YouTube 嫌い (2)

2006年8月7日
 
ヘンテコな番組だよなぁ・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=Ppb4lyy52VI
 
前半に登場しているとぼけた顔してキーボード弾いているオッサンとは私は面識があるんだけど、このオッサン、こんな番組にもゲスト出演してとぼけた発言をしていたりする。英語力のあるかたは笑ってください。
http://www.youtube.com/watch?v=owP-JNNHAkc
 
ちなみに、このオッサンの名前は、リック・ウェイクマンという。
若い頃(1975年、当時26才だ)には、こんなふうに、
http://www.youtube.com/watch?v=vbaZI3m_ppw
ロングの金髪のストレート・ヘアに、白装束、刺繍入りの白いマントを着てキーボードを弾いていたんだけど、この姿も悪趣味だよなぁ・・・。
 
 
リック・ウェイクマン
http://www.rwcc.com
http://en.wikipedia.org/wiki/Rick_Wakeman
 
こんなものを作るヘンテコなマニアもいるんだ・・・
http://homepage1.nifty.com/tajioku/rick.htm
 
 

 
ちなみに、20才の時のリック・ウェイクマンの姿を見られるのがこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=TJZknEQX_l8
当時、彼はイギリスの名門・王立音楽院の学生で、ピアノ教師になる勉強をしていたんだけど、アルバイトでこれに参加しちゃったらしい。
 
これは40才の時のリック・ウェイクマンの姿。
http://www.youtube.com/watch?v=4ya6dsej-0I
 
これはリック・ウェイクマンではない。
http://www.youtube.com/watch?v=4bWRPilB1X8
 
 

 

YouTube 嫌い (1)

2006年8月6日
 
がんばれ、やくみつる!
戦え、やくみつる!
負けるな、やくみつる!
http://www.youtube.com/watch?v=ly2-qjCWLZ0
 
意外にもガッツが冷静なのがイキだ!と思うのは私だけであるまい。
 
 
 

 
 

 

映画嫌い (85)

2006年8月5日
 
本日のデス映画は1976年のイタリア映画「悪魔のホロコースト (Deported Women of the SS Special Section)」だ。
 
第二次世界大戦時のナチ収容所が舞台の、女囚への拷問を描いた、いわゆる「ナチ残酷」ものである。婦人科検査、剃毛、レズ、ホモ、拷問、などのお馴染みのアブノーマルなナチ収容所のシーンが出てくるだけの映画で、ろくなストーリーがないのだ。意味もなく全裸にされた女囚の姿が何度も出てくるんだけど、SMものにも、ポルノにさえもなっていない。勿論、戦争映画でもなく、歴史もの映画でもなく、単なるオソマツな低俗な映画なのだ。バカらしいったらありゃしない!
 
私が見たやつは無修正版のモロ出しのやつなんだけど、無修正だからといって意味がないよなぁ、こりゃぁ。そんな陰毛や性器は見たくないよなぁ。
 
ってことで、この映画のデス度は星5個、満点。
★★★★★
 
 
 
映画「悪魔のホロコースト」
http://www.infernoprison.com/LOVECAMP/SS-SECTIONindex.html
 
 

 
陰毛をバリカンでカットするシーンって初めて見たなぁ・・・。
 

映画嫌い (84)

2006年8月4日
 
本日のデス映画は2000年の米国映画「2999年異性への旅 (What Planet Are You From?)」だ。
 
男だけの惑星があった。彼らはクローンによって子孫を作っていたのだが、その惑星の指導者の指示により、地球人の女性との間に子供を作り、子孫を繁栄させて宇宙を征服することになった。そこで、その惑星からひとりの男が地球に派遣された。彼はハロルド・アンダーソンの名前で銀行員としてアメリカに潜伏し、女性を口説き落とそうとする。彼は地球人との間に子供を作れるのか?
 
めちゃくちゃくだらないデス映画である。笑えないコメディなのだ。笑えたシーンがひとつもなかった。ストーリーも稚拙で、役者も冴えない。
主役のハロルド・アンダーソンってのがこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/2999.jpg
米国版の石倉三郎なのである。(かなり似ていると思うのは私だけであるまい)
 
邦題の「2999年異性への旅」ってのはアレのパロディのつもりなんだけど、こんなくだらない邦題を付けるんじゃない! タイトルだけでデスな映画ってわかっちゃうものなぁ。映画の舞台は2999年じゃなくて現代で、2999年ってのはなにも関係ないぢゃん!
 
2000年を代表するクズ映画につき、絶対に見てはいけない。2000年デス映画の旅・・・ってなところだ。
 
ってことで、この映画のデス度は星5個、満点。
★★★★★
 
 
 
映画「2999年異性への旅」
http://www.eonet.ne.jp/~ginyu/041221.htm
石倉三郎
http://www.entertainer.ne.jp/ishikura/profile_set.htm
 
 

 
 

ライヴ嫌い (8)

2006年8月3日
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
見られない方は残念でした。
 
 
 

 
 

Gコード嫌い (2)

2006年8月2日
 
テレビ番組の録画用の「Gコード」ってのができて、かなりの年月が経過しているとはずなんだが、それほど普及しているようにも思えない。「Gコード」を使っている人っているのかなぁ?
 
私自身、一度も「Gコード」を使ったことがない。私の所有しているビデオレコーダーは「Gコード」対応になっているが、私は全くその機能を使用していない。だって、最大で8桁くらいもある無意味な数字の羅列である「Gコード」の中の1つの数字でも打ち間違えると、正しい時間に正しいチャンネルの録画がされないでしょ。「Gコード」の打ち間違えをして録画をミスするのが恐いのだ。帰宅してみたら、見たいと思って予約録画をセットしていた番組が録画されていない・・・ってのはショックだもの。録画の指定はちゃんと日時で打ち込んだほうが正確に思える。だから「Gコード」は使わないのである。
 
そんなものだから、テレビの番組表の中に「Gコード」が書かれているのが邪魔でしょうがない。私にとっては意味のない数字だ。意味がないけれど、毎度毎度、テレビの番組表の中に「Gコード」が書いてあるってのは事実だ。じゃ、どうしようか?
・・・そう思ったのがキッカケで、番組表の「Gコード」の中からおもしろい数字を探し出すというアホらしい趣味を持ったのが数年前だった。ゾロ目の数字を探し出したり、2911564(憎い人殺し)のようなゴロ合わせが番組の内容にマッチしているものを探し出したり、と、我ながら、かなりアホらしいヒマつぶし的な趣味である。
 
