映画嫌い (476)
2009年8月29日 映画
本日のクソ映画は2006年のカナダ映画「ホワイト・ノイズ・2 (White Noise 2 - The Light)」である。映画「ホワイト・ノイズ (White Noise)」の続編として「2」のタイトルが付けられているけれど、前作とは全くの無関係な映画になっている。登場人物もストーリーも全くの別ものだ。
前作については3年前に書いたので、こちらをどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/200609301454370000/
主人公のエイブ・デールは妻と小学生の息子の3人でファミレスにて食事をしていたところ、見知らぬ男が銃を持って入ってきて、妻と息子を射殺し、その上、その男は銃口を自分に向けて自殺してしまった。突然の出来事にエイブは混乱し、深く悲しむ。
それから3ヶ月後。なぜに妻子が殺されなければならなかったのか、どうして自分は妻子を助けられなかったのか・・・と悩み続けているエイブは薬物依存になってしまい、危篤状態となったところを救急病院に搬送された。危うく死にそうになったところを医師の懸命の治療によって救われたエイブは、臨死体験(NDEs - Near Death Experiences)をして、あの世の入口の光を見て、こちらの世界に生還したのだった。
退院したエイブは街中で不思議な光を見るようになる。体から白い光、あの世の入口で見たのと同じ光を出している人がたまにいるのだ。その光を出している人は死期が近い人である事をエイブは知ることになる。なんとか光を出している人を救えないものか?とエイブは考えた。そして、光を出している男が交通事故にまきこまれそうになったのを、とっさにエイブが救うと、その男からの光は消えてしまったのだ。そうか、救えるのか!死の運命は変えられる!と思ったエイブは、街中で光を出している人を見かけて、チンピラにからまれている男を救ったり、看護婦を襲いかかる暴漢から救ったり・・・。
一方、なぜに妻子が殺されてしまったのか、殺した犯人の動機は何かをエイブは調査していた。犯人の家にあったメモやノートを見て、エイブは驚愕の事実を知ることになる。犯人も臨死体験をして、エイブと同じように光を見る能力を持っていたのである。そして、同じように光を出している人を救っていたのだ。エイブの妻子も交通事故にあう直前に彼によって救われていたのだった。ところが、光を出している人を救ってはダメなのである・・・と犯人は気が付いていた。救われた人は、それからちょうど3日後に複数の死者を出す事件・事故を必ず起こすのだ。救ってしまった人を3日後になる前に殺してしまわなければばらない・・・という結論に至ったあの犯人は、エイブの妻子の元にやってきて、2人を射殺したのである。
エイブが最初に救った男は3日後に車でバスに突っ込んで死亡事故を起こしてしまった。救った2人目の男も銃を持って暴れ、その結果、数名の死者が出てしまった。救った3人目の看護婦・・・、まだ3日たっていない。エイブは看護婦を殺そうと銃を持って・・・。エイブ自身の体からも光が・・・。
ね、前作と何も関係ないでしょ。
前作では、「EVP (Electronics Voice Phenomena)」(死者からの声のメッセージを電気的に捕らえてテレビやラジオで受信する)というものがテーマだったわけであるが、こっちの「2」では「EVP」なんか何の関係もない。ちょっとだけセリフの中に「EVP」の名前を出したり、「EVP」のシーンもわずかにあるけれど、ストーリー上は全く関連なし。続編なんだから・・・と無理矢理と強引に「EVP」を見せてやんの。だから、テレビのホワイト・ノイズ(以前に書いたようにホワイト・ノイズと言うのは誤りで、テレビのノイズはピンク・ノイズだ)とは無関係なんだから、「ホワイト・ノイズ」ってタイトルは内容とマッチしてないぞ・・・と思うのは私だけであるまい。
で、今回のテーマは「NDEs (ニア・デス)」(臨死体験、あの世からの生還)である。日本でも、三途の川の向こうでキレイなおネェちゃんが手招きしていたとか、お花畑があって、死んだ祖父に出会って、「お前がこっちへ来るのはまだ早い」と言われたとか、そ~いうのを体験して生還した人の話はたまにある。欧米のキリスト教系の皆さんの場合は、光の中に聖母マリアが現れるそうだ。死後の世界はその人の宗教観によって違っているだなんて、そ~いうバカな話もある。いや、ニア・デスの体験は最新の脳科学によってある程度の解明がなされていて、瀕死な状態になったときに脳のある部分が活性化し、その結果、そのような夢を見るという事が判明しているのだ。生きている人の脳のその部分に電気的に刺激を与えて活性化させると、同じような夢や幻覚を見るのである。だから、ニア・デスだなんてのはトンデモ・オカルトなのであるが、欧米でもこの手のオカルトが好きな人が多くてねぇ。(但し、瀕死な状態になると、なぜに脳のその部分が活性化するのか、なぜにその部分が活性化するとそのような夢や幻覚を見るのかなど、解明されていない点もある)
それで、この映画、ニア・デスしちゃって、それで未知の能力を得てしまったというストーリーであるが、その能力、ニア・デスと関係ないんぢゃないのぉ? なんだかこじつけ臭くて素直に納得できないんだよなぁ。「3日ルール」にしても、堕天使ルシファーだの、悪魔の数字「666」だの、キリストは3日後に復活しただの、そ~いうキリスト教思想でこじつけてるんだもの、これは見苦しいぞ。死ぬ運命の人を救うとか、救っちゃダメだとか、そのへんのベースとなっているアイディアは良いものだから、ニア・デスとか「EVP」の件なんかを切り離しちゃって、もうちょっとストーリーをひねって、それなりの脚本ができたとしたら、結構、面白い映画になったかも知れないなぁ・・・と思えてしまうなぁ。残念賞だね、こりゃ。
ニア・デスをテーマにした映画では、医師たちが自ら実験台になってニア・デスを経験するという「フラット・ライナーズ」っていうやつが20年くらい前にあったけれど、あれも全然おもしろくなかったねぇ。リチャード・ギアが脇役で出ていたっけ。
映画「ホワイト・ノイズ・2」
http://ameblo.jp/pata-kichi/entry-10192611352.html
http://curse.jp/horror-movie/20071127002142.html
川の向こうでキレイなおネェちゃんが手招きしていたら、私、とりあえず行っちゃうかもなぁ。日頃から、キレイなおネェちゃんが手招きしても行かない!というイメージ・トレーニングをしておかなければならんだろうなぁ。
父方の祖父に会ったとしても、祖父は私が生まれる前に亡くなっていて、面識がないものだから、「どちらさんですか?」と言ってしまいそうだなぁ。
