そっくりさん嫌い (89)
2007年12月10日まずは、コレ。
お馴染みのレッド・ツェペリン(Led Zeppelin)の「移民の歌 (Immigrant Song)」のイントロだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/immigrantsong.mp3
私が最も嫌いなバンドだ。ターザンのような雄叫びがダサいよなぁ。ジミー・ペイジ(Jimmy Page)のヘタクソなギターが不快極まりない。業界の中では最も過大評価されちゃっているギタリストだよなぁ。再結成するそうだけど、この人、弾きたいと頭の中で思っているフレーズにますます指が付いていかなくなってるんじゃないかなぁ?
これにそっくりなイントロの悪趣味な曲がある。1970年代の前半に活躍していたルシファーズ・フレンド(Lucifer’s Friend)というバンドの「Ride the Sky」という曲だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/ridethesky.mp3
なんとなく曲調までツェペリンっぽい。最低だ。
映画嫌い (216)
2007年12月9日本日のクズ映画は1974年のスウェーデン映画「クリスチーナ・リンドバーグ in アニタ (Anita)」だ。 当時、日本では「異常性欲アニタ」のタイトルで成人映画、つまり18歳未満入場禁止のポルノ映画として劇場公開されている。
色情狂の少女・アニタがある青年と出逢い、不感症のアニタがオルガスムスを得るまでの出来事を描いた・・・、と言っても、しょせんはポルノであるから、ろくなストーリーなんかない。意味もなく、脈絡もなくアニタが脱ぐ。そしていろいろなシチュエイションでいろいろな男とファックする。単にそれだけだ。ろくにストーリーもなくても、おネェちゃんが脱いでエッチな行為をするだけでポルノ映画は成立しちゃうという、そ〜いう古典的な見本だよなぁ。
主演のアニタを演じているのがクリスチーナ・リンドバーグ(Christina Lindberg)という女優さんだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/anita.jpg
それまでのポルノ映画に出てくる女優さんって、ケバいオバちゃんばかりだったものの、このような可愛くて若い女性(私は可愛いとは思わないなぁ)が出ているってことはひとつの事件だったようだ。彼女はこの映画で人気が出て、日本の週刊誌のグラビアにも彼女の裸体が何度も掲載されていたらしい。「清純派ポルノ女優」と呼ばれていたそうであるが、ポルノ女優に「清純」とかそんなのありなんだろうか? (最近では「清純派アナル&スカトロ女優」って呼ばれているAV女優さんもいるようだけど、清純な人がアナル・ファックやスカトロ・プレイなんかしないだろ。)
で、私の見たやつは、モザイクもボカシもないノー・カットのモロ見えのオリジナル版だったが、露出度は著しく低い。男性の陰茎が見えるシーンはあるが、女性の具が見えるシーンはない。陰毛に隠れて見えない状況だ。勿論、局部が結合しているシーンもない。だから、ポルノとしては随分とおとなしいのだ。アニタが男性の股間に顔をうずめるシーンは何度かあるけど、ずばり陰茎をくわえているシーンがないのだ。だから、古典的ソフト・ポルノでしかなく、ハードコアなものを期待してこの映画を見ても失望するだろうな。当時はそのような風潮だったのかなぁ? いや、ほぼ同じ時期に「エマニエル夫人」ってなモロな映画があったものなぁ。
あれから35年近く過ぎ、ポルノも多様化している今、この映画はポルノの歴史的通過点という価値しかないであろう。っていうか、ポルノ映画で歴史の勉強してもしょうがないだろ。そ〜いう意味で、この映画はクズなのである。
「クリスチーナ・リンドバーグ in アニタ (Anita)」
http://www.ne.jp/asahi/betty/boop/anitasweden.htm
http://www.7andy.jp/dvd/detail?accd=D0044973
映画嫌い (215)
2007年12月3日本日のクズ映画は2007年の邦画「大日本人」だ。松本人志・第一回監督作品ってことでちょっとだけ話題になったアレである。主演も松本人志だ。変身ヒーローもののナンセンス・パロディである。あまりにもくだらなくて、いやぁ〜な気分になる映画だぞ。
佐藤氏(松本人志)への密着取材インタビューのシーンが続く。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dainipponjin1.jpg
そのインタビューでの受け答えによって、佐藤氏の日常生活が次第に明らかになってくる。佐藤氏は妻子と別居中で、現在は都内のボロの一軒家に飼い猫と一緒に暮らしている。この佐藤氏こそ、防衛庁からの要請で変身する正義の味方なのだ。神主の祈祷の後に佐藤氏に高圧電流を流すと、佐藤氏は巨大化してして「大日本人」に変身し、怪獣と戦うのだ。
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http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dainipponjin3.jpg
佐藤氏の祖父である四代目「大日本人」が現役で活躍していた時代は、正義のヒーロー「大日本人」の全盛期だったが、その後、「大日本人」の人気には陰りが出てきた。佐藤氏の父である五代目「大日本人」は、より巨大化しようと電流を多く流し過ぎた結果、感電死してしまった。それを継いで六代目「大日本人」になったのが佐藤氏である。今となっては、「大日本人」は日本国民からは冷ややかな視線で見られる存在に没落してしまっている。時には激しいバッシングさえも受ける。
一方、老人介護施設で暮らす四代目は、認知症の症状が著しく進行し、わけもなく「大日本人」に変身して、巨大な体で街中を徘徊し、住民たちからヒンシュクをかうのだった。
今の佐藤氏には女性マネージャーが付いていて、彼女の営業活動に支えられ、企業や商品の広告を「大日本人」の体の一部に描いて怪獣と戦い、その宣伝広告費を副収入としている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dainipponjin4.jpg
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そんなある日、強力な怪獣が出現した。佐藤氏は変身して戦うが・・・。
・・・くだらないよぉ、つまらないよぉ。支離滅裂だよぉ。何なのぉ、コレ?
日常の中にいる非日常的ヒーローのそのナンセンスさで笑いを取ろうとしているのだろうけれど、こんなのぢゃ、全然笑えないってば。これはナンセンスというものの悪い例だろうなぁ。その場の思いつきだけで作ったような、その浅いナンセンスで笑えってのが無理だ。テレビ番組で見る松本人志のナンセンスなボケには、時にはスゴい発想しているなぁと感心させられる事もあるんだけれど、この映画は全然なっとらんなぁ。最後にはウルトラマン・シリーズのパロディのようになって、それでナンセンス・コントやっちゃっているんだけれど、あれで笑えた人って、この地球上に存在するのかね? この人、映画なんか作っていないで、「ひとりごっつ」のようなテレビ番組をやっていたほうがいいのではないかい?
