謹賀新年。
 
今回の1曲目はエアロスミス(Aerosmith)である。
「ドロー・ザ・ライン (Draw The Line)」のギターのフレーズが「カエルの唄がぁ〜♪」にそっくりという話題ではない。
初期の名曲、「ドリーム・オン (Dream On)」だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/DreamOn.mp3
初めてこの曲を聴いた時、私はブッ飛んだ。実に良くできている曲なんだもの。ところが、このバンドの他の曲は、トンデモなくつまらない。私の頭の中では、エアロスミスは「ドリーム・オン」の一発屋である。
 
そのフレーズにそっくりな曲をやっているのは、以前にもちょっとだけ話題にしたことのあるオランダのバンド、アース・アンド・ファイアー(Earth & Fire)である。米国のアース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)とは無関係のバンドだ、念のため。
アース・アンド・ファイアーはポップ・バンドとしてデビューして「シーズンズ (Seasons)」というヒット曲を出し、その後、1970年代の前半から半ばまではプログレな音のアルバムを出して、我々、プログレ・ファンを熱くさせたバンドである。「アトランティス (Atlantis)」というアルバムは私も大好きだなぁ。ボーカルのジャーネィ・カーグマン(Jerney Kaagman)が綺麗だったよなぁ。
1970年代の後半には、アース・アンド・ファイアーは当時に流行していたディスコ・ポップな音に変化しちゃって迷走しちゃう。そんな時に出たアルバムが「アンドロメダ・ガール (Andromeda Girl)」だった。タイトル曲の「アンドロメダ・ガール」のみ、生ストリングスを導入して歌い上げる曲だったもので、その曲のだけは評価は高かったものの、他の曲はことごとくポップでつまらないのだ。これでアース・アンド・ファイアーはプログレ・ファンから見捨てられてしまう。本国、オランダではその後もヒット曲を連発するんだけどね。
で、その曲「アンドロメダ・ガール」の半ばに、前述の「ドリーム・オン」にそっくりなメロディが出てくるのである。
それが、コレだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/AndromedaGirl.mp3
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (219)

2008年1月11日
 
本日のクソ映画は2007年の英国映画「28週後... (28 Weeks Later)」だ。
いい加減にせぇ〜よ。だって、またしてもゾンビ映画なんだもの。「バイオ・ハザード」シリーズや、前述の「アイ・アム・レジェンド」と同様な、ウィルス感染者がゾンビ化して襲ってくるパターンである。も〜ぉ、こ〜いう映画には飽き飽きしているんだがなぁ。ふらふらと徘徊するゾンビではなくて、「アイ・アム・レジェンド」のあれと同様に、全力疾走してきて体当たりしてくるアクティヴなゾンビだ。
そろそろ、これも日本で劇場公開されるんじゃなかったっけ? ってことで、今後にこの映画を見る予定の人は、以下を読まないように。
  
舞台はイギリスのロンドン。未知のウィルスに感染した者が狂暴化して人を襲う。襲われた人も感染し、感染者がネズミ算式に増えていく。
ロンドンの住宅地に住んでいたジョンとその妻のアリスは、家を放棄して感染者の襲撃から逃げてきた。ジョンの2人の子供は学校の旅行で海外に行ったまま戻ってこない状況だった。同様に感染者の襲撃から逃れてきた数人と、ロンドンの郊外にある一軒家に潜んで、そこで共同生活を初めたのだった。ドアと窓を完全に封鎖し、暗闇の中でロウソクの火をともしながら、みんなで食事をとる。食材の在庫も残り少なくなってきた。ワインも最後の一本だ。
感染者たちがその家を襲撃してきたのだ。ドアを破って侵入してきた狂暴な感染者たちは、次々と同居人たちを殺していく。ジョンは窓から外に逃れたものの、感染者たちが全力疾走で追いかけてくる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater01.jpg
アリスは家に取り残されたままだ。アリスを助けたくてもそれは無理な状況だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater02.jpg
ジョンは妻を見捨てて、走る走る。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater03.jpg
そして、川に泊めてあったボートに飛び乗って逃げるのだった。
 
ウィルス発生から15日後、軍隊の出動によって感染地域は隔離され、28日後には感染地区は壊滅。5週間後にはほとんどの感染者は餓死。11週後にアメリカ軍とNATO軍がロンドンに介入して治安維持活動を開始。24週後には復興活動が始まった。

そして、28週後のロンドン・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater04.jpg
軍隊の指導により、ロンドンの中心部のビル街が安全地区となって、そこで復興活動が始まっていたのだ。生存者がそこに集められ、感染検査をされて、それにパスした者には住居と食事と仕事が与えられた。15000人が住むその安全地区は完全に外部から遮断され、軍隊が厳しい監視を行なっている。各ビルの屋上には多数の狙撃部隊が配置され、24時間体制で感染者の侵入を阻止しているのだ。ウィルスの正体もいまだに解明されておらず、ウィルスが再度の猛威を奮う危険性すらある状況だった。

生き延びたジョンも安全地区に収容されていた。そして、彼はライフラインのメンテナンスの仕事を与えられていた。
そんなところに、ジョンの2人の子供が、スペインの難民キャンプから帰ってきた。2人は無事だったのだ。娘のタミーと息子のアンディの姉弟だ。再会を喜ぶ親子3人。ジョンは妻のアリスとの別れの状況を2人に告げる。ジョンは自分が妻を助けることができなかったことを大いに悔いるのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater05.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater06.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater07.jpg

翌朝、タミーとアンディは、かつて自分たちの住んでいた家に行ってみようと、警備の目を盗んで安全地区から脱走する。そして、放置されていたピザ屋のバイクに乗って自宅にたどり着く。すると、その家には、なんと母親・アリスがいたのだ。アリスは生き延びて、自宅に戻っていたのだった。ジョンはふたりがいなくなっていることを警備に通報すると、軍隊がその自宅までヘリで急行し、ふたりとアリスを収容する。

安全地区に戻って、アリスは感染検査を受ける。すると、アリスの血液の中にウィルスを検知するのだが、なぜかアリスは発病していないのだ。女医のスカーレットはアリスがなんらかの抗体を持っているのだと直感する。アリスの血液からワクチンが作れるのではないかと。そしてアリスは医療施設の中で拘束・隔離されるのだった。
一方、ジョンはアリスが生きていたことを教えられるが、アリスが感染していることは知らされていなかった。ジョンはアリスに会いたい気持ちでいっぱいになり、自分がメンテナンスの仕事で使っているパスのカード(どこにでも入ることができる権限のあるカードだ)を使って、アリスが隔離されている部屋を密かに訪問してしまう。そしてジョンは熱烈にアリスにキスを。それでジョンはウィルスに感染してしまったのだ。ジョンは急に狂暴な獣となり、アリスを殺し、駆けつけた警備員たちをも次々に襲う。そして感染が次々に拡大していく。
軍隊は非常事態を宣言し、狙撃部隊に感染者の狙撃を命令する。しかし、走って逃げる人々とそれを追う感染者が入り乱れて、どれが感染者なのかわからない。そこで、感染・非感染にかかわらず全員射殺の命令が下り、その場は大虐殺の光景と化すのだった。それでも事態を収拾できない軍隊は、安全地区を空爆によって壊滅させる命令を下す。
タミーとアンディは、女医のスカーレットと、狙撃手のひとりのドイルに助けられて逃げる。アリスの息子であるアンディにも抗体があるのではないかとスカーレットは考えた。彼女ら一行は空爆の直前に安全地区から脱出して外界へ逃げるが、一行は軍隊から追われ、感染者たちからも追われる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater08.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater09.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater10.jpg
逃亡中に、ドイルは軍隊の火炎放射で死亡し、スカーレットは感染者に襲われて死亡する。タミーは感染した父・ジョンに襲われそうになる。タミーとアンディのふたりの逃亡劇の結末は・・・。
 
