映画嫌い (162)
2007年3月15日本日のバカ映画は2002年の韓国映画「サウラビ (Saulabi)」である。韓国でジャンルとして確立している「反日映画」の一種だ。勿論、日本では劇場公開されていない。日韓チャンバラ合戦の映画である。
6世紀、朝鮮半島は百済、新羅、高句麗の三国時代だった。滅亡しそうになった百済では、「サウラビ」と呼ばれる武士集団が集団自決をする。
それから450年後、サウラビの子孫たちは日本の九州に逃れて、九州のナンゴウ村で亡命生活をしていた。サウラビの子孫であるウドは、「神剣」の作り方を知っている老人を訪ねて九州の城下町にやってきた。その時、その町の有力武家であるサイトウ家の娘・オサメがウドに一目惚れをする。そして結局は、ふたりは駆け落ちをしてしまうのだった。オサメは地元の大名・アンドウに嫁ぐことを決められいて、それを嫌がっての駆け落ちだ。アンドウとサイトウの武士集団はオサメを奪還すべく、ナンゴウ村を襲撃し、村を焼き払い、村長を焼き殺す。そして、オサメを連れ戻すのだった。
その後もアンドウ&サイトウの武士集団はナンゴウ村を警戒して、何度となく村を襲撃する。それに抵抗したサウラビの子孫たちは一斉反撃を仕掛ける。血で血を洗う激戦の結果、両者とも全滅。ウドが完成させていた「神剣」はアンドウとオサメの間にできた子供が手にするのであった。おしまい。
本当に九州でロケをやって作られている。オサメを演じているのは梅宮万紗子だな。その他にも日本人俳優では榎木孝明、勝野洋らが出演している。相当な制作費をかけて、大勢のエキストラも導入し、韓国側がかなりの力を入れて作ったようである。
他の反日映画と同様に、この映画でも日本人は完全に悪役にされてしまっている。平気で人を殺し、人を騙す日本人。それに対して、サウラビの子孫たちは芸術を愛し、殺生を許さない平和主義者。そ〜いう構図で描かれているのだ。そして、愛する者のために憎き日本人武士を斬りまくる、韓国人にとっては気分爽快なストーリーだな。
ところで、韓国には「ウリナラ起源」説というものがある。我が朝鮮民族は世界最高の民族であり、かつては朝鮮民族が世界を統一していたという説で、メソポタミアで文化を教えてやったのも、エジプトで文明を起こすのを教えてやったのも朝鮮人で、黄河文明も朝鮮民族が指導したものだと主張している。そして、世界的に有名な各種の文化や伝統はすべて朝鮮民族に起源があるとしているのである。日本の寿司も、ソメイヨシノも、柔道も、茶道も、刺身も、朝鮮民族が日本人に教えてやったものなんだそうだ。噴飯ものだ。日本の天皇は朝鮮民族の出身であり、万葉集は朝鮮語で書かれているとも主張する。ニュートンに万有引力を教えてやったのも、アインシュタインに相対性理論を教えてやったのも、ダーウィンに進化論を教えたのも、メンデルに遺伝の法則を教えたのも、み〜んなみんな朝鮮人なんだそうだ。アホらしい。サッカーも朝鮮民族が考えたんだとさ。だけれども、韓国人の中にはこの説を史実として信用しちゃっている人が実に多い。なんでこんなバカバカしい説を信じちゃうのかなぁ?
じゃ、なんでマルクスに共産主義を教えたのも朝鮮民族で、ヒトラーにナチズムやユダヤ迫害を教えたのも朝鮮民族って言わないんだろ? なんで韓国人にノーベル賞の受賞者が今までにひとりもいないのだ? と、疑問が数十個、一挙に頭の中に浮かぶよな。
で、その「ウリナラ起源」説では、日本の「サムライ」の起源も朝鮮民族にあり、その昔に朝鮮半島にいた武装集団「サウラビ」が「サムライ」の語源だって事にされちゃっているのである。この説は現在の韓国では広く信じられている。
勿論、そんなのはデッチアゲである。韓国人が得意とする歴史捏造だ。「サウラビ」というものが当時に朝鮮半島にあったという歴史的証拠は何もない。「サウラビ」という言葉の存在証拠さえもないじゃないか。「サウラビ」が「サムライ」だって、ダジャレかよ!
そんなわけで、この映画は韓国国内のマスコミで取り上げられる場合は、必ず、「日本のサムライの起源となったサウラビ」という観点で語られるのだ。「サウラビ」が日本人に武士道を教えてやったのだと。この映画の中では、「サウラビがサムライの起源だ」というような事はひとことも言っていないのだが、韓国人がこの映画を見れば、「サウラビ」→「サムライ」のことだなと誰でもわかるのだ。その上に、韓国では、この映画のストーリーが真実・歴史的事実ってことにされちゃっている。バカバカしいけれど、韓国人は信じちゃっているのだ。困った奴らだなぁ。
で、真実・歴史的事実であるはずのこの映画に、数々のヘンテコなシーンがあるぞ。まるで前述の映画「マリー・アントワネット」におけるオーパーツなみのマヌケなシーンの数々みたいなのが。
例えば、この物語りの時代がいつなのか、ストーリーを追って計算してみると、平安時代の後期にあたるはずなんだけど、なぜか「大名」ってのがいる。その上に、「大名行列」のシーンまでもある。下にぃ、下にぃ〜っていうアレだ。行列の前を横切ると、無礼者とされて侍に切り捨てられている。600年も後の江戸時代になってから始まる大名および大名行列の制度が平安時代にあったのか? それって歴史的事実なのかねぇ?
で、その侍ってのが、チョンマゲ姿なのだ。チョンマゲがどのような経緯でいつから一般化したのかも知らないでいて、それが歴史的事実と言えるかよ?
それに、武家屋敷の皆さんが来ている着物が、室町時代以降に登場する、歌舞伎に出てくるようなハデハデなやつなのが爆笑だ。平安時代にこんな格好してたってか? ナンゴウ村の女性は全員がチマチョゴリを着ているし、サウラビが着ているのは忍者の衣装じゃないか。更には、セリフの中に「戦国の世」とか出てくるし、もう、歴史がハチャメチャである。そもそもナンゴウ村だなんて九州に存在していなかっただろ。
日本人諸君、こ〜いうバカな映画は無視しようぜ。
映画「サウラビ」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/05/24/20010524000012.html
http://www.seochon.net/korean_movie/movie/saulabi.htm
http://members.at.infoseek.co.jp/koreawatcher/docs/webzine5.htm
「サウル(戦い)」+「アビ(男)」=「サウラビ」
だなんて、なんだか、
「まりも」+「もっこり」=「まりもっこり」
みたいだ。
で、古朝鮮に「サウラビ」ってな単語があった証拠となる文献などは何ひとつないのだ。
あったら見せてみろ!
監督のムン・ジョングムは「今回の作品は、どこに出しても恥ずかしくない」と言っているそうだ。
監督よぉ、これってすっごく恥ずかしいぞ!