邦画「大日本人」
http://www.dainipponjin.com/
映画嫌い (214)
2007年11月29日本日のクズ映画は2007年の米国映画「ローグアサシン」だ。原題は「War」なんだけれど、日本や香港、オーストラリアなどでは「ローグアサシン」のタイトルで劇場公開されたらしい。「War」ってタイトルだったら、戦争映画だと思われちゃうものなぁ。見終えても、このストーリーのいったいどこが「War」なんだ?と思っちゃうしなぁ。
舞台はサンフランシスコ。FBIのジョン・クロフォード捜査官はヤクザの取締りを担当している。同僚のFBI捜査官・トム・ローンは中国系の男だ。
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日本のヤクザの親分、柳川シローの米国での暗躍を阻止すべく、ある日の夜、シローの子分たちが謎の行動をしている港にふたりは踏み込み、銃撃戦となる。子分たちは全員が射殺された。その時にトムは、シローの部下である暗殺者・ローグを撃って、ローグは海に落ちるが、その死体は見つからなかった。
それから数日後、休日で一家だんらんのトムの家に暗殺者が復讐にやってきた。トムの妻も子供も射殺され、家に火をつけられててしまう。その現場にやってきたクロフォードは、丸焦げになったトムの遺体を見て愕然とする。その場には、ローグが使っている銃の薬莢が落ちていた。クロフォードはローグへの復讐心にめらめらと燃える。それから3年が過ぎた・・・。
ローグは何度も整形手術で顔を変えている謎の男だ。
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(ローグを演じているのは山口良一でも山下真司でもない。)
クロフォードはローグを捕まえる手がかりを求めて捜査を行なう。
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一方、同じ街に、シローと敵対している香港系ヤクザ、チャンがいた。ローグはチャンの用心棒となったのだった。
ローグはシローを裏切って、寝返ったのか?
それともローグはシローが送り込んだスパイか?
しかし、ローグは次々に不可解な行動をとる。密かにどちらのヤクザの子分も殺し、ヤクザの抗争を煽るような裏工作を行なう。ついにローグはシローもチャンも殺してしまうのだ。
ローグの目的とは?
ローグの正体は?
クロフォードはローグを捕まえられるのか?
はい、これもとてつもなく面白くない。ストーリーがヘナチョコだ。ローグの目的と正体、それと、対するクロフォードの正体に関するサプライズをやりたかったんだろうけれど、全然サプライズになっていない。見ていると想定内なんだもの。途中で私はローグの正体がわかっちゃったよぉ。
なんで米国の映画界の人たちって、日本のヤクザが好きなんだろうねぇ? 以前に、スティーヴン・セガール主演の映画で、ヤクザとの抗争やつのがあったけれど、この映画もそれの亜流でしかない。クロフォードを演じているジェイソン・ステイサムが日本語を話すシーンがあって、その日本語の発音がめちゃくちゃだ。スティーヴン・セガールの日本語よりかなり酷い。よ〜く聴かないと何をしゃべっているのかわからない日本語だ。その時に表示される英語の字幕を読んで、その日本語の語句を想像するしかないようなセリフもある。ちゃんと日本人にチェックしてもらって、日本語の発音の指導くらい受けろよなぁ。この映画、スティーヴン・セガール主演でやってみたほうが良かったのでは?
ちゃんと日本人の俳優も出演していて、ちゃんとした日本語のセリフのシーンもある。たとえば、シローを演じているのは石橋凌だ。
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でも、この人にヤクザの親分をやらせてもなんだか重みがないんだよねぇ。イナカの中小企業の専務にしか見えないんだもの。
それで、ヤクザの子分の中にもちゃんと日本人だと思われる役者がいるんだけど、中には顔だけがアジア人で、ヘンテコなアクセントで日本語のセリフを言う人もいる。中国系アメリカ人の俳優をかき集めたのかねぇ? ヤクザがそんなヘナチョコな発音で話すものだから、スゴみもなく、すっごくシラけるのだ。
一番、日本語がヘンテコなのは、シローの娘・キラ(デス・ノートかよ? ヤクザの親分が自分の娘にキラだなんておちゃめな名前を付けるかよ?)の役のこの人だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war5.jpg
噴飯ものだ。発音がまるで棒読みだ。だから、凄くダイコンな役者に見えてしまう。このヘンテコな顔、どこかで見た事があるなぁ・・・(オセロ・松嶋ではないよなぁ)と思っていたら、すぐに判明。以前にここに書いた米国映画「恋のミニスカ ウエポン (D.E.B.S.)」に出ていた人だ。女子高生版「チャーリーズ・エンジェル」ってな具合のバカ映画だったなぁ。
http://www.imdb.com/gallery/ss/0367631/Ss/0367631/DEBS_2.jpg
この俳優さんの名前はデヴォン・アオキだね。アオキって名前からして日系人っぽいんだけれど、日本語はダメな人だったんだね。
それで、お待ちかねの、毎度毎度の、米国人の目から見た勘違いされちゃっている日本文化のシーンもある。
日本料理レストランでの銃撃戦のシーンで、こんなのがある。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war6.jpg
レストランの壁に「弱肉強食」だなんて書くなよなぁ。それを見ながら、弱肉強食だぁ!と思いながらしゃぶしゃぶを食えってか? それとも、「焼肉定食」の誤りか?
同じシーンにはこんなのも。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war7.jpg
ど〜いう意味で、レストランに「下手の横好き」だなんて書いてあるんだぁ? これ、掛け軸のつもり? 掛け軸には見えないよなぁ。教訓とか、スローガンなのかねぇ? 注文したら出てくる料理が「下手の横好き」で作ったものだってことか? なんだか美味しくなさそうだよなぁ。
さらには、こんなのも。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war8.jpg
「疑心暗鬼を」? なんなんだこれ? 料理の食材にヘンテコな物を使っていたり、産地偽装、賞味期限改竄とかしてるんじゃないかと「疑心暗鬼」になっちゃうこと?
