映画嫌い (496)
2009年9月19日 映画貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2008年の米国映画「愛を読む人 (The Reader)」である。すでに日本では劇場公開済みだ。
1958年、西ドイツの地方都市ノイシュタット。15歳の学生・マイケルは下校中に体調を悪くして、あるアパートの前でうずくまっていると、そこの住人の女性が面倒を見てくれて、家まで送ってくれたのだった。しばらくして病気が完治したマイケルは、あの女性にお礼を言う目的で、花を持って彼女のアパートを訪問する。彼女の名前はハンナ、35歳で独身。路面電車の車掌をやっている。マイケルはハンナにオトナのエロスを感じ、ほどなくふたりは禁断の肉体関係になってしまう。連日、マイケルは学校の帰りにハンナのアパートに寄り、そしてファックやり放題。チン●丸出しで、あんな事も、こんな事もしちゃう。ポルノかよ?
ファックする前にベッドの上で、ハンナはマイケルに本を読んでほしいと言うのだ。マイケルは通学カバンの中にある文学系の本を朗読して聞かせる。そして、マイケルが朗読した後に激しくファックするのがふたりの習慣になった。マイケルはいろいろな本を読んで聞かせ、そしてファックする。ところが、ふたりの間のスレ違いがあって、ハンナは密かにアパートから転居してしまった。これでふたりのエロエロ生活もおしまいである。
1966年。マイケルは弁護士になる事を目指して、大学に通って法律の勉強をしていた。ある時に、担当教授に引率されて、マイケルら数名の生徒が勉強のために裁判の傍聴に行ってみたところ、傍聴した裁判の6人の被告の中にハンナの姿が。その6人は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツの親衛隊に協力してユダヤ人虐殺に加担したという容疑で逮補され、裁判にかけられていたのだ。他の5人の被告はハンナに責任をなすりつけようとして、ハンナがユダヤ人収容所の監視役の上長で、ハンナの指示で5人が動いていたと言う。そして、ハンナが書いたとされる指示書が証拠として提出されたのだ。ハンナは筆跡鑑定を拒否し、その結果、指示書を書いたのはハンナであると認定され、彼女は主導者の責任を問われて無期懲役になってしまった。
1976年。マイケルはベルリンで弁護士になっていた。結婚して娘もいる。マイケルは久々に実家へ帰り、自分の部屋にある本を見て、彼はハンナの事を思い出す。そして、マイケルは本を朗読したのをカセットテープに録音して、刑務所のハンナに次々とカセットテープを送るのだった。
1988年。間もなくハンナが出所する事になった。身寄りも友人もいないハンナの出所後の生活をサポートしようとマイケルは考え、マイケルは刑務所に行ってハンナと面会する。あの時から30年を経ての再会である。年老いたハンナは65歳。翌週の出所日にマイケルが迎えに来るという約束をしたのに、出所日の朝にハンナは刑務所の自室で自殺してしまった。マイケルは深く悲しむ。
1995年。マイケルは自分の娘を連れてハンナの墓にやってきた。そして、マイケルは自分が15歳の時の物語を娘に聞かせるのだった。
おしまい。
前半はポルノだな。避妊はどうやっていたんだろう? 余計なお世話か。チン●丸見えのマイケルのその姿は、オードリー・春日にウェンツを足したような感じで笑っちゃうぞ。それで、なんでハンナがマイケルを・・・なのが謎だ。ハンナの心理が見えてこないんだよ。単に若い男のカラダが目当てなエロエロ姉さんだったんか? ポルノだから、ストーリーに深い意味なんかないんだろうか?
その後に突然とドイツ版「私は貝になりたい」的な戦争裁判になっちゃうんだものなぁ。そして後半でカセットテープって、こりゃぁわけがわからんぞ。
それで、この映画のオチは「ハンナは文盲」である。実は、ハンナは文字の読み書きができなかったのだ。自分で読めないからマイケルに本を朗読させていた。文字を書けないんだから、ユダヤ人収容所で指示書なんかも書けない。つまり、ハンナは主導者の件では無実で、彼女が文盲である事をマイケルも気がついていたってことだ。しかし、そのオチには私は納得できないなぁ。まず、ハンナは裁判でなんで自分が文盲であることを主張しないで、筆跡鑑定を拒否したんだ? それが見えてこないんだもの。それに、マイケルはハンナの文盲に気付いていたのなら、なんでそれを担当弁護士に知らせて裁判で証言しなかったんだ? その心理も見えてこないんだよなぁ。その上に、マイケルは自らプロの弁護士になっていながらも、ハンナは文盲だと再審請求すらしていない。弁護士としての法と正義の精神はどうしたんだ? おまえ、それでもプロか? 呑気にカセットテープに朗読を録音する暇があるのなら、再審請求しろよな。ハンナを1日でも早く刑務所から出してあげるのが互いの為だろ。出所させて生で朗読してやりゃぁいいじゃん。気分が乗ったらその後に生でファックしちゃえばいいじゃん。生はいいぞ。
で、なんでマイケルは自分の娘にハンナの件の物語を読む気になったんだ? それも見えてこないんだよなぁ。ハンナが自殺しちゃったその心理も見えてこないしなぁ。ったくもぉ~、お粗末な腐れストーリーだこと。
映画「愛を読む人」
http://www.aiyomu.com/