で、「Gコード」の中から最小の数を探し出す・・・というアホな行為もやっている。
以前に発見した最小の数は「18」だった。「Gコード」ってのは時間とチャンネルとを連動させる何らかの関数的なブラックボックスになっているのは当然のことなんだけど、その関数がどのようなものかわからない。わからないけど、なぜか、NHKの19時からのニュースの「Gコード」は数が小さいのだ。他の番組では通常は6〜8桁の「Gコード」なのだが、NHKの19時からのニュースでは3桁になっていることは珍しくないし、たまに2桁になっていることもある。それで、以前にそれまで見た最小の数「18」を見つけた時にはえらく感動したものである。通常は6〜8桁もある「Gコード」が、単なる「18」だったのだ。これってなんだかカワイイよなぁ。
 
それで、このたび、新記録である「8」ってのを見つけたのだ!
めちゃくちゃ感動である。遂に1桁の数字を発見したのだ。
NHKの19時からのニュースではないのが凄い。
8月1日のNHKの22時からの番組が「8」だ。
それに、同じ日のその下にある23時からの番組が「9」だ。
これは凄い。「Gコード」恐るべし!
 
 
 

 
地方によってチャンネルが違っているから、Gコードには地方による互換性がないのだろうね。ここ札幌ではNHKは3チャンネルである。
勿論、NHK嫌いの私はNHKの番組を見ない。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久々にそっくりさんシリーズを。
 
アラン・ホールズワース(超絶ギタリスト)

安倍晋三(次期・内閣総理大臣)
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/holdsworth_abe.jpg
 
 
 
アラン・ホールズワース
http://www.therealallanholdsworth.com/
 
 

 
最近、急激にフケてきたアラン・ホールズワースなんだけれど、眉毛と目の感じが、セサミ・ストリートに出てくる、ゴミ箱の中にいる青色の奴(名前忘れた)に似てきたよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
 
アラン・ホールズワースとは何度か会ったことがあるんだけど、握手するその手がデカいのなんの。あんなデカい手だから、あんな弾き方ができるのかなぁ?
 

 

映画嫌い (83)

2006年7月31日
 
本日のデス映画は米国の新作映画「ユナイテッド 93」だ。2001年9月11日の同時多発テロの時の、ハイジャックされたユナイテッド航空 93便の実話を映画化したものだ。日本でもそろそろ劇場公開されるらしい。
 
2機の航空機がたて続けにハイジャックされて管制センターが騒然とする。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/u931.jpg
そして管制センターのレーダーはその2機の進路を追跡・監視していたところ、2機の機影がニュー・ヨーク上空で消えてしまった。その2機はニュー・ヨークのワールド・トレーディング・センター・ビルに激突し、自爆してしまったのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/u932.jpg
前代未聞の大事件だ。管制センターも軍も連邦航空局もその事態に混乱する。
米国の上空には数千機の飛行機が飛んでおり、あと何機がハイジャックされているのかもわからない状況だ。そんな中で、もう1機がハイジャックされ、その機はペンタゴンに突っ込んで爆発した。軍は戦闘機をスクランブル発進させ、他のハイジャック機の撃墜許可が大統領からおりる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/u933.jpg
ニューアーク空港を離陸してサンフランシスコへと向かったユナイテッド航空の93便も3人のイスラム系テロリストに占拠されてしまった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/u934.jpg
コックピットにいた2人のパイロットは殺害され、テロリストが操縦桿を操作している。機内の乗客は家族に電話をかけて、ハイジャックされた他の3機が自爆している事を知る。このままではこの93便も自爆だ。乗客たちは団結してテロリストに立ち向かうのであったが・・・。
 
 
でも、なんで93便の事を映画化しなきゃならないのだ?
この映画は、見ている者に何を伝えたいのか? 何を言いたいのか?
テロは卑劣な行為だ。テロは許されざる行為だ。そんなことわかりきっている。
あの悲しい事件を風化させないように・・・、とか、理由はいくらでも後付けできるだろう。しかし、見終えて感じるものは、いったい何のための映画なのかさっぱりわからなかったってことだ。なんで93便の事を映画化しなきゃならなかったのか、その能動的な理由が見えてこないのだ。だからこの映画はデスなのである。
 
 
映画「ユナイテッド 93」
http://www.united93.jp/top.html
 
 
 

 
2004年の9月11日、この時、私は仕事でイタリアのローマにいた。現地時間では午後の2時か3時頃だったと記憶しているが、ローマの人たちもテレビの報道に釘付けになっていた。崩れ落ちるワールド・トレーディング・センター・ビルの様子に悲鳴が上がった。結局、私の知人がひとり、あのビルで犠牲になったのだ。彼の遺体は出てこなかった。ニュー・ヨークの郊外の墓地に、遺体なき彼の墓がある。
 

 

ライヴ嫌い (7)

2006年7月27日
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
見られない方は残念でした。
 
 
 

 
 

 

ライヴ嫌い (6)

2006年7月26日
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
見られない方は残念でした。
 
 
 

 
 

 

ライヴ嫌い (5)

2006年7月11日
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
見られない方は残念でした。
 
 
 

 
 

 

ライヴ嫌い (4)

2006年7月10日
 
本日はヒミツの日記のみ。
 
見られない方は残念でした。
 
 
 

 
 

映画嫌い (82)

2006年7月7日
 
本日のデス・ムービーは昨年の米国映画「プロデューサーズ (The Producers)」だ。ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品である。ブロードウェイでのショー・ビジネスを題材にした悪趣味ミュージカルで、ブロードウェイの業界でも賛否両論だった話題作である。映画のストーリーもミュージカル仕立てで進行しちゃう困った歌劇である。
 
2人の主人公の1人はブロードウェイの演劇プロデューサーをやっているマックス・ビアリストックだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_01.jpg
彼は「ハムレット」を無理矢理とミュージカルにした「ファニー・ボーイ」をブロードウェイで上演し、大失敗をしてしまった。
 
