新曲嫌い

2009年8月5日 音楽
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 

 

 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 

 

映画嫌い (462)

2009年8月3日 映画

貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2007年の米国映画「ヒーロー・ウォンテッド (Hero Wanted)」である。
 
主人公はゴミ収集車での収集作業に従事しているリアム・ケースだ。彼は交通事故で妻と娘を亡くして、悲しみの日々を送っていた。そんなある日、街中の彼の目の前で、暴走車が路上で駐車していた車に激突し、追突された車は横転して燃え上がってしまった。炎に包まれたその車の中に取り残されている少女・マーリーをリアムは捨て身で救助する。そして、その功績でリアムは警察に表彰され、マスコミは彼をヒーローとして報道するのだった。
それから2年後のある日、リアムは銀行へ。窓口の女性・メラニーに小切手の換金を依頼しようとしたところ、その時に武装した銀行強盗が入ってきたのだ。強盗の銃が暴発してメラニーの頭に当たってしまい、リアムも腹部を撃たれてしまった。強盗は金を奪って逃走。リアムは重傷、メラニーは意識不明の重篤な状態で入院生活を続ける。傷が回復したリアムは密かに復讐を始める。銀行強盗の奴らはリアムの知っている男たちだったのだ。リアムは強盗の中の2人の男を次々に襲って殺す。強盗の他のメンバーたちはリアムが2人を殺したと断定し、リアムを呼び出して殺す為に、リアムが炎の車の中から救った少女・マーリーを人質にするのだった。そして、工場跡地で銃撃戦が始まり・・・。
 
見せ方がヘタクソだなぁ。すっごい三流映画なのだ。時系列をバラバラにして各シーンを見せている前半のその構成力の貧弱さには、ただ、ただ、あきれてしまった。そのような見せ方をする事に何の意味もないじゃないか。いったいどんな効果を狙っての事なのかねぇ?
それ以上にどぉ~しょぉ~もないのがストーリーである。復讐するオヤジというありがちの上記のストーリーには、実は裏ストーリーがあったことになっていて、それは、このようなものなのだ。リアムは妻と娘の墓参りをしていた時、近くの別の墓の所にいる女性を見かけた。それがメラニーだったのだ。亡き妻と似た雰囲気を持つメラニーにリアムは一目惚れ。密かにリアムはメラニーの事を調査し、メラニーが銀行員である事を知る。リアムは銀行の中に入ってみるものの、メラニーに声をかける事ができない。そこで、リアムはゴミ収集の仕事の同僚に5000ドルのギャラで芝居を依頼する。その芝居とは銀行強盗のマネをするというものだ。リアムはその時に「偶然」と銀行にいて、銀行強盗を追い払い、メラニーを救い、そしてリアムはメラニーの気を引くというものだ。リアムは銀行の警備状況を徹底的に調査していたのだ。警備は手薄だ。ところが、芝居を依頼された同僚は、リアムに知らせる事なく、その芝居の実行を知り合いのチンピラに依頼してしまった。警備は手薄なんだから、本当の銀行強盗ができてしまうではないか・・・ということで、本当の銀行強盗事件になってしまい、それでメラニーもリアムも撃たれてしまったのだ。う~ん、そ~いう下らないストーリー、何のつもりなんだ? サプライズにもなっていないなぁ。そのどぉ~しょぉ~もないヘナチョコ・ストーリーにあきれてしまったぞ。
三流映画ではお馴染みの、無駄な出演者も多いねぇ。あの2人の刑事、どう見ても必要ないだろ。メラニーの母も必要ない。最も必要ないのは、リアムの育ての父親役(リアムの亡き実父のベトナム戦争時代の戦友という設定)だろうなぁ。工場跡地での銃撃戦にリアムの援護の為にやってきて、ベトナムで鍛えたその腕で敵を撃っていくその姿に失笑だ。
とにかくヘタクソな映画だ。こんな映画に見る価値なし。

映画「ヒーロー・ウォンテッド」
http://www.ck-e.co.jp/dvd/h44v8c00000007p9.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (461)

2009年8月2日 映画

貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2003年の米国映画「ビキニ航空 (Bikini Airways)」である。
 
弱小貧乏航空会社「ジャナス航空」の会長が死去した。会長の遺言によってその航空会社を相続し、新たな経営者となったのは姪のテリーだ。赤字の会社を建て直すべく、テリーはセクシー路線に航空会社の大改革を行なう。社名を「ビキニ航空」に変更し、空港のカウンターではビキニ姿のセクシーおねぇちゃんが接客する。機内のアテンダントもビキニ姿だ。石油王の一行を乗せて飛行機はマイアミ向けて飛び立つ。機内では自然とアテンダントと客のカップルができて、ビキニを脱ぎ捨てたアテンダントは客と・・・。テリーも・・・。
 
この映画、つまりポルノなのだ。裸のおねぇさんがエッチな行為をしているのを見せれば、それでポルノってのは成立しちゃうんだもの、これだってストーリーなんか取って付けたような滅茶苦茶いい加減なものだ。空港のカウンターや、機内のセットがまるで学芸会の演劇のようにチープなのもポルノのそれだなぁ。しかし、ポルノのくせに、出演しているおねぇさんたちが全然セクシーじゃないぞ。こ~いうおねぇさんたちがファックしているのを見せられても退屈だ。私なんかファック・シーンを早送りしちゃったもの。これぢゃポルノとしても成立していないよな気がするのは私だけであるまい。それで、この映画に他に何があるか・・・、それは機長と副操縦士のコントなのだ。笑えない。つまらない。イライラしてくるぞ。「お笑い」としても成立していないじゃないか。つまり、この映画はカラッポなのである。こんな映画を見るのは時間の無駄だ。
 
日本でこのDVDを販売しているのが、お馴染みの「アルバトロス・フィルム」である。アルバトロスのポルノ部門である「アルバトロス・ロマン」なる企画シリーズもの1つとして販売されているのだ。この映画に「ロマン」を感じる人っているのかねぇ?
 
