Gコード嫌い (5)
2007年1月28日Gコードの最小の数を見つけるこのコーナー、新記録なのだ。
2月1日20時からのNHK教育テレビ(ここ札幌では12チャンネル)の番組、「ハートをつなごう」のGコードが「4」だ。
同じ時間の他局の番組「TVチャンピオン 2」のGコード「92955642」ってのがバカに見えるのは私だけであるまい。
だから何だと言われても困る。
映画嫌い (140)
2007年1月26日本日のクズ映画は、2006年の米国映画「バベル (Babel)」だ。日本では今年のゴールデン・ウィーク映画として4月中旬からの公開のようである。
毎度ながら、ネタバレな内容が含まれているので、今後にこの映画を見ようと思っているかたは、以下を読まないように。こんなクズな映画は見ないほうがいいが。
(1) 舞台はモロッコ。何もない山間部でヤギの放牧をしている一家。父が買ってきたライフルを山で撃って遊ぶ兄弟。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Babel1.jpg
(2) 舞台はアメリカ。ベビー・シッターのおばちゃんは、メキシコ出身の不法入国者だ。メキシコで自分の息子の結婚式があるので、あずかっているふたりの子供を連れて、国境を越えてメキシコへ行く。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Babel2.jpg
(3) 舞台は東京。母親を亡くして父親と二人暮しをしている女子高生。東京の都会のド真ん中の高層マンションに住んでいる。彼女は生まれながらに耳が不自由だった。
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(4) 舞台はモロッコ。アメリカ人のリチャードとその妻が観光旅行中。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Babel4.jpg
以上の、モロッコ、アメリカ、メキシコ、そして日本の、異なる4つのシーンをツギハギ状に見せられて、それがひとつのストーリーに絡み合ってくる・・・ってな内容だ。そのストーリーってのが実にくだらない。見せ方も疲れるしなぁ。
(4)の夫婦が観光バスでモロッコの山間部を移動中に、(1)の子供が撃ったライフルの弾が飛んで来て、妻の首のあたりに当たって大出血。瀕死の状態となるが、近くには病院もなく・・・、ってのがメインのストーリーで、それに(2)、(3)が伏線っぽく絡んでくる。(1)と(4)が結びついても、それと時系列が違う(2)と(3)を断片的に見せられて、かなり散漫な印象を得てしまった。伏線としての(2)と(3)もどうでもいいようなストーリーだから、メインである(4)ですら伏線のように見えてしまい、結局、この映画全体はメインのストーリーがない伏線だけのカラッポな映画ってな感じになっているのだ。(4)が薄っぺらで非常にオソマツな内容なんだもの。(4)の薄っぺらさを(2)と(3)でごまかしているとしか見えないよなぁ。(4)に出てくるリチャードの役を演じているのがブラピだから、映画を見ている側は、この人が主役で、(4)がメインのストーリーなんだなぁと感づいて見てしまう・・・ってな誘導があるのもつまらないなぁ。リチャードの役を無名の役者にやらせて、あえて主役がどの人物なのかわからなくして、どれがメインのストーリーなのかも隠したまま進行させたほうが良かっただろうになぁ。そのような意味でも、作りがとってもザツでヘタなんだよなぁ。
(2)がどのように(1)&(4)に絡むのかは書かないが、予想通りだった。誰でも予想がつくだろう。あまりにもくだらない。この(2)のシーンって、この映画には何の必要性もない無駄なシーンでしかない。編集で(2)に関係するシーンをバッサリと切り落としても何の差し支えない内容だ。
(3)がどのように(1)&(4)に絡むのかは書いちゃえ。(1)のライフルの元の持ち主が、耳が不自由な女子高生の父親だった、たったそれだけである。父親にはハンティングの趣味があり、以前にモロッコに旅行に行った時に、親切にガイドをしてくれた現地の人にお礼としてそのライフルをプレゼントした・・・、おぃおぃ、それだけかよ? (1)のライフルが元は誰のものだったとしても(4)には何の関係もないじゃないか。アホらしいでしょ。単にそれだけの関連なのに、ライフルの話には何も関係のない娘のシーンを長々と見せられるのだ。パンティを脱いでミニスカで渋谷で遊んで、歯医者に行って治療してもらっている医者を性的に挑発し、そして、訪問してきた刑事の前に全裸で登場して挑発する性的欲求不満があるかのような下ネタ女子高生・・・、そんなの(1)&(4)に何の関係もないじゃんか。だから、こんな三流ポルノのような(3)も全て編集でバッサリと切り落としてもかまわないだろ。無駄なシーンで時間稼ぎしているとしか思えない。そもそも、その女子高生を耳が不自由だという設定にしている事に、何の意味もないじゃないか。
2時間20分弱もある長い映画なんだけど、無駄な(2)と(3)を全て編集でカットして、(1)の8割くらいもカットできて、それを(4)に加えると45分くらいの映画になっちゃうのではないかな。それって、とてつもなくくだらない映画になるけれど、それがこの映画の正体なんだもの。
あるいは、(2)と(3)を全てをカットして、(4)の9割をカットして、(1)の兄弟の弟のほうを主役にして、現地の警察に追われて、逃亡して、銃撃戦をやって、最後には・・・ってなストーリーにふくらませたほうが良かったんじゃないかねぇ?
それなのに、この映画がヘンテコに高い評価を受けちゃっているんだよなぁ。女子高生の役をやっている菊地凛子(実は26歳)っていう女優さんがこの役で評価されちゃって、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされちゃっているものなぁ。演技がどうのこうのな役でもないし、うまい役者だとも思えないのに、なぜなんだろうねぇ? ベビー・シッターのおばちゃん(この人もノミネートされてるんだよね)のほうがいい演技していると思うんだがなぁ・・・。
この菊地凛子っていう女優さん、昨年、キムタクがウサギ男に変身するパソコンのCM(通称、ウサタク)で、変身するキムタクの隣で「あなた、オオカミ男なのね!」と騒いでいた女優さんだよねぇ。あの演技もなんだかなぁ・・・。
前述の通り、この映画では意味もなく全裸になっていて、乳も陰毛も見せているんだけど、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Babel5.jpg
全然、魅力的ぢゃないなぁ・・・。
タイトルの「バベル」ってのもなんだかなぁ。この映画の監督の談話によると、「バベル」っていうタイトルのモチーフは「バベルの塔」らしいんだけど、全然、「バベルの塔」とは関係のない内容じゃないか。
「バベルの塔」って旧約聖書に出てくるあれだよ、人間が高い高い塔を建てて神に刃向ったというその塔の名前。結局、神の怒りをかって、その塔は破壊され、罰として人間たちは互いに会話の言葉が通じなくされてしまい、それが地上にいろいろな言語ができた始まりだった・・・という内容で、「人間のおろかさ」の象徴という意味になっているあれだ。でも、この映画には神は関係ないし、「人間のおろかさ」とも関係がない。このストーリーのいったいどこが「バベルの塔」なんだぁ?