 
ロンドン市が撮影に全面的に協力しましたぁ・・・ってな映画だなぁ。ロンドンのお馴染みの街角があちこちに出てくる。(但し、ピカデリーの周辺が出てくるシーンってのがないよなぁ)
それにしてもつまらん映画だねぇ。「アイ・アム・レジェンド」がニューヨークを舞台であったのに対して、こっちの映画はロンドンが舞台で、同じような状況の感染ゾンビ映画だから、「アイ・アム・レジェンド」のスピンオフ版のようにしか見えないのである。どちらが面白いか?と考えても、どちらもくだらなくて果てしなく面白くないのだ。たいしたストーリーもなく、襲ってくるゾンビからの逃亡劇として終わっている単調な内容だ。ダリオ・アルジェント監督のイタリア映画「ゾンビ (Zombi - Dawn Of The Dead)」における襲ってくるゾンビからの逃亡劇とほとんど同じで、その映画「ゾンビ」から30年経過しているのに、ほとんど何も進化していない内容の映画なのが非常に情けない。最後にヘリコプターに乗って飛び去って、その後が何なのかわからない尻切れトンボで終わっているのは、どちらの映画にも共通しているしなぁ。

それで、なぜか、こっちの映画では、ラスト・シーンはパリになっていて、パリを感染ゾンビたちが走り回っている姿で終わっている。これ、なんなんだろうねぇ?
その、最後のシーンがこれなんだけれど、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/28WeeksLater11.jpg
これって、パリのエッフェル塔の、セーヌ川を挟んだ向かい側にあるシャイヨー宮だよねえ。パリに観光に行ったら必ず寄る場所だ。この場所に立って、エッフェル塔をバックに記念撮影をするという、定番の場所なんだもの。私もこの場所で記念撮影した恥ずかしい経験があるなぁ。それにしても、なんでこんな場所を感染ゾンビな皆さんが走り回っているのだろうか?
 
 
映画「28週後...」
http://movies.foxjapan.com/28weekslater/
 
 

 
映画「28週後...」は映画「28日後... (28 Days Later)」の続編なんだそうだが、私は「28日後...」のほうは見ていない。知人から聞いた話によると、「28日後...」のほうが「アイ・アム・リジェンド」に似ているそうだが、この手の映画にそんなに需要があるわけ?
次回は「28年後... (28 Years Later)」ってな企画かな?
 

 
 

映画嫌い (220)

2008年1月12日
 
本日のクズ映画は2007年のドイツ映画「Das Inferno - Flammen Uber Berlin」だ。日本では未公開の映画である。火災パニック映画だ。いや、パニック感がないから、単に火災映画って言うべきか。
 
舞台はドイツのベルリン。市内中心部にはタワーがそびえ建っている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno1.jpg
タワーの上部には球状の施設があって、その中央部の階は地上から207メートルの位置にある展望レストランになっており、その下の階は展望フロアーになっている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno2.jpg
営業中のそのレストランの天井裏で漏電し、火災が発生してしまう。その火が引火して、レストランの厨房で爆発が起こり、レストランは火の海と化す。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno3.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno4.jpg
客も従業員もパニック状態だ。先を争って逃げる客を乗せたエレベーターは下降中に脱落してしまう。タワーの最上部に設置されていたエレベーターを巻き上げるモーターも落下してしまい、その時、タワーの内壁にある非常用のらせん階段をモーターが直撃し、破壊されてしまうのだった。これでエレベーターも非常用階段も使えなくなってしまった。
ベルリン消防局が緊急出動する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno5.jpg
しかし、消防隊がタワーに登って消火・救助する手段がない。上空には強風が吹いているのでヘリも使えない状況だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno6.jpg
このままでは球体を支えている鉄のベルトが熱で破断して、球体が落下し、タワーも崩壊してしまう。設計者の計算では残り時間はあと90分だ。火災を消火して残った人々を助ける手段は・・・?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dasinferno7.jpg
 
 
炎の中に取り残された人々の人間模様と、消火活動をする消防士を描いた火災もの映画で、そのタイトルに「インフェルノ」って単語が入っているから、誰でもあの映画「タワーリング・インフェルノ」を思い浮かべるだろうなぁ。スティーヴ・マックィーンやポール・ニューマンが出ていたあの映画だ。最後にはビルの最上部にある給水タンクを爆破させて、その水の落下で消火させちゃうというキテレツ映画だったよなぁ。この映画はあれのパクリなのか、あるいはリメイク版として作られたのかは知らないが、あれに比べると、この映画はめちゃくちゃショボイのである。火災の模様がショボくてぜんぜんパニック感もデンジャラス感もない。随分とのんびりしているシーンがあるものだから、緊迫感が全くないのだ。客や従業員や消防隊の人間関係もめちゃくちゃショボいんだよなぁ。そ〜いう人間関係(どんな関係なのか、アホらしくてここで書く気になれない)をストーリーの中に入れちゃっているのが邪魔でしょうがないんだもの。当然ながら、脇役に、身勝手なレストラン支配人や、自分だけが助かろうとするわがままな客がいたりするわけだ。客の中に、偶然、看護婦がいて手当てしてくれたり、そのようなありきたりのストーリーってのがすごくバカらしい。ストーリーに矛盾も多いしなぁ(2時間もしないうちにタワーが崩壊するはずなのに、昼間だったベルリンが、いつのまにか深夜になっているんだもの)。それに、低予算で作ったセコさがあちこちに垣間見れるしなぁ。すなわち、すっごいC級映画なのである。見る価値なんかありゃしない。今どき、なんでこんな映画を作る必要があったわけ?と思うのは私だけであるまい。
 
 
映画「Das Inferno - Flammen Uber Berlin」
http://german.imdb.com/title/tt0800028/
 
 

 
こんなセコい映画なのに、この映画もなぜか日本で劇場公開する計画がなされているらしい。やめたほうがいいんぢゃないのぉ?
で、日本で劇場公開する時、邦題が何ってのになるんだろう?
 
