映画嫌い (69)

2006年6月4日
 
本日の映画は「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス (A History of Violence)」である。
 
インディアナ州の平和なイナカ町で小さな食堂を経営するトム・ストールが主人公。彼は妻と2人の子供と平穏な日々を送っていた。ある夜、拳銃を持った2人組の強盗にトムの店が襲われると、トムは足を負傷しながらも2人を射殺し、店の客と従業員の危機を救った英雄としてマスコミに報じられる。それから数日後、怪しげな男が食堂に現われ、トムを「ジョーイ」と呼んで話しかける。トムは人違いだと否定するが、トムの過去を知るというその男は、執拗に家族につきまとい・・・。
 
はい、これもクズ映画。面白くも何ともない。ストーリーの展開も、結末も、誰でも予想するであろう通りになっちゃう薄っぺらな映画だ。
 
無意味なシーンで時間稼ぎしている薄っぺらさも噴飯ものだ。
例えば、こ〜いう、トムの息子が学校で野球するシーン
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/hv1.jpg
を長々と見せられるのだが、こ〜いうシーンにいったい何の意味があるってんだぁ?
 
トムの妻がこ〜いうチア・リーダーのコスプレをやって、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/hv2.jpg
それでトムが萌えになっちゃってファックするシーンには何の意味もないじゃん。サービスでファック・シーンを見せてくれるのなら、ちゃんと乳首くらい見せなさい。それと、もっと魅力的な女優さんを使うように。
 
その他にもセコいシーンが多すぎで、家族へのつきまといが手ぬるいし、敵がめちゃくちゃ弱っちくてすぐにやられちゃうのもアホらしい。全然「ヴァイオレンス」ものになっていないのだ。脚本がスカスカなんだよ。トムの別の顔の異常性を描ききれていないし、テーマの核心となるべきのトムと家族の心理描写が貧弱すぎる。肝心な、なぜにトムが現在のこの生活を選択するに至ったのかが説明不足だから、物足りないのなんの。いったいどこが「ヒストリー」なんだよぉ!と思ってしまう。
 
ってことで、この映画も見る価値なし。無視するに限る。
 
 
映画「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」
http://www.hov.jp/
 
 

 
 

拷問嫌い

2006年6月3日
 
中世ヨーロッパでは「魔女狩り」、「異端裁判」の嵐が吹きまくっていた。一般に「中世暗黒時代」と呼ばれており、その暗黒さを象徴する出来事だった。「魔女狩り」、「異端裁判」では拷問がつきものだ。実際にその当時に使用されていたとされる拷問マシーンの数々が展示されているのをドイツで見たことがあるが、あれって拷問マシーンって言うよりは、死刑マシーンってな感じで、そんなことされちゃ死んじゃでしょぉと思うのは私だけであるまい。
 
で、その拷問マシーンの展示会には、当時の請求書も展示されていたので驚いた。当時の拷問は有料で、「●●●●を使用した拷問を●●時間おこなったので以下の金額を支払え」と遺族が請求されたという。徴収された拷問料で、拷問担当者の給与が支払われ、拷問マシーンのメンテナンスが行なわれ、新たな拷問マシーンの開発資金になったそうだ。
 
ギロチンが開発される以前のヨーロッパでは、斧で首を切り落とす死刑が主流で、この処刑も有料だったらしい。こちらはプリペイド(前払い)制だったそうで、支払いを渋ったりすると、首切り担当者が意地悪をしてワザと失敗してみせたり、なかなか絶命しないように苦しめる切り方をするので、みんな恐れおののいて素直に支払ったそうである。
 
イギリスで国王に反乱を起こしたモンマス公爵が処刑される時、首切り担当者に多額のチップが渡された為に、興奮した首切り担当者の手がぶるぶる震えて、何度も斧がマトからはずれるという失敗をしてしまったらしい。チップをはずみすぎるのも考えものってことか。
 
ところで「リンチ」という言葉の語源にはいくつかの説がある。どの説も人名から来ているのだが、どの説が正しいのか明確ではないらしい。
それらの中の説のひとつは、15世紀のアイルランドの知事だったリンチ氏が、自分の息子を殺人罪で死刑にして、正義というものの大切さを世の中に示し知らせたのが語源だというものである。リンチ行為と正義の大切さって結びつかない気がするんだけど、そ〜いう感覚って時代によって変化するから、まぁ、仕方ないか。
もうひとつの説は、アメリカ独立戦争の時、戦争の混乱で裁判所が閉鎖されて、判決を待つ人が困っていたので、リンチ大佐が善意で自宅で簡易裁判をやったってのが語源だというものである。なんだかこの説もリンチ行為とは素直に結びつかないような気がするんだけど・・・。
 
 

 
 

映画嫌い (68)

2006年6月2日
 
本日のバカ映画は韓国の「ムクゲの花が咲きました」である。
 
1978年、韓国では朴大統領の極秘の指示により、物理学者の李博士が核兵器の開発を密かに行なっていた。その事実を掴んだ米国は危機感を持ち、米国当局の手によって李博士は暗殺されてしまう。そして、核兵器開発計画は頓挫してしまうのだった。
それから数年後、新聞記者がその事件を追っていたところ、李博士が生前にインドから極秘にプルトニウムを購入し、それを韓国国内に持ち込んでいた事が判明する。それを知らされた韓国大統領は、韓国に持ち込まれたプルトニウムを探し出させ、南北共同で核兵器開発を行なうという「ムクゲ計画」を実行に移すのだった。
2009年、シベリア油田開発権の獲得をめぐって、韓国は日本と激しく競合していた。そして韓国が日本を蹴落として開発権を得ることになると、日本がこの件に対する報復として、突然、韓国への侵略戦争を仕掛ける。日本の有利に戦争は進むと、韓国大統領は北朝鮮の金正日と共同し、日本へ核ミサイル攻撃を行なうと警告する。賠償金を支払わなければ、日本の五大都市を核攻撃すると言うのだ。日本のカトウ首相はそれを揺動作戦と見て信じない。ついに核ミサイルの発射ボタンが押され、ミサイルは富士山をかすめ、そして東京の・・・。
 
アホらしい反日映画だ。油田開発権ごときで日本が侵略戦争するってか?
クウェートを侵略しようとしたイラクの悪行を日本に重ね合わせているのが見え見えだ。北朝鮮と手を結んで「ムクゲ計画」って、民族意識の高騰は核開発をも可能にしちゃうというアホらしい精神論が虚しい。いつまでたっても南北統一できない彼らのストレスの鉾先を、無理矢理と日本・米国に向けている見苦しさが溢れている。ムクゲを国花として核武装を正当化する韓国が、核爆発のキノコ雲を「ムクゲの花」と言って美化ちゃうその精神、腐りきっているよなぁ。
 
そ〜いう「反日」という部分を差し引いて見ても、この映画はかなりヘンテコである。前半は意味もないシーンの連続で、ラストシーンで急に2009年になってしまい、見ている者が置いてきぼりにされてしまうのだ。そして、韓国が油田開発権を得るシーンでストーリーが急発進する。日本が侵略し、大統領が金正日と会談し、核攻撃を警告するのがバタバタと数分間のシーンでせわしなく描写されている。急に戦争が始まり、急に戦争に核兵器が登場しちゃったような感じにしか見えないのだ。
登場している日本人役もヘンテコである。韓国人が演じている日本人役のセリフの日本語がかなり怪しげである。韓国の日本大使館から日本の首相への電話では、首相が何度も「しょうり、しょうり」って呼ばれているし(韓国人には「総理」っていう発音が難しいんだね)、頭クラクラものだ。ネイティヴと思われる日本人が演じている人物の日本語セリフのすっごいダイコンで失笑だ。日本の首相官邸に皇族一家の写真や昭和天皇の肖像画があるって、ちっとも日本を理解しないでこ〜いう映画を作っている証拠だよなぁ。
 
さて、この映画だが、韓国で大ベストセラーになった1993年の同名小説(金辰明著)を原作として映画化したものである。韓国では100万部も売れた小説らしいのだ。日本でいうと250万〜300万部のベストセラーってな感じの売れ具合で、めちゃくちゃヒットしたのである。日本をけちょんけちょんにしたこの手の小説は、韓国の本屋に行けばあふれかえっており、反日というのがジャンルとして確立している。そのジャンルを代表する作品がこの小説なのである。それらの反日小説の数々を読んでみると、過った知識で日本を描き、歴史の改竄と捏造をした上で、いかに韓国・朝鮮人が偉大な民族であるかをアピールするという、お決まりのパターンがあるのがよくわかる。かつて朝鮮半島を侵略した極悪非道の憎き日本帝国に対して痛快な勝利をするという、韓国人にとっては気分爽快な内容ばかりなのである。日本と韓国と国家間の戦争ばかりでなく、日本企業と韓国企業の対決だったり、日本ヤクザと韓国ヤクザの抗争だったり、歴史や文化の優劣を描いてみたり、・・・な内容ものもある(勿論、どの小説も韓国が勝利する)が、その根底にある「死んでも日本に勝てない韓国」の八つ当たり的なジェラシーと、「現実には無理だから、せめて小説の中では日本に勝ちほこる妄想を」という虚しさを感じ取るのは私だけではあるまい。日本人を悪者として痛めつける事を美化・正当化する韓国人たちに対して、私が感じるのは嫌悪感ではなく、韓国人に対する虚しさである。韓国・朝鮮人の「選民思想」が自らの「愚民」さを露呈している事を理解できない彼らが哀れでしょうがない。ありもしなかった「強制連行」、「従軍慰安婦」を歴史的事実として捏造し、いつまでも被害者のフリして謝罪と補償を求め、それを反日小説、反日映画として商売にしちゃっているのは哀れだよなぁ。
 