こんな無意味な映画を作っちゃう人間のおろかさ・・・ってなところなんだろうか?
ってことで、こんなガラクタ映画は絶対に見ないように。
映画「バベル」
http://babel.gyao.jp/
http://www.imdb.com/title/tt0449467/
ウサタク
http://www.fmworld.net/fmv/usataku/
http://www.fmworld.net/fmv/usataku/web_movie/img/webmovie_img.jpg
映画嫌い (139)
2007年1月25日本日は2006年の邦画「デス・ノート ザ・ラスト・ネーム」だ。
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ストーリーは略。
1作目は見た。1作目のその前半30分くらいまでは、正直、よくできているストーリーだと思った。デス・ノートという死神の落としたノートに名前を書くとその人物が死んでしまうというアイディアはなかなかのものだ。ところが、そのアイディアがふくらまずに、しぼんでしまったまま1作目の後半が終わってしまっているのが非常に残念に思えた。デス・ノートには「本名」を書かなければ効果がないってのは取って付けたような言い訳にしか思えない(死神は市役所の住民基本台帳のデータベースでも使って本名で該当人物を検索してんのかねぇ?)し、主人公のライトが自分の彼女の名前をデス・ノートに書いて殺してしまうってのはかなりの暴走だ。いくらデス・ノート、死神という架空のものを持ち出しても、ライトの父親が警察のキラ事件の捜査責任者だという設定は嘘くさいし、ライトの部屋を監視カメラで盗撮するという違法捜査・越権行為も嘘くさい。エルやライトの一般人が警察の捜査本部に詰めて捜査協力するってのもありえないし、FBIが日本で捜査するってものありえない事すぎて稚拙だ。そもそも、リュークなんていう嘘くさいキャラの登場ってのがこのストーリーに必要ないだろ。そんなものだから、しょせん、これは子供向けのマンガの世界なんだから・・・くらいにしか思えなかった。だから、その続編のこの映画には全く興味がなくて、見る気もしていなかった。
ところが続編を見てしまったのだ。(なぜに見てしまったのか、その状況は説明しないでおこう)
で、続編になって、ストーリーはますます暴走だ。第2のキラが出てきちゃうし、第3のキラまで出てきちゃう。アホらしいのなんの。第2のキラ、第3のキラをストーリーの中に出さなければならない必然性がないっちゅ〜にぃ。まるでウルトラマン・シリーズの中に、ウルトラ兄弟が出てくるというアホらしさの相似形じゃんか。第2のキラであるあの娘が邪魔でしょうがないし、その娘を救う為にあんな計画をライトが実行しちゃう理由もわからない。
それに、ストーリーのメインがキラとエルの対決にしちゃっているってのも稚拙だ。そ〜いう対決ではなくて、デス・ノートという特殊なパワーを持ってしまったライトの心の葛藤とか、いろいろとストーリーのメインとなるべきものはあるのになぁ。そのくせ、キラとエルの対決がろくに盛り上がらず、結局はどちらも死んでしまうってのは、なんだか映画「ディパーテッド」のへボさを思い出させる。ライトと父親の親子対決としてもショボイいよなぁ。
ストーリーは更に暴走しちゃって、キラは父親をも殺そうとしてその名前をデス・ノートに・・・、そして、最後にリュークがデス・ノートにライトの名前を書くってのも凄い暴走だなぁ・・・。
結局、この映画、全然面白くなかったぞ。しょせん、子供向けのマンガの世界だったんだね。
映画「デス・ノート ザ・ラスト・ネーム」
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
映画嫌い (138)
2007年1月20日本日のクソ映画は2006年の米国映画「パイレーツ・オブ・アトランティス - キャプテン・キッドの財宝 (Blackbeard)」だ。
1717年、英国海軍のメイナード海尉は、大西洋を荒しまくる海賊の討伐の命令を受ける。そして、海賊・黒ヒゲの一味に潜入捜査をして、キャプテン・キッドの財宝を探すのだが・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Blackbeard.jpg
果てしなくつまらない。呆れたクソ映画、カス映画の世界である。最後まで見たのだが、メイナードの正体が黒ヒゲにバレちゃって、メイナードが無人島に置き去りにされてしまい、そこで「エピソード・2に続く」って、あのなぁ・・・。どこにも「上・下」巻のシリーズものだなんて書いてないんだから、これは一種の詐欺ってもんだろぅがぁ・・・。でも、こんなやつの続きを見たいと思う人っていないだろうなぁ。
実は、この映画のDVDを日本で発売している会社が、あの「アルバトロス・フィルム」なのである。「クィーン・コング」、「えびボクサー」、「尻怪獣 アスラ」などのおバカ映画を日本で配給していたあの「アルバトロス・フィルム」だ。
「アルバトロス・フィルム」についてはバック・ナンバー参照。
http://diarynote.jp/d/28044/20051025.html
だから、この映画もその手のナンセンス系のおバカ映画じゃないかなぁと思って見ていたところ、そうじゃなくて、お笑いシーンもなく、真面目に作ってあるアドベンチャーものなのだ。いくら真面目に作っていても、盛り上がりのないすごくヘタクソな映画である。真面目だからかえって始末が悪い。いわゆるB級以下ってやつだ。そ〜いう意味ではナンセンス映画なのかも知れないけれど、それまでの「アルバトロス・フィルム」の一連のおバカ映画の路線を期待して見ても、その期待に沿うものではないから、単なるカス映画でしかないのだ。英語の原題は「黒ヒゲ」の意味なのに、その邦題「パイレーツ・オブ・アトランティス」からして「パイレーツ・オブ・カリビアン」に便乗したパチものにしかなっていない。果てしなくクソ映画、カス映画の世界である。見るのは時間の無駄だ。
映画「パイレーツ・オブ・アトランティス - キャプテン・キッドの財宝」
http://www.imdb.com/title/tt0472242/
http://direct.nagase.co.jp/dvds/ItemNSD-2813S.html
「アルバトロス・フィルム」ホームページ
http://www.albatros-film.com/
黒ヒゲの本名はエドワード・ティーチといい、実在の人物だったようだ。
映画嫌い (137)
2007年1月18日本日の映画は2006年の米国映画「ロッキー・ザ・ファイナル (Rocky Balboa)」だ。これまた怪しげな邦題に改題されちまっているなぁ。原題の通り、そのまんま「ロッキー・バルボア」のタイトルでいいじゃんかぁ。
日本では今年のゴールデン・ウィーク映画として4月後半から公開されるらしい。
ちなみに、私はボクシングには全く興味ナシだ。過去の「ロッキー」シリーズは一度も見た事がない。スポーツもの映画に興味がないんだもの。
