映画嫌い (478)
2009年8月31日 映画本日のクソ映画は2007年の米国映画「オブジェクティブ (The Objective)」である。
同時多発テロの2ヶ月後の2001年11月、米国の偵察衛星がアフガニスタンの山奥から漏れている放射能を捕えた。タリバンが核兵器を入手したのか?
そこで、米国・CIAのエージェントのキーンズは、現地の情報提供協力者・モハメド・アバンを探す目的でアフガニスタンにやってきた。そして、現地に駐在している米軍の先鋭部隊の6人と、案内役の現地の住民1人と一緒に、南部へと移動する。いつタリバンからの攻撃を受けるかわからない危険な旅だ。車で砂漠と荒野を駆け抜け、谷間でのタリバンとの銃撃戦で米兵の1人が射殺された後、徒歩で岩山を越える。無線もGPSも使えない状態になり、水も不足し、彼らは極限状態に陥った。そんな時に、彼らの前に不思議な光が出現したり、不可解な現象が起きたり・・・。キーンズの真の目的とは・・・。
この映画に関する何の予備知識も持っていなかったので、これってアフガニスタンでの対テロ作戦の映画なんだと思って前半を見ていたところ、急にUFOとの遭遇の映画になっちゃうんだもの、おもいっきりコケちゃったぞ。何なのこれ~ぇ?と失笑だ。最後の方で、光る物体から出てきた宇宙人らしき影を見せているけれど、この映画ではその影や光る物体のことを明確に、宇宙人とその乗り物だとは言っていない。結論も出ず、クライマックス的な盛り上がりもなく、ストーリーも完結せず、なんとな~く・・・ってな感じで終わっているのである。すごく薄い映画だよなぁ。伏線もドンデン返しもサプライズもない。まさに無意味な欠陥ストーリー。その上に、キーンズや米兵たちの心理表現も不足しているから、誰にも感情移入できなくて、ど~でもいい他人事にしか見えてこないなぁ。坦々と、ひょうひょうとストーリーが進行し、彼らが岩山を昇ると、そこに謎の光だもの、アフガニスタンでUFOを見せて、ど~したいんだよ? 結局、米兵が次々に没し、最後の1人は歩けなくなって放置して、キーンズは単身でオアシスに辿り着いて・・・である。キーンズの真の目的とは謎の光る物体の調査だったわけだ。あぁ、つまらない。
映画「オブジェクティブ」
http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112804037.html