「掃き溜めに」? 物を食べる場所に「掃き溜め」って書くなよなぁ。
この映画の美術担当さん、これらの日本語の意味をちゃんと理解していないんだろうなぁ。こんな日本語、誰から教えてもらったんだろう? スタッフの中には日本人もいるし、その場で日本人の役者も演技しているんだから、「へんだぞ」って指摘してやれよ。
ほかのシーンでは、車のショールームの入口に、こんなのまで。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war9.jpg
映画「ローグアサシン」
http://www.rogue-assassin.com/
http://www.imdb.com/title/tt0499556/
ちなみに、「アサシン (assassin)」ってのは「暗殺者」の意味の英単語なんだけど、アサシンの語源は大麻の「ハッシッシ」だ。ハッシッシを吸引してから暗殺の仕事に出かけたというイスラム系の教団が「アサシン」と呼ばれるようになったのが元になっている。
今後、この映画を見る気がなくて、ローグの正体を知りたい人だけ、これを見よう。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/war10.jpg
そっくりさん嫌い (88)
2007年11月28日エマーソン・レイク&パーマ(Emerson, Lake & Palmer)の1978年の曲で「I Believe in Father Christmas」というのがある。当時に「夢見るクリスマス」という邦題で日本でもシングル盤が出た曲だ。そのタイトルからわかるように、クリスマス・ソングだったけれど、バンドに陰りが出てきた時期のポップ路線の曲だったものだから、これがさっぱり売れなかったのだ。
その曲の間奏がこんなやつだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/fatherchristmas1.mp3
同じフレーズがこんなふうにエンディングにも再登場する。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/fatherchristmas2.mp3
それより9年前、デビューしたばかりのイギリスのプログレ・バンド、イエス(Yes)が、「サムシング・カミング (Something’s Coming)」という曲を録音している。原曲はバーンスタイン作曲で、ミュージカル、映画「ウェストサイド・ストーリー」の中で歌われている曲だ。それをプログレにアレンジしたものだった。この曲はイギリスでのみ発売されたシングル盤のB面に収録されただけで、LPには収録されていなかったのだ。そんな事情もあって、しばらくの間、この曲はイエスの幻の曲だったわけだ。デビューして間もない頃の録音だから、ギターは初代のギタリスト、ピーター・バンクス(Peter Banks)が弾いている。その曲の間奏のギター・ソロに注目。脈絡もなく、突如としてこんなフレーズが飛び出すのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/somethingscoming.mp3
ね、前述のエマーソン・レイク&パーマのあれと同じフレーズでしょ?
実はこれにはタネがある。
このフレーズはプロコフィエフ作曲のクラシック曲「キージェ中尉」の中の「トロイカ」の部分のフレーズを流用しちゃったものなのである。
これが元ネタ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/troika.mp3
よりによって、エマーソン・レイク&パーマもイエスも同じフレーズをネタにしちゃっていたわけだ。
そっくりさん嫌い (87)
2007年11月26日キング・クリムゾン(King Crimson)の1984年の曲がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/sleepless.mp3
対するはイギリスのプログレ・バンド、マリリオン(Marillion)の同じ年のこの曲だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/assassing.mp3
またまたどちらもプログレ・バンドだなぁ。だって、私はプログレ以外のロックにはほとんど興味ないんだもの。
そっくりさん嫌い (86)
2007年11月22日まずは、コレだ。1970年代に一世を風靡したイギリスのプログレ・バンド、お馴染みのエマーソン・レイク&パーマ(Emerson, Lake & Palmer)だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tarkus.mp3
驚異的な演奏力を持つキーボード奏者のキース・エマーソン(Keith Emerson)の炸裂するキーボードをメインとした、キーボード、ベース、ドラムのトリオ編成のバンドだった。ハモンド・オルガンのコツン・コツンとした独特のパーカッシヴな音を多様した攻撃的な演奏を行ない、ギターなしでこれだけロックをやれるという敢闘賞ものだった。
エマーソン・レイク&パーマをパクったバンドがドイツにある。同じくトリオ編成で、バンド名はトリアンヴィラート(Triumvirat)という。三頭政治ってな意味だな。音がモロにパクりで笑っちゃうのだ。こんな音なのである。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/panicon5thavenue.mp3
キース・エマーソンに訴えられていないのが不思議なくらいのパクり放題だ。こんなのだから、トリアンヴィラートは「ドイツのエマーソン・レイク&パーマ」と呼ばれている。
エマーソン・レイク&パーマのこの部分
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/tarkus2.mp3
をパクって、こんなことまで平気でやっちゃっている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/theburningsword.mp3
いい加減にせ〜よ!である。
このようなハモンド・オルガンの演奏って、実は、コツがあって、キース・エマーソンの手癖のようものなんだけれど、ド・ファ・ソ・シb・ミbのコードで弾くと誰でもこうなっちゃうのである。代表曲の「タルカス (Tarkus)」などは、ほぼ全編がこのコードで展開されているし、他の曲でもかなりこのコードが使われている。楽器屋に行って、展示されているシンセサイザーでコツン・コツンのハモンドの音を出してこのコードを弾いてみよう。「あなたもキース・エマーソンになれる!」ってなパターンだ。右手だけでド・ファ・ソ・シbの4音の和音を弾いて、それでリズムを刻んでみよう。アルペジオにしても良し、そのままコードを平行移動させるのも良し。そのレシピで節操もなくやっちゃったのがトリアンヴィラートだ。
キース・エマーソンはハモンド・オルガンのコツン・コツンの音でホンキートンク風に弾くパターンがある。たとえばこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thesheriff.mp3
これもパクられている。ドタバタするドラムまでパクって、こんなのに。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thewallsofdoom.mp3
かなり悪質である。
キース・エマーソンはシンセサイザーでファンファーレ風のメロディを弾くクセもある。たとえばこんなのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/karnevil9imp3.mp3
それもトリアンヴィラートはパクってやんの。ほとんどそのまんま引用して、こんな曲をやっている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/thehistoryofnystery1.mp3
激しく盗作の域だ。
キース・エマーソンが弾くピアノをバックにグレッグ・レイク(Greg Lake)が歌うこの曲
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/trilogy.mp3
もパクって、こんな曲にしている。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/theschoolof.mp3
中途半端に強引なパクりをやっちゃったものだから、メロディがすっごく不自然になってやんの。
トリアンヴィラートはエマーソン・レイク&パーマとほぼ同時期に活動していて、1980年に解散するまで7作のLPを出している。2作目から5作目が全部こんな感じだ。私がこのバンドを初めて聴いたのは、私が中学生の頃だったんだけど、こんなことするレコードを出してもいいんかい?と思ったものだ。その時には、日本盤でもLPレコードが出ていて、私が中学生の時に買ったのが「Illusions on a Double Dimple」というタイトルのやつだった。邦題はそのまんま和訳しちゃった「二重靨の幻影」だったなぁ。その時に初めて「エクボ」というのを漢字で「靨」と書くと知って、「エクボ」を英語で「dimple」というと知ったんだけど、「フタエエクボ」ってどんなエクボなんだか意味がさっぱりわからず、わからないまま今の年齢になっちゃった。エクボの中にさらにエクボができるってやつなのかなぁ? そ〜いうのを見たことがないのは私だけ?