伝説のボクシング・ヘビー級チャンピオン、ロッキー・バルボアは引退して小さなレストラン「エイドリアンズ」を経営していた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/RockyBalboa1.jpg
ロッキーの妻のエイドリアンは2002年にガンで死去し、妻との想い出を懐かしむ日々だった。自分のレストランの客にはチャンピオンだった時の武勇伝をサービスして一緒に記念撮影する。そんな、人生に対して後ろ向きだったロッキーがふたたびリングに上がる決心をした。そして、現在のヘビー級チャンピオンのメイソン・ディクソンとエキシビション・マッチを行なうことになり・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/RockyBalboa2.jpg
なんだかわけのわからない映画だった。
なぜにロッキーが再度リングに上がる決心をしたのか、そのキッカケも理由も明確にされていないんだもの。テレビ番組の中で「ロッキー対メイソン」のコンピュータ・シミュレーション対戦をやってるシーンがあったが、ロッキー自身はそれには興味を全く持っていなかったし、それを見て復帰を決心したわけでもない。何が理由なんだい? だから、この映画の根幹である「何の為の復帰」だったのか、「何を言いたい試合」だったのかが全く見えてこないのだ。
ロッキーがリングに復帰することをサラリーマンの息子が猛反対していたのに、なんで復帰を理解したのかその理由も見えてこない。プロのライセンスを失っていたロッキーがライセンス再交付の審査を受けて「失格」を言い渡されるのに、その次のシーンではライセンスを取得したことになっちゃってる。なんでライセンスを得られたのか、その理由も状況も見えてこないのだ。審査会にワイロでも与えたってことか? 老いたロッキーがなぜにそんなに現役時代に劣らないほどの強さに戻れたのかもわからない。なぜにコレステロールのかたまりである生卵をそんなにたくさん一気飲みするのかもわからない。わけのわからなことばかりで頭がクラクラしてくる。
脇役として登場してくる、ロッキーの息子、ロッキーの親友のポーリーとスパイダー、マリーとその息子のステップス、犬のパンチー、・・・、って、何の為の出演だったのかもわからないなぁ。特にマリーとステップスの親子とのシーンって何も意味がないでしょ。マリーとステップスが登場しているシーンを全てバッサリと編集でカットしても何の問題もない、その程度の無意味な出演なんだもの、わけがわからないよなぁ。
わけのわからないファンタジー映画にしたかったのかねぇ?
ってことで、この映画も見る価値なし。試合でどちらがどのように勝利しようが、見ている者の人生には何ら関係がない。
映画「ロッキー・ザ・ファイナル」
http://movies.foxjapan.com/rockythefinal/
試合前のリングの上でのアナウンスで、ロッキーのことが「イタリアの種馬」ってキャッチ・フレーズで呼ばれていた。種馬(スタリオン)って、スタローンのダジャレかよ?
60才になったシルヴェスタ・スタローンは「ランボー」シリーズの続編のファイナルものを作っていそうだが、なんだかそっちも心配だなぁ。
映画嫌い (136)
2007年1月17日さて、2006年も過ぎてしまった。2006年に、いったい何本のデス映画を見てしまっただろうか。思い返してみると、2006年に見た映画の中には、デスじゃない映画ってひとつもなかったような気がする。100%デスなのねぇ。
ってことで、2006年に見た映画の中で最低のデス映画を私的に認定する「ゴールデン・ブルーベリー賞」を企画してみた。ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)のパクリかって? いや、ちがう。こっちの「ゴールデン・ブルーベリー賞」は、「昨年に私が見た映画」がノミネートの対象であって、必ずしも昨年に公開された映画を対象にしているわけではない。あくまでも「私が昨年に見た映画」という個人的な枠組みの中から選んでいる。だから1970年代の映画だろうが、1990年代の映画だろうが、「私が昨年に見た映画」という条件をクリアしていれば、ノミネート対象である。「見た」というのは、映画館だろうが、DVDだろうが、テレビ放送だろうが、その形態は問わないものとする。
【2006年 ゴールデン・ブルーベリー(デス・ムービー)賞】
★ 最悪デス作品賞:「スティ」(米国)
わけのわからいストーリー、無駄なシーンでの時間稼ぎ、何の解決にもなっていない無意味な結末、・・・と、デス・ムービーの王道だ。まさに見る価値のない最低映画。この映画の関係者を見かけたら、石とかウンコを投げてあげよう。
★ 最悪デス主演男優賞:該当者なし
スティーヴン・セガール、ニコラス・ケイジ、ケヴィン・ベーコン、カート・ラッセル、ジョン・トラボルタ、ロビン・ウィリアムスなどの、その手の常連さんがノミネートされたが、これだ!という決定的なやつがなかった。
★ 最悪デス主演女優賞:「デュエリスト」(韓国)の主演の女性
女優の名前を忘れちゃった。調べればわかるんだけど、アホらしくて調べる気にもなれない。ろくに演技もできない奴が映画で主演するとこ〜なっちゃうよ!ってなデスの見本として今後も語り継がれることであろう。この映画だけに限らず、昨年に見た韓国映画って醜悪なデスものだらけだったなぁ。
★ 最悪デス助演男優賞:「プロデューサーズ」(米国)のカルメン・ギア役の男
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/producers_13.jpg
役者の名前を忘れてしまった。強烈だった。最も印象に残ってしまっている奴がこいつだった、やだね〜ぇ。こ〜いう奴がいるんじゃないかと思っているから、私はゲイバーには絶対に行かないのである。
★ 最悪デス助演女優賞:「インサイド・マン」(米国)のジョディ・フォスター
こ〜いう人がこ〜いう役で出てくると、映画ってそれだけでダイナシになってしまうってことでしょうなぁ。
★ 最悪デス監督賞:「プロミス」(中国)のチェン・カイコー
この人、一度、病院でプロの医師に診てもらったほうがいいのでは?
★ 最悪デス脚本賞:「シリアナ」(米国)
この脚本、プロの仕事じゃないでしょ。
★ 最悪デス視覚効果賞:「プロミス」(中国)
めちゃくちゃチープなCGと実写の合成で、空間がゆがんで見えるぞ!
★ 最悪デス音楽賞:該当なし
良い意味でも、悪い意味でも、印象に残る音楽ってあまりなかったなぁ。
「ゼブラーマン」の中に使われている「ゼブラーマンの歌」(歌:水木一郎)のデスさはまあまあだったけどね。
★ 最悪デス特別賞:「ダ・ビンチ・コード」(米国)の原作者のダン・ブラウン
我田引水で捏造したデータを歴史的事実と主張する彼の原作とその映画化にコロっと騙された人は多いらしいよねぇ。そ〜いう彼自身も「シオン修道会」ってやつが実はピエール・プランタールがでっちあげたニセ修道会だってことに気がつかずに騙されていたのかな? それとも知っていて故意にその名前を使ったのかなぁ?