韓流ブームの中、韓国のドラマや映画では、「冬のソナタ」に代表される、まるで1970年代の日本の少女漫画のデキソコナイようなコテコテなドラマだけが日本では放送されているが、「ムクゲの花が咲きました」や「将軍の息子」(韓国人ヤクザが日本人ヤクザを倒して英雄になっちゃう)、「憤怒の王国」(天皇が狙撃される)、「帰天図」(日本のサムライが現代のソウルにタイムスリップして撃たれまくる)、「皇太子妃拉致事件」(某・皇太子妃が拉致されちゃう)などのこの手の反日映画、反日ドラマ、反日小説が韓国であふれかえっている現実をもっと日本でも知られるべきだ。是非、「ムクゲの花が咲きました」を日本で公開してもらいたい。そして、韓国における反日の構造とその実態を知った上で、それでも韓国と仲良くしたいと思う人だけが友好という選択肢を選べばよい。私は自らの数々の経験から韓国人は一切信用しないし、韓国との友好なんてありえないと結論しているが。
 
韓国・ヒュンダイ電子のミンスー、金返せ!
韓国人泥棒一家のパク、盗んだものを全て返せ!
韓国のミョングァン、ドンジュン、私の著作物の盗作をやめろ!
お前らのやってる事は、すべて・すっきり・ぱっくり・えぶりしんぐ・びびんば・きーせん・まんせー、お見通しだぁ!
 
 
映画「ムクゲの花が咲きました」
http://www.hf.rim.or.jp/~t-sanjin/chon_mukuge.html
「皇太子妃拉致事件」(同じ金辰明の著作だ)
http://toron.pepper.jp/jp/20cf/nisshinro/denbun435.html
 
 
ちなみに、作者の金辰明は、最近でも竹島問題で韓国の核武装を主張する過激発言をしたりと、何かとお騒がせな人として有名だ。彼は小説の中に実在の人物を描写して、「事実を元にした小説だ」と嘘ぶくことが多く、「ムクゲの花が咲きました」においても1978年当時の実在の韓国人が登場しており、その遺族が事実無根として金辰明を訴えてたり・・・と、いつの時代にもこ〜いう人がいるんだねぇ。
 
 
 

 
それにしても、「冬のソナタ」のテーマ曲は、日本の雅夢の「愛はかげろう」そっくりだねぇ。結ばれぬ愛とか、近親相姦ってのが大好きな韓国人らしいアホなコテコテ・ストーリーには随分と笑わせてもらった。あれで儒教の国だってのが大笑いだよなぁ。映画「帰天図」のテーマ曲なんか、日本のチューブの「サマー・ドリーム」のそのまんまパクリだしなぁ。日本の文化侵略を批判しておきながら、日本の歌やアニメやテレビ番組、食品、玩具の盗作をやっちゃうダブル・スタンダードに彼らは矛盾を感じないんだろうなぁ。ベトナム戦争に乗じて韓国人はベトナムで大量虐殺・強盗・強姦と悪の限りをやっておきながらベトナムに謝罪も賠償もせず、一方では捏造した強制連行・従軍慰安婦の件で日本に謝罪と賠償を求めるという矛盾しまくった構図、その相似形に見えてしまうのは私だけであるまい。
 
「ムクゲの花が咲きました」の逆パターンで、日本が韓国を核攻撃する映画をもしも日本で製作した場合、日本の国旗を燃やす抗議デモや、日本の国家元首の葬式ごっこが韓国の各地で行なわれるのは必至だろう。韓国人たちは自ら反日意識や反日活動は正当化するくせに、日本人の反韓ものには病的に反応するのが馴染みである。このような歪んだ韓国人たちの様子は滑稽でさえもある。いいオトナが顔を真っ赤にして日の丸に火を付けて暴れる様子はかなり恥ずかしいぞ。
 
ちなみに、最近の韓国では、日本人のことを、
「韓国に無断でキムチを製造し、韓国に無断でキムチを食べている盗人」
だと表現する者がいる。ギャグで言っているのではなくて、本気でそう言って日本を非難しているらしい。
韓国人はイタリアから認可を受けてパスタを製造して食べているんだろうか?
韓国人は中国の許可の上でギョウザを食べているんだろうか? 生ゴミ入りの輸出用ギョーザってのも中国の許可か?(輸出用だからいいか・・・って韓国の国民が納得しちゃったのが、いかにも韓国的だねぇ)
韓国にも寿司屋やタコ焼き屋があるけれど、あれって日本から許可を得て営業しているのかねぇ?
 
嘘と矛盾とキムチ、これが韓国の三大文化だが、最近の韓国人の中には、辛いキムチが苦手な若者が多いらしい。そ〜いう韓国人たちは、なんと、キムチを水で洗ってから食べるという。辛いのが苦手になったのも日本のせいだ!と、わけのわからんことを言っているしなぁ。
 

映画嫌い (67)

2006年6月1日
 
本日の映画は「オーメン」だ。
 
これも70年代の映画のリメイクで、ほとんどオリジナル版そのまんま。
意味のないアホらしいオカルト・シーンもそのまんま。
なんで今さら「オーメン」をリメイクしちゃったのか、さっぱりわからん。
単に、06年6月6日っていう数字遊びをやってみたかっただけでは?
見るのは時間の無駄。この映画も無視しよう。
 
 
映画「オーメン」
http://www.omen666.jp/
 
 

 
この映画「オーメン」も新約聖書の「ヨハネの黙示録」がモチーフとなっている。「ヨハネの黙示録」の中の、この世の終わりに登場する獣の数字が「666」だという記述を元に、「オーメン」ではダミアン少年が666の獣という設定になっているのだ。
 
熱心なクリスチャンや研究者ではない限り、新約聖書なんか読んだことのない日本人が大多数だろうから、「ヨハネの黙示録」について簡単に解説しておこう。
 
新約聖書の一番最後にオマケのようについているのが「ヨハネの黙示録」である。これを書いたヨハネは、12使徒のヨハネではなく、「ヨハネの福音書」のヨハネとも別人で、1世紀末にエーゲ海南東のパトモス島にいた人物らしいのだが、その他には何らこの人物に関する資料がない。そんな、どこの誰だか正体も経歴も不明のあやしいおっさんが「神に見せてもらった幻」だと言い張って報告したものが「ヨハネの黙示録」なのである。神が黙って示したから「黙示」なんだそうな。その内容もかなり支離滅裂だ。まるで薬物でトリップしちゃっている人が「えへへへ、こんな幻覚をみちゃったよ〜ん!」って言ってるよな具合のラリパッパな内容だから、読んでいると頭がクラクラしてくる。
 
この怪しい文書がカトリックの聖書に加えられたのは、それから1世紀後だ。その当時、この世の終わりを予言する怪しい文書がいろいろとあふれて、それらの内容が互いに矛盾しまくっていたものだから、それを一本化して収拾しなきゃならない必要に迫られた教会側が、無理矢理と採用して聖書に加えてしまったのが「ヨハネの黙示録」なのだ。聖書に加えるか否かの激しい論争があったそうで、東方教会系では4世紀になって、やっと聖書に加えられたのだった。しかし、今でも教会でのセレモニーでは「ヨハネの黙示録」だけは読み上げられない。宗教改革のルターも「ヨハネの黙示録」を猛烈に批判し、聖書から削除するべきだと主張していた。
 
で、そのラリパッパな内容だが、この世の終末の様子なのだという。
 
8章には、大きな燃える星が天から落ちてきた為に水が苦くなり、その水が原因で多くの人たちが死んだという記述がある。その星の名前が「苦ヨモギ」だというのをオカルトさんたちがよく引用しており、「苦ヨモギ」をロシア語では「チェルノブイリ」というから、原発の放射能汚染を予言して的中したのだ!と主張している。しかし、聖書の中には植物の名前を含めて数々の単語が記述されているので、たまたまその中の1つの単語をロシア語に翻訳したら地名と同じだったという偶然にすぎない。そもそもあの原発は天から落ちてきたものなんかじゃないしな。
 