ゴルフ・ボールの表面のデコボコ状のやつも「dimple」って呼ぶけれど、あれも「エクボ」なのね?
ちなみに、トリアンヴィラートの最後の2作("A La Carte" と "Russian Roulette")では、エマーソン・レイク&パーマっぽい曲が全くなくなっている。それまでの、エマーソン・レイク&パーマっぽい曲の中に見え隠れしていたポップ感覚を前面に出し、めちゃくちゃポップな曲とか、バラードなんかをやっているのだ。それはそれでなかなか良くできているんだよなぁ。そのポップさがアメリカでウケて、当時、アメリカで人気が出たようだ。
その当時のビデオがここで見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=lyNwG-z3fUU
専任のボーカリストを入れて4人編成になった時のビデオだ。めちゃくちゃバラードしている。こうなっちゃうと、もはやエマーソン・レイク&パーマのパクりではないなぁ。
このボーカリストはバリー・パーマ(Barry Palmer)という名前の人で、一時的にユーライア・ヒープ(Uriah Heep)で歌っていたこともある人だ。マイク・オールドフィールド(Mike Oldfiled)の作品でも歌っていたっけ。これは都市伝説なんだけれど、バリー・パーマはエマーソン・レイク&パーマのカール・パーマ(Carl Palmer)の親戚らしいのだ。本当なのかデッチ上げなのか私は知らない。もしも本当であるならば、エマーソン・レイク&パーマとトリアンヴィラートって親戚関係にあたるのねぇ。
エマーソン・レイク&パーマにまつわる都市伝説っていろいろあるんだけれど(アメリカで屋外のライブをやっている時に、キース・エマーソンのハモンド・オルガンのアンプの前を野ネズミが横切って、その時、そのアンプからの音の音圧で野ネズミが破裂してバラバラになった!とか)、それはまたの機会にでも。
都市伝説、おそるべし!
そっくりさん嫌い (85)
2007年11月21日久々にそっくりさんシリーズである。
ますはコレでだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/crimson.mp3
おなじみの曲である。イギリスのプログレ・バンド、キング・クリムゾン(King Crimson)の1969年のデビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿 (The Court Of The Crimson King)」に収録されている「クリムゾン・キングの宮殿 (In The Court Of The Crimson King)」だ。一世を風靡した名曲である。イギリスをはじめ、世界各国で大ヒットした。
この作品が語られる上でよく引用される事がある。それは、
「ビートルズ (The Beatles)の名作『アビィ・ロード (Abbey Road)』をヒット・チャートのトップから引きずり落としてトップになった作品である!」
という事だ。
しかし、これは単なる都市伝説にすぎない。ビルボード、キャッシュボックスなどの大手の当時のヒット・チャートを見ても、「アビィ・ロード」を抜いて「クリムゾン・キングの宮殿」がトップになったという事はないのだ。確かに、この作品は各国の各種のヒット・チャートで上位にランクされてはいるが、トップになったチャートは私の知る範囲では存在しない。最高で5位だ。その上に、「アビィ・ロード」とは若干の時期にズレがある。そんなもので、「アビィ・ロード」をトップから引きずり落としたという事が発生したヒット・チャートは世界中のどこにも見あたらないのである。どこかのイナカのレコード店の売り上げランキングなんかでは、そのような事があったのかも知れないが。
日本では遅れて1971年に「クリムゾン・キングの宮殿」のLPレコードが発売されている。当時の日本は天地真理の全盛期で、日本のヒット・チャートでは天地真理を抜いてトップになった!ってな事にされているんだけど、誰がそんな事を言ったのか知らないが、そのような事もなかったのだ。クリムゾンにまつわる都市伝説、恐るべし!
そっくりさんとは関係のない話題になってしまったなぁ・・・。
そっくりさんの件に軌道修正しよう。
同じイギリスに、ロバート・ジョン・ゴドフリィ(Robert John Godfrey)というミュージシャンがいる。一般人にはあまり知られてはいないが、プログレ・マニアにはおなじみの人物だ。クラシック音楽出身で、めちゃくちゃクラシカルで耽美的な音楽をやる人である。バークレィ・ジェームズ・ハーヴェスト(Barclay James Harvest)というバンドのデビュー期のコンポーザー、アレンジャーとして業界に登場し、その後には自らのバンド、エニド(The Enid)で活動し、プログレ・オタクたちを熱くさせた男だ。彼はバークレィ・ジェームズ・ハーヴェストから離れてとエニドを結成するまでの間の1974年に「フォール・オブ・ハイペリオン (Fall Of Hyperion)」というソロ・アルバムを出している。エニドの初期の3作と共にプログレ・コレクターは必携の品だ。
そのソロ・アルバムの5曲目がコレだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/isault.mp3
ね、このコーラス、そっくりでしょ。
ロバート・ジョン・ゴドフリィ
http://fiw.web.infoseek.co.jp/sanctuary/sanc/149.html
http://www.geocities.com/Colosseum/Stadium/6236/rjg.html
映画嫌い (213)
2007年11月12日本日のクズ映画は2005年の米国映画「リトル・レッド - 赤ずきんの真実」である。毎度毎度のお子ちゃま向けのCGアニメだ。英語の原題は「Hoodwinked!」で、これは「騙された!」ってな意味なんだけれど、「ずきん」の意味の「フード (hood)」との掛け言葉になっているわけだ。そんなつまらんタイトル付けるんぢゃない!