★ 最悪デス奨励賞:「サイレン島」(日本)
どれほど酷いのかは、バックナンバー参照。
http://diarynote.jp/d/28044/20061015.html
原作ダメ、脚本ダメ、役者ダメ、演出ダメ、撮影ダメ、編集ダメ、・・・の最悪な品。今世紀、これを上回るデスな映画って出てこないのでは?
映画嫌い (135)
2007年1月15日本日の映画は2005年の邦画「メゾン・ド・ヒミコ」だ。
東京・銀座のゲイバーの有名店「卑弥呼」の二代目ママだった吉田照雄は、突然と店を閉めてゲイバー界から引退した。そして、神奈川の海岸にゲイの為の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を作ったのだった。
この映画の主人公は照雄の娘・沙織、24才である。
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沙織は小さな塗装会社の事務員だ。借金を抱えて、夜はコンビニでバイトをしている。沙織が幼い頃に、照雄は沙織と母親を捨ててゲイバー界に入り、それ以来、沙織は照雄と絶縁状態だ。沙織は照雄を憎み、その存在を否定してきたのだった。
ある日、岸本春彦という若い男が沙織を訪ねてやってきた。春彦は照雄の愛人だった。
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春彦は照雄が末期ガンで余命わずかである事を沙織に告げる。そして、照雄の経営する「メゾン・ド・ヒミコ」を手伝うバイトをしないかと誘うのだった。沙織は照雄を憎んでいたが、金に困って風俗嬢のバイトでもしようかと考えていたところなので、日給3万円という条件と遺産の件をちらつかされてOKしてしまう。
そして、沙織は恐る恐る「メゾン・ド・ヒミコ」にやってきた。プチ・ホテルを改装したシャレた老人ホーム。そこには女装してヒミコの名前で暮らすオネェ言葉の父・照雄がいた。沙織はそこで暮らす超個性的なゲイ老人たちと出逢い・・・。
ゲイ、それもゲイ老人たちの生態のコミカルさと、同性愛差別問題、老人問題、介護問題、そして、対立する父と娘、父の死のシリアスさを描いてある映画であるが、これが全然おもしろくないのだ。邦画でよくある「コメディ&ヒューマニズム」というパターンの失敗をまたしても繰り返しちゃっている。笑えないコメディ、泣けないヒューマニズムなんだもの、クソくらえ!である。
私は、ゲイを含めて、同性愛者を差別する気は全くないので、誤解のないように。
ちなみに、音楽担当は細野晴臣だ。(意味はない)
邦画「メゾン・ド・ヒミコ」
http://www.himiko-movie.com/
私はゲイバー、オカマバーの類には興味がないので、一度も行った経験がない。友人に「楽しいところだぞぉ!」と誘われたことが何度もあるけれど、毎回拒否してきた。本当に楽しい世界なのかも知れないけれど、そのような楽しさってのは私の趣味ではない。
以前、ススキノのホステスさんから聞いた話なのだが、有名店、一流店の人気ホステスさんは、深夜の1時とか2時に自分の店の仕事が終わった後、朝まで営業しているゲイバーに行くそうである。なぜにその手の店なのかというと、ゲイ、オカマが好きとか、自分が楽しむ為ではなく、勉強なんだそうだ。ゲイさん、オカマさんの話術はめちゃくちゃすごいそうだ。話題豊富で、発想も豊かで、笑いが止まらないほど面白いらしい。その話術をホステスさんは勉強して盗んでくるというのだ。そして、ホステスさんは自分の話術のボキャブラリを広げ、自分の営業に生かして楽しい会話を客に提供するのだという。
この話にはちょっとだけ感動してしまった。ゲイバーという小宇宙を見たような気がした。そのような勉強をしているホステスさんのプロ根性も拍手ものである。
ゲイバー、恐るべし!
映画嫌い (134)
2007年1月13日本日の映画は2006年の米国映画「硫黄島からの手紙 (Letters from Iwo Jima)」だ。
1944年、太平洋戦争の戦局が日本劣勢になる中、本土から遥か離れた孤島・硫黄島を米国の占領から守るべく、司令官として栗林閣下が着任した。
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栗林は島民たちを本土に避難させ、作戦の変更を命じる。米軍が上陸するのを阻止する為に浜辺に掘っている塹壕の作業を中断させ、
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斜面に洞穴を新たに掘って、上陸した米兵をそこから攻撃する作戦だ。
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無数の米軍機から空爆される硫黄島。
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大量の艦隊が硫黄島へ攻め込んでくるのは間近だ。
大本営からの応援の兵力もなく、硫黄島は孤立状態となる。
そして、米軍の上陸作戦が始まり、
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日本兵たちは玉砕するのであった・・・。
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http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/io7.jpg
戦争は悲惨だ。あの悲惨な戦争を二度と繰り返してはいけない!
ってなところかな?
その後、日本は戦争をすることはなかった。
ところが、米国は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、・・・と戦争を繰り返している。軍需産業を基盤に経済が活性化し、軍事目的でテクノロジーが進歩する国なのだから、現在では戦争なしではやっていけない状態になっている。一種のディストピアである。
だから、米国でこのような映画が作られても、何の説得力もありゃしない。この硫黄島での惨劇と同じような状況がイラクでも現在進行形なのだ。
どうような戦争映画で反戦を訴えても米国は今後も戦争をやめないであろう。そのような意味を込めて、この映画はデス映画なのである。
映画「硫黄島からの手紙」
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324563/
映画嫌い (133)
2007年1月10日本日のクズ映画は2003年の米国映画「ロスト・イン・トランスレーション (Lost in Translation)」だ。日本を舞台にしたトンデモ映画である。
主人公は米国人の俳優のボブ・ハリス、結婚25年目。彼はCM撮影の仕事の為に、家族を米国に残して単身で東京にやってきた。サントリーのウィスキー「響」のCMだ。これって、サントリーとのタイアップなのかな? ボブは初めて体験する不思議の国・ニッポンの文化・風習に戸惑い、撮影の仕事中は日本人のスタッフとの意志の疎通ができなく、疲れ果ててしまった。そして、ひとりで宿泊しているホテルのバーで酒を飲むのであった。
一方、同じホテルの宿泊客の中に、米国からやってきたジョンとシャーロットの若い夫婦がいた。結婚2年目。写真家のジョンの日本での仕事に、妻のシャーロットが付いて来ていたのだった。ところが、ジョンは仕事で出かけてばかりで、残されたシャーロットは不安な時間を過ごす。街に出ても異文化の東京での勝手がわからず、ホテルの部屋に閉じこもったままになり、鬱状態だ。
そんな時に、ホテルのバーでボブとシャーロットが出逢う。会話をしているうちに、互いの孤独感を理解し合い、ふたりは次第に仲良くなっていく。そして、ボブが帰国する日となり、別れの朝が・・・。
疎外された孤独な心のスキマに入り込むってのは、まるで新興宗教の勧誘のようなものだと思うのは私だけであるまい。
で、これもストーリーがめちゃくちゃ薄いスカスカな映画だ。それ以上に何のストーリーの展開もなく、内容がほとんどないのだ。ボブとシャーロットのふたりはラブラブになるわけでもなく、ファックするわけでもなく、一緒に寿司屋に行ったり、しゃぶしゃぶ屋に行ったり、カラオケに行ったり、単にそれだけだ。
何なのこれ? 何を言いたい映画なのぉ? 何の意味のあるストーリーなのぉ?