13章に記述されているのが、例の「666」の獣である。その獣の像を崇拝しない者は皆殺しにされてしまうらしい。この獣について、オカルトさんたちはいろいろな解釈をしている(反キリストの独裁者だとか、核爆弾だとか、欧州連合だとか)が、聖書研究者たちの解釈では、1世紀後半のローマ帝国の皇帝ネロによるキリスト教迫害のパロディだというのが主流だ。黙示録の内容はこの世の終末ではなく、キリスト教を迫害しているローマ帝国の終焉が近いぞ!とローマ帝国へのイヤガラセを言いふらしている風評だというのが一般的解釈なのだ。ちなみに、「666」ってのは元となっている書物からの写し間違えで、正しくは「616」だという説もある。
 
16章では、悪霊がハルマゲドンという場所に世界の王たちを集合させると記述されている。ハルマゲドンの語源は「メギドの丘(ハル・メギド)」だという説が一般的だが、この記述が元になって、終末に起こる最終戦争のことがハルマゲドンと呼ばれるよになってしまった。で、最終戦争ってなものだから、ひとむかし前の冷戦時代であれば、米国・ソ連の核戦争のようなイメージでとらえられていたが、黙示録によると、この最終戦争ってのは人間同士の戦争ではない。天使に率いられた神の軍と、悪霊に率いられたサタンの軍との戦争である。そして、この世の終末には、天使たちが人々に殺しあいをさせ、疫病を蔓延させ、町を火で焼き払い、人類大虐殺をするのである。おいおい、天使って正義じゃなくて悪魔なことをやるのかよ。その時、神によって救われる人類は14万4000人のみ。それも童貞の男子だけ。女性の皆さん、御愁傷さま。童貞じゃない私も助からんしなぁ。
 
 
ちなみに、「666」の解釈をいろいろと試みるオカルトさんの中には、「666」がバーコードのことだとする人がいる。スーパーやコンビニで会計用にレジが「ピッ」と読み取るあのバーコードだ。そのバーコードをよく見ると、左端、真ん中、右端に、同じ細い2本線が必ず入っている。この細い2本線は「6」の数字の意味である(これは本当だ。読み取り位置認識用の基準線として入っているだけの事だが)。それが3つ並んでいるから、バーコードが「666」だというのだ。黙示録の「666」がバーコードだって、いったいど〜いう意味があるのだぁ? バーコードなんて恐くねぇよぉ・・・。
 
コンビニの「セブン・イレブン」が「666」だという珍説もある。
セブン・イレブン = 7+11 = 18
で、
18 = 6+6+6
だから、「セブン・イレブン」が「666」なんだと。
 
コンビニの「スリー・エフ」(これって北海道にはないんだが)も「666」になるらしい。
エフはアルファベットの6文字目だから、
スリー・エフ = FFF = 666
なんだとさ。
 
コンビニの「ローソン」は「Lawson」だから、
Law = 律法
son = 息子
で、
ローソン = 律法の子
すなわちキリスト教徒の事なんだとさ。
 
コンビニ「ファミリー・マート」ってのは頭文字が「F・M」で、これは「フリー・メイソン」を意味するんだと。
 
バーコード、コンビニ、と、随分と世俗っぽいセコい解釈が素敵だ。
 
「am/pm」とか、「サンクス」とか、北海道にチェーン店が多数あるコンビニ「セイコーマート」はどんな解釈になるのか知りたいのは私だけであるまい。
 
 
セブン・イレブンが666だなんて、そんなことやっちゃうのなら、人間の煩悩の数である108だって、
108 = 10&8 = 10+8 = 18 = 6+6+6
とかなんとかできちゃうでしょ。
北海道で放送されている「1×8(いっぱち)いこうよ!」っていうローカル・テレビ番組(大泉洋が出ているやつ)だって、
いっぱち = 18 = 6+6+6
になっちゃうしなぁ・・・。
世の中には666がいっぱい!
ちなみに、青森県にはセブン・イレブンがないらしい。
 
 
STV(札幌テレビ)「1×8(いっぱち)いこうよ!」
http://www.stv.ne.jp/tv/yoyo/index.html 
 

  

映画嫌い (66)

2006年5月31日
 
本日は「ポセイドン (Poseidon)」だ。
 
1972年の映画「ポセイドン・アドヴェンチャー」のリメイクなんだけど、安易なリサイクルものだ。ストーリは改悪されて、リメイクのくせにオリジナルより面白くない。身の回りのストラクチャーが全て逆さになったとしたら・・・?というセンス・オブ・ワンダーがオリジナル版にはあったのだけど、そ〜いうのはもういいよぉ・・・。主演がジーン・ハックマンからバート・ランカスターに変わって、そのウサン臭さのバージョン・アップしちゃったのは逆効果だよなぁ。CGを使っているだけ、転覆や爆発の様子がオリジナル版よりド派手になっている、そこだけしか見る価値がない。なんで今さらあれをリメイクしなきゃならんのかったのか、さっぱりわからん。
 
ハリウッドの映画業界は「ポセイドン」、「オーメン」、「ピンク・パンサー」、「マイアミ・ヴァイス」と昔のやつのリメイクをやっちゃうし、邦画のリメイクもやっちゃうし、映画のネタにホントに困り果てているんだろうねぇ。映画「ポセイドン・アドヴェンチャー」にはアナザー・ストーリー版の「2」があって、それもめちゃくちゃつまらなかったんだけど、もしかしてそれまでもリメイクやっちゃうのかなぁ?
 
 
映画「ポセイドン」
http://wwws.warnerbros.co.jp/poseidon/
 
 

 
 

映画嫌い (65)

2006年5月30日
 
本日は米国映画「ザ・マン (The Man)」だ。
 
主人公は無愛想な黒人警官のヴァン。彼の勤務している警察署から大量の銃が盗まれ、彼の相棒は射殺された。その盗品の銃を売買しようとしている一味を捕まえようと、ヴァンは銃を買うフリをした囮捜査を企てた。ところが、そこに偶然居合わせた歯科医療器具セールスマンのおっさんアンディが、銃を買いに来た男だと一味に誤解されたことから、事件に巻き込まれる。そして、おしゃべりなおっさんアンディと無愛想なヴァンの2人のデコボコ・コンビが一味と接触しながら、事件を解決しようとするのだが・・・。
 
おっさんアンディがうざい!
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/themanandy.jpg
誰か、このおっさんを黙らせよろなぁ〜!ってな具合でしゃべりまくる。笑えないし、見ているとイライラさせられる。80分の映画で、おっさんのしゃべるシーンを抜くと30分くらいになっちゃうのでは?
こんな映画、イヤだぁ〜!
 
ってことで、次のかた、ど〜ぞ!
 
 
映画「ザ・マン」
http://www.themanmovie.com/
 
 
 

 
 

 

映画嫌い (64)

2006年5月29日
 
本日は英国映画「V・フォー・ヴェンデッタ (V for Vendetta)」だ。既に日本でも劇場公開済み。日本で公開されるはるか前に私はこの映画を見終えていたんだけど、あまりにも印象が薄すぎて、この映画の件をここで書くのを忘れておったぞ。
 
独裁国家と化した近未来の英国が舞台だ。夜間外出禁止令を破ったイーヴィーは自警団に見つかり、危ういところを「V」と名乗る仮面の男に救われる。不正と暴虐にまみれた政府の転覆をはかる「V」は中央刑事裁判所を爆破。更にはテレビ局を占拠して政府を糾弾し、11月5日に国会議事堂前に集結するよう市民に呼びかける。
 
つまらなかったぁ〜。
コメントする気にもならんなぁ〜。
イーヴィーを演じるナタリー・ポートマンも全然魅力的ぢゃないしなぁ〜。
 
ってことで、次のかた、ど〜ぞ!
 
 
映画「V・フォー・ヴェンデッタ」
http://wwws.warnerbros.co.jp/vforvendetta/
 
 

 
この独裁国家って、現状の中国のことぢゃん。
 
ちなみに、この映画は「マトリックス」で有名になったウォシャウスキー兄弟の脚本なんだけど、確か、ウォシャウスキー兄弟の兄って、性転換して、姉になっちゃったんだよね。
 

映画嫌い (63)

2006年5月28日
 
本日は今年の米国映画「ラッキー・ナンバー・スレヴィン (Lucky Number Slevin)」だ。この映画も今後に日本で劇場公開されるかも知れない。
 
主人公のスレヴィン・ケレブラは仕事をクビになり、家は白蟻で住めなくなり、彼女の家に行くと彼女の浮気現場を目撃して・・・と、不運な一日を経験した。それで住む家がなくなったスレヴィンはニュー・ヨークにやってきたが、不運は続き、さっそく路上強盗に財布を取られてしまう。彼はニュー・ヨークに住んでいる幼馴染みのニック・フィッシャーのアパートを訪問したところ、ニックは長期の留守中で、その間にその部屋をスレヴィンが借りることになった。そして、向かいの部屋に住んでいるリンジーという東洋系の女性と仲良くなる。そんなスレヴィンの前に借金取りが現れた。借金があるニックと間違われて拉致されて、高利貸しのボスのところへ連れていかれてしまうのだった。ボスは借金の帳消しを条件に、ある人物の殺害をスレヴィンに指示する。不幸はたび重なり、スレヴィンは他の高利貸しにも拉致され、高利貸し同士の対立に巻き込まれ、警察からも監視されるようになる。ところが、彼の不幸の数々は偶然ではなく、ある計画がそこにあったのだ。その計画とは何か?その計画を操るのは誰か?ボスと密談する謎の人物グッドカットは何ものなのか?
 
