映画嫌い (215)
2007年12月3日本日のクズ映画は2007年の邦画「大日本人」だ。松本人志・第一回監督作品ってことでちょっとだけ話題になったアレである。主演も松本人志だ。変身ヒーローもののナンセンス・パロディである。あまりにもくだらなくて、いやぁ〜な気分になる映画だぞ。
佐藤氏(松本人志)への密着取材インタビューのシーンが続く。
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そのインタビューでの受け答えによって、佐藤氏の日常生活が次第に明らかになってくる。佐藤氏は妻子と別居中で、現在は都内のボロの一軒家に飼い猫と一緒に暮らしている。この佐藤氏こそ、防衛庁からの要請で変身する正義の味方なのだ。神主の祈祷の後に佐藤氏に高圧電流を流すと、佐藤氏は巨大化してして「大日本人」に変身し、怪獣と戦うのだ。
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佐藤氏の祖父である四代目「大日本人」が現役で活躍していた時代は、正義のヒーロー「大日本人」の全盛期だったが、その後、「大日本人」の人気には陰りが出てきた。佐藤氏の父である五代目「大日本人」は、より巨大化しようと電流を多く流し過ぎた結果、感電死してしまった。それを継いで六代目「大日本人」になったのが佐藤氏である。今となっては、「大日本人」は日本国民からは冷ややかな視線で見られる存在に没落してしまっている。時には激しいバッシングさえも受ける。
一方、老人介護施設で暮らす四代目は、認知症の症状が著しく進行し、わけもなく「大日本人」に変身して、巨大な体で街中を徘徊し、住民たちからヒンシュクをかうのだった。
今の佐藤氏には女性マネージャーが付いていて、彼女の営業活動に支えられ、企業や商品の広告を「大日本人」の体の一部に描いて怪獣と戦い、その宣伝広告費を副収入としている。
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そんなある日、強力な怪獣が出現した。佐藤氏は変身して戦うが・・・。
・・・くだらないよぉ、つまらないよぉ。支離滅裂だよぉ。何なのぉ、コレ?
日常の中にいる非日常的ヒーローのそのナンセンスさで笑いを取ろうとしているのだろうけれど、こんなのぢゃ、全然笑えないってば。これはナンセンスというものの悪い例だろうなぁ。その場の思いつきだけで作ったような、その浅いナンセンスで笑えってのが無理だ。テレビ番組で見る松本人志のナンセンスなボケには、時にはスゴい発想しているなぁと感心させられる事もあるんだけれど、この映画は全然なっとらんなぁ。最後にはウルトラマン・シリーズのパロディのようになって、それでナンセンス・コントやっちゃっているんだけれど、あれで笑えた人って、この地球上に存在するのかね? この人、映画なんか作っていないで、「ひとりごっつ」のようなテレビ番組をやっていたほうがいいのではないかい?
邦画「大日本人」
http://www.dainipponjin.com/