ちなみに、Yahoo、Googleなどのサーチエンジンで「ウリナラ起源」で検索すると、おバカな韓国起源説がいっぱい見られて爆笑である。ヒマつぶしにもってこいだ。
もっこり嫌い (3)
2007年3月14日以前に書いたが、ここ北海道の土産物に「まりもっこり」ってのがある。
北海道の摩周湖にいる天然記念物の「まりも」をキャラクターにしたやつで、「まりも」+「もっこり」で「まりもっこり」である。
私の持っている携帯用ストラップの「まりもっこり」がこれだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/mokkori2.jpg
そのモッコリした股間が女性にウケて、かなり売れているらしい。札幌の街中のあちこちで売られているのを見かける。札幌の狸小路4丁目にある土産店では、店先に大きく「まりもっこりあります」なんて書いてあるものなぁ。
携帯用ストラップのほかに、パンツや大小のぬいぐるみなんかもある。携帯用ストラップのほうは自然な隆起の股間のカーブがイキなんだけど、ぬいぐるみ版のやつは完全に別の球体のやつを股間に無理矢理と縫い付けてあるようなのがイヤだな。
http://www.tanukiya.co.jp/mokkori/dt/mm-nuigurumi.jpg
札幌の街中では、「まりもっこり」をカバンにぶらさげた女子高生をも見かける。ヘンテコなトレンドである。ちなみに、「まりもっこり」ファンの女性は「モッコリスト」と呼ばれているようだ。
その後、「まりもっこり」のモッコリ・シリーズのバリエーションがいくつかできた。衣装の色や形もいろいろとあって、金色のやつもあったなぁ。クラーク博士の銅像(札幌の羊ヶ丘にあるやつ)の格好をしたバージョンがあった。女性版の「まりもっこり」で、マリリン・モンローのコスプレをした「マリーモコリン」ってやつも限定販売されいた。
更には、ヒグマのかぶりものをした「まりもっこり」が「ひぐまりもっこり」というネーミングで売られているのも見かけた。
http://www.tanukiya.co.jp/mokkori/dt/mm-kuma-bzst.jpg
「ひぐま」+「まりも」+「もっこり」って、シリトリかよ。
「じゃがいも」+「もっこり」でジャガイモ顔をした「じゃがいもっこり」てなやつもあったな。
http://www.tanukiya.co.jp/mokkori/dt/mm-sjyaga-bzst2.jpg
このようにヒット商品になっちゃうと、類似品も出てくるだろうなぁ。「まりも」とか「じゃがいも」のように語尾が「も」の名詞なら、何でも「もっこり」を付けてキャラクターにできちゃうじゃないかぁ。「ししゃもっこり」とか「かるがもっこり」とか「どくぐもっこり」とかね。鹿児島土産の「さつまいもっこり」なんてのもそのうちにできちゃうんじゃないのぉ? なんて思っていたのだ。
で、先日、休暇で青森県にある某温泉に行ってみたところ、そこの売店に「あおもっこり」っていう股間がモッコリしたキャラクターの土産物があったので驚いた。こ〜いうやつも出ていたのか。青森といえばリンゴである。顔がリンゴになってやんの。
http://wind.ap.teacup.com/homeless/333.html
でもさぁ、「あおもり」+「もっこり」は「あおもっこり」じゃないでしょ。「あおもり」の「も」と「り」の間に強引に「っこ」を入れるってのは、なんだか反則ワザっぽいなぁ。
私は現物を見た事がないんだけれど、他には信州の「もっこりんご」ってのもあるらしい。
http://www.obihiroshi.com/blog/PIX/1166965788_ringo.jpg
これは素直に「もっこり」+「りんご」なわけね。このネーミングには納得がいくよ。
沖縄に行ってきた知人から教えてもらったんだけど、沖縄土産にも、このモッコリ・シリーズのやつがいくつかあるらしい。
まずは「べにいもっこり」。顔が「べにいも」になっている。
http://www.obihiroshi.com/blog/PIX/1166965788_imo.jpg
そうそう、「いも」は「も」で終わる名詞だからモッコリ・シリーズの名前になれる。沖縄には「べにいも」ってイモもあったよなぁ。この手法で、「やまいもっこり」とか「ながいもっこり」とか「たろいもっこり」なんかのイモ・シリーズができちゃうかも知れないけど、山芋や長芋が名産の地域ってどこかにあっただろうか?
そのほかに、沖縄には「もっこりシーサー」ってのがあるらしいんだけど、
http://www.strapya.com/products/17779.html
なんなんだこれ? 全然、語呂合わせの名前になっていなぞ。なんでシーサーにもっこりが関係するんだ? めちゃくちゃ反則ワザじゃんか。こんなのが許されるのなら、「もっこり赤ベコ」とか「しゃちほこもっこり」とか「東京バナナもっこり」とか「もっこりもみじ饅頭」とか、何だってできちゃうじゃないか。こ〜いうヘンテコなやつを作らないでほしいよなぁ。
この反則ワザのネーミングが災いのもとになったのか、それ以降もヘンテコなモッコリものが各地に出て来たようだ。それをまとめて、当会は「デス・モッコリ」と呼んでいる。
例えば、「ふじもっこり」ってのがある。
http://www.rakuten.co.jp/keitai/389088/451800/760244/
富士山とモッコリ・・・、全然関係ない!
「笹かまもこ」ってのも出てきた。
http://blog.goo.ne.jp/rara0819/e/1d918e21781ea369253efdc4bd663d81
笹かまぼこのダジャレかよ!
「バイアグマ」だって。
http://yaplog.jp/shs-sasuke/archive/112
またまたダジャレかよ!
なんだかこのシリーズ、収拾がつかなくなってきていないかぁ?
そして、またまた沖縄から登場したのは、沖縄名産のお菓子「ちんすこう」
http://www.chinsuko.co.jp/
をモッコリ化しちゃった「ちんすこうもっこり」だ!
http://www.geocities.jp/hycnc934/a5-be-sutorapu1.jpg
「ちんすこう」と「もっこり」、な〜んにも関係ない名前じゃんか! 全然かぶっとらんじゃん!
頭がクラクラしてくる。
「ちんすこうもっこり」と書いてあるのを見て、「チンコ吸うとモッコリ」って読んでしまいそうになるのは私だけであるまい。
まりもっこり
http://www5d.biglobe.ne.jp/~hokusui/page014.html
まりもっこり専門店
http://www.tanukiya.co.jp/mokkori/index.html
まりもっこりオフィーシャルブログ
http://marimokkori.kitaguni.tv/
映画嫌い (161)
2007年3月13日本日のバカ映画は2007年の米国映画「ゴーストライダー (Ghost Rider)」である。現在、米国で大ヒット中の映画である。マンガ(いわゆるアメ・コミ)を実写版の映画にしちゃいました作品である。主演がニコラス・ケイジだ!ってので、それだけで笑えるのは私だけであるまい。日本でも現在劇場公開されているようだ。
主人公はジョニー・ブレイズ。若き日の青年・ジョニーは、バイクのスタントマンである父を手伝って、一緒にスタント・ショーを行なっていた。ところがその父はガンになり、身体のあちこちに転移していたのだ。そんな時に、ジョニーの前に悪魔が現れた。悪魔は父の身体からガンを消してくれると言い、その契約書をジョニーに示した。契約書にジョニーの血の一滴が落ちて、それで契約が成立。翌朝には父は健康体に戻っていた。ところが、その直後に父はバイクのスタントの事故で死亡してしまう。悪魔は「ガンを消し去るという契約は守ったからな」とジョニーに言って去った。
それから月日が流れて、オッサンになったジョニー。彼はバイクのスタントの有名人になっていた。
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ある時から、彼の身体から不思議なパワーが発散されるようになる。彼は無意識のうちに燃えるガイコツ姿の「ゴーストライダー」に変身して、
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炎のオートバイに乗って猛スピードで爆走するようになる。
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垂直のビルの外壁だってバイクで登っちゃうし、水の上だって走っちゃう。
そして(なぜか正義の味方になっちゃって)路上強盗を焼き殺す。彼は警察から追われながらも、悪魔との戦いを始める・・・。
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なんでやねん・・・。
幼稚すぎるストーリー、矛盾した展開で、頭クラクラだ。ツッコミどころ満載なのがイヤだな。ホント、アメ・コミの映画化ってつまらないものばかりだなぁ。
ってことで、以下にちょっとだけツッコミを。
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この映画、最低だな。こんな映画が大ヒットしちゃう米国も最低だ。
その他にコメントなし。
映画「ゴーストライダー」
http://sonypictures.jp/movies/ghostrider/
http://www.imdb.com/title/tt0259324/
この映画も続編の「2」を作ってしまうんだろうか・・・?
悪魔の役を演じているのは、ピーター・フォンダだね。「イージー・ライダー」ってことでバイクつながりかよ?
