カーネーション嫌い
2006年5月14日母の日に送るカーネーションの花言葉は、母の日のみ「母のために」である。
その他の日においては「軽蔑」という花言葉なのだ。
そんなのありかよ?
そんな詭弁を使ってでも、母の日にカーネーションを売りさばきたいのか?
「ご都合主義」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
で、やはり「軽蔑」ってのはマズイんぢゃないの?ってことで、最近は「黄色のカーネーション」だけを「軽蔑」にするという更なる詭弁で花言葉を改竄して、花業界は消費者をごまかしているのである。「姓名判断」や「生け花」に流派があるように、花言葉にもいくつかの流派があるらしく、カーネーションの花言葉を「情熱」にしている一派もあるようだ。カーネーションを受取った側は、それを「軽蔑」の意味と取るべきなのか、「情熱」の意味と取るべきなのか困っちゃうだろ。
花言葉の起源には諸説があり、17世紀のトルコで始まったという説が有力とされている。世界各国・各地の伝説・民話をもとに、花と花言葉が結び付けられたという説である。ところが、日本にそれが入ってきた後、日本では独自に変遷してしまい、なんでそんなヘンテコな花言葉をつけるんだぁ?と思うような花言葉が作られてしまった。それを日本花普及センターっていう組織が普及させようと活動しているのだ。
どんなヘンテコな花言葉があるのかは、花言葉の一覧を見ていただきたい。ツッコミを入れられる花言葉がなんて多いことか。
花言葉ってのは、花をプレゼントする時に、その相手に贈る言葉を暗喩するような存在として使われるものなんだけど、「軽蔑」って花言葉っていったい何なんだよなぁ。軽蔑している相手に、そもそも花なんかプレゼントするわけないじゃん。軽蔑する相手にカーネーションをプレゼントするってのは、「お前を軽蔑してるぜ!」っていうイヤガラセでしょう。そんな愚かなプレゼントをする側が逆に軽蔑されちゃうぞ。
その他のヘンテコ花言葉の例としては、「タネツケバナ」っていう花(いったいどんな花なんだろうか?)の花言葉が「父の失策」だってのがある。そ〜いう花言葉ってありか? 絶倫の父が愛人を妊娠させちゃって、あぁこりゃ失策だったなぁとつぶやく、そんなシチュエイションを花の名前と花言葉から想像しちゃうのは私だけであるまい。
「キスツス」っていう花(そんな花は知らないなぁ)の花言葉は「私は明日死ぬ」である。イヤな花言葉である。そんな花をプレゼントされた側は、いったいどんな行動をとるのが正解なのだろうか?
「りんどう」の花言葉は「悲しむ君が好き」である。変態ぢゃん。お願いだから犯罪行為はやめてくれよ。
それにしても、このようなヘンテコな花言葉って、いったいどんな根拠で付けられているものなんだろうか? 責任者の顔を見てみたいものだ。
花言葉
http://www001.upp.so-net.ne.jp/Mikan/hana/
http://www.fs-hanatomo.co.jp/hanako/namae/namae_flaim.htm
http://www3.ic-net.or.jp/~tuguo/hanakotoba/hanabetu.htm
日本花普及センター
http://www.jfpc.or.jp/
日本には、花言葉のほかに、誕生石の宝石をマネた「誕生花」とか、その誕生花で占う「花占い」ってのもあったりして、その低レベルなオカルトには爆笑なのである。それを更にいぢくり回した「誕生日花」っていう占いもあって、何月何日の誕生日花はヒナゲシで、この日に生まれた人は・・・ってやっちゃっているのである。それも爆笑もので、その本、持っていたハズなんだけど、どこかに行ってしまって、見つからない・・・。
映画嫌い (51)
2006年5月9日本日の映画は「きみに読む物語 (The Notebook)」だ。これ、かなり前に試写会で見た。
養老施設で暮す老女に、ノートに書きつめた物語を読んで聞かせる老いた男性。その物語とは、青年・ノアと裕福な家庭の令嬢・アリーが恋に落ちる、1940年代のラブ・ストーリーだった。
実は、この映画、最初の30分のとことまでしか見ていないから、その続きは知らない。あまりにもつまらない映画だから、30分で試写会を抜け出したのだ。ノアという男が実にくだらない男で、こんな男のラブ・ストーリーなんか、アホらしくて見てもしょうがないと判断した。そんな男に惚れるバカなアリーを見るのも時間の無駄だ。2人が裸になって、やはり早々とファックしちゃうのかよぉ・・・ってなシーンで席を立ったのだった。その続きのストーリーなんかどうでもいいことだ。
その後、ノアとアリーの2人が痴話喧嘩したところに、未来から車型のタイムマシンがやってきて、子孫が2人を無理に結び付けようとしても驚かないだろうし、巨大な宇宙船に乗ってやってきた宇宙人が町を焼き払っても驚かないよ。2人の前にマッチョなサイボーグが未来からやってきたって驚かないし、その2人が琥珀の中に閉じ込められている蚊の血液から恐竜のDNAを抽出して恐竜を復刻しても驚かないよ。
始めの30分を見ただけでも、そのストーリーの結末はある程度、想像がついちゃうものなぁ。ノアとアリーの2人はその後、結ばれずに別々の人生を送ったのか、第2次世界大戦で引き裂かれたのか、何度かの障壁を乗り越えて結ばれたのかはわからないけれど、結局、ノアとアリーの2人って、あの養老施設で物語を読んでいる老人と、聴いている老女なんだろう。老女となったアリーがアルツハイマーか何かで記憶を失っているから、老人ノアが物語を聞かせて記憶を蘇らせようとしているんでしょ? そのようにしか想像できないんだもの。
この映画を見て、その結末を知っているかたは、私の推理が正解が不正解かわかるよね。当たっていたら、何か褒美をちょうだい。
映画「きみに読む物語」
http://www.kimiyomu.jp/kimiyomu/
http://blog.goo.ne.jp/kanon_214/e/3580282ca42a6086983f1d6f4808f089
映画嫌い (50)
2006年5月8日これも自宅のCD-Rの整理中に発掘した映画である。前述の「血の魔術師」のCD-Rを私に渡してくれた知人が、この映画のCD-Rも譲渡してくれたのだ。CD-Rのラベルに、手書きでタイトル「キスト (Kissed)」と、コメントとして「死姦をテーマにしたカルト映画です」と書かれていた。
死姦とは、イヤなテーマだなぁ。そ〜いう変態行為には絶対に興味を持てない。でも、オカルト&カルト・ウォッチャ−の私としては、チェックしておかなきゃならんかなぁ・・・と、恐る恐る見てみたのだった。10年前のカナダ映画のようだね。
主人公のサンドラは子供の頃から死体に興味を持っていた。死体の神秘性にハマっちゃったのだ。イヤな少女だ。可愛いんだけど、絶対に友達になりたくないタイプだ。へんなブログを書いていたり、タリウムとかを買い込んでいたらイヤだな。その死体フェチ傾向は彼女の成長と共にエスカレートしていく。スズメやリスなどの小動物の死体を見つけては、それを持ち帰り、死装束をして箱に入れ、葬儀のマネごとの儀式をする。屍骸の臭いを嗅ぎ、頬ずりし、キスし、埋葬し、とむらいの踊りをするのだった。
オトナになったサンドラは、その死体好きの趣味を実益にしようと、葬儀屋に就職する。葬儀屋の経営者に死体の防腐処理を実技として教えてもらう一方、大学に通って本格的に防腐処理の勉強をするのであった。
ある時、彼女は葬儀屋のひとりでの仕事として車で棺に入った男の死体を運搬している途中、その死体に魅せられて、彼女は死体とキスをする。それで一線を超えてしまい、それ以降、彼女は、葬儀屋に運ばれた死体の中に自分の好みの男の死体を見つけると、安置室や処置室で死体に馬乗りになって死姦するようになる。そして、とむらいの踊りだ。
大学で知り合ったボーイフレンドにサンドラは自分の死体フェチ・死姦趣味を告白すると、彼はそんな彼女に興味を持ち、なぜか愛情まで持ってしまったからさぁ大変。サンドラは彼のアパートに通い、彼と結ばれるけれど、それでもサンドラは葬儀屋での死姦をやめなかった。彼はそんな状況に深く嫉妬し、そして・・・。
カルトだねぇ〜。超アブノーマルな女性の死姦行為をテーマにした変質的な映画である。死体を扱いながらも、オカルトにもスプラッターにもなっておらず、グロテスクさもない。大胆なファック・シーンもないからエロ度も低い。死姦のくせにエロ・グロではないのだ。死姦というタブーをジメジメ陰湿に表現しているのではなく、神秘的というか、ひんやりとした透明感のある作りになっている不思議な映画だ。それっぽい映像効果もあって、耽美的なゴシック・ファンタジーにさえ見えてしまう。例えて言うなら、ベルギーの「ユニヴェル・ゼロ (Univers Zero)」や、フランスの「アール・ゾワイ (Art Zoyd)」などの、いわゆる「チェンバー・ロック」のバンドの暗黒的な音楽が耽美的に聞こえるってパターンのような・・・って、誰もそんな音楽を知らないから例えになっていないか。イギリスの「デッド・カン・ダンス (Dead Can Dance)」なら知っている人は少しはいるかな?
いや、私は死姦を肯定する気は全くないので、誤解のないように。
ただ、このような性癖を持った女性をストーリーの主人公に持ってきても、ストーリーってのは膨らまないのは想像がつく。予想通り、その女性の異常性癖を坦々と表現するだけで終わってしまい、ストーリーが興味深い展開をしていなかった。そして、盛り上がらずに、たいしたストーリー性もないまま、だから何なんだよぉ?ってなラストシーンになっていた。もうちょっとどうにかならなかったのか?と思うのは私だけであるまい。
主人公のサンドラを演じている女優さん、なかなかの好演だよなぁ。日本でこれを映画化するならば、中森明菜が主人公にピッタリだろう。
映画「キスト」
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30823/
http://www.eiga-kawaraban.com/98/98041503.html
疑問がひとつ。
死体は勃起しないと思うんだけど、どうやってサンドラは死体とファックできたんだろう? 尿道に何か芯になるモノでも挿入しておいたのだろうか?