森の中のお菓子屋さんから次々とレシピが盗まれて、それで店が次々と閉店していく。レシピ泥棒の容疑者として、レッド(赤ずきん)、祖母、木こり、オオカミが尋問される。真犯人は誰だ?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/hoodwinked.jpg
・・・ってな話なんだけれど、ぜんぜんストーリーが面白くない。かなりの手間・ヒマをかけて作ったCGで、それは良くできているとは思うが、それだけCGにパワーを注ぐのであれば、肝心のストーリーのほうにもっとパワーを注ぐべきじゃなかったのかね? 十数年前のCG人形劇「ビースト・ウォーズ」の頃のCGに比べりゃ、かなりCGってのが進化したなぁとは実感できるんだけど、単にそれだけ。CG技術の見本市ってなそれでしかないのだ。そんなの見せられてもつまらんのだよ、ったくもぉ〜。
映画「リトル・レッド」
http://www.little-red.net/
映画嫌い (212)
2007年11月11日本日のクズ映画は2006年の邦画「トリック 劇場版 2」である。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/trick2_1.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/trick2_2.jpg
全体を貫く、お笑いコンビ「ゆ〜とぴあ」の「よろしくぅ〜、ネッ!」のギャグが懐かしい、それだけの内容。「トリック」シリーズの最低作。
疲れたのであとはパス。
邦画「トリック 2 劇場版」
http://trick2.jp/index.html
映画嫌い (211)
2007年11月9日本日のクズ映画は2007年の米国映画「Resident Evil Extinction」である。この映画の制作関係者の中に私の知人がいて、その人から数カ月前にサンプル盤DVDをいただいていたのだが、私は見る事もなく自分の書斎の棚に放置していた。以前に私は映画の仕事に関わった事もあって、それ以降、映画関係者からのサンプル盤DVDをいただく事が多く、それがかなりたまっているのだ。まだ見ていないサンプル盤DVDが数百枚もある。それらは私の部屋の棚に放置してあり、誰にも見られる事もなく、ひっそりとDVDたちは泣いているのだ。
深夜になるとそのDVDたちが歩き出し、私が眠っている間に私の書斎で宴会を開き、朝になるとDVDの並んでいる位置と順序が違っていることにハッとさせられる・・・ってな事は一切ないのだが、せっかく御厚意でいただいたのだから・・・と思い、時間がある時に端にあるやつから順に見ていこうと考え、その時に一番端にあったのがこのDVDだったわけだ。
米国のアンブレラ社が開発したT・ウィルスが研究所から漏れて、世界中に感染者が出た。そのウィルスに感染すると、記憶と知力を失ない、生肉を求めてうろつくゾンビと化すのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/extinction1.jpg
世界は荒廃し、街は廃虚となった。生き残った民は安住の地を求めて旅をする。「クレア・レッドフィールド護送団」と名乗る彼らも、車に分乗して北米の荒野を走るのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/extinction2.jpg
アンブレラ社の地下秘密研究所では社主の司令で血清を開発しようとしていた。担当者として着任したアイザックス博士は、ゾンビたちを飼い馴らして奴隷化し、労働力とする為の薬の実験も行なう。
主人公のアリスは、その研究所を脱走した女性だ。バイクに乗って荒野を突っ走る。(クローン人間なのかな?)
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/extinction3.jpg
ある時、クレア・レッドフィールド護送団はウィルス感染した大量の鳥に襲われた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/extinction4.jpg
それを目撃したアリスは特殊能力で護送団を救い、アリスは護送団と行動を共にすることになる。研究所はアリスの特殊能力によって発散された精神波をキャッチし、アリスの居場所を特定して、彼女を捕らえようとする。開発している血清の為に、アリスの血が必要なのだ。アイザックス博士の指揮によって、戦闘ゾンビが護送団の元へ送られ、護送団とゾンビの戦闘が始まる。護送団の中には数名の死者が出たが、ゾンビたちを撃ちまくり、その場は鎮静化する。その時に、現場で指揮をしていたアイザックス博士もゾンビに襲われて、ウィルスに感染してしまったのだ。急いでヘリで研究所に戻ったアイザックス博士は、開発中の血清を自分に打ち、その効果で怪物化してしまうのだった。
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アラスカへの移動を予定していたクレア・レッドフィールド護送団は、移動手段として、研究所にあるヘリを奪おうと計画し、車で研究所に突入する。研究所を取り囲むゾンビたちを撃ちまくりながら、護送団はヘリに乗り込み、飛び立つが、アリスはそれに乗らずに、地下の研究所に潜入する。そして、怪物化したアイザックス博士とアリスの戦闘となる。勿論、アリスの勝利となるのだった。おしまい。
キテレツなバカ映画である。映画「マッドマックス・2」からカー・チェイスを抜いて、それにゾンビ映画がドッキング!ってな感じだ。ヒッチコックの映画「鳥」をマネたシーンがあるし、研究所に突入するシーンに流れている音楽は映画「ターミネーター」の音楽のモロなパクリである。オリジナリティが全然ない。アリスとアイザックス博士の戦闘もしょ〜もない。盛り上がらずにすぐに終わっちゃうトホホさだ。結末が尻切れトンボで終わっちゃっているんだけれど、これって、まさか、続編でも作る気なのかねぇ?
ってことで気になったのだが、護送団の中のひとりの男とアリスが以前から面識があったかのようなシーンがあるんだけれど、もしかして、この映画自体が何かの続編なわけ?
それで、調べてみて判明したのだが、この映画の日本での公開のタイトルが「バイオハザード 3」なのだ。おぉ、そのシリーズものだったのかぁ。私は「バイオハザード」シリーズは1作目も2作目も見ておらんぞ。このシリーズって人気があるようなんだけれども、こんな稚拙な映画だったのか。確か、テレビ・ゲームの映画化だったよね。ど〜りで、ゾンビたちを撃ちまくるシーンはテレビ・ゲームっぽいよなぁ。地下の研究所に侵入するシーンもまるでテレビ・ゲームだもの。
最後にアイザックス博士がバラバラになって死んだ後、アンブレラ社の司令室のような秘密の地下施設でのシーンがあって、どうやら、この司令室は東京にあるようなのだ。だって、「芝浦」って道路に書いてあって、その道路の下に施設があるんだもの。
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米国人がこの文字を見ても読めないから、ここが東京ってわからないだろうにぃ。中国の上海とかに見えるんじゃないかなぁ? それにしても、公道の下にそ〜いう施設を建設していいのかねぇ?