始めのうちは、笑えないコメディものかな?と思いながら見ていたんだけど、コメディじゃなくて、サスペンス調になっていた。いろいろと伏線が結びついて、どんでん返しになるサプライズものってなところだろうか。それも強引すぎる二重オチだ。計画がそう上手くいくものかねぇ?とは思うが、意外な展開をするまあまあのサプライズかな。でも、そ〜いうひっくり返しかたには納得できない。事実・実体験じゃないシーンをそれが事実であったかのように見せるダマシはフェアじゃないぞ。ウソのシーンを見せておいて、それで見ている者をダマしておいて、無理矢理サプライズさせるなんて反則技だろ。「それは全て夢の中の出来事でしたぁ」と言うような、いわゆる「夢オチ」をやっちゃっているような反則じゃないか。だからマジメにストーリーを追って見ていたのがアホらしくなった。
 
配役がヘンテコなのも気になってしょうがなかったんだけど、まず、主人公のスレヴィンを演じるのがジョシュ・ハーネットで、ブラピの廉価版みたいなタイプだから、かなりパワー不足に見えてしまう。一方、ボスがモーガン・フリーマンって、これじゃ濃すぎるよぉ。リンジーを演じるのがルーシー・リュ−で、まるで若い頃のマルシアだ。謎の人物グッドカットがブルース・ウィリスで、やけに肌のツヤが良い状態で出てくるのがイヤだなぁ。
 
で、総合評価は、見ても良いかも知れないよシール1個。
★☆☆☆☆
 
 
映画「ラッキー・ナンバー・スレヴィン」
http://www.slevin-movie.com/
http://us.imdb.com/title/tt0425210/
 
 

 
ブルース・ウィリス演じるグッドカットのセリフの中に、こんなのがあった。
「チャップリンが本人であることを隠して自分のそっくりさんコンテストに出場したことがある。だが3位だった。」
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/goodkat.jpg
 
それは違う。チャップリン本人は2位だったんだぞ。有名な逸話じゃないか。
 
似たような話では、故・ジョン・デンヴァーが自分のそっくりさんコンテストに出場して、参加賞しかもらえなかったとか、デーモン小暮閣下が出身大学の学祭のステージに素顔(世を忍ぶ仮の姿)で飛び入り参加して、「デーモン小暮のモノマネをしまーっす!」ってやったところ、「似てねぇーぞぉ!」と大ブーイングだったとか、あるアイドル歌手が採点機能付きカラオケで自分の持ち歌を歌ったところ、100点満点中の3点だったとか、まぁ、いろいろとあるようだ。
 

 

映画嫌い (62)

2006年5月27日
 
本日は2003年のカナダ映画「アブソロン (Absolon)」だ。近未来を舞台にしたアクション映画である。
 
「N.D.S.(神経性退化症候群)」を発病させる未知の致死性ウィルスが猛威を奮い、地球上の人類が50億人も死亡した。予防薬「アブソロン」が開発されたが、その数が希少で、毎日それを注射できる一部の人間しか生き残れない世の中になっていた。そして、「アブソロン」が世界経済の基盤となり、政府は「アブソロン」の製造販売で社会を掌握しているのであった。(以上が時代背景)
「アブソロン」の開発者であるレイナ博士が殺害される事件が発生した。その事件を追う刑事ノーマン・スコットが主人公である。ノーマンは博士の身辺調査を行ない、博士が「N.D.S.」の特効薬の開発に成功したことを突き止めた。博士が殺されたのは、特効薬の登場によって「アブソロン」の価値が失われる事を恐れた政府機関による陰謀だ!とノーマンは推理する。そしてノーマンは、政府機関から派遣されたウォルタースに執拗に追われることになる。ノーマンは博士の助手だったウィティカと共に逃亡しながら、特効薬の真相と政府の陰謀を暴いていくのだが・・・。
 
セコさのオンパレードのような映画である。脱力ものだ。セコい映画を見たいひとはこの指とまれ〜!ってな映画だ。
この映画の舞台は西暦何年の世界なのか説明されていないんだけど、多分、今から15年後くらいの世界なんだろうね。でも、SF調のハイテクものが出てこないし、街並みなんかも今と全然変わらなし、特撮もやっていないから、未来ってな感じが全くしないセコさがある。リード線を切断しただけで停止する時限爆弾もセコいし、カー・チェイスまでもセコい。だから、見ていると、かなりチープな感じが否めないのだ。「アブソロン」に支配されたディストピア(ユートピアの反対の世界を示すSF用語だ)になっている近未来世界を、ちゃんとディストピアに表現しきれていないのもセコいし、「N.D.S.」の恐怖に関しても表現不足なのもセコい。それに、タイム・リミットのある逃亡劇になっていて、残り時間のテロップが何度も表示されるのに、時間が差し迫った緊迫感なんてありゃしない。時間がないのに、ノーマンはのんびりとシャワーをあびるし、ファックしちゃうし、睡眠もとる。だから、かなりマヌケなのだ。
 
そのマヌケさを助長するのが、ノーマンを追うウォルタースである。
ウォルタースを演じているのは、この人。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/diamondp.jpg
そう、お馴染みの男優、ルー・ダイアモンド・フィリップス(Lou Diamond Phillips)である。この顔がマヌケだ。東洋系の血(フィリピンらしい)が入っている男優で、以前はアメリカン・インディアン系の役なんかが多かったんだけど、久々にこの男優の顔を見て、フケたなぁ〜と思ってしまった。髪を短くしてオールバックにしたその顔つきは、まるでセコいチンピラだ。相変わらず鼻の下が長〜い猿顔である。多分、鼻の下の長さにおいては、業界のトップだろう。この顔が映画に出てくると笑っちゃうんだよなぁ。エキサイトすると鼻の穴が妙に広がるしなぁ。そもそも、ダイアモンドっていう名前で笑えちゃうじゃないか。で、このような映画で憎まれ役を演じているんだから、最後にはスプラッターで残酷な死にかたをするのが定番なんだろうけれど、いやはや、この映画ではその死にかたまでもセコすぎる。どんな死にかたなのかは教えてあげない。
 
結局、博士の開発した新薬の正体ってのが何なのかがポイントになっていて、それが陰謀の本質をめぐるどんでん返し的なオチになっている。当初の予想を裏切る陰謀だったのだ。へぇ〜、「アブソロン」ってそんなんだったのぉ?とは思うけれど、さほどの驚きではなかった。そのオチにもセコさが充満しているんだもの。
 
この映画には、最初と最後にストーリー・テラーの老人が出てくるんだが、その老人が誰なのか、途中まで見ていると予想がついてしまい、最後のその老人のシーンも予想通りになっちゃった。あ〜ぁ、やっぱりそうなっちゃうのかよぉ・・・と、そのセコさにも脱力である。
 
ただ、ヒロインのウィティカっていう女性が結構美人なんだよなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/absolon.jpg
外人女性が苦手な私なんだけど、ウィティカにならアゲてもいいかなぁと思ってしまった。
 
 
映画「アブソロン」
http://www.imdb.com/title/tt0300902/
 
 

 
私が噴き出したシーンがあって、それは、追われるノーマンが警官から職務質問されて、とっさに偽名を言うシーンだ。
「アラン・ホワイトだ」
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/alanwhite.jpg
と。
アラン・ホワイト(Alan White)って、60年代末にジョン・レノンに誘われて彼のバックで叩いていたドラマーの人だ。ジョージ・ハリスンのバックも兼任でやっていた。1972年にイエスに加入して、それ以来ず〜っと、今でもイエスのメンバーである。また、同姓同名のミュージシャンがオアシスってバンドにもいた。その2人とノーマンのギャップの激しさがやけにおかしいんだものぉ。ノーマンの顔はイエスのドラマーっていうより、ポリスのドラマーに似ているしねぇ。
 
イエスのドラマー、アラン・ホワイト
http://www.alanwhite.net/
ポリスのドラマー、スチュワート・コープランド
http://www.angelfire.com/mac/keepitlive/drummers/Copeland/copeland.htm
 
ところで、「アブソロン」っていう薬の名前は英語の「absolute」が語源で、それに薬物っぽく最後に「ン」を付けたのだろうか?
日本でも最後に「ン」が付く市販薬の名称は多い。バファリン、ノーシン、パブロン、キャベジン、パンシロン、アリナミン、リゲイン、モンダミン、キンカン、ガスター・テン、・・・。カナカタ名じゃなくても、太田胃酸、正露丸、救心、龍角散、・・・ってのは「ん」で終わっている。例外もあるけれど、市販薬の最後が「ン」になっているのは偶然ではないらしい。かつて、薬を海外からの輸入に頼っていた頃の日本に入ってきたのが、ペニシリン、アスピリンなど、最後に「ン」が付く薬が多く、その名前にあやかっているそうだ。また、「ン」が「運」に通じると信じられていそうなんだけど、それってダジャレかよ? 運に頼らなきゃならない薬ってイヤだな。
 
市販薬じゃないけれど、ヘロイン、コカイン、ヒロポン、阿片、・・・ってのもあるなぁ。
 

 

映画嫌い (61)

2006年5月26日
 
本日は今年の米国映画「インサイド・マン (Inside Man)」だ。来月に日本でも劇場公開されるようだ。
 
ニューヨークのマンハッタン・トラスト銀行に強盗が押し入った。武装した複数の犯人は、銀行員と客を人質に取って銀行に立てこもる。警察は道路封鎖をして銀行を包囲し、犯人との交渉をしようとする。マスクとサングラスとフード付きのツナギを着た犯人たちは、自分たちと同じ服装を用意しており、それを人質全員に着させ、犯人たちと同じ格好をさせて、警察の強行突入に備える。さて、事件の結末は・・・?
 