そういえば、ロビン・ウィリアムス主演の映画「ガープの世界」の冒頭には、どこの誰だかもわからない瀕死の重傷の兵士の上に、主人公の母が馬乗りになってファックして、兵士はその状態で死んでしまい、母が妊娠するっていうシーンがあった。その時にできた子供が主人公だっていうストーリーだ。あの映画も、そ〜いう意味ではちょっとだけカルトっぽさがあるか。でも、あんな瀕死状態で勃起できるものなのだろうか?その上、射精できるものなのだろうか?と疑問に感じるのは私だけ?
映画嫌い (49)
2006年5月7日今回は自宅のCD-Rの整理中に発掘した映画である。2年くらい前に知人にいただいたコピー版のCD-Rだ。その知人が油性ペンを使った手書きで、CD-Rの印刷面に、タイトルの「血の魔術師 (The Wizard of Gore)」と、コメントとして「ラストのどんでん返しが秀逸なカルト映画です」と書いていた。どんなカルト映画だろうか?どんなどんでん返しなのだろうか?と気になって、パソコンにそのCD-Rをセットして上映してみた。
画像の独特な粗さ、不自然な色の具合から見て、1960年代後半〜1970年代初頭に製作された映画だろうか? レトロ感のある画像だ。登場人物の男性・女性のヘアスタイル、女性のメイクもその時代っぽい。女性がミニ・スカートを履いているのを見ると、60年代の末期だろうか? ツィッギーという名前が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
さて、映画の中身だ。
魔術師のモンターグがステージでマジック・ショーを行なうシーンから始まる。「何が現実で、何が虚構であるのか、諸君にはその境界が判らないだろう。しかし、その支配者がこの世にたった一人だけいる。それが私、モンターグなのである!」と長々とウサン臭い演説した後、観客の中の女性をステージに上げて、チェーンソーで胴体切断を行なうのである。
チェーンソーで切られるミニスカのおねえさんの様子がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/montag1.jpg
60年代の撮影技術だとしてもあまりにもオソマツな特撮で、人形を使っているのがバレバレなんだけれど、血が飛び散り、内臓が出てきて、その内臓をモンターグが手掴みでぐちょぐちょする。こりゃ、カルト映画と言うよりは、初期のスプラッター映画ってな感じだ。そして、その後、その女性は何ごともなかったかのように立ち上がり、客席に戻って行く。拍手の中、マジック・ショーが終わるのであった。
そのショーを客席で見ていた、テレビ番組の女性キャスターと、そのフィアンセで新聞社勤務の男が主人公である。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/montag2.jpg
ね、レトロなヘアスタイルでしょ?
それで、そのステージで切断されていた女性が、ショーの終わった後、レストランで急死してしまうという事件が発生した。腹部が切られて血まみれな状態だ。
翌日のモンターグのマジック・ショーでは、ステージに上げた女性の頭に、大きな釘をハンマーで打ち込むのが実演された。
釘を打ち込まれるミニスカのおねえさんの様子がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/montag3.jpg
頭部から血が飛び散り、脳が出てくる。モンターグは脳をコネコネし、目玉をえぐり出してみせる。頭部はいかにも紙ネンドに着色した人形ってな感じのセコい撮影だが、スプラッター度は高い。随分と悪趣味な映画だ。その女性も、結局は、ショーが終わった後、ステージの上のマジックの内容と合致するような、頭部から大量出血した死体として発見されるのだった。
その翌日のショーでは、観客の女性が穿孔機で腹部に穴をあけられる。
今度はミニスカじゃないおねえさんだ。その様子がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/montag4.jpg
やはり、血が飛び散る。くどいスプラッターだ。そして、同様に、その女性も、ショーの後で、腹に穴が空いた状態の死体で発見されるのだった。
それで、主人公たちは、これはおかしいぞ・・・とモンターグのショーを疑う。
翌日のショーでは、私服警官が観客に紛れて見守る中、2人の女性がステージの上で剣を口の中に突っ込まれる。その2人のおねえさんが、またまたミニスカだ。このミニスカ姿ってのは、ストーリーには無関係で、単なる監督の趣味・嗜好であろう。
はじめに剣を突っ込まれるおねえさんの様子がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/montag5.jpg
そして2人とも血まみれになり・・・。
モンターグのマジック・ショーは、いったい何なのか・・・??
ラストのどんでん返しとは・・・??
あ〜、くだらなぃ・・・。
悪趣味なスプラッター・シーンをこのように何度も見せられると、カルトに見えないわけでもないけれど、随分とセコい撮影だから、C級のトホホ映画ってな印象しか残らないんだもの。役者も学芸会の演劇ってなノリだものなぁ。
それで、ラストのそれは、「どんでん返し」だなんて言えるようなシロモノぢゃないんだから困ったものだ。二重のオチになっているんだけれど、どんなラストなのか書く気もしないアホらしさだ。サイコな内容にしたかったんだろうなぁ。でも大失敗してコケちゃっている。反則技っぽいオチだものなぁ。
どんな結末なのか知りたい人は、ビデオを中古屋さんなんかで探してみてね。
映画「血の魔術師」
http://direct.nagase.co.jp/dvds/ItemBIBF-1894.html
http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/blood/wizard.html
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14601
映画嫌い (48)
2006年5月6日今回は昨年の米国映画「セレニティ (Serenity)」だ。未来の宇宙を舞台にしたSFものである。そのうち、これも日本で上映されるかも。
地球の人口が溢れて、人類は他の惑星系に移住したが、その統治をめぐっての長期の惑星間戦争が発生する。その戦争が終結した後の物語である。
予知能力を持つ17才の超能力少女・リバーが、その能力を軍事利用しようとする惑星連合に追われる。リバーの兄で医師であるサイモンは、彼女を連れて、宇宙船「セレニティ」に乗り込み、逃亡と冒険の旅に出るのだった。サイモンとリバーの運命は?
・・・てな映画なんだけれど、主人公はその宇宙船の船長・マルである。執拗に連合に追われ、船員には「とんだ疫病神を乗せてしまった」と言われて仲間割れしながらも、連合の秘密を暴いていく。
なかなか良い特撮をしている。船内のセットや、荒廃した惑星を訪問したシーンのセットも良くできている。宇宙船同士の戦闘シーンのCGもそれなりのものになっている。ところが、肝心のストーリーが面白くない。あれこれと詰め込もうとした結果、散漫になってしまっているのだ。
少女の予知能力ってのもたいしたものじゃなくて、ホントに軍事利用できるような予知能力があるのなら、なんでそんな危険さえも予知できなかんだよぉ?と、そのセコさにツッコミを入れたくなるシーンが何度もある。少女が幻覚を見てラリパッパ状態になっているのに、なぜか、いきなり、ものずごいカンフーで敵をばたばた倒していくってのはお笑いにしか見えない。
そのカンフー以外にも、ヘンテコな東洋思想とか、東洋文化のものが出てくるっていう、お馴染みの腰くだけSFの姿がこの映画にもいくつもあるのだ。
例えば、こんな仏像に線香を立てるシーンがあるし、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/serenity1.jpg
宇宙船「セレニティ」の船体に書かれいる船名に、こんなふうに、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/serenity2.jpg
漢字が混在していたりする。右の漢字は「静」だってのはわかるけど、左の漢字は「宋」だろうか? それにしても意味がわからんよなぁ。
その他にも、ワケのわからんカタカナの並びや、漢字に似せた文字が何度も出てきて、例えば、これは宇宙船の船内のドアに書いてあるんだけど、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/serenity3.jpg
この「セリラ」って何なんだよぉ?
ハンディ・コンピュータらしき装置には、こんな文字が表示されている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/serenity4.jpg
カタカナの「ステスコスイイ」とか「マノミスイマミニ」の意味がさっぱりわからんし、漢字の意味もわからんなぁ。中国での略字のようにも見える文字も中にはあるんだけど、何の漢字だかわからん文字もある。
この映画の舞台となっているのは、今から何百年後のことなのかわからないけれど、現在の科学にでさえ完全に否定されている「サブリミナル効果」がストーリー上に出てくるってのはお笑いだ。いかに科学が発展し、宇宙に進出して植民する時代になっても、その手のインチキ・オカルトは根絶されないってことなんだろうか?
