CDジャケット嫌い

2007年8月27日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
 
「くそ〜ぉ! 仮免に合格しねぇぞぉ〜!」
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月26日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
 
「ハィっ! 宮尾すすむ です!」
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月25日
CDジャケット嫌い
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
 
「ハィっ! 宮尾すすむ です!」
 
 
 

映画嫌い (198)

2007年8月24日
本日のクソ映画は2007年の香港映画「プロジェクトBB」だ。毎度お馴染みの、ジャッキー・チェン主演の笑えないカンフー・コメディである。
 
サンダル(ジャッキー・チェン)、大家さん(マイケル・ホイ)、その他1人の金庫破り泥棒トリオは盗みを繰り返す。ギャンブル好きのサンダルは盗んだ金をすぐにギャンブルで使い果たして借金苦の状態だ。ある時に盗みに侵入した家から赤ん坊を連れ帰ってしまい、3人は赤ん坊の世話に振り回され、更にはその赤ん坊を狙う連中が・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/projectbb.jpg

 
 
赤ん坊の世話に振り回されながらも、その赤ん坊に愛情を持ってしまうジャッキー・チェンの姿がメインになっている、全く笑えないコメディである。カンフーのシーンも以前に増してかなり少なく、オマケ程度にしか見せていない。そろそろ年も年だから、ジャッキーはカンフーから撤退して、コメディに専念する気でいるのだろうか? しかし、こんなデキソコナイのコメディじゃ、笑えってのは無理である。これで笑える人っているのだろうか? 随分と笑いという物を甘く見ているのではないか?
以前からジャッキー・チェンの「カンフー」&「コメディ」二股映画を私は猛烈に批判しているのだけれど、今回もまた同じ失敗を繰り返しているのだ。なんでカンフー映画にコメディが必要なのか、なんでコメディ映画にカンフーが必要なのか、その必然性がさっぱり描ききれていないのである。コメディを入れることによってカンフーにリアリティと緊迫感がなくなり、カンフーを入れることによってコメディが散漫になるという、逆相乗効果なのである。カンフー映画を撮ろうとしてもカンフーになりきれず、コメディ映画を撮ろうとしてもコメディアンになりきれないという、どちらもろくにできない三流役者の逃げ場所としか思えない。そんな奴にヒューマンな演技をやらせてもそんなのは無理なのである。ジャッキー本人にしてみれば、カンフー役者としてコケちゃってもコメディ俳優でやっていけるとでも思ってるとか?
 
この映画での唯一の救いは、「Mr.Boo」シリーズでお馴染みのマイケル・ホイが登場しているって事である。マイケル・ホイの演技や役どころが良いってのではない。彼の声の日本語吹替えをやっているのが、毎度毎度マイケル・ホイの声を担当している広川太一郎である。毎度毎度の超絶翻訳でのダジャレひとりボケ・ツッコミの広川節が炸裂している。彼のこの芸風は人間国宝にすべきである。だから、絶対にこの映画は日本語吹替版で見ること。広川太一郎の声でこの映画を見なければ、マイケル・ホイはクソも面白くないのだから。
 
ところで、警部の役の男、ユン・ピョウって名前の役者だったっけ? 声は古谷徹だな。
 
 
映画「プロジェクトBB」
http://www.projectbb.jp/top.html
広川太一郎
http://web-conte.com/red/database/hirokawa/hirokawa.html
 
 

 
 

 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月23日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
都市伝説
「北海道の一般住宅の台所には、牛乳専用の蛇口が付いている。」
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月22日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
 
「ん? ベースの奴、髪切ったんか?」
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月21日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
 
「だ〜 る〜 ま〜 さん んが〜 
ころんだぁ〜!」 

で、振り返った時のみんなの姿。

CDジャケット嫌い

2007年8月20日
 
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
「このバンドのボーカリストだった行方不明の男(グレッグ・レイク)の顔を透視してみましたぁ。今はこんな顔になっています。」
by マクモニーグル
 
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月19日
 
 
← このCDジャケットでひとこと。
 

「やべぇ〜 轢いちゃったぞぉ〜」
 
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月18日
 
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
「ま、まだ、子供じゃないか・・・」
 
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月17日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
「私って キレイ〜 ?」
 
 
 

CDジャケット嫌い

2007年8月16日
 
← このCDジャケットでひとこと。
 
「海辺の貞子」
 

映画嫌い (197)

2007年8月11日
 
本日のクズ映画は2006年のフランス映画「アーサーとミニモイの不思議な国 (Arthur And The Invisibles)」である。実写にCGで作った人形劇を合成した、お子ちゃま向けのファンタジー映画である。ディズニー映画に対抗しているのが見え見えである。監督はリュック・ベッソンで、人形劇の部分の声優として、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ロバート・デ・ニーロ、エミリオ・エステヴェスなどが参加している。この映画もそろそろ日本で公開されるんじゃなかったっけ?
 
