映画嫌い (427)

2009年5月26日 映画
 
本日のクソ映画は2009年の米国映画「ワイルド・スピード X4 (The Fast and the Furious)」である。「ワイルドスピード」のシリーズ第4弾だ。日本を舞台にした第3弾「ワイルド・スピード X3」のバカバカしさは以前にここに書いたけど、それとは何ら関係のないストーリーになっている。かなり第3弾とは内容も弾雰囲気も違っているなぁ。第4弾では主演がヴィン・ディーゼルだ。それだけでもその雰囲気は予想がつくよなぁ。
米国では先月に劇場公開されていた。日本での劇場公開は未定のようだ。
 
主人公のドムは米国人だが、警察に追われて中米に逃げてきたという訳あり男だ。ドムらの集団は、中米で車をカッ飛ばし、タンクローリーを襲撃してガソリンを奪うという山賊行為をしていた。ところがドムは当局に目をつけられ、ドムは集団の他のメンバーに迷惑がかからにようにと、集団を解散させた上で、密かに米国の妹・ニーナの家に帰ってきたのだった。
そんな時、集団の元メンバーで、ドムの彼女であるレティが米国で殺されてしまった。麻薬密売組織によって殺されたことを突き止めたドムは、その組織への復讐を誓う。
一方、警官のブライアン・オコーナーという男がいた。ニーナの元彼である。ブライアンもその麻薬密売組織を追っていて、正体不明の謎のリーダー、ブラガを逮捕しようと、潜入捜査の機会を狙っていたのだ。
麻薬密売組織がスゴ腕のドライバ-を麻薬の運び屋として雇いたがっているという情報があり、組織への潜入をしようとしているドムとブライアンは、組織主催の公道レースに出場し、共に合格して採用される。ブライアンはドムをも逮捕すべき立場にあったが、ふたりは反目しながらも協力して組織に入り込み・・・。
 
ね、第3弾と随分と傾向が違っているでしょ? これを同じシリーズものとして公開しちゃうというのがバカだなぁ。
主役のドムを演じているヴィン・ディーゼルの毎度毎度のあの演技に失笑である。どの役をやらせてもみ~んな同じになっちゃうというアレでしかない。その不器用さがこの映画では裏目にしかなっていないよなぁ。そのスキンヘッドにも、もう飽き飽きだ。
肝心のカー・チェイスのシーンも、冒頭のタンクローリー襲撃シーン以外はたいしたこともなく、後半にもカー・チェイスはシーンあるものの、クライム・サスペンスとしての流れの中の1つにしかなっていないのだ。カー・チェイス映画のくせに、これでいいのか?
 
映画「ワイルド・スピード X4」
http://www.imdb.com/title/tt1013752/

 

 
 
追記:
この映画は日本では2009年10月9日より劇場公開されるようだ。
邦題は「ワイルド・スピード・MAX」のようである。この映画のどこがいったい「MAX」だと言うのだ?
 

 

 
 

映画嫌い (426)

2009年5月25日 映画
 
本日のクソ映画は2003年の米国映画「ブルース・オールマイティ (Bruce Almighty)」である。ジム・キャリー主演のバカバカしいだけの映画である。
 
カリフォルニア州バッファロー市。主人公のブルース・ノーランはテレビ・リポーターだ。ワイドショーの司会者を目指していたブルースは、引退する司会者の後任に抜擢されず、生放送のリポートにも大失敗し、勤務していたテレビ局を解雇されてしまった。その件で神に不平不満を訴える彼の前に、本物の神が降りてきてしまったのだ。そして、一週間の期限付きで、ブルースは神の力を与えられる。全知全能のパワーを持ったブルースは・・・。
 
怪優・ジム・キャリーの毎度毎度の怪演を見せているドタバタ系コメディである。基本パターンは他のジム・キャリー主演映画と同じである。何を演じさせてもアレにしかならないジム・キャリーだ。もう、その手は飽き飽きだぞ。自分が手にした神の力に翻弄されるブルースというそのシチュエイションも面白くはないし、見せ方もありきたりすぎてバカバカしい。ストーリーの進行もアイディア不足だ。こ~いう映画でウケると思って作っている米国映画界のどうしょ~もないバカどもへの軽蔑感しか得るものがなかったぞ。
「神」を演じているのがモーガン・フリーマンだ。痛たたたたぁ・・・。
 
映画「ブルース・オールマイティ」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id318496/

 

 
 

 
 

オトナ買い嫌い

2009年5月24日 音楽
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 


映画嫌い (425)

2009年5月23日 映画
 
本日のバカ映画は2009年の米国映画「ノウイング (Knowing)」である。ニコラス・ケイジ主演のバカバカしい映画である。日本では今年の7月10日より劇場公開されるらしい。今後、この映画を見る予定の人は以下を読んではならぬ。
 
MIT(マサチューセッツ工科大学)の天体物理学者、ジョン・ケスラーが主人公だ。彼の妻は前年にホテルの火災事故で死亡しており、今は小学生の息子・ケイレブとふたり暮らしだ。
ケイレブの通っている小学校の開校記念日の式典で、50年前の1959年に埋められたタイムカプセルの発掘・開封が行なわれた。タイムカプセルの中には、50年前にその小学校の当時の生徒が描いた絵が多数入っていたのだった。ところが、ケイレブが手にした1枚の紙は絵ではなく、多数の数字の羅列が書かれているものだった。ジョンはその数字の意味が気になる。
911012996・・・ って何だ?
9/11/01/2996/・・・と区切ってみる。
その時にジョンは気がついた。01年9月11日に2996人が死亡した同時多発テロの事だ。その直後に書かれている数字は事件の場所の緯度と経度だ。驚いたジョンは徹夜でその他の大量の数字を解読してみると、この50年間に起きた航空機事故、地震、津波などの主な事故・事件・災害の年月日、死者数、緯度と経度が書かれていると判明した。それらが50年前に予言されていた!とジョンは驚く。妻の死んだホテルの火災事故のことも予言されていた。その上に、まだ起きていない3つの事件についても書かれているじゃないか。その1つは、明日、81人が死亡するという予言だ。そして、翌日、予言の通り、ジョンの目の前で航空機が墜落し、81人の死者が出てしまった。事故を未然に防げなかった事にジョンは落ち込む。あと2つの予言が残っている・・・。
そんな時、息子・ケイレブに近づいて監視している謎の男の姿をジョンは見かける。いったい何者が何の目的で?
一方、50年前にあの数字を書いたとされるルシンダ・エンブリィという女性の事をジョンは調査(googleを使用)したところ、彼女は1988年に亡くなっていることが判明した。そこでジョンは情報を求めて、ルシンダの娘であるダイアナに接近するが・・・。
 
