映画嫌い (404)

2009年3月24日 映画
本日のクソ映画は2007年の米国映画「プリミバル (Primeval)」である。日本では公開されていないようだ。

中央アフリカの国・ブルンディにあるタンガニーカ湖で大量の惨殺死体が発見された。反政府ゲリラによって殺されたものだ。国連がそれを調査していた時、その地に棲んでいる巨大人喰いワニ「グスタフ」に国連関係者も襲われてバラバラ死体となってしまう。
米国のテレビ局の報道記者・ティムは、上司からの指示で渋々と「グスタフ」の取材に行く。同行するのは女性リポーターのアビーバ、カメラマンのスティーヴン、ワニの専門家のマットだ。現地でガイドのジェイコブと合流して、5人は川を上って湖を目指す。政府と反政府ゲリラは停戦をしていたが、そこは反政府ゲリラが銃撃をしてくる危ない地域なのだ。そして彼らが遭遇したのは・・・。
 
この映画も悲惨な出来だなぁ。映画「ジョーズ」のチープなワニ版のように見せかけて、最後にはワニと無関係に、ゲリラからの逃亡劇になっちゃっている。生物パニック映画としても、逃亡劇としても、どちらの側面から見てもチープすぎるものなぁ。ワニの件は何も解決しておらんじゃないか。おぃおぃ、ワニの件はどこに行っちゃったんだよぉ?とツッコミをいれたくなるぞ。そ~いう、二兎を追いながらも一兎も得ない映画ってことで、前述の映画「ホットゾーン 地図から消された町」と似た感覚がある。のんびりとキャンプファイアーやっているシーンや、現地の祈祷師から祈祷を受けるシーンとか、そ~いう無意味なシーンも多くてタルんでるんだよなぁ。
こ~いう映画を見ても、何の感動もなければ、何も考えさせられる事もないし、何も得られるものがない。見るのは時間の無駄。すなわち、こ~いうクソ映画は無視して捨てようぜ。
 
映画「プリミバル」
http://www.the-gothic.com/html/movies/movies_178_primeval.html
http://www013.upp.so-net.ne.jp/pakusaou/doc/primibal.htm
 
 

 
 


追記:
その後、この映画は 「カニング・キラー 殺戮の沼」 の邦題でDVDとして発売されてしまっている。とほほ・・・。


映画嫌い (405)

2009年3月25日 映画

本日のクソ映画は2007年のロシア映画「アルマゲドン・コード (Apocalypse Code)」である。タイトルに「アルマゲドン」ってのが付いているけれど、よくあるディザスター系パニック映画ではない。007の女性版のロシア版ってな感じのどぉしょ~もない「うなだれ」映画なのだ。
 
テロリスト集団が4個の核爆弾を手にし、世界の4大都市、東京、ニューヨーク、ロンドン、モスクワにそれを仕掛けた。テロから世界を守ろう!と、ロシア連邦保安庁は事態解決の為に、女性捜査官028号のダーシャ大佐を極秘に派遣した。核爆弾を起動するための3つの暗号をめぐり、舞台はロシア、イタリア、フランス、イギリス、ノルウェー、マレーシア、パキスタン・・・と。米国のCIAもダーシャを追い・・・。
 
最近のロシア映画は、ハリウッド映画に追いつけ追い越せでかなりの制作費を投入して、かなりレベル・アップしているのは事実だ。特撮、CG、戦闘シーン、カーチェイスなどもハリウッド映画なみで、会話している言語がロシア語じゃなくて英語だったらハリウッド映画だと思ってしまいそうな作品もある。しかし、ハリウッド映画のセコい真似ごとを抜け出ていないものも多く、シナリオでは米・英の映画から30年も遅れている感じが否めない。この映画も英国映画の007シリーズの30年前の作品の模倣の域を出ていないのだ。007シリーズのように、意味もなく世界各国を巡るストーリーには失笑だ。ノルウェーやマレーシアまでも舞台して、世界を股に掛ける合理的理由が見えてこないんだもの。
主人公のダーシャを無表情で冷徹な女スパイと見せておきながら、その一方では、シャワーのシーンで全裸の後姿を見せたり、露出の多い服装で登場させたり、髪の色を変えたり・・・とセクシーお色気スパイにも見せたかったという魂胆が見え見えで、その節操もない軸のブレがこの映画をクソまみれにしているのである。まあまあの美人さんで、いい乳房しとるけど、セクシーとは言えないよなぁ。乳首さえも見せていないしぃ。減るもんぢゃあるまいしぃ。
 
で、毎度毎度の疑問が今回も登場だ。なんでどこの国に行っても、全員がロシア語で会話してるんだぁ? 米国のCIA本部でのCIA職員同士の会話までもロシア語だ。なんでそぅなるのぉ?
 
