映画嫌い (401)
2009年3月21日 映画本日のクソ映画は2008年の米国映画「トワイライト 初恋 (Twilight)」である。この映画は来月の4日から日本で劇場公開されるらしい。ってことで、今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないこと。
主人公は女子高生のイザベラ・スワン、通称ベラだ。ベラはアリゾナ州で母親と暮らしていたが、母親が再婚して長旅に出ることになったので、離婚してひとり暮らしをしている父親の元に行って、そこの高校に転校し、新たな生活を始めることにした。父はワシントン州の山の麓の小さな町・フォークスで警官をしている。
その町、フォークスではカーライル・カレン医師とその妻、そして5人の養子が暮らしていた。ベラの転校した高校にはその5人の養子たちも通っていたのだが、彼らは人を避け、高校で友人を作らず、5人だけのグループで排他的な学生生活をしていた。その異様な雰囲気から、他の生徒たちからも彼らは一目置かれていたのだ。ベラは5人の中のひとり、エドワード・カレンという男に興味を持つ。めちゃくちゃ暗くて陰気そうな男に見えたが、生物の授業で偶然と隣の席になり、ベラとエドワードは打ち解けて、その後に互いに思いを寄せるのであった。
ところが、エドワードの奇妙なところにベラが気が付いてしまったのだ。晴天の時には高校にやってこなかったり、目の色が変わったり、体温が極端に低くかったり・・・。ある時、暴走車がベラの方に突進して来ると、エドワードは驚異的なスピードでベラのところに駆け寄って、片手で車を止めてベラを救ったのだ。この状況に納得できないベラはエドワードに詰め寄る。すると、エドワードは、自分たちカレン一家がヴァンパイアである事を告白したのだ。今は人間を襲う事をせずに、山の中の野生の動物を襲っていると言う。その事にベラはショックを受けるが、現実と受け止めて、ベラはエドワードとの親密な交際を行ない、カレン一家の住んでいる山の中の屋敷にもベラは招待されるのだった。
その頃、その町では不審な事件が連続発生していた。町民が襲われて惨殺されているのだ。警官であるベラの父はその事件を調査するが、検死を担当したカーライル・カレン医師によると、山に住む野生の動物に襲われた・・・との事だ。しかし、実際には、それらの殺人事件は、カレン一家とは別の、放浪ヴァンパイアたちによる人間狩りだったのだ。放浪ヴァンパイアは特殊な血の臭いを持つベラを狙ってくる。カレン一家の7人は力を合わせてベラを守ろうとする。ヴァンパイア対ヴァンパイアの戦いが・・・。
この映画に関する予備知識がな~んにもない状態で見たので、高校を舞台とする甘~い青春ラブストーリーか?と思って前半部を見ていた。ところが、エドワードがヴァンパイアだってことで、そのアホらしさから私は椅子からズリ落ちてしまったぞ。おぃおぃ、今どきヴァンパイアかよ? ってことで、人間とヴァンパイアとの異人種間、英語で言う「インターレイシァル」の禁断の恋物語りと化して暴走しちゃうのである。更には、放浪ヴァンパイアからベラを守るカレン一家という、ヴァンパイア対ヴァンパイアに暴走しちゃって、私は再度、椅子からズリ落ちてしまった。めちゃくちゃくだらないシチュエイションである。真面目に見ているのがアホらしい。全然、エドワードに魅力がなくて、なんでこんな男にベラが?と疑問だらけだ。顔はまるでセサミストリートだなぁ。ベラだって全然魅力的じゃないしなぁ。エドワードはベラの血の臭いだけでホレちゃったんかい? カレン一家の中のアリスとベラの配役を入れ替えたほうが良かっただろうにねぇ。
カーライル・カレン医師が、一瞬、デイヴ・スペクターに見えてしまったのは私だけであるまい。
それにしてもカレン一家の野球大会、あれは悲しくなるほどくだらないねぇ。
映画「トワイライト 初恋」
http://twilight.kadokawa-ent.jp/top.html