映画嫌い (183)
2007年6月9日本日のクズ映画は2007年の米国映画「ザ・シューター 極大射程 (Shooter)」である。現在、日本で劇場公開中らしい。
主人公は元・陸軍の名狙撃手、ボブ・リー・スワガーだ。ボブは退役して山奥で暮らしていた。彼の狙撃手としての実績と経験を見込んで、ジョンソン大佐が彼の家を訪問してきた。米国大統領の暗殺計画の情報があり、その計画阻止の協力をボブに要請してきたのだった。
ボブは大統領の遊説予定地を現地調査し、狙撃可能なポイントを割り出す。そして、遊説の当日も大佐らと行動を共にしてフィラデルフィアの現場のそのポイントを監視していた。すると、何者かによって大統領は狙撃され(銃弾はハズレ)、更にはボブはその場にいた仲間の警官に撃たれてしまった。ボブは奴らにハメられて、大統領狙撃犯にでっち上げられてしまったのだ。
ボブは体に2発の銃弾を受けながらも逃走する。ボブは指名手配され、それを追うFBI。
狙撃現場にはボブが使用していたライフルが残されていたが、ボブが犯人であることを疑問視するFBIの新人捜査官・ニック・メンフィスは独自の調査始める。
ボブは自らの無実を立証できるのか? 事件の背後にある陰謀とは?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/shooter.jpg
つまらんなぁ。ストーリーも脚本もめちゃくちゃぢゃないか。すっごく杜撰で安っぽい映画なのだ。劇場公開する価値なんかありゃしない。なんで退役したボブが暗殺阻止に協力する気になったのかちゃんと説明できていないし、あのような黒幕による陰謀にしては暗殺計画自体が随分とセコいじゃないか。正義感のあるボブも、結局は非合法に黒幕を殺害して終わりなんだもの、なんなんだこりゃ?
で、いったいこれのどこが「極大射程」なわけ? ねぇねぇ、教えてよぉ。
映画「ザ・シューター 極大射程」
http://www.shooter-movie.jp/
この映画の音楽担当はマーク・マンシーナ(Mark Mancina)だ。元々はプログレ畑の人で、自らEL&P式のバンドをやっていたこともあり、その後にプロデューサーに転向してからEL&Pの「ブラック・ムーン (Black Moon)」のプロデュースも担当していた。
その後は映画音楽を多数担当しており、元・イエス(Yes)のトレヴァー・ラビン(Trevor Rabin)との共同作業にて、「シックス・ディ」、「60セカンズ」、「コン・エアー」、「ナショナル・トレジャー」、「アルマゲドン」、「エクソシスト・ザ・ビギニング」、「ツィスター」、「スネーク・フライト」など、関わった映画はめちゃくちゃ多い。プログレ系の出身者としては、マーク・アイシャム(Mark Isham)と並んで注目の映画音楽男である。
ただし、今回のこの映画の音楽は全くダメだなぁ。マーク、仕事を選んだほうがいいぞ。