もう1人の主人公はレオ・ブルームだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_02.jpg
どことなく福澤朗のような感じだ。レオはそのミュージカルの会計検査の為にマックスの事務所へやってきた会計士だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_03.jpg
レオはマックスの帳簿を見ながら、ふとこんな事を漏らした。
出資者から資金をかき集めてどんなに高額の製作費をかけて舞台を作っても、その舞台がヒットするよりもコケて打ち切りになったほうが出資金が手元に残り、より多くの金を稼げる・・・と。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_04.jpg
その言葉にピン!ときたマックスは、金儲けのために、最悪の台本、最悪の演出家、最悪のヘボ役者を使い、すぐに打ち切りになる最低なミュージカルを作ろうと考え、一緒にプロデュースしようとレオを誘う。2人で大金持ちになれる!と。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_05.jpg
密かにブロードウェイのプロデューサーになりたいと思っていたレオだったが、そんな詐欺をやるわけにはいかない!と、その誘いを拒否して会計事務所に帰ってしまう。しかし、会計事務所での仕事にウンザリしていたレオは・・・・。
ここで急にミュージカルになって、会計事務所でレオが歌って踊って、なぜかバック・ダンサーまで現われて、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_06.jpg
レオは「僕はプロデューサーになる!」と歌って、そう決めてしまったのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_07.jpg
(わけがわからんが、そ〜いうことだ)
 
そして、マックスとレオはパートナーとなり、プロードウェイで大コケをする最低ミュージカルのプロデュースを開始した。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_08.jpg
 
まずは最低の台本探しだ。やっと見つけた最低にふさわしい台本は「春の日のヒトラー (Springtime for Hitler)」だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_09.jpg
その台本の上演権の契約の為に、さっそく2人は原作者・フランツ・リープキンを訪問してみると、そいつは旧ドイツ軍のヘルメットをかぶったイカれたナチスおたくだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_10.jpg
ここでも急にミュージカルになっちゃって、3人が歌って踊って、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_11.jpg
フレンツは契約書にサインするのだった。
(わけがわからんが、そ〜いうことだ)
 
次には最低の演出家との契約だ。2人は演出家・ロジャー・デブリーを選び、彼の事務所を訪問する。そこに現われたロジャーは、オッサン顔ながらドレスを着たハデな女装のゲイなのであった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_12.jpg
彼のアシスタントのカルメン・ギアもゲイで(和田アキ子風なのが強烈だ)、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_13.jpg
その事務所のスタッフまでも全員がゲイ!
そしてまたもや急にミュージカルになり、ゲイのみんなと歌って踊って、「すべてをゲイに!」を合い言葉に契約が成立。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_14.jpg
(わけがわからんが、そ〜いうことだ)
 
次は最低の俳優探しだ。アポなしでやってきたスウェーデン人の大女・ウーラを女優 兼 事務員として雇うことになった。ろくに英語もできないヘンテコな女性なんだけど、妙にセクシー路線だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_15.jpg
そして主役のヒトラー役を選ぶオーディションを開催したのだったが、適任がいなく、その場で歌って踊ってみせた原作者・フランツをヒトラー役に仕立てた。最低である。
 
出資者から出資をかき集めるのはマックスの仕事だ。彼は金を溜め込んでいるバーさんたちを訪問し、またもや歌って踊ってのミュージカルになって、次々と資金を得る。歩行器で歩くバーさんも一緒に揃って踊り出す。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_16.jpg
(わけがわからんが、そ〜いうことだ)
 
そして、遂に、最低のネオ・ナチ・ミュージカル「春の日のヒトラー」上演の初日を迎えた。ヒトラー役のフランツが足を骨折してしまい、急遽、ゲイの演出家・ロジャーが代理でヒトラー役を演じることになってしう。そして幕が上がり、ヒトラーを賛美する歌と踊りが展開された。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_17.jpg
ヒトラー万歳!
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_18.jpg
勿論、客はドン引き!
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_19.jpg
ゲイのロジャーが演じるヒトラーが登場すると、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_20.jpg
彼のナヨっとしたゲイ風に場内が騒然となる・・・。
 
さて、この最低ミュージカルの行方は・・・??
 
 
 
うわぁ〜ぉ! なんてミュージカルってバカバカしいんだ! って思わせられるバッド・テイスト(悪趣味)満載の映画だ。
 
何で歌いだす必要があるのぉ?
何で歌詞の中で状況説明や心理状態説明をやるのぉ?
その歌や踊りのリハーサルをいつやったのぉ?
初対面のハズなのに、その一糸乱れぬ踊りやハモり、どうやったのぉ?
バック・ダンサーはいつからそこで出番を待ってスタンバイしてたのぉ?
なんでみんなこっちを向いて踊るのぉ?
と、誰でも感じるミュージカルに対する素朴な疑問の数々とその非科学的な不条理さが、この映画のストーリーのバッド・テイストさをますますバカバカしいものにしている。みんなバカになって踊れば何でも解決、同じバカなら踊らにゃそんそん!ってな感じで、強引にストーリーが進行しちゃっているのだ。出演者が「オースティン・パワーズ」なみのバカだ。それもみんな個性的すぎるバカものたちだから、見ている側もバカになってこの映画に付き合わんと、この映画に置き去りにされてしまう。私はこの映画を2度見たが、2度目はバカボンのパパの言動を容認すべく自分自身もバカになって見てみたところ、これが実に楽しい。バカってこんなに楽しいものだとは知らなかった。こんなバカなミュージカルのバッド・テイストを楽しめた自分が恐い。
 
この映画のデス・ムービー度はレベル5だ。
★★★★★
 
絶対に見るべき最低のクズ映画だ!
私のように失うものが何もない人は、是非、バカになってこの映画を見よう!
 
 
映画「プロデューサーズ」
http://www.sonypictures.jp/movies/theproducers/
 
 

 
私が1度目にこの映画を見たのが、本場のブロードウェイの映画館だった。
米国においてもミュージカルに対する冷ややかな視線ってのがあって、ニュー・エイジとかアコースティックものの「癒しの音楽」(ヒーリング・ミュージック)を聴いている層からは軽蔑されている浮いた存在になっているんだけど、フランク・ザッパやアリス・クーパーのライヴのようなバッド・テイストとか、フランク・シナトラの歌唱のバッド・テイストが好きな層からは、この映画はめちゃくちゃ評価が高いのだ。
私がブロードウェイの映画館でこれを見た時には、最初はさめて見ていた観客たちも、まるでマインドコントロールされたように次第にそのストーリーに強引に引き込まれて、爆笑し、拍手し、最後にはスタンディングオベィションだった。何度もこの映画を見に来ていると思われる常連さんらしき人たちも多く、スクリーンの中のレオやロジャーと一緒になって歌を歌っていた。ミュージカル恐るべし!
リピーターが多いのには納得しちゃうなぁ。
 
