映画嫌い (208)
2007年11月5日本日のクズ映画は1977年のイタリア映画「思春の森」である。イタリア語の原題は「Maladolescenza」で、「青春の悪意」ってな意味だ。中身のほとんどない薄っぺらなストーリーなんだよなぁ。だって、ポルノなんだもの。それも単なるポルノじゃなくて、ロリータ・ポルノだ。当時はロリータ・ポルノが違法でも何でもなかった時代だったわけで、1978年に日本でも成人映画に指定されることもなく堂々と(勿論、あの部分にはデカデカとボカシが入った検閲版で)劇場公開されている。日本では映画「オーメン」との抱合せの2本立てで公開されたのだ。ホラー映画が好きで「オーメン」を見に行ったら、こんなポルノまで見せられてしまったという、喜んでいいのか、なんなのか、わけのわからない時代だったんだよなぁ。この映画はロリコンの皆さんのバイブル的な存在になっていて、少女・シルヴィアを演じてスッポンポンになっている子役のエヴァ・イオネスコ(Eve Ionesco)はロリコンの皆さんにとっては女神様的存在になっているらしい。ちなみに、私はロリコンではない。だから子供の裸には興味も何もない(どころか、逆に痛々しく見えてしまい、嫌悪感がある)ので誤解のないように。
少女・ラウラは、毎年の夏休みに、その森の近くにある別荘に家族とやってくる。ラウラはその森で暮らす少年・ファブリツィオと出会い、二人は森を探検して遊ぶ友達になった。そして、その年の夏にもラウラは森にやってきて、ファブリツィオと再会する。
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思春期を迎えたラウラは、ファブリツィオに好意を持つが、ファブリツィオはラウラをからかったり、意地悪をしたり、いたずらをしたりして、ラウラの気持ちを受け入れようとしない。ある日、二人は森を探検している時に廃虚の城を発見し、その中に入って、ファブリツィオはラウラの服を脱がせてあっちのほうのイタズラをやっちゃう。それでも二人はラヴラヴになるわけでもなく、相変わらずファブリツィオはラウラに意地悪をするのだった。
そんな時に、森の近くの別の別荘に、シルヴィアという少女がやってきた。
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ファブリツィオはシルヴィアに好意を持つ。そして二人は仲良くなり、二人でラウラをイジメるようになる。ラウラは二人が性交する姿まで見せつけられ、非常にムカつき、困惑するのだった。
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そして、夏も終わりになってきた。ラウラもシルヴィアも、もうすぐ自分の住んでいる街に帰らなければならない。ファブリツィオは取り残される疎外感でいっぱいになる。そしてファブリツィオが取った行動とは・・・。
いやぁ〜、二人の女性とも、全然魅力的に見えないんだよなぁ。シルヴィアなんか気味悪いんだものぉ。それでいて脱ぐ(こ〜いうので興奮する男はイヤだなぁ)んだものなぁ。ろくなストーリーもなく、意味もなくばんばんと出てくる裸、裸、裸・・・、ポルノだねぇ。結末も果てしなくトホホだ。私の見たやつは無修正版だったので、あっちも、こっちも、全部が丸見えだったのだが、ファック・シーンでは挿入している結合部分までは見せていない(あの体位は不自然だものなぁ)ので、ハードコアとは言えない中途半端なものだった。
ファブリツィオのアニメ顔も気味悪いんだよなぁ。そんな男に惚れるラウラって、マニア系なんだろうか? この映画は、ファブリツィオが股間おっぴろげの包茎のチ●コまる出しの、全裸の仰向けで寝ているおっ恥ずかしいシーンで始まっているんだけど、他人のチ●コなんか見たくねえよぉ。
ちなみに、シルヴィアは、あの子供顔でいて、ちゃんと陰毛がある。頭髪は金髪なのに、あっちは金髪じゃないパターンだった。正統派のロリコン(そういう派があるのかどうか知らないが)の皆さんは、陰毛というものの存在が大嫌いだそうなんだけれど、そ〜いう皆さんはあのシルヴィアの陰毛をどのように評価しているのだろうか? 勿論、ラウラにもファブリツィオにも陰毛有りだ。
この映画のビデオ、DVDは、日本でも、本国イタリアでも、その他のほとんどの欧米の国々でも、現在は販売されていない。今となっては入手困難の品のようだ。海外の多くの国々では、1990年代からロリータ・ポルノに対して厳しく取り締まりを行なっており、この手のやつの売買が違法とされているからである。国によっては、麻薬などと同様に、所持しているだけでも違法となる場合もあるようだ。
日本では、1980年代には少女ヌード写真集が平然と売られていたが、遅れて1999年に「児童ポルノ禁止法」が施行され、この手のロリータ・ポルノが違法とされている。未成年者の裸は絶対にダメで、ファック・シーンなんかもってのほか!ってな状況である。日本では、個人的な所持・視聴はOKだけど、売買や上映は違法である。ところが、この映画のDVDがなぜか2000年に日本で発売されているのだ。不思議な状況である。「ロリータ映画の金字塔!ヘア無修正版!」とまでパッケージに書かれて、堂々と一般のCDショップ、DVDショップに並んでいたのである。ロリコンの皆さんがそれに群がったのは言うまでもない。知人でロリコンを自認するB君の話によると、実際には、「ヘア無修正版」でもしっかりとボカシが入っていて、ヘアが見えないインチキなバージョンだったらしい。そのDVDもいつのまにか店頭から消えてしまったようだ。そのDVDをヨーロッパのロリータものコレクターに個人的に販売していた日本人がドイツの警察から国際手配されるってな事もあったし、2004年にはこれのDVDをネット・オークションで売ろうとしていた愛知県の男が逮捕されている。ロリコンの皆さんにとっては地獄のような時代になってきたんだねぇ。あぁ、ロリコンじゃなくて良かったぁ。
ちなみに、シルヴィア役のエヴァ・イオネスコは1965年生まれで、この映画が撮影されていた1976年での年齢は11歳だ。現在は42歳になっているんだね。彼女の母、イリナ・イオネスコは写真家で、娘・エヴァを撮影した「エヴァ」という写真集を出していて、2004年に日本でもそれが発売されている。幼いエヴァのヌードがたくさん載っているらしいんだけれど、いいのだろうかぁ?
映画「思春の森」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9910
http://www.allnightpress.com/main/movie/184.htm
http://www.imdb.com/title/tt0076749/
ちなみに、ロリータ・ポルノの規制が甘い国もあって、サーチ・エンジンで「Eve Ionesco」の名前で検索すると、この映画のスチル写真の無修正版が掲載されているサイトがあることもわかる。どこのサイトか教えてあげない。ロリコン野郎はそれくらい自分で調べる努力をしなさい。
映画「思春の森」ファンの間では、もうこの世には「思春の森」の無修正版ってのが存在しないというのが定説になっているようであるが、実はそうではない。海賊版ではなく、ちゃんと合法的に発売されているものを入手できるルートがあるのだ。その手法も教えてあげない。各自で調べる努力をしなさい。ちなみに、私が見たやつは、イタリア語の原版にスペイン語の吹き替えをしたもので、更にそれに英語の字幕を付けたものである。それがヒントだ。