映画「アルマゲドン・コード」
http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_116.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (406)

2009年3月26日 映画
本日のクソ映画は1997年の米国映画「不法執刀 (Playing God)」である。
 
主人公は元・医師のユジーン。彼は手術中の医療事故によって解雇され、医師免許も剥奪されていた。そして彼はドラッグと酒に溺れ、退廃的な生活をしていたのだった。ある時、彼は酒場で撃たれたマフィアの男を応急手当てして救ったのをキッカケに、マフィアのボスであるレイとの黒い交際が始まる。度々、レイの組織とロシアン・マフィアとの抗争があり、撃たれたレイの手下をユジーンが治療するのだった。レイは治療費としてユジーンに大金を渡す。しかし、そのような行為に抵抗感があるユジーンは、レイとの繋がりを断とうと考えていた。そんな時に、レイを捜査しているFBIがユジーンに接触してきて、ユジーンに捜査協力を求めてきた。FBIに協力して盗聴器を身に付けたユジーンは・・・。
 
大したストーリーじゃないなぁ。盛り上がりもなく、サプライズもなく、シリアスさも緊迫感もなく、どぉ~でもいいような終わり方をしちゃっている。見せ場ってものがないんだよ。内容に全く合致していない原題がバカみたいだ。それにしても、レイはマフィアのボスのくせに、妙に自分で行動をしすぎぢゃないの? ボスなら自ら行動しないで、下っ端に指示を出せば良いだけだろ?
主人公のユジーンを演じているのは「Xファイル」のモルダー役でお馴染みのディビッド・ドゥカヴニィだ。レイの彼女として登場しているクレアを演じているのがアンジェリーナ・ジョリーだね。この人、この映画でさえも全然魅力的に見えないんだよなぁ。
FBIの担当者がスティーヴ・ウィンウッドに見えてしまったのは私だけであるまい。
 
映画「不法執刀」
http://www.tsutaya.co.jp/item/movie/view_v_10020265.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (407)

2009年3月27日 映画

本日のクソ映画は2008年の米国映画「アルマゲドン 20XX (Like Moles, Like Rats)」である。
 
核戦争で荒廃した米国。核の影響と疫病と飢餓で多くの人々が死に、無政府状態が続いた。そして、それから20年が経過した。生き延びたマイケルは、ひとり、ラジオ放送を続ける。

この映画、何だったのぉ?ってな感じの、薄くてペラペラな内容なのだ。生存者の中のひとり、臨月のサラが出産するくらいの出来事しかなく、特にコレと言ったエピソードもない。ひたすら退屈な映画だ。洞窟の中でコミュニティを作って生活している人々の様子を見せているけれど、原題に反して、Moles感もなければ、Rats感もない。邦題に反して、アルマゲドン感も全くありゃしない。何なのコレ? こんな映画を作るとは、バッカぢゃねぇのぉ?
 
映画「アルマゲドン 20XX」
http://www.taki-c.co.jp/cont/armagedon/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (408)

2009年3月28日 映画

本日のクソ映画は2008年の米国映画「プリズン・サバイブ (Felon)」である。ヘンテコな邦題を付けるんぢゃない!
 
主人公のウェイドは小さな建設会社を経営し、妻と息子と平和な暮らしをしていたが、ある夜、家に侵入してきた不審者をウェイドが追いかけ、バットで頭部を殴ったところ、不審者は死んでしまった。過剰防衛の過失致死で3年の実刑判決となったウェイドは刑務所に収監される。
(中略)
ウェイドは刑務所を出るのだった。おしまい。
 
刑務所の中での、監守たちからのパワー・ハラスメントがあったり、グループ間の対立抗争に巻き込まれたり・・・のトラブル、アクシデントを見せたり、妻との関係を見せたりして、最後には監守たちの不正行為が公になるという、それだけのありがちのストーリーである。そのストーリーには何ら面白みがない。退屈なだけな映画なのだ。インテリジェンスもなく、中途半端なバイオレンスを見せられても、だから何なんだよ感しか残らない。こんな無意味な映画は暇つぶしにもならんなぁ。
 
映画「プリズン・サバイブ」
http://posren.livedoor.com/detail-137289.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (409)

2009年3月29日 映画
本日のクソ映画は2008年の米国映画「パニッシャー:ウォー・ゾーン (Punisher - War Zone)」である。またまたアメコミの実写版の映画化だ。この映画は来月の18日から日本で劇場公開されるらしい。

暗黒の犯罪都市、ニュー・ヨーク。士官学校で格闘技のインストラクターをしていたフランク・キャッスルは、妻子が犯罪に巻き込まれて死んでしまったのをキッカケに、悪人たちを勝手に処刑しまくる「パニッシャー」としての活動を始めた。防弾服と銃器で身を固め、マフィアのアジトやパーティ会場に突入し、悪人たちを撃ちまくるのである。
ある時、フランクはマフィアのビリー・ルソッチのアジトに突入した。フランクはビリーの手下を次々に射殺していく。その中にFBIの潜入捜査官のドナッテリーがいたのを知らず、フランクはドナッテリーまでも射殺してしまったのだ。ビリーはガラス瓶の粉砕機に巻き込まれ、全身が傷だらけになりながらも、奇跡的に助かっていた。
フランクはドナッテリーを射殺したことを深く悔い、残された妻と娘の事に心を痛め、パニッシャーからの引退を考える。一方、ドナッテリーの相棒だったFBIのバディアンスキー捜査官はフランクを追う。
そんな時、傷だらけになって生きていたビリーは、フランクへの復讐をしようと、フランクの支援者であるマイクロ、そしてドナッテリーの妻子を人質に取ってしまう。そして、ビリーは街中のギャングを集めて軍隊化し、アジトを武装するのだった。フランクは人質奪還のために単身でアジトに乗り込み、銃撃戦が始まる・・・。
 
