映画嫌い (227)

2008年1月25日
 
本日のカス映画は2006年のドイツ・オーストリア合作映画「ヒトラーの贋札 (The Counterfeiters)」だ。史実の映画化だ。そろそろこの映画も日本で劇場公開されるんじゃなかったっけ? 今後、この映画を見ようと思っている人は以下を読まないように。
 
第二次世界大戦の末期のドイツ。ヒトラー率いるナチス・ドイツは、イギリスに経済的な打撃を与える目的で、ポンド紙幣のニセ札を大量に製造する作戦をたてた。紙幣を精巧に偽造するために、各地の強制収容所からその手の技術を持ったユダヤ人の職人が集められる。そして、強制収容所内の隔離された秘密工場でユダヤ人たちが密かに働かせられていた。やむなくナチスに加担しているユダヤ人たち。ニセ札作りの名人・サロモンの苦悩と葛藤。ニセ札作戦の顛末は・・・。
 
 
サロモンの視点から描かれているので、彼の個人的な心の葛藤はよく表現されているものの、ナチスに翻弄されるユダヤ人たちの群集の葛藤が見えてこないのだ。強制収容所の様子の描写もあれじゃ弱いよなぁ。若干のサスペンス風味を加えているのもチンケだ。
この映画の一番の問題な点は、肝心なニセ札作りの工程をちゃんと見せていないってことだなぁ。だから、すごく物足りないぞ。これは完全に脚本の力不足だ。
ってことで、これもわざわざ見るだけの価値のない映画だ。この映画を上映している映画館の前を通りかかっても無視しような。
 
 
映画「ヒトラーの贋札」
http://www.nise-satsu.com
 
 

 
ちなみに、オリンピックの聖火リレーの発案者はヒトラーだ。
 

 
 

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