50年前の予言の数値列という前提のアイディアはまあまあ良い。ジョンの目の前で航空機が墜落する様子は生々しいほど良くできている。次の予言である地下鉄事故のシーンもなかなかの迫力だ。ところが、それから先のストーリーが荒唐無稽でバカバカしいのだ。それ以上にアイディアが膨らまなかったんだねぇ。最後の予言は人類滅亡の最終予言で・・・、宇宙人が宇宙船で救済にやってきて・・・、ってな事に進んぢゃうんだもの。おぃおぃ、宇宙人なんか出すなよ。人類の終末の日、信じる者だけがUFOに乗せられて楽園に連れていってくれる・・・というカルト教団の教義のようになっちゃっている。UFOに乗って楽園に行こう!と信者たちを集団自殺させたヘブンズ・ゲイト事件を思い出すのは私だけであるまい。その手のカルトのプロパガンダ映画のように見えてしまうんだよなぁ。ってことで、こんなバカバカしい映画は見る必要なし。
 
映画「ノウイング」
http://knowing.jp

 

 
私も地球外生命体の乗り物としてのUFOなんか信じちゃいないから、終末の日にUFOに乗せてもらえないに違いない。
 

 
 

映画嫌い (424)

2009年5月22日 映画
 
本日のバカ映画は2008年のタイ映画「チョコレート・ファイター (Chocolate)」である。悪と戦うカンフー少女ってな映画で、こりゃまたバカバカしいのなんの。日本での劇場公開は明日からのようだ。
 
舞台はタイ。日本人ヤクザのマサシは、タイのヤクザのボスの愛人・ゼンとデキてしまった。ゼンの勧めでマサシは日本に帰り、ゼンはヤクザから逃げてマサシとの子供を産み、ひとりで育てるのだった。
産まれた子供は女の子で、ジンと名づけられた。ジンは生まれながらに脳に障害を持ち、精神障害というハンディを持ちながら育つが、驚異的な反射神経を持ち、いつの間にか神ワザ的なカンフーを身につけていた。幼馴染みの青年・ムンと組んで、ジンは街中でその反射神経のすごさを披露する見せ物を行なって稼ぐのであった。そんなある日、母・ゼンが重い病気になってしまう。医療費が必要になった。そこで、ムンとジンは、ゼンが高利貸しをして中小企業のオーナーに貸し付けていたお金を回収しようとする。当然、どのオーナーたちも返金を渋る。そこでジンのカンフーが爆裂するのだ。どの中小企業もジンの大暴れで血祭りに。それを知ったタイのヤクザのボスはゼンとジンを始末しようとするが・・・。
 
ひとことで言っちゃえば、「少女版ジャッキー・チェンのカンフー映画」ってな感じである。ジン役はスタントマンを使わず本人が激しいカンフーを演じている。この女優さん、ヤーニン・ウィサミタナンとう名前のようだ。本人がノー・スタントであれだけカンフーしているんだから、すごい運動神経をしているんだろうねぇ。タイにおけるカンフー・スターなんだろうか?
最後にNGシーン集を見せているのもジャッキー・チェン映画みたいだな。そのNGシーンを見ていると、かなりのケガ人が出た撮影のようだ。ジン役も痛そうなNGを何度も出しているのが見られる。ありゃ痛いだろうにぃ。
 
で、そのカンフー・シーンはなかなかなんだけど、肝心のストーリーが稚拙でちっともおもしろくない。ちょっとだけ「キル・ビル」っぽくなっちゃっているしなぁ。ジン役の存在感もそれほどないし、そんなに可愛くもなくて、、魅力的とまで言えないのが痛い。母・ゼンの役の女優さんもいまひとつ役にマッチしてないなぁ。日本人ヤクザのマサシを演じているのは阿部寛である。最近、この人、いろいろな映画に出まくりだねぇ。
 
「チョコレート」というヌケたタイトルにしているのはナゼ? と思い返してみたんだけど、それって、もしかして、ジンの主食がマーブル・チョコだから? く、くだらない・・・。
 
映画「チョコレート・ファイター」
http://www.chocolatefighter.com/

 

 
 

 
 


映画嫌い (423)

2009年5月21日 映画
 
本日のバカ映画は2008年の邦画「おっぱいチャンバラ」である。
チャンバラに勝ったら顧問の先生がおっぱいを見せてくれる・・・ってな内容ではない。おっぱいブームの昨今、おっぱいマニアにもお薦めできない失笑バカ映画がこれだ。
 
20才になったリリは、300年前から先祖代々伝わる秘密の殺人剣法「佐山破心流」を祖母から伝授され、継承者となった。その剣法とは、乳房を露出して戦うと不思議なパワーが発揮されて強くなるというものだ。300年前にタイムスリップしたリリはおっぱいを出して、村を襲う山賊一味と戦う。敵の女ボス「おきぬ」も同じ剣法を使ってきた。計4個のおっぱいがポロリでチャンバラ。もしかして、「おきぬ」は「佐山破心流」の開祖なのか?
 