この映画からポルノを排除をして、「ビキニ航空」の会社再建のコンセプト、アイディアを練り直してコメディに仕上げて、主演をエディ・マーフィーあたりにやらせると、ちょっとしたドタバタ・コメディ映画が1本できちゃうような気もするんだが。
 
映画「ビキニ航空」
http://www.albatros-film.com/title.phtml?route=&titleid=692
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (460)

2009年8月1日 映画

見てはいけないどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2007年の米国映画「3時10分、決断のとき (3:10 to Yuma)」である。1957年の三流西部劇映画「決断の3時10分」のリメイク映画らしい。いまどき、なんで西部劇の映画を、それもヒットしなかった映画をリメイクまでして作るんだろうねぇ? この映画は2007年9月に米国で公開されていて、それから約2年を経て、日本では今年(2009年)の8月8日から劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定の人は以下を読まないこと。
 
主人公はダン・エヴァンス。彼は南北戦争に北軍として参加して、その時に片足の足首から先を失い、今は義足を装着し、妻と2人の息子と牛の牧畜業をやって暮らしている。その牧畜はうまくいっておらず、赤字で借金まみれの状態だ。ある時、彼にアルバイトの話が舞い込んできた。成功報酬は200ドルだ。これはありがたい。ダンはさっそくその依頼を受けるのだった。その仕事とは、ギャング団のボスであるベン・ウェイドが捕まったので、ベンをユマにある刑務所に入れる為に、最寄りの街にある鉄道の駅までベンを連れて行き、3時10分発のユマ行きの列車にベンを乗せるというものだ。ベンの手下たちがベンを奪還しようと襲ってくるのは確実である。ダンら計5人の護送団はベンを連れて馬に乗って出発する。彼らのデンジャラスな旅が始まった・・・。
 
元の1957年の映画「決断の3時10分」のほうを私は見ていないので、どんな違いがあるのか私は知らない。こちらのリメイク版でダンを演じているのがクリスチャン・ベイルで、ベンを演じているのがラッセル・クロウである。
護送する途中の会話で、信仰深くて正義感の強いダンと、悪党としての妙な哲学を合理主義的に持っているベンの対比が行なわれて、その微妙な関係を見せてはいるものの、それぞれの心理の表現をちゃんと見せていないのがダメだなぁ。ベンの手下たちが撃ってくる中、義足のダンがなんであんなにすばしっこく走って逃げながら撃ち返せるのかも疑問だ。それに、なぜか、連行されているベンがダンに協力的に一緒に走っているんだもの、それってヘンだろ。ベン、お前には逃亡する気がないのかぁ?と思うのは私だけであるまい。
それで、ラスト・シーンで、ベンはギャング団の手下たちを全員射殺しちゃうんだけど、どうして仲間なのに射殺しちゃうのか、その心理が全く見えてこないのである。それに、ダンを死なせて終わるってのも意味ないなぁ。死なせる必要ないだろ。そのような終わり方なので、なんだか終わった後がスッキリしないのである。
それでさぁ、タイトルにある「決断のとき」って、誰のどのことを「決断」って言っているんだろうねぇ? それすら見えてこないんだもの、どぉ~しょぉ~もないぞ、
ってことで、こんな映画は見る必要なし。
 
映画「3時10分、決断のとき」
http://www.310-k.jp/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (459)

2009年7月31日 映画

見てはいけないどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2005年のイギリス・ハンガリー合作映画「敬愛なるベートーベン (Copying Beethoven)」である。

1824年のウィーン。採譜師のシュレンマー氏は病床にいた。そこで、彼は自分の請負っている仕事を代理で行なってくれる才能のある人物を求め、音大の教授に首席の生徒を紹介してもらうことにした。そして、教授の推薦状を持ってシュレンマー氏の所へやってきたのが、23歳の女性、アンナ・ホルツだ。シュレンマー氏が請負っていた仕事とは、ベートーベンが作曲中の新曲「第9交響曲」の採譜である。ベートーベンの書き散らした譜面のメモ書きや断片を集めて、1つの楽曲としてオーケストラ用にアレンジした楽譜を書き上げる。それが採譜師の仕事である。「第9交響曲」の初演を行なうのは4日後だ。時間がない。さっそくアンナは「第9交響曲」の最終楽章の採譜を仕上げ、チェックしてもらおうとベートーベンの家に持って行く。アンナの前に現われた男は、粗暴で下品、どうしょうもなく気難しく偏屈なオヤジである難聴のベートーベンだった。アンナが採譜した譜面を見たベートーベンはアンナの才能に驚く。アンナはベートーベンのその性格に戸惑いながらもベートーベンの家でアシスタントとして「第9交響曲」採譜の仕事を続ける。そして、ベートーベンが自ら指揮台に立ち、「第9交響曲」の初演の演奏会が始まる。難聴の彼なので、指揮台に立っても彼にはオーケストラの出している音を判断できず、指揮と音にズレが出てしまう。そこで、楽団員の影で指揮をして、その動作をベートーベンに真似させたのがアンナだった。初演は大成功に終わり、聴衆たちはその曲に涙する。
(中略)
1827年3月26日の早朝、病床のベートーベンはアンナに看取られて死去する。ベートーベンがアンナと共に書き上げた「大フーガ」は後世の作曲家に大きな影響を与えるものとなったのだった。おしまい。
 
以前に、下品なモーツアルトのその才能と死を見せていた「アマデウス」という映画があったが、それのベートーベン版を低予算で作ってしまったような映画がコレである。採譜師のアンナの目からみた偏屈オヤジ・ベートーベン、「第9交響曲」と「大フーガ」の作曲秘話ってなところなんだろうが、何を見せたい映画なのかさっぱりわからなかったなぁ。
それで、粗暴で下品、どうしょうもなく気難しく偏屈なオヤジ・・・。それって・・・どこかで見たことがあるような・・・。うわぁぁ、私のことだぁ!
 
映画「敬愛なるベートーベン」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id325872/
 
 

 
毎度毎度の疑問なんだが、19世紀前半のウィーンで、なんで全員が英語で会話しているんだろう?
 