アメコミ会社「マーヴェル・コミックス」が自社のアメコミを映画化する為に作った子会社「マーヴェル・スタジオズ」が、「アイアンマン」、「インクレディブル・ハルク」に続いて制作したのがこの映画である。

何ら新鮮味がないなぁ。ダークなヒーローってのを見せるこの手のやつって多過ぎだよなぁ。強いだけのヒーローではすぐに飽きられてしまうものだから、結局は、ヒーローにダークな一面を見せたり、人間としての挫折や葛藤を見せたりして、人間味ってのを前面に出すわけだが、この映画も単にその手のものでしかなく、見ていると飽き飽きしてきちゃう。特に、顔面キズだらけのビリーが「バットマン」、「ダーク・ナイト」における「ジョーカー」と同じようなパターンだから、随分と「バットマン」シリーズに近似して見えちゃうんだよなぁ。その他にも何ら新しいものがなく、ありきたりの人質救出劇、ありきたりの銃撃戦・・・と、どこかで見たことのあるようなシーンばかりだ。
フランクは暗いオッサンでしかなく、もうひとまわり若い役者を使ったほうが良かったんぢゃないのぉ?と思うのは私だけであるまい。
 
映画「パニッシャー:ウォー・ゾーン」
http://www.sonypictures.jp/movies/punisherwarzone/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (410)

2009年3月31日 映画

本日のクソ映画は2008年の米国映画「バンコク・デンジャラス (Bangkok Dangerous)」である。この映画は今年の5月9日から日本で劇場公開されるらしい。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
主人公のジョーは世界を股に掛ける殺し屋だ。どこの組織にも属さず、依頼者から高額の報酬を受け取り、どんなに難しい狙撃も実現し、狙った相手は必ずしとめる。彼は常に単身で行動して他人を信用せず、沈着冷静、プロ中のプロ・・・、そう、ニコラス・ケイジ演じる「ゴルゴ 13」なのである。
ジョーは依頼でバンコクにやってきた。現地で見かけたコンという名前のチンピラ男をパシリに雇って、狙撃依頼書を受ける(原始的な手法だなぁ)。コンがジョーの仕事に興味を持ち出したので、ジョーは「こいつ、殺したろか?」と思ったが、意外にもコンの身のこなしが良い。そこで、ジョーはコンを弟子にするのだった。
(中略)
依頼者に拉致されたコンとその彼女を救出しようと、ジョーは依頼者のアジトに踏み込む。そして次々に依頼者の手下たちを撃ち殺し、最後にはジョーは自らの命を巻き添えにして依頼者を殺すのだった。呆然と立ち尽くすコン。おしまい。

2000年のタイ映画「レイン」のリメイクらしいが、私は元の映画を見た事がないので、違いはわからない。
この映画はまるでデキソコナイの「ゴルゴ 13」だなぁ。どうしてもジョーが「ゴルゴ 13」のデューク・東郷のパクリに見えてしまうもの。依頼者と対立して抹殺するパターンも「ゴルゴ 13」では何度もあったじゃないか。だけど、なんだかジョーのキャラがブレてしまっているのだ。一匹狼であったはずなのに、コンを弟子にしちゃうし、プロ中のプロのハズが、政治家の狙撃に躊躇しちゃって失敗してるしぃ・・・。水上マーケットのシーンでも狙撃に失敗して、逃げる相手に何度も拳銃を撃ちながらもほとんど当たっていないしなぁ。だから、デューク・東郷と比較すると、かなり能力が劣っているように見えてしまい、おいおいそれでもプロかよ?とツッコミを入れたくなるのは私だけであるまい。その上、ジョーは現地の薬屋の娘にホレちゃって、デートしちゃってるんだもの、滅茶苦茶アホらしいなぁ。その娘の存在が何らかの伏線になっているのかなぁ?と思いながら見ていたんだけど、結局は何もなし。単にジョーのデート・シーンを見せたかっただけかよ? っていうか、ジョーのデート・シーンなんか見せられても楽しくないぞ。それにさぁ、なんで最後にジョーは自らの死を選んだのか、その心理がさっぱり見えてこないんだよなぁ。薬屋の娘にフラれちゃったからか? コンが殺し屋としてひとり立ちするわけでもなく、なんなんだこれ?

ジョーが「黙って俺の背後に立つな!」と言ってコンをぶん殴るシーン・・・、ありません。ちょっとだけ見たかったなぁと思うのは私だけであるまい。賛美歌13番とか、トラクターとかも。
 
映画「バンコク・デンジャラス」
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_727.html
 
 

 
 

 
 

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