映画嫌い (487)
2009年9月9日 映画
本日のクソ映画は2007年の英国映画「ジョン・レノンを撃った男 (The Killing of John Lennon)」である。1980年12月8日の夜、ニューヨークでジョン・レノン(John Ono Lennon, 1940-1980)を撃ち殺した男、マーク・チャップマン(Mark David Chapman, 1955-)の、その3ヶ月前から、犯行当日、そして逮補後の精神鑑定・拘留までの姿を映画化したものだ。
1980年9月のハワイのホノルル。3年前に母と一緒に米国本土から移住してきた男、マーク・チャップマン、25才。日系人の妻あり。彼はガードマンの仕事をしていたが、精神的に参って、社会からの疎外感を持つようになってしまい、仕事を辞めてしまった。彼の愛読書はJ.D.サリンジャー著の小説「ライ麦畑でつかまえて (The Catcher in the Rye)」である。何度も何度も読み返しているうちに、彼は自分がその小説の中の登場人物・ホールデン・コールフィールドであると思い込むようになる。ある時、彼は図書館でジョン・レノンの写真集を見ているうちに、こんな考えが彼の頭の中に。
レノンは歌っている。
「財産のない世界をイマジンしてごらん」と。
しかし、レノンは莫大な財産を持ち、何もかも持っている男じゃないか。
皆、騙されてレコードを買っているんだ。レノンはインチキだ。
「ライ麦畑」には「偽善者は死ね」と書いてある。
レノンはインチキだ。レノンは偽善者だ。
レノンを殺さなければならない・・・。
チャップマンは38口径のリボルバーの銃を買い、それを持ってニューヨークへ渡る。そして、レノンの住んでいる72番通りの高級マンション「ダコタ・ハウス」の前をうろつく。彼は殺害をあきらめて、一度、ハワイに帰るが、16日後にまたニューヨークにやってきた。サインをしてもらおうと、新作の「ダブル・ファンタジー」のレコードを持って、再度、彼はダコタ・ハウスの前をうろつき・・・。
うへぇ~。本物のダコタ・ハウスの前でロケやっているぞ。私もここに行ったことがある。ダコタ・ハウスの入口の、ここで撃たれて倒れたという場所で黙とうしてきたもの。
あの時、その場所で日本人観光客らしい2人組の女性からカメラを渡されて、ダコタ・ハウスをバックに2人で並んでいる写真を撮影したいからシャッターを押してほしいと、ヘタクソな英語で私に言ってきたっけなぁ。それで、私がカメラをかまえたら、その2人、両手でVサインを作ってやんの。お前ら、やっぱり日本人だな! 私は自分が日本人であることを告げずに、無言でカメラを返して、その場を立ち去ったもの。ポーランドのアウシュビッツのユダヤ人収容所や、イタリアのローマの郊外のカタコンベでVサインして記念撮影している日本人も見かけたことがあるけれど、そ~いう場所ぢゃないんだからさぁ・・・。エルサレムの「嘆きの壁」の前でVサインして記念撮影している奴も見たことあるぞ。バチカン宮殿の、入口を入ってすぐ右側にある像の前にもそ~いう奴がいたよなぁ。どんな像がそこにあるのかは、バチカンに行ったことのある人にきいておくれ。
で、この映画、その後のチャップマンの供述記録とか精神鑑定記録・診察記録なんかの彼の発言をベースに作っちゃっているでしょ。あの男、しょせんキチガイなんだから、そんな男の自供とか、そ~いう客観性の乏しい一方的な資料なんか信頼できないぢゃ~ん。キチガイに理論はない。キチガイの意味不明な言動を見せられても意味ないぢゃ~ん。だから、この映画、レノンの死の真相とか、なぜにレノンは殺されなければならなかったのかなどの意味のある映画ではなくて、キチガイの意味不明な言動をタレ流しているだけの、カラッポな映画なのである。こんな映画、意味ないぢゃ~ん。「ライ麦畑でつかまえて」を象徴的に見せようとしているけれど、あんなクソ小説、読むのは時間の無駄だから、この映画を見ても興味を持たないように。
ちょっとだけ出てくるジョン・レノン役の人、全然似てねぇぢゃ~ん。
映画「ジョン・レノンを撃った男」
http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_087.html
http://www.thekillingofjohnlennon.com/
チャップマンがニューヨークのブロードウェイに立つシーンや、ニューヨークをタクシーに乗って移動するシーンの背景の街並の中に、1980年当時にまだ存在していなかったはずの固有名詞の看板が見えるんだけど、撮影時にそのようなやつを排除するとか、編集時にCGで消すとか、そ~いう予算も、努力する気もなかったんだろうか? それとも時代考証をしていなくて気がつかなかったとか?