うへ~ぇ、つまらな~ぃ。チャンバラ時代劇としても、ポルノとしても成立していないじゃないか。ストーリーもバカだが、ちゃんと演技できている奴がひとりもいないから見苦しいのなんの。ろくにセリフを読めない奴らの演技を見せるなよなぁ。主演しているのが赤西涼という名前のポルノ女優だ。その棒読みのセリフを聞いていると、とてつもない疲労感がする。可愛くもないし、肝心の剣術も、おっぱいも、全然たいした事がない。少なくとも、悪役の「おきぬ」のおっぱいのほうが形が良いじゃないか。せっかくおっぱいを見せるのなら、「おぉ、スゲェ!」と思わず私の股間も唸ってしまうようなおっぱいを見せてくれよぉ、お願いだからぁ。
 
映画「おっぱいチャンバラ」
http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/178671/ho7

 

 
ポルノ女優・赤西涼のおっぱいがどんなのか見てみたい人は、他のポルノ・ビデオのサンプル動画だけど、こちらをど~ぞ。
警告:未成年者は絶対に禁止。
http://www2.tokyo-hot.com/sa/n0428_ryo_akanishi_rd_sa_n.wmv
警告:日本国内では見せてはダメな部分もモロに見せているので、未成年じゃなくても、日本国内の人は見ない努力をしよう。(自主的努力目標)
どんなに不快な物を見てしまっても責任を負いません。各自の自己責任にてど~ぞ。
 

 
 

映画嫌い (422)

2009年5月20日 映画
本日のクソ映画は2009年の米国映画「ラーメンガール」である。この映画は今年の1月に日本で劇場公開されていたらしい。
 
米国人女性のアビィは東京に赴任している彼氏を追って、東京にやってきた。ところが、彼氏はそれが重荷になると言って、単身で大阪での長期の仕事に行ってしまう。途方に暮れたアビィは、彼氏の部屋の近くにあるラーメン屋に飛び込み、そこで泣き崩れるのだった。ラーメン屋の店主は英語がわからず、訳もわからないが、一杯のラーメンを差し出し、アビィはその味に癒され、ラーメンに不思議な魅力を感じるのだった。そして、アビィはラーメン作りを学ぼうと、気難しい店主に弟子入りを志願する。日本語も分からないアビィはラーメン職人になれるのか?
 
今では米国でもニューヨーク、ボストン、シカゴなどの大都市ではラーメン屋を見かける。日本人向けにハワイにもある。しかし、米国ではラーメンはそれほど認知度のある食べ物とは言い難い。どんな味のどんな食べ物なのか知らない人はかなり多いだろ。それなのに、この米国映画はラーメンがどんな食べ物なのか、その基本すらちゃんと見せていないのである。その上に、おいしいラーメンを作るノウハウなんかも全く見せちゃいないのだ。ラーメンの奥深さなど全然伝わってこない。アビィもそれほど苦労もせずにラーメンを作っちゃっているしなぁ。だから、すっごくマヌケな映画になっちゃっているねぇ。この映画を見ていてラーメンを食べたくなってきた人もいないだろう。あの店主の作るラーメンがちっとも美味しそうに見えないんだもの。
 
ラーメン屋の気難しい店主を演じているのは西田敏行だ。それだけでこの映画の雰囲気がわかるであろうし、ある程度ストーリーも想像がつく。実際に見てみたところ、その想像以上でも以下でもない、その手のつまらない映画だったのだ。その他の出演者として、店主の師匠の役に山崎努、ライバル店の店主に石橋蓮司だもの、おぃおぃ、日本にはそ~いう役者しかいないのかねぇ?
 
最もダメなのは、アビィも、店主も、タバコを吸うってことだ。タバコのニコチンタールで舌がバカになっているような奴がおいしい食べ物をつくれるわけがない。その死んだ味覚でどうやっておいしい物を判断して客に出せると言うのかね? この事は「美味しんぼ」の海原雄山に指摘されるまでもなく、日本でも欧米でも料理人にとっては常識だ。タバコを吸う奴の作る料理なんか絶対に信用するな。
 
映画「ラーメンガール」
http://wwws.warnerbros.co.jp/ramengirl/
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/21995/
 

 
1年くらい前だったかなぁ、札幌在住のある人のブログに、札幌のあるラーメン屋の男性店員が歩きタバコをしている証拠写真が掲載されて、随分とそのラーメン屋が叩かれていた。札幌の中心部は条例で喫煙禁止エリア(罰金あり)に指定されているのに、その店員は禁止エリアで堂々と歩きタバコだ。料理を出す側の人間がタバコを、それも禁止エリアで吸っているというどうしょうもない様子を告発するあのブログは、相当数のアクセスがあったようだ。その件には続きがあり、ブログの読者からのコメント書きで明らかにされたのは、奴はその近辺では有名なゴロツキ男で、奴に喫煙禁止エリアである事を注意したら、奴は「うるせぇ」と威嚇してくるという。そして、「そんなクソ野郎を雇っているラーメン店ってなんなのよぉ?」ってな事でボイコット運動に発展したのだった。ブログの筆者は経営者に事実を告げる苦情メールを送ったらしい。飲食店として社会的責任を取れる良心のあるラーメン店であれば、あんな奴は解雇して当然だろう。
その後、あの男がどうなったのか私は知らないが、あのまずいラーメン店の事はそれ以前から私は知っていたので、私もボイコット運動に賛同している。今後、私はあのラーメン店には絶対に行かない。喫煙を注意されて「うるせぇ」だなんて言う奴が出すラーメンに何が入っているのかわかったもんじゃない。そんな奴を雇っているラーメン店なんか信用できん。
どのラーメン店かって? 札幌の狸小路に本店があって、支店も各地にある「一国堂」というラーメン店だ。奴は当時、本店に勤務していたらしい。今でも本店に勤務しているかどうかは知らない。ここのブログを読んでいる皆さんも、どうしょうもないラーメン店として「一国堂」の名前は覚えておこう。とりあえず、あのような店は淘汰されて潰れるべきだろう。
 
一国堂
http://www.ikkokudo.co.jp/
 

 
 
追記 (2009.12.21)
この映画で主演のアビィを演じていたブリタニー・マーフィは2009年12月20日に心臓発作でお亡くなりになりました。まだ32歳の若さだったそうです。
合掌。
 
追記 (2012.09.19)
先日、ラーメン店・一国堂が倒産しました。合掌。
 




再発CD嫌い

2009年5月18日 音楽
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (421)

2009年5月17日 映画

本日のクソ映画は2006年の米国映画「ボビー (Bobby)」である。
ボブとかボビーってのは「ロバート」の愛称である。この映画でのボビーとは、元・米国大統領・ジョン・F・ケネディの弟、ロバート・F・ケネディのことだ。1968年、「ベトナム戦争からの名誉ある撤退」と「人種差別完全撤廃」の政策を掲げて大統領選に出馬したロバート・F・ケネディ上院議員(42才)は、予備選の投票日にロス・アンジェルスのホテルで撃たれて暗殺されてしまう。その日の朝から撃たれた直後までのホテルの様子を描いたという企画倒れな映画がコレだ。
 