母方の祖父は、私の19歳の誕生日の前日に亡くなっている。私はその3日前に母と一緒に、祖父の入院している病室に見舞いに行ったのだが、あの時には祖父は私が誰なのかわからなくて、病室の壁のところにつっ立っている私を指差して、私の母に「誰?」ときいていたっけ。そうだろうなぁ、5年以上も祖父とは会っていなかったもの。中学生だった孫がもうすぐ19歳のひょろっとした長髪の男になっていちゃ、誰だかわからんだろうなぁ。母は祖父に私の名前を告げて、それで納得したようだが、あの時、祖父は意識朦朧とした状態だったから、手を握る私のことをちゃんと認識できていたのか不明だ。そんなわけで、あの世で祖父に会ったとしても、「誰?」と言われてしまいそうだなぁ。
前作については3年前に書いたので、こちらをどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/200609301454370000/
主人公のエイブ・デールは妻と小学生の息子の3人でファミレスにて食事をしていたところ、見知らぬ男が銃を持って入ってきて、妻と息子を射殺し、その上、その男は銃口を自分に向けて自殺してしまった。突然の出来事にエイブは混乱し、深く悲しむ。
それから3ヶ月後。なぜに妻子が殺されなければならなかったのか、どうして自分は妻子を助けられなかったのか・・・と悩み続けているエイブは薬物依存になってしまい、危篤状態となったところを救急病院に搬送された。危うく死にそうになったところを医師の懸命の治療によって救われたエイブは、臨死体験(NDEs - Near Death Experiences)をして、あの世の入口の光を見て、こちらの世界に生還したのだった。
退院したエイブは街中で不思議な光を見るようになる。体から白い光、あの世の入口で見たのと同じ光を出している人がたまにいるのだ。その光を出している人は死期が近い人である事をエイブは知ることになる。なんとか光を出している人を救えないものか?とエイブは考えた。そして、光を出している男が交通事故にまきこまれそうになったのを、とっさにエイブが救うと、その男からの光は消えてしまったのだ。そうか、救えるのか!死の運命は変えられる!と思ったエイブは、街中で光を出している人を見かけて、チンピラにからまれている男を救ったり、看護婦を襲いかかる暴漢から救ったり・・・。
一方、なぜに妻子が殺されてしまったのか、殺した犯人の動機は何かをエイブは調査していた。犯人の家にあったメモやノートを見て、エイブは驚愕の事実を知ることになる。犯人も臨死体験をして、エイブと同じように光を見る能力を持っていたのである。そして、同じように光を出している人を救っていたのだ。エイブの妻子も交通事故にあう直前に彼によって救われていたのだった。ところが、光を出している人を救ってはダメなのである・・・と犯人は気が付いていた。救われた人は、それからちょうど3日後に複数の死者を出す事件・事故を必ず起こすのだ。救ってしまった人を3日後になる前に殺してしまわなければばらない・・・という結論に至ったあの犯人は、エイブの妻子の元にやってきて、2人を射殺したのである。
エイブが最初に救った男は3日後に車でバスに突っ込んで死亡事故を起こしてしまった。救った2人目の男も銃を持って暴れ、その結果、数名の死者が出てしまった。救った3人目の看護婦・・・、まだ3日たっていない。エイブは看護婦を殺そうと銃を持って・・・。エイブ自身の体からも光が・・・。
ね、前作と何も関係ないでしょ。
前作では、「EVP (Electronics Voice Phenomena)」(死者からの声のメッセージを電気的に捕らえてテレビやラジオで受信する)というものがテーマだったわけであるが、こっちの「2」では「EVP」なんか何の関係もない。ちょっとだけセリフの中に「EVP」の名前を出したり、「EVP」のシーンもわずかにあるけれど、ストーリー上は全く関連なし。続編なんだから・・・と無理矢理と強引に「EVP」を見せてやんの。だから、テレビのホワイト・ノイズ(以前に書いたようにホワイト・ノイズと言うのは誤りで、テレビのノイズはピンク・ノイズだ)とは無関係なんだから、「ホワイト・ノイズ」ってタイトルは内容とマッチしてないぞ・・・と思うのは私だけであるまい。
で、今回のテーマは「NDEs (ニア・デス)」(臨死体験、あの世からの生還)である。日本でも、三途の川の向こうでキレイなおネェちゃんが手招きしていたとか、お花畑があって、死んだ祖父に出会って、「お前がこっちへ来るのはまだ早い」と言われたとか、そ~いうのを体験して生還した人の話はたまにある。欧米のキリスト教系の皆さんの場合は、光の中に聖母マリアが現れるそうだ。死後の世界はその人の宗教観によって違っているだなんて、そ~いうバカな話もある。いや、ニア・デスの体験は最新の脳科学によってある程度の解明がなされていて、瀕死な状態になったときに脳のある部分が活性化し、その結果、そのような夢を見るという事が判明しているのだ。生きている人の脳のその部分に電気的に刺激を与えて活性化させると、同じような夢や幻覚を見るのである。だから、ニア・デスだなんてのはトンデモ・オカルトなのであるが、欧米でもこの手のオカルトが好きな人が多くてねぇ。(但し、瀕死な状態になると、なぜに脳のその部分が活性化するのか、なぜにその部分が活性化するとそのような夢や幻覚を見るのかなど、解明されていない点もある)
それで、この映画、ニア・デスしちゃって、それで未知の能力を得てしまったというストーリーであるが、その能力、ニア・デスと関係ないんぢゃないのぉ? なんだかこじつけ臭くて素直に納得できないんだよなぁ。「3日ルール」にしても、堕天使ルシファーだの、悪魔の数字「666」だの、キリストは3日後に復活しただの、そ~いうキリスト教思想でこじつけてるんだもの、これは見苦しいぞ。死ぬ運命の人を救うとか、救っちゃダメだとか、そのへんのベースとなっているアイディアは良いものだから、ニア・デスとか「EVP」の件なんかを切り離しちゃって、もうちょっとストーリーをひねって、それなりの脚本ができたとしたら、結構、面白い映画になったかも知れないなぁ・・・と思えてしまうなぁ。残念賞だね、こりゃ。
ニア・デスをテーマにした映画では、医師たちが自ら実験台になってニア・デスを経験するという「フラット・ライナーズ」っていうやつが20年くらい前にあったけれど、あれも全然おもしろくなかったねぇ。リチャード・ギアが脇役で出ていたっけ。
映画「ホワイト・ノイズ・2」
http://ameblo.jp/pata-kichi/entry-10192611352.html
http://curse.jp/horror-movie/20071127002142.html