映画「セレニティ」
http://www.serenitymovie.com/
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=335
サブリミナル効果
http://www.genpaku.org/skepticj/subliminal.html
サブリミナル効果を解説している嘘つきなページ
http://www.genic-net.com/103/KOUKA.html
http://vqjapan.com/sub/
http://www.vqjapan.com/sub/information.html
CD-R 嫌い (4)
2006年5月4日で、CD-Rの件である。そのCD-Rは、あのラジオ番組のリスナーさんが送ってくれたものだった。
あの1999年、ノストラダムスの人類滅亡の予言を番組で話題にした。1999年の7の月、恐怖の大王が降りて来る・・・っていう有名な予言詩の、それが間近に迫る6の月に放送したのだった。その放送の翌週あたりに、そのリスナーさんが、
「ノストラダムス関係の面白い番組が入っています。」
との一行の手紙と一緒に、そのCD-Rを送ってくれたのだった。
それで、さっそく、そのCD-Rをパソコンで再生してみたところ、中身はテレビ番組の時代劇をエンコードして録画したものだった。テレビ朝日系列で放送された「暴れん坊将軍」だ。主演は、のちに「マツケン・サンバ」で一世を風靡することになる松平健である。時代劇なんかノストラダムスとは関係ないだろう・・・、きっと間違えて中身の違うCD-Rを送ってくれたんだろうなぁ・・・と思い、そのテーマソングの部分だけを見てCD-Rをパソコンから取り出し、そのCD-Rは自宅に持ち帰って、棚の中に放置しておいた。送ってくれたリスナーさんにお礼の手紙でも書いて、返送したかったんだけれど、そのリスナーさんからの手紙にはペンネームが書いてあるだけで、住所も本名もわからなかったから、それも不可能だった。
あれから7年が経過した。そして、前述のように、自宅のCD-R、DVD-Rの整理作業をしていたところ、そのCD-Rを棚の中から発掘したのだった。
確か、このCD-R、マツケンの時代劇だったよなぁ・・・と思い出し、それをパソコンにセットして再生してみた。おぉ、このテーマソング、このナレーション、「暴れん坊将軍」のそれだ。時代劇のテーマソングって、「暴れん坊将軍」にしても、「大江戸捜査網」にしても、名曲が多いよなぁ。テーマソングのあとには、懐かしい当時のCMもノーカットで入っていた。しかし、なんで「暴れん坊将軍」をノストラダムスの番組と間違えたのだろう?と思いながら、その続きを見てみた。時代劇をエンコードして、それをCD-Rに保存しておくってのは、かなりの時代劇マニアさんなのだろうなぁ。
すると、その回の「暴れん坊将軍」のタイトルが表示された。
「江戸壊滅の危機! すい星激突の恐怖」
どっひぇ〜!
これって、間違えなく、ノストラダムスのパロディじゃないか!
しかも、それを時代劇でやっちゃうとは!
「恐怖の大王」の正体は「彗星」という解釈なんだ。確かに1999年のあの当時、テレビや雑誌などでノストラダムスはかなり話題になっていたけれど、その影響が時代劇にまで現われていたとは、すごい時代だったんだなぁ。間違えなく、こりゃぁ「ノストラダムス関係の面白い番組」だよぉ。CD-Rを送ってくれたリスナーさん、長いこと勘違いしていてゴメンよぉ。
で、その「暴れん坊将軍」の内容である。
マツケンの演じるところの将軍・吉宗が、望遠鏡を覗いていたら、彗星を発見しちゃうのだ。いきなりこれだ。望遠鏡で天体観測する将軍、それも彗星を発見しちゃう将軍、暴れん坊将軍、恐るべし!
日本史には疎い私なので、吉宗の時代の日本における天体観測技術のレベルが彗星を発見できるだけのものだったのか確認できなかったが、将軍であれば当時の日本の最高レベルの望遠鏡を所有していても不思議はない。側室と夜遊びもせずに天体観測をしているとは、随分とイキな将軍である。
それで、西洋天文学に詳しい人材を長崎から呼んで、それを調査させたところ、その彗星がまもなく江戸の近くに落下すると判明しちゃうのだ。
当時、彗星との距離を計測したり、彗星の軌道を正確に計算して、その落下地点を特定するだけの技術はまだなかっただろうになぁ。現在のコンピュータでシミュレーションしても、彗星の落下地点の予測なんかほとんど無理だ。「オーパーツ」という単語が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。何度か、メラメラと炎で燃えている彗星の様子が映し出されるんだけど、彗星って炎で燃えているんぢゃないんだが、いいのかなぁ。彗星ってのは氷の固まりで、当時の人たちがそんなことを知らなかったのは当然だとしても、その燃えている彗星のシーンって何なんだよぉ。
そして、江戸の町中には、「空から星が落ちてくる」という噂が伝わり、それを悪用して、パニックのどさくさに盗みを企てる悪人が現れた。その悪人どもを暴れん坊将軍が成敗するのだ。将軍様、かっちょいぃ!
結局、彗星は八王子あたりに落下するが、学者が予測していた落下地点の住民を事前に避難させていておいたので、人的被害もなく一件落着になっている。すごい科学技術を持っている江戸時代の学者だ! どれくらいの大きさの彗星なのかわからないけれど、ツングースの大爆発のような規模の被害がなくて何よりだったね。
それにしても、悪ノリして作ったような、冗談な時代劇である。「恐怖の大王」とか「ノストラダムス」の名前は出てこなかったが、「暴れん坊将軍」にこの内容ってのは、かなりブッ飛んでいる。調査したところ、これの放送日は1999年4月28日だったようだ。その当時の様子を考えると、熱いものを感じるなぁ。
このブッ飛びようが、後に、金ピカの着物でサンバを唄って踊る将軍の布石になったのだろうか?
ちなみに、かつて、私も「暴れん坊」と呼ばれた事がある。
「暴れん坊将軍 9 第19話 江戸崩壊の危機!すい星激突の恐怖」
http://agua.jpn.org/film/c201.html
天文観測する将軍
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/shogun.jpg
「マツケン・サンバ」の歌詞の中に「叩けボンゴ」とあるが、サンバではボンゴは使わない。日本の雅楽でボンゴを使わないのと同じだ。歌詞のウソに騙されてはいけない。
歌詞のウソとしては、以前にも書いたが、「知床旅情」の中の「遥かクナシリに白夜は明ける」ってのがある。知床にもクナシリ島にも白夜なんてない。
「ドレミの歌」の、「レはレモンのレ」ってのもウソだ。ド・レ・ミの「レ」は「RE」で、レモンの「レ」は「LE」だ。完全に発音が違っている。「レはボンゴのボ」って言っているのと同じようなウソである。
「ドは土鍋のド、レはレバーのレ、ミはミンチのミ、・・・」っていう有名な「食いしん坊」版の替え歌で唄われている「レはレバーのレ」ってのも、同様に間違えである。肝臓を意味する「レバー」の綴り・発音は各自で確認してちょ。
CD-R 嫌い (3)
2006年5月3日今から7年前の1999年のことなんだけれど、あの当時、私は隔週で某ローカル放送局のラジオ番組にゲスト出演していて、オカルト・コーナーを担当していた。毎回、違ったテーマで、世の中にはびこるインチキ・オカルトを取り上げて、それを批判的に笑い飛ばす内容だった。前述の江本勝の「波動」のインチキを話題にして、波動測定器として高額で販売されている「MRA」というインチキ機械の実体を告発したり、その他には、ジョージ・アダムスキー、ビリー・マイヤー、ノストラダムス、サイババ、宜保愛子、矢追純一、五島勉、細木数子などのインチキもおちょくった。落合信彦、立花隆なんかもオカルトに絡めて笑い飛ばしたし、アガスティアの葉、タキオン、気功、風水、占星術、血液型性格判断の話題も扱った。その番組は2年半で終わったので、ホメオパシー、バイオタイド理論、ルルドの泉なんかのマイナーな事象を扱えなかったのが残念だ。オカルトではないけれど、辻元清美、柳美里なんかも話題にしてボロクソに批判したっけなぁ。
そのコーナーの評判はかなり良かった。新聞の記事で番組の内容やリスナーの反応を好意的に取り上げてくれたし、雑誌のインタビューも何度か受けた。だから、その番組のプロデューサーから、隔週じゃなくて毎週にしたいと要望されたが、私が例によって海外を飛び回っている為に、お断りせざるをえなかった。あの番組は生放送じゃなくて録音だったけれど、毎週ぶんの録音に付き合うだけの時間がなかったのだ。
番組宛てに、リスナーさんからの手紙がさくさん送られてきた。勿論、全部を読んだ。それらの手紙はおおむね、賛同、激励の内容だったのでひと安心だった。「アダムスキーってウソだったんですか!実は信じていたんです。すっかり騙されていたことになりますね」とか、「落合信彦ってそのような人だったんですね、彼の著書を愛読して信じていただけに、彼に腹が立ってしょうがありません」のような内容の手紙が多く、少しは啓蒙活動として効果があったんだなぁ・・・とホッとした。
おちょくられた本人は地方のローカル番組のラジオなんかを聴いていないだろうから、かなり言いたい放題をやっていた。リスナーの誰かが本人に通告するのではないかと、本人からの反応をちょっとだけ期待していたんだけど、結局、おちょくられた本人から抗議を受けたことはなかったなぁ。
中にはリスナーからのヘンテコな手紙もあった。サイババのホモ・セクハラ、臓器売買、セイコーの腕時計を出すマジックの正体などを話題にした時は、サイババの熱烈な信者らしき人物から支離滅裂の抗議文が来た。サイババのそのようなインチキや犯罪行為に反論するのではなく、私の人格を攻撃したり(それも人違いしてるしなぁ)、放送局を脅迫する内容だったのだ。ホント、内容が支離滅裂で、何が主語なのかもわからないようなヘンテコな文法の為に、半分くらい意味がわからなかったけど、口調は威圧的で、ヒステリック。まるでイヤガラセ、逆恨み、八つ当たりなのである。そのような手紙を送りつけてくるってのは、「愛」を説くサイババの教えに反するんじゃないかねぇ? サイババの信者の心の狭さを露呈する楽しい出来事だったよなぁ。
アダムスキーのビリーバーの40才のリスナーからも「公開質問状」っていう手紙があった。いったいどこが「公開」なのか不明であるし、その内容も幼稚(40才と自称しているけれど、実際は中学生くらいじゃないのかなぁ?)かつ反駁にもなっていなかったから、「次回の放送でこの件について答えてください」ってのを無視して、その手紙は番組で取り上げなかった。すると、それ以降、毎週、そいつから同じ手紙が来るのだ。コピーでなくて、手書きで、毎回、同一の文章なのである。根性だけはあるよなぁ。で、その毎週の手紙が、毎度毎度、封筒に50円の切手しか貼っていなくて、料金不足なのだ。その不足分と手数料を放送局が渋々と払っていたのである。そいつの手紙には毎回、「一度、お会いして議論しませんか?」って書いてあったのだけれど、40才にもなって、何度も料金不足の郵便物を送りつけてくるような無礼かつ非常識な奴に会うわけがないだろ!