ちなみに、この映画で火災現場となっているタワーはベルリンに実在する。「ベルリンタワー」または「ベルリンテレビ塔」の名前で呼ばれている。
http://homepage3.nifty.com/michicchi/yourpho3.htm
映画の中の空想の世界とはいえ、実在のタワーを火災の現場にしちゃって、観光客の不安を煽っていいんかい? 私も10年くらい前にこのタワーに昇ったことがあるぞ。
タワーの公式サイトはこちら。
http://www.berlinerfernsehturm.de/
 

 
 

映画嫌い (221)

2008年1月13日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「テラビシアにかける橋 (Bridge to Terabithia)」だ。お子ちゃま向けのディズニー映画である。キャサリン・パターソン作の同名児童文学を映画化したものだ。当然、オトナな我々が見ても楽しめるわけもなく、バカバカしいだけの映画である。子供が見ても退屈すぎる映画だろうなぁ。日本では今月の26日から劇場公開されるようだ。今後、これを見ようと思っている人は以下を読むではない。
 
米国のイナカ町に暮らす小学校5年生の少年、ジェスが主人公だ。ジェスの家は父母と4人兄弟の6人暮らしだ。家では家族から疎外され、小学校ではクラスの仲間にいじめられ、彼には居場所もなく、ひとりで絵を書いて過ごす毎日だった。ある日、同じクラスにレズリーという名前の少女が転校してきた。空想力いっぱいの少女だ。レズリーの家はジェスの家の隣だった。ふたりはすぐに仲良しになる。ふたりは家の裏にある森の中に探検に出かけ、そこに秘密基地を作り、ふたりだけの空想の王国「テラビシア」を創り上げた。現実の世界ではまわりの人間にうまく溶け込めなくて疎外されるふたりであったが、森の中の「テラビシア」ではふたりは王と女王だ。架空の敵と戦い、国を治める。ふたりは互いに、初めて心を許しあえる存在になった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/terabithia.jpg
ところが、ある日、ジェスが留守にしている間に、レズリーはひとりで森の中に行き、雨で水量が増している小川に流されて、それでレズリーは死んでしまうのだった。悲しみにくれるジェス。そして・・・。
 
 
う〜ん・・・、現実と空想がオーバーラップする倒錯した世界のテラビシア王国ってのが、いくら子供相手の映画だとしても幼稚すぎるんだよなぁ。見ていると飽き飽きしてくるぞ。
それで、このまま何もなくまったりと終わってしまうかのように見せておいて、突然とレズリーが死んでしまうんだもの。それはかなりショッキングな事ではあるし、ジェスの悲しむ気持ちもわかるよ。見ている者はそこで泣けってことだろう。でもねぇ、その後のストーリーが暴走しちゃっているんだよなぁ。どのように暴走しちゃっているのかは教えないけれど、無理矢理とハッピーエンドの方向にベクトルを向けたかったんだろうなぁ。けれども、あのような事(どんな事なのか見ていない人にはわからんだろうが)に何の意味もないだろう。ジェスにとっての救いにもなっていないし、結局は誰も救われていないじゃないか。あんなのは単なる子供だましでしかないぞ。いんちきファンタジーはクソくらえ!
 
 
映画「テラビシアにかける橋」
http://www.terabithia.jp/
 
 

 
ちなみに、この映画を作ったのは映画「ナルニア国物語」の制作スタッフである。2匹目のドジョウに失敗しちゃったんだね。
 
レズリーを演じていた少女(アンナソフィア・ロブ AnnaSophia Robb)、10年後くらいに人気女優さんになれていたらいいね、と、ひそかに応援したい気持ちにはなったな。
 

 
 

映画嫌い (222)

2008年1月14日
 
本日のクズ映画は2007年の韓国・米国合作映画「ドラゴンウォーズ (D-War)」だ。実質的には韓国側が制作して米国人俳優に演技させた形だな。
今年、日本でもこの映画が劇場公開される動きがあるそうだが、私はこの手の映画には全く興味ないので、今後どうなるのかは知らない。ドラゴンもののエセ・ファンタジーには吐き気がするもの。
 
まずは前置き。この世には500年毎に運命の女性が誕生する。その女性とは、伝説の大蛇「イムギ」を「ドラゴン」に変身させるパワー源「ヨイジュ」を持っているのだ。500年に一度、天に認定された一匹のイムギだけがドラゴンになれるというシステムになっている。善のイムギは宇宙を守護する力となり、悪のイムギはこの世の破壊の力となる。天に認定されなかった邪悪なイムギは自分がドラゴンになる為に、ヨイジュをゲットしようと運命の女性を狙ってくる。
500年前の朝鮮、運命の女性がある村に誕生した。ナリンという名前の女性だ。邪悪なイムギ「ブラッキ」がナリンを狙ってやってくるという、事の経緯を知っている老師・ポチョンは、弟子の戦士・ハラムにナリンの護衛を指示する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar1.jpg
ナリンとハラムはデキてしまった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar2.jpg
そんな時に、ブラッキの手下の大軍が、ナリンを捕らえに村を襲ってきた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar3.jpg
ポチョンもハラムも大軍と戦うが、村は壊滅。ナリンを連れて逃げたハラムをブラッキが追ってくる。追いつめられたふたりは、崖から海に身を投げてしまうのだった。ふたりとも死んでしまい、ブラッキはドラゴンになれるチャンスを失ったのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar4.jpg
以上が長い前置き。

それから500年後の現在の米国、ロサンジェルス。ブラッキはふたたびドラゴンになるチャンスを狙って、運命の女性を探していた。
主人公はテレビ局CGNNのレポーター、イーサンだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar5.jpg
イーサンは事の経緯を骨董店のオヤジ、ジャックに教えられていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar6.jpg
ジャックは老師・ポチョンの生まれ変わりで、イーサンはハラムの生まれ変わりだと教えられた。「今度は失敗できないぞ」とジャックに言われる。
そこで、イーサンは運命の女性を探し出そうとする。サラという名前で、肩に竜のアザがある女性らしい・・・。
 
 
荒唐無稽のバカ映画である。あまりにも幼稚くさくて、真面目に見ているのがバカらしくなってくる。
その後のストーリーは、誰にでも想像がつく通り、イーサンはサラを見つけ出し、イーサンとサラの逃亡劇になっちゃう。ブラッキの手下の大軍がふたりを追って、ロスの市街地で米軍との交戦になっちゃうってな具合だ。最後には善のイムギがドラゴンになって昇天しちゃう底ヌケ脱線・噴飯もののインチキ・ファンタジーになっている。昇天するシーンをデキソコナイのCGでわけもなく長々と見せられてしまい、めちゃくちゃイライラしてくるぞ。悪の軍団には翼竜みたいなやつとか、スターウォーズにでも出ていたような恐竜タイプの獣が多数出てくるし、イムギってのがあんな怪獣なわけで、もうアホらしいったらありゃしない。まるで三流怪獣映画だものなぁ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar7.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar8.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dwar9.jpg
CGも特撮もぜんぜんなっておらんし、テンポも悪い。それに無駄なシーンも多過ぎだ。その上、イーサン役の俳優も、サラ役の俳優も単に胡散臭いだけの大根なんだもの、酷いよなぁ。こ〜いうバカ映画は、友人らを家に集めて、酒でも飲みながら、「なんでやねん!」、「そんなアフォなぁ〜!」とみんなでツッコミを入れながら見るに限るぞ。
 
で、大砲などまだ存在していなかった1507年の朝鮮で、なんで互いに大砲をぶっ放して戦闘をやっているんだろうか? これって、朝鮮民族が得意とする「歴史捏造」の一環だろうか?

