映画嫌い (474)
2009年8月26日 映画本日のクソ映画は2007年の米国映画「Mr.ウッドコック: 史上最悪の体育教師 (Mr.Woodcock)」である。
主人公のジョン・ファーリーは著書「過去からの解放」がベストセラーになった人気作家だ。ジョンは故郷のネブラスカ州の町・フォレスト・メドウから名誉町民として表彰されることになり、久々に帰郷したのだった。そして、実家でひとり暮らしをしている母と再会する。
ところが、ジョンは驚愕の事実を知ることになる。それは、母が交際している男は、かつてジョンが小学生の時に指導を受けた体育教師・ジャスパー・ウッドコックだったのだ。史上最悪の冷血なスパルタ鬼教師だ。ジョンは小学生の時にウッドコックから虐待に近い不条理なシゴキを受け、それが未だに忘れる事のできないトラウマになっている。よりによってあんな男と母が!と、ジョンは腸(はらわた)が煮えくりかえる思いだ。
ジョンは母とウッドコックと食事に出かけた。ジョンはウッドコックの言動の1つ1つが気にくわない。ウッドコックはかつての生徒だったジョンの事は何も覚えていないと言う。そんな時にウッドコックは母にプロポーズして、母はそれを受け入れてしまったからさぁ大変。ジョンはシカゴとデンヴァーでのサイン会の予定をキャンセルして町に残り、ふたりの仲を裂こうとするが・・・。
あれ? ウッドコック役の人、どこかで見た事があるなぁ・・・と思ったら、何のことはない。前述の映画「アストロノーツ・ファーマー」の主人公をやっていた人だ。
それで、この映画、コメディのつもりなんだろうが、さっぱり笑える部分がなかったぞ。最後にちょっぴりハートウォーミングさを見せるのもバカバカしい。ウッドコックの冷血さの描写も不足しているし、ジョンのギクシャク感も描写不足だ。ジョンのかつての同級生であるネダーマン、ジョンのマネージャーのマギーにもっとコメディさせてあげろよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。その他にも、ツッコミが浅過ぎたり、中途半端なシーンが多すぎるんだもの、ものすごく物足りない気分だ。もっと突っ込めば、それなりに面白いコメディになったんじゃないだろうか?
結局のところ、C級映画だ。わざわざ見るまでもない。
映画「Mr.ウッドコック」
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