映画嫌い (180)
2007年6月2日本日のクソ映画は2007年の邦画「さくらん」である。
舞台は江戸時代。売春宿の遊廓「玉菊屋」に売られてきた少女は「きよは」の名前でナンバー1の女郎になるが・・・。
くだらない。まさに「クソ」映画である。売春宿での女郎同士の確執とか、客とのあれこれを見せているんだけれど、その中にはロクなストーリーがない。これ、何の意味がある映画なんだぁ?
まず、主人公の「きよは」(後半では「ひぐらし」に改名)に魅力が全然ない。それどころか、逆に気味が悪いのだ。あの顔であの声なんだもの、下品で見ていると不快になるだけだ。演技もめちゃくちゃ下手で、見ているこっちが恥ずかしくなってくる。とんでもないキャスティングのミスだぞ。別のそれなりの女優に主人公をやらせるべきだったろうに。
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その他の出演者も見事なまでにキャスティング・ミスで、そんなものだから、この映画がスカスカに見えてくるのだ。その上に、音楽が全くのミス・マッチ。こんな音楽を使うなんて、これ、プロの仕事じゃないな。シロウトの自己満足の域を出ていないのである。
ロクなストーリーもないスカスカ映画だから、この映画に何度も何度も出てくる「赤」色だけが妙に印象に残る。勿論、良い印象としてではなく、悪い印象としてである。何度も何度もすっごく悪趣味な「赤」色の物が出てくるから、鬱陶しいのなんの。まるで色キチガイ風なのだ。疲れるよ、ったくもぉ。
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監督は「赤」をこの映画のイメージ・カラーにでもしたかったんだろう。随分と幼稚な監督だな。色でしか映画を印象づけられない未熟さが丸出しだ。
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意味のないシーンでの時間稼ぎもイヤというほど多い。っていうか、この映画全体が意味のない時間稼ぎでしかない。結末も、そのラストリーンも容易に想像がついてしまい、本当にその通りで終わってしまった。情けない映画だなぁ。で、結局、この映画、何を言いたかったの? 何を見せたかったの?
ちなみに、この映画にも、その時代を無視したオーパーツなものがいくつも出てくる。風習も衣装もメイクも時代を無視しているし、言葉遣いも当時にはそんなのがあるわけがない言い回しをしていたりで、時代考証が全くなっておらん。何も勉強せずにこの映画を作ったな。バカ丸出しだ。あまりにも幼稚すぎる。不勉強であることを恥だと思わない人が映画をつくちゃうと、こんな恥ずかしい映画になっちゃうんだという格好のサンプルである。ウソくさくて、リアルさが全くないぞ。
この映画の監督の名前は蜷川実花、脚本家はタナダユキだ。みんな、このバカたちの名前をよ〜く覚えておくように。こいつらの関わった映画は今後も見る価値がないだろうから。
加えて言うと、シーンの構図も酷く悪いし、カメラワークも悪いし、ライティングも悪い。良いところが何ひとつ見つからない。あのクソ映画「デビルマン」なみの稚拙さなのだ。まるで中学生の映画研究会が制作したシロウト映画なんだよなぁ、これ。バカらしいったらありゃしない。
ってことで、こんなクソ映画は見る価値、全くナシだ。 恥を知れ!
邦画「さくらん」
http://www.sakuran-themovie.com/
で、「さくらん」ってタイトルは、監督の頭の中が「錯乱」してたってことかね?
