映画嫌い (266)
2008年4月24日本日のクズ映画は2008年の邦画「ザ・マジックアワー」だ。6月の前半から劇場公開されるらしい。
ある港町。肥後はクラブの支配人をやっている。彼は町を牛耳っているボスの愛人に手を出してしまった。ボスからの報復を怖れた肥後は、伝説の殺し屋・デラ富樫を探し出そうとするが、デラ富樫を見つける事ができず、肥後は窮地に。そこで肥後は、三流役者の村田を雇い、映画撮影と偽って彼を殺し屋に仕立てるのだった。肥後のクラブに勤務している従業員とバーテンダーがそれを手伝う。しかし、大誤算が。デラ富樫になりきっている村田を、ボスが気に入ってしまったのだ。そして・・・。
笑えぬ勘違いコメディーだ。笑いのレベルが低すぎ。監督は三谷幸喜だ。それだけでこの映画のデスなコメディーの雰囲気はわかるだろう。この人の大雑把な笑いのセンスにはどうも私は体質が合わないな。ベタで、嘘っぽくて、緻密さがなく、何らリアル感のないコメディーなのだ。役者をバカになり切らせずに中途半端に表現しちゃっているのも失敗だ。こんなので観客が笑うとでも思っているのだろう。甘い。笑いというものはそんなチープなものなんかじゃないぞ。
役者のデス度も高いな。ボスが西田敏行だ。これでこの映画の雰囲気は見なくても想像できるだろ。肥後には妻夫木聡、村田には佐藤浩市、ボスの愛人に深津絵里、バーテンダーが伊吹吾郎、クラブ従業員に綾瀬はるか。コテコテだ。ほ〜ら、見る気がしないだろ?
映画「ザ・マジックアワー」
http://www.magic-hour.jp/index.html