映画嫌い (216)

2007年12月9日
 
本日のクズ映画は1974年のスウェーデン映画「クリスチーナ・リンドバーグ in アニタ (Anita)」だ。 当時、日本では「異常性欲アニタ」のタイトルで成人映画、つまり18歳未満入場禁止のポルノ映画として劇場公開されている。
 
色情狂の少女・アニタがある青年と出逢い、不感症のアニタがオルガスムスを得るまでの出来事を描いた・・・、と言っても、しょせんはポルノであるから、ろくなストーリーなんかない。意味もなく、脈絡もなくアニタが脱ぐ。そしていろいろなシチュエイションでいろいろな男とファックする。単にそれだけだ。ろくにストーリーもなくても、おネェちゃんが脱いでエッチな行為をするだけでポルノ映画は成立しちゃうという、そ〜いう古典的な見本だよなぁ。
 
主演のアニタを演じているのがクリスチーナ・リンドバーグ(Christina Lindberg)という女優さんだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/anita.jpg
それまでのポルノ映画に出てくる女優さんって、ケバいオバちゃんばかりだったものの、このような可愛くて若い女性(私は可愛いとは思わないなぁ)が出ているってことはひとつの事件だったようだ。彼女はこの映画で人気が出て、日本の週刊誌のグラビアにも彼女の裸体が何度も掲載されていたらしい。「清純派ポルノ女優」と呼ばれていたそうであるが、ポルノ女優に「清純」とかそんなのありなんだろうか? (最近では「清純派アナル&スカトロ女優」って呼ばれているAV女優さんもいるようだけど、清純な人がアナル・ファックやスカトロ・プレイなんかしないだろ。)
 
で、私の見たやつは、モザイクもボカシもないノー・カットのモロ見えのオリジナル版だったが、露出度は著しく低い。男性の陰茎が見えるシーンはあるが、女性の具が見えるシーンはない。陰毛に隠れて見えない状況だ。勿論、局部が結合しているシーンもない。だから、ポルノとしては随分とおとなしいのだ。アニタが男性の股間に顔をうずめるシーンは何度かあるけど、ずばり陰茎をくわえているシーンがないのだ。だから、古典的ソフト・ポルノでしかなく、ハードコアなものを期待してこの映画を見ても失望するだろうな。当時はそのような風潮だったのかなぁ? いや、ほぼ同じ時期に「エマニエル夫人」ってなモロな映画があったものなぁ。
あれから35年近く過ぎ、ポルノも多様化している今、この映画はポルノの歴史的通過点という価値しかないであろう。っていうか、ポルノ映画で歴史の勉強してもしょうがないだろ。そ〜いう意味で、この映画はクズなのである。
 
 
「クリスチーナ・リンドバーグ in アニタ (Anita)」
http://www.ne.jp/asahi/betty/boop/anitasweden.htm
http://www.7andy.jp/dvd/detail?accd=D0044973
 
 

 
 

 
 
 

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