ところで、ベートーベン(Beethoven)はその名前、Beet(ビート) + Hoven(農場) から、彼の先祖はビート農場の地主か関係者だったのだろうと思われている。ビートってのは日本名を甜菜(てんさい)とか砂糖大根で呼ばれているアレである。
ちなみに、ビートたけし(北野武)、ツー・ビートの「ビート」は音楽用語のビート(beat)のことではなく、甜菜の意味のビート(beet)の意味なのである。甜菜に「天才」の意味をかけて、ツー・ビートとは「2人のテンサイ」という意味なのだ。テンサイであるはずの相方のビートきよしを全く見かけなくなったのは私だけであるまい。
 

 
 

映画嫌い (458)

2009年7月30日 映画
 
見てはいけないどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2005年の米国映画「地球に襲来する日 (The Orb)」である。あのなぁ、DVDのパッケージのイラスト、映画の内容に全く関係ないじゃないか。イラストにあるようなシーンなんかありゃしない。そ~いう映画じゃないのだ。

街の男女の若者たちが山の中にキャンプにやってきた。ケンカする者もいれば、茂みの中でファックするカップルもいる。そんな時に、空から隕石が降ってきて近くに落ちたのだ。隕石の中からはバレーボールくらいの大きさの1つの青い球体が出てきて、空中を飛び回り、そして人間の体内に入って寄生する。寄生された人間はほかの人間を襲って食いちぎる。青い球体は次々と寄生する人間を変えて、若者たちを血まみれの死体にして・・・。
 
どぉ~しょぉ~もなく貧弱で無意味なストーリー、遠近感を無視した失笑のヘナチョコ・CGとの合成、そしてシロートなダイコン役者ばかりのクソ演技。撮影はカット割りや構図といった基本事項すらできておらず、編集もザツ。そのような、シロートによる自主制作ものの域を出ていないショボい映画がコレなのである。こんなクソ映画でオッパイ出してるそこのダイコン女優さん、あんたの人生、それでいいのか?
ちなみに、この映画の最後で、続編の予告をちょっとだけ見せているのである。こんなクソ映画を作っておいて、続編の予算っていったいどこから出てるんだろ?
 
映画「地球に襲来する日」
http://www.tsutaya.co.jp/works/10105222.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (457)

2009年7月29日 映画
本日のクソ映画は2007年の米国映画「デス・センテンス (Death Sentence)」である。どこかで見たことがあるストーリーだなぁ・・・と思いながら見ていたところ、これ、チャールズ・ブロンソン主演映画「狼よさらば(1974年)」のリメイク作らしい。
 
会社副社長のニック・ヒュームは妻と2人の息子と4人で幸せな暮らしをしていたが、ある夜、ニックと長男のブレンダンが立ち寄ったガソリンスタンドにギャングたちが強盗にやってきて、ブレンダンが刺殺されてしまった。悲しむニックは復讐の鬼となって犯人たちを追い、ブレンダンを刺殺した犯人を刺殺する。しかし、ギャングたちはその報復でニックの家を襲撃。妻は射殺され、次男のルークは意識不明の重傷にされてしまった。怒りで般若顔になったニックは銃で完全武装し、ギャングのアジトに乗り込み・・・。
 
家族を殺されて復讐に燃えるオヤジ・・・というありがちな映画である。ストーリーはシンプルで、ドンデン返しもサプライズもない。銃の経験もないシロートのニックが、なんでそんなにバリバリと撃てるんだ?という疑問しか残らなかったぞ。
主役のニックを演じるのが、お馴染みのケヴィン・ベーコンである。映画「インビジブル」など悪役が多かった彼がこのような役に抜擢されたのが意外である。そのチンパンジー顔がますます進化しちゃって、なんだかジム・キャリーみたいな顔になっちゃっているなぁ。
ってことで、この映画はケヴィン・ベーコンのファンだけ見れば良い。
 
映画「デス・センテンス」
http://plaza.rakuten.co.jp/bamitonki/diary/20090407/
ケヴィン・ベーコン
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/people/kevin_bacon.htm
 
 

 
追記:
その後に知ったのであるが、この映画は「狼の死刑宣告」の邦題で2009年3月にDVDが発売になるらしい。
 

 
 

エジプト嫌い

2009年7月28日 日常
 
本日もヒミツの日記のみ。
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (456)

2009年7月27日 映画

本日のクソ映画は2008年の米国映画「セントアンナの奇跡 (Miracle at St.Anna)」である。現在、日本で劇場公開中のようだ。本編が約2時間30分もある長い映画である。
 
1983年、クリスマスのニューヨーク。郵便局の窓口で切手の販売を行なっている定年間近の黒人の職員・ヘクターは、切手を買いに来たひとりの男を突然と窓口で射殺する。警察はヘクターを逮補し、ヘクターの住居を家宅捜査したところ、部屋からは女神像の頭部が見つかった。その頭部はイタリアの遺跡のもので、1944年に所在不明になっていたものだった。
時は遡り、第二次世界大戦中の1944年秋のイタリアのトスカーナ地方。米軍の第92歩兵師団の黒人部隊はセルキオ川を渡ろうとしていた。その部隊に所属していたのが若き日のヘクターだ。ところが、川の向こうで待ち伏せしていたナチス・ドイツ軍からの攻撃を受け、部隊は壊滅状態になり、ヘクターら黒人兵士4人だけが生き残る。4人の中のひとりであるトレインは、フィレンツェで拾った女神像の頭部を網に入れて腰からぶらさげて、大切に持ち歩いていた。山の中へ逃れた4人は、ケガをしているアンジェロという名前の9歳の少年を助け、山の中の小さな村に辿り着く。心優しいトレインはアンジェロの世話をするのだった。アンジェロは、ナチスによって一般人が大虐殺された村・セントアンナから逃げてきた少年だ。一方、その村にはナチスに抵抗する武装ゲリラ「パルチザン」も出入りしていて、その中のひとりの裏切りによって、村はドイツ軍に囲まれて攻撃を受けてしまう。素朴な村民たちが全滅。ヘクターを除く3人の米兵も撃たれて死亡。ヘクターも重症を負い、その時にアンジェロとは生き別れに。ヘクターは救助しに来た米軍に助けられ、トレインが大切にしていた女神像の頭部を持って米国に帰還したのだった。
そして、時代は1984年に戻り、ヘクターの裁判が始まる。ヘクターが射殺した男こそ、あの時のパルチザンの裏切者だったのだ。ヘクターに科せられた莫大な保釈金200万ドルを支払ってヘクターを助けたのは・・・。
 