映画嫌い (160)
2007年3月12日本日のデス映画は2006年の米国映画「幸せのちから (The Pursuit of Happyness)」である。これも既に日本でも劇場公開済みだ。
1981年のサンフランシスコ。主人公のクリス・ガードナーは医療装置のセールスマンだ。病院をまわって医師たちに医療用スキャナーを薦めているが、なかなか営業成績が上がらない。彼には妻と5歳の息子がいて、息子のクリストファーを保育所に預けて、妻のリンダは共働きをしている。彼の収入が少ない為に、イラついた妻は何かと小言を言い、遂には妻は家を出て行ってしまった。
クリスは高収入の証券マンを目指して、証券会社に転職しようと考えた。そして、証券会社「ディーン・ウィッター」の面接試験にパスし、同社の研修に参加する。半年間の研修中は無給だ。彼は医療用スキャナーのセールを続け、息子を育てながら、研修に参加する。20人の研修員の中のひとりだけが合格して正社員になれるという狭き門だ。顧客獲得実習でクリスは大忙し。
そんな時に、税金未納の為に銀行預金が全て差し押さえられて、彼は一文無しになってしまう。その上に、家賃未納で住んでいる所も追い出されてしまうのだった。クリスは息子を連れてあちこちの病院をまわり、医療用スキャナーのセールスを行なうが、さっぱり売れず、収入も途絶えてしまう。寝る所もなくなった親子はホームレス状態となり、不幸のどん底に。そして・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/pursuit.jpg
後に証券会社「ガードナー・リッチ」を設立して大成功を手にすることになるクリス・ガードナーの、「ディーン・ウィッター」社に入社するまでの苦難の時代の実話を映画化したものだ。
かなり地味な映画である。感動の映画と言われているが、それは違うだろ。不幸な子供の姿を見せて、それがイコールで感動なんかではない。米国でも日本でも韓国なんかでも、その両者の区別がついていないことが往々にしてある。他人の不幸で感動するってのは随分と悪趣味じゃないか。そんなのに子供をダシに利用するんじゃない!
その不幸から這い上がろうと努力する姿に感動するか、あるいは、成功して幸福になった姿に感動をする場合もあるだろうが、この映画では、ディーン・ウィッター社に入社する為のクリスの努力に関しての描写がとても貧弱であるし、入社できた事に対しての本人の喜びに関しての描写もかなり貧弱である。つまり、感動というものがさっぱり伝わってこない映画なのだ。
このように映画になっちゃっているってことで、その不幸のどん底の果てには幸せな人生が待っているって誰でも想像ついてしまうだろう。だから、その不幸も人生においての一時的な問題でしかないという、軽いものに見えてしまう。つまり、このような不幸の後のサクセス・ストーリーは映画化するには向いていないのだ。先が見えるプチ・アメリカン・ドリームって、見ている側はかなりシラケるぞ。デスな映画の香ばしささえない。高収入になることがイコールで幸福だという考えにも私は賛同しない。
ってことで、私はこの映画にはおもいっきり「No!」である。
それにしても、「幸せのちから」とは、これまた怪しげな邦題に改変されちまっているなぁ。このストーリーにそんな邦題は全くマッチしてない。原題は「幸せの探求」ってな意味で、それをわざわざ「幸せのちから」に改題しなきゃならない合理的な理由って何もないじゃないか。こ〜いうバカな邦題を付けた奴はその仕事に向いていないから、すぐに解雇したほうが良いだろう。自分の能力に適した仕事に転職するのが本人の為でもある。
で、原題の中にある「Happyness」は、英語では正しくは「Happiness」と書くんだけれど、ワザと「Happyness」にしている。英語を勉強している人は間違えないように。なぜに「Happyness」なのかは映画を見ればわかるけど、どうでもいいような理由なのでここでは説明しない。
ちなみに、クリス・ガードナーを演じているウィル・スミスと、その息子のクリストファーを演じている子供は実の親子らしい。頑張れ、世襲俳優!
映画「幸せのちから」
http://www.sonypictures.jp/movies/thepursuitofhappyness/
http://www.imdb.com/title/tt0454921/
「The Pursuit of Happiness」ってのはトーマス・ジェファーソンによる1776年の米国の独立宣言の中に出てくるフレーズである。ちょっと学のあるアメリカ人なら知っている有名な言葉である。念のため。
映画嫌い (159)
2007年3月11日本日のバカ映画は2006年の米国映画「マリー・アントワネット (Marie Antoinette)」である。これも既に日本で劇場公開済みだな。
1768年、オーストリア皇帝の末娘・マリーは政略結婚でフランスの皇太子・ルイ・オーギュストへ嫁いだ。マリーは不馴れなフランス王族の風習に戸惑い、ベルサイユ宮殿でのうんざりする日々が続く。
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愛情のない夫婦生活、子供ができないプレッシャー、国王の愛人との確執、まわりからの悪意に満ちた陰口・・・。マリーは深く傷付き、そして、マリーは酒とスィーツ、豪華なドレスや贅沢なパーティーに心の安らぎを求めるようになる。
そんな時に国王が崩御し、皇太子が王位を継承してルイ16世となった。
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王妃となったマリーはついに娘を出産し、その後には息子も生まれる。ところが王族の財政状態は次第に厳しいものとなっていくのだった。重税と食糧難に陥った民衆が、パリのバスチーユ監獄を襲撃したとの報告が入る。そして蜂起した民衆がベルサイユ宮殿を囲む。フランス革命だ・・・。
史実もマリー・アントワネットの生涯も描ききれていないバカ映画である。たいしたストーリーもないまま、だらだらと2時間弱もやっている。こんな映画より、「世界・ふしぎ発見!」や歴史スペシャルもののテレビ番組のほうが史実をちゃんと伝えているだろう。西洋史に残る屈指の悪女であるマリー・アントワネットの、その悪女ぶりはほとんど描かれておらず、疎外される女性としての見地で描かれている。フランス革命の勃発で、馬車に乗ってベルサイユ宮殿から逃亡するシーンでこの映画はおしまいだ。その後の逃亡劇とか、革命政府によってギロチンで公開処刑される事にも触れられていない。まさに欠陥映画だ。いったいこの映画は何を言いたかったのか、何を見せたかったのか、さっぱりわからんよ。
でさぁ〜、素朴な疑問なんだけど、オーストリアの宮殿の中でも、フランスのベルサイユ宮殿の中でも、なんで全員が英語で会話してるわけ?? 当時のフランスもオーストリアも公用語は英語だったってかぁ?? それも、18世紀の当時の英語じゃなくて、「Fucking Dog!」ってな事まで言う、20〜21世紀の英語じゃないか。18世紀のフランスで、「Hello」だなんて、20世紀になって電話の普及によって登場する英語で挨拶をするんじゃない!
結婚式に署名する文書まで英語で書いてあるってのは何なんだろうねえ?
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会話の中に20世紀後半の英語のスラングなんかもたくさん出てくる。はちゃめちゃな時代考証だな。見ていると頭がクラクラしてくる。アントワネット(Antoinette)、ルイ(Louis)などの名前だけはフランス語発音しているけれど、パリ(Paris)のことを英語発音で「パリス」って言うフランス人なんていないってば。
舞台となっているのはベルサイユ宮殿で、本物のベルサイユ宮殿でロケをやっている。ベルサイユ宮殿には私も観光で行ったことがあるから、見たことのある風景がたくさん映し出されているのは懐かしい気分になる。しかし、18世紀のあの時代にはベルサイユ宮殿にあるはずのなかった物や、当時にはまだなかった風習などが、映画のシーンの中にいくつも登場しているのだ。マヌケすぎるほどに時代がズレまくっている。オーパーツという言葉が頭の中をよぎるのは私だけであるまい。まるで江戸時代の江戸城の将軍の部屋の中に液晶テレビや携帯電話があるようなものだ。バカ丸出しである。当時のフランスの事情を調査・勉強もせずにこの映画を作っちゃったんだろうなぁ。まちがい探しゲームの気分でこの映画を見てしまった。
たとえば、結婚式のシーンでは、宮殿のオーケストラの演奏で踊っているんだけど、オーケストラの前で指揮者が指揮棒を振っているのだ。
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オーケストラに指揮者が付くってのは20世紀になってからの習慣であって、当時にそのような役目などは存在しなかったのである。宮廷でのオペラ鑑賞会のシーンにもオーケストラに指揮者がいるしなぁ・・・。
結婚式の夜には宮殿でこんな花火大会があるんだけど、
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当時の欧米にはこのような花火を制作する技術なんかなかった。その技術を持っていたのは日本だけで、日本はその技術の輸出をしていなかった。20世紀になってから日本からその技術が伝わったものだ。
これの一番手前にあるくるくると噴射で回転する花火なんかも
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20世紀になって日本で考案されたものだ。
マリー・アントワネットの靴のコレクションの中に、当時にあるはずのないバスケット・シューズまで映っているのもマヌケだ。
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ちなみにこのシーンで映っているストッキングもダメだな。このような縫い目のない立体加工のタイプが開発されたのは1960年代だぞ。
食事のシーンでナイフとフォークを使っているのもヘンだ。当時にそんなものを使う習慣もまだなかった。
更には、こんなシーンもあるしなぁ。
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ハチャメチャである。これってわざとやってんのかなぁ?