ベトナム戦争で米軍兵の戦死者が続出し、キング牧師が暗殺される事件・・・と混迷する1968年の米国。故・ジョン・F・ケネディの弟であるロバート・F・ケネディ上院議員は、大統領選への出馬を宣言し、米国の国民からの圧倒的な指示を得ていた。次期大統領になるのは確実な状況だ。(以上が時代背景)
1968年6月4日、カリフォルニア州での予備選の投票日、カリフォルニア州ロス・アンジェルスのアンバサダー・ホテル。ケネディ陣営のカリフォルニア州における選対本部がそのホテルにあり、その日の夜、ケネディがやってきて演説をする予定になっていた。早朝から火災警報器の誤作動があったりして、ホテルの従業員も大忙しだ。支配人も緊張しながら、ケネディの演説を心待ちにしていた。
ホテルのレストランで下働きをしているメキシコ系の不法入国者の男は大好きなドジャースの試合のチケットを入手したが、仕事が忙しくて観戦に行けそうにない。
レストランのマネージャーは従業員に対して「忙しいので投票に行くな」と指示し、それを知って激怒した支配人はマネージャーに解雇を通告する。その支配人はホテルの電話交換手の女性と不倫中。一方、支配人の妻はホテルの美容室を仕切っている。
ホテルを定年退職した元・ドアマンの老人は、その日もいつものようにホテルのロビーにやってきてチェスを楽しんでいた。
その他、多くの人たちがそのホテルに出入りしていた。
ホテルでのディナー・ショーに出演するためにやってきた高ビーな歌手とそのマネージャー。
部屋でLSDを売っているヒッピーとその客はLSDでトリップ状態に。
顔はゴツいが、やけに人間味のあるレストランの調理チーフの黒人。
ホテルで結婚式を行なおうとしている若いカップルの事情。
ケネディにインタビューしたがっているチェコスロバキアの女性記者。
予備選でケネディ優位との速報が伝えられ、にわかに興奮する選対本部。
そして、遂にケネディがやってきて演説が終わる。その後、ケネディはレストランの厨房を通り抜けて裏口からホテルを出ることになっていた。ホテルの従業員たちも熱烈なケネディ支持者で、通路を歩いて厨房に向かうケネディは握手攻めになる。その人ゴミの中に拳銃を持った部外者が。ケネディは撃たれ、その場は騒然と。犯人はその場で取り押さえられたが、病院に緊急搬送されたケネディは死去したのだった。兄に続いて弟までが・・・。おしまい。
 
ケネディ役の役者は出てこない(後姿を見せるだけのダミーのシーンはある)。当時の実際の報道フィルムでのケネディ本人の演説風景を切り貼りして見せているのだ。だから、タイトルに反して「ボビー」感が全然ない。「ボビー」がまるで別の次元にいるんだもの。撃たれた直後の混乱する様子の映像のバックにケネディの演説する声が重なる、そ~いう虚しいだけの映画になっている。誰が主人公ってなわけでもなく、単に、ホテルの従業員やホテルに出入りしている人たちのそれぞれの人間模様を見せているだけである。そんなものだから、ストーリーなどありゃしない。いろいろな人間模様があるんだねぇ・・・ただそれだけの映画なのだ。それらの人間模様の個々についてもたいしたものでもなく、いったい何を見せたい映画なのかわけがわからない。見事なまでの企画倒れな映画だ。

ケネディを暗殺した犯人については、ホテルのドアを入って来るシーンと、撃って取り押さえられるシーンだけで、その他には何も描写されていない。犯行動機とか心理とか背景とか、そんなのは完全無視なのだ。それがこの映画の最大のミスだろう。いくらなんでも、こりゃないぜ。
 
この映画の原作を書き、監督をして、更に自ら出演もしているのが、俳優のエミリオ・エステヴェスである。歌手のマネージャーの役をやっている男だ。いやぁ、困った奴だ。この人、ケネディに何らかの強い思い入れがあったんだろうねぇ。それを映画として実体化しちゃったら、こ~なっちゃった・・・んだろうねぇ。私は久々にこの人の出ている映画を見たことになるんだけど、随分とフケたねぇ。エミリオ・エステヴェスと言えば、若き日のビリー・ザ・キッドの役で主演していた映画(タイトルは「ヤング・ガン」だったっけ?)とか、ミック・ジャガーのビデオ・クリップに出演していた時の少年顔の印象が私の頭の中では強いんだけど、今となってはすっかり中年男だ。

その他にも微妙に有名な俳優が登場しているのが、この映画の微妙なところだろう。アンソニー・ホプキンス、ローレンス・フィッシュバーン、ハリー・ベラフォンテ、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、・・・と、あまり俳優さんについて詳しくもない私でさえも知っている俳優さんたちだ。なんだかそれがすっごい無駄に見えてしまうのがこの映画のすごいところだよなぁ。
 
ちなみに、音楽担当はマーク・アイシャムである。この人、すっかり映画音楽が活動の中心になっちゃっているねぇ。早くプログレ・ジャズ・ロック界に帰ってきてもらいたいものだ。
 
映画「ボビー」
http://www.toho-a-park.com/bobby/index.html
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id326233/
エミリオ・エステヴェス
http://www.imdb.com/name/nm0000389/

 

 
 

 
 

 
最近、ラーメン屋の情報を検索してここのブログにやってくる輩が多いねぇ。「あらとん まずい」のキーワードで検索してくるのが多過ぎだ。確かに私は「あらとん」を「まずい」と酷評したけれど、「まずい」ラーメン屋を検索してどうすんだ? 何の目的なんだ? それに、味に関する感想や評価ってのは、人の味の好みによって千差万別なんだから、他人様の味の感性をもってしての感想や評価ってのは必ずしも自分にも当てはまるものではないじゃないか。私が「まずい」と書いたラーメン屋を「おいしい」と絶賛しているリピーターも実際に多い。私が「おいしい」と書いても、人によっては「あんなラーメンのどこがいったいおいしいんだ?」と思うのも当然である。だから、私が言いたいのは、他人の評価という先入観・バイアスなど取り去って、実際にその店に行って、自分の舌で確かめなさい!ってことだ。自分の味の好みにマッチしているものは、自分の足で回って、自分の時間と金をつぎ込んで、自分で見つけるべきだろう。おいしい!と思う店を見つけたらラッキー。その店に何度でも通えば良い。まずいと思えば二度と行かなければ良いのだ。うまいものとの出会いは一期一会。人生ってそんなものだろ。ラーメンで人生を語る気はないんだが・・・。
前置きが長くなってしまった。
 