結末は誰にでも想像つくだろう。
保釈金200万ドルを支払ってヘクターを助けたのは、あの戦争を生き延びて、その後になぜか大富豪になっていたアンジェロだったのである。ヘクターとアンジェロが再会するというシーンで終わっているのだ。それをこの映画では「奇跡」としているようなのだ。なんだかなぁ・・・である。女神像の頭部が未知のパワーを出して奇跡を起こすのでもなく、謎の少年・アンジェロが超能力を発揮してドイツ軍をやっつけるわけでもない。ヘクターとアンジェロの再会には何の感動もなかったぞ。いつの日にかあの裏切者が自分の窓口に切手を買いに来ると思って、ヘクターは拳銃を用意していたのかねぇ?
で、この映画、とにかく、いろいろと詰め込み過ぎなのだ。何度も何度も黒人差別の件をくどくどと見せても逆効果じゃないのかねぇ? ルイジアナ州のアイスクリーム店の話とか必要性のない無駄なシーンも多いしなぁ。スリーピングマンと呼ばれる山の話題も意味ないぢゃん。村民のレナータもベッピも、少年・アルトゥーロや、新聞記者のティムなんかも必要のない登場人物だなぁ。そ~いうのって、全部カットしたほうがいいのでは?
戦争の悲惨さはわかるけれど、こ~いうので感動するってのは違っていると思うぞ。
 
映画「セントアンナの奇跡」
http://www.stanna-kiseki.jp/
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (455)

2009年7月25日 映画
私が某国立大学の工学部の学生だった時、「熱力学」という分野の単位があって、「熱力学 I」、「熱力学 II」というのが必修科目だった。その「熱力学 II」の講議では、原発の原理から、エネルギー効率、核分裂制御などの工学的な内容の他、原発の問題点や社会的影響などについても徹底的に勉強させられたのだ。講議を担当していたK助教授(当時)は、東大卒で某有名企業(H社)に就職して原発の開発をしていたという、日本の原発の先端におけるブレイン的な存在だった人で、私の通っていた大学のT教授に引き抜かれて助教授として就任してきたのだった。そのような原発の開発関係者に言わせると、莫大なエネルギーを高効率で発生する事ができる原発は「超・画期的」な「エネルギー革命」であり、こんな素敵な物はない!ってな、まるで原発を神格化した宗教みたくなっちゃっているのである。そのような信仰における問題点は、放射性物質を扱う上での安全性だ。反原発派の人たちのツッコミどころのほとんどは安全性に関するもので、原発推進派の人たちも安全性のツッコミをされた場合の言い訳を用意しているのである。その、「いかに原発は安全な物なのか?」というのは「熱力学 II」の講議の中でも扱われていて、勿論、「原発は安全だ」という結論しか用意されていないのであるが、私はあの講議を受けて頭がクラクラしてきたものなぁ。どのような理論で「原発は安全だ」と結論されるのかと言うと、人が交通事故で死ぬ確率は●●パーセント(数値は覚えていない)、人が航空機事故で死ぬ確率はそれより低い●●パーセント(これも数値は覚えていない)、これに対して、人が原発の事故で死ぬ確率は更に低い●●パーセント(これも覚えていない)、ほ~ら、桁違いに原発で死ぬ確率が低い。だから「原発は安全だ」と教えられるのだ。そ~いう確率の比較によって「原発は安全だ」と結論するのは詭弁、暴論だろ。正論で安全を宣言できないのである。交通事故で死ぬ確率と比較してどうなる? 人が原発の事故で死ぬ確率の算出方法についても疑問が残るしなぁ。そんな事もあって、私は原発に対して著しい不信感を持っている。クラスメイトのほとんどは、あの宗教に洗脳されちゃったようだが。
ところで、反原発派の人たちが皮肉を込めてツッコミを入れる言葉の1つにこんなものがある。「そんなに安全な物だったら、なんで原発を東京都内に作らんのだ?」とか「安全なら、東京電力の本社の地下に原発を作ってみぃ」ってなやつだ。なかなか良いツッコミである。
 
前置きが長過ぎたが、その「東京に原発を作る」論を題材にしちゃったのが、本日の映画だ。2002年の邦画「東京原発」である。

東京都の天馬知事(役所光司)は緊急会議を召集した。都庁の会議室に集められたのは副知事(段田安則)と財務局長(岸部一徳)、都市計画局長(菅原大吉)、環境局長(吉田日出子)、産業労働局長(平田満)、そして政策報道室長(田山涼成)ら幹部だった。その会議で知事が発表したのは「東京に原発を誘致する」というものだ。
知事が説明する原発誘致の理由は、
(1) 「原子力施設等立地地域振興特別措置法」によって国が原発誘致地域にばらまく莫大な補助金を得て、更には原発から多額の固定資産税を徴収できる。これによって東京都の財政赤字の改善ができる。
(2) 莫大な経済効果が見込まれ、民間企業の景気も上昇する。
(3) 新潟や福島の原発は冷却水の廃熱を海に捨てているが、東京都は廃熱のエネルギーを都市の冷暖房に有効利用できる。
の3点だ。知事の考えている建設予定地は、都庁の目の前の新宿中央公園である。幹部らは突然の知事の原発誘致の爆弾発言に困惑する。ドイツが原発の完全廃止を宣言し、日本では東海村での臨界事故で2人が死亡したという状況もあり、マスコミや世論が騒いで数万人規模の反対デモが起こるのは必至だ。会議室では原発の是非の熱い論議が行なわれる。
そして、専門家の意見を聞こうという事になり、知事は原子力安全委員会の松岡を呼ぼうとするが、その時、松岡は、密かにフランスから船で運ばれてきたプルトニウムを反対派の監視の裏をかいて東京湾で陸揚げして、トレーラーで福井の原発に運ぶ作業に関わっており、都庁の会議室に来られない。副知事が呼んだ専門科は東大の榎本教授(綾田俊樹)だ。榎本教授は原発の危険を次々に暴露する。
そんな時、プルトニウムを乗せたトレーラーがひとりの少年によって襲撃され、爆弾が仕掛けられてしまった。核ジャックだ。トレーラーは都庁の前で停止した。プルトニウムで首都壊滅の危機が・・・。
 