その他に私は20ケ所以上も誤りを見つけてしまったもの。
フランスの歴史や文化に詳しい人が注意深く見ると、もっといろいろと見つかるんだろうなぁ。
その他にも随分とヘンテコなシーンがある。
たとえば、マリー・アントワネットが結婚したのは彼女が14歳の時だったんだけどぉ、どう見ても、この結婚式のシーンは14歳(中学2年生)の姿じゃないよな。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ma9.jpg
ってことで、ちょ〜・ヘンテコな映画なので、こんな映画は無視しようぜ。
ちなみに、この映画の監督はソフィア・コッポラだ。フランシス・F・コッポラの娘である。以前には「ロスト・イン・トランスレーション」っていうバカ映画を作っていたバカ娘だ。
http://diarynote.jp/d/28044/20070110.html
またしてもこんなバカ映画を作っちゃうとは、親子だねぇ・・・。
映画「マリー・アントワネット」
http://www.ma-movie.jp/
http://www.imdb.com/title/tt0422720/
オーパーツ
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9567/008.html
どうでもいいことなんだけど、前述の映画「ナイト・ミュージアム」の中で、ミニチュア人形のローマ皇帝・オクタビウスを演じていた人が、この映画の中にも登場しているのを見つけてしまった。この人、歴史もの専用の役者なんだろうか?
http://www.imdb.com/name/nm0176869/
映画嫌い (158)
2007年3月10日本日のデス映画は2006年のメキシコ映画「ナチョ・リブレ - 覆面の神様 (Nacho Libre)」である。2006年の11月に日本でも劇場公開されていたらしい。
孤児のナチョはメキシコの修道院で育った。大人になったナチョはその修道院の調理人となって孤児たちの面倒を見ていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho1.jpg
しかし、修道院は資金難で食材を買えなくなり、ろくな料理を子供たちに食べさせることもできなくなってしまう。そこでナチョは、子供の頃から憧れていた覆面レスラーとなって、レスリングで賞金稼ぎを始める。(アニメの「タイガーマスク」みたいなもんだな)
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho2.jpg
そんな時、修道院の新任の教師として、美人シスターのエンカルナシオンが赴任してきた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho3.jpg
ナチョはエンカルナシオンに一目惚れ。
神に仕える身のナチョがプロレスラーであると修道院にバレたら大変だ・・・。
ドジなナチョのトホホな姿を笑ってあげるというコメディなんだけれど、笑いの密度が薄いのなんの。肝心なプロレスのシーンが少な過ぎるし、たいした関係のないシーンもあちこちにあってかなり散漫だ。これという見せ場もないし、なんだか掴みどころのない映画になっている。
それにさぁ、プロレスってのはこの映画で描かれているような真剣勝負のスポーツなんかじゃなくて、日本でも、メキシコでも、米国でもそうなんだけれど、台本のある茶番劇、ヤラセの興業ショーでしょ。だから、この映画の中で描写されているプロレスってのが世間ズレ甚だしく見えてしまい、ますますリアリティがなくなっている。まぁ、今の日本にも、プロレスが真剣勝負だ、真の男の戦いだと言い張るプロレス信者がいる(なんでワザをかけられるのを待っているのがバレバレなあんなヘタな演技を信じちゃうのかなぁ?)から、そのような頭のイカレた人だけ、この映画を楽しみなさい。
でもねぇ、この映画に出てくるシスターのエンカルナシオンがめちゃくちゃキレイなんだよなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho4.jpg
こ〜いう美人な嫁さんがいると、毎日毎日が楽しくてしょうがないだろうなぁ。人生が素晴らしいものになるだろうなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho5.jpg
あまりにも美しいので、高画質版でど〜ぞ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nacho6.jpg
う〜ん、エンカルナシオン、いいなぁ。無神論者の私の汚れきった瞳がハート・マークになっちゃう。どうでもいいけど、その長い名前、ど〜にかならんのか?
映画「ナチョ・リブレ - 覆面の神様」
http://www.nacho-movie.jp/top.html
http://www.imdb.com/title/tt0457510/
昔の恥ずかしいビデオ嫌い
2007年3月9日映画嫌い (157)
2007年3月8日本日のクソ映画は2006年の米国映画「ナイト・ミュージアム (Night at the Museum)」である。今月の17日から日本でも劇場公開されるようだ。
職を転々としているラリー・デイリーは、ニューヨークの自然史博物館での夜警の仕事に就いた。ところがその博物館は、夜になると展示物に生命が宿って動き出すのだった。ラリーはわけがわからなくてその状況に慌てまくる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nightmus1.jpg
恐竜の化石の標本、フン族の人形、モアイ像、コロンブスの銅像、アフリカの動物たちの剥製、ミニチュア模型の人形たち、26代大統領ルーズベルトの実物大蝋人形など、すべてが生きているのだ。展示されている古代エジプトのアーカメンラー王の黄金の碑が、不思議な力を出して生命を与えらているらしい。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nightmus2.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nightmus3.jpg
そんなところに、リストラされた3人の元警備員が、博物館から金目のものを盗み出そうと博物館に侵入し、黄金の碑を奪ってしまった。ラリーは生きている展示物たちを指揮して、みんなの力をあわせて黄金の碑を取り戻そうとする。
これ、全然面白くなかった。中身が薄い薄い。春休みの子供向けだな。博物館版の「ホーム・アローン」ってな感じだ。それに、ミニチュア模型の人形たちが動いて活躍するってのは「トイ・ストーリー」の博物館版だな。
もしも博物館の展示物が命を持って動き出したとしたら・・・というイマジネーションの世界なんだろうけど、作っている側のイマジネーションがかなり低くて、なんだかありきたりの発想の物しか見せていない。サプライズがないんだよ。これ、もっとどうにかならんかったのかぁ? 古代エジプトのファラオの不思議な力とかの非科学的なものをストーリーのベースに持ち込むってのもアホらしいし、骨だけの化石の恐竜が、筋肉もないのあのような動きをするってのも非科学的だ。
それにさぁ、ラリーの親子関係とかそ〜いう臭いものをこの映画に持ち込まなくても良かっただろうになぁ。だから、かなり散漫になっちゃってやんの。こ〜いうのが米国映画のつまらない所だよなぁ。
この映画は、「ホーム・アローン」が面白かったと思う人だけが見れば良いだろう。私はこれも「ホーム・アローン」もパスだな。
映画「ナイト・ミュージアム」
http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/
http://www.imdb.com/title/tt0477347/
Gコード嫌い (6)
2007年3月7日Gコードの最小の数を見つけるこのコーナー、新記録なのだ。
3月1日20時からのNHK教育テレビ(ここ札幌では12チャンネル)の番組、「福祉ネットワーク」のGコードが「3」だった!
このところ、毎月の1日の20時、23時に少ない数字が登場しているなぁ。
だから何だと言われても困る。
そろそろ、Gコードが「1」ってのも出てくるかなぁ?