舞台は1960年8月のコネチカットのイナカ街。主人公のアーサー少年は広い庭のある一軒家に祖母とふたりで暮らしていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/auther1.jpg
祖父は探検家で、アフリカへ探検に行ったまま行方不明。不況で両親は都会に出稼ぎに行っている。そんな祖母の家に立ち退きを迫る地権者がやってきた。なんとか金を払ってその家でこのまま暮らしていきたいのだが金がない。そんな時に、アーサーは祖父が残していたアフリカ探検の記録の中から、アフリカにいた身長が数ミリのミニモイ族の存在を知る。祖父が親しくなったポゴ族からもらったルビーがミニモイ族に預けられ、今はミニモイ族はアーサーの住む家の庭に住み着いているらしい。アーサーはルビーを求めて、祖父の記録に従って、ポゴ族の不思議なパワーにより、ミニモイ族のミクロな世界に入っていく。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/auther2.jpg
アーサーはミニモイ族の王様、その娘のセレニア姫と息子のベータに迎えられる。ミニモイ族は邪悪な首領・マルダザードから攻撃を受け、ルビーはマルダザードが持ち去っていたのだった。そこで、アーサー、セレニア姫、ベータの三人は、マルダザードを成敗する旅に出た。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/auther3.jpg
アーサーはルビーを奪還できるのか・・・?
 
 
実写部分とCG人形劇部分がうまく融合しておらず、まるで水と油のように分離しちゃっているのがヘンテコであるし、なんでCGでやる必要があったのかも謎だ。それにしても、セレニア姫の顔は気味悪い。この無気味顔で、声優がマドンナってのはマッチしているけれど、子供が見ているんだから、もっと可愛くしてあげろよなっ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/auther4.jpg
アーサーはそんなセレニア姫に惹かれてしまうのが困ったものだ。アーサー、お前はマニア系かぁ?
 
お子ちゃま専用映画だから、結局は悪をやっつけて、ルビーを入手し、祖父も両親も戻ってきて、めでたし・めでたし・・・で終わるってのが目に見えている。結局は何のヒネリもないまま、その通りで終わっていた。お子ちゃま専用映画の宿命だな。こんなんじゃ、ディズニーものと何も変わらんじゃんか。私のような心が腐ったオトナの目から見るとツッコミどころ満載なんだけれど、純粋な心の子供が見ると、こんな映画でも感動するんだろうなぁ。そんな純粋な子供の心には絶対に戻りたくないよなぁ。
 
で、ミニモイ族の世界で、まるで古イングランドの「アーサー王」伝説における神剣・エクスカリバーを引き抜くような露骨なシーンがあるんだけれど、少年の名前をアーサーにしたのは、アーサー王からのパクリなのかなぁ?と思うのは私だけであるまい。エクスカリバーって何?ってな人は「アーサー王」伝説を読め。
 
 
映画「アーサーとミニモイの不思議な国」
http://www.arthur-movie.jp/top.html
 
 

 
デヴィッド・ボウイが声優をやっている関係からなのか(悪の首領・マルダザードの声だ)、ほんの一瞬、デヴィッド・ボウイの曲「レッツ・ダンス」のイントロが流れるシーンがある。お子ちゃまが見ても、そ〜いうのはわからないだろうなぁ。
 

 
 

俳句嫌い

2007年8月10日
 
私のような凡人にとって、俳句ほど理解できない文学はない。特に、俳句における季語ってのが理解を超えている。俳句は季語というキーワードを通して、その季節のイメージに対して「あるある!」という同感・共感の類を時空を超えて得るものであるわけだが、その季語の中にはヘンテコなものが実に多いのだ。季語は有名・偉い俳人が決めていたらしい。昔、高岡虚子という偉い俳人が季語を集めていたのは有名は話だ。現在は「歳事記」という本の編集部が、偉い俳人にチェックしてもらって季語を決めているらしい。
 
例えば、ヘンテコな季語としては、夏の季語で「食中毒」ってのがある。確かに夏の今どきは食中毒には要注意ではあるが、「食中毒」を俳句で詠んでどうするんだぁ? 「食中毒」でゲーゲーやったことを夏の出来事として「あるある!」と思わせるってのは、すっごい悪趣味じゃないか。
 
夏の季語に「ウジ」ってのもある。これも悪趣味だ。なんで「ウジ」を題材に俳句を詠まなきゃならんのだぁ? 「ウジ」の不快感を俳句で「あるある!」と思わせるのって、サディスティックだよなぁ。
 
同様に、夏の季語に「ゴキブリ」がある。ゴキブリは一年中出るじゃないか。夏だけにしか出現しない季節限定ものじゃないだろ。なんで夏の季語なんだぁ? (今では暖房などが完備されていて、冬でもゴキブリが出るようになったけれど、昔は夏にしか発生しなかったってことなのかなぁ? 今と昔では生活環境・生活様式が変わって、季節感も変わってきているって事かねぇ?)
 