それに、撮影には多くの日本人がスタッフとして参加しているのに、映し出されるのは米国人の目から見た日本なのである。前述の寿司、しゃぶしゃぶ、カラオケのほかには、ゲームセンター、パチンコ屋、人ゴミの渋谷、寺社、富士山、生け花、京都、ジャパニーズ・ビジネスマン、サラ金の看板だらけの街並、LとRの発音の区別がつかない日本人、・・・。なんじゃぁ、こりゃぁ・・・。
で、俳優であるボブが日本のテレビ番組のトーク・ショーに出演することになるんだけれど、その番組って、テレビ朝日でやっていた「ベスト・ヒット・TV」なのである。藤井隆が金髪のズラをかぶってマシュー・南ってのをやっていたあの番組だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/LiT.jpg
イギリス生まれのマシューなのに、通訳さんが付いているってのは非科学的なよな。出演するボブがこりゃまたつまらなそうで、それがオンエアされるのをホテルの部屋のベッドの上で見ていたボブはうんざりしてすぐにチャンネルを変えてしまう。よくもまぁ、こんなシーンにテレビ朝日も協力したもんだなぁ。テレビ朝日にしても、サントリーにしても、こんな映画に関わるとは、随分と勇気ある行動じゃなかろうか?
ちなみに、エンドロールで表示される配役一覧では、藤井隆の名前ではなくマシュー・南の名前で表示されていた。エンドロールのBGMが、はっぴいえんどの「風をあつめて」なんだけれど、なんでこの曲なんだろう? 謎だ。
この映画の監督はソフィア・コッポラだ。フランシス・F・コッポラの娘である。こんなバカ映画を平気で作っちゃうとは、親子だねぇ・・・。
映画「ロスト・イン・トランスレーション」
http://www.lit-movie.com/
私も初めてイランに行った時は、まるでほかの惑星に行ったような感じだったものなぁ。英語もフランス語も通じないし、当然、日本語も通じない。街中には英語の看板もなく、その店がレストランなのか家具屋なのか、中をのぞいてみなければわからない状態だった。ホテルのレストランには食事のメニューが5種類しかなく、宗教上の理由で酒もない。ホテルの部屋でテレビを見ても何やっている番組なのかさっぱりわからない。
なぜか、テレビで「トムとジェリー」が放送されていた。反米の国なのになぜ? 実は、イラン革命の前に米国からイランに入ってきたものはOKらしいのだ。
偶像崇拝が禁止されているイスラム教の国なのに、なんで偶像を映し出す器械であるテレビが許されているの? テレビとは光の点の集合を映し出しているにすぎないのでOKらしいのだ。
それって詭弁だろうが・・・。
イスラム教での「ラマダン」っていう断食の期間は、実は断食なんかじゃなくて、日没後には自由に食事できるしなぁ・・・。
映画嫌い (132)
2007年1月9日本日の映画は2006年の米国映画「バタフライ・エフェクト 2 (The Butterfly Effect 2)」だ。前作の「バタフライ・エフェクト」は見ていないんだけど、どうやら「2」はそれの続編ではなく、別の新たなストーリーのようだ。
主人公はIT会社に勤務するニックだ。彼には写真家志望のジュリーという恋人がいた。
ニックとジュリーは、ニックの親友のトレバーとその彼女のアマンダの計4人で一緒にドライブに出かけた。ドライブ先の海岸で、ニックはジュリーにペンダントをプレゼントしてプロポーズする。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/bf2.jpg
ところが、そのドライブの帰路で、4人の乗った車が交通事故にあい、ニックを除く3人が死んでしまう。ニックは重傷だった。
ジュリーを失ったニックは、しばらくして悲しみから立ち直り、仕事に復帰した。ニックはあの事故の後、たびたび頭痛に襲われるのだった。顧客への説明会で、プロジェクターに映し出された写真を見たニックに頭痛の発作が起こる。その不祥事により彼は会社を解雇されてしまうのだった。
そして、自宅に戻ったニックは、あの事故の直前にジュリーがデジカメで撮影していた写真を見ていると、またしてもニックは頭痛に襲われる。そして、その瞬間に、その写真の場面の中、すなわちその写真を撮影していた時間・場所へと自分が戻っていたのだ。必死に事故を回避しようとするニック。危ういところで事故は回避できたが・・・。
気がつくと、ニックは元の世界へ戻っていた。そこにはジュリーの姿があった。ニックは過去に戻って歴史を変えてしまったのだ。
その後もニックは写真を見ると頭痛がして、写真の場面の中へと入り込む。そして、自分が仕事で成功するように歴史を操作していく。改竄された歴史の結末は・・・?
デスです。
ストーリーがデスだ。穴だらけなんだもの。
この手の歴史改竄ものは以前にここで書いた「イフ・オンリー」、「イル・マーレ」、「オーロラの彼方へ」なんかがあるけど、そのようなやつって、どれもこれも、タイム・パラドックスがあちこちにあふれて、同じような感じになっちゃってるんだよなぁ。バカらしいよなぁ。これなんか過去に戻って恋人を救う「イフ・オンリー」にかなり似ているもの。「もしも昨日が選べたら」の要素もちょっとだけ入っているなぁ。
最後のほうのシーンで、実はジュリーが妊娠していたとわかる事になているんだけど、最初に交通事故回避した後のシーンがそれと矛盾しているぞ。ジュリーは出産していないんだからさぁ。
それに、体質遺伝ってことを持ち出しているのも無理な設定だしなぁ。かなりストーリーがそれで胡散臭くなっている。
最後にニックがたどりついた解決法が彼女と別れる事だってのがバカらしい。そんなのがベストな解決になるとでも思ってるんかい? で、そこまで見ていると、その結末まで想像がついてしまい、まさにその通りになって映画が終わってしまっている。なんか安易すぎないかねぇ?