細木数子のインチキを暴露した時の反響が一番多かった。当時は、今のようなテレビでレギュラー番組を持つほどの人気ではなかったけれど、そこそこ知名度のある細木数子だった。放送後に送られてきた手紙を読むと、結構、信じちゃっている人が多かったんだと驚かされた。細木数子の過去の著書は古本屋で105円で売られていて、それらに書かれている、「山口百恵が1984年に離婚する」とか、「江川投手が1984年に巨人軍を追われる」など、その占いがハズレまくっていることが一目瞭然なのに、なんで信じているのかなぁ?
あれから7年か。
今となっては、誰もサイババを話題にしなくなったし、矢追純一はテレビから干されているし、宜保愛子は故人になって忘れ去られた。宜保愛子はあの世で成仏できたのであろうか? そして、1999年には何も起こらずに、我々は21世紀を迎え、ノストラダムスも「Y2K」も賞味期限が切れて過去のものになった。
一方、細木数子はろくに占いも当たらないくせに、テレビのレギュラー番組を持つようになり、毎週毎週、インチキで醜悪な暴言を吐き続けている。相変わらず、占いは当たらない。細木数子がホリエモンに対して、「ライヴドアが今後にどんどん発展する」って言っていたのを、みんな、忘れるな!
更に、一方では、織田無道が消えたと思ったら、江原なんとかという新たなインチキ霊能者が登場したしなぁ。あそこまでいいかげんなウソを吐けるってのは一種の才能だとは認めるが、他人の守護霊のことを心配するより、まずは自分のその病的に肥満した不健康な体型を心配しなさいな。
で、前置きが長くなったが(以上が前置きだと思ってね)、それを踏まえて、CD-Rの話題である。おぉっと、紙面が足りなくなったので、明日に続く。
(つづく)
細木数子 関連FAQ
http://www.nazotoki.com/faq.html
サイババ
http://homepage3.nifty.com/mombasa/3backpages/book445.htm
http://libertin.blog11.fc2.com/blog-entry-54.html
細木数子のインチキを証明する事柄は数々ある。
「六星占術」の歴史について、1982年の著書『六星占術による運命の読み方』では、
> 中国では4000年も前から連綿と伝えられている
と書いてある。更には、
> この占いの秘密を知っていたのは、中国歴代王朝の支配者と
> その一族に限られて
とか
> 彼らは六星占術を帝王学として独占し続けてきた
とも書いてある。「中国4000年の」っていうお馴染みのフレーズを思い出させる。それほど歴史と威厳のある秘伝のものなんだね。
ところが、その翌年の1983年の著書では
> 私は六星占術という占法を十数年ほど前に編み出しました
と、矛盾したことが書かれているのだ。
1986年の著書『六星占術の人間学』にも「私が編み出した」と書かれている。
おいおい、どっちがホントなんだよぉ?
実は、「六星占術」ってのは、昭和初期に人気があった「ゼロ星占術」っていう占いのパクリなので、そのどちらの記述もウソなんだけどね。
また、細木数子は、自分自身のことを、当初は「大正生まれの金星人」だと言っていたのに、その後、「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」に変更されちゃっている。著書の中にも「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」だと書いてあった。驚くべき年齢詐称!ってのは置いといて、その「土星人(+)」ってのが正しいと仮定すると、「六星占術」と矛盾することがある。「六星占術」では「大殺界」にあたる時期には何もせずにじっとしていろと主張しており、細木数子に占ってもらった人は「大殺界に結婚するなんてとんでもない。人生80年の今、3年の回り道くらい、どぉっていうこともないじゃない!」と説教されているのだ。ところが、「昭和13年4月4日生まれの土星人(+)」の細木数子は、自分が「大殺界」の時期にあたる1982年に初めての著書を出版し、まだ「大殺界」の期間中である1983年に結婚までしているのである。これって、細木数子は「大殺界」なんか自分では信じていないという証拠だよなぁ。「大殺界」に物事を始めると大失敗するはずなのに、結局、細木数子は「六星占術」でボロもうけして豪邸に住んでいるっていう事実は、「六星占術」ってのはあてにならないってことを自ら証明しちゃったことになるでしょ。
こんなインチキな「六星占術」を信じてたまるものか!
まぁ、そ〜いう事をあの番組でしゃべったのさ。
CD-R 嫌い (2)
2006年5月2日そのヘンテコなアニメの件である。
アメリカのアニメらしく、言語はアメリカ英語で、字幕なし。
絵がかなりヘタクソだ。動きも妙にシンプルすぎるし、ギコチない。まるでシロウトが作ったようなデキソコナイのアニメなのだ。その上、声優もダイコンで、唇の動きに声がまったく合っていない。アメリカで同人誌なんかを作っているアマチュアが製作したんだろうか? それにしてもレベルが低すぎるよなぁ。
で、「スター・ウォーズ」のアニメ版だと思っていたら、画面に出てきたタイトルが「スター・ボールズ (Star Ballz)」になっていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab1.jpg
登場してきた姫がこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab2.jpg
そのひょろっと伸びた金髪のヘアスタイルって「セーラー●ーン」のように見えるのは気のせいかも知れない。良く見ると、この姫、パンティをはいていないのだ。動くたびに、チラチラと股間が見えるんだけど・・・、どっひぇ〜!無修正だぁ! 体毛もスジも微小突起物の具も肉眼で丸見えである。そうかぁ、このアニメって、ポルノ版パロディなのかぁ。それにしても、具の描き方までもヘタクソだぞ。
で、姫を前から見た姿がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab3.jpg
まるで叶美香のようなオッパイが気味悪いよぉ。
対戦する帝国軍の兵士がこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab4.jpg
頭頂部や肩や股間にヘンなモノが付いていたり、武器の尖端もヘンに見える・・・ってのも気のせいだろう。
姫の下僕の2体のロボットがこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab5.jpg
右の小さいやつが「ピカ●ュウ」に見えるのは目の錯覚かも知れない。「ピ●チュウ〜」って鳴かないところを見ると、絶対に「ピカチュ●」ぢゃないよね、これ。
そして、姫を助けに行く2人がこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab6.jpg
右の奴が「ドラ●ン・ボール」の「●空」にしか見えないのは、疲れているからだろう。手から「かめはめ●ー!」って波動を出さないから、「悟●」ぢゃないよね、きっと。波動は出さずに、チ●●からシラコは出すんだけど、「か●はめはー!」って言わないしね。(あの波動って、やはり江本勝のインチキ本の影響なんだろうか?)
で、帝国軍のボスがこんなので、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab7.jpg
きっと、この人は舞浜に行ってきた帰りなんだろう。
それにしてもアホらしいアニメだ。ストーリーらしいストーリーなんかありゃしない。姫が敵・味方かまわずヤリまくるだけだ。絵がヘタだから、全くワイセツな感じがしない。それが善なのか悪なのかも判断できない。具体的にここでお見せできないのが残念である。
しかしなぁ・・・、いったい、ど〜いう気でこんなアニメを作ったんだろうか? こんなヘタクソなデキソコナイのアニメ、それもポルノを、他人に見せるのが恥ずかしくないのだろうか? アニメーターの人、男か女かわからないけど、何枚も何枚も男性器や女性器を描いて、着色までして、虚しくならんのだろうか? 描いている姿って見たくないよなぁ。そ〜いう人間とは絶対に友達になりたくないよなぁ。私なら時給5万円くれても、その手のアニメの製作には協力したくないなぁ。日本のコミケでも、この手のパロディ・ポルノの同人誌を我がもの顔で売っている気味悪い変態野郎(なぜかみんな、体液の臭いでツ〜ンとするよね)を多く見かけるのだが、そ〜いぅアブノーマル君がアメリカにもいて、自主製作でアニメを作っているってことか。いやな世の中になったねぇ。
調べて判明したんだけれど、驚いたことにこのアニメ、インディーズのDVDになって商業出版されているらしい。自主製作じゃなくて、商業ベースに乗っちゃってるのかよぉ。
http://www.jpdvdwarehouse.com/video_detail.aspx?video_id=1516
こ〜いうのを出すほうも出すほうだが、買う奴なんかいるのかねぇ?
インディーズ、恐るべし!
それにしても、このアニメ、鳥山明とか、ポケモン関係者からクレームがなかったのだろうかねぇ?
ってことで、このCD-Rも廃棄しようと思うんだけど、誰か、ほしい人いる?
ところで、このアニメのタイトルにある「ボールズ」ってのは、あっちの玉玉のことなんだろうなぁ。英語でもあっちの玉玉は「ボールズ」って言うしなぁ。
タイトルの画像を良〜く見ると、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ab1.jpg
「STAR」の文字の「A」の横棒の部分に、小さい金色の玉玉が2個あるものなぁ。
世界に共通する金色の玉玉、恐るべし!