映画嫌い (181)
2007年6月3日本日のクソ映画は1989年のイタリア映画「パプリカ (Paprika)」である。日本では未公開の映画だ。
パプリカは売春の館で働き始めた。
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同僚の売春婦たち、館のオーナー、客との、どうでもいいようなクソ・ストーリーが・・・。
前述の邦画「さくらん」で思い出したのがこの映画なのである。江戸時代の遊廓という舞台を、現代のイタリアの売春宿にすり替えたような映画なのだ。ろくストーリーなんかありゃしないのも同じ。わけがわからない映画なのだ。主人公に全く魅力がないのも同じだ。1989年の映画なのに、まるで1960年代のような映像で、その当時のエロ・グロ、デカダンスな風潮を模倣したかのような雰囲気がプンプンしてくる。1960年代から70年代には、この手のわけのわからない退廃した映画ってよくあったよねぇ、イタリアにも日本にも。ろくなストーリーがなくて、意味もなくおねえちゃんの裸体が出てくるサイケなアレだよ。
前述の「さくらん」では主人公は乳首すら見せていない(あの女優のは見たくねぇよ)のに、こっちの主人公はやたらと脱いでスッポンポンになる。乳房がタレぎみでデカい。意味なく、ほかの女性の裸体もやたらと出てくる。ポルノ映画なみだ。みんな、乳房がタレぎみで、お尻がデカい裸体なのだ。これって監督の趣味なんだろうかねぇ? キレイな裸体とは言えないよなぁ。全くエロスを感じなくて、デカダンスを感じてしまうなぁ。
で、私が見たのは無修正版で、日本では見られない、あんなものやこんなものまでもボカシもモザイクもなくノーカットの丸見えなんだけれど、美しくないなぁ。汚いなぁ。そ〜いうのって見たくないよなぁ。便所臭いんだよなぁ。せっかく脱ぐのなら、キレイなのを見せてよぉ、お願いだから。
映画「パプリカ」
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id161142/
映画嫌い (182)
2007年6月4日本日のクズ映画は2006年の日本のアニメ映画「パプリカ」である。前述のイタリア映画と同じタイトルだが、何の関連もない。こっちの「パプリカ」は筒井康隆の原作をアニメ化したものだ。
精神医療総合研究所の巨漢男・時田医師は「DC ミニ」という精神治療用の器機を開発した。
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「DC ミニ」は他人と夢を共有できる画期的なマシーンだ。ところがそれが盗まれてしまったのだ。「DC ミニ」を悪用すると、他人の夢に強制的に介入し、悪夢を見せて当人の精神を崩壊させる事も可能だ。悪夢を通して覚醒時の意識にも幻覚を見せることができてしまう。テロリストの手にでも渡ったら大変だ。
「DC ミニ」によって意識に介入された研究所の関係者が次々に幻覚によって異常行動をとるようになる。研究所の理事長は「DC ミニ」の開発の中止を命じ、盗まれた「DC ミニ」の回収を指示する。
時田医師は、同僚の千葉敦子と一緒に盗まれた「DC ミニ」を回収しようと調査を始める。
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千葉は「DC ミニ」を使って別人格の女性「パプリカ」となり、夢の中から捜査をするが・・・。
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案の定、夢の中と現実とが区別できなくなるゴチャゴチャしたシーンのテンコ盛り、洪水、垂れ流し状態、マッチポンプだ。そ〜いうのが整理されていないので、見苦しいだけなのだ。オモチャ箱をひっくり返した状態で、収集がついていないのが疲れる。整理・整頓ができない監督の性格が反影されちゃっているのだろうか? このような幼稚なエセ・ファンタジー・アニメには吐き気がする。
この映画の半分は夢の中の出来事だから、夢の中では「何でもあり」であるし、そのような「何でもあり」を表現するのにはアニメのメタモルフォーゼの手法は有効なんだけれど、そのメタモのイマジネーションがとてつもなく貧弱なのである。実写では不可能な、アニメじゃなきゃできない「あっと驚く」シーンを期待して見ていても、ありきたりのイマジナリーな世界しか描写されていないのである。だから、このアニメを見て最も強く感じたのは、「何でアニメである必要があるのぉ?」ってことだ。実写風の背景や、実写モドキな人の動きをわざわざアニメでやるのではなく、夢の中のシーンをもっと整理して、実写でやるべきだったのでは? だから、このアニメはものすごくトンチンカンに見えてしまうのだ。アニメにしたのは、単にアニメ・オタクの気を引く為だけの目的のようにしか思えないぞ。
アニメ・オタクの連中の間では、実際に、このアニメの評価は高いらしい。でもそれは、アニメだという表現手法だから評価しているだけにすぎないであろう。もしもこれが実写版だったら、そのようなアニメ・オタクたちは評価しなかっただろう。そ〜いう、目的と手段をはき違えている幼稚なアニメ・オタクが私は大嫌いなのだ。次の内閣で憲法改正して、「アニメ・オタクには基本的人権なんかねぇぞ」という一文を憲法に入れてほしい。
で、この登場人物、
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何の意味があったのぉ?