カルトなバンド嫌い
2007年3月6日世の中にはいろいろなバンドがあるのだが、カルトなバンドはそれほど多くはない。かつてアメリカのグレートフル・デッド(Greatful Dead)がカルトな人気を得ていたが、音楽的にはカルトとは言えないものだった。イギリスのロキシー・ミュージック(Roxy Music)の初期をカルトだと主張する人もいるようだが、私はそれには賛同しない。単に、ド下手な演奏と毎回歌い方がコロコロ変わるヘタクソ・ボーカルが不思議な味を出しているだけだ。ブラック・サバス(Black Sabbath)もアーサー・ブラウン(Arthur Brown)もカルトとは言えない。
では、カルトな音楽のバンドは?ってことになると、ゴング(Gong)、レジデンツ(Residents)、フランク・ザッパ(Frank Zappa)あたりの名前が浮かんでくるんだけど、なんてったって、カルトなバンドの世界最高峰はフランスのマグマ (Magma)だろう。
マグマはこんなバンドである。
http://www.youtube.com/watch?v=FlJKKtgreqw
http://www.youtube.com/watch?v=qjSGxxGPU2c
http://www.youtube.com/watch?v=N8lIsBvsIyM
マグマはドラムを叩くクリスチャン・ヴァンデ(Christain Vander)が率いるジャス・ロック系のバンドである。
このような音楽にはフランス語がうまくのらないというのが理由らしく、クリスチャン・ヴァンデが創作した「コバイア語」という架空の言語で歌っている。リード・ボーカルをとるクリスチャン・ヴァンデと、専任のリード・ボーカリストであるクラウス・ブラスキー(Klaus Blasquiz)の力強いボーカルだけでも充分にカルトっぽい。更には現代音楽やスラブ系の民族音楽などの要素を持ったメロディとアンサンブル、それに男女混合コーラスがオペラのように絡むという、めちゃくちゃカルトな音楽をやっている。そのエネルギーあふれるアンサンブルを支える演奏メンバーのワザも強烈に個性的であり、めちゃくちゃうまい。あまりにも濃すぎて鼻血が出そうになるのは私だけであるまい。
クリスチャン・ヴァンデによると、マグマはコバイア星からやってきたコバイア人なんだそうだ。呪われた地球人を救済する為にやって来たという。はい、はい。だから、マグマはコバイア語でコバイア・ストーリーと地球人へのメッセージを歌う。コバイア語の辞典ってものがないので、何を歌っているのかさっぱり意味がわからん。曲のタイトルもコバイア語だ。レコード・ジャケットにはコバイア名でメンバーが記載されているのだ。徹底しているなぁ・・・。
マグマは1969年に結成され、何度もメンバー・チェンジを繰り返しながら、現在でも現役で活動をしている。ヨーロッパ・ジャズ界でのジャズ・ヴァイオンのトップにいるディディエ・ロックウッド(Didier Lockwood)、ベースの名手・ヤニク・トップ(Jannick Top)、ベルナルド・パガノッティ(Bernard Paganotti)などの凄腕のミュージシャンが過去にメンバーとして参加していた。
マグマはまさにカルト音楽の王者だ。
それと、これはカルトな音楽とは言えないのだが、イギリスにはジェントル・ジャイアント(Gentle Giant)というプログレ・バンドがあった。
こんなバンドだ。
http://www.youtube.com/watch?v=WirqTcdoFoE
http://www.youtube.com/watch?v=jdzyIja1-Vc
変拍子を強引にぐいぐいやっちゃうアンサンブルに特徴があるバンドだ。かなりマニアックなバンドだ。変拍子をここまで強引にやっちゃうと豪快で爽快である。世の中にはイエス(Yes)や昔のジェネシス(Genesis)あたりのプログレを聴いている人は今でも多いが、ジェントル・ジャイアントのマニアックな世界にまで深入りする人はあまりいない。だから、好きなバンドにイエスじゃなくてジェントル・ジャイアントの名前をあげる人がいると、「こ、こいつ、できるな・・・」ってな感じになる。そ〜いうディープな世界なのだ。ソフト・マシーン(Soft Machine)とかヘンリー・カウ(Henry Cow)なんかもその手のバンドだろう。
しかし、合コンに行って、隣に座っている女性に「マグマとかジェントル・ジャイアントが大好き!」だなんて言われると、かなり引いてしまうだろう。女性差別をする気は全くないのだが、「エア・サプライとバニー・マニロウが大好き!」とか言われるのと正反対だよなぁ。「イエスとピンク・フロイド(Pink Floyd)が大好き!」でも許せる。しかし、大好きなバンドに女性がマグマやジェントル・ジャイアントの名前をあげてほしくないよなぁ。フランク・ザッパやユニヴェル・ゼロ(Univers Zero)の名前をあげられるのもイヤだな。ユニヴェル・ゼロの大ファンの女性とはあまりお友達にはなりたくない。いまどき「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックが大好き!」ってのも引くが。
で、ジェントル・ジャイアントがどのように前述のカルトなマグマに関わっているかと言うと・・・。
この話題の続きは、ヒミツの日記に記述。
相互リンクしている皆さんにしか見られません。
見られない人は残念でしたぁ!
マグマ
http://www.seventhrecords.com/
http://www.music.ne.jp/~magma/discorex.html
http://zeuhlab.unofficial.jp/
ヤニク・トップ
http://www.1212.com/a/top/index.html
ジェントル・ジャイアント
http://rock.princess.cc/rock-3/GentleGiant.html
マグマというと、これを思い出すのは私だけであるまい。
http://www.youtube.com/watch?v=k7B4VbEKkQQ
あの元・米国副大統領のゴア氏の名前を見かけると、これに出てくる悪役宇宙人のゴアを思い出すのも私だけであるまい。
映画嫌い (156)
2007年3月5日本日のデス映画は2006年のカナダ映画「スリザー (Slither)」である。
隕石に乗って宇宙から地球にやってきた謎の生物に次々と村人が寄生されていく映画である。ありがちなストーリーだ。SF映画と言うよりは、スプラッター系ホラーの映画の類である。寄生されるシーンや、寄生後の人間のシーンは、かなりスプラッターでグチョグチョで悪趣味だ。デカいナメクジのような姿の宇宙生物が大量に襲いかかってくるシーンもかなり悪趣味だ。寄生された人々がまるでゾンビ映画のそれのようにフラフラと集団行動して歩いているってのもヘンテコなんだけど、そのへんにはコメディ風味を出そうと思って作っているんじゃなかろうか? 残酷シーンのバックに流れているのがエア・サプライの曲だもの、これってウケを狙っているとしか考えられない。でも、全然、笑えもしないし、恐くもない。単なるC級映画だ。ストーリー・ダメ、役者・ダメ、演出・ダメで、C級の香りがプンプンする。主人公のスターラが美人なのかそうじゃないのか微妙なところからして、C級の味わいが濃厚である。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Slither.jpg
この映画は、C級映画が好きな人だけ相手にしてあげよう。
ちなみに、英語の「スリザー」ってのは「ずるずると引きずる」ってな意味である。まぁ、ずるずると引きずった内容の映画だけどなぁ。
映画「スリザー」
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_241.html
バルカン民謡嫌い
2007年3月3日「カムイ」はアイヌ語で「神」を意味する。「カムイ」が日本語の「神」の語源あるいは共通起源の語彙であるとする説もあるし、アイヌ民族の伝統的信仰は日本神道の多神教に近いのだが、「カムイ」は日本語の「神」の概念とはかなり違っているのだ。
アイヌ語の「カムイ」は「神格を有する霊的存在」であって、「神」と言うよりは「魂」という意味に近い。動植物や自然現象など森羅万象のあらゆるものに「カムイ」が宿っているという。人間に見える動植物や自然の姿はカムイの仮の姿で、カムイが人間に見える着物を着ていて、その着物の中にカムイが宿っていると考えられている。
また、神道や他の多くの宗教の「神」とは違い、カムイは人間と対等な存在とされている。人間とカムイがお互いを支えあって世界が成り立っていると考えられているのである。大自然の中に生きる人間の生活密着型土俗信仰であると言えよう。
例えば、水には「ワッカワシカムイ(水のカムイ)」、火には「アペフチカムイ(火のカムイ)」が宿っている。住居や丸太舟を作る樹木を「シランパカムイ(樹木のカムイ)」と呼び、シランパカムイは樹木の集合体としての山そのものをも示す。
熊には「キムンカムイ」(山のカムイ)」、鮭には「チェプカムイ(魚のカムイ)」が宿っており、鮭が取れる川を「ペトルンカムイ(川のカムイ)」と呼んで祀っている。
狩りによって熊が捕らえられた時は、「キムンカムイが毛皮と肉を持って我々のもとにやってきてくれた」と解釈し、毛皮や肉など利用できるものを全て利用し、カムイに感謝してカムイノミ(カムイ送りの儀式)を行なう。
アイヌ民族の住居の中にもカムイはいる。囲炉裏の中には「アペフチカムイ(火のカムイ)」、家の東の角には「チセコロカムイ(家を守るカムイ)」がいるのだ。
アイヌ民族は文字を持たないので、そのようなカムイの思想は親から子へと、先祖代々、口述伝承され続けてきたのだった。
ここ札幌にはアイヌの民族音楽を取り入れたバンドがある。その名も「カムイ (Kamui)」だ。キーボード、ベース、ドラムのトリオのプログレ・バンドである。ボーカルもとるベース奏者が本物のアイヌ人で、アイヌ民族音楽の本物の伝承者だ。従来のプログレ・バンドのような、メロトロンを使ったシンフォニックな曲もあるが、アイヌの民族楽器をも使い、アイヌ民謡の歌唱法にてアイヌ語で歌う曲もある。「オキクルミカムイ」などのアイヌ伝説を組曲にしたのが話題となり、海外のプログレ・コレクターからも注目されている。
そのカムイは2年前に別ユニットの「カムイ・ジャズ・クラブ (Kamui Jazz Club」の名義でジャズ・バンドとしてライヴ活動を開始したものの、昨年は活動を停止していた。今年になってバンドは本格的にライヴ活動を再開し、バンド名を「K」ではなくて「C」で始まる「カムイ (Camui)」に改名した。先日の「札幌にぎわいまつり」や「ノルディック・スキー大会」のイベントでもライブをやっていた。アイヌ民謡の他に、世界各地の民族音楽のフレーズを大胆に導入した、無国籍エスニック・フリー・ジャズだ。
この話題の続きは、ヒミツの日記に記述。
相互リンクしている皆さんにしか見られません。
見られない人は残念でしたぁ!