それにしても、ブラッキだなんて、そ〜いうバカらしい名前、どうにかならんのかよ?
こ〜いうバカ映画を作る奴らは、お仕置きだべぇ〜!
 
 
映画「ドラゴンウォーズ」
http://www.younggu-art.com/dragonwars/index_dwar.htm
 
 

 
追記:
この映画は2008年11月29日から日本で「D-ウォーズ」のタイトルで劇場公開されるようだ。
 

 
 

映画嫌い (223)

2008年1月15日
 
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「P2」だ。原題も同じく「P2」である。ビルの地下2階の駐車場ってな意味だな。
 
クリスマス・イブの夜のニューヨーク。遅くまで残業していたアンジェラは、家族との食事の約束があるので帰ろうと会社を出て、自分の車を置いてある同ビルの地下2階の駐車場に向かう。その時、アンジェラは警備員のトムに襲われて、駐車場の隅にある警備員室に監禁されてしまうのだった。アンジェラは鎖でつながれて脱走できない状況になる。そして、トムはささやかなクリスマスのディナーをアンジェラに出すのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/p2_1.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/p2_2.jpg
スキを見つけてアンジェラは逃げ出すものの、地下4階まである駐車場のドアはすべてロックされて外には出られない。携帯電話の電波も届かなくて外とは連絡がとれない。クリスマス・イブで他に誰もいないビル。閉鎖された駐車場の中をアンジェラは逃げるが、トムが執拗に追いかけてくる。そして・・・。
 
あまりにもバカバカしいぞ。なぜにトムがアンジェラを監禁したのか理由がさっぱり見えてこない。単に頭のいかれた奴が警備員をやっていただけじゃん。そんな頭のいかれた奴のバカな行動を見せられても何の意味もない。結末だって容易に推測がつく。アンジェラの逆襲でトムは残酷な死に方をして、アンジェラは助かる、そ〜いう結末しかないだろ。見ていたら、盛り上がりもなく、何のヒネリもドンデン返しもなく、本当にそれだけで終わっているんだもの、バカバカしいよなぁ。
 
以前にここに書いたバカ映画「ハイ・テンション」を制作していたアレクサンドル・アジャが、この映画の制作・脚本・脚色をやっている。タイトルに逆行するようなあのテンションが下がりまくる映画も酷かったけれど、この映画もめちゃくちゃ酷いねえ。ホラーにもサスペンスにもなっていないし、ろくにストーリーもないんだもの。
 
そんなくだらない映画なのに、今年(2008年)の3月の後半から、この映画は日本でも劇場公開させるらしい。こんなクズ映画は絶対に見に行くなよ。主演のアンジェラ役のレイチェル・ニコルズ(Rachel Nichols)もさっぱり魅力的に見えないしな。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/p2_3.jpg
 
 
 
映画「P2」
http://www.p2themovie.com/
 
 

 
 

 
 

ボツになった曲嫌い

2008年1月17日
 
本日はヒミツの日記に記述。
一般人は見られません。
 
 
 
 
 
 

映画嫌い (224)

2008年1月18日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」だ。日本では劇場公開済みだったよね。これも毎度毎度のディズニー映画である。子供向けの幼稚な宝探しゲームってなところだ。
 
主人公のベン・ゲイツが、自分の先祖がリンカーン大統領暗殺の首謀者だったという汚名をはらす目的を兼ねて、次々に手がかりを得ながら、宝探しをするという、一種のロール・プレイング・ゲームみたいな・・・、そ〜いう、ツカミどころがない、退屈でつまらない映画なわけだ。そんなに世の中、うまくいくわけがないぢゃん!とツッコミを入れながら見ている我々を置き去りにしながら、どんどんストーリーは暴走しちゃっている。英国のバッキンガム宮殿に侵入して、女王の机から手がかりの碑を盗んだり、ホワイトハウスの大統領執務室にある大統領の机にも同様のことをやろうとしたり、更には米国大統領を誘拐しようとしたり・・・と、もう荒唐無稽すぎて、みすぼらしいほど散漫なのだ。それに、別居中の彼女や、別れた両親までからんでくるし、
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/nationaltresure2.jpg
宝を横取りしようとする悪者も出てくる。それらのどの役どころも大雑把すぎるんだものなぁ。冒険ものなのに、手に汗握るってなシーンもないし、笑えるシーンもない。とてつもなく貧弱な映画だ。見ているのがつらくなってきたもの。そ〜いうのはエンターティメントとは言えないぞ。

前作、「ナショナル・トレジャー」は試写会で見たことがあるんだけれど、あまりにもつまらない映画だったので、途中で会場を出てしまったものなぁ。今となっては、あの時に試写会で見た前半部分がどんな映画だったか全く記憶がない。宇宙人に誘拐されて記憶を消されてしまったんだろうか?
 
 
映画「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」
http://www.disney.co.jp/movies/nt2/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (225)

2008年1月20日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「ネクスト (Next)」だ。主演は毎度毎度のニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)である。この映画は日本では今年のゴールデンウィーク映画として劇場公開されるようだ。今後にこのアホらしい映画を見る予定の人は以下を読まないように。
 
主人公はラスベガスでマジシャンをやっているクリス・ジョンソンである。芸名はフランク・キャデラックだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/next1.jpg
クリスには、2分後に自分の身に起こる事を予知できる特殊能力がある。生まれつきのその能力によって、自分の危機を回避できて、自分の運命を良い方へコントロールできるのだ。仕事がない時のクリスは、その能力を使って、カジノで地味に小金を稼いでいる。派手に勝つと怪しまれるのはクリスにもわかっていた。

クリスの持つその特殊能力に気が付いて秘かに調査していたFBIの女性捜査官、ケリーがクリスに接近してきた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/next2.jpg
ケリーはクリスにFBIへの協力を依頼してきたのだった。ロシアで盗まれた核兵器が米国に持ち込まれ、それがテロに使われようとしているので、その発見にクリスの能力を使いたい・・・と言うのだ。ところが、クリスはその場から逃亡してしまう。執拗にクリスを追うケリー捜査官らFBI。
FBIがクリスを捜しているという情報は、テロリストにも流れた。テロリストにとって、クリスの能力は邪魔だ。クリスはテロリストの刺客からも追われるのだった。

クリスは一目惚れした女性・リズの車に乗ってラスベガスから出て逃亡する。リズも次第にクリスにひかれていく。リズは事情を知らないのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/next3.jpg
クリスを追うFBIとテロリスト。クリスとリズは山岳地帯にあるコテージに宿泊し、そこでふたりはファックするのだが・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/next4.jpg

