから、映画の中に架空の日本の企業が出て来ても不思議はない。「ダイ・ハード」の1作目で襲撃されたのは「ナカトミ」っていう日系企業のビルだったし、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・2」では主人公・マーティが勤務している会社が日系企業で、マーティにクビを宣告する上司が日系人だった。その上司の名前が「イトー・フジツー」だったけど・・・、伊藤富士通? 富士通って人名ぢゃないと思うんだけど、いいのかなぁ・・・。富士通からクレームがなかったのだろうか?
そんなものだから、「ウェイランド・ユタニ」社が日系企業だという想像は的外れではないと思うのだが、ホントに日系企業なのか、あるいは日本とは無関係なのかはマニアの間でも謎だったのである。
 
ところが、実は、私はその答えを知っているのだ。だから明記しておこう。
「エイリアン」に社名が登場する「ウェイランド・ユタニ」社は日系企業だ!
 
なぜ私がそんなことを知っているのかって?
だって、「エイリアン」の監督、リドリー・スコットに会う機会があって、その時に、私は本人にその質問をぶつけてみたんだもの。彼は大笑いして、日系企業であることを認めたんだもん。
 
「エイリアン」では、主人公・リプリーがアンドロイドのアッシュに襲われるシーンがある。今で言うと、ちょいワル・アンドロイドってとこか。その時、アッシュは、そのへんに置いてあった雑誌を丸めて、それをリプリーの口の中に押し込もうとするのだが、その雑誌って、実は日本の雑誌「平凡パンチ」なのだ。監督が言うには、その宇宙船が日系企業のものだから、日本の雑誌が置いてあることにしたらしく、事前に、日本の雑誌を用意しておくようにスタッフへ指示しておいたとか。
あのシーンは覚えているけれど、「平凡パンチ」を丸めていたなんて気がつかなかったよなぁ。日本の雑誌だ!って気がついた人ってあまりいなかったのでは?
 
で、以前、監督がプロモーションで日本に来た時、「平凡パンチ」からインタビューを受けて、その時に、
「あの雑誌、ウチの雑誌なんですよぉ。」
と言われて、監督は大爆笑だったらしい。
 
 
でも・・・、確か・・・、「平凡パンチ」って、21世紀を待たずして、かなり以前に廃刊になったんじゃなかったっけ? 将来、「平凡パンチ」が復活して、それが宇宙まで持って行かれる時代が来るっていうんだろうか?
「タイム・パラドックス」という言葉を思い出すのは私だけであるまい・・・。
 
 

 
ちなみに・・・、映画「A.I.」の後半に、未来の水没したニュー・ヨークのシーンがあったけれど、同時多発テロで崩壊したはずのワールド・トレーディング・センター・ビルのA棟・B棟のどちらもが、そのシーンでは水面からにょっきり出ている姿があった。同時多発テロの前年に製作された映画だから仕方ないんだけれど、あれも一種の「タイム・パラドックス」だろうか?
 
 
 

 

アロマ嫌い (3)

2006年4月16日
 
さて、アロマ企画「オソレザン」の内容だ。
 
以前、同じくアロマ企画から、某タイトルのビデオが出た(註1)。スプラッター・エロ・ビデオである。勿論、特撮だが、女優さんの手・足が切断されて、内臓も飛び出し、バラバラに解体されるというエロ・グロものである。そのめちゃくちゃチープな特撮はかなりアホらしく、どう見ても内臓はコントで使われるようなウィンナーソーセージなのである。そのビデオの発売日の前日に、出演していた女優さんが電車にひかれて死んでしまったのだ。ビデオの中でバラバラになっていたら、ホントに電車にひかれてバラバラになっちゃった。事故死なのか自殺なのかもはっきりしていないらしい。
 
その後、スタッフの周りで怪奇現象が次々と発生する。セコい現象(スーツを注文したら喪服が届いたとか)なので、怪奇現象とまで言えるものじゃないのだが、スタッフは困惑し、「そう言えばあのビデオの撮影中にもいろいろと現象が起きていた・・・」と回想する。
 
そこで、この「オソレザン」の監督である北野雄二は、彼女の死の真相を調査し、その霊を慰める為に、霊場「恐山」を訪問するのである。、あのビデオの監督、AV女優の松永花葉がそれに同行し、まるでドキュメンタリー番組、あるいは観光ビデオのような様相となる。恐山の風景をバックに、死んだ女優さんの思い出話、松永花葉へのインタビューが続く。全然、AVっぽくないのだ。エロスのかけらもない。
 
しかし、さすがアロマ企画である。北野監督が自ら男優となって、松永花葉と恐山でからんで、AV撮影をするのだ。恐山でAV撮影して、それが慰霊になるのか、すっごく疑問だが、松永花葉がわりと可愛いので見守るしかない。
 
一度目のカラミは、深夜の霊場である。撮影中に怪奇現象が発生するが、ふたりは動じずにカラミを続行し、そして北野監督は松永花葉の口の中へ射精する。その精子を近くにあった地蔵にかけてしまうのだ。これにはオチがあって、この行為は冥福の願いをかけているので、「顔射」ではなくて「願射」だと言うのだ。アホらしい。くだらない。虚しい。ダジャレかよ。その地蔵が「笠地蔵」のように恩返しにやってきたら恐いじゃないか。
 
翌日、同行していたあのビデオの監督が逃げ出して東京に帰ってしまう。金縛りにあい、夢の中に死んだ女優が出てきたと言うのだ。それでも北野監督は怯まずに撮影を続け、イタコに死んだ女優の霊を呼び出してもらうシーンに突入する。AV初(だと思う)のホンモノのイタコの登場なのだ。
 
 
(つづく)
 
 

 
註1:
アロマ企画のそのビデオはこれだ。
http://www.db.megahit.co.jp/item_img2/P/PSY-01.jpg
そのビデオのタイトルをズバリここに書いたところ、そのタイトルで検索してこのページにやってくる変態野郎が多いので、タイトルを明記していた部分を削除した。
そんなので検索行為をする変態野郎って気味悪いよなあ。IQが低いんだろうなあ。社会的な適応力もなく、職場や学校でも友達がいないんだろうなあ。体臭がめちゃくちゃ臭いんだろうなあ。
 


 
 

アロマ嫌い (2)

2006年4月15日
 
「アロマ企画」のビデオの中で、最もブッ飛んでいる製品は「オソレザン」というやつであろう。
 
そのタイトルだけでは、どんな内容なのか想像がつかない。サブタイトルが「降霊ファック」だ。それでなんとなくその製品のイヤな方向性が想像できる。「オソレザン」とは青森県にある霊場「恐山」のことだ。こりゃ、オカルト系のエロ・ビデオなのじゃないのか?と想像するしかない。オカルト・ウォッチャ−の私としては、その内容が気になってしょうがない。いくらフェチ専門のビデオ・メーカーが出しているとは言え、オカルトとエロは両立するものなのか?と他人事ながら心配だ。霊が降りてくるのを見て勃起するような、そんなフェチ野郎ってのが世の中にいるのかね?
 