カムイ
http://www.geocities.jp/burabou1919/kamui/
暦嫌い (3)
2007年3月2日書くのを忘れておった・・・。
ので、追記。
「帝王切開」という名称は、ローマ帝国の皇帝のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー Julius Caesar BC100-BC44)がその手法によって生まれたので「帝王」の名前が付いている。
ところが、カエサルは帝王切開で生まれたというのは単に「伝説」の類だったとわかってきた。当時には帝王切開するだけの医療技術がまだ確立されていなかったらしい。
英語でも「帝王切開」は「Caesarean Operation」と呼ばれており、しっかりとカエサル(Caesar)の名前が付いているのだった。
ちなみに、ロシア皇帝のツァー(Czer)、ドイツ皇帝のカイザー(Kaiser)の名前の語源もカエサル(Caesar)である。
ドイツ語では「帝王切開」は「Kaiserschnitt」と呼ばれている。
ドイツにカイザーシュミットっていう戦闘機か車か何かなかったっけ?
メッサーシュミットだったっけ?
暦には関係ないけれど、以上、豆知識であった。
帝王切開
http://www5a.biglobe.ne.jp/~withkumo/teiou-taikendan.htm
メッサーシュミット
http://www.sougo-k.co.jp/mesa.html.html
私も帝王切開の生まれである。カイザーと呼んでくれぃ。
ペコちゃん嫌い
2007年3月1日
現在の札幌の大通にある「不二家」のペコちゃん人形の姿がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/peko.jpg
なんだか衣装の着せかたがザツだな。どうせ店が暇なんだろうから、ちゃんと着せてあげろよな。
現在のその衣装、何のコスプレなんだぁ?と思って見ていると、それと同じ衣装の店員さんが近くにいた。なるほど、店員さんの制服のコスプレだったのかぁ。
ペコちゃんは1950年に「不二家」の2代目社長がアメリカ人の少女をイメージしてデザインしたものらしい。アメリカ人だったのか。ペコちゃん人形を見かけたら、「欧米かぁ?」とどついてあげよう。
しかし、その名前「ペコ」ってのは牛の意味の「ベコ」をアレンジしたという、和風な起源があったのだ。なんで牛だったのかは謎である。ミルキーだからミルクで牛だったとか?
ちなみにポコちゃんの名前の由来は、室町時代に幼児のことを「ぼこ」と言っていたってな事らしい。これには納得がいかないなぁ。なんで室町時代の言葉からの引用なんだろう? 素直に、男性器の「チ●ポコ」から取ったって言えばいいぢゃんか。ペコ&ポコの語呂合わせだなんてな言い訳も認めないぞ。
で、ペコちゃんとポコちゃんの関係なんだが、当初は姉弟または兄妹の関係にする予定でいたらしい。父母も作っちゃえ!ってな感じだったのだ。しかし、そうなると、その他の家族や叔父・叔母などの血縁者をどうするのかなどの問題も多いので、結局はペコちゃんとポコちゃんの関係は友達ってことになっちゃった。
血縁者にしちゃえば、リカちゃん人形のリカちゃんファミリーのような妄想的でデスなストーリーができただろうになぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/peko.jpg
なんだか衣装の着せかたがザツだな。どうせ店が暇なんだろうから、ちゃんと着せてあげろよな。
現在のその衣装、何のコスプレなんだぁ?と思って見ていると、それと同じ衣装の店員さんが近くにいた。なるほど、店員さんの制服のコスプレだったのかぁ。
ペコちゃんは1950年に「不二家」の2代目社長がアメリカ人の少女をイメージしてデザインしたものらしい。アメリカ人だったのか。ペコちゃん人形を見かけたら、「欧米かぁ?」とどついてあげよう。
しかし、その名前「ペコ」ってのは牛の意味の「ベコ」をアレンジしたという、和風な起源があったのだ。なんで牛だったのかは謎である。ミルキーだからミルクで牛だったとか?
ちなみにポコちゃんの名前の由来は、室町時代に幼児のことを「ぼこ」と言っていたってな事らしい。これには納得がいかないなぁ。なんで室町時代の言葉からの引用なんだろう? 素直に、男性器の「チ●ポコ」から取ったって言えばいいぢゃんか。ペコ&ポコの語呂合わせだなんてな言い訳も認めないぞ。
で、ペコちゃんとポコちゃんの関係なんだが、当初は姉弟または兄妹の関係にする予定でいたらしい。父母も作っちゃえ!ってな感じだったのだ。しかし、そうなると、その他の家族や叔父・叔母などの血縁者をどうするのかなどの問題も多いので、結局はペコちゃんとポコちゃんの関係は友達ってことになっちゃった。
血縁者にしちゃえば、リカちゃん人形のリカちゃんファミリーのような妄想的でデスなストーリーができただろうになぁ。
そっくりさん嫌い (83)
2007年2月28日以前に東欧の旧・共産圏のロックの話題の時に書いたんだけど、1970年代から80年代のポーランドには SBB というバンドがあった。世界のプログレ・マニアが驚愕した、東欧屈指のプログレ・バンドだった。私もこのバンドが大好きで、LPレコードは全種類を持っている。日本ではなかなかポーランドのレコードは入手できなくて、集めるのにすごく苦労したっけなぁ。現地に行かなきゃ買えないレコードもあったから、現地、ポーランドのワルシャワに買いに行ったこともある。
で、これが SBB のワルシャワでの1979年のライブの映像だ。
http://www.youtube.com/watch?v=N-bDE3u-krc
また、以前に書いたように、1970年代のオランダには世界を圧巻したフォーカス(Focus)というバンドがあった。
当時のライブの映像がこれだ。
http://www.youtube.com/watch?v=PCVEUsq6MeE
その2つのバンド、SBB とフォーカスのキーボード奏者がそっくりなのだ。
フォーカスのキーボード奏者はタイス・ファン・レア(Thijs van Leer)である。
一方の SBB のキーボード奏者の名前は Jozef Skrzek なんだけど、何って発音するのかを知らない。名前はヨゼフ? ヨーツェフ? ジョセフ? あるいはジョーゼフ? 姓はスクルツェクか?