クリスを追ってやってきたFBIもテロリストも、遠くからコテージの様子を監視する。そして、リズはテロリストの人質に取られてしまい、一方、クリスはFBIに拘束されてしまう。その時、2時間先の状況をなぜかクリスは予知してしまうのだった。その2時間後の未来とは、リズがテロリストに殺されてしまうという衝撃的なものだった。そこでクリスは、FBIに協力してテロリストを倒し、リズを救おうとする。

クリスが予知した通りの場所と時間にテロリストが現れ、FBIとテロリストの銃撃戦が始まる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/next5.jpg
クリスは能力を全開にさせて、テロリストからの銃弾の飛んでくる方向を予知し、FBIに指示をしてテロリストを次々に倒していく。そして遂にはテロリストを全滅させて、リズの救出に成功するのだった。その時、クリスはこうつぶやく。
「Something is wrong.(何かが間違っている) I made a mistake. (俺は失敗したんだ)」
その瞬間に、近くで核爆弾が爆発し、なにもかもが吹き飛んだ・・・。
 
・・・というのはクリスが見ていた夢だった。クリスが気が付くと、そこは山のコテージのベッドの上だった。クリスはリズとファックした後、リズを抱きしめたままベッドで眠っていたのだった。その夢が現実にならないようにと、クリスはケリー捜査官に電話して、FBIへの協力を申し出る。コテージに迎えに来たケリー捜査官の車にクリスは乗るのだった。
おしまい。
 
 
おぃおぃ、それはすべて夢の中の出来事でした・・・という「夢オチ」をやっちゃったんかい! いまどき、そんな反則ワザを映画でやるなよ! 夢の中の出来事にしちゃえば、どんなストーリーだってできちゃうじゃないか。そんな子供ダマシなインチキを、いい年したオトナがやるなよな! バカもいいかげんにせぇ〜よぉ!
あまりにもバカバカしいので、今日はこれでおしまい。

 
映画「ネクスト」
http://www.imdb.com/title/tt0435705/
http://next-movie.gyao.jp/
http://woman.excite.co.jp/cinema/sakidori/details?id=696
 
 

 
この映画は昨年の4月に米国で公開されたんだけど、案の定、米国ではめちゃくちゃ評価が低かったようだ。そうだろうなぁ。
 
ちなみに、刑事コロンボ役でおなじみのピーター・フォーク(Peter Falk)がチョイ役で出ていたけど、見た人は気がついたかな?
 
 

 
 

ボツになった曲嫌い

2008年1月21日
 
本日もヒミツの日記に記述。一般人は読めません。
 
 

映画嫌い (226)

2008年1月23日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「エイリアンズ vs プレデター 2 (Aliens vs. Predator: Requiem)」だ。現在、日本でも劇場公開中だな。今後、これを見ようと思っている人は以下を読まないように。もう劇場公開は終わっちゃっているんだっけ?
 
「エイリアン vs プレデター」の1作目のラスト・シーンと同じシーンからこの映画は始まっている。つまり、あのアホらしい前作からの続きのストーリーとして無理矢理と作っちゃったんだ。南極での戦いの後、プレデターたちの宇宙船の中にプレデターの死体が収容されて、地球を飛び立ち、その直後にエイリアンの幼生体がプレデターの死体の胸を突き破って出てくるシーンだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/avp2_1.jpg
そのエイリアンが宇宙船の中で乗組員のプレデターたちを襲い、その結果、宇宙船が米国のコロラドの山の中に墜落してしまうのだ。宇宙船の中には、カプセルの中で培養されている生きたエイリアンの幼生がたくさんいて、墜落の衝撃でそれらのエイリアンが逃げ出してしまう。乗組員プレデターたちは全員死亡。エイリアンたちはコロラドの山の中で次々に人間を襲う。そして、エイリアンたちは近くの町にまでやってきた。下水道の中、深夜の学校のプール、ビルの建築現場、レストランの厨房、病院・・・、とあちこちにエイリアンたちが現われる。

一方、プレデターの母船から、プレデターひとりがコロラドに派遣されてやってきた。目的ははっきりとしないのだが、宇宙船の墜落現場を抹消して、逃げ出したエイリアンたちを退治する「後始末」のが目的なんだろうか? そして、プレデターとエイリアンの戦いが始まる。プレデターを目撃した人間も、「見たなぁ〜!」ってな感じでプレデターに殺されて、皮を剥がれてしまうのだった。
 
不可思議な惨殺死体が次々に見つかり、町の中はパニック状態だ。保安官は自分の手にはおえないと判断して、軍に出動を要請する。しかし、装甲車で出動してきた軍隊はエイリアンたちに次々に殺されて壊滅する。保安官は状況を軍の司令部に無線で伝えて、住民たちの救助を求める。司令部の大佐からは「町の真ん中にある広場に集まるように」と指示がくる。軍はそこに救援のヘリコプターを送ると言うのだ。しかし、軍の指示に不信感を持った青年グループは、病院にあるヘリに乗って逃げる計画をたてて、広場には行かずに病院へ行く。
その病院にも多数のエイリアンたちがいて、そこにプレデターが登場。エイリアンたちとプレデターの戦いが始まる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/avp2_2.jpg
青年グループのひとりは、プレデターが戦闘の途中で落としていった謎の武器(小型の銃器のような形で、ロケットランチャーなみの破壊力のある砲弾を発射する)を拾って、それを使ってエイリアンたちをやっつけながら屋上にまで上がり、そこにあったヘリに乗って青年グループは飛び立つのだった。
 
軍の救助ヘリを待って、町の真ん中にある広場に集まっている町民。そして、病院ではドレッド・ヘアなプレデターとエイリアンたちの死闘が。その時、軍の爆撃機が飛んで来て、町の真ん中に核爆弾を落としていった。軍は事態収拾のために町ごと吹き飛ばしたのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/avp2_3.jpg
青年グループの乗るヘリは郊外まで飛び去っていたものの、核爆弾の強烈な爆風で墜落。そこに現われた軍隊に助けられるのだった。
 
 
つまらないよぉ! エイリアンとプレデターを同次元に持ってきて、その両者を戦わせるアイディアがそもそもナンセンスだ。それなのに、その続編まで作ってしまったってのがおバカだねぇ。「ルパン対ホームズ」、「ゴジラ対キングコング」、「フレディvsジェイソン」の乗りで異種格闘技をやっちゃったんだもの。こんなのじゃ、エイリアン・ファン、プレデター・ファンのどちらのファンも満足しないだろうなぁ。
プレデターなんか登場させないで、地球上でエイリアンが人間を襲う企画で、「エイリアン 5」ってなタイトルで作れば良かったのかも知れないけれど、そうなっちゃうと、「バイオハザード」シリーズや、前述の「28週後」なんかのような感染系ゾンビが襲ってくる映画とたいして変わらなくなっちゃうか。ゾンビをエイリアンに置き換えただけになっちゃうものなぁ。
 
 
ところで、この映画には、取って付けたような約一分のこんなラスト・シーンがある。
場面は変わって、どこかの会議室のような所。女性がひとり、窓際に立っていた。軍の司令部の大佐が、プレデターが落としていった謎の武器を大切にハードケースに入れて持ってきた。大佐はハードケースを開けてその武器を女性に見せる。
そして、こんな会話が。
女性「常識をはるかに超えている兵器のようね?」
大佐「でも標的は人間じゃない・・・、 でしょ? ユタニさん」
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/avp2_4.jpg
おしまい。
 