結局、この映画よりは「イフ・オンリー」や「もしも昨日が選べたら」のほうがまだマシに作ってあると思うのは私だけであるまい。
映画「バタフライ・エフェクト 2」
http://www.butterflyeffectmovie.com/
http://air.ap.teacup.com/yuu1/450.html
映画「イフ・オンリー」
http://diarynote.jp/d/28044/20060319.html
タイトルの「バタフライ効果」っていうのがこのストーリーには合っていないんだけどなぁ。いったいこのストーリーのどこが「バタフライ効果」だと言うのだろうか?
「バタフライ効果」の科学的な意味をちゃんと知らずに使っているのでは?
映画嫌い (131)
2007年1月8日本日の映画は2006年の邦画「手紙」だ。東野圭吾の小説の映画化である。
青年・武島直貴が主人公だ。彼の兄、剛志は盗みに入った家で、誤ってその家の住人を殺してしまう。そして、剛志は強盗殺人犯として逮捕され、実刑の判決が下り、刑務所に入れられた。
兄が強盗殺人犯であるということで直貴の人生が狂っていく。お笑い芸人を目指していたが、殺人犯の弟との噂がネットで流され、お笑いの世界を断念せざるをえなくなる。彼女にも兄の事が知れて、それが原因で別れることになる。まともな仕事につくこともできず、直貴は世間から疎外されて苦しみ、獄中の兄と手紙のやりとりも途絶えてしまうのだった。そして・・・。
面白くない映画だねぇ。ストーリーの内容が内容だけに暗いんだよなぁ。ラストでも何の事態の解決にもなっていないんだけどなぁ。
兄がしでかした事は弟には無関係なのに、なんでこんなに弟が苦しめられるのか?と同情でもかいたい映画なのかねぇ? でも、被害者と遺族の立場から見るとそんなことは同情なんかに値しないだろう。被害者・遺族の身になっていないこのストーリーはとてつもなくデスなのである。いくら兄と弟は別の人格だとしても、兄はそれだけのことをやってしまったんだもの。そうなれば自分の弟を含めた家族全員がちゃんとした社会生活を営むことが困難になることぐらい想像がつくものなのに、兄はそれをやっちゃったんだもの、自業自得ってものでしょ。兄は刑務所で受ける懲役だけではなく、弟への社会的制裁も含めて全てが極悪な兄の罪への罰なのだから。
だから、結局は、こんなバカな犯罪を犯すのはやめよう!と言う、当たり前の結論にしか行き着かない。すなわち、こんな映画は無視するに限る。
あれだけの犯罪をやっておきながら、獄中の兄をまるで善人のように描写しているこの映画、腐ってるなぁ。
映画「手紙」
http://www.tegami-movie.jp/
映画嫌い (130)
2007年1月6日本日のクズ映画は2004年の米国映画「ラスト・デイズ (Gus Van Sant’s Last Days)」だ。
麻薬矯正施設を抜け出した男がひとり。彼の名前はブレイク。元・カリスマ・ミュージシャンだ。彼は深い森の中を徘徊し、森の中の一軒家である自宅に戻ってきた。
つまらないのなんの。ストーリーなんかないんだもの。彼の自宅に、イエローページの広告営業の担当者とか、モルモン教の布教者なんかがやってきて長々とその会話を見せられるのだが、そんなのストーリーに何の関係もない。どんなストーリー展開が起こるのか期待して見ていても、何も展開しないで終わってしまう。最後には彼は死んでしまう、それだけのことだ。まるで麻薬患者が自己満足で作ったラリってる自作ホームビデオだ。そんなのを見せられてもしょうがないじゃん。山なし、オチなし、意味なしである。時間がルーズに流れていっているだけのクズ映画なのである。見る価値なんかありゃしない。
このミュージシャンって実在の誰かがモデルになってんのかなぁ?と思って見ていたら、最後にこんな表示が。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/lastdays.jpg
な〜るほど、カート・コバーン(Kurt Cobain, 1967-1994)がモデルだったんだ。つまらない人生だったねぇ。
こ〜いうミュージシャンって、死ぬと伝説化・神話化されちゃってヘンテコに美化されちゃうんだよなぁ。ジミ・ヘンやジャコ・パス、ブライアン・ジョーンズなんかがそうでしょ。生前にはそこそこの評価はされていたけれど、死んでから神様・カリスマ扱いされちゃうってなパターン。ジャニス・ジョプリンやフレディ・マーキュリーもそんなパターンにあてはまってる。シド・ヴィシャス、ジム・モリスンなんかも同様で、映画化されちゃってるしなぁ。そんなに凄いミュージシャンだと評価するならば、生前に評価してあげなさい。
ところでシド・バレットが死んだって本当? ボズ・バレルも死んだそうだけど。
映画「ラスト・デイズ」
http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/LAST_DAYS.htm
カート・コバーン
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/5719/satan/nirvanasp.html
映画嫌い (129)
2007年1月5日本日のクズ映画は2001年のスペイン映画「10億分の1の男 (Intacto)」だ。
銀行強盗をした後の逃亡中に航空機墜落事故で奇跡的にひとりだけ生き残った男、トマス・サンス。フェデリコは彼が最強の「運」を持った男だと直感する。そして、フェデリコはトマスが警察に監禁されている病室から彼を逃がし、二人でアングラなギャンブルに参加する。驚異的な「運」を競い合うギャンブラーたち。そして、トマスを追う女刑事。トマスは最強の「運」を持った男だったのか・・・?
説明不足でわけのわからないストーリー、表現不足で誰の人間性も見えてこない脚本、何の意味もない結末、・・・と、デスな映画の王道をまっしぐらな映画だった。単にそれだけ。見るのは時間の無駄。
映画「10億分の1の男」
http://www.kadokawa-herald.co.jp/official/intacto/
http://www3.tokai.or.jp/AlPachioYakata/movie10oku.html
映画嫌い (128)
2007年1月4日本日の映画は「ラッキー・ナンバー・セブン」だ。来週の週末から日本でも劇場公開らしい。年末に開催された試写会に行ってきた。この映画に関するその他の情報が事前にないまま見てみたんだけど、最初の30秒で気がついた。以前にこの映画、見たなぁ・・・と。その映画とは、昨年の5月28日にここに書いた「ラッキー・ナンバー・スレヴィン (Lucky Number Slevin)」という映画なのだ。
http://diarynote.jp/d/28044/20060528.html
もぉ、勝手にヘンテコな邦題に改題しちゃってるんだものぉ、まぎらわしいよなぁ。
なんで「スレヴィン」を「セブン」に改題しちゃったんだろう? スレヴィンって主人公の名前なのに、それを、内容とは無関係のセブンってな数字に変更しても意味ないじゃん。原題の「ラッキー・ナンバー・スレヴィン」ってタイトルは「ラッキー・ナンバー・セブン」のダジャレではあるけれど、セブンのほうを邦題にしちゃうそのセンス、最低だな。
ってことで、私は早々とその試写会から抜け出したのだった。あの反則技映画は二度見る気になれないもの。
映画「ラッキー・ナンバー・セブン」
http://www.lucky-movie.jp/
平成19年嫌い
2007年1月3日21世紀になってもう6年が経過しちゃったなぁ。
気がつけば平成19年である。先日、平成になったばかりだったのに、もう19年かよ。
平成元年に生まれた子供も今年で18才になるのかぁ。
ってことは、夜のススキノでも平成生まれのお姉ちゃんが今年あたりから次々とデビューしてきちゃうんだろうなぁ。昭和生まれの肩身が狭くなる時代になっちゃうなぁ。
最近の夜のススキノのお姉ちゃんの肩には、種痘の跡がないものなぁ。日本で種痘が廃止されたのって何年だったっけ?