後半で突如と核ジャックの話題になっちゃっているのがバカである。核ジャックなんかこの映画に必要ないだろ。
前半の都庁の会議室のシーンは、妙に説明口調のセリフの応対が続き、幹部たちが顔を見合わせたり、おバカな発言があったり・・・と、舞台の上での演劇っぽく見えるのもいただけない。結局は、榎本教授のセリフを借りて、いかに原発というものが危険な物なのかをプロパガンダするショボい映画にしか見えてこないのである。榎本教授が述べる不安感を煽る原発の危険性についても、使い古しの反原発理論でしかなく、チェルノブイリとかチェレンコフ光、プルサーマルなどのキーワードは出てくるものの、どれもツッコミが浅すぎる。何ら新しいものがない。新鮮味に欠けるのである。「日本の原子力に関する情報公開はロシアにも劣る」の言葉にしても、当時のちょっとした流行語にすぎない。そのトボケたキャラで、もっと強硬な主張をさせてみるべきだったろうにぃ。私も反原発派なのであるが、このような中途半端な反原発映画には逆に反感を持ってしまうものなぁ。
で、結局、「知事は原発誘致を都民に告知して反原発の意識を高め、日本から原発をなくす事を東京都から率先しようとしているのだ」と幹部たちが勝手に思い込み、それでプチ感動しちゃうのもダメだな。知事が本当に原発推進派なのか、幹部たちが想像した通りの反原発派なのか明確にしないで終わっているのもダメだ。せっかくこの手の映画を作るのなら、もしも都庁前に原発ができたら・・・という仮想の元で、もっとツッコんだものにしろよなぁ。都民の混乱とか、反対運動とかも見せるべきだろうにぃ。
ってことで、この映画にはガッカリである。
 
映画「東京原発」
http://www.bsr.jp/genpatsu/
http://www.bsr.jp/genpatsu/main.htm
 
 

 
 

 

 
最近、私が札幌市内で食べてみたラーメンを評価してみた。
味の好みは人それぞれってことで、評価はあくまでも私の個人的な好みで決めている。
 
今回のラーメン店は「らあめん 新」である。「新」と書いて「あらた」と読むそうである。余計なお世話である。住所は札幌市中央区南6西7だ。電車通りに面している。以前にはここの場所には焼肉店「トトリ」の姉妹店の「トトリ麺」があったはずだ。しばらくこっち方面に来る機会がなかったのだが、いつの間にか「トトリ麺」は潰れてしまっていたんだ。
店内に入って、写真付きのメニューを見ても、どれもおいしそうには見えなかったけど、毎度のように味噌ラーメンを注文だ。ここの店では「味噌ラーメン」ではなくて「味噌らあめん」のようだ。余計なお世話である。
出てきたラーメン、塩っぱい! 味噌の風味が死んでいる。麺も具もスープも、全然おいしくないぞ。半分まで食べてギブ・アップ。このような店でこそ、「おいしくなかったら返金します」をやってほしいよなぁ。
ってことで、評価は100点満点中、2点。失格。論外。
もう2度とこの店には行かない。ちょっと西に行くと「五丈原」があり、ちょっと南に行くと「さんぱち」があるんだから、そっちで食べたほうがいいぞ。余計なお世話か。

らあめん 新
http://www5.plala.or.jp/raamen-arata/menue.htm
「らあめん 新」のカード
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/arata.jpg
 
 

 
ススキノのはずれのこの近くに、かつて「がじろう」、漢字で書くと「蛾次郎」だったっけ? そ~いう名前のラーメン店があって、それなりの人気があったのに、その店も今はないねぇ。店主引退説、店主死亡説などいろいろとあるのだが、どれが真実なのか私は知らない。
今はない札幌市内のラーメン店で、私がもう一度あの味を食べたいと思うのは、狸小路にあった「火の鳥」の鉄火ラーメンと、南1条の現在は「らーめん 逍遥亭」になっている場所に2年くらい前にあった「番長」の味噌ラーメンだなぁ。あの味は好きだった・・・。
 

 
 

 
最近、私が札幌市内で食べてみたラーメンを評価してみた。
味の好みは人それぞれってことで、評価はあくまでも私の個人的な好みで決めている。
 
毎度、私は書いているけど、また書いておこう。
観光客のみなさん、「ラーメン横丁」や「札幌らーめん共和国」に行くのはやめようね。トンデモないラーメン屋ばかりで、絶対においしいラーメンなんか食べられないから。我々、札幌の地元の人間は絶対に「ラーメン横丁」に食べに行きません。
 
そんな事を自ら書いておきながら、悪趣味な私は久々に「札幌らーめん共和国」に寄ってみた。どんな新たなトンデモ店がこの場に出店しているのだろう?という悪趣味な好奇心からである。しかし、新たな出店はなく、以前に来た時と同じ8店舗だけだったのだ。夕食時なのに、どの店も閑古鳥状態である。各店舗の前で店員が呼び込みをやっているのが鬱陶しい。その中で、私がまだその味を体験したことのない「ぴうからーめん」に入ってみた。本店は美深町にあるようだ。
 
毎度のように味噌ラーメンを注文してみた。750円である。この店では「味噌ラーメン」を「味噌らーめん」と言うようだ。何の意味があってなのか、「ラーメン」を「らーめん」とか「ら~めん」書いたり、「らぁめん」と書いたり、「拉麺」と書いたり、そのような事をやっている店が多いよなぁ・・・と思いながら、出されたコップの水を飲んでみると、いつものように「札幌らーめん共和国」の飲料水はひどくまずい。こんなまずい水で麺を茹でて、こんなまずい水でラーメンのスープを作っているのが「札幌らーめん共和国」の各店がまずい原因の1つなんだろうねぇ。まともな水で作ったらおいしくなる店がいくつかあるんだろうなぁ。
それで、出てきた「味噌らーめん」、オーソドックスすぎ。具の内容とその盛り方、スープの味に「昭和の匂い」がするぞ。小学生の時の日曜日の昼、父親に連れられて食べに行った近所の場末のラーメン屋。そ~いうラーメンなのだ。何でもメニューにある場末の観光地の食堂のラーメンってな味もするよなぁ。ソフトクリームをおかずにして食べるラーメン、あれである。昭和のあの頃のラーメン屋って、創意工夫もなく、どの店に行ってもこんな味をしてたよなぁ・・・ってな感じなのだ。これだけラーメンが多様化している今の時代にこれはないだろ。何か今までと違った新たな味、新たな発想のラーメンを求めている私のプログレッシュヴな価値観と完全に逆行している。私はこのような味を求めていないぞ。そのような価値観・イデオロギーの相違があるだけでなく、その古さが中途半端な復刻版的な味なので、私は少しもおいしいとは思えなかった。懐かしさすら感じえず、悪い意味での「レトロ」でしかない。麺とスープの調和とか、食材のおいしさとか、具の歯ざわりのバラエティさとか、そ~いう概念を感じないのだ。私はこ~いう味は嫌いだ。私はこ~いう味は求めていない。これで750円ってのは高過ぎ。
ってことで、評価は100点満点中、15点。失格。

ぴうからーめん
http://www.sapporo-esta.jp/ramen/shop/piuka.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (454)