 
おぃ、ユタニさんの登場かよ! ってことは、更に、これの続編を作るってことかい?
っていうか、「ユタニさんって誰よ?」ってな人も多いだろう。「エイリアン」シリーズを見続けてきた人じゃなければその意味がわからないのでは?
以前に私はその件についてここに書いたことがあるんだけれど、最近、「ウェィランド・ユタニ」で検索して、このページにやってくる人もかなり多いので、改めて、この件についてまとめておくことにしよう。
 
 
では、説明しよう!
映画「エイリアン」にて、主人公・リプリーが所属している会社、すなわちあの巨大な貨物船を所有していた会社の名前が「ウェイランド・ユタニ社」だった。その映画では社名が出てくるだけで、どんな会社なのか情報はまったくなし。
「ユタニ」という名前から、この会社は「湯谷工業株式会社」とか「湯谷産業エンジニアリング株式会社」とかの名称の日系企業が元になっているのではないか?との推測が生まれた。
「エイリアン」を監督したリドリー・スコット氏に私が個人的に会う機会があったので、「ウェイランド・ユタニ社は日系企業か?」という質問をしたところ、彼はそれを認めた。ちなみに、「エイリアン」では、リプリーがアンドロイドのアッシュに襲われて、丸めた雑誌を口に押し込まれそうになるシーンがあるんだけれど、その雑誌は日本の「平凡パンチ」だった。日系企業の宇宙船の中だから、日本の雑誌がそこにあっても不思議はない・・・と。

映画「エイリアン 2」にも「ウェイランド・ユタニ社」の社名は出てくるものの、ここでもどんな会社なのか情報はまったくなし。その会社がビショップという名前のアンドロイドを乗務員として同行させ、リプリーを救う。ビショップを演じていた俳優はランス・ヘンリクセンだ。

映画「エイリアン 3」では社名は登場しなかった(はず)。
ラスト・シーンで、エイリアンの情報を得ようとリプリーを説得にやってきた男がビショップという名前の男で、「エイリアン 2」に登場していたアンドロイド・ビショップを開発した男という設定だった。自分に似せてアンドロイドを作ったってなことになっていた。そのビショップなる説得男を演じていたのもランス・ヘンリクセンだった。
 
映画「エイリアン vs プレデター」で、南極の謎の遺跡を探査しに行ったのがチャールズ・ビショップ・ウェイランドという名前の男が経営している「ウェイランド社」だ。ビショップの名前とウェイランドの名前が揃って登場したのだ。チャールズ・ビショップ・ウェイランドを演じている俳優は、以前にビショップを演じていたのと同じ、ランス・ヘンリクセンだ。
だから、この映画で「ウェイランド・ユタニ社」の内幕が少しは見えてくるのでは・・・と思われたものの、結局はチャールズ・ビショップ・ウェイランドは死んでしまうし、その他には何の情報もないまま、この映画が終わっていたのだった。点と点が線で結ばれなかったのだ。
 
以上から、いくつかの推測が生まれた。
(1) 現在の「ウェイランド社」が将来に日系企業「ユタニ社」と合併して、「ウェイランド・ユタニ社」になるのではないか?
(2) 映画「エイリアン 3」のラストシーンに出てきたビショップという男は、映画「エイリアン vs プレデター」で死んでしまったチャールズ・ビショップ・ウェイランドの子孫か、あるいはチャールズ・ビショップ・ウェイランドのDNAから作られたクローン人間ではないか?
 
そして、今度こそ、映画「エイリアンズ vs プレデター 2」にて、その謎が解明されるのでは・・・?と期待されていたんだけれど、結局は最後の最後に謎の女性「ユタニさん」が登場しただけで、何の解決にもなっていないのだ。
だから、またまた推測するしかない。この女性「ユタニさん」が経営する「ユタニ社」ってのがあって、プレデターの落とし物を研究してハイテクな技術を持つようになり、そして将来に「ウェイランド社」と合併して、「ウェイランド・ユタニ社」が生まれるのではないか?と。
 
ってことで、数年後には「ユタニ社」が登場してくる映画「エイリアン vs プレデター 3」ってのが見られるのではないだろうか?
 
 
映画「エイリアン vs プレデター 2」
http://movies.foxjapan.com/avp2/
 
 

 
次回は「エイリアン vs プレデター vs スパイダーマン」ってのはどうだろうか?
スパイダーマンをバットマン、スーパーマン、Xメン、ジェイソン、・・・などに置き換えて、おバカ・シリーズがどんどんと量産できそうな気がするのは私だけであるまい。
 
ちなみに、ジョークで、「エイリアン vs プレデター vs バットマン」のテスト版が作られた事が実際にある。
http://www.youtube.com/watch?v=Bs1ONS6d5Nw
 
これは、いろいろな映画のシーンをツギハギにしただけのものだけれど、「バットマン vs スーパーマン vs プレデター vs ターミネーター」だ。
http://www.youtube.com/watch?v=DM11xd5TYZg
 
更には、
ターミネーター vs ロボコップ vs プレデター
http://www.youtube.com/watch?v=dUSbId7Earc
とか、
バットマン vs スパイダーマン
http://www.youtube.com/watch?v=VYdaKhH8gzM
とか、
プレデター vs Xメン
http://www.youtube.com/watch?v=gHrAZp9FjqM
など、
この手のやつは多いねぇ。アホらしい・・・。
 
 
これはおちゃめで楽しいけどね。
エイリアン vs ジェイソン
http://www.youtube.com/watch?v=Y-EXBMPUlpc
 
 

 
 

ボツになった曲嫌い

2008年1月24日
 
本日もヒミツの日記に記述。一般人は読めません。
 
 

映画嫌い (227)

2008年1月25日
 
本日のカス映画は2006年のドイツ・オーストリア合作映画「ヒトラーの贋札 (The Counterfeiters)」だ。史実の映画化だ。そろそろこの映画も日本で劇場公開されるんじゃなかったっけ? 今後、この映画を見ようと思っている人は以下を読まないように。
 
第二次世界大戦の末期のドイツ。ヒトラー率いるナチス・ドイツは、イギリスに経済的な打撃を与える目的で、ポンド紙幣のニセ札を大量に製造する作戦をたてた。紙幣を精巧に偽造するために、各地の強制収容所からその手の技術を持ったユダヤ人の職人が集められる。そして、強制収容所内の隔離された秘密工場でユダヤ人たちが密かに働かせられていた。やむなくナチスに加担しているユダヤ人たち。ニセ札作りの名人・サロモンの苦悩と葛藤。ニセ札作戦の顛末は・・・。
 
