映画嫌い (296)

2008年8月15日
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「ハンコック (Hancock)」だ。この映画は来週の週末より日本で劇場公開されるようである。今後、この映画を見る予定がある人は、以下を読んではいけない。
 
その男の名前はジョン・ハンコック。怪力を持ち、空を飛び、銃弾を跳ね返す。タイツを履いていない私服のスーパーマンだ。
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しかし、彼はヒーローではなかった。一応は事件があるとやってくる正義の味方なのだが、その活動で道路も建物もめちゃくちゃになり、莫大な損害を与えまくっている。ハンコックは警察からも市民からも嫌われている厄介者のぐ〜たら男なのだ。アル中の彼は酒のボトルを片手に、今日も酒の臭いをプンプンさせながら空を飛ぶ。損害賠償の数々の裁判を無視して。
ある時、踏切りで立ち往生して危うく列車に激突されそうになっていた車をハンコックは救う。ハンコックに激突した列車は大破し、またもやハンコックは人々から罵倒の言葉を浴びせられる。しかし、助けた車に乗っていた男、レイ・エンブリーはハンコックに感謝をし、ハンコックのイメージアップ作戦に協力したいと申し出る。レイの仕事は広告コーディネーターで、その仕事での経験を役立てたいと。
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レイの考えた作戦とは、裁判の判決に従って、ハンコックが刑務所に入るというものだった。ハンコックが塀の中に入っている間、街の犯罪が増加し、誰もがハンコックの社会貢献度を再認識するだろうという作戦だ。ハンコックはその案に従って収監される。
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レイは連日、刑務所でハンコックに面会し、イメージアップ教育をする。着地時は激しく降りるな、飲酒はダメだ、車を潰すな、ビルを壊さないようにドアを使え、警官には「グッド・ジョブ!」と言え、出動する時はこのコスチュームを着ろ、・・・と。
レイの予想通り、街の犯罪は増加した。そして、遂にその時が来た。銀行強盗が人質を取って銃撃戦をする事件が発生し、警察署長からハンコックへの協力要請があったのだ。ハンコックはレイの言っていた事を守り、正義の味方として出動する。警官たちへの「グッド・ジョブ!」の言葉も忘れない。
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そしてハンコックは人質を救い、銀行強盗を捕まえて事件を解決し、人々はハンコックへ拍手喝采をする。レイは「大成功!」と大喜びだ。ヒーロー・ハンコックは刑務所からの出所を認められ、レイとは深い友情が。
ところが、思いがけない事実をハンコックは知ることになる。レイの妻のメアリーにはハンコックと同じ超人的パワーがあったのだ。平穏な暮らしを望んでいるメアリーは「レイには絶対に内緒!」とハンコックに釘を刺すが、それもレイの知るものとなってしまい、人間関係が錯綜する。更には、同じパワーを持ったハンコックとメアリーが接近する事によって、お互いのパワーが減衰してしまい、普通の人間になってしまうという事実も発覚した。そんな時、ハンコックが捕らえた銀行強盗が刑務所を脱走し、ハンコックへの復讐にやってくる。そして・・・。
 
 
コメディなのにお笑いが少なくて、笑える箇所がひとつもなかったなぁ。ハンコックが銀行強盗を退治してヒーローとして世間で認められるまでのストーリーがめちゃくちゃベタに進んでいて、それがすごく退屈なのである。その後、メアリーのパワーが発覚する所からストーリーが違う方向へ暴走しちゃって、こりゃまた全然面白くない。そして、盛り上がる事もなく終わっちゃったぁ・・・ってな感じだなぁ。ホント、面白くない映画だねぇ。あまりにもつまらないものだから、それ以上に特にどうのという感想すら持てなかったよぉ。ハンコックを演じているのがウィル・スミスでしょ。この人の顔も演技も飽きてきたなぁ。
ってことで、こんな映画は見るんじゃないよ。
 
 
映画「ハンコック」
http://www.sonypictures.jp/movies/hancock/
 
 

 
 

 

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