両者を並べて比較すると、こ〜なる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/sbbfocus.jpg
ヘア・スタイルっていうか、髪質っていうか、ハゲ上がり方というか、顔の輪郭までというか、顔の雰囲気がそっくりなのだ。その上に、キーボードの並べ方も似ているし、音楽性にも共通点が多い。着ているものの趣味まで似ているな。
現在は両者ともデブデブに太ってしまって、ハゲ上がりも更に進行しちゃったおっさんになっているんだけど、現在のその姿まで似ているってのもおかしい。
一度、この二人を並べて見てみたいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
SBB
http://www.sbb.pl
映画嫌い (155)
2007年2月26日本日のデス映画は2006年の米国映画「ジャッカス・ナンバー・2 (Jackass Number Two)」である。先月から日本でも劇場公開されているようだ。米国で大ヒットしてしまったバカ映画「ジャッカス (Jackass)」の続編である。米国のMTVのクソ番組が元になっている。
ジョニー・ノックスヴィルらの「ジャッカス」のメンバーたちが、数々のバカで下品で過激で危険なチャレンジを行なう自虐的な姿がメインだ。それにドッキリ・カメラを仕掛けたり、仕掛けられたり、のバカなシーンを追加して編集されたものである。
どうしょうもなく下品だ。野郎どもは糞尿、性器・玉袋なんか当たり前で見せている。笑えない。俗悪だ。見ていて気分が悪くなる。吐き気がしてきた。よくもまぁ撮影中に死亡事故が起こらなかったものだ。そんな事にチャレンジしても、何の意味もないじゃないか。お前ら、そこまでして笑いを取りたいのかぁ?
具体例を示すと・・・。
4人乗りのシーソーを設置する。そこへ獰猛な闘牛を放つ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_1.jpg
闘牛が突進してきたら、シーソーをアップさせて回避する。
ボールをいっぱい敷き詰めた囲いの中にアナコンダを放つ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_2.jpg
何度も噛まれて血まみれになりながらも、アナコンダを捕獲しようとする。
トレーラー用の巨大なタイヤを用意して、その中に入り込み、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_3.jpg
急斜面を転がる。
リムジンに乗ってやってきたメンバーたち。乗っている奴らにはナイショのドッキリだ。リムジンの中から出られないように奴らを閉じ込めて、後部の天井にあるルーフ・ウィンドウから大量の蜂を入れる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_4.jpg
大量の蜂の襲撃に悶絶するメンバーたち・・・。
頬に大きな釣り針を刺す。見ているだけで痛い。そして海に飛び込んで、自らが魚の餌になる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_5.jpg
そこにサメがやって来て・・・。
メンバーのひとりをアラブ系テロリストに扮装させる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_6.jpg
実はその扮装用のヒゲは、扮装した本人にはナイショで事前に他のメンバーたちの陰毛・ケツ毛を集めておいて、それを糊でくっつけたものだ。中には毛ジラミの奴もいた。
それで、これからテロをしに行くテロリストという役で一般のタクシーに乗る。タクシーの運転手に対してのドッキリ・カメラである。ところが運転手が拳銃を構えて逆襲してきて、テロリスト役は恐怖のあまり・・・。
実は、運転手は仕掛けておいた俳優で、テロリスト役が騙されていたのだった。
氷で作った馬の人形を用意する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_7.jpg
ズボンとパンツを下ろし、玉袋に水を塗った後、その馬にフルチンで座る。玉袋が氷にくっついて取れない状態になる。その玉袋の状態を見た他のメンバーが笑いころげる。
馬糞を食べるチャレンジをする。成功したら200ドルもらえる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_8.jpg
乾燥した馬糞なので、なかなか飲み込めない。そこでビールで馬糞を喉の奥に流し込む。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_9.jpg
息が強烈に臭い。
これは、本物のヘビと、手作りの布製の白ネズミ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_10.jpg
白ネズミのそれは、メンバーの男性器にコンドームのように装着しているもので、壁にあけた穴に壁の向こうから挿入している状態。それでヘビを煽る。ヘビは本物のネズミだと思ったのかどうか知らないが、白ネズミに噛み付く。白ネズミの中にある本体から出血して、白い布にじわりと血がにじむ。本人は激しく痛がる(当たり前だ)。それを見た他のメンバーが笑いころげる。
デカいヒルを用意する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/jn2_11.jpg
ズボンとパンツを下ろし、玉袋にヒルをくっつけて血を吸わせる。
眼球にもくっつけて血を吸わせてみる。それを見た他のメンバーが笑いころげる。
・・・と、そんな内容なのだ。
低俗でしょ。デスでしょ。吐き気がしてくるでしょ。著しい不快感・嫌悪感でいっぱいになるでしょ。他人の玉袋なんか見たくねぇよぉ・・・と思うのは私だけであるまい。それも氷にくっついたり、ヒルが吸血している袋だものなぁ。
その他にも糞尿系が多いから食欲がなくなるよなぁ。これってダイエット用の映画かよ?
こんな下品な内容だから1作目の「ジャッカス」は評論家やマスコミからは酷評されちゃっていたんだけど、さすがデスな国・アメリカ、めちゃくちゃ人気を得ちゃって、大ヒット映画になっちゃった。クソガキどもや幼稚なオトナどもから、メンバーたちはヒーロー扱いされちゃっているのである。それで2作目のこれまで出ちゃったのだ。こ〜いう映画を作るアメリカ人、こ〜いう内容に歓喜するアメリカ人って最低だよなぁ。まさに、バカでマヌケなアメリカ人による、バカでマヌケなアメリカ人のための、バカでマヌケなアメリカ映画だ。アメリカではこれをマネして死亡事故も実際に起きている。
良い子は絶対にマネしません。
映画「ジャッカス・ナンバー・2」
http://paramount_mtv.weblogs.jp/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6954
http://www.imdb.com/title/tt0493430/
暦嫌い (2)
2007年2月25日古代エジプトで始まった太陽暦は、1年を30日ずつ12ヶ月に分割し、余った残りの5日ないし6日を年の終わりにくっつけていたらしい。1年が365日であることを太陽の観測により知っていたのだった。
古代ギリシャの時代になると、1年が365日よりわずかに長い事が判明していて(正しくは365.2423日)、その小数点以下の補正の為に、1年が12ヶ月ある年が17回ある間に、1年が13ヶ月ある年が10回ばらまかれていたらしい。なんだかわけのわからない暦だな。
その後、ローマ時代となり、紀元前46年に現在の暦の原形が制定された。ローマ帝国の将軍・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定したものとされており、その名前を取って「ユリウス暦」である。
そのユリウス暦とは・・・。
1年は現在の3月から始まっていた。
第一の月(現在の3月)は31日、
第二の月(現在の4月)は30日、
第三の月(現在の5月)は31日、
第四の月(現在の6月)は30日、・・・・と、30日ある月と31日ある月が交互になっていたのだ。
最後の月(現在の2月)は残りの29日だ。
4年に一度の閏年の概念もこの時に制定され、閏年には最後の月(現在の2月)を30日にすることになった。
現在の我々が使っている暦より合理的だと言えよう。
ちなみに、1年が3月から始まっていた(現在と2ヶ月ズレていた)というなごりが月の名前に現在も残っている。たとえば、10月は英語でオクトーバー(October)と言うが、このオクト(oct)というのは「8」の意味で、本来は「第八の月」ということだったのだ。「8」の意味の「オクト」ってのを使って、8本足のタコがオクトパス(octpus)、ドレミファソラシドの8音をオクターヴ(octave)って英語で言うものねぇ。
同様に、9月のセプテンバー(September)のセプト(sept)は「7」の意味であるし、12月の Dec は「10」の意味である。