今回のラーメン屋は札幌の「宇明屋」である。ほぼ無名のラーメン屋である。「うめいや」と読むらしい。「うまいや!」のダジャレかよ? 「あら」と「トン」で「あらとん」という店名のあの虚しさに似た悲しい店名だ。場所はススキノの「東急イン」の、電車通りをはさんだ向かい側(北側)の、小さな古いビルの1階(南向き)だ。以前は、ここの場所には違うラーメン屋があったはずだ。潰れては次に新たなラーメン屋ができるというパターンを何度か繰り返しているようである。
「ごま味噌らーめん」という700円のラーメンを注文してみた。出てきたラーメン、ごく普通の味噌ラーメンなのである。まずいとは言わないが、おいしいとも言えない。可もなく不可もなく、コレと言った特徴もない。オーソドックスすぎ。そのごく当たり前ってな感じをどう評価するかだろうなぁ。物足りないって感じもしないし、その逆に満足感もない。それ以上に感想を持てないのだ。こりゃ困った。そうだ、前置きをちょっとだけ長めに書いてごまかしちゃえ・・・ってなのが今回である。そんな味なんだけど、「ラーメン横丁」だの「札幌らーめん共和国」にあるまずいラーメン屋群よりはずぅ~っとおいしいんだよね。ってことで、評価は50点。
今後、何らかの独自のメニューを開発して、他のラーメン店との差別化をするべきだろうなぁ。
 
宇明屋
http://rp.gnavi.co.jp/sb/3019797/

ストリートビューで見る宇明屋の店舗の外観
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%B8%82&ie=UTF8&layer=c&cbll=43.055382,141.351247&panoid=NpmplbHfULSv43tPnCwcdw&cbp=13,347.52,,0,15.65&ll=43.055397,141.351374&spn=0,359.991267&z=17&iwloc=A
電話ボックスの影にに隠れてしまっているなぁ・・・。



追記:
ストリートビューの仕様が変わってしまったのだろうか?
上記のURLで見てみると、札幌市内の全然違った場所が表示されるようになってしまっている。勝手な仕様変更、恐るべし!

更なる追記:
只今、2011年8月。先日、ここの前を通ったら、別のラーメン屋になっていた。
やはり潰れたんだ・・・。
なんだか、この場所で営業するラーメン屋って新陳代謝が激しいな。


再発CD嫌い

2009年5月15日 音楽
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (420)

2009年5月14日 映画

本日のクソ映画は2004年のスペイン映画「ターミネーター 2018 (Rott Weiler)」である。毎度毎度の「アルバトロス・フィルム」の失笑映画だ。
 
西暦2018年、慌廃した近未来世界。彼らの生き延びる道は、独裁国家「プエルト・アンヘル」への不法入国しかなかった。主人公らの一行はボートに乗って海岸から上陸したが、当局に見つかってしまい、刑務所に入れられてしまう。そして彼らは脱獄。
彼らを執拗に追ってくるのは戦闘用に開発された獰猛な警察犬だ。銃で撃っても死なない。不死身の殺人マシーンである。鋼鉄の歯であらゆるものを引き裂き、食いちぎる。追われる彼らは・・・。
 
うへぇ~、今回も失笑である。コレ、犬版のターミネーターじゃん。撃っても撃っても追ってくる。そして最後には、犬が火まみれになって皮膚が焼け落ちて、超合金の骨格だけになって襲ってくる。犬版、アホらしいぞ。
 
映画「ターミネーター 2018」
http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=474
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (419)

2009年5月13日 映画

本日のクソ映画は2006年のロシア映画「ステルスX」である。
 
ロシア軍の若き女性科学者・オルガ中尉が開発したゴルゴン・システム。それは搭載したあらゆる航空機をステルス化できるという優れものだ。ステルス化の実験を兼ねた演習飛行が行なわれ、機長、副操縦士、エンジニアの3人と共にオルガもその戦闘機に乗り込んだ。ところが、ゴルゴン・システムを狙うアラブ系テロリストが、米国の商用衛星経由の回線を使って飛行中の戦闘機の自動操縦システムをハッキングしてきたのだ。戦闘機は操縦不能になる。オルガたちは事態の解決の為に抵抗を試みるが・・・。
 
戦闘機アクションものとしての迫力が全くないぞ。間延びしちゃって緻密さがまるでない。無意味で無駄なシーンが多過ぎだ。約90分の映画なのに、映画が始まって30分経過しても、まだ戦闘機が飛び立たない。最初の30分は、オルガの家族の事情とか、機長の家庭環境のようなものをちんたらと見せているのだ。そんな事、ストーリーに何の関係もないじゃん。オルガや機長の人間性や普段の生活背景の描写をそのように見せる事に何も意味ないぞ。その上に、肝心のメインのストーリーがバカバカしいほどに薄いのだ。戦闘機が操縦不可能になってテロリストに乗っ取られて、それを解決するのはオルガらの搭乗員じゃなくて、米国の衛星なんだもの。単に回線を遮断するスイッチを入れただけ。トホホ・・・である。その衛星ってのが、ジェット・エンジンのような轟音を立てて地球を回っているのもダメだな。大気圏外の宇宙空間には空気がないんだから、音という空気の振動は伝わってこないぞ。それに、あんな高速で地球を回っていちゃダメだ。静止衛星じゃないとな。静止していないと、地球の裏側に回っている時に電波が届かなくなって、戦闘機の操縦を掌握できなくなっちゃうぞ。そして、静止衛星ならば、赤道の上空を飛んでいなきゃ。赤道の上空を飛ばない静止衛星ってのはありえないぞ。
その他にも非科学的な事が多すぎる。ステルスの技術についても、この映画の関係者は何も知らないんだろうねえ。ステルスってのはレーダーに機影が映らなくする技術で、それはレーダー波を反射させないで吸収する機体の素材、それと、どうしても吸収できなくて反射してしまうレーダー波については機体の形状を工夫して乱反射にしてしまうという、大きく2つの技術から成り立っているのである。米軍のステルス機が奇妙な形状をしているのは、そのような技術を使っているという必然性の固まりであるからだ。この映画の中に出てくるゴルゴン・システムというのがどのような原理でステルス化しているのか一切の説明がないけれど、あのようにコンピュータからオン・オフを操作するような何らかの電磁気的なものだとしても、通常の形状の戦闘機がステルス化できるわけがない。いったいどんな原理でステルス化しているのか、そ~っと私だけに教えてほしいものだ。
で、結局、無事に戦闘機はロシア軍基地に帰還し、バツイチの機長とオルガはラブラブになり、ロシア大統領から授勲されるのだったぁ、めでたし、めでたし・・・だとさ。ってことで、こんなアホな映画は無視しようぜ。
 