で、ここが東京だと米国人にわかるのは、ほんの一瞬だけ見える「Tokyo Metro」と書いてある看板のこのシーンだ。よく見なきゃわからんだろうになぁ。
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それにしても、これ、ヘンテコすぎないか?
営団地下鉄のマークってこんなんだったっけ?
「夜空雪風」だなんて、こんな風流な名前の地下鉄駅が芝浦にあったっけ?
「考楽火月星」って何なんだぁ?
「座頭市広場」って何なんだよぉ? 北野武か?勝新太郎か?
ハリウッドの映画関係者には日本人も多いんだから、ちゃんと日本人にチェックしてもらえよなぁ。このDVDを私に送ってくれたこの映画の某関係者は、私が日本人だとわかっているんだから、事前に私に言ってくれたら、ちゃんと私がチェックしてあげたのになぁ。私がチェックしたら、地下鉄駅の名前を「洗浄駅」とか「修正駅」とか「体駅」に変更するように指示するかも知れんけど。
映画「バイオハザード 3」
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilextinction/
http://www.imdb.com/title/tt0432021/
主役の、山田花子っぽい顔立ちの女性、「ウルトラヴァイオレット」っていうショボい映画にも出ていたよねぇ。
映画嫌い (210)
2007年11月8日本日のクズ映画は2007年の邦画「舞妓Haaaan!!」である。クズの中のクズだ。よくも恥ずかしくもなく、こんなくだらない映画を世に出すよなぁ。プロデューサー、監督の脳細胞っていったいどうなってんだぁ?
主人公の鬼塚公彦は、高校生の時に修学旅行で訪れた京都で舞妓さんを見かけ、それ以来、舞妓さんフェチになる。舞妓さん応援ホームページも立ち上げた。鬼塚はカップ麺製造会社に就職すると、運良く京都へ転勤となり、彼女のフジ子と別れて東京に残し、大喜びで赴任するのだった。
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それでさっそく舞妓さんとお座敷遊びをしようとするが、「一見さんお断り」のルールがあって、常連さんの同行・紹介がなければお座敷に上げてもらえないのだ。鬼塚はなんとかお座敷遊びをしようと、自分の会社の社長に頼み込む。社長はお座敷遊びの経験が豊富なのだ。ところが、社長に「仕事でそれなりの成果を出し、私からの信頼を得てからだ」と言われしまう。その言葉に燃えた鬼塚は、新製品の開発に熱中し、その売り上げで大成功をする。そして、遂に鬼塚は社長に同行してお座敷初体験をするのだった。
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その時、鬼塚はお座敷の隣の部屋にいた男と出合う。その男とは、鬼塚のホームページの掲示板で自分のお座敷遊びを自慢して荒らしていた男、内藤だった。鬼塚は内藤への対抗心を持つが、有名プロ野球選手である内藤の財力にはかなわない。鬼塚は悔しくてめちゃくちゃ燃えながらも、お座敷遊びを繰り返し、名の知れた常連さんとなるのだった。
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そして、鬼塚のアイディアで、カップ麺会社はプロ野球の球団「オイデヤース」を持つことになり、鬼塚は内藤への対抗心から自ら選手となり、なぜかプロ野球で大活躍をする。
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一方、鬼塚が東京に残してきた元彼女のフジ子は、鬼塚のことが忘れられなく、密かに京都にやってきた。自ら舞妓になろうと、付き人をしながら舞妓の学校に通い、遂には駒富士の名前の舞妓としてデビューするのだった。
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そして、遂に、駒富士は鬼塚とお座敷で再会するのが、鬼塚はそれがフジ子だとは気がつかない。そして・・・。
つまんねぇよぉ〜。一切笑えないコメディだ。ストーリーが暴走しっぱなしで疲れるんだもの。鬼塚がプロ野球選手になるあたりから、ますますその暴走度が加速しちゃって、アホらしくて見ていられなくなる。特に、鬼塚の大声を出してのひとりだけノリノリのオーバーな演技が非常に鬱陶しいのだ。この映画の監督は、そんな演技で笑いが取れるとでも思っているのだろうか? 途中で、意味もなくミュージカルになったりして、もう散漫すぎて耐えられないから、そのシーンは早送りして飛ばしちゃったもの。結局は意味のないストーリーが見苦しい暴走をするだけで、そのまんま無意味な結末で終わっている。こんなストーリーにいったい何の意味があるってんだぁ? こんなくだらない映画を作っているから、いつまでたっても邦画って認められないんだぞ。こんなクソ映画を作った日本テレビ、それと、協賛・協力としてエンドロールに表示されている数多くの企業を私は軽蔑する。恥を知れ。
ちなみに、この映画には故・植木等がチョイ役で出ている。この映画が彼の出演した最後の映画だったらしく、エンドロールの最後に、彼に向けた謝辞が表示されている。彼は一時代を築いた偉大な芸能人だったのに、こんなクソ映画が最後の出演になってしまったのが残念でならない。
故人の冥福を祈る。合掌。
邦画「舞妓Haaaan!!」
http://www.maikohaaaan.com/index.html
映画嫌い (209)
2007年11月7日本日のクズ映画は1992年の邦画「8マン - すべての寂しい夜のために」である。1960年代に大ヒットしたテレビ・アニメの実写版映画化だ。そのアニメを放送していたフジテレビのチャンネル「8」からネーミングして「8マン」だったそうだ。私はアニメの「8マン」ってのは再放送も含めて一度も見た事がないんだよなぁ。アニメを実写版にしたものにロクな映画はないってのが定説で、この映画もまさにその王道を行く果てしなきクズ映画だった。
横田刑事は覚醒剤取引き現場から逃走する犯人に撃たれて死んでしまった。その場にいた横田の上司の田中課長は、横田の遺体を警視庁に運び、サイボーク工学の第一人者・谷博士の手によって横田に改造手術がなされた。記憶は電子頭脳に置き換えられ、体をサイボーク化して強化された改造人間「エイトマン」として横田は蘇ったのだった。この事を知るのは警視総監と、田中課長と、谷博士だけだ。横田は新たな顔と、新たな名前「東八郎」を与えられ、密かに警視庁が開設した探偵事務所をまかされた。