「睾丸の美少年」とか「睾丸無知」とか「ハルク・コーガン」とか「千島樺太睾丸条約」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
CD-R 嫌い (1)
2006年5月1日知人から
「面白いアニメが手に入ったから。」
と言われて、そのアニメが入ったCD-Rをいただいた。
私はアニメにはほとんど興味ないから、一度もそれを見ることもなく、CD-RやDVD-Rの類を放り込んでいる棚にそのCD-Rを放置しておいた。
早いもので、あれから3年が過ぎた。
で、今年のゴールデンウィークには、どこにも旅行に行く予定もなく、仕事も入れていなかったので、自宅のCD-R、DVD-Rの整理をする計画をしていた。かなりの数のCD-R、DVD-Rがたまっているのだ。正確に数えたわけじゃないんだけれど、5000枚以上の未整理のものがある。友人がレッド・ツェペリンの全曲をMP3にして1枚のDVD-Rに入れてプレゼントしてくれたが、ツェペリンは好きじゃないからそのDVD-Rで聴いたことがないし、今後も聴く気がない。だから、そのようなやつは、思い切って廃棄しようと考えていた。ジミー・ペイジのあのへたくそなギターにはイライラさせられる。世の中、なんでこうもジミー・ペイジを過大評価するんだぁ?と思うのは私だけであるまい。ジミ・ヘンと並び、最も過大評価されているギタリストだろう。
で、整理していくと、バリゾーニ監督の「ソドムの市」(無修正版)とか、エヴァ・イオネスコ主演の「思春の森」(無修正版)や、ハンガリーで製作された「白雪姫」のポルノ・パロディ版(勿論、姫と小人たちが乱交して、王子に開発されちゃうって内容らしい)など、まだ一度も見ていCD-R、DVD-Rの数々が棚の中から出て来たんだけど、そ〜いうのも今さら見る気になれないから廃棄だ。
すると、何もタイトルが書いてないCD-Rが出て来て、何だこれ?と思って、パソコンにセットして上映してみたところ、アニメだった。アニメには興味ない私なので、アニメのCD-Rがあったのには驚いた。前述のようにアニメのCD-Rを3年前に知人にいただいた・・・って、その事をケロっと忘れていていたのだ。物忘れが更に激しくなってきた昨今の私である。
どうせくらだないアニメだろうと思い、パソコンでそれを再生したまま、整理作業を続けていた。どうやら「スター・ウォーズ」のアニメ版のようだ。私は映画「スター・ウォーズ」は大嫌いだ。クィーンの「バイシクル・レース」っていう曲の中で、フレディ・マーキュリーが『ジョーズもスター・ウォーズも嫌いだ』と唄っていたのを私は思い出した。私は悪趣味なクィーンの音楽が大嫌いなので、「スター・ウォーズ」が嫌いという好みが一致するのは迷惑だ。そんな事を考えながら、横目でアニメを見ながら、整理を続けていたところ、なんだかそのアニメがヘンなのである。
どのようにヘンなのかというと・・・。
(つづく)
映画嫌い (48)
2006年4月30日本日の映画は「うつせみ (3-iron)」だ。韓国映画である。
主人公はバイクで民家を周り、玄関のドアにビラを貼付けていく青年、テソクだ。あとでその民家を再訪問し、そのビラが剥されていない家は留守宅であると判断し、テソクはその家に侵入する。住人が戻るまでのつかの間、テソクは風呂に入り、洗濯をし、料理を作り、その家の住人でもあるかのように過ごす。そしてデジカメで記念撮影をする。テソクは次から次へとその手口で留守宅に侵入する行為を繰り返すのだった。
ある時、大きな屋敷に侵入したテソクは、その家の妻・ソナが隠れているのに気が付かず、いつものように洗濯をし、料理を作り、・・・、その姿をソナが物陰から観察しているのだった。そして、遂に二人の視線が重なる。夫から暴力を受け、孤独で悲惨な生活をしていたソナの眼差し。それに惹かれたテソクは、帰宅した夫にゴルフクラブ振ってボールを叩き付け、ソナを連れて家を出た。テソクとソナは、一緒にビラを貼り周り、留守宅を見つけては侵入し、そこで二人は生活をし、愛し合うのだった。二人が侵入したある家には、血を吐いて倒れている老人の死体があった。二人はその死体を丁重に埋葬し、その家で生活を始めるのだが、心配して訪問してきた家族に見つかってしまい、二人は警察に逮捕されてしまう。そして・・・。
病的な映画である。暗い。不快だ。「他人の生活の覗き」と「結ばれぬ愛」というお馴染みの韓国映画の悪趣味さがこの映画の根底にもあり、この手の韓国映画には吐き気がする。結局、テソクは最後まで一言もセリフがなく、ニヤけているだけ。ソナも最後のほうに一言喋るだけ。会話のない病的なシーンの連続で、見ていて息が詰まる。テソクは単なるキチガイにしか見えない。それを慕うソナもキチガイだ。まるで病める現代韓国の縮図を見ているようだ。醜悪なことに、このストーリーでは、住居侵入、窃盗、傷害、姦通、賄賂・汚職の不法行為を肯定しちゃっているような作りになっているし、最後に表示されるテロップを見ると、その不法行為をまるでファンタジーにしたかったようにさえ見える。ファンタジーのヒーロー&ヒロインとしてはあまりにも醜い。この犯罪行為のどこがいったいファンタジーだというのだ? 不倫をファンタジーに見せかけて美化するのが楽しいかい? そんな病める韓国を見て楽しいか? 気分を悪くさせられるだけだ。韓国では不倫は姦通罪という犯罪行為だぞ。原作者もキチガイぢゃないのぉ? 特に、後半で、気配を消すようになるテソクが、あまりにもくだらない。幽霊じゃないんだからさぁ、その稚拙な設定って、いったいなんなんだろうねぇ。こんな映画で犯罪行為を美化しちゃうから、日本でも多くの韓国人が犯罪行為をやっちゃうのだろう。「韓国人を見たら犯罪者と思え!」・・・それが私の過去の実体験から導かれた経験則である。
原題の「3-iron」ってのは、見終えた後にわかったのだが、ゴルフの3番アイアンのことなんだ。だから何なんだよぉ?としか思えない。つまらないタイトルを付けるなぁ。
この映画も見る価値がない最低なクズ映画だ。ゴルフをやる奴は自然破壊に加担する、人間のクズだ。
「うつせみ (3-iron)」
http://utsusemi-movie.com/
http://www.herald.co.jp/official/utsusemi/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5341
侵入した家で会話もなく食事をするテソクとソナ。お前ら、病気だ。
そこへ家族が来てギョッ!
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/3iron.jpg
映画嫌い (47)
2006年4月29日本日の映画は「ナイロビの蜂 (The Constant Gardener)」だ。そろそろ日本でも劇場公開されるようだ。
主人公はアフリカのケニアに赴任したイギリスの外交官、ジャスティンだ。彼の妻・テサが殺害されてしまった事からストーリーは始まる。深く妻を愛するジャスティンは、妻の死の真相を探っていと、彼女が調査・追求していた巨大な陰謀が明らかになっていくのだった。そして、ジャスティンは・・・。
まぁまぁ、見せてくれる映画のほうではあるが、サスペンス映画としては、たるみすぎている部分が多く、緊迫感がほとんどないのが痛い。その「巨大な陰謀」ってヤツのセコさも気になる。この程度のストーリーで約2時間も拘束されるのはつらいよなぁ。やたらと妻への愛がリフレインされてラブ・ストーリー仕立てになっているのがうざいんだもの。見るのが苦痛になる。映画ってこんなにつまらないものなんだっけ?とさえ思えてしまう。それに、結末にもスッキリ感がなくて残念だ。
タイトルにもスッキリしない。原題に「庭師(Gardener)」ってのがあるのは、主人公が庭いぢりが好きだっていうことで、そうなっているのだろうけど、そんなことはこのストーリーにはほとんど無関係であり、主人公を象徴するキーワードでもない。だから、タイトルがかなりミスマッチなのである。それ以上に、邦題「ナイロビの蜂」ってのがストーリーに全くマッチしていない。ストーリーの中には蜂は出てこないんだもの。「3匹の蜂(Three Bees)」っていうキーワードは出てくるけれど、タイトルにすべきキーワードではないぞ。この邦題を付けた人は、この仕事に向いていないから、早く、別の仕事を探したほうが良いだろう。
短い人生の中の貴重な2時間を無駄にしてもよい人だけこの映画を見よう。
私は、時給5万円くれると言われても、この映画を見るのは断わるなぁ。
映画「ナイロビの蜂」
http://www.nairobi.jp/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6352
映画嫌い (46)
2006年4月28日本日の映画は「アサルト 13 (Assault on Precinct 13)」である。これ、すでに日本で公開されていたんだ。
舞台は激しく雪が降り続く、大晦日のデトロイト。廃止される「13分署」の閑散とした中で残務整理をしている警官、ジェイクが主人公である。
市内では暗黒街の大物・ビショップが逮捕された。彼を含む4人の犯罪者たちを刑務所に移送する護送バスは、激しい降雪の為に途中で前進が不可能となり、その近くにある「13分署」に緊急避難してきた。それで、ジェイクは天候が回復するまで、犯罪者を留置所で預かることとなった。「13分署」の中にはジェイクのほかに2人の警官と、1人の心理カウンセラーが残っていた。そして、カウントダウンがはじまり、新年を迎える。すると、2人の覆面男が裏口から侵入し、それに気付いた護送バスの警官が射殺されてしまった。ジェイクはその2人の覆面男を射殺したが、外には武装した多数の人影が動き回り、「13分署」を包囲していく。そして、「ビショップを差し出せ」と要求してきたのであった。ジェイクは応援を呼ぼうとするが、電話は不通、携帯電話も妨害電波で通じない。
奴らは何者?
ビショップとはどのような関係?
ジェイクはこの危機を乗り越えることができるのか?
・・・ってなストーリーである。
いや〜ぁ、困ったもんだぁ・・・。
だってさぁ、バラしちゃうけど、「13分署」を包囲した武装集団って、警官たちなんだもの。前述の映画「16 Blocks」と同様な、警官vs警官のバトルなんだもの。ビショップに証言されると警官の悪事がバレて困るから抹殺しようとしているってパターンも「16 Blocks」と全く同じ。ジェイクとビショップの間に友情が芽生えるってのも似たような感じだ。これって、単に舞台だけを変えた映画だよなぁ。
も〜ぉ、いいかげんにせ〜ぇよ! ぷん・ぷん!
それにしても、邦題のサブタイトルが「要塞警察」って、なんだか大げさすぎないかぁ?