これも面白くないぞぉ。脚本がダメだわぁ。ジョディ・フォスターが演じている役が邪魔。あの女性の役って、この映画に必要ないじゃん。彼女を雇う老人の存在意義もない。そんな枝葉を付ける必要性が全く感じられないのだ。また、シーンの合間に、人質たちへの事件後の事情聴取の様子が何度も何度も挿入されていて、それも邪魔でしょうがない。こんなのを入れる意味ないじゃん。そんな余計なもの入れずに、単に、銀行強盗の犯罪サクセス・ストーリーにして、その知能犯ぶりを楽しめる映画にしたほうがスッキリしただろうになぁ。それなりの「スパイ大作戦」の銀行強盗版にできたろうにぃ・・・。
ったくも〜ぉ、これが映画のプロの仕事かよぉ?
 
 
映画「インサイド・マン」
http://www.insideman.jp/index.php
 
 

 
 
見終えた後に、タイトルの意味がわかったんだけど、ど〜いう意味だったかは教えてあげない。
 
 

 

映画嫌い (60)

2006年5月25日
 
本日の映画は「ダ・ビンチ・コード (The DaVinci Code)」である。
 
パリのルーブル美術館の館長が殺された。死体の回りには館長が自ら書いた謎の暗号か残されており、その中に「ロバート・ラングルドンを探せ!」と名前があった為に、ちょうどその時にパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングルドンが容疑者として警察に追われる。ラングルドンは館長の孫娘であるソフィーに助けられ、2人で逃亡しながら暗号の謎を解明していく・・・。
 
ラングルドンを演じるのがトム・ハンクス、彼を追うファーシュ警部を演じるのがジャン・レノである。
 
ひとことで言っちゃえば、めちゃくちゃ面白くない!
 
私はかなり以前に、海外出張時の飛行機の中での暇つぶし用に、原作本「ダ・ビンチ・コード」の英語版を買って読んだのだけど、あの原作本もめちゃくちゃ面白くなくて、途中で一度、サジを投げてしまった。頭がくらくらしてきたんだもの。裏キリスト教の暗黒面にどっぷりとつかった安っぽいオカルト陰謀本にしか思えなかった。イエス・キリストが娼婦のマグダラのマリアとの間に子供をもうけていたことを、レオナルド・ダ・ビンチが「最後の晩餐」の絵の中で示していたとする説、これなんかは、こじつけもいいところで、あまりのアホらしさに涙が出てきちゃう。手塚治虫の漫画「鉄腕アトム」は予言書で、ウランちゃんの長い靴はルーズソックスの女子高生の出現を予言していたのだ!っていうアホらしい説と同じような低レベルだ。
 
映画にはほとんど出てこなかったけれど、原作本の中には、キリスト教に関するウンチクが、それも都市伝説のようなデタラメなウンチクや、データ偽造・捏造がかなり混在されていて、それを根拠にブッ飛んだキリスト教解釈をやっちまっているものだから、その点では笑る部分があったのだが、映画にはそのエッセンスがなくてつまらないものになっていた。たとえば、ルーブル美術館のガラスのピラミッドに使われているガラスの数が666枚で、これは新約聖書の「ヨハネの黙示録」に出てくる獣の数字「666」と一致する!って原作本でやっちゃっているんだが、それは映画には出てこない。映画「オーメン」なんかでもお馴染みの数字「666」なんだけれど、実はルーブルのピラミッドのガラスは666枚ではない。673枚が正解なのだ。原作者のダン・ブラウンは、そのように事実をこじ曲げて、自説に都合の良いデータに偽造しまくっているのである。いくらフィクションとはいえ、データ偽造はやめてほしいよなぁ。こんなデタラメの数々を信じちゃっている人たちが多いってのは悲劇だよ。バチカンやカトリック系の教会と信者がこの映画に対してボイコットを呼び掛けているそうだが、キリスト教徒ではい無神論者の私にもボイコットしたくなる気持ちは理解できるなぁ。
 
ちなみに、ダ・ビンチの「最後の晩餐」で、イエスの隣(向かって左)にいる人物は女性で、それがマグダラのマリアだとこの映画・小説では主張しているけれど、それは誤り。ダ・ビンチは「最後の晩餐」のデッサンをノートにいっぱい書いており、それらが今でも残っていて貴重な資料となっている。それらを解析して、あれは女性ではなくてヨハネであることが判明している。最後の晩餐の時、ヨハネは10代半ばの少年だったのをダ・ビンチは童顔で表現しているのだ。
また、映画・小説では「最後の晩餐」の絵の中に聖杯がないという事も指摘しているけど、ないのが当然。ダ・ビンチの「最後の晩餐」はパンとワインが用意される前のシーンで、イエスが弟子たちの足を洗った後に、「この中に裏切者がいる」と言い、弟子たちが互いに顔を見合わせて「誰なんだ?」と驚いているシーンなのである。新約聖書を読めばそれくらいわかるだろうに、ダン・ブラウンは聖書も読まず、ダ・ビンチのデッサン資料も知らなかったのだろうか?
 
で、ストーリーの半ばから、ダ・ビンチなんかどうでもよくなってしまい、聖杯だ、シオン修道会だ、王家の血族だ、テンプル騎士団だ、ロスリンだ、・・・と、ダ・ビンチの話題なんか全く出てこなくなる。これは原作本も映画も同じ。だから、原作本を読み終わった後にも、映画を見終えた後にも、なんで「ダ・ビンチ・コード」ってタイトルなんだろう?と疑問に思えてしょうがない。「モナリザ」があるルーブル美術館とダ・ビンチの「最後の晩餐」の都合の良い解釈をツカミに引用しているだけじゃん!って思うのは私だけであるまい。例えば、タイトルを「イエスの子孫」とか、「マグダラのマリアを追え」にしちゃったら、原作本はあまり話題にならなかっただろうけど。
 
この作品も、結末が途中で想像できちゃって、その通りになって終わっちゃったものなぁ・・・。やはり、あの人物が、あ〜なんだ・・・と。あぁ、アホらしい。
 
 
映画「ダ・ビンチ・コード」
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/ 
 
 

 
クリスマスで騒ぐくらいしかキリスト教に関係がない大多数の日本人にとっては、この映画って面白いものではないだろうし、ちゃんと理解・判断できるのか心配だ。とは言っても、キリスト教国のアメリカにおいても、ろくにキリスト教を知らない自称キリスト教徒のアメリカ人が多くてねぇ。たとえば、アメリカでは占星術が一般的で、日本のワイドショー番組や雑誌に星占いコーナーがあるように、アメリカでもテレビ・雑誌では盛んに占星術が取り上げられているんだけれど、実は、旧約聖書の中(レビ記だったかな?)で「占い」行為は禁止されており、キリスト教徒は占いをやっちゃダメなのである。占いをやっているキリスト教徒を見かけたら、指をさして笑ってあげよう。(私のアメリカ人の知人にもいるんだよなぁ、日曜の朝には教会に通って、日曜の午後にはタロット占いのアルバイトをやっているカトリックの奴が)
 
ところで、「ダ・ビンチ・コード」の原作本の中では、主人公のラングルドン教授のことが、
「ツィードを着たハリソン・フォード」
と描写されているんだけれど、映画化にあたって、ハリソン・フォードに主演を依頼しなかったのだろうか? 監督のロン・ハワードは、トム・ハンクスとは「アポロ13」、「スプラッシュ」で一緒にやっていたから、トム・ハンクスとはやりやすかっただろうけど。
今、ハリソン・フォードは「インディ・ジョーンズ・4」の製作に取りかかっているそうだが、ジョーンズ博士役とラングルドン教授役はキャラが違うから、ラングルドン教授役をハリソン・フォードが演じるのも面白かったのでは?
 