川の向こうでキレイなおネェちゃんが手招きしていたら、私、とりあえず行っちゃうかもなぁ。日頃から、キレイなおネェちゃんが手招きしても行かない!というイメージ・トレーニングをしておかなければならんだろうなぁ。
父方の祖父に会ったとしても、祖父は私が生まれる前に亡くなっていて、面識がないものだから、「どちらさんですか?」と言ってしまいそうだなぁ。
母方の祖父は、私の19歳の誕生日の前日に亡くなっている。私はその3日前に母と一緒に、祖父の入院している病室に見舞いに行ったのだが、あの時には祖父は私が誰なのかわからなくて、病室の壁のところにつっ立っている私を指差して、私の母に「誰?」ときいていたっけ。そうだろうなぁ、5年以上も祖父とは会っていなかったもの。中学生だった孫がもうすぐ19歳のひょろっとした長髪の男になっていちゃ、誰だかわからんだろうなぁ。母は祖父に私の名前を告げて、それで納得したようだが、あの時、祖父は意識朦朧とした状態だったから、手を握る私のことをちゃんと認識できていたのか不明だ。そんなわけで、あの世で祖父に会ったとしても、「誰?」と言われてしまいそうだなぁ。
映画嫌い (475)
2009年8月27日 映画
本日のクソ映画は2009年の米国映画「ウルヴァリン: X-Men Zero (X-Men Origins - Wolverine)」である。コミックの実写版映画「Xメン」シリーズの第0章ってことで、第1作の前の、主人公・ローガンの物語を見せている。最近、この手の第0章ものって多いねぇ。
この映画は日本では9月11日より劇場公開されるようだ。
1845年のカナダ。ジェイムズ・ローガン少年は兄のヴィクターと家を出て逃亡した。兄弟は特殊能力を持つミュータントだ。兄は狼男に変身し、弟は両手の拳からそれぞれ3本の長い爪が飛び出してきてそれが武器になる。成人した兄弟は米兵となって19世紀の後半の戦場で活躍した。共に不死身の体を持ち、弾が当たっても死なずに、すぐに傷が治る体質なのである。第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦でも活躍したが、ベトナム戦争では対立した上官を殺してしまい、兄弟は銃殺刑になってしまう。ところが、何度撃っても兄弟は死なない。ある日、投獄されている兄弟のところへストライカー大佐がやってきて、2人はストライカーの部隊への入隊を勧誘される。その部隊とは、特殊能力を持つミュータントを集めた極秘のものだ。2人は入隊して、仲間のミュータントたちと任務を遂行するが、その部隊の非人道的な行為を嫌うローガンは部隊から抜けてしまう。そして6年が過ぎた。ローガンはカナダの山奥で林業をしながら、恋人と平和な暮らしをしていたのだった。
ある時、ローガンの仕事場にストライカー大佐がやってきた。ヴィクターがミュータント狩りを始めて、かつての仲間のミュータントたちが次々にヴィクターによって殺されている・・・とストライカーはローガンに告げる。翌日にローガンの恋人がヴィクターによって殺されてしまった。めらめらと復讐心に燃えるローガン。ヴィクターへの復讐に協力すると言うストライカーは、ローガンの体をヴィクターと戦う為の強靱なものに改造する。その改造とは、ローガンの骨格を新開発の金属・アドマチウムに置き換えるものだ。ローガンの武器である爪も金属製の鋭いものに変わった。そして、ローガンは自らの名前をウルヴァリンと改名する。かつて彼女が教えてくれた物語に登場する名前だ。
ところが、それはストライカーの罠で、ストライカーはミュータントたちの特性を1つに集めた超人ミュータントを作ろうとしていたのだ。ストライカーの研究施設を脱走したウルヴァリンは、ヴィクター、そしてストライカーを倒そうとするが、実はヴィクターはストライカーの仲間で・・・。
映画「Xメン」シリーズは私は全て見たはずなんだけど、面白いとは思えなかったから、ほとんど記憶に残っていない。どんなストーリーなのか忘れちゃっているなぁ。
で、この映画、対決する兄弟。ミュータント界の若貴兄弟かよ?と思いながら見ていたら、何故か危うくなった弟を兄が助けて、ストラーカーが作った超人ミュータントを協力して倒しちゃうんだもの、こりゃ、すっげぇマヌケだ。なんでそぉなるのぉ? 兄の心理がまるっきり見えてこないぞ。
殺された彼女は実はストラーカーの手下で、ローガンの監視役だった・・・ってのは想定内で、彼女が生きていて登場してきたシーンでは、おぉ、やはりそうきたかぁ・・・と笑っちゃったぞ。監視役のくせに、本当にローガンのことを愛していたんだとさ。あぁ、バカバカしぃ。そんなヘナチョコ・ストーリーなんか見せるなよ。
1845年より前について見せていないのもダメだな。あの兄弟の誕生秘話とかも見せるべきだろ。なぜに兄弟が違う家庭で育つことになったのかも見せていないしなぁ。
私はこの映画のDVDをこの映画の制作関係者からいただいたのであるが、それは米国での公開の数カ月前で、DVDの中身は完成版ではなく、テスト版だったのだ。とりあえず撮影したシーンを粗くつなげて、ストーリーをどうにか鑑賞できるようにデッチあげられたラフな編集のものだ。特撮なんか緻密にやっていなくて、明らかに合成だとわかるような対象物の浮いたシーンがあったり、未完成のCGのとりあえずこんな感じで現在作ってます的な泥人形の動いているようなシーンを見せられたり、ワイヤーで吊ってるアクション・シーンでは、まだワイヤーを消していない画像の状態の、吊ってるワイヤー丸見えの状態だったり・・・と、それはそれでメイキング映像としては面白いものの、これの特撮部分やCGをちゃんと作った完成版って面白いとは思えないんだよなぁ。逆に、このままの、CG泥人形と戦っていて、ワイヤーで吊るされているままの姿のものを見せたほうがコミック的で面白いんじゃないだろうか? クライマックス・シーンのスリーマイル島の原発の煙突の上で戦うシーンなんか、背景もCGで、飛び回る敵もCG泥人形で、崩れ落ちる煙突もCG。その上、ウルヴァリンを演じているヒュー・ジャックマンの背中には2本のワイヤーが丸見え。もうめちゃくちゃな状態なんだが、そ~いうほうが楽しいだろにぃ。
完成版では上記のストーリーも変わっているかも知れないなぁ。
映画「ウルヴァリン: X-Men Zero」
http://movies.foxjapan.com/wolverine/
「Xメン」を「ペケ・メン」とついつい読んでしまうのは私だけであるまい。
この映画は日本では9月11日より劇場公開されるようだ。