その他にも、オール・シーズンものなのに、なぜかどこかの季節に特化されちゃっているヘンテコな季語は多い。「遠足」は一年中、いつにでも行けるものなのに、春の季語である。ここ札幌では冬にも遠足があって、スキーを持って雪山に遠足に行くんだぞ。「焼酎」だって、一年中、いつでも飲めるものなのに、夏の季語だ。「シャボン玉」も季節に関係なくいつでも吹けるにもかかわらず、なぜか春の季語だ。こ〜いう季語を決めた人の頭の中を疑ってしまう。
 
ヘンテコな季語には「青写真」ってのがある。これも季節に関係のないものだが、冬の季語になっちゃっている。ナゼなのかさっぱりわからない。「青写真」で詠まれた有名な俳句にこんなのがあるのだ。
 
青写真 待ち猫もまた 覗きをり
 
冬の乏しい日光をあてて、縁側で子供たちが青写真を焼いている。その横で猫が・・・ってな情景を詠んでいるんだろうけど、それって、「青写真」じゃなくて「日光写真」じゃないかぁ? 「青写真」と「日光写真」って、その原理も用途も全く別の物なんだが、作者は「青写真」と「日光写真」の区別をするだけの知識がなかったのだろうか? 「日光写真」と取り違えて「青写真」を季語に認定しちゃっているとは、とてつもなくおバカであり、非科学的だ。
 
非科学的な季語としては、「亀鳴く」なんてものもある。亀には声帯がないので鳴きませんってば。ちなみに、「亀鳴く」は春の季語らしい。前述の高岡虚子という偉い俳人が「亀鳴く」で詠んだこんな俳句がある。
 
亀鳴くや 皆愚かなる 村の者
 
なんなんだぁ、この俳句? 「亀鳴くや」だけでも非科学的なバカであるのに、それに続く、まるで部落差別のような言い切り。作者は「村の者」からのイジメにでもあって、ハライセにこんな俳句を詠んだのかねぇ?
 
ちなみに、俳句の世界では、鳴くのは「亀」だけではない。「ミノムシ」も「ミミズ」も鳴くことになっている。非科学的ったらありゃしないな。そ〜いうタワケな俳句の世界は、我々の理解を遥かに超えている。俳句の世界、恐るべし!
 
 

 
ここ北海道には「ゴキブリ」ってのがいないので、私は詳しいことを知らないのだが、「ゴキブリ」ってのは実際に鳴くらしい。その鳴き声をマネして、「うまい!」と皆から絶賛されている友人がいるのだけれど、私にはうまいのかどうなのか判断できないな。
 
ちなみに、冬の季語の中に、「山下達郎」ってのが実際にあるのだ。この調子で、そのうちに「チューブ」とか「サザン」ってのが夏の季語になっちゃうのかなぁ?
 

 
 
 
暑い日々が続くねぇ。関東や西日本よりは暑さはマシなんだけれど、ここ北海道でも夏は暑い。北海道では摂氏30度を超えるいわゆる真夏日ってのはシーズンに数日しかないけれど、そんな時の北海道での暑さってのは、東京などとほとんど変わりないのだ。しかし、夜中から早朝にかけては北海道の気温は急激に下がる。東京なんかでは、真夜中になっても30度を超えたままの熱帯夜ってのがあるけれど、北海道ではそのようなことはありえない。窓を開けっぱなしで寝てしまうと、冷気が入ってきて風邪をひいてしまうことになる。だから、窓を閉めるタイミングが問題になるし、窓を閉めたら閉めたで結構蒸し暑い状態になったりする。梅雨ってのがない北海道だが、雨上がりの蒸し暑い夜はかなり寝苦しくなる。私の場合は、扇風機のタイマーを60分くらいにセットして、微風の状態にして寝ることが多い。
 
私が以前に住んでいたマンションには、有線放送が付いていて、数百チャンネルもある有線放送を自由に聴ける環境になっていた。クラシック音楽専用のチャンネルがあったり、ハワイアン音楽専用のチャンネル、古い歌謡曲の専用のチャンネルなどの音楽系の他、落語のチャンネル、聖書を読むチャンネルや、ホラーな話を恐怖感バリバリで朗読するチャンネルなんかがあって、そのほかには、不眠症向けの羊を数えるチャンネルまであった。
 
ある寝苦しい夜、私はその羊を数えるチャンネルを聴いていた。
羊が913匹、羊が914匹、羊が915匹、羊が916匹、・・・・
と、羊の数をカウント・アップするだけの音声が続く。落ち着いた男の声だ。ひたすら退屈なチャンネルなのだ。羊を数えるのを聴いていても、それがいくら退屈でも、そんなので眠くなるわけない。
そこで私が疑問に思ったのは、このカウント・アップは何匹まで続くのだろうか?という事だ。無限にカウント・アップするわけがない。10,000匹まで数えて、それで終わりなのか、32,768匹とか65,536匹まで数え上げるのか(コンピュータに詳しい人ならその数字の意味がわかるよね)、あるいは200,000匹まで数えてしまうのだろうか? いったい何匹まで数えた後に、リセットされて1匹から数え直すのだろうか? よ〜し、何匹まで数えるのか、それを突き止めてやれ!と、私はそのチャンネルを聴き続けた。眠れない目をギンギンにさせながら。

しかしながら、私は失敗してしまった。いつの間にか眠ってしまったのだ。すっかり羊の術にハマってしまったってことか。何匹まで数えて眠ってしまったのか記憶にない。羊の数、恐るべし!
 