で、見終えた後に冷静になって考えてみたんだけど、
(1) ミュージカル「ファニー・ボーイ」が打ち切りになって、マックスは大失敗しちゃっているのに、なぜにその時にマックスは大金持ちになれなかったのか?
(2) プロデューサー志望だったレオは、なぜに自分が正当じゃない詐欺プロデューサーになることを容認できたのか?
(3) 「春の日のヒトラー」を見に来た観客たちは、それがネオ・ナチ・ミュージカルだと事前に知って入場してきたハズなのに、なぜに見てからドン引きしちゃうのか?
など、12項目の不明点があるんだけど、なんだかそのへんの事情ってのがすべて強引なミュージカルの歌の為にごまかされているような気がしてならないのだ。
 
ところで、ロジャーの扮するヒトラーも面白いし、レオの演技は素晴らしいし笑えるんだけど、私としては、ロジャーのアシスタントのカルメンの容姿が最も強烈に印象に残ってしまった。一度見たら忘れられない容姿だ。この役者さん、この役を引き受けるのに家族から反対がなかったのだろうか?って考えさせられちゃう。学校に通っている子供がいたら、学校でイジメられるんじゃないだろうか?と心配になっちゃう。この役者さん、この映画が彼の代表作になって、このゲイの役が一生付いてまわるんじゃなかろうか?
 
 

 

映画嫌い (81)

2006年7月6日
 
本日のデス・ムービーは2001年のカナダ映画「ブラックホール (The Void)」だ。
 
主人公は大学で素粒子物理学を教える女性教授のエヴァ。8年前、代替エネルギーを研究するフィラダイン社の無謀な実験による事故で、研究所の所長だった彼の父は死亡したのだった。エヴァは父の死の真相を調査していくうちに、父の死に関わったフィラダイン社のアバナシー博士と、彼が実権を握っている秘密の研究を知る。このまま彼の過った計算を元にした実験を実行すると、小さなブラックホールができてしまう。そのブラックホールは地球の中を往復運動して巨大化するか、あるいは大爆発をするか・・・。アバナシー博士の実験を止めさせようとするエヴァを、フィラダイン社からの刺客が襲う。アバナシー博士の実験の行方は・・・?
 
科学的にはこの映画はデタラメだらけだ。ブラックホールってものが何なのか、ちゃんとした知識がないまま、この映画を作っちゃったんだろうなぁ。ブラックホールって何でも吸い込む穴くらいにしか認識していないんだろうなぁ。ブラックホールが事象地平から陥没した重力場の特異点であるとか、ホーキングのブラックホール論とかも知らない(ブラックホール蒸発論はちょっとだけ出てくるけどデタラメだ)から、あんな誤った吸い込みシーンを見せてくれちゃっているんだろう。そんな、ブラックホールに関する非科学的な描写・理論の他にも、この映画には科学的にはバカバカしい誤りが多数ある。映画「アルマゲドン」、「ザ・コア」と同様な非科学的バカ・ムービーなのだ。この映画を真面目に見ちゃって、誤った科学知識を身に付けないように注意しよう!
 
たとえば、どんなデタラメがあるかと言うと・・・、
陽子と反陽子を光速まで加速して衝突させるそうだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thevoid_1.jpg
そうするとエネルギーが質量に変わってブラックホールができると教授が言っている。
デタラメすぎる。
まず、陽子も反陽子も、絶対に光速まで加速できない。どんな粒子も物質も、どんなにエネルギーを与えて加速しても光速には至らないってのは物理学の中の基礎中の基礎だ。そんな事も知らない物理学の教授ってありえないぞ。粒子の加速に使ったエネルギーは質量に変換されて、粒子の「運動質量」ってのになるってのも知らないのかぁ? 衝突させるまでもなく、エネルギーはすでに質量に変わっているのだよ、教授。エネルギー保存則も相対性理論も知らない物理学者ってなんなんだよぉ?
それに、陽子と、その反物質である反陽子を衝突させても、ブラックホールなんかできないぞ。反物質と衝突すると「対消滅」という物理現象が発生するだけでだ。ブラックホールなんか粒子加速とも反物質とも無関係じゃん。天ぷらとスイカを食べるとブラックホールができる!とでも言っているようなタワケである。キュウリにハチミツをかけてもブラックホールなんかできないでしょ、メロン味になるらしいけど。
それに、どう見ても、あの1機の粒子加速装置(シンクロトロン、サイクロトロンの類)では陽子と反陽子の両方を加速するのは不可能だ。実際に両者を加速させるのであるならば、陽子の加速用と、反陽子の加速用の、2機の個別の加速装置が必要なんだけどなぁ。粒子加速装置が何なのかも知らないでこの映画を作ったんだろうなぁ。エネルギー保存則さえもを無視しちゃっているほどだから、科学的根拠をこの映画に求めるのは虚しいかぁ。
 
で、ツングースの大爆発(1908年6月30日のシベリアでの謎の大爆発の事件)について、
極小のブラックホールという説がある
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thevoid_2.jpg
と言っている。
それって30年くらい前に一部の人が根拠もなく言っていた非科学的な説だろ。墜落したUFOが爆発したとかいう説と同じようになバカらしい説だ。あれをブラックホールだとする科学者なんか21世紀の今となっては誰もいないんだけどなぁ。あの爆発の原因は、氷の塊である彗星の一部が脱落して、それが地球の引力で大気圏に突入して水蒸気爆発したものなんだぞ。
 
それで、ブラックホールがアメリカの地上実験でできてしまうと、そのブラックホールが引力で地球の中心まで落ち込んで、中心を通過して、地球の反対側の中国まで到達するとも言っているのだ。ブラックホールが「チャイナ・シンドローム」を起こすんだと。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thevoid_3.jpg
そんなバカな! 冗談じゃないぞぉ!
その昔、「チャイナ・シンドローム」って映画があったりして、「チャイナ・シンドローム」って流行語になったこともあったけれど、実際に「チャイナ・シンドローム」なんてのが起こるわけがない。「チャイナ・シンドローム」ってのは都市伝説の類であって、科学的な根拠が何もないんだけれど、科学的知識のないこの映画の関係者は「チャイナ・シンドローム」まで信じてしまっているとは、あまりにもバカらしい。
「チャイナ・シンドローム」を簡単に説明しておくと、原子力発電所で事故が発生し、燃料である放射性物質が超高温になって溶け出すと(いわゆるメルトダウンだ)、その超高温の放射性物質が炉心の底を溶かして、施設の床も溶かして、どんどん土壌も溶かして下へ下へと落ちて行き、地球の中心を通り越して、遂には地球の反対側へ到達してしまう!ってな説だ。アメリカでメルトダウンすると、地球の反対側の中国まで超高温の放射性物質が行っちゃう地球規模の大事故になるってことで、そのような「チャイナ・シンドローム」ってな名前になったんだけど、その現象には何ら科学的根拠はない。実際にはそんな現象なんか起こらないことは判明してるんだもの。
それにさぁ、アメリカの地球の裏側って中国じゃないだろ。ちゃんと地球儀で確認しないでそんな名前にするのも非科学的だよなぁ。
それで、ブラックホールができるとそれが「チャイナ・シンドローム」を起こすってものナンセンスだ。ブラックホールが地球の引力で地球の内部を移動するわけがない。逆に地球のほうがブラックホールの強力な引力に引き寄せられて、地球の公転軌道が変わるだろ。その前に地球が圧縮されて吸い込まれて消えるだろけど。
 