時間稼ぎ用の無駄なシーンの為の要員か?
アニメ「パプリカ」
http://www.sonypictures.jp/homevideo/paprika/index.html
声優もいただけないなぁ。
私はあまり声優には詳しくないのだけれど、時田の声を聴くとその声は星飛行馬であるし、粉川警部の声はモロにブラック・ジャックだ。理事長の声は江守徹で、小山内の声は山寺宏一だな。聴いたらすぐにわかっちゃうぞ。
その上、原作者の筒井康隆まで声で出演している。この人、自分の作品が映画化されると、何らかの形で出演しなきゃ気がすまないんだろうか?
ちなみに、この映画の音楽担当は平沢進である。1970年代にはプログレ・バンド「マンドレイク」をやっていて、1980年代には大変身してテクノ・バンド「P-Model」をやっていた人だ。その後、ソロ活動をして、このように映像系の音楽も担当したりしているんだけれど、この人も目的と手段をはき違えているように思えてしまうのだ。音楽表現手段の面白さを追求しても、結果として聞こえてくる音楽がさっぱり面白くないんだもの。この人のソロ・ライブを見たことがあるんだが、私は途中で退席したもなぁ。このアニメでの音楽も全くのデキソコナイの域なのだ。聴いていてつらいよぉ。
映画嫌い (183)
2007年6月9日本日のクズ映画は2007年の米国映画「ザ・シューター 極大射程 (Shooter)」である。現在、日本で劇場公開中らしい。
主人公は元・陸軍の名狙撃手、ボブ・リー・スワガーだ。ボブは退役して山奥で暮らしていた。彼の狙撃手としての実績と経験を見込んで、ジョンソン大佐が彼の家を訪問してきた。米国大統領の暗殺計画の情報があり、その計画阻止の協力をボブに要請してきたのだった。
ボブは大統領の遊説予定地を現地調査し、狙撃可能なポイントを割り出す。そして、遊説の当日も大佐らと行動を共にしてフィラデルフィアの現場のそのポイントを監視していた。すると、何者かによって大統領は狙撃され(銃弾はハズレ)、更にはボブはその場にいた仲間の警官に撃たれてしまった。ボブは奴らにハメられて、大統領狙撃犯にでっち上げられてしまったのだ。
ボブは体に2発の銃弾を受けながらも逃走する。ボブは指名手配され、それを追うFBI。
狙撃現場にはボブが使用していたライフルが残されていたが、ボブが犯人であることを疑問視するFBIの新人捜査官・ニック・メンフィスは独自の調査始める。
ボブは自らの無実を立証できるのか? 事件の背後にある陰謀とは?
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つまらんなぁ。ストーリーも脚本もめちゃくちゃぢゃないか。すっごく杜撰で安っぽい映画なのだ。劇場公開する価値なんかありゃしない。なんで退役したボブが暗殺阻止に協力する気になったのかちゃんと説明できていないし、あのような黒幕による陰謀にしては暗殺計画自体が随分とセコいじゃないか。正義感のあるボブも、結局は非合法に黒幕を殺害して終わりなんだもの、なんなんだこりゃ?
