エマーソン・レイク&パーマ(Emerson, Lake & Palmer)の1978年の曲で「I Believe in Father Christmas」というのがある。当時に「夢見るクリスマス」という邦題で日本でもシングル盤が出た曲だ。そのタイトルからわかるように、クリスマス・ソングだったけれど、バンドに陰りが出てきた時期のポップ路線の曲だったものだから、これがさっぱり売れなかったのだ。
その曲の間奏がこんなやつだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/fatherchristmas1.mp3
同じフレーズがこんなふうにエンディングにも再登場する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/fatherchristmas2.mp3
 
それより9年前、デビューしたばかりのイギリスのプログレ・バンド、イエス(Yes)が、「サムシング・カミング (Something’s Coming)」という曲を録音している。原曲はバーンスタイン作曲で、ミュージカル、映画「ウェストサイド・ストーリー」の中で歌われている曲だ。それをプログレにアレンジしたものだった。この曲はイギリスでのみ発売されたシングル盤のB面に収録されただけで、LPには収録されていなかったのだ。そんな事情もあって、しばらくの間、この曲はイエスの幻の曲だったわけだ。デビューして間もない頃の録音だから、ギターは初代のギタリスト、ピーター・バンクス(Peter Banks)が弾いている。その曲の間奏のギター・ソロに注目。脈絡もなく、突如としてこんなフレーズが飛び出すのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/somethingscoming.mp3
ね、前述のエマーソン・レイク&パーマのあれと同じフレーズでしょ?
 
 
実はこれにはタネがある。
このフレーズはプロコフィエフ作曲のクラシック曲「キージェ中尉」の中の「トロイカ」の部分のフレーズを流用しちゃったものなのである。
これが元ネタ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/troika.mp3
よりによって、エマーソン・レイク&パーマもイエスも同じフレーズをネタにしちゃっていたわけだ。
 
 

 
 

 
 

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