映画嫌い (185)

2007年6月12日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい (Smokin’ Aces)」である。先月のゴールデンウィークあけに日本でも劇場公開されていたらしい。
 
ラスベガスの人気マジシャンのバディ・エース・イズラエルは、マフィアのギャングたちと黒い交際をしているうちに逮捕されてしまった。エースはFBIとの司法取引に応じようとしていた。裁判所への終身刑の求刑を取り下げてもらう代償に、マフィアの情報をFBIに提供しようと。
それを知ったマフィア「コーザ・ノストラ」のボス、スパラッザはエースの暗殺を指示し、エースを殺した者に賞金100万ドルを払うと言う。そして、それを聞きつけた世界中の極悪非道なプロの殺し屋たちが賞金目当でエースを狙う。FBIは保釈中のエースを警護するが、プロの殺し屋が次々と襲ってくる。FBIはエースを守ることができるのか・・・?
 
面白くない映画だなぁ。
いろいろな殺し屋が登場して、殺し屋同士が賞金目当に抗争したりするんだけれど、どの殺し屋にもインテリジェンスがないし、深みも存在感もないのだ。単に殺し屋の数を増やせばいいってものじゃないでしょ。だから、すごく散漫になっているのである。緊迫感なんてありゃしない。たくさん殺し屋を出す必要なんかないんだもの。たとえばゴルゴ13のようなインテリジェンスと存在感のある殺し屋であれば、そいつひとりを登場させるだけで映画は成立するのに、こ〜いう質より量ってのはバカらしいぞぉ。
で、最後の15分くらいのところまで、いったい誰が主人公なのかもわからないまま、進行しちゃって、あぁこの人が主人公だったんだ・・・ってわかっちゃう。それまでのシーンでは、すっごく主人公の存在感が薄いのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/smokinaces.jpg
それってさぁ、主人公が誰なのか謎にするっていう目的でそのようにされているんぢゃなくて(そ〜いう目的で作るメリットがないものねぇ)、単に脚本の人間描写がデキソコナイだったってことでしょ。
それにさぁ、タイトルになっているくせに、マジシャンのエースの存在感が全然ない。なんでこんなタイトルにしたんだぁ? その上に、スパラッザの存在感も全然ないぢゃないか。随分とヘタな映画だよなぁ。
そして、最後の10分で、まるで別の映画のようになっちゃって、FBIの陰謀論になっちゃうわけ。そんなのでサプライズするほど見ている側はバカぢゃねぇぞ。それで、あっけないラストシーンへと流れ込む。あぁ、疲れた。
 
 
映画「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」
http://www.smokin.jp/
 
 

 
 

 

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