で、いったいこれのどこが「極大射程」なわけ? ねぇねぇ、教えてよぉ。
映画「ザ・シューター 極大射程」
http://www.shooter-movie.jp/
この映画の音楽担当はマーク・マンシーナ(Mark Mancina)だ。元々はプログレ畑の人で、自らEL&P式のバンドをやっていたこともあり、その後にプロデューサーに転向してからEL&Pの「ブラック・ムーン (Black Moon)」のプロデュースも担当していた。
その後は映画音楽を多数担当しており、元・イエス(Yes)のトレヴァー・ラビン(Trevor Rabin)との共同作業にて、「シックス・ディ」、「60セカンズ」、「コン・エアー」、「ナショナル・トレジャー」、「アルマゲドン」、「エクソシスト・ザ・ビギニング」、「ツィスター」、「スネーク・フライト」など、関わった映画はめちゃくちゃ多い。プログレ系の出身者としては、マーク・アイシャム(Mark Isham)と並んで注目の映画音楽男である。
ただし、今回のこの映画の音楽は全くダメだなぁ。マーク、仕事を選んだほうがいいぞ。
映画嫌い (184)
2007年6月10日本日のクズ映画は2007年の米国映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド (Pirates of the Caribbean - At World’s End)」である。現在、日本で劇場公開中らしい。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの3作目でこれがラストらしいのだが、私は1作目も2作目も見ていない。1作目も2作目も米国の制作会社の関係者から劇場公開前にサンプル版のDVDをいただいていたんだけれど、結局、そのDVDは見る気がしなくて、不燃ゴミとして廃棄したのだった。だって、21世紀にもなって海賊だなんてなぁ。いまさら、海賊の映画だなんてバカらしいもの。同様に、地底人の映画とか、ゲームの世界に入り込む映画とか、そ〜いうのも見たいとは思わないんだよなぁ。剣だ魔法だってなヤツもイヤだよなぁ。だから、そ〜いうDVDは門前払いで廃棄なのだ。廃棄しないで近所の子供に譲渡しても良いんだが、字幕も吹替えもない米国版だから、子供に見せてもしょうがないしなぁ。
で、今回も劇場公開前にサンプル版DVDをいただいていた。今回も見ないで廃棄だな・・・と思いながら、キッチンでパンケーキを焼いていた時に思い出したのだ。この映画に、あのキーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)が出演していたハズだよなぁ!って。キーラ・ナイトレイは、映画「プライドと偏見 (Pride and Prejudice)」で主人公のエリザベスを演じていた女優さんだ。めちゃくちゃ綺麗だった。十年にひとりいるか、いないか・・・の、私のストライク・ゾーン、ど真ん中への直球だった。この女性になら、あげてもいい・・・と思ったもの。
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で、さっそくDVDを見てみたのだ。1作目も2作目も見ていないので、それまでのストーリーなんか知っちゃいないんだけど、そんなのでも大丈夫かねぇ?と思いつつ・・・。
2時間40分経過。
う〜ん、これ、長過ぎるぞぉ。2時間40分も黙って見ておれってな内容ぢゃないぢゃんか。意味もないファンタジー・シーンがだらだらとしていて、めちゃくちゃテンポが悪い。笑えないコミカル・シーンもウザい。無駄なシーンが多過ぎだ。ストーリー自体が凄く薄っぺらで面白みもない。なんなんだぁ、これぇ? 主人公であるハズのジャック・スパロウの影が薄い薄い。いったい誰が主人公なんだぁ?ってな感じだな。
で、キーラ・ナイトレイだ。こっちの映画での名前もエリザベスなんだ。でも、こっちの映画での彼女の姿は全然美しくないぞぉ。「プライドと偏見」のエリザベスとはまるで別人である。ものすごく損した気分だ。