こんなふぅに、研究所でできちゃったブラックホールが発光しちゃっているのもイヤだなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thevoid_4.jpg
ブラックホールは桁はずれの引力を持っているために、光すら吸い込まれて脱出できないってのは常識じゃん。光るブラックホールなんてあるわけがない。バカもいいかげんにせぇ〜よぉ!
 
 
さて、この映画で主人公のエヴァを演じている女優が、あのアマンダ・タッピングなのだ。人気のテレビ・シリーズ「スターゲイト SG-1」で、主人公のオニールを補佐するサマンサ・カーターの役を演じていた女性だ。あの番組は大好きだった。突飛なSFとしても面白かったし、出演者の個性的なキャラも良かったし、サマンサ・カーターがめちゃくちゃ美人に見えたので、ほぼ毎週見ていた。「Xファイル」でチョイ役の女医さんとして彼女が登場してきた時にはチビりそうになった。アマンダ・タッピング、萌え〜!だったのだ。
でも、この映画では、彼女がたいした魅力的には見えないんだよなぁ。ごく平凡な女優さんにしか見えない。なんでだろぅ?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thevoid_5.jpg
この映画では彼女のファック・シーンがあるんだけど、全然興奮しないなぁ。ちょっとだけ乳首を見せてくれているんだが、暗い部屋でのシーンなので、見えるようで、見えないようで、ほんの一瞬なのである。思わずスロー再生してしまったじゃないか。お願いだからちゃんと見せてよぉ、減るもんぢゃあるまいしぃ・・・。
 
 
この映画のデス・ムービー度はレベル4である。
★★★★☆
 
 
映画「ブラックホール」
http://us.imdb.com/title/tt0289605/
http://www.generalworks.com/databank/movie/title4/void.html
アマンダ・タッピング公式サイト
http://www.amandatapping.com/
アマンダ・タッピング
http://us.imdb.com/name/nm0850102/
「スターゲイト SG-1」
http://dolphin.pro.tok2.com/stargatetop.html
 
 

 
ちなみに、上記のアマンダ・タッピングの公式サイトには掲示板があって、私は英語で書込みをしたんだけど、その掲示板って、書込みがすぐに反映されるのではなく、管理人の検閲の後に掲示されるシステムになっていて・・・・、
で、結局、私の書込みは検閲されて、ボツにされてしまったようだ。
「ブラックホール」でのダークなルームでのファック・シーンで、ワン・モーメントだけ映るニップルはアマンダ本人のですか?
・・・って書いただけなんだけど。
 

寿司屋嫌い

2006年7月5日
 
映画にデス・ムービーがあるように、アニメにはデス・アニメがあるし、小説にはデス・ノヴェルがある。
 
それと同様に、ラーメン店の中にはデス・ラーメン店があるし、寿司屋の中にはデス・寿司屋があるのだ。しょーもないサイテーな店である。
 
私には馴染みの「S(仮名)」という寿司屋があって(札幌市内だ)、寿司が食べたくなった時には常にその寿司屋に行く。それほど気に入っている寿司屋なのだ。ネタも良いし、何ってったって価格がリーズナブルだ。店内はきれいで照明も明るい。それに接客態度も良い。その店がデス・寿司屋ってことではない。その店以外の寿司屋にはほとんど行かないものだから、デス・寿司屋にめぐり合う機会が皆無なのだ。
 
ところが出逢ってしまった。これこそデス・寿司屋ってなサイテーな寿司屋である。
その名は「すし善」。
札幌の老舗の寿司屋である。地元では名前だけは結構知られているようだが、私は今までにその店には行ったことがなかった。札幌市内に何ケ所かの支店があるようで、私が行ったのは、ススキノの東急109の地階にある店舗である。
東京に住む仕事仲間のYさんが札幌にやってくるというので、一緒にススキノで食事することになり、Yさんのほうから「すし善」という店名で指定してきちゃったのだ。Yさんはインチキ観光案内ブックでも見たのだろうけど、リクエストだから仕方ない。4日前に電話で2人分の予約を入れておいた。
 
店内に入って、予約を入れておいたことを告げると、
「予約なんか入ってない」
と言うのだ。「予約なんか」ときたもんだ。それも敬語さえ使わない店員なのだ。まるでこちらが予約もなしにやってきた無礼者あつかいである。電話で予約した時にはちゃんと店名も支店名も日時も指定しておいたのに、ちゃんと予約していないのが悪いと言うような態度である。予約が入ってないだなんて、ちゃんと予約の記録をつけていない店側の失態なのに、まるでこっちが悪者のような目で見るのだ。店員のブッキング・ミスならば、商売人として気をきかせて、ちゃんと予約が入っていたように空いている席に客を丁重に案内すべきであろう。そのような客をもてなすという精神がこの店にはないのである。
私は帰ろうかと思ったが、このバカな店がどんな味を客に出すのか確認してみようと、悪趣味な考えを持ったので、Yさんと一緒にカウンターに座り、いくつかネタを指定して握ってもらった。ところが、こちらが指定したネタがことごとくないのである。寿司屋のくせに、ハマチもカンパチもヒラメもない! 遅い時間に行ったわけじゃないんだから、売り切れ状態じゃあるまいし、なんなんだよこの店?
で、出て来た中トロを見ると、ネタがめちゃくちゃ色が悪くて新鮮じゃないのが明らかである。中トロのくせに赤くないのだ。ほぼ茶色で、若干の緑色の光るものが表面にある。店内の照明が暗いのはその色で新鮮じゃないことがバレてしまうからであろう。それにネタがかなり小さいし、酢飯の量も少ない。かなりセコい握りなのである。場末の回転寿司屋の1皿100円のやつより酷い。実際に食べてみたところ、これが実にまずい。ネタが新鮮でないのは味でも確認できちゃった。こんなマズい寿司を食べたのは初めてである。こりゃ最悪だなぁ・・・、私はYさんと顔を見合わせちゃった。
それでさっそくその店を出て、私がいつも行っている寿司屋「S(仮名)」へ移動することにした。会計したら、あれしか食べていないのに、なんと、私が寿司屋「S(仮名)」で腹いっぱい食べた時に支払う金額の3倍だ! 料金を支払う時の店員の態度も最低である。こいつら、接客ってのを知らないんだろうな。そのような教育をしていない経営者に責任があるのだろうし、教育されなくても常識として接客態度ってのはどうであるべきかを知らない店員ってのもバカなのだ。お前ら、それでもプロか? まずい・高い・接客なっとらん! の3拍子じゃないか。まさにデス・寿司屋。サイテーである。もうこんな寿司屋に行くものか!
 