1845年のカナダ。ジェイムズ・ローガン少年は兄のヴィクターと家を出て逃亡した。兄弟は特殊能力を持つミュータントだ。兄は狼男に変身し、弟は両手の拳からそれぞれ3本の長い爪が飛び出してきてそれが武器になる。成人した兄弟は米兵となって19世紀の後半の戦場で活躍した。共に不死身の体を持ち、弾が当たっても死なずに、すぐに傷が治る体質なのである。第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦でも活躍したが、ベトナム戦争では対立した上官を殺してしまい、兄弟は銃殺刑になってしまう。ところが、何度撃っても兄弟は死なない。ある日、投獄されている兄弟のところへストライカー大佐がやってきて、2人はストライカーの部隊への入隊を勧誘される。その部隊とは、特殊能力を持つミュータントを集めた極秘のものだ。2人は入隊して、仲間のミュータントたちと任務を遂行するが、その部隊の非人道的な行為を嫌うローガンは部隊から抜けてしまう。そして6年が過ぎた。ローガンはカナダの山奥で林業をしながら、恋人と平和な暮らしをしていたのだった。
ある時、ローガンの仕事場にストライカー大佐がやってきた。ヴィクターがミュータント狩りを始めて、かつての仲間のミュータントたちが次々にヴィクターによって殺されている・・・とストライカーはローガンに告げる。翌日にローガンの恋人がヴィクターによって殺されてしまった。めらめらと復讐心に燃えるローガン。ヴィクターへの復讐に協力すると言うストライカーは、ローガンの体をヴィクターと戦う為の強靱なものに改造する。その改造とは、ローガンの骨格を新開発の金属・アドマチウムに置き換えるものだ。ローガンの武器である爪も金属製の鋭いものに変わった。そして、ローガンは自らの名前をウルヴァリンと改名する。かつて彼女が教えてくれた物語に登場する名前だ。
ところが、それはストライカーの罠で、ストライカーはミュータントたちの特性を1つに集めた超人ミュータントを作ろうとしていたのだ。ストライカーの研究施設を脱走したウルヴァリンは、ヴィクター、そしてストライカーを倒そうとするが、実はヴィクターはストライカーの仲間で・・・。
映画「Xメン」シリーズは私は全て見たはずなんだけど、面白いとは思えなかったから、ほとんど記憶に残っていない。どんなストーリーなのか忘れちゃっているなぁ。
で、この映画、対決する兄弟。ミュータント界の若貴兄弟かよ?と思いながら見ていたら、何故か危うくなった弟を兄が助けて、ストラーカーが作った超人ミュータントを協力して倒しちゃうんだもの、こりゃ、すっげぇマヌケだ。なんでそぉなるのぉ? 兄の心理がまるっきり見えてこないぞ。
殺された彼女は実はストラーカーの手下で、ローガンの監視役だった・・・ってのは想定内で、彼女が生きていて登場してきたシーンでは、おぉ、やはりそうきたかぁ・・・と笑っちゃったぞ。監視役のくせに、本当にローガンのことを愛していたんだとさ。あぁ、バカバカしぃ。そんなヘナチョコ・ストーリーなんか見せるなよ。
1845年より前について見せていないのもダメだな。あの兄弟の誕生秘話とかも見せるべきだろ。なぜに兄弟が違う家庭で育つことになったのかも見せていないしなぁ。
私はこの映画のDVDをこの映画の制作関係者からいただいたのであるが、それは米国での公開の数カ月前で、DVDの中身は完成版ではなく、テスト版だったのだ。とりあえず撮影したシーンを粗くつなげて、ストーリーをどうにか鑑賞できるようにデッチあげられたラフな編集のものだ。特撮なんか緻密にやっていなくて、明らかに合成だとわかるような対象物の浮いたシーンがあったり、未完成のCGのとりあえずこんな感じで現在作ってます的な泥人形の動いているようなシーンを見せられたり、ワイヤーで吊ってるアクション・シーンでは、まだワイヤーを消していない画像の状態の、吊ってるワイヤー丸見えの状態だったり・・・と、それはそれでメイキング映像としては面白いものの、これの特撮部分やCGをちゃんと作った完成版って面白いとは思えないんだよなぁ。逆に、このままの、CG泥人形と戦っていて、ワイヤーで吊るされているままの姿のものを見せたほうがコミック的で面白いんじゃないだろうか? クライマックス・シーンのスリーマイル島の原発の煙突の上で戦うシーンなんか、背景もCGで、飛び回る敵もCG泥人形で、崩れ落ちる煙突もCG。その上、ウルヴァリンを演じているヒュー・ジャックマンの背中には2本のワイヤーが丸見え。もうめちゃくちゃな状態なんだが、そ~いうほうが楽しいだろにぃ。
完成版では上記のストーリーも変わっているかも知れないなぁ。
映画「ウルヴァリン: X-Men Zero」
http://movies.foxjapan.com/wolverine/
「Xメン」を「ペケ・メン」とついつい読んでしまうのは私だけであるまい。
映画嫌い (474)
2009年8月26日 映画本日のクソ映画は2007年の米国映画「Mr.ウッドコック: 史上最悪の体育教師 (Mr.Woodcock)」である。
主人公のジョン・ファーリーは著書「過去からの解放」がベストセラーになった人気作家だ。ジョンは故郷のネブラスカ州の町・フォレスト・メドウから名誉町民として表彰されることになり、久々に帰郷したのだった。そして、実家でひとり暮らしをしている母と再会する。
ところが、ジョンは驚愕の事実を知ることになる。それは、母が交際している男は、かつてジョンが小学生の時に指導を受けた体育教師・ジャスパー・ウッドコックだったのだ。史上最悪の冷血なスパルタ鬼教師だ。ジョンは小学生の時にウッドコックから虐待に近い不条理なシゴキを受け、それが未だに忘れる事のできないトラウマになっている。よりによってあんな男と母が!と、ジョンは腸(はらわた)が煮えくりかえる思いだ。
ジョンは母とウッドコックと食事に出かけた。ジョンはウッドコックの言動の1つ1つが気にくわない。ウッドコックはかつての生徒だったジョンの事は何も覚えていないと言う。そんな時にウッドコックは母にプロポーズして、母はそれを受け入れてしまったからさぁ大変。ジョンはシカゴとデンヴァーでのサイン会の予定をキャンセルして町に残り、ふたりの仲を裂こうとするが・・・。
あれ? ウッドコック役の人、どこかで見た事があるなぁ・・・と思ったら、何のことはない。前述の映画「アストロノーツ・ファーマー」の主人公をやっていた人だ。
それで、この映画、コメディのつもりなんだろうが、さっぱり笑える部分がなかったぞ。最後にちょっぴりハートウォーミングさを見せるのもバカバカしい。ウッドコックの冷血さの描写も不足しているし、ジョンのギクシャク感も描写不足だ。ジョンのかつての同級生であるネダーマン、ジョンのマネージャーのマギーにもっとコメディさせてあげろよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。その他にも、ツッコミが浅過ぎたり、中途半端なシーンが多すぎるんだもの、ものすごく物足りない気分だ。もっと突っ込めば、それなりに面白いコメディになったんじゃないだろうか?