 

 
小学生の頃、電子工作キットで「睡眠導入器」とかいうやつを作ったことがある。トランジスタや抵抗やコンデンサーなどの必要な部品が入っていて、それをハンダ付けして完成させるやつだ。そして、完成したそれのスピーカーから聞こえてきた音、それは水滴が「ポチャ・・・、ポチャ・・・」と落ちる音が電気的に合成されたものだった。そんな音で眠くなる人がいるんだろうか? 逆にイライラしてきて眠れなくなるような気がするのは私だけであるまい。
 

 
 

包茎嫌い

2007年8月8日
 
朝青龍の件が話題になっているこの頃である。テレビのニュース番組でもトップ・ニュースで報道されちゃったりしているんだけれど、そんな事をトップ・ニュースになんかするなよなぁ!と思うのは私だけであるまい。
相撲には興味のカケラもない私だから、どいつもこいつもバッカぢゃねぇのぉ?としか見ていない。このスキャンダルを機に、相撲を「日本の国技」だって言い張るのをやめちゃえばいいのになぁ。相撲が「日本の国技」ってのにはどこにも根拠がないし、法的にも何ら規定されているわけではない。単に日本相撲協会が勝手に「日本の国技」だって言い張っているだけだ。
 
で、モンゴルでサッカーやっちゃって、日本に戻ってきた朝青龍を、「以前から面識のあった医師」である本田昌毅氏が診断し、「うつ病の一歩手前の抑うつ状態&神経衰弱状態」とマスコミに発表したわけだが、問題はこの本田昌毅氏なる医師である。
本田昌毅氏は精神科の専門医ではない。本田昌毅氏の本業は美容整形外科医であり専門は包茎治療だ。包茎治療の手術後のメンタルケアとして片手間にカンセリングも行なっている程度なのだ。
ってことで、ここでひとつの疑惑が・・・。朝青龍の「以前から面識のあった医師」が包茎治療専門医ってことは、朝青龍がかつてこの医師によって包茎治療をうけたのではないか?ってことだ。こうやって、新たな都市伝説が生まれていくのだな。それでなくても、相撲取りってのはあの体型にしては陰茎がかなり小さいとか、陰茎が腹の肉にめり込んでいるからたっぷりと皮をかぶっているとか、その手の都市伝説が多く囁かれているという背景もあるしなぁ・・・。
 
包茎手術専門 ヒルズタワークリニック 最高顧問医 本田昌毅
http://www.htc-houkei.com/director/index.html
 
 

 
包茎ってどんなのなのか、その形態や概念が理解できていない女性が意外にもかなりいるらしい。出産も経験しているような、男性のカラダについては熟知しているハズの女性の中にもそのような人が多いらしいのだ。
ってことで、これを機会に、もっと女性にも包茎ってものを理解してもらいたいものだ。自分のダンナや彼氏が包茎だと知ったらショックかも知らんが。
ちなみに、筆者は包茎じゃないので、残念ながら包茎のデメリットなどをうまく説明できない。あしからず。
各自、どこぞのサーチ・エンジンで「包茎」のキーワードで検索してみよう。
 

 
 

映画嫌い (196)

2007年8月4日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「オーシャンズ 13 (Ocean’s Thirteen)」である。来週の週末から日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の方は以下を読まないように。
 
ダニー・オーシャンの仲間のルーベンは、ホテル王のウィリー・バンクに協力して、ラスベガスに巨大なホテルを建設する準備をしていた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_1.jpg
ところが、バンクはルーベンを裏切って、ルーベンを計画から排除したのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_2.jpg
その結果、心労でルーベンは心臓発作を起こして倒れてしまったのだった。
 
ルーベンを慕うオーシャンとその仲間たちは、ルーベンの病床に集まり、ルーベンの仇をうつ計画を立てはじめる。ルーベンを裏切ったバンクをぶっつぶそうと。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_3.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_4.jpg
そして、ミッション・インポッシブルな行動を開始する。バンクのホテルのオープンの日に、ホテルのカジノにイカサマを仕組んでホテルに大損させ、人工地震を起こしてホテルの評判を落として、ホテルを再起不能にしてやる計画だ。
イカサマ・ギャンブルの為の各種の仕掛けを作り、ある者はダイスにイカサマを仕掛ける為に、メキシコのダイス製造工場に労働者として潜入する。またある者はホテルに従業員として雇われて潜入する。更にはホテルの従業員をワイロで買収したり、恐喝して計画に協力させるのだった。
人工地震を発生させる為に、大型のドリル式トンネル掘削機を潜らせ、ホテルの真下までトンネルを掘る。ところが、ドリルが不調になり、新たな最新のドリルを調達しなければならなくなったが、それまでに多額の資金をかけてきたオーシャンたちには、それ以上に準備資金がない。そこでオーシャンが資金援助を申し入れた相手は、前々作「オーシャンズ 11」および前作「オーシャンズ 12」で敵だったベネディクトだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_5.jpg
ベネディクトは資金協力する条件として、バンクがホテルの最上階に保管しているダイヤモンドを盗んでくるように要求する。その条件をのんで、オーシャンたちはダイヤを盗む作業も追加することになる。
そしてホテルのオープンの日になった。オーシャンたちのリベンジ計画の行方は・・・?
 