もう一度、店名を書いておくので、絶対にこの寿司屋には行ってはいけない。
札幌にある「すし善」という店だ。
 
 
もう一度書く。札幌の「すし善」には行くな!
 
 
「すし善」最低!
 
 
 
「すし善」
http://www.sushizen.co.jp/
 
 
 

 
で、その後、勿論、寿司屋「S(仮名)」で食べなおした。やはり「S(仮名)」はおいしいし、安心して食べられる。
私はその「S(仮名)」のまわしものではないので、「S(仮名)」がどこの何っていう店なのかは教えてあげない。
 

 
 

言葉責め嫌い

2006年7月4日
 
言葉責め占いなんだってさ。
http://uranai.am/3477/
 
あぁ、くだらない・・・。
ちなみに、私の占いの結果はこんなのなんだけど、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/domazo.gif
全くあたっていない。
当然、あたっているか否か、統計学的な検証なんかやっていないんだろうけど、これは酷いわ。
 
ってとで、当会はこの「言葉責め占い」をデス占いと認定する。
 
 

 
ちなみに、私はSでもなく、Mでもなく、N(ノーマル)である。
スカトロにも母乳にも唾液にもパンチラにも興味がない。
好きな体位は正常位だ。
ど〜だ、Nだろ?
 

映画嫌い (80)

2006年7月1日
 
今回はヒミツの日記のみ。
 
見られない皆さんは悔やんでください。
 
 
 
 

映画嫌い (79)

2006年6月30日
 
本日の映画は「トリスタンとイゾルデ (Tristan and Isolde)」だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ti1.jpg
米国で今月から劇場公開されている新作映画である。配給元は米国の20世紀フォックスだが、制作は英・独・チェコの合同だ。今年の秋には日本でも劇場公開の予定があるようだ。
ローマ帝国が崩壊した後のブリテン(現・イングランド)の戦国時代を舞台とした、結ばれぬ愛の物語りである。ワーグナーの楽劇でお馴染みのケルト伝説「トリスタンとイゾルデ」の映画化だ。
 
ローマ帝国が崩壊して、支配していたローマ人たちが去ったブリテンは、多くの部族に分裂した混沌とした状態になっていた。更には、ブリテンを支配しようとする隣島アイルランドの王からの攻撃を受け、ブリテンは荒廃していたのだった。
そこで、ブリテンの各部族が結束してアイルランドに対抗するという構想の元に、ブリテンの各部族の代表が集まったが、その会議の場にアイルランド軍が攻めてきた。その場にいた少年・トリスタンはコンウォールのマーク王に助けられるのであるが、トリスタンの両親はアイルランド兵に殺されてしまう。そしてトリスタンは、マーク王の家臣となった。それから9年が過ぎ、アイルランドに対して憎しみを持つトリスタンは、マーク王から厚く信頼を得た青年戦士に成長していた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ti2.jpg
 
ある時のアイルランド軍との戦いで、トリスタンは敵の剣で負傷し、その剣に塗られていたフグの毒により倒れてしまう。トリスタンが戦死したと思い、悲しむマーク王と家臣たち。伝統儀式に従って、彼の遺体は小舟に乗せられて海に流されるのだった。
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一方、対岸のアイルランドの王にはイゾルデという娘がいた。文学と薬学に詳しい娘だ。
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イゾルデがアイルランドの浜辺に漂着した小舟を偶然と見つける。その小舟には仮死状態のトリスタンがいた。イゾルデは浜辺の小屋の中にトリスタンをかくまって、薬学の知識でトリスタンの解毒と傷の治療を行ない、トリスタンの体調は回復する。
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イゾルデはここがアイルランドで自分がアイルランド人であることをトリスタンに知らせたが、自分がアイルランド王の娘であることを隠してトリスタンに接する。そして次第に二人の間には愛が芽生えて、浜辺の小屋でファックする。
しかし、アイルランド軍にトリスタンが見つかりそうになり、イゾルデはトリスタンを小舟に乗せて逃亡させるのだった。そして、愛する二人は別れ別れになってしまった。トリスタンはマーク王の元に戻ったが、敵対する民族の結ばれぬ愛に二人は悲しむのだった。
 
度重なる出兵によって兵力を低下させてしまったアイルランド王は、兵力を回復させるまでの時間稼ぎの作戦として、ブリテンの各部族へ和平と武闘競技会の開催を提案する。その競技会をアイルランドで行ない、優勝者の部族には領土の一部と王の娘・イゾルデを渡すと言うのだ。イゾルデをブリテンの部族と政略結婚させて親戚となると、ブリテンの部族たちも安心すると狙ったものだった。アイルランドの兵力が回復したら、イゾルデと絶縁した上で一気にアイルランドがブリテンに攻め入る計画だ。そんな計画を知らないイゾルデは見知らぬ者と結婚させられる自分の運命に困惑するのだった。
 
そして、そのアイルランドでの武闘競技会。出場したトリスタンは、強敵を次々に破り、見事に優勝するのであった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ti6.jpg
その会場で観戦していたイゾルデはトリスタンの優勝を喜ぶが、そのイゾルデの姿を見たトリスタンは、彼女が王の娘だと知って驚く。イゾルデは優勝したトリスタンのものになったのではなく、トリスタンはマーク王の代理としの出場なのだから、イゾルデはマーク王のものになってしまうのだ。トリスタンは再会したイゾルデを連れてマーク王の元へ帰る。トリスタンとイゾルデは、共に結ばれぬ運命に悲観するのであった。
 
そして、マーク王とイゾルデが結婚。その後、マーク王はブリテンを統一してブリテン全土の王となり、信頼しているトリスタンを将軍に任命する。一方、アイルランド王はブリテン侵略の準備を着々と整えるのであった。マーク王の妻となったイゾルデだが、トリスタンもイゾルデもお互いの気持ちに変わりがなく、二人は密会を繰り返し、激しくファックするのであった。
 
侵攻してくるアイルランド軍。マーク王を裏切るトリスタンとイゾルデの二人の禁断の愛は、国を滅ぼしてしまうのだろうか・・・?
 