「恐山」、「降霊」の2つのキーワードで思い出すのが「イタコ」と呼ばれる霊媒師のバアさんたちである。あの世の霊を呼び出して、自分の身体に憑依させて、自分の口を使って霊に喋らせる、「口寄せ」っていうやつだ。料金を支払えば、アメリカ人のマリリン・モンローの霊だって降りてきて、日本語の、それもめちゃくちゃ訛った青森弁で喋るという、アレである。なんとなくイヤな予感がする。「降霊ファック」って・・・、もしかして、マリリン・モンローとか、オードリー・ヘップバーンとか、堀江しのぶとか、逝っちゃった女性の霊をイタコに呼んでもらって、その霊が憑依したイタコのバアさんとファックしちゃうのだろうか? あまり見たくない光景だ。
 
その「オソレザン」という製品の存在を知って、そのような事を考えていたところ、その翌日に、ふらりと入った中古屋の在庫処分のワゴンセールで、その「オソレザン」が350円で売られているのを発見した。これは偶然ではなくて、まさに超常現象だ。通常はこの手の品が中古市場に出回ることは多くはない。それもワゴンセールに乗るってのはめったにあることではない。(実際に、その時以外に、「オソレザン」が売られているのを見かけたことは一度もないのだ)しかし、その時に限って、目の前のワゴンの上には「350円」のシールが貼ってある「オソレザン」があるのだ。まるで私が買うのを待ちかまえていたようなそのタイミングだ。その日の早朝に見たテレビのワイドショー番組のドクター・コパの風水コーナーで「8月生まれの人はビデオ鑑賞しましょう」のような事も言っていたっけ。350円という値段がそもそも微妙じゃないか。500円だったら買わないだろうけれど、350円なら買ってもいいかなぁ?と思ってしまう。今までに一度たりともエロ・ビデオの類を買ったことがなかった私であるが、これはエロ・ビデオぢゃなくて、オカルト・ビデオなのだ!と自分に言い聞かせながら、私はその「オソレザン」をレジに持って行ったのだった。いつもなら、アルバイト風の若いおねぇちゃんがレジをやっていて、その手のビデオはすごく買いにくそうな雰囲気なのだが、その時に限って、男の店員がレジをやっていたってのも超常現象だよなぁ。
 
ってことで、我が人生で最初で最後のエロ・ビデオ購入となった。
で、実際に見てみたそのビデオの内容とは・・・。
 
 
(つづく)
 

 
 

アロマ嫌い (1)

2006年4月12日
 
男としては珍しいのかも知れないのだが、本音を言うと、私はアダルト・ビデオってものに全く興味がないのである。日本のアダルト・ビデオのモザイクが入っているものを見るのがバカバカしいと思っている。ネット上でモザイクもボカシも入っていないものがいくらでも見られる時代に、デカデカとした醜悪なモザイクを見る気になれない。欧米の製品にはモザイクのないのが一般的であるが、金髪のねぇちゃんとか、黒人さんには全く興味ないので、その手のものも見る気がしない。(人種差別する気はないぞ)
 
ところが、カルト&サブカルチャーのウォッチャ−である私としては、どうしても無視できないアダルト・ビデオの分野がある。それが「アロマ企画」というアダルト・ビデオのメーカーが発売している一連のビデオである。
「アロマ企画」のホームページはこちら。
http://aroma-p.com/
 
このメーカーが発売しているのは、いわゆる「フェチ」ものなのである。私自身は極めてノーマルであり、「○○○フェチ」の「○○○」に該当する自分の単語を思いつかないので、フェチ傾向はほとんどないと自己診断できるし、実際にそのフェチ・ビデオを見てみたいとも思わない。ぢゃ、なんで「アロマ企画」に興味を持ったのかと言うと、そのフェチの細分化と特化を突き詰めたタイトルがぶっ飛んでいるのが面白いのである。世の中にはいろいろなフェチがあるのはある程度は想像つくが、なるほど、そんなフェチもあるんだ・・・と驚かされる。フェチ傾向のない私だから、そのフェチってのが摩訶不思議な未知の世界であるし、なんてったって、他人事であるフェチの倒錯した生態を垣間見られるのが楽しい自己啓発なのだ。フェチ傾向のない者にとっては、一種の「お笑い」ビデオなのである。我ながら悪趣味だと思うが、笑えるんだから仕方がない。ゲイにもホモにもヤオイにも興味がなくても、その組合の人たちの生態を見るのが楽しいのと同じだ。(同性愛者を差別する気はないぞ)
 
 
では、具体的に、「アロマ企画」の製品のタイトルを見てみよう。そのおバカなタイトルから内容が容易に想像つくものが多いので、各自で想像・妄想して楽しもう。さっぱり内容が想像できない意味不明なタイトルのものもあるが。
 
 
「ヨーグルトを食べる女」
いきなりこれだ。ひたすらヨーグルトを食べる女性の姿のみが映し出されるらしい。その姿に股間が熱くなる人種がいるんだろうなぁ。需要があるから供給があるのだろう。食べるという行為がエロとクロスオーバーするっていう点はなんとなくわかるんだけれども、食べるものの対象がヨーグルトである必然性は全く理解できない。たとえば、「○○○を食べる女」というシリーズ化にして、「納豆を食べる女」とか、「カマンベールチーズを食べる女」ってのを作ったら(発酵もの食品シリーズだ)売れるのだろうか?
 
 
「耳鼻科の女」
う〜ん、こりゃ、わけがわからん。なんで耳鼻科なんだろうか? 眼科や肛門科にないエロが耳鼻科にあるんだっけ?
 
 
「タイトスカートで四つん這い歩き」
タイトルでその情景が想像つくんだけれども、そんなのが楽しいのかぁ?
 
 
「セーターの胸の膨らみ」
裸のねぇちゃんより、セーター姿のねぇちゃんのその胸の膨らみのほうがセクシーに見える場合があるってのには理解はできるんだけれど、そんなの、冬にカフェや居酒屋にでも行けば、いくらでも見られるでしょ。わざわざビデオで見なきゃならんような物かぁ?
 
 
「淫語娘」
娘に隠語を言わせて楽しいのかぁ? それを見て、聞いて、興奮できるのかぁ?
逆にその娘に対しての嫌悪感でいっぱいにならんのかなぁ?
 
 
「淫語娘 2」
おぉっと、「2」ってことは、人気シリーズになっているんだな。隠語でイけちゃうってのは特異体質のような気がするんだけど。
 
 
「奥様・母乳搾り DX 12」
母乳フェチ、授乳フェチっているんだ。放物線状に飛び散る水鉄砲のような元気のある母乳が良いのだろうか? 唾液や汗や尿なんかの体液フェチとは別の傾向なんだろうか? 乳首はピンク色に限ると思っている私なので、母乳の出る真っ黒な乳首はあまり見たくないなぁ。
で、「DX」ってのは「デラックス版」のことだろうか? ってことは「DX」の付かないシリーズものから集めた総集編なのかぁ? それも「12」ってのは「第12巻目」ってこと? 大河ドラマなみの長篇シリーズみたいだなぁ。母乳フェチ、恐るべし!
 
 
「麗しの母乳セレブたち 2」
これも母乳フェチものだ。それにしても「母乳セレブ」って何なんだよ?
 
 
「こんな授乳が見てみたい」
コントのタイトルじゃないんだからさぁ・・・。
スカイダイビングしながら授乳するとか、コーヒーを飲んでコーヒー牛乳を乳首から出すとかの芸としてのやつなら見てみたいけれど、授乳フェチの皆さんって、いったいどんなシチュエイションでの授乳を期待しているわけ?
 