 
今回もかつての映画「黄金の七人」シリーズと「スパイ大作戦」の面白くない部分を抽出して合成したような映画になっている。「オーシャンズ 11」、「12」、そして「13」と、回を重ねるに従ってボルテージが下がり続け、散漫さが増加しちゃう傾向にあるのだ。「11」も「12」もたいして面白い映画ではなかったのだから、それより劣る「13」は見るだけの価値はない。あっ!と驚く仕掛けもなければ、ドンデン返しもあるわけでなく、坦々と彼らの作業が進むだけで、ここぞという山がない。ひたすら退屈なのだ。
 
映画の中に何度か日本文化が出てくるのもヘンテコだ。ホテルのオープニングのセレモニーに和太鼓ショーや、大相撲をやっているシーンがあるし、ホテルのカジノのスロット・マシーンに描かれているブランドが「相撲クラシック」だったりする。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_6.jpg
あるシーンではセリフの中に「煎茶」、「玄米茶」の名前も出てくるし、日本酒で乾杯するシーンもある。日本酒のことを「サキ」と言っているけれど、米国人って日本酒のことを「サケ」ではなく「サキ」って発音しちゃうんだよなぁ。それに、なぜか中華レストランでテンプラを注文するシーンもあるんだけれど、いつからテンプラが中華料理になったんだ?
 
前作の「12」にチョイ役で出ていた技術アドバイサーのような役のローマンという男が今回も登場している。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/oceans14_7.jpg
この男、どこかで見かけたことがあるよなぁ・・・と、しばらく考えて思い出した。映画「Gガール 破壊的な彼女」でベドラム教授を演じていた男だな。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/gg7.jpg
 
 
映画「オーシャンズ 13」
http://wwws.warnerbros.co.jp/oceans13/
 
 

 
ちなみに、ダニー・オーシャンを演じている超フケ顔のジョージ・クルーニィは1961年(昭和36年)生まれで、現在の年齢は46才である。フケてんなぁ〜。松田聖子、マイケル富岡、石原良純、柳沢慎吾、石橋貴明、木梨憲武、渡辺徹、哀川翔、マイケル・J・フォックスなどと同級生にあたるんだけど、それより10才以上はフケて見えないかぁ?
 
ジョージ・クルーニィは「オーシャンズ」シリーズはこれで最後だと言っているようであるが、次作「14」が日本を舞台にしたものとして制作されるとの噂もあるようだ。
 

 
 

映画嫌い (195)

2007年8月1日
 
本日のクズ映画は2005年の米国映画「ゾディアック (The Zodiac)」である。未解決の連続殺人事件の実話を映画化したものである。
 
米国のカルフォルニア州、1968年12月20日の夜、車の中にいた若いカップルが銃で襲われた。男女共に射殺されてしまったのだ。
事件の捜査責任者になったのはパリッシュ警視だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/zodiac1.jpg
貴重品は持ち去られていないので強盗ではない。しかし、目撃者もなく、指紋などの犯人の手がかりもない。動機も何もわからない。捜査が全く進まないのだった。
次の犯行は1969年7月4日の夜に起きた。同様に車の中のカップルが撃たれてしまっのだ。女性は射殺され、男性も撃たれたが、なんとか一命をとりとめた。事件の直後に、自分が犯人だと言う男から警察へ電話が入り、その男は1968年12月20日の事件も自分が犯人だと言う。そして新聞社には、犯人しか知らない情報を書いた犯行声明文と一緒に、意味不明の記号が並ぶ暗号が送られてきたのだった。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/zodiac2.jpg
その犯人は自分の名前を「ゾディアック」と名乗った。
一命をとりとめた男の証言で犯人の似顔絵が作成されたが、警察は容疑者を絞り込めず、暗号の解明もできないまま、続いて9月27日にも同様の事件が発生してしまう。前代未聞の連続殺人事件に街の住民は恐怖する。警察は容疑者を内定するが、その人物は事件と無関係だと判明する。焦る警察。そして、次の事件が10月11日に起きてしまう。またも犯人から手紙が送られてきた。次の犯行予告をし、更には「暗号には犯人である自分を特定する為のヒントがある」と書いてある。
マスコミによって事件が大々的に報道され、パリッシュ警視は捜査に進展にない事に精神的に追いつめられ、それが原因で妻との関係にも亀裂が見えてくる。家庭崩壊寸前の状態だ。パリッシュ警視の息子のジョニー・12才はそんな父を密かに心配するのだが・・・。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/zodiac3.jpg
 
 
今年(2007年)に劇場公開されたデヴィッド・フィンチャー監督による「ゾディアック (Zodiac)」とは別の映画である。こっちの映画は2005年の、アレクサンダー・バークレー監督による映画だ。「ゾディアック」事件は米国では有名な事件なので、何度となく映画にされちゃっている。だから、すっごく紛らわしい。こちらのamazon.co.jpの解説
http://www.amazon.co.jp/dp/B000MR8VZ2/
の中でも、この映画とフィンチャー監督のやつとが混同されちゃっているもの。
 
で、こっちの「ゾディアック」のほうであるが、実に中身のない映画である。すっごくくらだない。未解決の事件で、実際に未だに犯人は不明のままである為、この映画の中でもそれ以上に捜査には何の進展もないまま、何も意味もないままにプッツリと終わってしまっているという、ど〜でもいいような映画なのだ。主人公を捜査責任者のパリッシュ警視にして、その家庭をメインにしているという、そのような視点が面白くないのだ。
 