「要塞警察」ってのは、この映画の元となったジョン・カーペンター監督の作品のタイトルではあるけどさぁ、要塞なんか出てこないぢゃん。
映画「アサルト 13」
http://www.ap13movie.com/home.php
http://www.herald.co.jp/official/assault/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6692
映画嫌い (45)
2006年4月26日本日の映画は邦画の「仮面ライダー THE FIRST」だ。
昨年に一部の映画館で公開されたようだが、そんなこと、全然知らなかったよぉ。
仮面ライダー1号の本郷猛、2号の一文字隼人の元祖版のシリーズのリメイク・映画化である。
仮面ライダーの1号・2号の時期のテレビ放送版は、私はほとんど見ていない。2才年下の弟が、毎週、真剣に見ていたので、それを横からちょっとだけ見た程度である。だから、その、元祖・仮面ライダーについては私は多く知らないし、興味もない。あの当時、私は仮面ライダーを幼稚でくだらないとバカにしていた。悪の秘密結社「ショッカー」が、改造人間を作るだけの高度な科学技術を持っているくせに、水源地に毒を入れるとか、幼稚園バスをバス・ジャックするとか、そ〜いうセコい事件しか共謀しないので、「バッカぢゃなぃ?」とサメて見ていた。よ〜するに、イヤなガキだったのである。そんなものだから、元祖・仮面ライダーがリメイクされても、そんなのは私にとってはどうでもいいことだ。
で、ほとんど興味もなく、「仮面ライダー THE FIRST」を見てみたんだけれど、あまり元祖・仮面ライダーのことを知らない私でさえも、かなり違和感を持った。
まず、仮面ライダーの顔がへん。
こんなふうに、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/riders.jpg
みょ〜に、顎が出っ張っていて、ヘンテコにオモナガなのである。
で、この仮面が、単なるヘルメットのような存在として扱われていて、それをかぶったり、脱いだりするのもヘンテコだ。
こ〜いう状態の仮面の、出っ張った顎の部分を下に引っ張ると、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask1.jpg
カートリッジのように、仮面の下部がパカっと取れて、生身の顔の唇が見える状態になり、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask2.jpg
更に、こ〜いうふうに左右の手で両耳のあたりを持って、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask3.jpg
フルフェイスのヘルメットを脱ぐように持ち上げて、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask4.jpg
ここで「スポン!」という効果音でも入れてもらいたかったんだけど、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask5.jpg
仮面の下の顔が露出して、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask6.jpg
これで完了。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/demask7.jpg
首から下のコスチュームはどうするんだろう? やはり、ビフォー&アフターの両方の着替えを事前に用意しているってことなんだろうか? 「変身」という概念を排除してしまったこのシーンには違和感でいっぱいになる。
それに、ショッカーの戦闘員の格好にもすごい違和感がある。テレビ放送版では、デストローヤー風の目出し帽をかぶった全身タイツのような黒のコスチュームを着て、「イィ−!」って言っていたのに、この映画では、こんなんなっちゃってる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/sentouins.jpg
それってガスマスク? なんでガスマスク?
で、ショッカーのアジトには、3面のスクリーンがあって、その中央のスクリーンに映し出された、その姿!
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/amamoto.jpg
おぉ! 故・天本英世が熱演していた「死神博士」だっ!
へぇ〜、これは忠実に再現しているよなぁ〜、よく似ている俳優を探してきたなぁ・・・と見ていたら、これ、故・天本英世、本人じゃん。エンドロールには「デジタル出演」って書かれていた。これって、単に、昔のテレビ版のフィルムを使い回しして合成しただけじゃん。それを「デジタル出演」とは、「ものは言いよう」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。
本郷猛、一文字隼人の2人にも違和感でいっぱいだ。だって2人とも、みょ〜に暗いんだもの。それでいて、ヒロインの緑川あすかっていう女性をめぐる三角関係のもつれになるのがセコい。
そのヒロインってのが、こんなんで、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/midorikawa.jpg
全然、魅力的ぢゃないしなぁ・・・。
ショッカーのアジトの3面のスクリーンの中の左スクリーンに出てくる幹部の女性(佐田真由美)のほうがダントツに美人なんだもの。
で、この緑川あすか、ショッカーに捕まって、こんな状態になって、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ope.jpg
危うく改造人間にされちゃいそうになるんだけど、せっかくの悪の秘密結社なんだから、改造する時には、素っ裸にしなさいなぁ。オッパイくらい見せてもバチは当たらないぞ、へるもんぢゃあるまいし。改造シーンを撮影して、アロマ企画に持ち込んで買い取ってもらうと、ショッカーの活動資金のタシにもなるでしょ。
その他に、ショッカーの怪人として登場するこんな2人がいて、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/wents.jpg
左がコブラっていう名前の男、右がスネイクって名前の女で、この2人の怪人がライダーと戦いに敗れて、その正体がわかっちゃう、そのシーンが爆笑なのだ。なるほどぉ、そ〜だったのかぁ〜!って。あの意味不明のくだらないシーンがここに結びつく伏線になっていたとは、笑っちゃうよなぁ。この映画を見ていない人には何だかさっぱりわからないだろうけど、とにかく爆笑だった。
一番笑えたのは、主人公の本郷猛の本職が「水の結晶」の研究者だって事。
こんな「水の結晶」の画像が何度も登場する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/water.jpg
本郷猛がそれを講演するシーンもあって、そのシーンでは、途中からヒロインの緑川あすかが会場に入ってきて着席し、いきなり質問をするんだけど、質疑応答は最後にしろよなぁ。途中で質問して講演を邪魔するとは、かなりイヤな性格である。そんな女にホれるなよ、本郷猛。
この「水の結晶」の説って、江本勝の著書「水からの伝言」からの流用だよなぁ。製作関係者の中に、あのバカバカしい説にハマっちゃっている人がいるんだろうなぁ。
とにかく、くだらなさ満載、ツッコミどころも満載な低俗な映画である。元祖・仮面ライダーの熱烈なファンからもヒンシュクではなかろうか?
この映画も見る価値なしと認定する。
映画「仮面ライダー THE FIRST」
http://www.maskedrider1st.jp/
江本勝の著書
http://www.amazon.co.jp/gp/richpub/listmania/fullview/362ACKT87Y7WT/250-0006473-8304238?%5Fencoding=UTF8
江本勝
http://www.hado.com/emoto/emoto-top.htm
水の結晶
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/3163/crystals.html
信じちゃっているかわいそうな人たちのページ
http://www.geocities.jp/mainitiarigatou/arigato1.htm
http://www.kenko-21.com/kotoba1.htm
http://plaza.rakuten.co.jp/yamanekopenguin/diary/200410090000
水の結晶を教育現場に持ち込むバカ教師に驚き!
http://urawa.cool.ne.jp/saitamakids/water/hadoindex.html
「水の結晶」に関する江本勝の著書はベストセラーになっちゃっているから、その説について知っている方も多いだろう。世の中には、あのバカバカしい説を信じちゃって、感動している人が多いらしい。あんなデタラメ、なんで信じられるのだろうか?
読んだことのない方のために、簡単に説明しておこう。
水を氷らせると見られる結晶を観察するってやつなので、「水の結晶」じゃなくて「氷の結晶」って言うべきなんだけど、水にバッハやショパンなどのクラシックを聞かせると、その結晶が美しい形状になるというのだ。美空ひばりの歌でも美しくなるらしい。しかし、ヘヴィ・メタを聞かせると醜い結晶になるという。
その実験が次々に暴走していく。
水に文字を見せるのである。瓶に水を入れて、その瓶にラベルを貼るのだ。そのラベルには、ワープロで「ありがとう」と印字しておいて、その印字面が瓶の中に入っている水から見えるように、裏返しにして貼る。すると、美しい結晶ができるという。一方、「ばかやろう」と印字したものでは醜い結晶になる。「むかつく」、「殺す」という文字でも醜い結晶にになるらしい。文字は日本語以外もOKで、英語で「Thank You」、韓国語で「カムサムニダ」でも結晶は美しくなる・・・と。また、「ヒトラー」と印字すると醜い結晶になり、「おふくろの味」とか「父とキャッチボール」では美しくなるらしい。水が文字を読み、それの善悪を判断しているのだ。
さらにエスカレートしちゃって、水に写真を見せたり、テレビ番組を見せたりする。勿論、美しい風景写真、良いテレビ番組では結晶はきれいになるというのだ。
そして、「ばかやろう」の文字を見せたの水で炊いたご飯は早く腐るという実験までやっちゃうのである。
めちゃくちゃ非科学的でアホらしい。この著者の江本勝には科学に関する素養がないらしく、実験の手順やその結果の統計処理がかなり怪しい。そもそも、再現性がないことを著者自身が認めているんだから、そ〜いうのって、単なるインチキ・オカルトなんだよなぁ。再現性がないっていうのは、たまたま偶然に自説に都合の良い結果が現われた場合だけを取り上げて、それ以外の結果は見なかったことにしているってことでしょ。そんなの科学なんかじゃない。マクモニーグルのはずれまくるリモート・ビューイングのシーンをカットしちゃう、某テレビ局のヤラセ番組と同じだ。
そのくせ、江本勝は量子力学などの科学用語をあちこちにちりばめている(用語の意味さえちゃんと理解していないのは明白だ)ってのは、科学を装ったインチキ理論、つまり「疑似科学」なのである。江本勝は「波動」という疑似科学にのめり込んでいて、過去に、インチキな「波動」本を多く出し、インチキ医療装置も販売しているという前科がある。その延長線上に「水の結晶」の理論があるのだろう。「波動」信仰という一種の宗教から発生した、「水」信仰、「水」のお告げを賛美するカルトになってしまっており、あちこちでその論理が破綻しているのだ。
それにしても、水が善悪を判断するって、その善悪の判定基準・価値観って何なんだよ。「遺憾です」って文字を見せたらどうなるんじゃい? 「小泉純一郎」とか「小沢一郎」の文字を見せるとどう評価されるんだ? 美空ひばりがヘヴィ・メタを歌っていたらどうなるんだ? へヴィ・メタでは、マルムスティーンやパープルがバッハのフレーズを使っているけど、それを聞いた水はどうなるんだ? テレビ番組が良いか悪いかの基準って何だよ? 水に「水曜どうでしょう」を見せたらどうなる? 「アイフル」のCMを見せたらど〜なるんだ? プロ野球中継を見せて、ジャイアンツが負けた試合で結晶がきれいだったら、水はアンチ・ジャイアンツってことかよ?