 
「ぶた鼻 2」
これも「2」ってことはシリーズ化されちゃってるのねぇ・・・。
ぶた鼻にした女性の顔を見て股間がエキサイティングになる奴とは、あまり友達になりたくないよなぁ・・・。
 
 
「九州っ娘」
出身地がフェチの対象となるとは、奥が深すぎ!
その女性に出身地が何の影響するかと考えると、方言じゃないかなぁ?と想像がつくのだが、博多弁や熊本弁で興奮する人ってスゴイよなぁ。私には絶対に無理だ。
 
 
「女装趣味の世界 ワタシ、キレイ・・・?」
いいえ、キタナイ!と思いますが・・・。
このタイトルで、1970年代後半に話題となった「口裂け女」を思い出すのは私だけであるまい。「口裂け女」を知らない若い人は、両親に聞いてみようね。
 
 
「無洗包茎フェラ」
イヤな予感でいっぱいなタイトルだ。勿論、モザイクで隠れているんだろうけれど、他人の包茎なんか見たくねぇよ。それも無洗包茎だなんて、いったいどんなフェチなんだよぉ?
 
 
「デカ尻顔騎」
苦しそう・・・。
 
 
「泳げ!OLさん」
たいやきくんぢゃないんだからさぁ・・・。
 
 
「MIX糞奴」
出た、スカトロっ! で、「MIX」って何だぁ? 何をミックスしているわけ?
 
 
「糞如様」
土俗宗教っぽいタイトルだけど、これもスカトロだろうね。たかがウンコに興奮するって何なのよぉ?
スカトロっていう語から、サイモン&ガーファンクルの曲を思い出すのは私だけであるまい。「スカトロ・フェアー」ってね。「あ〜・ゆぅ・ご〜ぃん・とぅ・すかとろ・ふぇ〜ぁ、ぱせり・せ〜じ・ろ〜ずまり〜・あんど・たい〜む」って替え歌して遊べる。(スカトロ祭に行ってくるなら、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムのスパイスを持参して、スパイス・プレイをどうぞ!ってな意味だ)
 
 
「舐め殺し寸止め地獄」
寸止めはイヤだよなぁ、寸止めは・・・。最後までイかせてあげなよ。
 
 
「セクシー歯磨き」
セクシーかよ?
 
 
「さらさら髪の匂い」
うぅ・・・ん、さらさら髪は好きだが、それの匂いをビデオで表現するのは無理ぢゃないのぉ?
 
 
「男性用下着の女」
これは理解不能だ。
 
 
「駅前アクメ」
意味不明。何これ?
 
 
「生理ランナー」
ランナーなんかやらせずに、そーっとしておいてあげなよぉ。
 
 
 
ってな具合で、他の膨大な製品リストを「アロマ企画」のホームページで見て、各自でツッコミを入れてみよう。自分のフェチ嗜好の琴線に触れるものが見つかればラッキーかも。で、意外だったのは、ロウソクとムチの正統派(?)のSMものがなかったり、獣姦ものもないって事だ。どちらもフェチじゃないという解釈なのかもなぁ。奥が深いよなぁ。海外の同様なメーカーが出しているような身障者を使ったものがないのは平和だぞ。
それにしても、フェチ嗜好を細分化し、特化し、極限まで突き詰めた結果、アダルト・ビデオなのに性交シーンがないどころか、裸のねぇちゃんすら出てこないってのは凄いよなぁ。その本末転倒ぶりを理解できない私って、まだまだ修行が足りないってことなんだろうなぁ。理解できないから笑って楽しむ対象にしかならんのだけど、この調子で「アロマ企画」には今後もどんどんおバカな作品を作ってもらいたい。
 
 
(つづく)
 
 

 
 

映画嫌い (37)

2006年4月8日
 
これもめちゃくちゃくだらないぞぉ!
キアヌ・リーヴス主演の映画「コンスタンティン」だ。
米国製のサンプルDVDで見た。かなり評判の悪い映画だってのは聞いて知っていたけど、こんなにひどい映画だったんだ。今どき、神だ、天使だ、悪魔だ、天国だ、地獄だ、悪魔祓いだ、・・・ってのは何なのぉ? 宗教臭くて、カビが生えそうだ。結末もナンセンス。関係者は全員、地獄に落ちなさい。クリスマス・ケーキを食べた一週間後に初詣に出かける我ら日本人は、こんなキリスト教布教映画は無視するに限る。
 
あまりにもお粗末な映画なので、手を抜いて、以下は他サイトからのコピーだ。
 
異界に属する者を見分けることができる特殊な能力を持つ孤独な男、コンスタンティン。彼はその能力を使い、人間界に侵食しようとする悪を退治し地獄へと送り返すため戦い続けていた。一方、ロサンジェルス市警の女刑事アンジェラは、双子の妹イザベルが謎の飛び降り自殺を遂げた事実を受け入れることが出来ず、真相を究明しようと独自の調査を始めていた。やがて、アンジェラはコンスタンティンに接触を図る。世界の異変を敏感に感じ取っていたコンスタンティンは、アンジェラの話が関係していると思い、イザベルの自殺の謎を解くため一緒に行動を開始するのだが・・・。
 
 
映画「コンスタンティン」
http://www.eigaseikatu.com/title/11581/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6829/
 
 

映画嫌い (36)

2006年4月7日
 
今回は昨年に公開された映画「僕とあなたと世界のみんな (Me and You and Everyone We Know)」である。
 
主人公は靴屋の店員、リチャード。彼は離婚したばかりで、2人の息子を育てている。彼はアーティスト志望のクリスティーナという女性と出会う。
 
これといった内容もない無意味な映画だ。暇つぶしにさえならない。主なストーリーもないまま、近所の人たちとのあれこれといった内容の、坦々とした日常的な様子が続く。盛り上がりもなく、かなり散漫だ。日常生活の中にちょっとだけ非日常的出来事も織り交ぜてはいるが、ひどく退屈な内容である。地球上ではこのような日常が坦々と繰り返されながら、今日も地球は太陽の周りを公転しているんだよなぁ・・・ってな感じである。見る価値が全然ない。この手の映画は、前述の「ウェザー・マン」をはじめ、最近、妙に多いんだけど、こんなのが面白いって思う人がいるのだろうか? 私には全く理解できない。単に、他人の日常生活をノゾキ見てみたい人種のための欲求解消用アイテムとしか思えない。
 
この映画製作には日本のNHKも出資・参加しているんだけど、NHKとしては内容的にけしからんシーンがいくつかある。NHKがこの映画を放送する時にはカットされるだろうなぁ。
 
 
映画「僕とあなたと世界のみんな」
http://www.meandyoumovie.com/
http://www.imdb.com/title/tt0415978/
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/2064/films/05/meandyou.htm
 
 

 
っていうか、こんなくだらない映画にNHKが出資するってのはいかがなものか?
国民から集めた受信料を、こんな映画の製作に使っているのだ。
この映画を見て、
「NHK、えらいぞ、よくやった!」
と拍手する人はひとりもいないだろう。
 
だからNHKの受信料を払うのはやめよう!
NHKには業務停止・解散してもらいたいと私は願っている。
私は今まで一度も受信料を払ったことがない。それを私は誇りに思う。
 

映画嫌い (35)