一方、フィンチャー版の「ゾディアック」では、この事件の暗号にとりつかれた風刺漫画家を主人公に置いて、暗号解読への執着から精神崩壊しちゃって、家庭も崩壊しちゃうという、これもまた家族というものをメインにしちゃっている面白くない映画なのだ。そ〜いう、家族の絆ってのをテーマにすり替えちゃうってのが米国映画のつまらないところなんだよなぁ。うんざりしてくるぞ。
 
フィンチャー版「ゾディアック」でこの事件に興味を持った人も、こっちの映画は無視しような。1960年代末という時代の描き方はフィンチャー版のほうが上手い。
 
 
映画「ゾディアック」(アレクサンダー・バークレー監督版)
http://www.murauchi.com/MCJ-front-web/CoD/0000001421322/
http://www.dmm.com/mono/dvd/-/detail/=/cid=n_605gnbf1162/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (194)

2007年7月30日
 
本日のクズ映画は2007年の米国映画「トランスフォーマー (Transformers)」である。今週の週末から日本でも劇場公開されるようだ。「未整理な脚本を元に、勢いだけで作っちゃいました、あはは」映画ってなところである。これからこの映画を見ようと考えている人は、以下を読まないように。
 
中東にある米国空軍のサクソン基地。領空侵犯して正体不明のヘリコプターが飛んで来た。スクランブル発信した戦闘機F-22の誘導によって、その飛行機はサクソン基地に強制着陸させられた。すると、そのヘリはいきなり二足歩行のロボットに変身して、基地を荒らしまくる。基地は壊滅状態に。ロボットは空軍のコンピュータにネット接続し、どんどんデータを吸い上げる。ネットは途中で基地の兵士によって切断され、そのロボットは謎の信号音を残していった。国防長官は、敵の正体をつきとめる為、技術者を召集して、信号音の解析を指示する。
次に狙われたのは、大統領専用機「エア・フォース・1」だった。小型のロボットが侵入し、ネット接続してデータを吸い上げる。
 
主人公は冴えない高校2年生、サム・ウィットウィッキー。サムは自分の車が欲しくて、その資金を得る目的で、有名な探検家だった祖父の遺品、探検道具をネット・オークションに出品していた。それらは全く売れないけれど、学業の成績を条件に父親が中古車を買ってくれると言い、遂に手に入れた車は、4000ドルのポンコツの黄色いカマロだった。サムは密かに思いを寄せていた同じ高校の女生徒・ミカエラをドライブに誘う。実はそのポンコツ車は宇宙からやってきたロボット生命体が変身した姿だったのだ。
 
・・・ってことで、その他にもいろいろと無駄な登場人物が出てきて、無駄なシーンも多いから、おもいっきり略して、簡単に要点を以下に書いちゃおう。
 
宇宙からやってきた善玉のロボットたちと、悪玉のロボットたちがいて、悪玉が「キューブ」っていうエネルギー源のような物体を手にして自らパワーアップして、それで宇宙を支配しようという野望を持っていたんだけれど、その「キューブ」が地球のどこにあるのかわからない。それを調査する為に、悪玉がネット接続して情報を収集していたってわけ。で、その昔にサムの祖父が実は北極圏の探検中に氷の下で「キューブ」を見つけていて、その位置情報が祖父のメガネに書込まれていた。そのメガネがネット・オークションに出品されている事を知った悪玉が、メガネを求めてサムを狙って襲ってくる。それに対抗して善玉たちがサムを守る。善玉のロボットたちと悪玉のロボットたちのロボット同士の戦闘になっちゃうのだ。そこに国防長官が絡んできたり、サムと善玉のロボットたちとの友情があったり、弱っちいサムが勇気をもって戦う決断をしてなんちゃらとかそういう精神論になっちゃったり、ミカエラとの恋の行方とか・・・、もぉ〜、いろいろ詰め込んでハチャメチャなのである。信号音の解析をする女性職員なんかも出てきたっけなぁ、あれも無駄な登場人物だ。
 
見る前は、映画「宇宙戦争」のような、ロボットが地球を破壊しまくるやつなのかなぁ?と思っていたんだけれど、結局は、「善玉ロボット」対「悪玉ロボット」ってなモロにジャパニーズ・ロボット・アニメのような幼稚な世界になっている。私はこの映画に出てくるような「超合金・合体ロボ」系のアニメの世代じゃないから、こ〜いう世界には思い入れがないんだよなぁ。だから、かなり冷ややかに見てしまう。私は「マジンガーZ」も「ガンダム」も「ゲッター・ロボ」も「ライディーン」も「ヤッターマン」も「ジャンボーグ・エース」も見ちゃいない。(10年くらい前、米国のケーブル・テレビで、水戸黄門のパロディのようなバカバカしい日本製のロボット・アニメが放送されているのを見かけたことがあるんだけど、あれはいったい何だったのだろうか?)
 