結局のところ、C級映画だ。わざわざ見るまでもない。
映画「Mr.ウッドコック」
http://ameblo.jp/lunabell/entry-10201876440.html
http://ameblo.jp/eigarian/entry-10185687706.html
映画嫌い (473)
2009年8月25日 映画本日のクソ映画は2006年の米国映画「アストロノーツ・ファーマー: 庭から昇ったロケット雲 (The Astronaut Farmer)」である。
主人公のチャールズ・ファーマーは元・空軍のパイロットで、かつて宇宙飛行士の候補にもなっていた男だ。しかし、宇宙飛行士になれずに軍を退役し、今は妻と3人の子供と共にテキサス州のイナカの村で牧畜業を営んでいる。宇宙への夢を捨てられないファーマーは、自分でロケットを設計し、それを納屋で製造していた。自らそのロケットに乗って宇宙飛行しようと計画していたのだ。彼の家族も協力してロケットは完成間近だが、莫大な費用がかかってしまい、彼は返済のできない借金まみれ。大量のロケット燃料を入手しようとして怪しまれ、彼はFBIに監視されてしまう。無謀だ、国家への脅威だとして、FBI、CIA、NASA、FAA(連邦航空局)、ATF(連邦アルコール・タバコ・火器・爆発物取締局)、エネルギー省、軍などの国家機関の聴聞会に彼は呼ばれてしまい、中止の説得をされ、その上に強迫と妨害までも受けてしまう。一方では、彼のことをマスコミが大々的に報道して、彼はヒーローと見られたり、彼の家族がカルト教団のように新聞に書かれたりする。
借金の返済期限が近づき、担保としていた家と農場を失いそうになっているある朝、ファーマーはロケットに乗り込んで発射を強行し、打ち上げに失敗してしまった。彼は大ケガをし、マスコミからも叩かれ、宇宙への夢をあきらめようと考えた。しかし、彼の家族の厚い愛情、妻の父の急死による遺産の相続があって、彼はロケットの改良にとりかかり、遂にはドッカ~ンと発射に成功。ロケットは地球を回る軌道に乗るが・・・。
個人の資産でロケットができるのなら、年間に数兆円の予算を持つNASAもビックリだろうが、技術的にありえない「絵に描いた餅」状態のホラ吹き映画になっちゃっているのが虚しい。宇宙飛行するシーンはあるけれど、これは宇宙もの映画ぢゃないな。宇宙飛行を実現してヒーローになるというサクセス・ストーリーでもない。ロケットを設計・製造しているシーンもあるけれど、科学映画でもない。科学的なシーンが1つもない上に、非科学的のテンコ盛りなのである。ロケットのエンジンってのは非線形の極地なんだから、エンジンを設計した場合は、実際には設計値の何割の推進効率が出るのかなどを調査する燃焼実験は必須なのに、そんなシーンなどありゃしない。そ~いう、工学的にありえないバカ映画になっているのだ。ロケットの技術的な問題とその解決やノウハウとかをちゃんと見せろよなぁ。それで、結局は、夢を追い続ける男と、それをサポートする家族という、ロケットそっちのけの家族愛映画になっちゃっているのがバカバカしい。家族愛の大切さはわかるけど、そ~いうアメリカ的なものを見せられてもなぁ。すっごくシラケてしまったぞ。
名前がファーマーって、「農夫」っていう意味との掛け言葉かよ。
出演者の一覧に名前が載っていないブルース・ウィルスがサプライズ出演しちゃっているが、だから何なんだ?の領域を出ていないなぁ。
最後に流れる曲がエルトン・ジョンの「ロケット・マン」ぢゃないか。
ってことで、こんなバカバカしい映画は絶対に見ないこと。
映画「アストロノーツ・ファーマー: 庭から昇ったロケット雲」
http://www.rocket-gumo.jp/
映画嫌い (472)
2009年8月24日 映画本日のクソ映画は2009年の米国映画「G.I.ジョー (G.I.Joe: The Rise of Cobra)」である。現在、日米で劇場公開中だ。
ジェームズ・マッカランの経営するハイテク軍需産業会社「マーズ」が開発した「ナノバイト」はナノテクノロジーを駆使した最新兵器だ。弾頭にプログラミングされた超小型のナノロボットが数百万匹搭載されており、そのロボットが鉄を喰いつくす。戦車もボロボロになり、都市も壊滅する威力だ。発注したNATO軍の手に渡ったその兵器を強奪して、それを使って米仏露の都市をテロ攻撃しようとするのはマッカランの別の顔の悪の組織「コブラ」だ。それを阻止しようとするNATO軍の秘密特殊部隊「チーム・アルファ」。主人公である軍人・デュークはチーム・アルファの先鋭部隊「G.I.ジョー」に迎えられ、加速装置付きハイパースーツを着用してコブラと戦う。コブラの戦闘員として登場してきたのは、かつてのデュークの彼女、そして謎の東洋人剣術師・ストーム・シャドーだ。4つの弾頭の中の1つはパリのエッフェル塔を倒壊させたが、被害が全市に拡大する前にリモコンの停止ボタンを押して、ナノロボットを停止することができた。残りの3つは、捕らえられてしまったデュークと共に、北極の海中にあるコブラの秘密基地へ。北極で弾頭とデュークを奪還する作戦が始まり・・・。
しょせん中学生向きの映画だな。
敵のテロの理論は破綻しているし、その実行手段に矛盾がいくつもあってストーリーが成立していない。あちこちにツッコミどころとホコロビがあるよなぁ。その稚拙な人間関係や、ニンジャ、カンフー、チャンバラってな東洋指向もバカバカしいだけだ。その嘘っぽいハイテクにも失笑だもの。あのナノロボット、自分の食べた鉄をどのタイミングでどこに排出してるんだろうねぇ?
パリの市内でカーチェイスと肉弾戦を見せて、それでエッフェル塔の倒壊まで見せているのに、その後のクライマックスであるはずの北極のシーンが、パリでの戦闘に比べちゃ、かなりボルテージが低いよなぁ。
ってことで、こ~いうバカ映画は見てもしょうがないぞ。
映画「G.I.ジョー」
http://www.gi-j.jp/
映画嫌い (471)
2009年8月21日 映画
貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2009年の米国映画「アドレナリン:ハイ・ボルテージ (Crank High Voltage)」である。2006年のクソ映画「アドレナリン」の続編だ。この映画は来月の26日より日本で劇場公開されるようだ。
ロサンゼルスの上空を飛ぶヘリコプターから落ちて、街中の道路にベチャっと激突した主人公のチェリオス。そ~いう前作のラストシーンからのそのまんまの続きのストーリーになっている。(あれで生きていたんか?)
