映画嫌い (257)
2008年4月10日本日のクソ映画は2007年の米国映画「大いなる陰謀 (Lions for Lambs)」だ。時差のある3カ所の物語を断片として見せて、1つのテーマで強引につなげているという、最近のありがちの構成なのがいただけない。日本では来週の週末から劇場公開されるらしい。
米国のワシントンD.C.午前10時。政治ジャーナリストのジャニン・ロスはアーヴィング上院議員と面会する。アーヴィングは共和党の次期大統領候補と目されている男だ。ふたりは互いに相手の腹の中を探り合う。そして、「対テロ戦争を勝利によって終わらせる為に、アフガニスタンで奇襲作戦を決行した。10分前に。」とアーヴィングに聞かされる・・・。
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夜のアフガニスタン。その奇襲作戦は想定外の敵襲に遭遇し、結局、2人の兵士が雪山で孤立していた・・・。
朝のカリフォルニア。カリフォルニア大学のマレー教授。彼は兵士らの恩師だった。マレー教授は政治への関心を失った男子学生・トッドと面会し、その学生から本音を聞きだそうとしていた・・・。
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だから何なんだぁ?ってな映画だ。何を言いたい映画なの、何を見せたい映画なのか、かさっぱりわからないんだもの。トンだ勘違い映画だな。3カ所の物語を単に断片的に見せているだけで、それらが全く収束していないなぁ。対テロ戦争に苦悩・困惑する米国社会の現状ってものを表現したかったのかなぁ? でも、こんな映画じゃ何も伝わってこないよなぁ。政治、教育、マスコミの3つの軸の、どの軸に対してもメッセージ性がとてつもなく低いんだもの。これという結論・結果・解決を見せずに終わり、見ている者に考えさせるというパターンは著しい「手抜き」だ。このような「結論なき映画」はクズ以外の何物でもない。醜悪だ。こんなクソ映画を見るのは時間の無駄。この映画を見た人は、映画から何も得る事もなく、ただ時間だけが無駄に過ぎてしまったことを悔いるだろうなぁ。
ちなみに、この映画のアホ監督は、マレー教授を演じているロバート・レッドフォードだ。ロスはメリル・ストリープ、アーヴィングはトム・クルーズが演じている。ほ〜ら、見る気がしなくなる奴らでしょ?
映画「大いなる陰謀」
http://movies.foxjapan.com/ooinaru/
http://www.imdb.com/title/tt0891527/