最も気になったのは、主人公のサムに全く魅力がないって事。これは痛いなぁ。それに、勿論、ミカエラにも全然魅力がない。このカップル、まるで映画「スパイダーマン」シリーズ並みの酷さなのだ。そんなミカエラとの色恋シーンなんか不要だぞ。
また、時々出てくるコミカル・シーンも笑えなくて邪魔だ。善玉ロボットたちのボヤキのような会話とか、その手のお笑いはこの映画には不要だろう。もっとストーリーも登場人物も整理して、こんな詰め込み過ぎはやめたほうが良かっただろうにぃ。冒頭のサクソン基地の件なんかもバッサリと削除して、もっともっとストーリーをダイエットさせたほうがいいぞ。
 
一方、CGで作られたロボットたちの動きはよく作られているとは思う。けれど、細かく変形しながら速い動きをするロボットを見ていると、目が疲れてくるのがイヤだな。かなりせわしないんだもの。ロボットの身体をじっくりと観察できるようなシーンがほしいよなぁ。じっくり見られないから、もしも股間にヘンテコな物が付いたとしても、あれじゃわからないよなぁ。
 
で、ヘンテコなのが、善玉ロボットがサムに自己紹介して事情を説明するシーンで、ロボットが言ってる事。
「私の名前はオプティマス・プライム。サイバトロン星から来た生命体だ。」
続いてメンバー紹介になって、こう言う。
「彼は我が方の火器担当のアイアンハイドだ。」
「彼は護衛担当のバンブルビーだ。」
そして、
「メガトロンより先にオールスパークを探し出さなければ。」
なんて言うのだ。あのねぇ、なんで、オプティマス・プライムだの、サイバトロンだの、メガトロンだの、宇宙の果てからやってきた奴らなのに、固有名詞がすべて英語系のそれなんだぁ? 英語って全宇宙の共通語だったのかぁ?
ロボットの形状が、人間のように、胴体・手・足・頭部の構成になっていて、それが人間のように二足歩行するってのもヘンテコだ。そのようなヒューマノイド型って全宇宙共通なのかねぇ?
 
ロボットたちがマシンガンやバズーカ砲のような火薬燃焼系の武器で戦っているのもヘンテコだ。もしも月面のような酸素のない場所での戦闘にでもなったならば、それらの武器をどうやって使うのか? もしも木星のようなメタン系の惑星でぶっぱなすと、引火して大爆発になっちゃうかも知れんだろ。宇宙を駆け巡るロボット生命体がそれでいいのかぁ? 火薬や銃弾の補填はどうなってるのかも謎だ。
 
 
その他にもツッコミ対象となるヘンテコなシーンが多い。ツッコミ好きな人はこの映画を見てチェックしよう。 
 
 
映画「トランスフォーマー」
http://www.transformers-movie.jp/top.html
 
 

 
補足:
その後、水戸黄門のパロディのようなくだらないロボット・アニメについて、ある方がメールで教えてくださった。その日本製アニメは「最強ロボ ダイオージャ」というやつらしい。
http://www.sunrise-inc.co.jp/daioja/outline/outline.html
ひぇ〜、すっごいバカバカしいタイトルだ。そうそう。ミト王子ってのが主人公だった。こんな馬鹿なアニメが日本でテレビ放送されていた時代があったんだねえ。
 
 

 
 

映画嫌い (193)

2007年7月29日
 
本日のクズ映画は2007年の邦画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」である。
 
1990年3月30日、大蔵省(当時)金融局の局長・芹沢は「不動産取引融資の規制」の通達を発表した。これを機に日本のバブル景気は一気に衰退し、終焉を迎えたのだった。あれから17年が過ぎた。
 
2007年3月、主人公の田中真由美、22才は多額の借金を抱え、借金取りに追われながら、キャバクラで働いていた。
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真由美の母である真理子は東大卒で、某電気メーカで家電製品の研究の仕事をしながら、未婚の母として女手ひとつで真由美を育てあげたのだった。
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真理子はある時に職場で研究していたドラム式洗濯機が偶然とタイムマシンの機能を持ってしまったことに気がつく。
一方、真理子とは東大の同級生で、現在は財務省に勤務している下川路という男がいた。
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下川路の研究チームはこのままでは2年後に日本の財政は破綻してしまうという予測を得て、真理子のドラム式タイムマシンを使って、なんとか1990年にバブル景気を終わらせないようにするという計画を立てた。バブルを終わらせない為には、芹沢の「不動産取引融資の規制」の通達の発表を中止させるれば良いと。そこで真理子は自らタイムマシンを使って1990年3月に行く。ところが真理子は1990年に行ったまま失踪してしまう。
 
下川路は真由美に接近してきた。そして、事の経緯を告げ、真由美に1990年3月に行くように要請する。母・真理子を探し出し、そして芹沢の通達の発表を中止させるのが目的だ。真由美は同意してタイムマシンに乗り込む事になる。
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そして1990年3月に。
そこはボディコン姿、太い眉毛のメイクでMC・ハマーの曲をディスコで踊る、バブリーな時代だった。
真由美は大蔵省に勤務する若き日の下川路に合うが・・・。
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タイトルにある、タイムマシンがドラム式の洗濯機だってのが象徴し、それで想像がつくように、ナンセンスさをメインにしたコメディである。しかし、薄っぺらなコメディで、笑える部分がひとつもなかった。三流芸人の前座のコントを見せられているような感覚なのだ。現在とバブル期の金銭感覚のギャップやファッションなどの違いをありきたりに見せているだけで、うまくギャグにしているとは思えないし、真由美が歴史を変えてしまうことの重要性も何もわかっちゃいないまま1990年で好き勝手に行動する姿には、ギャグ以前に基幹となるストーリーへの疑問でいっぱいになる。真由美は下川路の娘だった!という一種のサプライズをやっちゃっているのだが、それですら見ている側からすると早くから簡単に想定できちゃって、全然サプライズになっていない。真由美自身がその事実を知ってもほとんどサプライズしていないのもヘンテコだな。1990年で歴史を大きく変えてしまって、それで2007年に戻ってくると、下川路が総理大臣になっているってのは、ストーリーのかなりの暴走だ。
 