 
サロモンの視点から描かれているので、彼の個人的な心の葛藤はよく表現されているものの、ナチスに翻弄されるユダヤ人たちの群集の葛藤が見えてこないのだ。強制収容所の様子の描写もあれじゃ弱いよなぁ。若干のサスペンス風味を加えているのもチンケだ。
この映画の一番の問題な点は、肝心なニセ札作りの工程をちゃんと見せていないってことだなぁ。だから、すごく物足りないぞ。これは完全に脚本の力不足だ。
ってことで、これもわざわざ見るだけの価値のない映画だ。この映画を上映している映画館の前を通りかかっても無視しような。
 
 
映画「ヒトラーの贋札」
http://www.nise-satsu.com
 
 

 
ちなみに、オリンピックの聖火リレーの発案者はヒトラーだ。
 

 
 

映画嫌い (228)

2008年1月26日
 
本日のカス映画は2007年の米国映画「アメリカン・ギャングスター (American Gangstar)」だ。2月1日からこの映画も日本で劇場公開されるようだ。今後、この映画を見ようと思っている人は以下を読まないように。
 
1960年代末のニューヨーク。フランクはハーレムを仕切っているギャングの子分だった。ギャングのボスの死後、フランクはベトナム戦争の軍用機を使って麻薬を密輸し、それで大儲けをしてギャングの大物に成り上がり、暗黒街の帝王となる。彼は常に細心の注意を払い、黒幕に徹していた。
 
一方、ニューヨーク市警にリッチーという刑事がいた。私生活は破綻しているが、正義感が強く、法を遵守する男だ。リッチーは麻薬捜査班を率いて麻薬密輸の取り締りを行ない、悪徳警官たちからの妨害に遭いながらも黒幕の正体を追っていく。そして、リッチーとフランクの距離が次第に縮まっていく。
リッチー vs. フランク ・・・・。
 
 
この映画、アカデミー賞の有力候補にあがっているようだが、ぜんぜん面白くなかったよぉ。それにしても、長い映画だねぇ。2時間40分弱くらいもある。疲れたよ。見ていると、その長さをひしひしと感じてしまうのだ。時間が経過するのを忘れて・・・ってな感じで見ることのできない映画だった。それなりの重みがあるのに、妙に散漫なんだもの。
 
フランクを演じているのがデンゼル・ワシントン。リッチーを演じているのがラッセル・クロウだ。共に存在感のある役者だから、この映画での存在感もサスガである。しかし、前半で、デンゼルが演じるフランクが、(彼が演じているからそう見えるのかも知れないが)まるで善人に見えてしまうように描写されているのは問題だろう。規律ある闇組織としての仁義があって、血縁親族に熱い・・・という、まるで日本のヤクザもののような仁侠道の世界になっているのがいただけない。そのような点では、日本のヤクザ映画の米国版リメイク映画のようにも見えてしまうんだもの。映画「アンタッチャブル」の成分をそれに合体させたってな感じだ。で、結局はフランクの仁義と情によって、彼は自ら墓穴を掘ってしまうってなストーリーで、それがすごくアホらしい。
正義という理念で結びついているリッチーらの執拗な追跡劇の見せ方もちょっと中だるみしているしなぁ。1960年代末という時代表現もナマぬるいなぁ。
 
ってことで、この映画も無視したほうが良い。こんな映画がノミネートされちゃうアカデミー賞って何なんだろうねぇ。昨年にノミネートされてた映画「バベル」なんかも、めちゃくちゃひどかったでしょ。
 
 
映画「アメリカン・ギャングスター」
http://americangangster.jp/
 
 

 
ちなみに、この映画の監督はリドリー・スコットだ。そう、映画「エイリアン」の1作目の監督もしていた人だ。
前述のように私は個人的に彼と会ったことがあるんだけれど、この人、すっごくオチャメな人なのである。この人が「エイリアン」を作ったり、この映画を作ったってのは、なかなか想像できない、そ〜いう感じの人なのだ。
彼とタランティーノのことを、私は「映画界の2大オチャメ監督」と認定している。3人目のオチャメ監督を今のところ見つけていないんだけれど、オススメの監督がいたら教えてちょ。
 

 
 

閉鎖嫌い

2008年1月28日
 
閉鎖しましたぁ!
 
札幌の狸小路3丁目にあった「ミスター・ドーナッツ」が。
 
小さな店舗だった。1階にドーナッツのショーケースがあって、そこで買って、階段で2階に上がってドーナッツにパクつく店だった。あの店、私も何度か利用したことがあったけど、ひどい店だったよなぁ。
 
まず、あの店の客層がめちゃくちゃ悪いのである。
札幌の街中、いわゆる繁華街の中にあるものだから、昼間に行ったら、連れ立ってデパートに買い物に来たマダムたちの溜まり場になっていて、声のデカいマダムたちしゃべる声がうるさいのなんの。よくもあれほどマシンガンのようにしゃべり続けられるよなぁ。それに、マダム独特のそのニオイが充満している空気がめちゃくちゃ臭い。アレっていったい何のニオイなんだろうね。そして、プチ・セレブを気取っているマダムのくせに、妙にセコいところがあって、コーヒーがおかわり自由ななものだから、コーヒーの注文だけで何時間も居座って空気を汚しているのである。あの店はすごく回転率が悪かったんだろうなぁ。マダムたちが静かにしていてくれて、その婆さん臭さえどうにかしていてくれれば文句ないんだけど、あんなのじゃサッパリとくつろげないのだ。精神に障害が発生しそうになったぞ。
 
夕方に行くと、客はマダムにかわって女子高生たちの団体だ。あいつらはマダムたち以上にうるさい。以前、東京にて、午後3時半頃に、西武池袋線の石神井あたりから池袋に向かう列車に乗ったことがあるんだけど、あの時、まわりの席が列車で下校する女子高生だらけで、発狂しそうなくらいうるさい空間を経験した。あれに匹敵するくらいの騒々しさが札幌の狸小路3丁目にもあったのだ。まるで空腹のヒナ鳥を1万匹集めたような騒音だ。マシンガンを連射してこいつら全員を射殺したら気分爽快だろうなぁ・・・と思うくらいの殺意が芽生えてきたぞ。危ない危ない。
 
問題なのは客だけではない。店員もアホなのだ。
おかわり自由なコーヒーを注文しても、さっぱりおかわりを持ってこないのだ。客が催促しなくても、呼ばれなくてもコーヒーのおかわりを持って店内を巡回するくらいのサービスをしてもよいだろうに、この店は絶対にそのような事をしない。JR札幌駅の西改札口にも「ミスター・ドーナッツ」があって、あの店舗ではちゃんと店内を巡回して、「コーヒーのおかわり、いかがですか?」と言ってきて、空いたカップの中にコーヒーを入れてくれているのに、狸小路3丁目の店舗では巡回が全くなし。たまに店員がトレイなどのあとかたずけなんかの用事で2階に上がってくることがあって、その時に店員にコーヒーのおかわりを告げても、「はい」とは返事するが、ちゃんとおかわりを持ってくる事がほとんどないのだ。1時間後にやっと持ってきた事もあったし、3度も催促しているのに結局は持ってこない店員もいた。そんなわけで、あの店では、実質的にはコーヒーおかわり不可能な店だったのである。シビレを切らせた客のマダムたちは、コーヒーカップを持って1階に降りて、強硬的にレジでコーヒーのおかわりをもらっていたようだ。店側としては、コーヒーだけの注文で何時間も居座るマダムたちに対抗してあのような体制をとっていたのかも知れないが、そのサービスの悪さは、私の知っている「ミスター・ドーナッツ」のチェーン店の中では最低だったな。あのモラルの低さは客商売のそれではないぞ。
 