2006年4月6日
 
またまたスティーヴン・セガールが主演している映画を見た。タイトルは「ブラック・ドーン (Black Dawn)」だ。この映画も既に日本で公開されているのか知らないし、いつものような「沈黙の○○」のような邦題が付いているのかも知らない。
 
全然、面白くない。
もう、一生、スティーヴン・セガールの映画を見なくても結構。
 
 
映画「ブラック・ドーン」
http://www.imdb.com/title/tt0443450/
 

映画嫌い (34)

2006年4月5日
 
これもスティーヴン・セガールが主演している映画で、タイトルは「サブマージド (Submerged)」だ。この映画も既に日本で公開されているのか知らないし、いつものような「沈黙の○○」のような邦題が付いているのかも知らない。
 
敵はマインドコントロール技術を開発した科学者だ。
投獄中の軍人を集めて米国が機密工作をする。その部隊のリーダーを演じるのがセガールおやじだ。味方だと思っていた奴らの中にも、すでにマインドコントロールされている奴が潜入していて、敵と味方が入り乱れながらドンパチする映画だった。
 
それにしても内容が薄い。ストーリーが全然面白くない。舞台がダムの地下の研究所、潜水艦の内部、モンテビデオ市内、オペラハウス、と、散漫に移動しちゃうし、それぞれに盛り上がりもなく、全体を通しても見どころも掴みどころもない。
セガールおやじの映画ってあまり見たことがないので、実のところは良くわかっているわけぢゃないけれど、彼の主演の映画は、このようなつまらない映画ばかりなのだろうか?
 
この映画も、見る価値なし映画と認定。
 
 
映画「サブマージド」
http://www.imdb.com/title/tt0416243/
 

映画嫌い (33)

2006年4月4日
 
映画「イントゥ・ザ・サン (Into the Sun)」を見た。スティーヴン・セガールが主演している映画だ。スティーヴン・セガール映画については、あまり詳しくないので、この映画が既に日本で公開されているのか知らないし、いつものような「沈黙の○○」のような邦題が付いているのかも知らない。
 
今回のこの映画の舞台は東京である。
不法入国の外国人の一掃を掲げて選挙戦に乗り出した都知事候補が暗殺された。テロの恐れがあると、FBIはCIAに協力を要請し、CIA東京支局は元・CIAの伝説のエージェント、トラビスを召集する。トラビスは東京の下町育ちで、ヤクザの事情にも詳しいのだ。トラビスは若手のFBI捜査官のショーンを相棒に、東京の街へ捜査にくり出す。・・・ってことで、勿論、このトラビスを演じるのがスティーヴン・セガールである。セガールおやじがヤクザとチャンバラしちゃうのだ。
 
日米合作ってことで、スタッフの多くが日本人だから、ヘンテコな日本文化が出てくる場面は少ない。そのへんのチェックは事前に済んでいたのだろう。
でも、へんだ。
なんで東京の都知事候補の暗殺にFBIやCIAが絡んでくるのだ?
いくらFBIでも、東京の街中を拳銃持って歩くってのは銃刀法違反だろ。発砲までする権限なんか絶対にないぞ。
元・CIAが日本刀を持ってヤクザの屋敷に押し入るのも銃刀法違反だ。
 
一番へんなのは、セガールおやじが日本語でしゃべるセリフだ。彼は実際に長い間、日本に住んでいたことがあって、それなりの日本語を話すのは有名だが、映画の中でのあの役柄のセリフとしては、めちゃくちゃ脱力系だ。あの顔で、弱々しい口調で、語尾に「ねぇ」を付けてナヨっとした感じで、やや関西弁が混じっている。日本人スタッフの誰も指摘しなかったのか?
それに、セガールおやじの恋人の役の日本人のダイコンなセリフは見ているほうが恥ずかしい。なんであんなシロウトな女性を起用したのだろうか?
キャバレーでのシーンでは、ものまねのコロッケがステージ上で芸をしているシーンがちょっとだけ出てくるんだけど、野口五郎のものまねをしているコロッケを見ても、絶対に米国人には意味がわからないだろうなぁ。
その他の日本人の俳優には、伊武雅人、寺尾聡なんかも出ていた。その他の俳優の名前がさっぱりわからん。ヤクザ役の人たちのパワー不足もあって、緊迫感がまるでナシ。
 
ってことで、一種のゲテモノ映画だから、あえて見るだけの価値はないだろう。
 
 
映画「イントゥ・ザ・サン」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CRRCCK/ref=ase_glfclb-22/503-9209921-4706321

映画嫌い (32)

2006年4月3日
 
昨年の夏にアメリカで見た映画が「アローン・イン・ザ・ダーク」だった。
あれを見てから、かなりの時間が経過しちゃっている今、どんな映画だったか思い出そうとしても、ほとんど思い出せない。記憶にほとんど残らない映画なのだ。だから、その程度のショボい映画だったってことだ。宇宙人に誘拐されて、その部分の記憶を消されちゃったんじゃあるまいしなぁ。この映画は来月に日本でも劇場公開されるようだから、こんな見る価値のない映画は絶対に無視しよう。
 
これも元はゲームだったやつだ。ゲームに無理矢理とストーリーを付けて実写版にしてみました映画である。「バイオ・ハザード」にしても「スーパー・マリオ」にしても、前述の「DOOM」にしても、ゲームを映画化してもつまらないのである。それでも「バイオ・ハザード」は若干ながら商業的に成功しちゃったものだから、二匹目のドジョウってことで、こ〜いう映画を作っちゃたんだろうなぁ。
 
で、この映画の件でわずかに残っている記憶の断片をかき集めてみると・・・。
主人公のエドワードは孤児院出身で、魔界対策特殊部隊(名前は違っていたかも)の元・隊員。1万年前にアビカニ族が「魔界の扉」を封印したのだが、人間界に魔界の生き物が残っていた。アビカニ族の遺物をめぐって、魔界の生き物とエドワードの抗争が発生する。同じ孤児院に育った人間たちが姿を消していく。封印された「魔界の扉」は開くのだろうか?・・・ってな感じだった。
 
とにかく、ストーリーが整理されていないのだ。前後関係もおかしいし、説明不足だったり、説明過剰だったり、不自然だったり、無意味・不要なシーンも多いし、ごちゃごちゃなのである。各シーンでのパワーの配分がおかしくて、どのシーンをクライマックスにしたかったのかも不明だった。編集で削除しちゃってもいいような無意味なシーンを長々と時間をかけて見せられてしまい、それがセコい時間稼ぎにしか見えない。アクション・シーンも、特殊部隊と魔物とのドンパチのシーンもマヌケなほどスケールが小さい。ヒロインとして登場している主人公の元恋人で人類学者のアリーンってのが、こりゃまた魅力が全然ない。このような女性をヒロインとして映画を見なければならないってのはつらい、つらい。お願いだからちゃんとしたヒロインっぽい女性を出演させてよぉ。
 
一昨日、「逆・アカデミー賞」というべき「ラジー賞」について書いたが、実は、米国には「逆・ゴールデン・グローブ賞」にあたる「スティンカーズ最悪映画賞」ってのもあるのだ。2005年度の「スティンカーズ最悪映画賞」では、この映画にかなり注目が集まったのは当然のことである。5部門でノミネートされ、その中の4部門で大賞を取った。つまり、2005年度の最悪映画ってことである。
 
2005年度・スティンカーズ最悪映画賞
「最悪作品」部門:最悪作品賞受賞(グランプリ!)
「最悪演出センス」部門:最悪演出センス賞受賞
「最悪主演女優」部門:最悪主演女優賞受賞
「最悪特殊効果」部門:最悪特殊効果賞受賞
「最悪歌唱」部門:ノミネート
 
 
日本での宣伝文句は「魔界の扉に全米が嘲笑した・・・」としたらどうだろうか?
 