調べてみたところ、日本で種痘が廃止されたのは1976年である。
ってことは、肩の種痘の跡の有無で、その人が30才以上か、それ以下か判断できるってことだよねぇ。先日、28才だって言いながら名刺を渡してくれたあのお姉ちゃん、種痘の跡がハッキリとあったけど、ありゃぁ年齢詐称してるんだろうなぁ・・・。
私の場合、左腕にBCGの跡はハッキリと残っているのだけど、種痘の跡は見つからない。不思議だ。ってことは、30才以下だって年齢をごまかせるかな?
映画嫌い (127)
2007年1月2日本日の映画は「エラゴン 遺志を継ぐ者 (Eragon)」だ。中学生の時、同級生にエラゴンっていうアダナのエラが張った奴がいたけれど、そいつとは関係がない。
17才の少年・エラゴンが卵から孵ったドラゴンを育てて、ドラゴン・ライダーとなり、独裁者である国王の圧制から人民を解放する、夢見る子供たちへ贈るファンタジー物語・・・ってなストーリーなんだけれど、私のように心が歪んで腐敗しているオトナから見ると、こ〜いう、剣だ魔法だ謀反だという映画はファンタジーではなくて、お笑い映画にしか見えないのは当然である。「エラゴン」ってタイトルを聞いたら、それってドラゴンの名前だと思っちゃうだろ〜に、エラゴンって少年の名前かよ。ドラゴンに乗るエラゴンって、ダジャレかよ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Eragon.jpg
ドラゴンに乗る姿は、「ネバー・エンディング・ストーリー」のパクリかよ。一発屋のリマール、今どこでどうしているんだろ。と、ツッコミが次々と出てきちゃう。
で、結局、この映画、退屈すぎて2度も居眠りしちゃって、2度も見直してしまった。睡眠向け映画っことで評価してあげよう。睡眠導入用に作曲されたJ.S.バッハの「ゴールトベルク変奏曲」のようなものだな。映画を見ながら睡眠とは、平和な世の中だねぇ。
それで、結末は誰にでも想像がつくそのまんま。だから、これ、見てもしょうがないんだよなぁ。
映画「エラゴン」
http://movies.foxjapan.com/eragon/
上記の映画の件に全く関係ないことなんだけど、
海外で放送されたNHKの紅白歌合戦、こんなんなっちゃっていますねぇ。時差の関係で、生放送ではなく、録画ものだから、事後に編集しちゃったんですねぇ。
http://www.youtube.com/watch?v=xLdR5VGGTtQ
ノー・カット版はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=HtcpNl9U9xQ
映画嫌い (126)
2007年1月1日謹賀新年。
2007年である。下3桁が007ってことで、今年は007の年なんだそうだ。んなぁ、アホなぁ〜である。
で、本日のデス映画は2006年の「007 カジノ・ロワイヤル (007 Casino Royale)」だ。前述のエヴァ・グリーンがボンド・ガールになっちゃって出演しているけど、こちらでは乳首さえも見せていない欠陥品である。本編が2時間15分くらいもある長い映画だった。疲れる映画だなぁ。相変わらず、シーンがブツ切れだしなぁ。
若きジェームズ・ボンドが 007 になるまでの物語。
・・・ってな宣伝文句だったから、1960年代にショーン・コネリーが演じていた初代のジェームス・ボンドの、それ以前のストーリーだと誰でも想像しちゃうじゃないか。だからこの映画の舞台となっているのは1950年代または1960年代初頭じゃないかと思うでしょ。その後にジェームズ・ボンドが 007 に昇格して、冷戦下で戦って、ロシアより愛を込められちゃったり、死ぬのは奴らになっちゃうって。
ところが、この映画、時代が現代なんだよなぁ。すっごいタイム・パラドックスじゃんか。冷戦なんか終わっちゃってやんの。911テロも終わってるんだもの。GPSやGISもバリバリ使っちゃっているし、ボンドが使っているノート・パソコンがソニーのVAIOだものなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CasinoRoyale1.jpg
MI6がそんな信頼性の低いマイクロソフト社の製品を業務用に使っていいのかぁ?
ボンドが情報検索している時にフリーズしちゃったり、OSを再インストールしなきゃならなかったり、ハードディスクが逝っちゃったりしたら、すっごく業務に支障あるだろうにぃ。CD-ROMからOSを再インストールするボンドの姿はかなりマヌケだぞ。消去ボタンをクリックしたのに「本当に消去していいですか?」なんてマヌケなメッセージが出てくるようなアホなパソコンを使っていると、OKボタンをクリックする前に敵に撃たれちゃうぞ。
それに、ボンドが使っている携帯が、ソニー・エリクソンのやつだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/CasinoRoyale2.jpg
それってのも、めちゃくちゃ信頼性が低いよなぁ。私も以前はソニー・エリクソンの携帯を使っていて、えらいめにあったことがあるもの。どんどん電話帳が消えていったり、メールが消去できなったりして、3度も新品と交換してもらったんだもの。そんなマヌケな製品を出しているソニー・エリクソンの携帯なんかをプロの工作員が使うなよ。お前、それでもプロかぁ?