映画「ステルスX」
http://www.discas.net/netdvd/goodsDetail.do?pT=0&titleID=0088052229
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (418)

2009年5月12日 映画

本日のクソ映画は2008年のスペイン映画「天使VS悪魔 (El Ultimo Justo)」である。まぎらわしいんだけど、そろそろ日本で劇場公開されるトム・ハンクス主演の米国映画「天使と悪魔」とは全くの別物である。便乗して似た邦題を付けやがったな。
 
36人の「正しき人々」が息絶えた時に世界は崩壊する・・・という伝説を信仰している2つのカルト教団があった。「正しき人々」を守ろうとする「天使団」と、「正しき人々」を抹殺して世界を崩壊させた後の新たな楽園的世界の始まりを説く「悪魔団」だ。「悪魔団」は数百年の長い歴史の中、35人の「正しき人々」を探し当てて抹殺してきた。残りは1人である。「2匹の蛇のナイフ」を使って殺さなければ、「正しき人々」は死んでも転生して別の人間として生まれ変わる。
「悪魔団」は旧約聖書の中に隠されていた暗号を解読し、「正しき人々」の最後のひとりが生まれた日時と場所を特定した。報道カメラマンとして活躍しているテオという男がその人物だと判明し、「悪魔団」はテオの元へ刺客を送る。執拗に追ってくる刺客。逃亡しながら事情の謎解きをしていくテオ。追ってくる警察。密かに接近してきた「天使団」。テオの運命は・・・。
 
くだらない。セコい謎解き逃亡劇だ。かなりレベルが低いなぁ。天使とか悪魔なんて全く出てこないし、その手のオカルト・シーンもない。テオが「正しき人々」のひとりとして何らかの特殊な能力を発揮するわけでもなく、終始、そのへんの普通のおっちゃんなのである。教団の名前を無理矢理と「天使団」と「悪魔団」ってな和訳にしちゃって、それで「天使VS悪魔」というタイトルにデッチあげるそのチープな詐欺的センスにも失笑だ。「悪魔団」の刺客がめちゃくちゃ弱くてねぇ、君たちの信仰の力ってその程度だったのぉ?と思ってしまう。「悪魔団」のリーダーってのが、「ヒーローズ」に出てくるリンダーマンみたいなのがイヤだな。
 
映画「天使VS悪魔」
http://www.shochiku-home-enta.com/shop/item_detail?category_id=30739&item_id=228770

 

 
 

 
 

映画嫌い (417)

2009年5月11日 映画

本日のクソ映画は2009年の米国映画「HACHI 約束の犬 (HACHI)」である。日本では今年の8月8日より劇場公開されるらしい。
 
ベッドリッヂ駅、午後5時。愛犬 HACHI は毎日、汽車に乗って仕事から帰ってくる主人を迎えにきていた。ところが主人が急死し、HACHI はそれを知ることもなく、毎日、駅で主人の帰りを待っているのだった。HACHI、もう彼は帰ってこないんだよ。おしまい。
 
そう、「ハチ公物語」の米国でのリメイク映画だ。冗談ぢゃないぞ。元の映画と全然変わっていないじゃないか。そのまんまだ。主演の、お帰りなさいませのご主人さまを演じているのがリチャード・ギアである。リチャード・ギアがあの顔で犬と戯れる姿は見なくても想像がつくでしょ。だから、こんな映画は見る必要なし。米国の映画関係者の諸君、この手の無駄なリメイク、そろそろやめなさいな。

映画「HACHI 約束の犬」
http://www.hachi-movie.jp/

 

 
 

 
 

映画嫌い (416)

2009年5月10日 映画

ドサ回りの旅で、イラン、トルコ、イスラエル、エジプトに行ってましたぁ。1週間で4ヵ国だから、すっごくあわただしくてねぇ・・・、そんな事はどうでもいいか。現地での出来事についてはここに書く気がしないので、詳細は次回のオフ会の時にでも。

で、本日のクソ映画は2009年の米国映画「REC/ザ・クアランティン (Quarantine)」である。
 
テレビ番組の録画の為に、女性レポーターのアンジェラとカメラマンのスコットは、深夜の消防士の活動の密着取材を行なっていた。消防署の中の様子を紹介し、消防士へのインタビューを撮影する。すると、出動命令があり、アンジェラとスコットは3人の消防士と一緒に消防車に乗って、現場のマンションに向かう。火事ではなく、レスキューの要請だ。
そのマンションには2人の警官が先に到着していた。マンションの中で悲鳴があったらしい。消防士はレスキュー用の工具を使って、悲鳴が聞こえてきたという部屋のドアを壊し、中に突入する。すると、狂暴化した老女が警官のひとりの首に噛みついてきた。大量の出血をしてしまう警官。
そのマンションでは謎のウィルスの感染により次々と住民が狂暴化し、その感染が拡大していたのだ。保険局と警察によってそのマンションは封鎖されてしまう。中にいる感染していない住民も、アンジェラとスコットも、警官も消防士もマンションの中に閉じ込められてしまい、外に出ることができないのだ。襲ってくる感染者に噛まれて、警官も消防士も次々へ感染していく。アンジェラとパブロはビデオ・カメラを録画状態にしたまま、その事態の決死の取材をするが・・・。
 
以前にここに書いたスペイン映画「レック (REC)」の米国でのリメイク映画だ。冗談ぢゃないぞ。元の映画と全然変わっていないじゃないか。そのまんまだ。リメイクって言うよりはコピーぢゃん。なんでこんな映画を作る必要性があったんだ? バッカぢゃねえの?