道路に激突したチェリオスの体を回収したのはチャイニーズ・マフィアだった。彼らはチェリオスを車に乗せて、その場を立ち去る。連れ去られたチェリオスは、三ヵ月後にベッドの上で目を覚ました。チェリオスの体からはその強靭な心臓が取り出されて、代わりにバッテリー駆動式の人工心臓が埋め込まれていたのである。チェリオスの心臓はチャイニーズ・マフィアの100歳になるボスに移植されていたのだ。若返りをしようとしていたボスは、次々にチェリオスの臓器を移植しようと計画していた。意識を取り戻したチェリオスはチャイニーズ・マフィアの私設病院から脱出し、自分の心臓を取り戻そうとボスを追う。
ところが、チェリオスに埋め込まれている人工心臓のバッテリーが貧弱で、1時間で充電切れになってストップしてしまうやつなのである。チェリオスはボスを追いながらも何度も充電切れしそうになり、その度に電源を求め、車のバッテリー、スタンガン、電柱、発電所の高圧線、・・・と体当たりで・・・。
ありえねぇ~!と失笑の映画である。くだらなくて、これは笑える。スタンガンとかで自分の体に電流を流して感電すると、ホウレン草を食べたポパイのように強くなっちゃって、ガォーと暴れて敵を倒してしまう。いくらバッテリー切れになったとしても、体を感電させて、それで充電になるわけないだろ。まるでマンガなのである。バイオレンス系のアクション映画ではなくて、こりゃぁドタバタ・コメディだな。主人公のチェリオスを演じるジェイソン・ステイサムの、どの役をやっても同じになっちゃう胡散臭さがマンガちっくにマッチしちゃっているのだ。発電所の高圧線のシーンでは、体が巨大化しちゃって、怪獣映画のパロディになっちゃっていたり、競馬場のシーンでは電源がなくて、体を摩擦して静電気を得ようとして、公衆の面前で彼女とおもいっきり摩擦するファックだ。本当にファックで発電できるのなら、各家庭の寝室とか、ラブホとか、ススキノのソープランドに充電器を備え付けて、それでエネルギー問題も解決するだろうになぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
それで、今回もお下劣なシーンが多いねぇ。チェリオスのキャンタマをド・アップで見せているシーン、あれは日本で劇場公開するやつではカットしちゃうのだろうか? セリフの中にも、「ファック」とか「ファッキング」ってのが多過ぎだな。
ラストシーンで流れる曲、それって1980年代にヒットした REOスピードワゴンの「Keep on loving you」だな。あぁ懐かしい。
映画「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」
http://www.sonypictures.jp/movies/crankhighvoltage/
REO Speedwagon - "Keep on loving you"
http://www.youtube.com/watch?v=iyROM4rz_eg
ロサンゼルスの上空を飛ぶヘリコプターから落ちて、街中の道路にベチャっと激突した主人公のチェリオス。そ~いう前作のラストシーンからのそのまんまの続きのストーリーになっている。(あれで生きていたんか?)
道路に激突したチェリオスの体を回収したのはチャイニーズ・マフィアだった。彼らはチェリオスを車に乗せて、その場を立ち去る。連れ去られたチェリオスは、三ヵ月後にベッドの上で目を覚ました。チェリオスの体からはその強靭な心臓が取り出されて、代わりにバッテリー駆動式の人工心臓が埋め込まれていたのである。チェリオスの心臓はチャイニーズ・マフィアの100歳になるボスに移植されていたのだ。若返りをしようとしていたボスは、次々にチェリオスの臓器を移植しようと計画していた。意識を取り戻したチェリオスはチャイニーズ・マフィアの私設病院から脱出し、自分の心臓を取り戻そうとボスを追う。
ところが、チェリオスに埋め込まれている人工心臓のバッテリーが貧弱で、1時間で充電切れになってストップしてしまうやつなのである。チェリオスはボスを追いながらも何度も充電切れしそうになり、その度に電源を求め、車のバッテリー、スタンガン、電柱、発電所の高圧線、・・・と体当たりで・・・。
ありえねぇ~!と失笑の映画である。くだらなくて、これは笑える。スタンガンとかで自分の体に電流を流して感電すると、ホウレン草を食べたポパイのように強くなっちゃって、ガォーと暴れて敵を倒してしまう。いくらバッテリー切れになったとしても、体を感電させて、それで充電になるわけないだろ。まるでマンガなのである。バイオレンス系のアクション映画ではなくて、こりゃぁドタバタ・コメディだな。主人公のチェリオスを演じるジェイソン・ステイサムの、どの役をやっても同じになっちゃう胡散臭さがマンガちっくにマッチしちゃっているのだ。発電所の高圧線のシーンでは、体が巨大化しちゃって、怪獣映画のパロディになっちゃっていたり、競馬場のシーンでは電源がなくて、体を摩擦して静電気を得ようとして、公衆の面前で彼女とおもいっきり摩擦するファックだ。本当にファックで発電できるのなら、各家庭の寝室とか、ラブホとか、ススキノのソープランドに充電器を備え付けて、それでエネルギー問題も解決するだろうになぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
それで、今回もお下劣なシーンが多いねぇ。チェリオスのキャンタマをド・アップで見せているシーン、あれは日本で劇場公開するやつではカットしちゃうのだろうか? セリフの中にも、「ファック」とか「ファッキング」ってのが多過ぎだな。
ラストシーンで流れる曲、それって1980年代にヒットした REOスピードワゴンの「Keep on loving you」だな。あぁ懐かしい。
映画「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」
http://www.sonypictures.jp/movies/crankhighvoltage/
REO Speedwagon - "Keep on loving you"
http://www.youtube.com/watch?v=iyROM4rz_eg
札幌ミステリーゾーン嫌い
2009年8月20日 日常
新コーナーである。私が札幌市内で見かけたミステリーなものを報告するのがこのコーナーだ。
この件については、今までに誰もネット上に書いていないと思われる。だから、私が言い出しっぺとしてここに記しておくことにしよう。
私の住む札幌市南区澄川。この界隈にもいろいろとミステリーなものがある。「澄川温泉」もその1つだ。
澄川温泉については以前にちょっとだけ書いたことがある。澄川温泉は銭湯の名前だ。店名に「温泉」という名前が付いているけれど、湧き出た温泉を使っているわけではない。通常の銭湯のような大きな浴槽と洗い場の他に、狭いサウナや、電気風呂、打たせ湯の小さな浴槽なんかもあって、たまに私も利用することがある。健康ランドと呼ばれる類とは違う。ややデラックスな銭湯である。店の前には看板がわりにタヌキの置き物(お馴染みのキャンタマのデカいアレである)が設置してあるので、その銭湯の通称は「たぬき湯」である。そのタヌキの置き物がデカいんだよなぁ。身長が5メートルくらいあるんじゃなかろうか? 陰茎のある部分の高さが私の身長より高い。そんなものだから、あのデカいタヌキの置き物は、澄川のランドマークになっているのである。
http://www.spk-super.com/img200801/sumikawa-tanuki.jpg
その澄川温泉は、勿論、男湯と女湯が別になっているんだけど、その日によって番台の右が男湯で左が女湯になっていたり、別の日にはその逆で右が女湯で左が男湯になっていたりと、男湯と女湯がランダムに入れ替わっているのである。もしかしたら、毎日交代しているのかも知れない。その右側の風呂場にミステリースポットがあるのだ。それは風呂場の右の奥の、壁の低い位置に白い塗料で書かれている文字だ。
その文字とはこれだ。
やすこ
すこやかに
1986.8.2
これっていったい何なんだろうか? 何かの記念碑的なもののような気がする。
「やすこ」ってのは女性の名前だろうな。靖子とか康子とか。
「すこやかに」ってのは、「すこやかに育てよ」とか、そ~いう期待・希望の表明の言葉の省略形だろうな。
ってことは、「やすこ」ってのは子供か? オトナに対して「すこやかに」って言葉は使わないだろ。
「1986.8.2」ってのは1986(昭和61)年8月2日の意味だろうな。この日に少女「やすこ」に何かあったのだろうか?