札幌は、ここ数年、台湾や香港、あるいは韓国からの観光客が多くて、特に台湾では北海道ブームになっているらしく、台湾からの家族連れの観光客の姿を街のあちこちで見かける。台湾人の顔は我々日本人とほとんど変わらないので、見ただけでは日本人との区別がほとんどできない(女性の化粧が日本人のそれと違っているので、女性はそれで台湾人だとわかる)のだ。台湾人だとわかる決定的な違いは、台湾人の声って男も女もすごくデカいのだ。日本の関西人も声はデカいが、それ以上にデカい。台湾人が大声の中国語で会話しながら歩いているのを何度も見かけたことがある。
札幌で彼らの姿を見かける頻度が最も高いのが狸小路なのである。当然、狸小路3丁目のあの「ミスター・ドーナッツ」も、声のデカい台湾人家族たちのエジキになった。デカい声の台湾人オヤジが子供を叱る。ヒステリックな台湾人妻が大声でダンナに文句を言っている。じっとしていられない台湾人の子供たちは店内を走り回って騒ぎ、子供たちが紙ナプキンで作った紙飛行機が店内のあちこちを飛ぶ。赤ん坊は泣き、コーヒーカップがひっくり返る。奴らは平気で床にツバやタンを吐き、ニオイをプンプンさせながらその場で赤ん坊のオムツの交換までやりはじめる。
こうなると、日本人は誰もこの店には寄り付かなくなる。マダムたちの姿も減り、そして遂には閉鎖か。
 
あの店舗はあらゆる意味で失敗だったねぇ。ってことで、当会は狸小路3丁目の店舗の閉鎖を歓迎する。
 
 
 
 

 
私の住んでいる札幌の澄川からも数年前に「ミスター・ドーナッツ」が撤退しちゃった。地下鉄「中の島」駅の近くにあった「ミスター・ドーナッツ」も2年くらい前に閉鎖になっちゃったよねぇ。「ミスター・ドーナッツ」は札幌から徹底する方向にあるのか?
 
一方では、地下鉄「大通」駅の券売機の横に「ミスター・ドーナッツ」の販売所ができたし、ミュンヘン大橋のところにあるデカい書店(コーチャン・フォーとかいう名前だったっけ?)の中に「ミスター・ドーナッツ」ができたり、・・・と、なんだかわけのわからん所に新店舗ができているんだよなぁ。
 
ちなみに、私が好きなドーナッツは「ココナッツ・チョコレート」である。コーヒーはすごくまずい(あんなの飲めたもんじゃない!)けれど、カフェ・オレはおいしいほうだと思う。
 

 
 

未発表曲嫌い

2008年1月30日
 
本日もヒミツの日記に記述。一般人は読めません。
 
 

映画嫌い (229)

2008年1月31日
 
本日のカス映画は2006年の英国映画「やわらかい手 (Irina Palm)」だ。日本では昨年の12月に一部の映画館でひっそりと公開されていたようだ。
 
孫の手術費を稼がなければならなくなった主婦。彼女はロンドンの風俗店で働くことを決心する。壁にあいた穴。壁の向こう側の男の客が穴に性器を挿入し、壁のこっちでは穴ごしに彼女が手でマッサージして客をイかせる、そ〜いう風俗店だ。彼女は東欧美女を思わせる「イリーナ」という源氏名をもらい、あっという間に売れっ子の風俗嬢になる。行列のできる風俗嬢だ。彼女のそのしなやかな手が絶品なのだった。息子夫婦と店のボスとの微妙な関係、噂好きな近所の住人、そしてその仕事が息子にバレて・・・。
 
 
シチュエイションとしては面白いものの、それ以上にストーリーが膨らんでいないのである。たいした山もなく、日常の中の非日常という観点でしかないのだ。だから、面白い映画だとは思えない。もっとストーリーをどうにかするべきだろ。アマチュアがその場の思いつきだけで一気に書き上げたシナリオってな感じにしか見えないのだ。随分と安っぽい。浅すぎだ。観客を甘く見るなよ。
 
 
映画「やわらかい手」
http://www.irina-palm.jp/
 
 

 
この手の風俗店って日本にもあるよねぇ。壁の穴にチン●を挿入すると、壁も向こうで・・・ってなやつが。日本では「ラッキー・ホール」と呼ばれているジャンルの風俗店だ。この件については、私が大学生だった時の想い出話がある。いや、私が「ラッキー・ホール」に行ったという想い出ではない。私は「ラッキー・ホール」に行った事はないぞ。で、どんな想い出かと言うと・・・。
 
大学3年生の時だったと思う。あの夜、大学の同級生とススキノにある激安の居酒屋で飲んでいた。私を含めて8人で、全員が男だ。焼鳥を食べながらビールと焼酎を飲み、いろいろな話題で会話していると、急に脈絡もなくY君が言い出した。
「この近くにラッキー・ホールができたらしい」
と。ほかの7人はそれがどんな店なのか何も知らないものだから、Y君の説明が始まり、みんな、へぇ〜という顔をしながらY君の説明に聞き入った。当然、我々7人は誰もその手の風俗店の経験がないし、Y君自身も自分で経験したことがなくて、知人に教えてもらった情報の受け売りだ。だから、どこまでが本当なのかもわからない。そこで、Y君がこんな案を出したのだ。
アミダくじを8人でやろう!と。
負けた7人がそれぞれ500円を出す。勝った人は自分ではカネを出さなくよくて、集まった3500円を持って、今すぐ、その「ラッキー・ホール」に行ってくる。そして、3500円のコースを体験して、その後にこの居酒屋に戻ってきて、何がどのように行なわれたのか詳細をみんなに報告する。そのようなルールである。
みんな酔った勢いもあって、そのルールに納得。
それでアミダくじが行なわれた。
勝ったのは偶然、言い出しっぺのY君だった。喜びと不安が混じった引きつった表情をしながらも、Y君は7枚の500円硬貨を握り締めて、居酒屋を出て行き、戻って来たのはそれから約30分後だった。
 
そして、Y君から事の一部始終が語られた・・・。
って、Y君による詳細なる解説を知りたい人っているのかなぁ・・・? 読みたい人はリクエストをどうぞ。
 
ちなみに、Y君は大学卒業後、本州の実家に戻り、そこの某地方自治体で働く地方公務員になっている。そこそこ出世しているらしい。姓のイニシャルがYで、コント赤信号の小宮みたいな顔をしていて、札幌にある某国立大学を卒業している奴があなたの自治体にいたら、そいつは要注意だ。
 
この映画を見て、そんな事を思い出したのさ。
 
 

 
 

お気に入り日記の更新

日記内を検索