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警視庁からの要請があると、東はエイトマンに変身して悪と戦うのだ。
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東の電子頭脳の中からは、彼が横田であった事は意図的に消されていたが、東の記憶の中に横田の記憶の断片がデジャ・ヴのように現れてくる。(ほとんどロボコップだなぁ)
その他の主な登場人物は以下の通り。
(1) サチコ: 横田の恋人だった女性。横田は死んだと聞かされている。偶然にも東八郎探偵事務所に秘書として雇われ、今度は東に恋をする。
(2) 沢木刑事: 横田刑事の同僚。横田のカタキを打つことに燃え、覚醒剤密売組織を追い、オトリ捜査を行なう。密かに(1)への恋心もあり。
(3) 山藤: 覚醒剤密売組織のボス。政財界への太いパイプを持つ。
(4) ケン: 谷博士のひとり息子で、交通事故で死んだ。彼も博士の手によって改造人間にされて蘇っていたのだった。
う〜ん、薄っぺらな映画である。撮影のセットがスカスカなだけじゃなくて、ストーリーそのものがスカスカなのだ。悪と戦う正義のスパー・ヒーローとしての8マンの姿のシーンがほとんどないんだもの。変身シーンすらないのだ。そのくせに、余計な心の葛藤のシーンが多いんだよなぁ。東が自分が誰なのかわからない現状への困惑とか、(2)がサチコへの恋心があって、横田のカタキを打つためにもオトリ捜査で組織に潜入しなきゃならない心理とか、(4)が父親に改造されしまって人間ではなくなったことの悲しい心理とか、そ〜いうつまらないエセ・ヒューマニズムを持ち出してしまい、その描写シーンをだらだらと見せつけられてしまうのだ。その上に、東と(1)とのデート・シーンとか、二人の恋の行方とか、そんなつまらないものを見せられちゃってうんざりしてくる。
それで、なぜか(4)が(3)に協力しちゃって、(4)が東に敵対心を持っちゃうんだけれど、なんで(4)と東が対立して戦わなきゃならないのか、全然その理由が見えてこないのだ。その一方で、あっけなく(2)も(3)も死んでしまうんだものなぁ、なんなんだぁ、これ?
誰でも想像がつく通り、最後には(4)が(1)を人質にしちゃって東を誘き出し、二人の改造人間の戦闘のシーンとなるんだけれど、セコい特撮・セコいCGのセコい戦闘シーンで、全然盛り上がらないまま終わってしまう。そのセコい茶番劇に脱力感でタメ息が出てしまった。(4)は念動力を使うんだけれど、改造人間である事と、念動力を使える事って、何にも関係ないじゃんか。アホらしいなぁ。
音楽も酷いなぁ。シーンのつなぎの部分のあちこちに、キャロル・キングの曲を歌うジョー・山中の歌声が流れてきて、これがすっごい邪魔なのだ。ジョー・山中って何を歌っても「人間の証明」のテーマのアレになっちゃうんだよ。そんな音楽をこの映画で使わなきゃならない理由が全く理解できないもの。東と(1)のデートのシーンの中で、ジョー・山中がライヴで歌っている姿まで出てきちゃって、そ〜いう無駄なシーンはカットしろよ、ったくもぉ〜。
邦画「8マン - すべての寂しい夜のために」
http://www10.plala.or.jp/BAMBOOH/HELL/8MAN.html
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85981
主演の東八郎を演じているのは宍戸開で、谷博士を演じているのはその父親である宍戸錠だ。とんだ親子共演だな。
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組織の殺し屋の役でミッキー・カーチスも出ている。
「8マン」の原作は平井和正だよねえ。この人もあっちの世界に入っちゃった困った人なんだよなあ。アニメ「8マン」の主題歌を歌っていた人は殺人犯になっちゃったしなぁ。
映画嫌い (208)
2007年11月5日本日のクズ映画は1977年のイタリア映画「思春の森」である。イタリア語の原題は「Maladolescenza」で、「青春の悪意」ってな意味だ。中身のほとんどない薄っぺらなストーリーなんだよなぁ。だって、ポルノなんだもの。それも単なるポルノじゃなくて、ロリータ・ポルノだ。当時はロリータ・ポルノが違法でも何でもなかった時代だったわけで、1978年に日本でも成人映画に指定されることもなく堂々と(勿論、あの部分にはデカデカとボカシが入った検閲版で)劇場公開されている。日本では映画「オーメン」との抱合せの2本立てで公開されたのだ。ホラー映画が好きで「オーメン」を見に行ったら、こんなポルノまで見せられてしまったという、喜んでいいのか、なんなのか、わけのわからない時代だったんだよなぁ。この映画はロリコンの皆さんのバイブル的な存在になっていて、少女・シルヴィアを演じてスッポンポンになっている子役のエヴァ・イオネスコ(Eve Ionesco)はロリコンの皆さんにとっては女神様的存在になっているらしい。ちなみに、私はロリコンではない。だから子供の裸には興味も何もない(どころか、逆に痛々しく見えてしまい、嫌悪感がある)ので誤解のないように。
少女・ラウラは、毎年の夏休みに、その森の近くにある別荘に家族とやってくる。ラウラはその森で暮らす少年・ファブリツィオと出会い、二人は森を探検して遊ぶ友達になった。そして、その年の夏にもラウラは森にやってきて、ファブリツィオと再会する。
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思春期を迎えたラウラは、ファブリツィオに好意を持つが、ファブリツィオはラウラをからかったり、意地悪をしたり、いたずらをしたりして、ラウラの気持ちを受け入れようとしない。ある日、二人は森を探検している時に廃虚の城を発見し、その中に入って、ファブリツィオはラウラの服を脱がせてあっちのほうのイタズラをやっちゃう。それでも二人はラヴラヴになるわけでもなく、相変わらずファブリツィオはラウラに意地悪をするのだった。
そんな時に、森の近くの別の別荘に、シルヴィアという少女がやってきた。
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ファブリツィオはシルヴィアに好意を持つ。そして二人は仲良くなり、二人でラウラをイジメるようになる。ラウラは二人が性交する姿まで見せつけられ、非常にムカつき、困惑するのだった。