そのシチュエイションを想像しちゃうのである。
1986年の8月2日の夏の暑い日、母親に連れられてここに入浴にやってきた少女・やすこ。母親に「滑って危ないから走るんじゃないよ」と注意されていたが、右の奥のその位置で転んでしまい、打ちどころが悪くて、緊急搬送された病院で死亡が確認されてしまう。哀悼の言葉として、その現場にあの文字が。やすこ、あの世でもすこやかに育つんだよ・・・と母の願いとして。
いやいや、違うかも知れない。死んだのなら、「すこやかに」じゃなくて「やすらかに」って書くのが一般的じゃなかろうか?
1986年の8月2日の夏の暑い日、臨月のA子さん(仮名)がここに入浴にやってきた。湯舟をあがったA子さんが急に産気づき、右の奥のその位置でしゃがみ込んでしまった。破水して頭が出てきたぞ。偶然、近くで体を洗っていた看護婦(または産婆)のB子さん(仮名)の助けで、A子さんはその場で出産することになる。入浴していた近所に住むC子さん(仮名、48歳、主婦)の「がんばれ」とか「りきんで」と応援する声が風呂場に響く。5人の子供を持つ出産ベテランのオバちゃんD子さん(仮名、63歳、主婦)はそっとA子さんの手を握り、呼吸法を教える。そして、産まれてきた女の子は、後に「やすこ」と名付けられるのであった。「やすこ」は今年の8月2日で23歳になり、自らのその体験によって、今は病院で助産婦の仕事に励んでいるのだった。A子さん、やすこはすこやかに育ちましたよ!
なんだかこれも違うかも。
その他に5パターンのシチュエイションを想像しているのだが、正解があるのか、ないのか、私は知らない。ミステリーである。
番台のオバちゃんにあの文字の意味をたずねた人がいるらしい。番台のオバちゃんは何も答えてくれなかったそうだ。ミステリーである。
私は札幌の中央図書館に行って、1986年8月の当時の「北海道新聞」の縮小版を見てみたのだが、関連するような事故や事件の記事は見あたらなかった。ミステリーである。
札幌ミステリーゾーン、つづく。
これを書いから8年後の2017年に、続報を書きました。
こちらへどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/201712180833275424/
この件については、今までに誰もネット上に書いていないと思われる。だから、私が言い出しっぺとしてここに記しておくことにしよう。
私の住む札幌市南区澄川。この界隈にもいろいろとミステリーなものがある。「澄川温泉」もその1つだ。
澄川温泉については以前にちょっとだけ書いたことがある。澄川温泉は銭湯の名前だ。店名に「温泉」という名前が付いているけれど、湧き出た温泉を使っているわけではない。通常の銭湯のような大きな浴槽と洗い場の他に、狭いサウナや、電気風呂、打たせ湯の小さな浴槽なんかもあって、たまに私も利用することがある。健康ランドと呼ばれる類とは違う。ややデラックスな銭湯である。店の前には看板がわりにタヌキの置き物(お馴染みのキャンタマのデカいアレである)が設置してあるので、その銭湯の通称は「たぬき湯」である。そのタヌキの置き物がデカいんだよなぁ。身長が5メートルくらいあるんじゃなかろうか? 陰茎のある部分の高さが私の身長より高い。そんなものだから、あのデカいタヌキの置き物は、澄川のランドマークになっているのである。
http://www.spk-super.com/img200801/sumikawa-tanuki.jpg
その澄川温泉は、勿論、男湯と女湯が別になっているんだけど、その日によって番台の右が男湯で左が女湯になっていたり、別の日にはその逆で右が女湯で左が男湯になっていたりと、男湯と女湯がランダムに入れ替わっているのである。もしかしたら、毎日交代しているのかも知れない。その右側の風呂場にミステリースポットがあるのだ。それは風呂場の右の奥の、壁の低い位置に白い塗料で書かれている文字だ。
その文字とはこれだ。
やすこ
すこやかに
1986.8.2
これっていったい何なんだろうか? 何かの記念碑的なもののような気がする。
「やすこ」ってのは女性の名前だろうな。靖子とか康子とか。
「すこやかに」ってのは、「すこやかに育てよ」とか、そ~いう期待・希望の表明の言葉の省略形だろうな。
ってことは、「やすこ」ってのは子供か? オトナに対して「すこやかに」って言葉は使わないだろ。
「1986.8.2」ってのは1986(昭和61)年8月2日の意味だろうな。この日に少女「やすこ」に何かあったのだろうか?
そのシチュエイションを想像しちゃうのである。
1986年の8月2日の夏の暑い日、母親に連れられてここに入浴にやってきた少女・やすこ。母親に「滑って危ないから走るんじゃないよ」と注意されていたが、右の奥のその位置で転んでしまい、打ちどころが悪くて、緊急搬送された病院で死亡が確認されてしまう。哀悼の言葉として、その現場にあの文字が。やすこ、あの世でもすこやかに育つんだよ・・・と母の願いとして。
いやいや、違うかも知れない。死んだのなら、「すこやかに」じゃなくて「やすらかに」って書くのが一般的じゃなかろうか?