警部役のジャン・レノを見ていると、ちょっと前に公開された「ピンク・パンサー」での刑事役を思い出してしまい、あのおバカなクルーゾー警部が「ダ・ビンチ・コード」の中にも登場してくるような錯覚に陥るのは私だけであるまい。
 
 

映画嫌い (59)

2006年5月24日
 
本日は米国のアニメ「サウス・パーク 無修正映画版 (South Park - Bigger, Longer & Uncut)」である。
 
コロラド州サウス・パークに住む小学生のスタン、カイル、ケニー、カートマンの4人は、R指定のカナダ映画「テレンス&フィリップ 〜 燃えよ肛門 (Terrance & Phillip - Asses of Fire)」を見に行った。その映画で使われる下品なセリフの数々に影響され、彼らは下品な言葉を使いまくる。すると、彼らの親や教師はそれを問題視し、PTAは映画を製作したカナダに抗議する。そして遂にはアメリカとカナダが全面戦争に突入し・・・。
 
米国のケーブルテレビで放送されて爆発的な人気となったアニメ・シリーズの映画化ものである。日本ではWOWOWでこのシリーズが放送されていたが、「シンプソンズ」同様、いまひとつ人気が出ずに終わってしまった。
こ〜いうシンプルな線の丸顔の子供たちが出てくるアニメである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/southp.jpg
こんなほのぼの系の顔の子供が主演なんだけれど、内容はアッシドなブラック・ジョーク系で、かなりお下劣だ。人種差別、性差別、性表現、戦争・犯罪肯定、名誉毀損、下ネタ、糞尿、血、ゲロは当たり前、セリフは下品で過激、子供がスプラッターに死ぬし、実在の有名人が登場してきて辛辣に諷刺されているし、特定の国や団体がバカにされている。よくもまぁこんなアニメが規制の厳しい米国で放送禁止にならなかったよなぁ〜ってな内容である。そんなものだから、米国では賛否両論で、激しく弾劾する人も多いし、熱狂的なファンも多い。日本でも状況はほぼ同じで、ハマる人と、嫌悪感を示す人、の両極端である。私も始めのうちはその下品さに嫌悪感を持って見ていたし、ミュージカル仕立てになっているのは鬱陶しいと思っていたが、内容は面白い。見終えた後の後味が悪くはないのだ。いくらアニメでもそんな表現をしちゃっていいのか?という禁断の世界を見ているような気分にもなる。アニメ「ジャングル黒べえ」が黒人差別だとして再放送されず、DVDやビデオでの発売もなかった日本において、黒人兵士を「人間の盾」にしちゃうこのアニメを放送していいんかい?と思いながらも、それをギャグとして味わっている自分が恐い。例えて言うならば、フランク・ザッパや、レジデンツや、サムラ・ママス・マンナの悪趣味でブラックで不条理な音楽にハマっちゃうというな、そ〜いう感覚なのである。
 
今回のこれに登場する有名人は、地獄でサタンとファックするサダム・フセイン、Windows98が動作不良を起こした為に処刑されるマイクロソフト社ビル・ゲイツ会長、公開処刑ショーの前座でピンポンショーを披露する女優ウィノナ・ライダー(「シザー・ハンズ」のヒロイン、「エイリアン 4」のアンドロイド姉ちゃん)、当時の大統領クリントン。その他には、セリフの中に名前が登場しておちょくられているのはバーバラ・ストライザンド、他、多数。
エロ・ネタにされたウィノナ・ライダーもかわいそうになぁ・・・。
 
 
アニメ「サウス・パーク 無修正映画版」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BTCMHO/503-2551057-7627944
サウス・パーク公式HP
http://www.southparkstudios.com/
フランク・ザッパ
http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/frank-zappa-1.htm
ウィノナ・ライダー
http://www.02.246.ne.jp/~ftft/ryder.html
 
おまけ:
「サウス・パーク」でエイジアの「Heat of the Moments」が唄われるシーン
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/HeatOfTheMoment.mpg
 
 

 
ちなみに、「サウス・パーク」のシリーズの中には、「サイエントロジー」という宗教をおちょくった回があって、「サイエントロジー」の信者であるジョン・トラボルタ、トム・クルーズが諷刺されていた。その回の再放送・映画化に関して、「サイエントロジー」の武闘派を自称するトム・クルーズが中止を求める抗議行動をやっていたのだ。「サウス・パーク」の製作会社の親会社と、トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル 3」の製作会社が同じなので、トム・クルーズは、
「もしもあれを再放送したり映画化した場合は、ミッション・インポッシブル 3 のプロモーションには参加してやらんからねぇ〜だ!」
とダダをこねていたのだが、結局、アメリカとイギリスでは再放送を阻止できたけれど、他の国では再放送されたし、映画の試写もされちゃった。
 
ちなみに、「サイエントロジー」はヨーロッパ、特にフランスでは非常に評判が悪いカルトで、パリの名誉市民にトム・クルーズが候補に上がったことがあったが、「サイエントロジー」信者だという理由で彼は名誉市民になれなかった。
 
ジョン・トラボルタは「サイエントロジー」の教祖であるロン・ハバードが書いたSF小説を私財を投入して自ら映画化し、主演もしている。それが「バトルフィールド・アース」という最低な映画である。その年の最低映画を表彰する「ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)」にノミネートされ、7部門も受賞しているという、まさに腰くだけ映画の決定版である。
 
「サイエントロジー」の信者には彼らのようなハリウッド・スターが多いし、ミュージシャンの中にもチック・コリアなど信者が多い。「サイエントロジー」とその前身となるカルト「ダイアネティックス」については、マーティン・ガードナー著「奇妙な論理 I」(早川書房、市場泰男訳)が大変参考になるのでオススメ。
 
 
トム・クルーズ、「サウスパーク」のサイエントロジー・エピソードの再放送を阻止?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000015-flix-ent
http://www.gossip-news.com/news/2006/01/south_park_trap.html
http://abcdane.net/blog/archives/200603/spchef.html
 
 

映画嫌い (58)

2006年5月23日
 
本日の映画は「アダプテーション (Adaptation)」。2002年の米国映画だ。
 
主人公は映画の脚本家チャーリー・カウフマンだ。彼はスランプに陥り、なかなか脚本を書き上げられずに悶々とした日々を過ごしていた。雑誌「ザ・ニュー・ヨーカー」の女性ライターが書いた、蘭に関するドキュメンタリー本を映画化しようと、その本を何度も読み返すが、チャーリーのスランプは深刻で、さっぱり脚本作りが進まない。その本とは、めったに見つからない珍しくて貴重な蘭を森林から盗もうとして摘発された男をレポートした内容で、本を読み返していくうちに、本の裏表紙に印刷されている女性ライターの写真にチャーリーは魅せられていく。彼の双子の弟も脚本家で、兄のスランプを心配し、なんとか蘭の脚本の力になろうと考え、その女性ライターに接近する。そして、双子は予期せぬ事件に巻き込まれ・・・・。
 
これもつまらなかったよぉ〜!
主人公のチャーリー・カウフマンは実在の人物で、かつて映画「マルコヴィッチの穴」の脚本を書いた人だ。そして、実在の彼がこの映画「アダプテーション」の脚本家でもあり、すなわち自分自身のことを自虐的に映画化しちゃいました作品である。
双子のカウフマン兄弟を二役で演じるのはニコラス・ケイジである。
このように、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/adaptation.jpg
同じあの顔が2つ、闇夜の中に浮かぶってのは悪夢のような光景だよな。
 
で、ストーリー自体が全然面白くないのだ。はじめの3/4くらいが長い前置きで、内容らしいものがあまりない退屈なシーンの連続だ。それで、残りの1/4でストーリーが急発進し、駆け足で暴走した後、つまらない結末を迎えている。これって、まさに脚本ミスだろ。映画のシーンごとのパワー配分とか、時系列ってのがヘンテコだし、時間稼ぎ的な意味のないシーンが多すぎる。何を意図してこんなつまらない映画を製作したんだろうか? 
ってことで、これも見る価値のないクズ映画なのでご注意を!
女性ライターが少しは魅力的だったらなぁ・・・。
 
 
映画「アダプテーション」
http://www.adaptation.jp/
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD33201/
 
 

 
ちなみに、この映画、私の知人からDVDを借りて見たんだけど、その知人はこの映画が「宇宙人に誘拐される話」だと思って入手したらしい。
 
宇宙人による誘拐って、そりゃぁ
「アダプテーション (adaptation)」
じゃなくて
「アブダクション (abduction)」
だろうがぁ〜!
 
英語の「abduction」ってのは単に「誘拐」って意味だけど、日本では「アブダクション」と書くと「宇宙人による誘拐」ってのに特化されちゃうのが不思議だ。
 
で、この映画「アダプテーション」では、「誘拐」されるシーンがちょっとだけあったりする。もちろん、宇宙人なんて出てこないんだけどね。「アダプテーション」の意味は各自で調べなさい。
 

映画嫌い (57)

2006年5月22日
 
本日の映画は2004年の米国映画「恋のミニスカ ウエポン (D.E.B.S.)」だ。
 
スパイ養成学校「D.E.B.S.」で成績がトップの女の子4人組が巻き起こす、ラブ・コメ・スパイ・アクション。ルーシー・ダイアモンドを逮捕せよ!
 