 
映画「アローン・イン・ザ・ダーク」
http://www.alone-in-the-dark.com/index2.htm
スティンカーズ最悪映画賞
http://www1.kcn.ne.jp/~pop/sbma/sbma00.html

映画嫌い (31)

2006年4月2日
 
映画「スティ (Stay)」を見た。この映画も来月に日本で劇場公開されるようだ。
 
主人公は精神科医のサム。彼は美術を学ぶ大学生・ヘンリーの治療の担当を引き継いだ。
ヘンリーには声が聞こえるという。そして彼の言うことが予言として的中していく。すでにヘンリーの両親は死去しているはずなのに、サムの友人の盲目の男性を見て、ヘンリーは自分の父だと言い張り、その男性の目が回復する。
ヘンリーは次の土曜日の夜、21才の誕生日に自殺すると言い、なんとかヘンリーを助けようとサムが奔走する。サムがヘンリーの実家を訪問すると、この世にいないはずの母と飼い犬がいた。そして数々のデジャ・ヴがサムを襲う。
サムが見たもの、経験したものは何だったのか?
ヘンリーは何ものなのか?
サムはヘンリーを救えるのか?
・・・ってな内容なんだけれど、最後まで見ても、さっぱり意味のわからない映画だった。結局のところ、サムの経験って何だったのか、ヘンリーが何ものなのか、なにひとつ解決しないままだ。最後のブルックリン橋でのシーンの意味って何なんだ? この映画の制作者たちは、わけのわからないことってのがファンタジーだと勘違いしているんぢゃないだろうか? 思わせぶりな謎をタレ流しておいて、何ひとつ謎を解決しないまま、意味不明のラストシーンで終わっている。推理小説で犯人も動機も明かさずにストーリーが終わってしまうようなものだ。まさに欠陥映画。こんな映画、意味ないぢゃん!
 
見てはいけないシール、5個。またもや満点だね。
★★★★★
 
 
映画「スティ」
http://www.foxjapan.com/movies/stay/
http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/STAY.htm

映画嫌い (30)

2006年4月1日
先日、米国に行っていた時、ケーブル・テレビの深夜映画で放送されていたのを見たのが「死の接吻 Kiss of Death」だった。11年前の映画だったと思うが、公開直後から何度となく「酷い映画だ」との噂は聞いていた。実際に見てみて、なるほどぉこれは酷いなぁと思ってしまった。この映画もツッコミどころ満載だ。日本でも「日曜洋画劇場」なんかでテレビ放送されることになったら、友達でも集めて、酒でも飲みながら、「なんでやねん!」、「そんなアホなぁ!」とテレビに向かってツッコミを入れながら見よう。
主演はデヴィッド・カルーソー、助演にサミュエル・なんとか。悪役としてニコラス・ケイジも出演していた。共に、最低!
 
ちなみに、この作品で、デヴィッド・カルーソーは、その年の最低映画を表彰する「ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)」の新人賞を受賞した。選考委員の皆さん、さすが、わかっていらっしゃる!
 
映画「死の接吻」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000793DDK/
ラジー賞
http://www.allcinema.net/prog/award_top.php?num_a=37
http://www.02.246.ne.jp/~ftft/razzi.html
http://www.razzies.com/
 
 

「日曜洋画劇場」の予告編や番宣CMでの、
「次週、地上波初登場!」
という声を聞いて、なんだかブラック・ジャックがそう言っているような気がして、ブラック・ジャックのあの顔が浮かぶんだけど・・・。どうやら、あの声はブラック・ジャックの声の人と同一人物なんだね。
 

映画嫌い (29)

2006年3月31日
 
映画「デュエリスト」を見た。日本でもそろそろ公開されるんだっけ?
朝鮮王朝時代を舞台にした韓国の時代劇だ。大量に出回っているニセ硬貨の捜査にあたる捕盗庁(当時の警察)の女性刑事・ナムスンが主人公である。敵役の「悲しい目」の男との宿敵同士のラブ・ストーリーってなところだ。韓国映画といえば、「不幸のどん底」とか「宿敵同士の禁断の恋」をキーワードにして、それをナルシズム的に美化しちゃうお馴染みのパターンがあるんだけれど、他人の不幸とか結ばれぬ恋を見るのが楽しいという韓国人の病的な悪趣味さが、この映画の根底にもまる見えだ。お馴染みの笑えぬコメディ・シーンもやけに多い。なんてったって、主人公の女性刑事に全然魅力がない。演技も全くダメだ。敵役の「悲しい目」も重みがなく役者がミスマッチだ。「悲しい目」じゃなくて、単に「乏しい目」の「貧しい演技」ってな感じである。この程度の2人が、敵同士という状況下において恋愛感情を持つなんて、アホらしったらありゃしない。そもそも、あの当時の朝鮮ってのは世界最悪の女性蔑視国であって、女性の人身売買なんて当たり前で、女性は奴隷の状態にあった時代なのに、女性が刑事をやるなんてありえないんだけどなぁ。、歴史捏造ってのは韓国人の得意な分野だから、そんなありえないことも平気でやっちゃえるんだろうなぁ。それに、音楽のミスマッチも著しい。こんな選曲をやっているようじゃ失業しちゃうぞ。ってことで、ストーリーだめ、役者だめ、音楽だめ、・・・の見本のような映画である。8億円もかけてこの程度って、いったいなんなんだろうねぇ?
 
あるサイトに、この映画に関して、こんなことが書いてあった。
 
> 朝鮮王朝時代を舞台にした刑事アクションのスタイルをとり
> ながら、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」に代表
> される普遍的なテーマを斬新な映像で描いた『デュエリスト』。
> 時代も国籍も超越した、究極のラブストーリーの誕生だ。
 
はぁ? 
刑事アクション?
あれでアクションかよ!
ロミオとジュリエット?
世界のシェイクスピア研究家が激怒するぞ!
普遍的なテーマ?
それって韓国人だけの病的なテーマぢゃん!
斬新な映像?
斬新ってどのシーンがぁ?そんな映像があったんかい?何時何分何秒にぃ?
時代も国籍も超越?
ひどい妄想だなぁ、ドラッグでもやってんのかね?
究極のラブストーリー?
末期症状だなぁ、綺麗なお花畑が見えたり、川の向こうで死んだ祖父母が手招きしている姿が見えたりしてないか?
 