その後、ユリウス・カエサルは暗殺されてしまった。ローマ帝国の元老院は彼の功績を讃えて、彼の生まれた月である第五の月(現在の7月)の名称に彼の名前「ユリウス(Julius)」を付けたのだった。英語で7月のことをジュライ(July)と言うのは、それが元になっている。
ユリウスの後にローマ帝国を統治したのはアウグストゥスだった。この時、元老院はアウグストゥスのご機嫌を取る為に、彼の生まれた月に彼の名前「アウグストゥス(Augustus)」を付けてしまったのだ。それが第六の月(現在の8月)だ。英語で8月のことをオーガスト(August)と言うのは、それが元になっている。
ところがそれには問題があって元老院は青くなったのだ。その問題とは、ユリウスの月は31日あるのに、アウグストゥスの月はそれより1日少ない。まるでユリウスよりアウグストゥスが劣っているような・・・。そこで元老院は政治的な配慮・思惑から、無理矢理と最後の月(現在の2月)から1日を剥ぎ取って、アウグストゥスの月の最後にくっつけてしまったのである。
これが現在の8月が31日あって、2月が28日しかないという暦の起源である。それから2000年後の今でも、あの時の元老院の苦肉の策に世の中は縛られているのである。
ユリウス暦では、4年に一度の閏年を設けて、その誤差を補正していたが、それでもその誤差補正は正確なものではなかった。1年が365.25日であれば4年に一度の閏年でピッタリの補正なんだけれど、実際には1年はそれより短い365.2423日である。だから、閏年でも補正できない微妙な誤差があり、その誤差はどんどん累積されていく。塵も積もれば山となる・・・である。当初は「春分の日」が3月21日だったのに、それが少しずつ前にズレてきた。西暦1582年になると、それまでの約1600年分のユリウス暦の誤差が積もり積もって、「春分の日」が3月11日にまで前にズレていたのである。この暦をこのまま使うと、そのうちに「春分の日」が2月にズレて、1月にズレて、何万年か後にはクリスマスが「春分の日」になってしまうし、正月が真夏になってしまう。
そこで、ユリウス暦の改訂版として制定されたのが、現在、我々が使っている「グレゴリオ暦」である。西暦1582年、時のローマ教皇・グレゴリウス13世が制定したものだ。10日も前ズレした「春分の日」を元に戻す為に、いきなり10日を存在しなかったものとして、1582年10月4日の翌日を1582年10月15日としたのだった。
更には、今後のズレを解消する為に、西暦の年数が100で割り切れる年は閏年にしないが、400で割り切れる年は閏年にするというルールも決められた。ってことで、今から7年前の西暦2000年に、我々は、その400年に一度という貴重な閏年を経験したことになる。
それでもまだ誤差は残っている。現行の「グレゴリオ暦」でも完璧ではないのだ。3000年で1日だけズレる計算になる。その補正に関するルールは今もって何も決められていない。今後、近い将来か、遠い将来か、この問題を誰かが解決してくれるのだろうか?
暦嫌い (1)
2007年2月24日
おぉ〜っと、今月は2月だった。今月は28日までしかないぞ。
月末までに仕上げて納入するという契約で請負った仕事があったんだけど、今月って28日までしかない!ってことに今になって気がついて、かなりあわてている私であった。
月末までに来月分の家賃を振込まなければならない皆さんはご注意を。
なんで2月だけが28日なんだよ?
なんで30日ある月もあれば、31日ある月もあるんだぁ?
30日の月が2月、4月、6月、と偶数の月というわけでもなく、9月、11月も30日でしょ。なんでこんな不規則なルールがまかり通っているんだぁ?
まぎらわしいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
このように、現行の暦に不便さを感じている人は実際に多くて、いくつかの改革案が出ているようだ。しかし、どの案も採用されることがなく、425年も前に制定された「グレゴリオ暦」を今でも使っているのである。
私が最もこれはイケてると思った改革案はこれでだ。
「1年を13月にして、どの月も28日にする。」
これは便利じゃなかろうか?
毎月が一律に28日なんだもの、今月は30日だったか、31日まであったかなんかを気にすることがなくなる。28日ってのは7日の倍数だから、1ヶ月はぴったりと4週間だ。ってことは、たとえば1月1日を月曜日だとした場合、どの月でも7日、14日、21日、28日が日曜日だ。かなりスッキリする。翌年だろうが、10年後だろうが、100年後だろうが、毎月、7日、14日、21日、28日が日曜日だ。カレンダーはほぼ不要になるであろうし、カレンダーが必要な場合はそれ以前の年のカレンダーをそのまんま再利用できちゃう。地球にやさしいエコロジーな暦なのだ。
それで、
28日 × 13 = 364日
ってことで、1年には1日だけ足りない。だから、この不足分の1日を、13月の最終日の次の日として置いて、どの月にも属さなくて曜日もつかない空白の日とする。この日に何かシャレた名前をつけて、特別休暇の日にでもしちゃえば良い。
勿論、従来の4年に一度の閏年のルールは残しておく。4年に一度、空白の日を2日続きにしちゃうのだ。
現行の暦は、1582年にローマ教皇のグレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」である。紀元前46年にローマ帝国のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定した「ユリウス暦」の改良版である。そのルーツには古代ギリシャや古代エジプトの太陽暦なんかがあったわけであるが、現行のグレゴリオ暦がこのようにまぎらわしくて不便である元凶は、ユリウス暦にあったのだ。それには当時のローマ帝国の政治的な意味があった(詳しくは後述)。
今さらローマ帝国の政治色を暦に組み込んでいてもしょうがないじゃないか。ユリウス暦が制定されて2000年以上が経過しているんだから、そろそろ、暦を使い易いものに改訂してもいいんじゃなかろうか?
(つづく)
月末までに仕上げて納入するという契約で請負った仕事があったんだけど、今月って28日までしかない!ってことに今になって気がついて、かなりあわてている私であった。
月末までに来月分の家賃を振込まなければならない皆さんはご注意を。
なんで2月だけが28日なんだよ?
なんで30日ある月もあれば、31日ある月もあるんだぁ?
30日の月が2月、4月、6月、と偶数の月というわけでもなく、9月、11月も30日でしょ。なんでこんな不規則なルールがまかり通っているんだぁ?
まぎらわしいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
このように、現行の暦に不便さを感じている人は実際に多くて、いくつかの改革案が出ているようだ。しかし、どの案も採用されることがなく、425年も前に制定された「グレゴリオ暦」を今でも使っているのである。
私が最もこれはイケてると思った改革案はこれでだ。
「1年を13月にして、どの月も28日にする。」
これは便利じゃなかろうか?
毎月が一律に28日なんだもの、今月は30日だったか、31日まであったかなんかを気にすることがなくなる。28日ってのは7日の倍数だから、1ヶ月はぴったりと4週間だ。ってことは、たとえば1月1日を月曜日だとした場合、どの月でも7日、14日、21日、28日が日曜日だ。かなりスッキリする。翌年だろうが、10年後だろうが、100年後だろうが、毎月、7日、14日、21日、28日が日曜日だ。カレンダーはほぼ不要になるであろうし、カレンダーが必要な場合はそれ以前の年のカレンダーをそのまんま再利用できちゃう。地球にやさしいエコロジーな暦なのだ。
それで、
28日 × 13 = 364日
ってことで、1年には1日だけ足りない。だから、この不足分の1日を、13月の最終日の次の日として置いて、どの月にも属さなくて曜日もつかない空白の日とする。この日に何かシャレた名前をつけて、特別休暇の日にでもしちゃえば良い。
勿論、従来の4年に一度の閏年のルールは残しておく。4年に一度、空白の日を2日続きにしちゃうのだ。
現行の暦は、1582年にローマ教皇のグレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」である。紀元前46年にローマ帝国のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定した「ユリウス暦」の改良版である。そのルーツには古代ギリシャや古代エジプトの太陽暦なんかがあったわけであるが、現行のグレゴリオ暦がこのようにまぎらわしくて不便である元凶は、ユリウス暦にあったのだ。それには当時のローマ帝国の政治的な意味があった(詳しくは後述)。
今さらローマ帝国の政治色を暦に組み込んでいてもしょうがないじゃないか。ユリウス暦が制定されて2000年以上が経過しているんだから、そろそろ、暦を使い易いものに改訂してもいいんじゃなかろうか?
(つづく)