映画嫌い (229)
2008年1月31日本日のカス映画は2006年の英国映画「やわらかい手 (Irina Palm)」だ。日本では昨年の12月に一部の映画館でひっそりと公開されていたようだ。
孫の手術費を稼がなければならなくなった主婦。彼女はロンドンの風俗店で働くことを決心する。壁にあいた穴。壁の向こう側の男の客が穴に性器を挿入し、壁のこっちでは穴ごしに彼女が手でマッサージして客をイかせる、そ〜いう風俗店だ。彼女は東欧美女を思わせる「イリーナ」という源氏名をもらい、あっという間に売れっ子の風俗嬢になる。行列のできる風俗嬢だ。彼女のそのしなやかな手が絶品なのだった。息子夫婦と店のボスとの微妙な関係、噂好きな近所の住人、そしてその仕事が息子にバレて・・・。
シチュエイションとしては面白いものの、それ以上にストーリーが膨らんでいないのである。たいした山もなく、日常の中の非日常という観点でしかないのだ。だから、面白い映画だとは思えない。もっとストーリーをどうにかするべきだろ。アマチュアがその場の思いつきだけで一気に書き上げたシナリオってな感じにしか見えないのだ。随分と安っぽい。浅すぎだ。観客を甘く見るなよ。
映画「やわらかい手」
http://www.irina-palm.jp/
この手の風俗店って日本にもあるよねぇ。壁の穴にチン●を挿入すると、壁も向こうで・・・ってなやつが。日本では「ラッキー・ホール」と呼ばれているジャンルの風俗店だ。この件については、私が大学生だった時の想い出話がある。いや、私が「ラッキー・ホール」に行ったという想い出ではない。私は「ラッキー・ホール」に行った事はないぞ。で、どんな想い出かと言うと・・・。
大学3年生の時だったと思う。あの夜、大学の同級生とススキノにある激安の居酒屋で飲んでいた。私を含めて8人で、全員が男だ。焼鳥を食べながらビールと焼酎を飲み、いろいろな話題で会話していると、急に脈絡もなくY君が言い出した。
「この近くにラッキー・ホールができたらしい」
と。ほかの7人はそれがどんな店なのか何も知らないものだから、Y君の説明が始まり、みんな、へぇ〜という顔をしながらY君の説明に聞き入った。当然、我々7人は誰もその手の風俗店の経験がないし、Y君自身も自分で経験したことがなくて、知人に教えてもらった情報の受け売りだ。だから、どこまでが本当なのかもわからない。そこで、Y君がこんな案を出したのだ。
アミダくじを8人でやろう!と。
負けた7人がそれぞれ500円を出す。勝った人は自分ではカネを出さなくよくて、集まった3500円を持って、今すぐ、その「ラッキー・ホール」に行ってくる。そして、3500円のコースを体験して、その後にこの居酒屋に戻ってきて、何がどのように行なわれたのか詳細をみんなに報告する。そのようなルールである。
みんな酔った勢いもあって、そのルールに納得。
それでアミダくじが行なわれた。
勝ったのは偶然、言い出しっぺのY君だった。喜びと不安が混じった引きつった表情をしながらも、Y君は7枚の500円硬貨を握り締めて、居酒屋を出て行き、戻って来たのはそれから約30分後だった。
そして、Y君から事の一部始終が語られた・・・。
って、Y君による詳細なる解説を知りたい人っているのかなぁ・・・? 読みたい人はリクエストをどうぞ。
ちなみに、Y君は大学卒業後、本州の実家に戻り、そこの某地方自治体で働く地方公務員になっている。そこそこ出世しているらしい。姓のイニシャルがYで、コント赤信号の小宮みたいな顔をしていて、札幌にある某国立大学を卒業している奴があなたの自治体にいたら、そいつは要注意だ。
この映画を見て、そんな事を思い出したのさ。