 
以上がストーリーの6〜7割くらいの部分までのあらすじである。(結末はくだらないから期待しちゃダメだよん)
大河ドラマだねぇ。結ばれぬ愛という「ロミオとジュリエット」をスケール・アップしちゃったようなストーリーである。いや、シェークスピアが「トリスタンとイゾルデ」を元に「ロミオとジュリエット」を作ったんだけどね。ブリテンとアイルランドの美しい大自然の風景を背景としているものだから、絵的にはすごく美しいよ。まるでエンヤや、クラナドや、ロリーナ・マッケニットとか、ひと昔前の4ADレーベルのビデオ・クリップのような映像なのである。
それと対比すると、トリスタン役もイゾルデ役も全く冴えていないのである。トリスタンは暗いし、イゾルデも魅力に乏しい。こりゃ酷いわ。だから、なんでこの二人が禁断の愛に陥るのかが不思議に見えてしまうのだ。タブーを冒すだけの理由が見えてこないのだ。単にファックの相性が良くて、互いにその快楽に溺れてしまているだけ・・・そんな姿に見えてくる。「異常性欲・人妻の誘惑の夜・彼女は女王さま」ってなサブタイトルでも付けたくなるよなぁ。
 
で、マーク王ってのが、こんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ti7.jpg
まるでユリ・ゲラーとフレディ・マーキュリーを足して2で割ったような顔つきなのが楽しい。曲がったスプーンをマイクがわりに持ちながら「うぃー・あー・ざ・ちゃんぴおんず、まい・ふれぇ〜ん!」って歌い出しそうじゃないか。ゲイっぽい雰囲気がおちゃめだ。トリスタンとマーク王のファック・シーンを想像しちゃうのは私だけであるまい。
 
ちなみに、イゾルデのファック・シーンは何度かあるんだけれど、乳首さえ見せてくれないのだ。ファックするなら乳首くらい見せなさい。ヤルなら見せろ、見せないならヤルな。さぁ、皆さん、一緒に叫ぼう。「見せても減るもんぢゃあるまいし〜ぃ!」
 
 
この映画のデス・ムービー度はレベル2である。
★★☆☆☆
 
 
映画「トリスタンとイゾルデ」
http://movies.foxjapan.com/tristanandisolde/
ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」
http://homepage3.nifty.com/mahdes/mydkb8.htm
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/takuya-o/cl_3.htm
 
 

 
この物語りって、1970年代の始めにフランスで映画化されていて、それを見たことがあるんだけれど、そっちのほうの映画は今回のこれよりかなり暗くて、カルト度がめちゃくちゃ高かった。デス・ムービー度はレベル4ってなところだろうなぁ。音楽を担当したのが、マグマのリーダーのクリスチャン・ヴァンデで、その音楽のカルトっぽさも最高だった。もう一度そっちの「トリスタンとイゾルデ」を見てみたいんだけど、入手できないんだよなぁ・・・。
その時のタイトルは「Tristan et Iseult」となっていて(仏語の et ってのは英語の and に相当する)、「イゾルデ」の綴りが違っていたし、フランスや他国では「Ysolte」になっていたり、「Ysolde」になっていたりと、統一されていないようなので、かなり紛らわしいんだよねぇ。「イゾルデ」ではなくて「イゾルテ」とか「イゾルト」って発音される場合もあるようだしなぁ。
 
クリスチャン・ヴァンデ「トリスタンとイゾルテ」
http://www.cultzone.net/music/2000/yemcult000707.htm
http://silentcorner.nobody.jp/magma.htm
 

映画嫌い (78)

2006年6月29日
 
今回は今月から米国で公開されている米国映画「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT (The Fast and the Furious - TOKYO DRIFT)」である。今年の秋に日本でも劇場公開されるようだ。
 
「ワイルドスピード (The Fast and the Furious)」のシリーズ第3弾ってことなんだけど、私は第1弾も第2弾も見ていない。そもそも、このような車ものには興味がないのだ。でも、この第3弾はタイトルにあるように、東京が舞台となっているとのことなので、デス・ムービーの香ばしい臭いがプンプンしてくるんだもの。米国人の勘違いした目から見たヘンテコな日本文化の描写はデス・ムービーの宝石箱である。ってことで、さっそく見てみた。
 
主人公はスピード狂の男・ショーン・ボズウェル。ふとしたトラブルで、トラブル相手とチキン・レースの勝負を行なうのだが、どちらの車も大破し、彼は警察に捕まってしまう。そして、ショーンは母親から勘当され、日本の米軍基地で働く父親を頼って東京にやってきたのだった。
東京の高校に通うショーンは、同じクラスの謎の女・ニーラをめぐって、DKとよばれるチンピラと対立し、ショーンとDKはドリフト・レースで対決する。しかし、チキン・レース専門だったショーンは、ドリフト走行については何も知らないシロウトなので、あっけなくDKに負けてしまう。そのレースのためにショーンに車を貸してくれた男・ハンとショーンは仲良くなり、ショーンは彼からドリフト走行の特訓を受ける。ショーンは敵対するDKにリベンジできるのか・・・?
 
予想通り、凄く香ばしいデス・ムービーだ。
確かにロケを東京でやっていて、渋谷の交差点などの見慣れた風景が背景に登場しているんだけど、映し出される街の雰囲気が日本っぽくないのだ。まるで中国の上海ってな感じに映っている。米国人から見た東京の街ってそのように見えるから、そのように映るように編集したんだろうけど、結果として現状の東京とはかけ離れたヴァーチャルなイメージの街に映っている。それに、まるで日本人の若者がみんなそのような格好をしているかのように映し出されている日本人の姿もヘンテコだ。そのような、日本であって、日本でない、そんな雰囲気にトリップできるシビレるデス・ムービーにできあがっているのだ。ストーリーはそこそこあるんだけれど、どーでもいいような稚拙なストーリーだから、ストーリーを無視して、ヘンテコな異国情緒を楽しんであげようじゃないか。
 
