映画嫌い (373)
2009年2月15日 映画
本日のクソ映画は2006年の米国映画「ダーウィン・アワード (The Darwin Awards)」である。
ウェンディー・ノースカット著の同名の本の映画化である。英語の原本を私は当時に米国人の友人から「面白い本がある」と譲り受けて読んだことがある。おバカな死に方をした奴らの、その死亡例をたくさん紹介しているのがその本だった。
例えば、2000年、ヒューストンの青年が「ロシアン・ルーレットをやるぞ」と急に言い出した。それだけでも十分にバカであるが、その行為に使った拳銃は、リボルバー式ではなく、なんとカートリッヂ式のセミオートマチック。勿論、一発目で即死。
1999年のバージニア州で、20メートルある橋の上からバンジージャンプをした青年が地面に激突して死亡。彼は地面と橋の距離より短いゴムひもを用意していたのだが、彼はゴムひもというものが引っ張れば伸びるという事を忘れていたのだ。
1999年9月、イスラエルで3人のテロリストが乗った車が爆発して全員が死亡。車に積まれていた爆弾が爆発したのだ。その時のイスラエルでは夏時間が標準時間に移行した時期で、テロリストは誤って夏時間で時限爆弾の爆発時刻をセットしていた為に、予定より1時間早く、爆弾の移送中に爆発しちゃったのだ。
そのようなおバカな死に方を「ダーウィン賞」としてノミネートしているのがその本だ。その後、2001年に日本語に翻訳されて「ダーウィン賞!」のタイトルで講談社から出ていたけど、翻訳があまり上手くなくて、原本の面白みが十分に伝わってこなかったのが残念。
なぜに「ダーウィン賞」という名前なのかと言うと・・・、「ダーウィン」とは、進化論のあのダーウィンのことである。マヌケな行動を取る奴らの遺伝子を、彼らの死によって人類から排除し、人類の進化に貢献したという事で彼らを「表彰」しているのである。
で、その映画化であるが、これがちっとも面白くないのである。原本とはまるっきりの別ものだ。映画「ジャッカス」のような、おバカなシーンを次々と見せているわけはでない。元・警官でプロファイリングの才能を持つ主人公・バロウズが、保険会社に協力して、保険会社が無駄な死亡保険金の支払いをしないように、死亡事故における本当の原因やその状況を解明しながら全米を回る。それをドキュメンタリーとして撮影するカメラマン・・・というストーリーのコメディ仕立てになっているのだ。これが、さっぱり笑えないのである。「ダーウィン賞」の面白みが全然伝わってこない。「ダーウィン賞」とは関係のないドタバタも多く、コメディとしての笑いのレベルが低すぎるぞ。もっと「ダーウィン賞」のネタをたくさん見せるべきだろう。ってことで、「ダーウィン賞」の本が好きだった人もこの映画は無視しような。
バロウズと一緒に行動をする保険会社の女性を演じているのがウィノナ・ライダーだけど、この人、魅力が全然なくなっちゃったなぁ。ヘビメタ・バンドのメタリカが出演しているから、ヘビメタ・ファンだけ見ると良い。ケーブルテレビ「ディスカバリー・チャンネル」の人気番組「怪しい伝説 (Myth Busters)」でお馴染みのアダム、ジェイミーのコンビが揃ってチョイ役で出ていたりもする。
映画「ダーウィン・アワード」
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20126/
ウェンディー・ノースカット著の同名の本の映画化である。英語の原本を私は当時に米国人の友人から「面白い本がある」と譲り受けて読んだことがある。おバカな死に方をした奴らの、その死亡例をたくさん紹介しているのがその本だった。
例えば、2000年、ヒューストンの青年が「ロシアン・ルーレットをやるぞ」と急に言い出した。それだけでも十分にバカであるが、その行為に使った拳銃は、リボルバー式ではなく、なんとカートリッヂ式のセミオートマチック。勿論、一発目で即死。
1999年のバージニア州で、20メートルある橋の上からバンジージャンプをした青年が地面に激突して死亡。彼は地面と橋の距離より短いゴムひもを用意していたのだが、彼はゴムひもというものが引っ張れば伸びるという事を忘れていたのだ。
1999年9月、イスラエルで3人のテロリストが乗った車が爆発して全員が死亡。車に積まれていた爆弾が爆発したのだ。その時のイスラエルでは夏時間が標準時間に移行した時期で、テロリストは誤って夏時間で時限爆弾の爆発時刻をセットしていた為に、予定より1時間早く、爆弾の移送中に爆発しちゃったのだ。
そのようなおバカな死に方を「ダーウィン賞」としてノミネートしているのがその本だ。その後、2001年に日本語に翻訳されて「ダーウィン賞!」のタイトルで講談社から出ていたけど、翻訳があまり上手くなくて、原本の面白みが十分に伝わってこなかったのが残念。
なぜに「ダーウィン賞」という名前なのかと言うと・・・、「ダーウィン」とは、進化論のあのダーウィンのことである。マヌケな行動を取る奴らの遺伝子を、彼らの死によって人類から排除し、人類の進化に貢献したという事で彼らを「表彰」しているのである。
で、その映画化であるが、これがちっとも面白くないのである。原本とはまるっきりの別ものだ。映画「ジャッカス」のような、おバカなシーンを次々と見せているわけはでない。元・警官でプロファイリングの才能を持つ主人公・バロウズが、保険会社に協力して、保険会社が無駄な死亡保険金の支払いをしないように、死亡事故における本当の原因やその状況を解明しながら全米を回る。それをドキュメンタリーとして撮影するカメラマン・・・というストーリーのコメディ仕立てになっているのだ。これが、さっぱり笑えないのである。「ダーウィン賞」の面白みが全然伝わってこない。「ダーウィン賞」とは関係のないドタバタも多く、コメディとしての笑いのレベルが低すぎるぞ。もっと「ダーウィン賞」のネタをたくさん見せるべきだろう。ってことで、「ダーウィン賞」の本が好きだった人もこの映画は無視しような。
バロウズと一緒に行動をする保険会社の女性を演じているのがウィノナ・ライダーだけど、この人、魅力が全然なくなっちゃったなぁ。ヘビメタ・バンドのメタリカが出演しているから、ヘビメタ・ファンだけ見ると良い。ケーブルテレビ「ディスカバリー・チャンネル」の人気番組「怪しい伝説 (Myth Busters)」でお馴染みのアダム、ジェイミーのコンビが揃ってチョイ役で出ていたりもする。
映画「ダーウィン・アワード」
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/20126/