これ、くだらないよぉ〜。まさに女子高生版「チャーリーズ・エンジェル」だもなぁ。
登場する4人がこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/debs.jpg
可愛い女性がひとりもいない。
敵のルーシー・ダイアモンドのほうが美人だしなぁ(メイクが濃すぎだが)。
 
ってことで、次のかた、ど〜ぞぉ!
 
 
映画「恋のミニスカ ウエポン (D.E.B.S.)」
http://www.imdb.com/title/tt0367631/
 
 

 
4人組の中の1人が黒人で、1人が東洋人顔なんだけれど、その東洋人顔の女優さんのファースト・ネームが「アオキ」だってのは、日系人ってことなんだろうか?
で、そのアオキさん、腐って奥目になった観月ありさみたいな顔立ちで笑っちゃうんだよなぁ。アメリカ人の目から見た「アジア系女性」ってな臭いがプンプンする顔立ちでさぁ・・・。
 
左がアオキさんだ
http://www.imdb.com/gallery/ss/0367631/Ss/0367631/DEBS_2.jpg
 
で、ルーシー・ダイアモンドってのは、
ルーシーはダイアモンドを付けて空の上♪
っていうラリパッパな歌から取って付けたんだろうか?


映画嫌い (56)

2006年5月21日
 
本日はイギリス映画「ミリオンズ (Millions)」である。
 
父とその2人の息子は郊外の一戸建ての家に引っ越してきた。ビル・メンテナンスの仕事をする父と、10才のアンソニー、8才のダミアンの3人である。母親は故人だ。アンソニーとダミアンは引っ越し用の段ボール箱を使い、家から近い線路沿いの空き地に秘密基地を作って遊んでいたところ、そこへ大きなバッグが空から降ってきた。そのバッグの中には約22万ポンドの札束が。兄のアンソニーは現実主義。一方、弟のダミアンはキリスト教信仰マニアで、キリスト教の聖人の姿を何度も見かけるという聖人オタク。折しもその時期は年末で、クリスマスを迎え、イギリスの通貨はポンドからユーロへの切り替えを控えていた。ポンド紙幣は12日後には紙クズになってしまう。アンソニーは自分たちで使い切ろうと言い、神からの贈り物だと信じるダミアンは貧しい人に分け与えようと考えるのだが・・・。
 
以上のシチュエィションは面白いのだけれど、それ以降のストーリーがたいして面白く進展していないのだ。かなりアイディア不足で物足りないストーリーになっている。子供たちのコミュニティとその生態のおかしさを表現しようとしているが、ちっとも笑えない。ツッコミが浅すぎるのである。キリスト教思想に基づいたクリスマスにおける「奇跡」をストーリーの中に持ち込んでいるのも、あまりにもナンセンスすぎる。それに、なんであんな取って付けたような意味のないラストシーンを見せられなきゃならないんだろう。
ってことで、この映画も見る価値なし。モルモン教がおちょくられているシーンだけは楽しかったけどなぁ。
 
 
映画「ミリオンズ」
http://www.millions-movie.net/
 
 

 
 

 

映画嫌い (55)

2006年5月20日
 
本日の映画はフランス映画「ハイ・テンション (Haute Tension)」だ。
 
女子大生のマリーは女友達のアレックスに誘われて、イナカにあるアレックスの実家に泊まりに行った。ところが着いたその夜に、訪問してきた謎の男によって、アレックスの父、母、幼い弟が次々と惨殺され、アレックスは誘拐されてしまう。それを追って救出しようとするマリーは・・・。
 
ちまたでは「フランス発の超ド級スプラッターホラー」とか言われているようだが、超ド級だなんてとんでもない。ありがちな内容が薄くて安っぽい低予算ホラーである。スプラッター度は低いし、ホラー度も落第点。ストーリーが矛盾とこじつけと反則だらけで、マジメにストーリーを追いながら見ていると虚しくなる。作者は大どんでん返しにしたかったのだろけど、ストーリーは矛盾して破綻しまくっているから、そんなのには誰も驚かないってば。こんなバカらしいクズ映画は見る価値がない。下には下があるという見本であろう。こんなテンションが下がる映画のタイトルが「ハイ・テンション」とは、自虐的なタイトルだよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
 
 
映画「ハイ・テンション」
http://www.geocities.jp/tmpmaru/kiyoufu/a-023HauteTension.html
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5311
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322251
 
 

 
ちなみに、この映画はフランスでは当初、「実話である」と宣伝されていたが、その実話に該当する事件がフランス国内にも、世界のどの国にもないことがホラー・マニアの執拗な調査で判明し、「実話ではない」とその映画会社が認めるに至り、その会社が大恥をかいたという、そ〜いう情けない映画らしい。そのような調査結果を知るまでもなく、こんなのは実話じゃないくらい見りゃわかるよなぁ。これが実話だというのは、「ダ・ビンチ・コード」や「神々の指紋」や「猿岩石日記」や「水からの伝言」を真実だとするのと同じくらいバカげている。
 

 
 

映画嫌い (54)

2006年5月19日
 
テレビで映画「アポロ13」が放送されているのを見ていたんだけど、今回もあのシーンがカットされちゃっていたなぁ・・・。
 
どんなシーンなのかというと、主人公・ラベル船長の娘が、ビートルズのLP「レット・イット・ビー」を放り投げて、
「ポール(マッカートニー)なんか嫌いよ!」
と言うシーンである。ビートルズの解散を悲しむ言動だ。
 
ちょうどポール・マッカートニーがビートルズ脱退宣言をして、ついにビートルズが解散!・・・となった時期にアポロ13号が打ち上げられたという、1970年当時の世相、時代背景を描写するワン・シーンだった。
 
この映画は実際の出来事を忠実に再現するように製作されおり、船内やヒューストンのコントロールルームの様子なんかもめちゃくちゃソックリ再現されて、本物のアポロ計画の関係者が絶賛したほどなんだけど、あのビートルズのシーンだけはマズかった。なぜって、アポロ13号の事故は1970年4月で、ポール・マッカートニーのビートルズ脱退宣言も、LP「レット・イット・ビー」が発売されたのも、翌月の5月なのである。まだ発売されているはずのないLPを放り投げるあのシーンを見て、オーパーツとかタイム・パラドックスという言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
 
ってなことで、そんな矛盾に気がついて、あの問題のシーンは最近はテレビ放送ではカットされちゃっているのではないだろうか?
 
いや、単に放送時間の関係でカットされちゃっているのかも知らないが・・・。
この映画のオリジナル版は140分だったから、2時間枠の映画番組用にはかなり削らなければならないものなぁ・・・。
 
 
映画「アポロ13」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10987/
ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」
http://www.geocities.co.jp/MusicStar/5266/beaAlb12.html
 

 
 

映画嫌い (53)

2006年5月18日
 
本日の映画は「マインドハンター (Mindhunters)」だ。
 
FBIの訓練校で心理分析官になる勉強をしている7人の訓練生は、プロファイリング(心理分析)の実技試験の為に、ノースカロライナ沖の無人島へ連れてこられた。外部との一切の連絡が取れない孤島である。その島で教官が仕組んでいる模擬事件を解析し、犯人像のプロファイリングを行なうのが最終試験である。ところが、その島で、訓練生がひとり、またひとりと予告殺人されていく。訓練生たちはパニックに陥り、互いに犯人だと疑いだし、・・・。
 
これも凄くくだらないよぉ〜。真犯人も結末も予想した通りだった。私のプロファイリングも捨てたもんぢゃないなぁ。それ以外には何も思うものは無かった。それだけくだらない映画だってことさ。見る価値なんてありゃしない。
 
ところで、この映画、急に上映が打ち切りになったらしいんだけど、どんな理由で打ち切られたんだろうか? 「くだらない」っていう以外には、内容的には原因が見当たらない。謎だ。
 
 
映画「マインドハンター」
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8507/
 

 
 

映画嫌い (52)

2006年5月16日
 
今回の映画は「ミッション・インポッシブル 3 (Mission:Impossible III)」だ。この映画もそろそろ日本でも劇場公開されるんだろうね。
 
テレビ版の「スパイ大作戦 (Mission:Impossible)」の、そのウサン臭さが私は大好きだった。そんな手の込んだ芝居の作戦をするまでないだろ!そんなバカなぁ!そんな高度な変装技術があるわけないだろ!そんな都合良くいくかよ!とツッコミを入れながらも、その「大作戦」の成功を見守ったものだ。ある時はその作戦が敵にバレそうになってハラハラさせられたり、またある時はその作戦がどんな作戦なのか説明なしにストーリーが進行し、なるほどそんな作戦を仕込んでいたのか!と膝を叩く。適度にインテリジェンスを刺激していたし、娯楽番組としては完成度がかなり高かった。レナード・ニモイが演じるパリスのウサン臭さも、黒人のバニーのハイテクなのかどうなのか首をかしげるようなエンジニアリングも、自動的に消滅する指令の声も、5拍子のテーマ曲も、とっても味があったよなぁ。古き良き日の楽しいテレビだった。続編の「新スパイ大作戦」というテレビ・シリーズがしばらく後(1988年〜1990年)に製作され、主演は同じピーター・グレイブスだったが、指令の声がテープレコーダーから小型のCD-ROMに変わっていたり、ハイテク装備された作戦だったりして、かなり違和感があったなぁ。
 