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そして、夏も終わりになってきた。ラウラもシルヴィアも、もうすぐ自分の住んでいる街に帰らなければならない。ファブリツィオは取り残される疎外感でいっぱいになる。そしてファブリツィオが取った行動とは・・・。
いやぁ〜、二人の女性とも、全然魅力的に見えないんだよなぁ。シルヴィアなんか気味悪いんだものぉ。それでいて脱ぐ(こ〜いうので興奮する男はイヤだなぁ)んだものなぁ。ろくなストーリーもなく、意味もなくばんばんと出てくる裸、裸、裸・・・、ポルノだねぇ。結末も果てしなくトホホだ。私の見たやつは無修正版だったので、あっちも、こっちも、全部が丸見えだったのだが、ファック・シーンでは挿入している結合部分までは見せていない(あの体位は不自然だものなぁ)ので、ハードコアとは言えない中途半端なものだった。
ファブリツィオのアニメ顔も気味悪いんだよなぁ。そんな男に惚れるラウラって、マニア系なんだろうか? この映画は、ファブリツィオが股間おっぴろげの包茎のチ●コまる出しの、全裸の仰向けで寝ているおっ恥ずかしいシーンで始まっているんだけど、他人のチ●コなんか見たくねえよぉ。
ちなみに、シルヴィアは、あの子供顔でいて、ちゃんと陰毛がある。頭髪は金髪なのに、あっちは金髪じゃないパターンだった。正統派のロリコン(そういう派があるのかどうか知らないが)の皆さんは、陰毛というものの存在が大嫌いだそうなんだけれど、そ〜いう皆さんはあのシルヴィアの陰毛をどのように評価しているのだろうか? 勿論、ラウラにもファブリツィオにも陰毛有りだ。
この映画のビデオ、DVDは、日本でも、本国イタリアでも、その他のほとんどの欧米の国々でも、現在は販売されていない。今となっては入手困難の品のようだ。海外の多くの国々では、1990年代からロリータ・ポルノに対して厳しく取り締まりを行なっており、この手のやつの売買が違法とされているからである。国によっては、麻薬などと同様に、所持しているだけでも違法となる場合もあるようだ。
日本では、1980年代には少女ヌード写真集が平然と売られていたが、遅れて1999年に「児童ポルノ禁止法」が施行され、この手のロリータ・ポルノが違法とされている。未成年者の裸は絶対にダメで、ファック・シーンなんかもってのほか!ってな状況である。日本では、個人的な所持・視聴はOKだけど、売買や上映は違法である。ところが、この映画のDVDがなぜか2000年に日本で発売されているのだ。不思議な状況である。「ロリータ映画の金字塔!ヘア無修正版!」とまでパッケージに書かれて、堂々と一般のCDショップ、DVDショップに並んでいたのである。ロリコンの皆さんがそれに群がったのは言うまでもない。知人でロリコンを自認するB君の話によると、実際には、「ヘア無修正版」でもしっかりとボカシが入っていて、ヘアが見えないインチキなバージョンだったらしい。そのDVDもいつのまにか店頭から消えてしまったようだ。そのDVDをヨーロッパのロリータものコレクターに個人的に販売していた日本人がドイツの警察から国際手配されるってな事もあったし、2004年にはこれのDVDをネット・オークションで売ろうとしていた愛知県の男が逮捕されている。ロリコンの皆さんにとっては地獄のような時代になってきたんだねぇ。あぁ、ロリコンじゃなくて良かったぁ。
ちなみに、シルヴィア役のエヴァ・イオネスコは1965年生まれで、この映画が撮影されていた1976年での年齢は11歳だ。現在は42歳になっているんだね。彼女の母、イリナ・イオネスコは写真家で、娘・エヴァを撮影した「エヴァ」という写真集を出していて、2004年に日本でもそれが発売されている。幼いエヴァのヌードがたくさん載っているらしいんだけれど、いいのだろうかぁ?
映画「思春の森」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9910
http://www.allnightpress.com/main/movie/184.htm
http://www.imdb.com/title/tt0076749/
ちなみに、ロリータ・ポルノの規制が甘い国もあって、サーチ・エンジンで「Eve Ionesco」の名前で検索すると、この映画のスチル写真の無修正版が掲載されているサイトがあることもわかる。どこのサイトか教えてあげない。ロリコン野郎はそれくらい自分で調べる努力をしなさい。
映画「思春の森」ファンの間では、もうこの世には「思春の森」の無修正版ってのが存在しないというのが定説になっているようであるが、実はそうではない。海賊版ではなく、ちゃんと合法的に発売されているものを入手できるルートがあるのだ。その手法も教えてあげない。各自で調べる努力をしなさい。ちなみに、私が見たやつは、イタリア語の原版にスペイン語の吹き替えをしたもので、更にそれに英語の字幕を付けたものである。それがヒントだ。
ハム嫌い
2007年10月19日プロ野球には興味のカケラもない私なので、かなり冷めて見ているんだけど、優勝記念セールやってる札幌の店、あれはいったい何なんだぁ?
近所の大型小売店に行ったら、優勝記念のハムが無料配布されていて、私もそれをもらったんだけど、薄切りハムがたった3枚しか入っていない真空パックのやつだったのだ。3枚合わせても厚さが3ミリない。こりゃ、めちゃくちゃセコいぞ。くるっと丸めて、ひとくちで食べられちゃう量だ。あれ1個の小売価格って100円もしないだろうなあ。同じようなやつが2セットあるいは3セットでテープで止められて100円ショップで105円とかで売られているのを見かけるものなあ。
で、監督の背番号にちなんでやっている88円均一セールってのもセコい。だって、普段は75円で売られている商品まで88円で売ってるんだもの。それって悪徳な便乗値上げじゃんか。某選手の背番号にちなんで1円でやれよ。
そう言えば、何年か前にヤクルトが優勝した時のあれもセコかった。あの時、私は札幌の東急デパートの前を通りかかって、偶然と優勝記念品の配布をやっているのを見かけたんだけれど、配布されているのが、なんと、ヤクルト1本だけ。そんなの誰も欲しがらなくて、誰も並んでいなかったから、私も通りがかりに1本もらっちゃった。ひとくちで一気飲みだ。せっかく配布するなら、ジョアにするとか、タフマンにするとか考えろよなぁ、ヤクルト! あれで私のヤクルトに対する企業価値・好感度がめちゃくちゃ低くなったのは言うまでもない。
どこの球団が優勝しても優勝記念セールをやっちゃう某デパートもセコいなぁ。
そんなに日本人が野球好きならば、野球を日本の国技にしちゃえよ。パチンコ好きの友人・T氏は「日本の国技はパチンコだ!」と言い張っている。球技には間違いないけれど。