2009年7月22日 映画
 
本日のクソ映画は2009年のフランス映画「テイクン (Taken)」である。
 
主人公はロス・アンジェルス在住のブライアン。以前は米国の国家組織で働くエージェントだったが、今は有名歌手の警備の仕事をしている。彼は離婚をして、元妻のレノラは富豪と再婚し、17歳の娘・キムもレノラと一緒に富豪の家で暮らしている。ブライアンは別れて暮らしている娘の事を今でも愛してやまない。
そんな娘が旅先のパリでアルバニア系の人身売買組織に拉致されてしまった。娘は薬漬けにされて売られようとしているのだ。それを知ったブライアンの怒りがメラメラと燃えあがり、娘を救出しに単身でパリに渡る。手がかりを得て、ブライアンは組織のアジトに乗り込み、娘のためなら何でもやるぜ!のオヤジ・パワーが炸裂。次々に組織の奴らを始末する。人身売買オークションに出品させられた娘は・・・。
 
これ、リュック・ベッソンが関係している映画だよねぇ。いかにも彼らしいストーリー、カメラワーク、演出、編集なんだもの、知らないで見ていても、彼の名前がピンと来たじゃないか。
それで、家族の為に戦うオヤジってのは、20年前ならシュワルツェネガーとかスタローンが演じそうな役で、武道系にしちゃってスティーヴン・セガールに演じさせても違和感のないような内容なんだけど、それをマッチョでも何でもないフツーのオヤジ系の役者に演じさせちゃって、それをどう評価するかだろうなぁ。私は悪くはないと思うが、ちょっと線が細く感じてしまった。娘のためにオヤジがターミネーターと化すってのは、わからんわけじゃないけど、銃で撃ちまくり、殺しまくり、自作の電気イスで悪党を拷問したり、車も平気で盗む・・・という違法行為の繰り返しに、いくらなんでも、あんた、やりすぎでしょぅ・・・と思うのは私だけであるまい。
 
私が最も気になったのは、ストーリーと何も関係ないシーンなんだけど、始まって5分くらいの部分の、ブライアンのオヤジ仲間3人がブライアンを元気付けようと一人暮らしのブライアンの家にやってきて、深夜にバーベキューをやっているシーンだ。そのオヤジの中のハゲ頭の1人が着ている白いアロハ、私の持っているやつと全く同じガラなのだ。確か、私はそれをロスのショッピング・モールで買ったはずなんだけど、この映画のスタイリストさんも同じ店で買ったのだろうか? どうでもいいことだけど、私って、そ~いうのって気になっちゃう年頃なんだよなぁ。
 
映画「テイクン」
http://americatvfilmnotes.web.fc2.com/Taken.html
 
 

 
この映画をスティーヴン・セガールに演じさせたとしたら、邦題は「沈黙の人身売買」か? 最近のスティーヴン・セガール映画の邦題は漢字2文字にするのが慣例になっているようだが、適している漢字2文字が浮かばないなぁ。
 
 
追記:
この映画は日本では2009年8月22日から「96時間」という邦題で劇場公開される予定があるようだ。「96時間」ってのはセリフの中に出てくるんだけど、人身売買組織に拉致された場合、大抵の場合は96時間で売り飛ばされるという、救出のタイムリミットのことである。だからといって、こんな邦題にするのには無理があるぞ。
 
映画「96時間」
http://movies.foxjapan.com/96hours/


 

映画嫌い (453)

2009年7月21日 映画
 
本日のクソ映画は2002年の英国映画「ワイヤー・イン・ザ・ブラッド (Wire in the Blood)」である。テレビ・シリーズ化され、「米・欧州で放映禁止になったサイコ・ミステリー」なんだそうだが、これまた、ど~しょ~もない内容なんだよなぁ・・・。
 
大学で心理学を研究しているトニー・ヒル教授が主人公だ。警察の女性捜査官、キャロル・ジョーダンが彼に助言を求めてきた。最近に発生した2件の拷問殺人死体遺棄事件が同一犯によるものか、また、どんな犯人像であるかを心理学によってプロファイリングしてほしいと言うのだ。警察内ではヒル教授からの協力を得る事に賛否の対立がある中、発見された次の被害者は捜査班に所属している警官だった。変態的な拷問を受けた痕跡のある遺体。犯人は性的倒錯者のゲイ男か? 次に犯人が拉致したのはヒル教授だった。ヒル教授は全裸にされて拷問を受け・・・。
 
数あるプロファイリングもの映画の中で、私が今までに見た最低な映画がこれである。これ、全然、心理学的ではないぢゃないか。プロファイリングに何の説得力もない。その上、途中で容疑者としてスポーツ・ジムの経営者が警察にマークされたり、ヒル教授とキャロルの間に恋のかけひきがあったり、捜査状況をリークしようとする女性記者、犯人をデッチあげようとする暴走刑事、警察内での対立・・・など、無関係な枝葉が多すぎで、メインのストーリーがボケボケなのだ。それで、真犯人は、それまでのストーリーとは何の関係もなく、何の伏線にもなっていない奴(性転換して女性になった変態野郎)なんだもの、バカバカしいぞ。それに、ヒル教授が拉致されて拷問を受けるだなんて、そんなオッサンの全裸とか拷問を受ける変態なシーンなんか見たくないぞ。男顔のままの性転換女のキモチ悪いボンデージ姿なんか見せるなよなぁ。
ってことで、こんな中身のない変態映画なんか見る価値なし。絶対に無視しようぜ。
 
映画「ワイヤー・イン・ザ・ブラッド」
http://www.geocities.jp/movhorror/story.html
 
 

 
  

 
 

映画嫌い (452)

2009年7月19日 映画
 
本日のクソ映画は2008年の邦画「The Masked Girl 女子高生は改造人間」である。
 
主人公は星野愛。運動神経も悪くて、ちょっとドジな女子高生(あのなぁ・・・)。運動神経抜群のクラスメイトである片桐由美と間違われて、星野は世界征服を企む悪の秘密組織「ジョーカー」に拉致されてしまい、改造人間にされてしまったのだ。洗脳される前に組織のアジトを脱出した星野は、裏切り者としてジョーカーの戦闘員に追われる。改造人間となり、超人的な身体能力を持った星野は・・・。
 