ホントに水に善悪の判断ができるのなら、裁判員制度が始まるっていうから、水に裁判員をやらせればいいじゃん。裁判員の席に、水の入った瓶を置いて、結晶を作ってみて、汚い結晶ができたら「お前、有罪!」って。
こんなバカバカしい説を楽しみたい方は、本屋で立ち読みしよう。江本勝は「水の結晶」に関する本をたくさん出しているけれど、読むのは最初に出た「水からの伝言」1冊だけで良い。その続編の「vol.2」、「vol.3」や、「水は語る」、「水は答えを知っている」シリーズは、最初のそれの焼き直しにすぎなくて、ほぼ同じ内容だから、読む価値はほとんどない。科学的にはどれもナンセンスなので、絶対にその説を信じてはいけない。単なるお笑い本なのだ。
これらの江本勝の本は日本国内で合計100万部をこえる売上げがあり、十数カ語に翻訳されて海外でも売られている。昨年、私がスイスのジュネーヴで本屋に入ったことろ、フランス語版が売られているのを見かけた。イタリアのフィレンツェの本屋にはイタリア語版があったし、ドイツのデュッセルドルフでも、ポルトガルのリスボンでも、オーストラリアのブリスベーンでも見かけた。世界にはびこる日本発のインチキ本、恐るべし!
ニセ科学
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html
映画嫌い (44)
2006年4月25日本日の映画は「16 Blocks」だ。ブルース・ウィリス主演の最新映画である。そのうち、日本でも公開されるのだろうか?
ブルース・ウィリスが演じるのはニューヨークの警官、ジャック・モズリーだ。
ジャックは、朝8時に署を出て帰宅しようとしたところ、留置所の中にいる黒人の男、エディを裁判所に連れて行くように指示される。16ブロック離れたところにある裁判所で、2時間後の10時にエディが証言することになっているのだ。護送をする予定だった警官の都合が悪くなって、他に護送する警官がいないと言われ、ジャックは渋々とそれを引き受け、エディを車に乗せた。ところが、朝の交通ラッシュで道路が渋滞する中、エディが刺客たちに襲われてしまうのだった。エディの証言は警官の不正行為をあばくものになるから、警官たちがエディに証言させまいと抹殺しにやっきたと判明する。そして、ジャックはエディを助けて2人で逃亡し、ジャックの同僚の警官たちが執拗に2人を追跡してくる。10時までに裁判所に着いて証言しなければ、証言は無効になるという。刻々と時間が経過する中、ジャックとエディは警官たちの追跡からうまく逃れて、裁判所にたどり着けるのか?
・・・というストーリーだ。
身内の警官たちから追われる警官のストーリーって、以前からいくつかあったでしょ。証言されちゃまずいって、証人が狙われるスト−リーってのもねぇ。クリント・イーストウッドがそんな警官の役の映画に出演していたじゃん。「ダーティ・ハリー」だったっけ? 「Xファイル」のモルダー捜査官も何度かそんな目にあっているじゃん。メル・ギブソンや、ジャッキー・チェンもそんな役をやっていたでしょ。追われる警官が犯罪者にされてしまい、その誤解をとけるのか?っていうやつが。
だから、この映画には、何ら目新しいものがなく、かなりつまらない。結末も想像した通りになっちゃうんだもの。ジャックとエディの間に友情が生まれるってのも誰でも想像つくし、悪い奴らのことが最後には公然と暴露されちゃうってのも誰でも想像つくでしょ。まさにその通りになっちゃうんだもなぁ。なんで今さら、この手の映画を作らなきゃならんのかって、すっごい疑問である。
ってことで、この映画も見る価値なし。日本で公開されるようになっても無視しよう。
映画「16 Blocks」
http://www2.warnerbros.com/16blocks/index.html
http://usagikame.blog10.fc2.com/blog-entry-17.html
アロマ嫌い (4)
2006年4月24日さて、アロマ企画「オソレザン」の話題の続きだ。
アロマ企画? オソレザン? っていう人はバックナンバーを読んでちょ。
イタコのばあさんに、死んだAV女優の霊を呼び出してもらうことになったのだ。AV業界初と思われるイタコの「口寄せ」シーンだ。始めはイタコのばあさんにビデオ撮影を拒否されるのであるが、料金にチップとして一万円を上乗せするとあっさりと撮影OKとなった。「地獄の沙汰も金しだい」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。霊が降りてきたイタコのばあさんがファックするのか?と心配していたが、結局、このばあさんは脱ぎもしない。ああよかった。脱がないのに金をもらってAVビデオに出演するとは、さすがアロマ作品だ。
それで、あのAV女優の霊が降りてきて、ばあさんの口で喋るのである。当然、その霊ってのがホンモノの彼女なのか確認できるような事は一切言わず、あたりさわりのないどうでもいいような事を勝手に喋り続ける。「死人に口なし」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。っていうか、青森弁の訛りが強すぎて、いったい何を言っているのかわからない部分がほとんどなのだ。彼女が電車にひかれた時、彼女が酒に酔っていたってことを事前にばあさんに伝えていないのに、それを言い当てられて一同はギョッとするんだけど、「ヘタな鉄砲、数撃ちゃ当たる」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。その他の事がことごとく当たっていないのだ。
次のシーンでは、死んだAV女優と共演したことがある男優が登場し、極楽浜という砂浜で女優と性交する。死んだ彼女のことを思い出しながらの性交だ。こんなのが慰霊・追悼になるのか疑問である。そして男優は装着していたコンドームの中へ射精し、その精子を近くに流れている「三途の川」に流すのであった。そんな慰霊・追悼の手法があるとは知らなかった。「精霊流し」ならぬ「精子流し」という言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。バカバカしいシーンではあるが、ちょっとだけゴシックな「美」を感じてしまったのが虚しい。霊場・恐山を背景とした裸のねぇちゃんというミスマッチな情景は、困ったことに、アヴァンギャルドにさえも見えてしまう。この違和感・・・、当たり前だが、今までに経験したことのない感覚だ。
そして、感動の(?)ラスト・シーンに突入する。近くのホテルで監督と女優が性交をするのだ。二人とも白装束の姿で、ベッドのまわりには数々のロウソクと風車(フゥシャじゃなくてカザグルマだよ)が。めちゃくちゃ異様な雰囲気だ。まさにカルトだ。こんなのが慰霊の儀式になるのだろうか。監督は何度も呪文のような言葉を繰り返して発する。そして監督は「サイの河原」で拾ってきた小さな地蔵(そんなもの拾ってくるなよなぁ)を彼女の性器の中へ挿入しちゃうのだ。「こんなの初めて・・・」と女優は言うのだが、地蔵を挿入されちゃうってのがそう何度もあってたまるものか。監督はさらにもうひとつのやや小さな地蔵を取り出した。イヤな予感がする。その予感は的中し、その地蔵は女優の肛門の中へ。座薬ぢゃないんだから、そんな物、肛門に入れるんぢゃない! その地蔵が「クソ地蔵」となって恩返しにやってきたら恐いじゃないか。それにしても、地蔵が体内へ入って来る、それも2体も、・・・って、AV業界初の試みぢゃなかろうか。次のフェラチオのシーンでは、監督の勃起した性器に数珠が巻かれているし、そのめちゃくちゃカルトでアングラなノリには頭がクラクラしてくる。全くエロスを感じないし、笑えもしない。ひとりで見ていると虚しくなるし、彼女とでも一緒に見ていると気まずくなるに違いない。このAV、どのように見るのが正しいのか、模範解答を知りたくなる。
結局、彼女の死の真相も判明せず、彼女の慰霊になったのかどうかも不明のまま、この作品は終わるのであった。合掌。
アロマ企画「オソレザン」の異常さがおわかりただけたであろうか? AV業界初の数々をやってのけちゃうこの作品、AVの歴史を変えてしまった迷作と言えよう。アロマ企画、恐るべし!
アロマ企画「オソレザン」
http://www.db.megahit.co.jp/cgi-bin/itemview.pl?number=ARB-06
しかしなぁ、こんなのが製品として出るってのが何より怪奇現象だよなぁ。
これを定価で買った人たちって、この製品をどのように使うのであろうか?
映画嫌い (43)
2006年4月23日本日の映画は「メルトダウン (American Meltdown)」だ。2004年に米国でテレビ放送されたドラマを編集して作った映画である。
カリフォルニア州にあるサンファン原子力発電所が武装集団に占拠された。イスラム系のテロリスト名で発表された犯行声明を受けて、大統領は非常事態を宣言する。原発の炉心がメルトダウンさせられてしまうと、半径数十キロの範囲が放射能汚染され、放射性物質の塵が飛び、風向きによっては、数百万人の犠牲者が出てしまう。事件を知った市民が暴徒化し街中が騒然する中、FBIのテロ対策班のシェイ捜査官が現場で指揮を取り、事件を解決しようとする。犯人はイスラム系過激派のテロ集団ではないと直感したシェイ捜査官は・・・。
この映画もセコいなぁ。あちこちのシーンにセコさが満載である。市民が暴徒化した事になっているのだが、その暴徒化した姿を映し出すシーンが全くない。ニュース番組のキャスターが「暴徒化」と言っているだけの手抜きだ。住民への避難指示が出て、交通渋滞が発生していることになっているのだが、映し出されたのは、単なる通勤ラッシュ状態の映像だ。だから、全然、緊迫感がないのだ。パニックのシーンがないパニック映画なのである。炉心のメルトダウンに関する恐怖感も全く描写されていないのに、タイトルが「メルトダウン」なんだものなぁ。テレビ放送版の原題が「アメリカン・メルトダウン」って、なんだかジャンク・フードの名前みたいだと思うのは私だけであるまい。なんで「アメリカン」なんか付けたんだろう? 映画版では「メルトダウン」に改題されたが。
同時多発テロ以降、テロリストが原発を占拠する危険性や、ハイジャックされた航空機が原発に突っ込む危険性も多方面で論じられ、米国ではそのセキュリティ対策がかなり強化されたのは事実なんだけれど、それにしても、このサンファン原子力発電所の非現実的なセキュリティの甘さ、いったいなんなんだよぉ・・・。
これから原発を襲撃しようと考えている人は、絶対にこれを参考にしてはいけない。
映画「メルトダウン」
http://www.imdb.com/title/tt0401224/
映画嫌い (42)
2006年4月22日本日の映画は2001年に公開されたカナダ映画「リッパー (Ripper)」だ。
米国や欧州では上映禁止に指定されたとの噂もあるようだが、本当なのか確認できなかった。上映禁止になるような内容の映画ではない。
大学で連続殺人事件のプロファイリングを学ぶ学生達が次々に殺されていく。19世紀の英国での殺人鬼「切り裂きジャック (Jack The Ripper)」の犯行を模倣したかのような連続殺人である。犯人は誰だ?