ショーンの年齢が何歳という設定になっているのか不明なんだけれど、こんな奴で、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift1.jpg
その顔は少年には見えないんだけれど(結構、フケ顔だ)、その顔で黒の学生服を着て日本の高校に通う姿はまるでコントだ。
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それで、その高校の数学の教師が柴田理恵だ。いい味を出しているぞ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift3.jpg
で、マドンナ役として登場している同級生のニーラが凄く気味悪いのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift4.jpg
こんな女にホれるよなぁ、ショーンもDKも。
 
そのDKってのがこんな奴で(左)、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift5.jpg
この役者、ミスマッチはなはだしい。へんにニヤけてフニャフニャしているから、ちっとも敵役としての重みがない。それに、日本語のセリフの発音がかなりヘンテコで脱力ものなんだけれど、この役者、日本人じゃないんだろうなぁ。ちなみにDKってのは「Deep Kiss」のことではなくて「Drift King」なんだとさ。
 
ショーンと仲良くなってドリフトを教えてくれるハンっていう男がこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift6.jpg
無表情で線も細い感じが情けないんだけれど、逆にこの役者をDKにしたほうが良かったんじゃなかろうか?
 
DKもハンも日本人なのに、ふたりが英語で会話しちゃっているのもヘンテコだよなぁ。ちょっと前に日本を舞台にした「SAYURI」っていう米国映画があって、あの映画の中でも日本人同士が英語で会話しているのにはに違和感でいっぱいになったんだけど、あれと同じ香ばしい匂いがするよなぁ。(米国映画ではキリストも、「十戒」のモーゼも、トロイ戦争やギリシャ・ローマ時代の人間でも、猿が支配している惑星でも、みんな英語で会話しちゃう世界だから仕方ないんだろうけれど、日本人同士には日本語で会話させてあげなさいよぉ)
 
で、ハンの指示で、ショーンは借金取りをしに行くのだが、取り立て相手ってのが、銭湯の湯舟につかっている巨体の男で、それってKONISHIKI(小錦)じゃん。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift7.jpg
米国人から見ると、日本ってスモゥ・レスラーのいる不思議な国なんだよねぇ。
 
また、米国映画が日本を舞台にするとヤクザが登場してくるっていう定番があって、この映画ではDKの叔父がカマタって名前のヤクザだという設定になっている。それで登場してきたカマタの役を演じているのが千葉真一だった。脱力である。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tokyodrift8.jpg
テレビドラマ版「アストロ球団」に出てきたシュウロ監督の役の時と同じキャラじゃん。
 
 
この映画のデス・ムービー度はレベル3である。
★★★☆☆
 
 
映画「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」
http://www.wx3.jp/top.html
http://www.thefastandthefurious.com/
映画「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」日本人キャスト募集!
http://duckweed.jp/wildspeed3/
 

 
 
ちなみに、千葉真一の米国での芸名は「Sonny Chiba」のようだ。
http://us.imdb.com/name/nm0002002/
この映画では「JJ Sonny Chiba」って書いてあったけど、「JJ」とか「Sonny」って何なんだろぅ?
 
 

映画嫌い (77)

2006年6月28日
 
本日の映画は「サイレント・ヒル (Silent Hill)」だ。来週の週末から日本でも劇場公開されらしい。ゲームを無理矢理と映画にしちゃいました作品である。
 
主人公はローズ・シルバ。彼女と亭主のクリスは、孤児院からシャロンという女の子を養子に迎え、我が子として愛情を持って育てている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill1.jpg
ところが、シャロンは夢遊病を持っていた。シャロンはその症状に陥るたびに「サイレント・ヒル!」と叫ぶのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill2.jpg
シャロンの治療の鍵になるのではないかと、ローズは「サイレント・ヒル」が何なのかを調査し、それがヴァージニア州西部にある廃虚となった街であることを知る。そして、ローズはシャロンを連れて、その街を訪問するのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill3.jpg
この街にはいったいどんな秘密が?
ところが、ローズはシャロンを見失い、灰が降り積もる廃虚の中を探し回り・・・。
 
これは「デス・ムービー」度がめちゃくちゃ高いぞぉ!(「デス・ムービー」の定義については昨日の物件を見てね)
廃虚の街で、現実とも幻とも区別のつかないラリパッパなシーンが次々にローズを襲う。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill4.jpg
ゴシックと言えばゴシックにも見えないこともないのだが、稚拙なマンガの実写版ってな感じのシーンがほとんどなので、スクリーンから伝わる体感気温がかなり寒い。意味のない妄想的なシーンのつぎはぎ状態になっているから、見ていると頭がクラクラしてくるのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill5.jpg
CGは良くできているんだけど、何を言いたいのか、何を表現したいのか、さっぱりわからん。意味がわからない事がファンタジーだと思い込んでいる奴らが作った自己満足的なエセ・ファンタジーでしかない。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/silenthill6.jpg
そのようなアホらしいシーンのパッチワークだから、ストーリーらしい筋もなく、オカルトになったり、カルトになったり、テレビゲーム風になったり(元ネタがゲームだからそ〜なっちゃうのかよぉ?)、母子愛になったり、ヒロイックものになったり、妙に説明しすぎる不自然なシーンになったり、・・・と、散漫すぎてつかみどころがないのだ。とにかく、詰め込みすぎで整合性がない。意味がないラリパッパなシーンを真面目に見ているのがアホらしくなる。まるで、薬物中毒患者がトリップ状態に見た幻覚だ。そんなものに真面目に付き合ってもしょうがないじゃないか。胡散臭さ満載のつまらない結末にも脱力である。この香ばしい胡散臭さは「デス・ムービー」の王道だねぇ。矛盾点やツッコミを入れられる隙間があちこちにあるんだけど、ツッコンであげるものバカらしい。ホント、腐り切った映画だよなぁ。
 
ってことで、この映画のデス・ムービー度は、レベル5である。
★★★★★
こんなチンカス映画は絶対に見てはいけない!
もしも見てしまったのなら、以下を宿題とするので、メールで送ってきなさい。
 
【設問1】
この映画のストーリーを400文字以内で説明しなさい。
 
【設問2】
この映画の中にある代表的な矛盾点を5ケ所あげなさい。
 
 
映画「サイレント・ヒル」
http://www.silenthill.jp/main.html
ゲーム「サイレント・ヒル」
http://www.konami.jp/gs/game/silenthill/
 
 

 
「サイレント・ヒル」ってどこかで聞いたことがある地名だなあ・・・って思っていたんだけど、日本語に直訳すると「静岡」だ・・・って事にすぎなかった。
 
 

 

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