オートバイを通学用ママチャリに替えた女子高生版のオトボケ仮面ライダーってな内容だ。オリジナリティなんかあったもんぢゃない。パロディとしての笑いもないし、ストーリーに矛盾もある。その上に醜悪な事に、主人公が全然可愛くない! これは致命的だな。なんでこんな役者をつかうんだろう? その上、みんなの演技が見ちゃいられないほどダイコンなのだ。高校の演劇部以下である。戦闘シーンで、タータンチェックのミニスカの制服で回し蹴りをしても、ミニスカの中はグンジョウ色の単パンだ。最近の女子高生のミニスカの下ってどうなっているのか知らない私なんだけど、今どきの女子高生ってグンジョウ色の単パンを履いているってのがリアルなのぉ?
で、この映画、本編が45分弱しかなくて、その中に無駄なシーンも多いものだから、滅茶苦茶ストーリーが浅くて薄いのである。更にバカバカしいことに、このDVDにはその本編とほぼ同じ長さのメイキング・シーンのオマケがついているのである。そ~いうセコい商売して恥ずかしくないのかねぇ? そのメイキング・シーンに、この映画の監督が恥ずかし気もなく出演してきて、制作の熱意を語っているのである。そんなに熱意を込めて制作した結果がこれかよ? この監督、今までにどんな映画の制作に関わってきたのか私は知らないし、今後も映像の仕事をしていくのかも知らないが、こんなの作って恥ずかしくないのだろうか? 私は人間としてこのような人物は絶対に信用できないなぁ。この監督、メイキング・シーンに出てきて、人生における最大の恥をこれでかいてしまったような気がするのは私だけであるまい。いくら子供の頃に見た仮面ライダーとか、その手の変身ものが好きで忘れられないとしても、女子高生を利用しちゃって、こ~いうどぉ~しょ~もない映画を作るというオトナに成れなかった幼稚な性格の奴には私は吐き気がしてくるんだよなぁ。こ~いう奴がカネを貸してくれと言ってきても、絶対に貸さないほうが良いだろう。監督の実名はここでは述べないので、各自で調べような。なぁ~にが「女子高生は改造人間」なんだか。バッカぢゃねぇのぉ? 
 
映画「The Masked Girl 女子高生は改造人間」
http://neo-action.com/maskedgirl/
 
 

 
ちなみに、これはアダルトものではないが、日本のアダルト・ビデオ業界では、ビデオ倫理協会(通称・ビデ倫)という審査監視団体が作られていて、その団体の自主規則により、タイトルの中に「女子高生」ってのを付けるのが禁止されている。「女子高生」ってのは未成年の「女子高校生」を連想させるからだ。その代わりとして「女子校生」ってのは認められている。どっちを使おうが関係ないぢゃん・・・と思うのは私だけであるまい。
ビデ倫のそのほかの自主規制には、「襟にラインの入ったセーラー服を女優に着せてはならない」といった、なんだかよくわからないものもある。
ちなみに、全てのビデオ制作会社がビデ倫に参加している訳ではないので、ビデ倫の規制に従っていないビデオ作品もある。(念のため)
 
私の通学していた中学の女子生徒の制服は、当時、「襟にラインの入ったセーラー服」だっなぁ。懐かしぃ。私の通学していた高校は私服の学校だったから、毎日同じ服を着ているわけにもいかず、女子生徒も大変だっただろうになぁ。最近に知ったのであるが、あの中学の制服が何年も前にセーラー服からブレザーに替わっていたらしいのだ。昭和の香りがするあのセーラー服のデザイン、もったいないねぇ。私は自分で着たいとは思わないけど。
 

 
 

映画嫌い (451)

2009年7月18日 映画
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「テラー・トレイン (Train)」である。日本では公開済みのようだ。こんな映画、いつの間に?
 
アメリカの大学のレスリング部の5人の選手(男3人、女2人)とそのコーチはリトアニアでの海外遠征にやってきた。試合を終えて、彼ら6人はウクライナでの次の試合の為に、寝台列車に乗って移動をする。ところが、列車内で1人、2人、・・・と彼らの中に失踪者が出る。失踪した思われた者は、解剖室のある車両に拉致されて、生きながら解剖されていたのだ。謎の乗客、謎の車掌、奴らの目的は・・・?
 
列車に解剖室? なんでやねん? ・・・である。
不条理型の血まみれスプラッター映画か?と思って見ていたところ、悪霊とか邪悪な地底人が悪さをやっているというようなオカルト系ストーリーではなく、奴らの目的は拉致した人を無理矢理と移植ドナーにしちうという、そ~いうありきたりのしょ~もないストーリーなのだ。解剖を列車の中でやらなきゃならんという必然性なんかありゃしない。それで、最後に1人だけ生き残った女性が列車に放火して、奴らをやっつけて、それでおしまいなのである。レスリングで海外遠征に行っちゃうほどの強靱な肉体を持っているはずの学生とそのコーチのくせして、みんな弱っちぃのがバカバカしいぞ。
その古めかしいストーリー、それにレトロな撮影手法や画質、編集もあって、この映画って1980年前後に制作された映画?と思って見ていたところ、何とこれ、昨年の映画らしいのだ。21世紀にもなって、こりゃないだろ。
ってことで、こんな映画は見る価値なし。
 
映画「テラー・トレイン」
http://www.terror-train.jp/
 
 

 
  

 
 

映画嫌い (450)

2009年7月17日 映画
 
本日のクソ映画は2006年の米国映画「デッド・サイレンス (Dead Silence)」である。邪悪な腹話術人形が人間を襲うという、トホホなありきたりのオカルト映画である。副題を付けるとしたら、「お前も腹話術人形にしてやろうかぁ!」ってなところかな。
 
ジェイミーとリサの若夫婦の元へ、差出人の書かれていない荷物が届いた。その中身は腹話術の人形だったのだ。ジェイミーが外出している間に、その人形が妻のリサを襲い、そしてリサは惨殺されてしまう。その死体はまるで腹話術人形のような形に加工されていた。ジェイミーは謎の腹話術人形の事を警察に告げるが、警察はジェイミーが殺人犯ではないかと疑うのである。人形の箱の内張りの奥にメアリー・ショウという名前が印刷されているのをジェイミーは見つけ、その人物がこの人形を製作したのではないかと思い、ジェイミーは調査を始める。彼はメアリー・ショウと自分の家系に関する因縁を知り・・・。
 