1980年9月のハワイのホノルル。3年前に母と一緒に米国本土から移住してきた男、マーク・チャップマン、25才。日系人の妻あり。彼はガードマンの仕事をしていたが、精神的に参って、社会からの疎外感を持つようになってしまい、仕事を辞めてしまった。彼の愛読書はJ.D.サリンジャー著の小説「ライ麦畑でつかまえて (The Catcher in the Rye)」である。何度も何度も読み返しているうちに、彼は自分がその小説の中の登場人物・ホールデン・コールフィールドであると思い込むようになる。ある時、彼は図書館でジョン・レノンの写真集を見ているうちに、こんな考えが彼の頭の中に。
レノンは歌っている。
「財産のない世界をイマジンしてごらん」と。
しかし、レノンは莫大な財産を持ち、何もかも持っている男じゃないか。
皆、騙されてレコードを買っているんだ。レノンはインチキだ。
「ライ麦畑」には「偽善者は死ね」と書いてある。
レノンはインチキだ。レノンは偽善者だ。
レノンを殺さなければならない・・・。
チャップマンは38口径のリボルバーの銃を買い、それを持ってニューヨークへ渡る。そして、レノンの住んでいる72番通りの高級マンション「ダコタ・ハウス」の前をうろつく。彼は殺害をあきらめて、一度、ハワイに帰るが、16日後にまたニューヨークにやってきた。サインをしてもらおうと、新作の「ダブル・ファンタジー」のレコードを持って、再度、彼はダコタ・ハウスの前をうろつき・・・。
うへぇ~。本物のダコタ・ハウスの前でロケやっているぞ。私もここに行ったことがある。ダコタ・ハウスの入口の、ここで撃たれて倒れたという場所で黙とうしてきたもの。
あの時、その場所で日本人観光客らしい2人組の女性からカメラを渡されて、ダコタ・ハウスをバックに2人で並んでいる写真を撮影したいからシャッターを押してほしいと、ヘタクソな英語で私に言ってきたっけなぁ。それで、私がカメラをかまえたら、その2人、両手でVサインを作ってやんの。お前ら、やっぱり日本人だな! 私は自分が日本人であることを告げずに、無言でカメラを返して、その場を立ち去ったもの。ポーランドのアウシュビッツのユダヤ人収容所や、イタリアのローマの郊外のカタコンベでVサインして記念撮影している日本人も見かけたことがあるけれど、そ~いう場所ぢゃないんだからさぁ・・・。エルサレムの「嘆きの壁」の前でVサインして記念撮影している奴も見たことあるぞ。バチカン宮殿の、入口を入ってすぐ右側にある像の前にもそ~いう奴がいたよなぁ。どんな像がそこにあるのかは、バチカンに行ったことのある人にきいておくれ。
で、この映画、その後のチャップマンの供述記録とか精神鑑定記録・診察記録なんかの彼の発言をベースに作っちゃっているでしょ。あの男、しょせんキチガイなんだから、そんな男の自供とか、そ~いう客観性の乏しい一方的な資料なんか信頼できないぢゃ~ん。キチガイに理論はない。キチガイの意味不明な言動を見せられても意味ないぢゃ~ん。だから、この映画、レノンの死の真相とか、なぜにレノンは殺されなければならなかったのかなどの意味のある映画ではなくて、キチガイの意味不明な言動をタレ流しているだけの、カラッポな映画なのである。こんな映画、意味ないぢゃ~ん。「ライ麦畑でつかまえて」を象徴的に見せようとしているけれど、あんなクソ小説、読むのは時間の無駄だから、この映画を見ても興味を持たないように。
ちょっとだけ出てくるジョン・レノン役の人、全然似てねぇぢゃ~ん。
映画「ジョン・レノンを撃った男」
http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_087.html
http://www.thekillingofjohnlennon.com/
チャップマンがニューヨークのブロードウェイに立つシーンや、ニューヨークをタクシーに乗って移動するシーンの背景の街並の中に、1980年当時にまだ存在していなかったはずの固有名詞の看板が見えるんだけど、撮影時にそのようなやつを排除するとか、編集時にCGで消すとか、そ~いう予算も、努力する気もなかったんだろうか? それとも時代考証をしていなくて気がつかなかったとか?