 
邦画にもくだらない映画が数多いが、この映画はそれ以下だ。非常に「恥ずかしい映画」である。「恥を知れ」という言葉が頭の中に浮かぶのは私だけであるまい。邦画の実写版「デビルマン」と並び、21世紀の最も恥ずかしい映画ワースト3にランクインされるのは間違いない。
 
英国の映画評論誌が掲載する評論記事ならば、多分、こんな言葉で結ぶだろうな。
「この映画がDVD化されたらならば、今年のクリスマスには絶好のプレゼントになるであろう。目と耳が不自由な人にとって、これほどステキな映画はない。あなたの家族や友達に目と耳が不自由な人がいれば、クリスマスには絶対に買いだ!」
 
 
ちなみに、この映画、製作関係者の韓国人が海賊版DVDを大量に作って、日本語字幕を入れたやつが日本にもかなり入ってきているようである。私の知人がその1枚を入手し、私がそれを借りて見たのである。韓国人が大急ぎで付けた日本語字幕だからだと思うが、ヘンテコな日本語が多かった。それにしても、海賊版を作って内職する映画関係者って、いかにもセコい韓国人だよなぁ。映画関係者が著作権を無視して海賊版を作るってのは、警官が泥棒して、消防士が放火して、税務署員が脱税するようなものじゃないか。韓国では、大量に出回っているニセ硬貨は取り締まっても、大量に出回っているニセDVDは取り締まらないのかねぇ?
 
 
映画「デュエリスト」
http://www.duelist-movie.jp/
 
 

韓国人による歴史捏造といえば、万葉集は朝鮮語で書かれたものだ、日本の天皇の祖先は朝鮮人だ、韓国はユーラシア大陸全土を統一していた、・・・などの、くだらないものが多い。韓国・エラい、韓国・スゴい、ってことを連呼する稚拙な歴史改竄である。
また、韓国には「檀君神話」ってのがあって、これも実にくだらない歴史捏造だ。「檀君神話」によると、天帝・桓因の子である桓雄が太白山(テペクサン)に降臨し、そこの洞窟にいた虎と熊が人間になりたいと願ったので、ヨモギとニンニクを食べて洞窟にこもるように教えると、熊だけが女となり、桓雄と結婚。その子供が朝鮮の創始者・檀君王倹なんだそうだ。その朝鮮の創始が紀元前2333年だというのだ。韓国では紀元前2333年を元年とした「檀紀」という年号を使っており、今年は檀紀4339年となっている。韓国では、この「檀君神話」を神話・伝承・伝説ではなく、歴史上の事実として国民に教育しているのだ。ってことは、韓国人って熊との混血の子孫か。で、檀紀4339年のその数字を、セコい切り上をして、韓国では自分の国の歴史を5000年と称しているのだ。「中国、4000年の」という枕詞は有名だが、韓国では「5000年の輝かしい文化をもった我が国」という表現になっちゃっている。あの中国より歴史があるエラい国と主張しているのだ。更に誇張して、5000年ってのを「半万年の歴史」と表現する場合もあるのがセコい。ちなみに、「檀君神話」の元ネタとなっているのは、「揆園史話」という古書なのだが、その本は20世紀になってから偽造された偽書であることが証明されている。くだらないねぇ。
そう言えば、日本語の「くだらない」は「百済ない」のことである・・・というデタラメな捏造まであるのだ。百済(くだら)は昔に朝鮮半島の南部にあった国である。「くだらない」は「百済のものではない」、すなわち「百済のものでないものは最高じゃない」、つまり「韓国のものは最高!」なんだと言う。日本人が韓国の素晴らしさを認めている根拠なんだとさ。「くだらない」の語源を調べれば「下らぬ」だとすぐにわかることなのになぁ。
「くだらない」=「百済ない」とは、ダジャレかよ!

 
 
 
 
 

映画嫌い (28)

2006年3月30日
 
映画「ナニー・マクフィー (Nanny McPhee)」も既に見た。日本では近々「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」のタイトルで劇場公開されるそうだ。「子供」+「魔法」といった「ハリ・ポタ」系の亜流、または「メリー・ポピンズ」系の、おこちゃま向けムービーってところだろうか。
 
葬儀屋に勤めるブラウンは妻を亡くした。彼には7人の子供がいる。叔母からの資金援助があって、一軒家に2人のメイドを雇い、更に1人の「子守り」を雇って子供の世話をさせているが、叔母からは「1カ月以内に再婚しなければ援助をやめる」と通告された。援助がなくなると、家を空け渡さなければならくなるし、子供を養子に出したり、施設へあずけたりと、家族がバラバラになってしまう。ところが子供たちが悪ガキで、「子守り」が次々に17人も辞めてしまう状態だ。そんなところに新しくやってきた「子守り」が無気味なおばちゃん、ナニー・マクフィーだ。子供達はナニーも追い出そうとするが、ナニーがステッキの先で床を突くと不思議な力が・・・。ってなストーリーである。
 
おこちゃま向けだから仕方がないのだろうけど、ストーリーが単純だ。それ以外には特に感想ってのを持てなかった。メイドのエヴァンなんとか(エヴァンゲリオンじゃなくて、なんていう名前だか忘れてしまった)っていう女性、可愛いよなぁ。彼女以外の、この映画に出て来る女性は全員、ナニーも含めて、見かけが醜悪だものなぁ。
 
 
映画「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」
http://www.nanny-movie.jp/top.html
http://www.nannymcphee.co.uk/
http://www.nannymcphee.com/
 

映画嫌い (27)

2006年3月29日
 
昨年の夏に米国で公開された「レッド・アイ (Red Eye)」という映画も現地で見てきた。日本では来月から公開されるんだっけ?
 
主人公は一流ホテルの女性マネージャー、リサだ。リサは祖母の葬式を終え、夜行便でマイアミへと戻る途中であった。その飛行機で隣の席になったジャックと言う男が「協力しなければ父親を殺すぞ、仲間が父親を見張っているぞ」とリサを脅すのである。リサの勤務しているホテルに宿泊する予定のVIPの部屋を、指定した部屋に変えるように、ホテルに電話して指示しろと言うのだ。ジャックはそのVIPの暗殺をしようとしている組織に雇われている男だ。リサは機内でSOSを仕掛けるのだが、ことごとくジャックに発見されてしまい、遂にはリサは座席に設置してある電話でホテルに指示を出す。
さて、その暗殺の行方は? 父親はどうなったか? リサとジャックは?
 
「レッド・アイ」ってのはトマト・ジュースとビールを混合した飲み物の名前にもなっているが、ここでのタイトルは「夜行便」の意味である。前半は夜の空を飛ぶ飛行機の中が舞台になっている。そのシーンでの緊迫感もほど良く、サスペンス映画としてはまあまあな出来だと思う。監督のウェス・クレイヴンは「スクリーム」や「エルム街の悪夢」などのホラー系の映画で知られる人で、飛行機を降りたあとの後半でそれっぽいノリになっているのにはニヤっとしてしまった。
 
執拗にリサを脅迫するジャックを演じるのがキリアン・マーフィーだ。映画「バットマン・ビギンズ」で悪役のスケアクロウを演じた男である。映画「28日後」にも出ていたなぁ。いい芝居をする奴だ。この映画では完全に目が逝っちゃっている(元からそ〜いう目の色なんだろうけど)のが緊迫感をうまく出している。次世代のトミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、蟹江敬三の席を狙える俳優として注目である。
 
上映時間が約75分と短かめで、ストーリー展開も演出も良いほうだから、あっという間に映画が終わってしまった感じがする。
B級だけど見ても良いかも知れないよシール、3個だ。
★★★☆☆
 
映画「レッド・アイ」
http://www.redeye-themovie.com/
 

映画嫌い (26)

2006年3月28日
 
昨年に公開された「ウェディング・デート (The Wedding Date)」っていう洋画を見た。日本での公開は現在のところは未定らしい。ありがちなラブ・コメである。ちょっとした人間関係のハートウォーミングとシリアスを含んでいるってのもありがちだ。日本で劇場公開しても大ヒットするような映画ではないだろうけど、テレビの深夜映画で放送されていたら、ビールでも飲みながら見てもいいかなってな映画だった。
 