無気味な腹話術人形が襲ってくる・・・って、そんなありきたりなオカルトを見せるなよなぁ。結局は、メアリー・ショウはジェイミーの先祖にイジメを受けていて、その復讐という怨念を人形の起動力にしちゃっているという、つまらないストーリーなのだ。途中でジェイミーが調査の為に実家に帰って、父親に面会するシーンがあるんだけど、最後のオチでは、すでに父親もあの時には殺されていて、そのカラダは腹話術人形にされて操られていたってことになっているのだが、それってサプライズとしては弱すぎるのでは?
どぉ~でもいいけど、父親の後妻の役の女性、美人だねぇ。
 
映画「デッド・サイレンス」
http://www.universalpictures.jp/sp/deadsilence/
 
 

 
 

 


映画嫌い (449)

2009年7月16日 映画
 
本日のクソ映画は2008年の米国映画「アンボーン (The Unborn)」である。日本未公開らしい。
 
女子大生のケィシーが主人公だ。最近になって急に、ケィシーは悪夢と幻覚に激しく悩まされるようになった。悪夢と幻覚には必ず幼い男の子が現われ、「ジョンビーは今すぐ生まれたい」とメッセージしてくるのである。実は、ケィシーは双子で、兄は生まれる前に死んでいた・・・という事実を父から知らされる。父はその子にジョンビーという名前を付ける予定だったと言うのだ・・・。
 
よくある「実は双子だった」という双子オチで終わっちゃうのかと思って見ていると、その後、ストーリーはトンデモない方向へ暴走しちゃっているのだ。ナチスによる戦時中の双子実験の話になったかと思えば、悪霊が双子のカラダに取り憑いてこっちの世界にやってこようとしているという話になり、この映画の後半は、その悪霊を祓おうとする「悪霊祓いの儀式」になっちゃうのである。なんでそ~なるのぉ?ってな、いきなりの「悪霊祓い」に失笑である。悪霊祓いを行なうユダヤ教のラビ(司祭)を演じているのは、あのゲイリー・オールドマンじゃないか。今までに超ヘンテコで個性的な役をいろいろと映画で演じてきた怪優の彼が、今度は悪霊祓いするラビかよぉ。随分と笑わせてくれるぢゃん。それで、双子の件なんか全くの無視になっちゃって、結局は、この映画って「悪霊祓い」のオカルト映画だったんだねぇ。あぁつまらない・・・。
 
映画「アンボーン」
http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1526.html 
http://curse.jp/horror-movie/20090604222025.html
 
 

 
 

 
 

映画嫌い (448)

2009年7月15日 映画
 
本日のクソ映画は2008年のフランス映画「トランスポーター 3 アンリミテッド (Transporter 3)」である。シリーズ3作目だ。私は1作目も2作目も見たはずなんだけど、どんな映画だったのか、すでにそれを記憶した脳細胞が死滅している(宇宙人に記憶を消されたのか?)ようで、全く記憶にないぞ。今回のこれも、記憶からすぐに消えてなくなるだろか?
この映画は日本では来月の15日から劇場公開されるようだ。
 
プロの運び屋、フランク・マーティンはその腕を買われて、ある人物から仕事の依頼を受けたが、その依頼を断わった。すると、後日、フランクはその依頼人の手下によって拉致されてしまい、鍵付きで爆弾付きのブレスレットを装着されて、強制的に仕事を請負わされることになっちゃった。使用するフランクの車から75フィート(何メートルに相当するか各自で計算してちょ)離れると、ブレスレットの中に充填されている2種類の薬品が混じって爆発するのである。車の助手席には同じ爆弾ブレスレットを付けられている謎の女性が。その女性はヴァレンティーナという名前のウクライナ人だ。車はGPSからの指示によって、まずフランスからドイツへ向かう。始めは不愛想だったヴァレンティナであるが、フランクと次第に愛し合う仲に。やがてフランクはその仕事の裏にある陰謀に気が付き・・・。
 
ストーリーとしては面白くない。ウクライナに猛毒の産業廃棄物に投棄しようとする裏組織は、ウクライナの担当大臣にその契約を迫り、大臣の娘を人質にした。その娘ってのがヴァレンティーナだったわけである。フランクが依頼された運搬物とは、トランクに入った荷物ではなく、拉致されたヴァレンティナ本人だった・・・という、それだけでしかない。サプライズもなく、坦々とストーリーが進行しちゃっているのがつまらないな。
ヒロインとして登場しているヴァレンティーナが私は生理的にイヤだ。赤毛のオカッパ頭で、顔全体がシミ・ソバカスだらけ。目のメイクがデビューした頃のデーモン小暮閣下。首の後ろには漢字で「安」というタトゥが入っているぞ。めちゃくちゃ気味悪いよぉ。こ~いう女性と愛し合うフランク、お前はマニア系か? 私にはこの手の超オッペケペーは絶対に無理だなぁ。そんなものだから、ヴァレンティーナの気味悪さばかり目についてしまい、私にはストーリーがかなりボケて見えちゃったぞ。ところで、その「安」ってのは「チープ」という意味で書いてあるのかな?
車でジャンプして列車の上に着地するとか、そのようなありえないシーンも多くて、リアリティが全くないのもダメだな。そんな上手くいくかぁ、ボケ!とツッコミを入れる気にもならなかったぞ、ヴァレンティーナがキモチ悪くて。
最もありえないシーンは、フランクの車が湖に沈んでしまうシーンだ。車から離れるとブレスレットが爆発しちゃうから、車から離れられない。そこでフランクがどうしたかと言うと、水中で車外に出て、トランクの中からビニル製のボートを取り出して広げ、それにタイヤの中の空気を抜いて入れるのだ。呼吸ができない状態なので、タイヤの空気を時々吸う。そして、ボートの中に貯まった空気の浮力を利用して、車ごと湖の上に浮いてくるというものなのだ。気が付いたかな? これって物理学的にありえないでしょ。空気はボートの中に貯まろうが、元のタイヤの中にあろうが、その空気の持つ浮力には変化がないのに、空気をボートの中に貯めると浮力が出るってのは物理法則を無視しているぞ。空気にそんな浮力があったとしたら、車が湖に落ちた時点で沈まずに、タイヤを上にしてプカプカと車は浮いているだろ。ったくもぉ、バカらしいったらありゃしない。
それで、ラストは誰にでも想像つく通り、フランクがブレスレットの鍵を手にして、自らブレスレットを外し、そのブレスレットを悪徳な依頼人に付けて、そして爆発、ドッカーン!だ。しょぉ~もねぇなぁ~。
 
映画「トランスポーター 3 アンリミテッド」
http://tp3.asmik-ace.co.jp/
 
 

 

 

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