最近、タイトルである「Quarantine」という単語をあちこちで見かけるねぇ。新型インフルエンザ騒動の関係だな。昨日、成田空港でも「Quarantine」と書かれている救急車を見かけたもの。「Quarantine」っていう英単語は「隔離する」とか「検疫する」ってな意味だ。

映画「REC/ザ・クアランティン」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3576428

 

 
 

 
 

映画嫌い (415)

2009年5月1日 映画
本日のクソ映画は2008年の米国映画「バビロン A.D. (Babylon A.D.)」である。日本では来週の週末より劇場公開されるらしい。
 
荒廃する近未来のロシア。そこで暮らしている訳ありアメリカ人のトゥーロップという名前の男が主人公だ。彼がかつて在籍していたことのある組織のリーダー、ゴルスキーから彼は運び屋の仕事を依頼された。運ぶのは修道院に暮らしていて外界を知らないひとりの少女・オーロラ。6日以内にニューヨークの指定された場所まで送り届けるのが仕事だ。修道院に迎えに行くと、ひとりの修道女・レベッカが同行してきた。3人でのニューヨークまでの旅が始まる。シベリアを鉄道で横断し、ベーリング海峡を潜水艦に乗って渡り、アラスカをスノーモビルで南下する。特殊能力を持つオーロラを狙って一行を監視する謎の組織。オーロラはいったい何者? ニューヨークまで連れて行く目的とは?
 
く、くだらない! ストーリーが幼稚すぎる。冗談じゃないぞ。まるで中学生の書いたケータイ小説の映画化みたいじゃないか。ヘンテコにサイバーパンク風にしているけれど、それも描写が中途半端で低俗だ。主演がヴィン・ディーゼルだも、それだけでも十分にバカバカしいじゃないか。オーロラの描写もヘンテコで、外界を知らないという設定が途中から吹っ飛んでどこかに行っちゃったような言動をするんだもの、こりゃ相当にバカだねぇ。結局、トゥーロップは組織を裏切って、オーロラを引き渡さず、オーロラを守る使命に燃えるんだけど、そのトゥーロップの心理が見えてこないんだよなぁ。なぜにオーロラはトゥーロップに・・・ってのも描写できていない。なぜに死んだトゥーロップが生き返ることをオーロラが事前に知っているのかも説明なし。敵の宗教団体がその後にどうなったのかも見せていない。穴だらけの脚本だなぁ。で、死んだトゥーロップはサイボーグになって復活するのである。おぃおぃ、サイボーグって・・・そんなアホなストーリーを見せるな。プロがこんなブザマな映画を作るなよ。こんなアホ映画、ありえなぁ~い!
 
映画「バビロン A.D.」
http://movies.foxjapan.com/babylon-ad/

 

 
 

 
 

映画嫌い (414)

2009年4月29日 映画
本日のクソ映画は2009年の米国映画「モンスターVSエイリアン (Monsters vs. Aliens)」である。。現在、米国でヒットしているCGアニメだ。日本では7月11日より劇場公開されるらしい。
 
スーザンは自分の結婚式の日を迎えた。ところが、突然と空から落ちてきた隕石に接触してしまい、その影響で、教会での結婚式の最中にカラダが巨大化してしまった。身長が10倍近くになり、教会の天井を突き破ってしまう。そこへ軍隊が出動してきて、スーザンは捕えられ、モンスターを収容している秘密基地に監禁されることになる。その基地にはすでに4匹のモンスターがいて、スーザンも新種のモンスターだと思われてしまったのだ。
そんな時、地球を侵略しようとしているエイリアンがロボットを地球に送り込んできた。敵に立ち向って人類を救えるのはモンスターたちしかない・・・ってことで、大統領の司令によってモンスターたちが出動させられる。モンスター対エイリアン・・・。
 
どうでもいい映画だ。子供向けのアニメぢゃん・・・と一蹴できる内容である。ストーリーはシンプル。だから味わいもなく深みもない。コメディとしても笑いのレベルが滅茶苦茶に低い。最近、この手のCGアニメがやけに多く、それらを見て感じてしまう「なんでCGアニメでやらなきゃなかったんだ?」という疑問を私はこの映画にも感じてしまった。フルにCGアニメで作ったというその方法は、CGという特性を充分に発揮できているようにも見えないし、なんだか手段と目的を履き違えているように思える。ワイヤー・アクションで力学的にありえないカンフーを見せる映画のつまらなさと同じようなバカバカしさをこの手の映画に感じてしまうのだ。CG技術を見せたいのなら、SIGGRAF でやってりゃいいんだよ。

で、この映画、いろいろな映画のパロディを見せているんだけど、どれもが浅過ぎて、パロディの面白さすら薄いのだ。だから、オトナが見てもぜんぜん面白くない。パロディに使われている「ハエ男の恐怖」っていう映画、子供は知らんだろ。それのリメイク版の「フライ」っていう映画さえも知らんだろうなぁ。タイトルは忘れてしまったが、宇宙から隕石に乗ってやってきたオレンジ色のゼリー状の生命体が次第に巨大化して映画館を飲み込んでしまうっていうやつ、確か主演はスティーヴ・マックィーンだったなぁ、それのパロディもある。

私がコケたのは、大統領がエイリアンのロボットの前で友好をアピールしようとして、シンセサイザーで「未知との遭遇」のメロディを弾こうとするシーンだ。だって、使っているシンセサイザーがヤマハの DX-7 なんだもの。1980年代の半ばに一世を風靡した名器である。デジタル・シンセの先駆だった。実は私も当時に DX-7 を買って、今でもそれを持っているのである。今となっては時代遅れの20年以上前のシンセなんだけど、それを今どき映画の中、それもCGアニメの中でなんか見るとは思ってもいなかったから、おもいっきりコケたぞ。ちなみに、実際の DX-7 では、この映画の中で大統領がやっているような、外部のシーケンサーのスタートをパネルからコントロールできないし、ピッチ・ベンターであのような使い方もできない。液晶ディスプレイの表示内容も実際とはまるっきり違っている。そのシーンだけでもツッコミどころ満載なのだ。
 