主人公はイギリスのロンドン出身でアメリカ暮しをしている女性だ。カットという名前である。カットは妹の結婚式に出席する為に故郷のロンドンに戻ることになった。その結婚式で新郎側の介添をするのが、カットの元彼氏だ。彼氏のいないカットは、故郷の家族・親戚・友人・元彼氏に見栄を張るために、大金を支払ってエスコート・サービスの出張ホスト男・ニックを雇い、自分のフィアンセのふりをさせ、一緒に結婚式に出席する。さて、カットと、ニックと、元彼氏、そして結婚式は・・・。ってなストーリーである。ど〜ってことのない軽めの普通のラブ・コメだ。どんな結末になるのかも、ほぼ予想通りだった。可もなく不可もなく・・・ってな感じである。
 
暇つぶしになら見てもいいよシール、3個だ。
★★★☆☆
 
映画「ウェディング・デート」
http://www.rottentomatoes.com/m/wedding_date/about.php
http://www.countingdown.com/movies/3630661
http://www.amazon.com/gp/product/B0009OL7Z4/104-0895139-2715148
 

映画嫌い (25)

2006年3月27日
 
新作映画「デイト・ムービー (Date Movie)」を米国製サンプルDVDで見た。今後、何らかの邦題が付けられて日本で公開されるかも知れない。邦題は「ジュリアン・ジョーンズの日記」になっちゃったりして?
 
お下劣なラブ・コメディものである。悪趣味なブラック・ジョークをメインとして、映画パロディを加えたおバカ映画といったところだろう。かなり下品だ。笑わせよう、笑わせよう、としている制作者側の思惑が見え見えになっていることが、逆に笑えなくなってしまっている。同様の傾向の映画「ケンタッキー・フライド・ムービー」や「死霊のかぼちゃ」なんかのおバカさにはそこそこに笑えるのだが、それらと比較すると、笑いの質も低く、密度もかなり希薄なのである。制作者側の笑いのセンスが良いとは思えないのだ。私はどうもこの手の自己満足的なお笑いには体質が合わない。
 
主人公のジュリアン・ジョーンズはこんなデブデブ女。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/datemovie1.jpg
父が経営しているギリシャ料理レストランでウェイトレスをしている。父がギリシャ系、母がインド系で、その他には日本人、ユダヤ人の血も混じっているという。このような設定もギャグとしてやっているのだが、さっぱり笑えない。
その父から早く結婚しろと言われるが、全くモテない彼女にはボーイフレンドも結婚相手もいない。それで、カウンセラーに相談し、ダースベーダもびっくりの肉体改造してもらい、こんな女性になっちゃうのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/datemovie2.jpg
そして、テレビのデート番組に出演して、こんな顔の彼氏をゲット。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/datemovie3.jpg
なんだか若い頃のダニエル・カールみたいな顔に見えてしまい、訛りのある日本語で喋り出しそうな感じが冷や冷やさせられる。この彼氏との結婚まで、各種のドタバタが発生するのだ。
映画のパロディが多い。
たとえば、宝石店に行くと、「ロード・オブ・ザ・リング」の一行が指輪を売りに来ていたり、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/datemovie4.jpg
彼の元・婚約者と「キル・ビル」なチャンバラになったり、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/datemovie5.jpg
その他には「プリティ・ウーマン」、「キングコング」などのパロディも出てきたり・・・と。でも、ちっとも笑えなかった。
上映時間も映画としては短い約70分で、その密度の低さもあって、かなり物足りなさを感じた。
 
「最終絶叫計画」というパロディ系なお笑いホラー映画を作った製作陣が再結集して作られたのがこの映画である。「最終絶叫計画」の原題が「Scary Movie」だったから、この映画はそれの姉妹品といったところだろう。「最終絶叫計画」も全く笑えなかったよぉ・・・。
 
で、主人公のジュリアン・ジョーンズはデブデブ女だったからモテなかったという設定には納得がいかない。世の中には「デブ・フェチ」、「デブ専」の人って結構いるのだ。実際に、私の知人にも何人かいるもの。米国でも日本でも、デブ・モデル専用のサイトにすごい人気があるってのはよく知られている。ここ札幌のススキノにはデブ・ホステスさん(採用条件は体重100kg以上)が接客する通称「デブコン・バー」ってのがあって、かなり繁盛しているそうだ。だから、ジュリアン・ジョーンズは肉体改造して改造人間にならずに、元のままで、「デブ・フェチ」の男性と巡り合えたことにして、その肉体を使ったおバカ映画にしたほうが面白かったのではないか?と思ってしまう。
 
 
映画「Date Movie」 
http://www.datemoviethemovie.com/
映画「ケンタッキー・フライド・ムービー」
http://www.albatros-film.com/kfm/
映画「死霊のかぼちゃ」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=11154
映画「最終絶叫計画」
http://www.nifty.com/zekkyo/
 
 
以前、ススキノに「デブコン・バー」として有名な、その名も「ホルスタイン」という店があって、そこに同級生の妹が勤務していた。めちゃくちゃ巨体だったなぁ。「ホルスタイン」は経営者が急死しちゃって閉店したらしいが、その後、彼女はどうしているのだろうか。
ちなみに、私は「デブコン・バー」に行ったことは一度もない。

映画嫌い (24)

2006年3月26日
 
映画「ミーン・クリーク (Mean Creek)」を見た。これも米国製の英語版のサンプルDVDをいただいたのだった。米国での上映は一昨年の2004年だったが、もしかすると、今年に日本でも劇場公開されるかも知れないそうだ。
 
主演しているのが子役のローリー・カルキンである。あの「ホーム・アローン」で主演をした子役のマコーレー・カルキンの実弟だそうだ。マコーレー・カルキンのほうは私生活に問題がありすぎて、その後、映画業界から干されていたらしい。ドラッグとアルコールに溺れた日々だったとか。今はどうしているんだろ?
 
舞台となっているのはアメリカのオレゴンのイナカ町である。主人公のサムは、嫌われ者のジョージから些細な事で殴られる。サムがのび太で、ジョージがジャイアンってな関係である。でも、ドラえもんは出てこない。サムの兄・ロッキーは、殴られて顔にあざができている痛々しい弟を見て、兄弟で仕返しをしてやろうと計画を練る。その計画とは、ボートでの川下りにジョージを誘おうとするものだ。兄弟とジョージ、そして兄の友人2人、弟のガールフレンド、合計6人での川下りをするのである。ジョージを裸にしてボートから川に投げ込み、みんなで先に帰っちゃえば、ジョージは裸のままで町まで帰らなくてはならない・・・というわけだ。
さて、その計画の行方は?
 
ってことで、これも内容が薄くて、かなりつまらない映画だった。ジョージが意外な側面を持った少年であったことには興味を持てたが、ストーリー的にはつまらない。何を言いたい映画なのか理解できない。悪ガキへのこんな仕返しを考えましたぁ、その結果、こうなっちゃいましたぁ・・・ってだけの話しである。
 
見るんぢゃありませんよシール4個だ。
★★★★☆
 
ったくも〜、最近のアメリカ映画って、なんでこんな無意味な映画ばかりあんだぁ?
ネタが切れてしまったのかぁ?
だから日本映画のリメイクをせっせとやるしかないのかねぇ?
 