・・・ってな内容である。
サスペンス・スリラーってな感じではなく、一種のホラー映画だ。オカルトやスプラッターの類ではないんだけれど、なんだか「13日の金曜日」シリーズのノリに似ているような気がする。つまり、面白くないってことだ。犯人が誰なのか容易に想像ついちゃうし、殺人のシチュエィションもつまらない。恐怖感が全く伝わってこないんだもの。それに、脚本ダメ、女優ダメの為に、主人公の女性にサッパリ魅力がないのが痛い。ガンバレと主人公を応援してあげたくなる気分になれないのだ。見終えても不快感しか残らない。とてつもなくC級につき、この映画も無視しよう。
映画「リッパー」
http://www.imdb.com/title/tt0268579/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2369
映画嫌い (41)
2006年4月21日本日の映画は「ピンク・パンサー (The Pink Panther)」だ。来月から日本で劇場公開されるやつだ。
フランスのサッカー・チームの監督、グルアンが毒の塗られたダートを刺されて殺される事件が発生した。その時に彼が身に付けていた高価なダイヤの指輪「ピンク・パンサー」が忽然と消えてしまったのだ。事件を任されたドレイフェス警視は、クルーゾー警部とポンゾン刑事に捜査を指示した。
主演のクルーゾー警部の役を演じるのがスティーヴ・マーティン、同行するポンゾン刑事を演じるのがジャン・レノである。
ひとことで言っちゃえば、クルーゾー警部のおバカなシーンを集めたドタバタ・コメディってなところだろうけど、これが、また、ぜんぜん笑えないのだ。花瓶に手を突っ込んで、手が抜けなくなって・・・ってな古典的なドタバタで笑えってのが無理なのである。同様な映画の「裸の銃を持つ男」シリーズでレスリー・ニールセンが演じるドレビン警部の役どころのおバカを思い出させるシーンが多く、笑いの密度はクルーゾー警部ほうがはるかに薄い。笑いに関するアイディア不足が原因じゃなかろうか。なんてったって、おバカを演じるのがクルーゾー警部だけなのがつまらない。ジャン・レノの演じるポンゾン刑事は(バック・ダンサーの踊りのマネのシーン以外には)お笑いにほとんど参加してこないのである。ジャン・レノの不器用でデクノボー的なキャラを有効活用して、それでギャグに仕立てるくらいのことをやっても良かったのではなかろうか? ストーリーにヒネリもないし、これという見どころもない。なんで今さら「ピンク・パンサー」を映画化しなきゃならなかったのか不思議である。ってことで、この映画も見る価値がないだろうね。ジャン・レノも仕事を選べよなぁ。
最後のシーンで、病院のベッドが動き出し、病院の廊下を走るんだけど、ピンク・フロイドのライブでスクリーンに上映される映像を思い出してしまった。あのまま、道路を走って、滑走路を走り、離陸して空を飛んでほしいなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。ピンク・フロイドのファンにはウケると思うよ。ピンク・フロイドとピンク・パンサー、ピンクつながりってことで。
映画「ピンク・パンサー」
http://www.foxjapan.com/movies/pinkpanther/
映画「裸の銃を持つ男」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000063UW8/250-5180303-5185010
さて、今回も、相互リンクしている皆さんの為だけの、お得な情報あり。
見られない方は残念でした。
平凡パンチ嫌い
2006年4月20日先日、「平凡パンチ」のことを書いたけど、その後の調査でわかったことを補足しておくことにしよう。
1963年4月に創刊された「平凡パンチ」は、廃刊は1988年11月となった。
出版していた平凡出版社は、その後、社名変更して、マガジンハウス社となった。
映画「エイリアン」で使われている「平凡パンチ」の表紙は山口百恵。
あのシーンには「こんなクズな雑誌は食わせてしまえ!」という意味があるとの噂があるが、それはリドリー・スコット監督が言ったジョークが元になっており、本当はそのような意味はないらしい。
「平凡パンチ」で思い出すのは、私が高校生の時の事だ。
あの頃、「平凡パンチ」と言えば、裸のオネェチャンがいっぱい掲載されているエロ雑誌の代名詞のような存在だった。ヌードの他の記事にしても、車、アメリカの流行、・・・などの、どうでもいいような低俗なことしか書いていないので、友人の間では、「平凡パンチ」を見るということは軽蔑される卑しい行為であるという暗黙の了解があった。
その頃に私が通っていた高校のS先生がトボけた感じの面白い英語教師で、授業で英文法を教える時に、急にヘンテコな日本語から英作文する問題を出すのだ。
その代表的なやつが、
「私はいままでに平凡パンチを見たことがありません」
だった。never を使った I have never ・・・の過去完了形の勉強として、そのような例題を出すのである。その例題、一年間に10回くらい出題されたよなぁ。何かと「平凡パンチ」にこだわる教師だった。
その他にも、
「おばあちゃんが早く死んでくれたらなぁと私は思いました。」
というようなブラックな英作文もかなりやらされたっけなぁ。
あのブラック英作文の数々、今となっては高校の時の想い出だなぁ・・・。
それにしても、私の高校の時の教師って個性的な人物がなんて多かったことか。
共産主義に傾倒していた世界史のT先生は、学校祭のたびに「学校祭を中止しよう、学校祭の習慣をやめよう」というビラを配っていた。その思想に共感しちゃって、一緒になってビラを配っていた生徒もいたっけなぁ。
そうそう、世界史で、フランス革命のあたりの授業の時、そのT先生は、フランス革命の時に民衆が歌った歌だとか言って、「ラ・マルセエーズ」の楽譜をプリントしたやつを皆に配り、合唱させられたっけ。世界史の授業で、なんで歌わされなきゃならんのだぁ? T先生はフランス革命に何か特別の思い入れがあったのだろうか?
国語のM先生もかなり個性的で印象深い存在だった。そのM先生は古文の授業で、教科書を読みながら、ラ行変格活用の動詞が出てくると、必ず、
「ラ変の動詞は、あり、おり、はべり、いまそかり の4つしかないからね。」
と言うのである。それを、ラ変の動詞が出てくるたびに、毎度毎度、言うのでだ。だから、「あり、おり、はべり、いまそかり」をくどいくらい何度も聞かされて我々は育った。クラスのみんなの間では、一時間の授業中に「あり、おり、はべり、いまそかり」ってM先生が何度言うか?って話題になり、みんなで「正」の字をノートに書きながらカウントしたものだ。最高記録が一時間に11回。だから、イヤでも「あり、おり、はべり、いまそかり」のフレーズが全員の脳細胞に記憶され、卒業して何年も経過しているのに、いまだに「あり、おり、はべり、いまそかり」を忘れられないのである。勿論、そのM先生のニックネームとキャッチフレーズの両方が「あり、おり、はべり、いまそかり」だった。ニックネームとしては長過ぎるので、「いまそかり」で通じることもあったなぁ・・・。
映画嫌い (40)
2006年4月19日本日の映画はコメディの「ソウル・プレイン (Soul Plane)」だ。
タイトルは「ソウル・トレイン (Soul Train)」のパロディかよ?
主人公は黒人男性(名前は忘れてしまった)で、彼は航空機事故(機内のトイレで便座から尻が抜けなくなり、預けていた犬が機外へ放り出されて死んでしまう)でその航空機会社を訴えて勝訴し、1億ドルの損害賠償金を手にする。彼はその金で、業界初の、社員が黒人だけの航空会社を作ろうと決意する。機長もフライトアテンダントも整備士も黒人だ。そして、ロスからニューヨークへ飛ぶ初フライトが実現し、彼はその機に乗り込む。ところが、その機内ではドタバタ・トラブルが次々に発生するのだった。
・・・ってな内容である。
同様の航空機ドタバタ映画には名作「フライング・ハイ」っていうのがあったが、あれの黒人版ってなところだろうけれど、こちらのレベルはかなり低い。機内にクラブがあったり、ファースト・クラスとエコノミーの貧富の差が凄まじかったり、機長が高所恐怖症だったり、・・・と、いろいろと笑いを仕掛けているのであるが、ちっとも笑えないのだ。機長が死んでしまって、操縦を全く知らない主人公が操縦し、着陸されるというお決まりのパターンも登場する。いたるところに黒人のノリが出てくるのが鬱陶しいのだ。見ているのが苦痛になってきた。猫ひろし、マイケル、パッションなんとかの芸がつまらなくて、鬱陶しくて、見ていると苦痛になるのと同じだ。
ってことで、この映画も見る価値はないだろう。テレビでやっていたら、チャンネルを変えるだろうな。
映画「ソウル・プレイン」
http://www.imdb.com/title/tt0367085/
映画「フライング・ハイ」(この映画はオススメだ!)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E1KMBC/250-0438276-6640264