映画「モンスターVSエイリアン」
http://www.mon-eri.jp/
ヤマハ DX-7
http://www.yamaha.co.jp/design/products/1980/dx7/
http://www.vintagesynth.com/yamaha/dx7.php

 

 
 

 
 

テレビドラマ嫌い

2009年4月28日 TV
 
イギリスの国営放送BBCがテレビ放送していたドラマ「トーチウッド (Torchwood)」の、やっとシーズン2までの全部を見終えた。シーズン1を見終えたのが昨年のゴールデンウィークの頃だったから、ほぼ1年かけてシーズン2を見た事になる。「忙しくて見る時間がなくてねぇ」という理由でもなく、「面白い!すぐに続きを見たい!」とも思えなかったから、ダラダラと1年もかかっちゃったのだ。この1年間に見たその他のテレビドラマを思い起こしてみても、面白いドラマってなかったなぁ。「ヒーローズ」のシーズン3なんか酷かったねぇ。「ボーンズ」のシーズン3も毎度毎度のアレでしかないし、「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクル」のシーズン2も散漫すぎてストーリーがほとんど記憶に残らない。「トーチウッド」は「ヒーローズ」や「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクル」よりはややマシだろうね。「ボーンズ」のように各1話で毎回ほぼ完結するストーリーで作られているから、見やすいと言えば見やすい。
 
で、「トーチウッド」を簡単に説明すると、舞台はイギリスのカーディフという街で、そこに時空の裂け目ってのがあるらしく、それを通ってエイリアンがやってきたり、異次元から未知の装置のようなものがやってきたり、他の時空とつながったり・・・で、それらの事件を解決する秘密組織の名前が「トーチウッド」なのである。警察でもなく、政府の組織でもなく、何の権限があっての事なのか、「トーチウッドだ」と言って、事件の現場の警察の非常線の中に入ってきて調査しちゃうんだから訳がわからんな。

「トーチウッド」のメンバーさんたちの写真がこれ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/torchwood.jpg

各メンバーさんを簡単に説明しよう。

(1) グウェン
第1話では女性警官だったが、殺人事件を追っているうちにトーチウッドの存在とその秘密を知り、トーチウッドの新メンバーに迎えられる。上の前歯がスきすぎだ。だから、笑うとダイナシになっちゃっている。まるでサンコン氏の前歯みたいだ。矯正するとか、どうにかしたほうが絶対にいいぞ。

(2) スージー
悪に染まってしまったメンバーで、第1話で死んじゃう。この人の死で欠員が生じた為に、グウェンがトーチウッドの新メンバーになる。

(3) イアント
トーチウッドにおける総務課長のような存在。その顔が中村獅童に見えてしまうのは私だけであるまい。

(4) オーウェン
医療系を担当する医師でもあるメンバー。女性大好き。たまぁ~に、顔がスピードワゴン・井戸田に見える事があるのは私だけ?

(5) トシコ
コンピューター、ネット、ハイテク担当の日本人。サトウ・トシコという役名だ。日本人の顔には見えなくて、なんだが中国のイナカ町のマダムのように見えてしまう。演じているのはモリ・ナオコという名前の女優さんらしく、その名前からすると、本物の日本人なのかな?

(6) キャプテン・ジャック・ハークネス
トーチウッドのリーダー。正体不明のままストーリーが進んでしまい、その間に、断片的に素性が見えてくる。それでも秘密が多過ぎて、つかみ所がないんだよなぁ。どうやら、第2次世界大戦にも兵士として出兵したこともあるほどの年齢のようで、不死身のカラダをしているようだ。21世紀は変革の時・・・人類の未来を救う為に・・・という使命感でトーチウッドを率いている。ってのは、未来をも知っているってことなのか? 顔は若い頃のカール・セーガンにトム・クルーズをちょっとだけ足したような感じで、「トーチウッド」に出てくる唯一のイケメンか。
 
ストーリーは若干「X・ファイル」っぽい部分はあるものの、イギリスっぽい香りがするのでそれとの違いは大きい。ストーリーに登場してくる未知の装置ってのが、ドラえもんのポケットの中から出てくる物に近いような気もする。カーディフにある時空の裂け目はドラえもんのポケットにつながっているのかもしれないな。

シーズン2まで見終えて、まぁまぁ面白いと評価しておこう。しかし、メンバー間の人間関係が私はイヤだな。彼氏と同棲しているグウェン(シーズン2では結婚)がオーウェンとファックしちゃうし、オーウェンが次にトシコに気があるようになったり、そ~いうのはまだマシで、リーダーのジャックがイアントと男同士であっちの関係になっているのには吐き気がしてきたもの。配役とはいえ、男同士で行為しちゃう役者さんってすごいよなぁ。私なら絶対に無理だろう。ってことで、「やおい系」の「腐女子」の皆さん、このテレビドラマ、見てみる?
 
 
テレビドラマ「トーチウッド」
http://www.bbcjapan.co.jp/dvd_video/drama/torchwood.html
http://www.bbcamerica.com/content/262/index.jsp
http://torchwood-five.org/index.html

 

 
追記:
その後に知ったのであるが、ジャックを演じている俳優さん、私生活においても同性愛の人だったのだ。そ~ぅかぁ~、同性愛という趣味・嗜好があるのなら、このドラマでの同性愛もこの俳優さんにとってはヘッチャラっていうか、趣味と実益を兼ねているんだ。う~ん、この人、私生活のベッドの上では男役(相手の肛門に挿入する側)なのか、女役(肛門に挿入されちゃう側)なのか気になる。当番制で、日替わりで役を交代したりするのだろうか? どっちの役をするのか、そのたびにジャンケンで決めていたりして。
それなりのイケメン男なのに、いったい何が彼を同性愛に走らせたのだろうか? 他人事ながら気になるぞ。
 

 
 

柴桜嫌い

2009年4月21日 日常
 
本日はヒミツの日記に記述。相互リンクしている皆さんにしか見られません。見られない人は残念でしたぁ!
 


 
 

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