で、この映画のストーリー、忘れちゃいましたぁ。かなり以前に見た映画で、すごく印象が薄いストーリーだから、記憶に残るようなものがほとんどないんだもの。トランプで大金の賭博をしているシーンが長々とあってつまらなかった・・・くらいの印象しか持たなかった。賭博の心理作戦・かけひきも薄っぺらで全然面白くないんだもの。テンポも悪いし、緊迫感もまるでなし。なんでこんな映画を作っちゃうのかなぁ? エヴァ・グリーンも全然魅力がないしなぁ。ラスト・シーンのあれもなんだかなぁ・・・。
007の映画ってクズ映画の宝庫だよなぁと思うのは私でけであるまい。
次回の007の年、西暦3007年の新作に期待する。
映画「007 カジノ・ロワイヤル」
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/index.html
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7066
ちなみに、まだ映画化されていない007の本の中に、北海道の某・温泉街が舞台になているやつがあるらしくて、それを映画化してもらおう、実際にその街に007のロケを呼ぼうという運動がある。
私はその署名活動への署名は拒否したけど。
映画嫌い (125)
2006年12月31日本日のデス映画は2003年の「ドリーマーズ (The Dreamers)」である。
舞台は1968年のパリ。フランスの五月革命の前夜だ。主人公はアメリカから留学でパリに来ている大学生のマシュー。彼は大学の寮に住んでいた。彼は大の映画好きで、連日、映画館・シネマテークに通うが、そのシネマテークが閉鎖の危機となり、映画ファンによる反対運動が起こるのだった。そんな中で、マシューはイザベルという19歳のヘンテコな女性と知り合い、彼女の紹介によりテオという男とも知り合う。テオはイザベルの双子の弟だった。マシューは双子とすぐに親しくなり、ふたりの誘いでマシューは彼らと両親が4人で暮らしているマンションに遊びに行く。
双子の両親はしばらく留守にするということなので、双子はマシューにそのマンションで一緒に暮らすように提案し、マシューはそのマンションに転がり込むのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thedreamers.jpg
そして3人での退廃的な生活が始まる。双子は近親相姦系だ。映画クイズのバツ・ゲームとしてテオはふたりの前で自慰行為をする。マシューへのバツ・ゲームはテオの前でイザベルとの性交だ。
このアブノーマルな3P生活の結末は・・・?
う〜ん、これと言った結末なんてないんだよなぁ。
何の意味のある映画だったんだぁ? これで終わりかよ? ってな終わり方だった。
ストーリー薄すぎ。単に、アメリカンが留学先で経験したヘンテコ体験記のポルノ版ってな内容でしかない。意味のないストーリー、日常の中の非日常、意味もなく出てくる裸、これって、なんだか1970年代の日本のATGの映画のくだならさのクローンのようだ。
ポルノとしてもかなり中途半端だよなぁ。私の見たやつは無修正版だったから、マシューもテオも●●コまる出しだ。他人の●●コなんか見たくないよぉ。イザベルも●●コまる出しなんだけれど、単に頭のイカレた女性にしか見えなくて、全然魅力的じゃないんだもの。
それに、五月革命っていう時代背景を無理に絡ませようとしているのが見苦しいしんだよなぁ。こんなストーリーじゃ、時代を1968年にしなきゃならない必然性がないでしょ。1998年を舞台にしても、2008年の近未来にしてもいいような内容だもの。
ってことで、結局、この映画も全く見る価値のないクズ映画なのである。
ところが、最近、この映画がちょっとだけ話題になってやんの。
イザベルを演じていた女優さんの名前はエヴァ・グリーン(Eva Green)で、話題の映画「007 カジノ・ロワイヤル」でボンド・ガールを演じているからだ。ボンド・ガールが全裸で●●コまる出しの映画がある!ってことで話題になってるんだよなぁ。そんなことぐらいで話題にするなよぉ。君たち、そんなにエヴァ・グリーンの裸を見たいのかぁ?
未成年者禁止だぞ。
http://www.neocelebs.com/fg/e/eva_green_01/
映画「ドリーマーズ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007710SW/
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5486/story.html
時代背景を出す為であろうけど、47分頃のシーンで、マシューとテオがカフェで会話している背後で流れている音楽! なんと、ミッシェル・ポルナレフ(Michel Polnareff)の「愛の願い (Love Me Please Love Me)」だ!
正確にはその前年の1967年にフランスで大ヒットした曲である。日本ではポルナレフの大ヒットのデビュー・シングル「シェリーに口づけ」に続く第2弾シングルとして1971年に発売されて中ヒットした。こんな映画にポルナレフが使われるとは思っていなかったから目が点になっちゃった。ポルナレフは大好きだったなぁ。レコードもCDもほとんど持っている。私が生まれて初めて買ったLPレコードってポルナレフのサード・アルバムだもの。
では、その曲「愛の願い」を、フランスでのヒット当時の映像で。
http://www.youtube.com/watch?v=XygZq7X-9m8
この映像でのポルナレフは、髪を黒く染めて、黒い四角のサングラスという風貌である。この状態をファンの間では「第3期」と呼ばれている。
「第1期」というのは、ファースト・アルバムのジャケット写真のように金髪のストレート・ヘアで、サングラスをしていない時期だ。
では、「第1期」の映像で、1966年のフランスでのデビュー曲「ノンノン人形」をどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=q6G-m4vu0mo
ただし、これはレコードにはなっていないドイツ語バージョンだ。
「第2期」は髪を黒く染めてパーマにしたが、まだサングラスをしていない姿である。
この映像がそれだ。曲名は「バラ色の心」。
http://www.youtube.com/watch?v=xKGCxJvASuY
そんな目つきをして、頭もなんだかイビツで、それで針金っていうか、マッチ棒っていうか、妙に体が細くて気味が悪いんだけど・・・。
そして、「第3期」は前述のように、「第2期」にプラスして黒くて四角いサングラスである。
では、「第3期」をもう1曲。曲名は「想い出のシンフォニー」。
http://www.youtube.com/watch?v=sSPjDrAFD6Q
目をサングラスで隠して、気味悪さはかなり低減したような気がする。
それで、ついに、ポルナレフは大変身して「第4期」になる。お馴染みの姿だ。金髪のチリチリ・パーマに、白いフチのサングラス。ポルナレフと言えばこの姿だよなぁ。
では、「第4期」の映像で、日本でも大ヒットした「愛の休日」を。
http://www.youtube.com/watch?v=tOtYl6dtahg
その後、ポルナレフはフランスを離れ、ロスに移住して、長い長い「第4期」を過ごす。ヒット曲も出さず。完全に過去の人になってしまった。
1990年代の半ばに「第5期」となった。サングラスはそのまんま。彼はいったいこのサングラスを何個持っているのだろうか? で、髪はストレートのロン毛である。
その時の映像がこれ。ファースト・アルバムに入っていた「君との愛がすべて」をこの時期にやっているのが興味深い。
http://www.youtube.com/watch?v=_ztzJBMmW-Q
ちなみに、この曲はフランスでは放送禁止である。猥褻ソングだから。
で、60才を超えた現在のポルナレフの姿がどうなっているのか気になるのは私だけであるまい。
現在は「第5期」のままだ。今年(2006年)の5月、フランスでのテレビ番組にロスからの衛生中継で出演したのがこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=H6qO3AzgmDE
なんだかマンガ「パタリロ!」に出てきそうなキャラになっちゃってるなぁ・・・。
ポルナレフよ、どこへ行く?