で、トム・クルーズを主演にした映画「ミッション・インポッシブル (Mission:Impossible)」とその続編「2」は、テレビ版のファンである私を見事なまでに裏切る迷作だった。アクション映画としてはそれなりには面白かったけれど、テレビ版の面白さが全くなかったから、テレビ版の原題「Mission:Impossible」をタイトルとして、テレビ版の後継にされちゃったのには納得がいかなかった。テレビ版「スパイ大作戦」と映画「ミッション・インポッシブル」は全くの別ものという図式が頭の中で成立しちゃったのだ。あのテーマ曲が使われていたけれど、4拍子に改悪された酷いアレンジだったしなぁ。
 
そして、その映画シリーズも「3」だ。冒頭にわずかながらあのテーマ曲が使われており、それはオリジナル版に近い5拍子だった。
今回の指令の声は、使い捨てカメラに偽装された装置に入っており、そのカメラをセブン・イレブンに客としてやってきた当局の男から間接的に渡されるのである。コンビニが指令の舞台になってるとは、セブン・イレブン恐るべし!
 
セブン・イレブンに車(右)に乗ってやってきたイーサン
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/7-11-1.jpg
セブン・イレブンの店内で、当局の男(左)と視線を合わせず会話するイーサン(右)
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/7-11-2.jpg
 
それで今回は、トム・クルーズが演じるイーサンが結婚し、イーサンの本当の仕事を知らない新妻が巻き込まれたり、当局に裏切り者がいたり・・・、ってな内容で、舞台はセブン・イレブン、ベルリン、バチカン、上海と飛ぶ。バチカンのシーンでは、捕まえようとしている武器商人にイーサンが変装して、本人と入れ替わる作戦をやっちゃう。このシーンだけはテレビ版を思い出させてくれた。それ以外のシーンはことごとく・・・、で、ネタバレになっちゃうので、それ以上の内容はここには書かないから、前作・前々作を見てファンになった人は映画館で見よう。私はこのシリーズはもういいよぉ・・・。
 
 
映画「ミッション・インポッシブル 3」
http://www.mi-3.jp/top.html
テレビ版「スパイ大作戦」
http://www.geocities.jp/bonbel2/
http://www.super-ch.com/line/mission/
テレビ版「新スパイ大作戦」
http://spydrama.hp.infoseek.co.jp/page003.html
「スパイ大作戦」テーマ曲
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/mitv.mp3
 
 

 
ちなみに、セブン・イレブンの日本のCMでは、
「セブン・イレブン、いい気分!」
と「ぶん」の響きで韻をふんでいるが、
アメリカでのCMでは、
「Thank you Heaven, Seven Eleven!」
と「-ven」の韻をふんでいる。
 
 
テレビ版「スパイ大作戦」でピーター・グレイブスの演じていた主人公の名前を、ず〜っと、「ジェイムズ・ヘルペス」だと思っていた。仲間のパリスやバニーたちから「ジム」と呼ばれていたから「ジェイムズ」がファーストネームなんだろう。指令の声は毎度毎度「おはよう、ヘルペス君!」から始まっていたから、「ヘルペス」ってのがラストネームだと思っていた。それで、子供の頃、「ヘルペス」の意味も知らず、「おはよう、ヘルペス君!」ってクラスのみんなで声マネして遊んでいたっけなぁ。再放送を見ても、「おはよう、フェルプス君!」には聞こえない。「空耳アワー」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
 
 
テレビ版「スパイ大作戦」では、ジムに指令を出す「当局」の名称が明らかにされていなかったけれど、「新スパイ大作戦」ではその組織の名称が「IMF」となっており、その名称やロゴマークが何度も登場していた。「IMF」というと「国際通貨基金」の名称を思い出すのは私だけであるまい。映画版でも「IMF」の名称が引き継がれていた。「IMF」って何の略?という疑問を今回の「3」では解決してくれた。「IMF」ってのは「Impossible Mission Force」のことだとイーサンが言っていた。それにしても、つまらん名称だなぁ。あぁ、ダサい!
 
 

 

ガウディ嫌い

2006年5月15日
 
今年の7月に仕事でスペインに行ってくる予定があるので、そのついでに休暇を取って、サグラダ・ファミリアを見に行ってみようかと思っている。
 
サグラダ・ファミリアには、以前に2度ほど訪問したことがある。前回の訪問は1995年6月だった。早いもので、あれから11年かぁ。完成まであと100年とか、150年とか言われているサグラダ・ファミリアだが、この11年の建築作業の進捗が肉眼でわかるだろうか?
 
前回に訪問した時は、日本人観光客だらけだった。ガウディのブームで、日本でも有名になっちゃって、日本人のファンも多いからなぁ。現地には日本人観光客向けガイドさんが数十人いるらしい。日本人のガイドも多いし、日本語ペラペラのスペイン人のガイドさんも多いようだ。現地では何度も日本語の声を耳にしたものなぁ。「150年後に完成予定です」なんていうガイドさんの声に「ひぇ〜!」と奇声をあげる日本人観光客の姿を何度見たことか。ヨーロッパの大聖堂などの建築物では、完成までに数百年かかるってのは珍しいことではないんだけどなぁ。お馴染みのイタリアのピサの斜塔の大聖堂は約200年、ミラノのドォーモなんかは500年くらいかかって完成したものだ。サグラダ・ファミリアだけが特殊な長期間ものではないよ。
 
ところが、最近、関係者が再計算したところ、サグラダ・ファミリアの完成まであと40年だという計算結果が出てしまった。世界的に有名になった為に、世界各国から(特に日本から)の寄付がじゃんじゃん集まって、資金的には充分になったし、建築技術の向上、建築の実作業をしている職人さんの技術レベルのアップと人員増により、作業のペースが格段に上がったらしい。あと40年かぁ。自分の年齢に40をプラスして考えてみると、運が良ければギリギリで完成した姿を見られるかも知れないよなぁ。ギリギリでアウトかも知れない。微妙だ。今後も日本人の平均寿命は伸びるだろうから(2050年には医学の進歩で平均寿命が100才になるという試算もあるほどだ)ひょっとして、この目で完成したサグラダ・ファミリアを見上げられるかも知れない。
ってことで、「40年後、完成したサグラダ・ファミリアを見に行こう!」っていうツアーを計画している。参加希望の方はメールでご連絡を。締め切りは39年10ケ月後の2046年3月末。
 
ところで、サグラダ・ファミリアといえばガウディであるが、彼はサグラダ・ファミリアの2代目の現場監督である。初代監督は彼の師匠のビリャールなんだけれど、すっかりビリャールの名前は忘れ去られてしまった。ガウディは信仰心が厚く、「神へ仕える者には贅沢は敵だ、最低限の生活をすべきだ」と思い込んでいて、すごく質素な生活をし、服も常にボロボロだったらしい。そんな彼は路面電車にひかれてしまった。通行人たちはボロボロの服を着ているその人物をホームレスだと思い、誰も病院に連れて行かず、そのまま放置されて死んでしまったのだった。信仰心が原因で死んでしまったということになる。彼の死体は、法皇の特別許可により、サグラダ・ファミリアの地下に埋葬されている。
 
 
 
サグラダ・ファミリア
http://www.shibata.nu/gaudi/familia.html
http://www.guell.co.jp/gaudi/familia/fami_00.html
http://www.joyphoto.com/japanese/abroad/2001spain/barcelona/sagrada.html
ピサの斜塔
http://www.welcometoscana.com/jp/torrepij.html
http://www.geocities.jp/nahaha2tai/pisa.htm
ミラノのドォーモ
http://blog.hagy.jp/?eid=215682
http://www.geocities.jp/tomcats23th/page072.html
 
 

 
 
ちなみに、日本では6月25日が「大工・左官屋の日」に制定されている。この日がガウディの誕生日だから・・・だそうだ。なんでそうなっちゃうのぉ?
 
 
ちなみに、サグラダ・ファミリアはスペインの建築法をクリアしていない「違法建築」である。世界的に有名になっちゃったから当局は違法であることを黙認しているのだ。日本人からのサグラダ・ファミリアへの寄付の一部がワイロとして当局に渡っているとの噂まである。耐震強度にしてもめちゃくちゃ低くて、ちょっとした地震でも全壊するらしい。ヨーロッパにはほとんど地震がないんだけど、全く地震がないってわけでもあるまいし、いいのかなぁ・・・。
 
 

 
 

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