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そうそう、この人のオフの時の写真とかを見ても、全然魅力的には見えないんだよねぇ。
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私、「プライドと偏見」に騙されちゃったんだなぁ。あぁ、あげなくてよかった・・・。
で、このDVDも不燃ゴミとして廃棄処分にしても良いんだけれど、それももったいないから、誰かほしい人いる? 字幕も吹替えもないので、英語が大丈夫な人じゃないとツラいと思うんだけれど、ほしい人はメールでご連絡を。抽選で1名に無料で譲渡するよん。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」
http://www.disney.co.jp/pirates/
映画嫌い (185)
2007年6月12日本日のクズ映画は2007年の米国映画「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい (Smokin’ Aces)」である。先月のゴールデンウィークあけに日本でも劇場公開されていたらしい。
ラスベガスの人気マジシャンのバディ・エース・イズラエルは、マフィアのギャングたちと黒い交際をしているうちに逮捕されてしまった。エースはFBIとの司法取引に応じようとしていた。裁判所への終身刑の求刑を取り下げてもらう代償に、マフィアの情報をFBIに提供しようと。
それを知ったマフィア「コーザ・ノストラ」のボス、スパラッザはエースの暗殺を指示し、エースを殺した者に賞金100万ドルを払うと言う。そして、それを聞きつけた世界中の極悪非道なプロの殺し屋たちが賞金目当でエースを狙う。FBIは保釈中のエースを警護するが、プロの殺し屋が次々と襲ってくる。FBIはエースを守ることができるのか・・・?
面白くない映画だなぁ。
いろいろな殺し屋が登場して、殺し屋同士が賞金目当に抗争したりするんだけれど、どの殺し屋にもインテリジェンスがないし、深みも存在感もないのだ。単に殺し屋の数を増やせばいいってものじゃないでしょ。だから、すごく散漫になっているのである。緊迫感なんてありゃしない。たくさん殺し屋を出す必要なんかないんだもの。たとえばゴルゴ13のようなインテリジェンスと存在感のある殺し屋であれば、そいつひとりを登場させるだけで映画は成立するのに、こ〜いう質より量ってのはバカらしいぞぉ。
で、最後の15分くらいのところまで、いったい誰が主人公なのかもわからないまま、進行しちゃって、あぁこの人が主人公だったんだ・・・ってわかっちゃう。それまでのシーンでは、すっごく主人公の存在感が薄いのである。
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それってさぁ、主人公が誰なのか謎にするっていう目的でそのようにされているんぢゃなくて(そ〜いう目的で作るメリットがないものねぇ)、単に脚本の人間描写がデキソコナイだったってことでしょ。
それにさぁ、タイトルになっているくせに、マジシャンのエースの存在感が全然ない。なんでこんなタイトルにしたんだぁ? その上に、スパラッザの存在感も全然ないぢゃないか。随分とヘタな映画だよなぁ。
そして、最後の10分で、まるで別の映画のようになっちゃって、FBIの陰謀論になっちゃうわけ。そんなのでサプライズするほど見ている側はバカぢゃねぇぞ。それで、あっけないラストシーンへと流れ込む。あぁ、疲れた。
映画「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」
http://www.smokin.jp/
映画嫌い (186)
2007年6月16日本日のクズ映画は2006年の邦画「アルゼンチンババア」である。
こ〜いう、「アルゼンチンババア」とか「舞妓haaaan!!!」とか、そ〜いう邦画って、タイトルだけでどぉ〜しょ〜もないクズ映画だってわかっちゃうねぇ。原作がよしもとばなな・・・って、こりゃぁ、どぉ〜しょ〜もない内容なんだろうなぁ・・・と、見なくても容易に想像がつく(大嫌いなんだよなぁ、この作家。私が山田悠介のことが大嫌いなのと同じ理由だ)。まぁ、そ〜いう偏見は一掃して見てみたんだが・・・。