この映画が面白くない理由のひとつには、下川路を演じる役者に阿部寛を起用しちゃっているところだろう。どんな役をやらせても同じになってしまう、あれしかできない役者なんだもの、この映画でもいつものデクノボーなあれでしかない。例えて言うならば、ドラマ「トリック」において阿部寛が演じていた上田次郎教授とこの映画における下川路がほとんど同じパターンなのだ。単に相手役が仲間由紀恵から広末涼子に替わって、母が野際陽子から薬師丸ひろ子に替わっただけにしか見えてこない。「トリック」がメインのストーリーをほとんど無視したままナンセンス・ギャグの小ネタの応酬をやっているだけ、笑いという観点からは「トリック」のほうが面白いのだ。
それにしても、こっちの映画の小ネタのセンスは面白くない。1990年で、ディスコで飯島愛(本人役で登場している)を見かけた真由美が「本、書いたらすっごい売れるから」と教えたり、ラモス瑠偉(これも本人役で登場)を見かけて、「ドーハのワールドカップの予選の時、ロスタイムのコーナー・キックに気を付けて」と教える、そ〜いうのってレベルが低くて笑えない。2007年に戻ってみると、ラモス瑠偉が「ドーハの英雄」ってな事になっていて、日本代表の監督になって「ラモス・ジャパン」を率いているってなオチがあるんだけれど、こ〜いうのって面白いかなぁ?
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ところで、この映画の原作はホイチョイ・プロダクションである。週刊マンガ誌「ビッグ・コミック・スピリッツ」にバブリーな4コマ漫画「気まぐれコンセプト」を掲載している集団だ。私は今となっては「ビッグ・コミック・スピリッツ」は読んでいないんだけれど(以前は読んでいた。原律子、相原コージ、吉田戦車の4コマ漫画が掲載されていた時代だけどね)、「気まぐれコンセプト」って今でもやっているんだよねぇ? バブルの前から始まって、その時代の世相を反影しながら、もう20年以上も続いているんだなぁ、ある意味では凄い。この映画の監督は、そのホイチョイ・プロのリーダーである馬場康夫だ。あのバブル期には「私をスキーに連れてって」、「彼女が水着に着替えたら」などのおもいっきりバブリーな映画を監督・制作していたってのが笑える。そんなバブル時代に最も思い入れがあるのが馬場康夫をはじめとするホイチョイ・プロの面々だろう。タイムマシンでバブル期へ行くこんな映画を作るとは、因果なものだなぁ・・・と苦笑しちゃうぞ。
ちなみに、馬場康夫は日立製作所の元・社員である。退社してホイチョイ・プロでの活動をしながらも、日立との縁は続いていて、日立からの依頼があって、「気まぐれコンセプト」のノリでの日立の会社案内のパンフレットをマンガで作っていたこともあった。そのパンフは日立への就職を希望する大学生などに配布されていたのだけれど、日立の社内では賛否両論で、一部が回収されるという騒ぎにもなった。
そんな日立との関係の為なのか、この映画に出てくるドラム式洗濯機は日立製だ。
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そのドラム式洗濯機が置いてあるのが日立の家電研究所だ。
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財務省の研究室のシーンでは、日立のパソコン「フローラ」の箱まで見せている。
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しかしながら、日立の社内でのシーンがヘンテコでありえないようなシーンばかりなのだ。日立の機密に関わることもあるから、詳しくどこがどのようにありえないのかはここに書かない。かなり現実とは違っているってことだ。(なぜ、私にそれをわかるかって言うと、実は私、以前に日立の社員だった事がある。だから、内部事情は良く知っているんだもの。給料がバカみたく安いからすぐに辞めたけどな。なんであんな安い給料で日立では暴動が起きないのだろうか?)
ちなみに、1990年には日立では洗濯機にファジー理論を取り込んだファジー洗濯機を開発して、それを発売していた。ファジー理論はあの時代のちょっとしたバブリーなブームであったけれど、結局のところ、ファジー理論って空理空論でしかなく、すぐにすたれてしまった。あの洗濯機にしても「いったいこれのどこがファジーやねん!」ってなマガイモノでしかなかったのだ。日立って、そんなトンデモ製品をやっちゃうんだよなぁ。何年か前には、日立はパソコン用ディスプレイからマイナスイオンが出てくるってな製品を出していたこともあったでしょ。そもそもマイナスイオンってのがオカルト、非科学的な都市伝説の一種でしかないんだがなぁ。この世にありもしないマイナスイオンが出てくるってのは詐欺だぞ、日立! 
 
映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
http://www.go-bubble.com/index.html
 
 

 
関係ないけれど、この映画には、こんな悲惨なシーンもある。
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