 
映画「Mean Creek」
http://www.meancreekmovie.com/
http://www.imdb.com/title/tt0377091/

映画嫌い (23)

2006年3月25日
 
本日は2001年の米国の映画「ファイアーウォール」である。
前日の「ゼブラーマン」の件で書いた、中古DVD店でのワゴンセールにて3枚100円の捨て値で売られていた品の、もう1枚がこれなのだ。「ゼブラーマン」が「良い脱力系」だったの対して、こちは「悪い脱力系」だ。とにかくセコい映画なのだ。こんなセコい映画にはめったにお目にかかれない。こ〜いうストーリーは映画化しちゃいけませんよ、こ〜いう演出をしてはいけませんよ・・・ってな悪い例として、中学校の映画クラブ向けの教材になりそうな内容だ。世の中には、いろいろなセコい映画はあるけれど、この映画はセコさにおいて「下には下がある」っていう見本だろうなぁ。セコくて、セコくて、もう、ツッコミどころ満載なんだもの。
 
そのタイトルから、コンピュータのセキュリティの穴を利用した政府の陰謀を・・・ってのを想像しちゃうけれど、実際にはコンピュータは無関係だ。山火事の映画なのである。「ファイアーウォール」ってタイトルは日本で勝手に付けられたもので、原題は「Inferno」だ。「地獄」って意味だから、山火事のパニック映画として製作されたのだろう。しかし、ぜんぜんパニック映画に見えないおそまつさだ。山火事の様子が全くリアルじゃなんだもの。逃げ惑う市民の姿も出てこないし、炎がおもいっきり人間や建物を飲み込むシーンもありゃしない。逃げる野生の動物の姿も全くないんだけど、あの山って動物がいない死の森なのかねぇ。それで、まるでボヤ程度のセコい火を映して、それが大惨事なんだとさ。消火で出動した山岳消防隊の活動もセコい。隊員が10名そこそこしかいないし、樹木のない所の地面をのんびりと畑を耕すように掘っても意味ないじゃん。まるで火のない焼畑農業だ。ある時は、隊員の1人が落ちている木をチェーンソーでウィーンと切って、それを他の隊員が何もしないでボケ−っと見ているだけだったりする。そんな木を切っても意味ないじゃん。隊員は酸素ボンベさえ背負っていないし、消火剤も使っていないしなぁ。とにかく、山火事の緊迫感なんてありゃしない。そんな山火事なんて恐くねぇよぉ。演出がセコすぎ!
 
主人公はその街の新任の山岳消防隊の女性隊長だ。この隊長を含めて、登場人物がみんなバカ。アホでマヌケなアメリカ人ばかりで見せられてイライラさせられる。市長もバカで、街の消防団の団長もバカ、主人公の娘もバカ。完全に消火を終えていないのに、隊長がヘリコプターに乗って、ヘリのパイロットとニコニコした表情でどうでもいい雑談をしながら帰ってくるし、市長とノンキに食事しちゃう。それでいて、市長と消防団長に「まだ完全に鎮火されていないから、非難道路の確保を」ってなことを強硬に言い放ち、「フェスティバル中だから、そんなことはできない」と拒否されると、ムッとして席を立ってしまう。隊長も、市長も、消防団長もバカまる出し。新たな山火事が発生しても、隊長は消火部隊の指揮を行なうわけでもなく、「ちょっと家に帰るわ」とか言って、自宅に戻っちゃう。お前、消火の責任者だろ! それで消火活動をサボって、自宅では娘との親子ゲンカである。その醜悪なののしり合いのケンカのシーンを数分間も見せられてしまう。で、娘はボーイフレンドの車に乗って家出しちゃうのだ。アホらしいよなぁ。ようやく隊長が消火活動に復帰したかと思えば、またもやろくに責任者としての指揮を取らない。ヘリコプターに乗って、上空から娘の乗った車が炎に囲まれている(これもボヤ程度なんだが)のを発見し、職務放棄して、娘を助けに行っちゃう。こ〜いう奴を責任者にするなよなぁ。ストリーもセコすぎ!
 
それで、結局、ダムをダイナマイトで吹き飛ばして、ダムの水を一気に流し、その水で消火するという、ったくもうアホらしくて涙が出てきそうになる作戦になっちゃうのだ。「タワーリング・インフェルノ」のパクリかよ。タイトルもパクリかよ。で、隊長と消防団長がダムに行って、ダイナマイトを仕掛けるのであるが、その場所が全然ダムに見えない。単なる芝生の丘だ。それも、重機も使わず、ツルハシでヨイショ・ヨイショと地面に穴を掘っちゃう。そのダイナマイトの爆発もメチャクチャにセコい。仮面ライダーがショッカーの怪人にライダー・キックをしてドッカーンと爆発するシーンの規模より小さいんだもの。そんなのでダムを壊せるんかい? で、その爆発でダムを破壊したことになっちゃっている。だけど、ダムが壊れるシーンもないし、水がおもいっきり流れ出て行くシーンもない。水がザブーンと火を消して回るシーンもない。あまりにもセコいぞ。水が届かない場所の火はど〜すんだよおぉ?
 
これでタイトルが「Inferno」ってのは恥ずかしくないんかい? 製作者・監督の頭の中の脳細胞の状態が「Inferno」なんぢゃないのかぁ?
「ファイアーウォール」っていう邦題もヘンテコだ。「耐火壁」の意味で使っているのではないでしょ。耐火壁なんか映画に全く出てこないし、何かを耐火壁にたとえている内容でもない。山火事の炎が壁のようになって立ちはだかるシーンなんてのもない。勿論、コンピュータのセキュリティの用語の「ファイアーウォール」とは無関係だ。
 
で、セコいのは映画の本体だけではない。日本語字幕までもセコいのだ。セリフの全てを字幕にしていないんだもの。字幕の出ないセリフがありあすぎ。酷い手抜きだ。会話での字幕のセリフが飛び飛びになっちゃっているから、会話が成立していないように見えてしまう箇所もある。字幕だけで見ている人には意味が通じないシーンも多いんじゃなかろうか? こんなにサボった字幕を今までに見た事ないぞ。いくらつまらない映画だからと言っても、やる気がないような字幕を付けるってのは職務怠慢だ。隊長の職務放棄が感染したのかい? その上、誤訳が多すぎ。役者が喋っている英語のセリフの内容と、字幕に書いてある日本語の意味が一致していない。意訳でもないしなぁ。こんな訳をして、お前ら、それでもプロか?
 
来月から日本で上映される映画に、「ファイアーウォール」というタイトルの、ハリソン・フォード主演の新作があるんだけど、そちらについてはまた別の機会にでも書くことにしよう。そちらはコンピュータのほうの「ファイアーウォール」だ。
厳密に言うと、今回のこの山火事映画は
「ファイアーウォール」
で、ハリソン・フォードのほうは
「ファイヤーウォール」
って、邦題をカタカナで書くと1文字だけ違うんだけどね。
 
 
映画「ファイアーウォール」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V1SS/503-0175624-2878342
http://posren.livedoor.com/detail-11203.html
映画「ファイヤーウォール」
http://wwws.warnerbros.co.jp/firewall/
http://firewallmovie.warnerbros.com/

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