女子高生の涌井みつこは母を亡くした。母が死んだその日、みつこの父・悟はその現実を受け入れることができなくて失踪した。そして半年が過ぎた。
その町のはずれの草むらの中には謎の一軒家があった。その家にはアルゼンチンババアと呼ばれている謎の女・ユリが住んでいた。失踪した父がユリの家で暮らしている事がわかり、みつこは恐る恐るユリの家を訪問してみる。
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そこにいた父は自分の家に帰ろうとしない。父の妹(みつこの叔母)が説得に行くが、それでも帰ろうとしない。そして、ユリは悟の子を妊娠する・・・。
随分と中身の薄い映画だ。ろくなストーリーがないまま、何を言いたいのかも表現できずに、矛盾した終わり方をしている。全然、感動もなければ、ハートウォーミングのカケラもない。要するに、どぉ〜しょ〜もないクズ映画だ。みつこ、父、叔母、ユリのそれぞれの登場人物の言動・性格のあちこちにツッコミを入れられるほど、すごく矛盾しているのである。だから、真面目にストーリーを追いながら見るのがバカらしいのだ。こんなクズ映画を見るのは時間の無駄だ。なんで日本の映画界ってこんなクズ映画を次々と作っちゃうんだろうねぇ? なんでこんなのを映画化しようと考えたんだぁ? 頭、おかしいんぢゃないのぉ?
クズ映画ではお馴染みの俳優がこの映画でもいろいろと出てくる。お馴染みの役所広司、岸部一徳、きたろう、・・・と、その名前を見ただけで、クズ度がわかっちゃうものなあ。懐かしいところでは、石井光三がチョイ役で出ていたりする。叔母の役は森下愛子だねぇ、この人も懐かしいんだけれど、、かなりフケたねぇ。ユリの役に鈴木京香ってのもウソくさくてミスマッチだなぁ。
映画「アルゼンチンババア」
http://www.arubaba.com/
映画嫌い (187)
2007年6月19日本日のクズ映画は2002年のフランス映画「スズメバチ (Nid de Guepes)」である。
深夜のフランス。ストラスブール郊外にある工業地帯。大きな倉庫に保管してある家電製品を狙って、武装した若者の強盗集団が侵入する。そして、警備員を縛り上げて、トラックに荷物を積み込もうとする。
一方、警察の装甲車がストラスブールの国道を走行中に襲撃される。その装甲車は、逮捕された東欧マフィアの幹部・ネクセップをパリに護送している途中であった。マフィアがネクセップを奪還しようと攻撃してきたのだ。警護していた白バイも大破し、装甲車の運転手も射殺されてしまう。銃弾が飛び交う中、装甲車の中から応戦していたラボリ中尉は、生存している警官とネクセップを乗せて装甲車を運転し、近くにあった大きな倉庫に逃げ込む。その倉庫とは、強盗集団が侵入していたあの倉庫だったのだ。
武装した大人数のマフィァの連中が倉庫を取り囲む。そして、マフィア、警察、強盗集団の三者の銃撃戦となる。ラボリ中尉は外部に応援を要請しようとするが、強盗集団が事前に携帯電話の中継基地を破壊していたので、外部との連絡が全くつかない。
そして強盗集団と警察は手を結び、それに倉庫の警備員も加わって、マフィァの侵入に対抗する。激しい銃撃戦が始まり・・・。
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この映画、見たことがあるような・・・・デジャ・ヴかぁ?・・・と思ったら、なんのことはない、以前にここにも書いた映画「アサルト 13 要塞警察 (Assault on Precinct 13)」にそっくりなのだ。舞台を警察署から倉庫に替えただけのようなものだ。オリジナリティがないぞぉ、つまらないなぁ。銃撃戦もたいしたことがないし、盛り上がりもないまま、あっけないラストシーンになっちゃっている。しょぼいなぁ。
で、この映画のどこがいったいスズメバチなんだい?
映画「スズメバチ」
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/suzumebachi/