1986年の8月2日の夏の暑い日、臨月のA子さん(仮名)がここに入浴にやってきた。湯舟をあがったA子さんが急に産気づき、右の奥のその位置でしゃがみ込んでしまった。破水して頭が出てきたぞ。偶然、近くで体を洗っていた看護婦(または産婆)のB子さん(仮名)の助けで、A子さんはその場で出産することになる。入浴していた近所に住むC子さん(仮名、48歳、主婦)の「がんばれ」とか「りきんで」と応援する声が風呂場に響く。5人の子供を持つ出産ベテランのオバちゃんD子さん(仮名、63歳、主婦)はそっとA子さんの手を握り、呼吸法を教える。そして、産まれてきた女の子は、後に「やすこ」と名付けられるのであった。「やすこ」は今年の8月2日で23歳になり、自らのその体験によって、今は病院で助産婦の仕事に励んでいるのだった。A子さん、やすこはすこやかに育ちましたよ!
なんだかこれも違うかも。
その他に5パターンのシチュエイションを想像しているのだが、正解があるのか、ないのか、私は知らない。ミステリーである。
番台のオバちゃんにあの文字の意味をたずねた人がいるらしい。番台のオバちゃんは何も答えてくれなかったそうだ。ミステリーである。
私は札幌の中央図書館に行って、1986年8月の当時の「北海道新聞」の縮小版を見てみたのだが、関連するような事故や事件の記事は見あたらなかった。ミステリーである。
札幌ミステリーゾーン、つづく。
これを書いから8年後の2017年に、続報を書きました。
こちらへどうぞ。
http://blueberries.diarynote.jp/201712180833275424/
新コーナーである。私が最近に見かけた変な人を報告するのがこのコーナーだ。
先日の深夜、自宅の近くを歩いていると、通りに面した公園の、その奥の茂みの中から妙に小柄な若い女性が急に出てきて、私の方に駆け寄ってくるのである。何事か? と思って立ち止まる私。すると、その女性が私に向かって、
「今日、何日ですか?」
と言うのである。時間をきいているのではなく、日にちをきいているのだ。
「15日」
と教えてあげると、
「何月の15日ですか?」
と言ってきた。何月のときかれても、今は6月でも7月でもないし、9月でもない。通常に生活していたら、今が何月なのかわからないって事ってありえないだろう。この女性、薬でもやってんの?と思いながら、
「8月の」
と教えてあげた。フに落ちない表情のその女性。もしかして・・・、来るかなぁ、来るだろうなぁ、ほら来た、次に予想通りのその質問だ。
「何年のですか?」
うわぁぁぁ。本当にその質問をしてきたぞ。この人、何年なのかもわかっちゃいない。薬でトリップ状態かよ? こ~いう人に真面目に答えてもしょうがないなぁ・・・と思った私は、
「西暦で2261年」
と冗談で言ってしまった。すると、その女性、下を向いて、小声で、
「しまったぁ・・・」
とつぶやいて、出てきた公園の茂みの方へ走り去ったのだ。
この状況、どう判断したら良いのやら?
(1) やはり薬だ。彼女は茂みの中で薬をやってトリップ状態だったのだ。
(2) 彼女は単に頭のおかしい人なのだ。バカに理論はない。
(3) 彼女は深夜に歩いているそのへんのおっさんを無差別におちょくる趣味のある人なのである。
(4) 彼女はタイムマシンで他の時代からやってきたタイム・トラベラーだ。茂みの中にタイムマシンが。
どれが正解かわからない。今度、また見かける事があったら、茂みの中まで追いかけて調査しようと考えている。痴漢と間違われたらイヤだな。
間違って2261年8月15日にやってきちゃったと思い込んだドジなタイム・トラベラーの姿をちょっとだけ期待しているのは私だけであるまい。
今回は店名を書かないでおこう。札幌市内にある「つけ麺」でその名を知られるラーメン店である。
味噌つけ麺を注文してみた。出てきた味噌スープのつけ汁、ドロ水のような濁り具合だ。中にボロボロの雑巾の切れ端のような小さな固まりが入っていて、箸でそれを持ち上げてみると、チャーシューの固まりだった。随分とまずそうなチャーシューである。その他に、その濁り汁の中にはキャベツの切れ端のような、どう見ても生ゴミのようなものが具として入っているぞ。つけ汁と言うよりはゴミ汁である。魚のアラのカスも入っている。見かけが悪くて食欲が沸いてこないなぁ。見かけだけでなく、その臭いも悪い。これ、本当の生ゴミじゃないの? 腐ってるのでは? 間違えて、客につけ汁じゃなくて生ゴミを出したのでは? と心配になってしまった。その他に汁の中に何が入っているのかなぁ・・・と思って、箸で詳しく調査してみると、なんと、3センチくらいの短いラーメンの麺が1本入っていた。まだ私はその汁の中に麺を入れてないのにである。まさか、麺を入れてそれでダシを取ってるわけないだろ。麺からダシの成分なんか出てこないもの。ってことは、この汁、他の誰かが食べた汁の残りかぁ? それとも本当の生ゴミ汁かぁ? 勿論、こんな物、食べられるものか。私はひとくちも食べないで店を出るのだった。
もう絶対にあの店には行かない。汁に麺のかけらが既に入っているつけ麺には注意しような。札幌にあるあの店である。どの店なのか教えてあげない。タダでそのような情報を提供するほど私は人間ができていないので、どの店なのかわからない人には悔しがってもらおう。生ゴミっぽい汁が出てきたら、あぁこの店の事だったんだなぁ・・・と思ってくれ。
映画嫌い (470)
2009年8月17日 映画本日のクソ映画は2008年の米国映画「パウダー・ブルー (Powder Blue)」である。今のところ日本では劇場未公開の上、DVDの発売もないようだ。
主な出演者は以下の4人。
(1) ローズ
シングル・マザーで、ストリップ・バー勤務のストリッパー。幼い息子は意識不明状態で入院中。彼女もシングル・マザーの母親に育てられ、母親は最近に他界した。父親の顔を知らない。
(2) ジャック
25年の刑期を終えて刑務所を出所してきたばかりの初老の男。ガンで余命が短い事を自分でも知っている。刑務所に妻・メアリーが面会に来る事を期待していたが、遂には一度も面会に来なかった。出所後、メアリーの死を知り、娘の所在を知る。彼の娘がローズだ。ジャックは自分が父親である事を隠して、ストリップ・バーのローズに会いに行ってみる。
(3) クワーティ
父親の他界により、父親が経営していた葬儀屋の仕事を継ぎ、借金までも相続してしまい、暗い毎日を過ごしている。そんな時、ローズと知り合い、愛し合うようになる。
(4) チャーリー
中年の黒人男。自分の運転していた車で交通事故を起こしてしまい、それで妻を失ってしまった。自分も死んでしまおうと考えているが、自殺する勇気がない。銃と現金5万ドル入りのバッグを持って、自分を殺してくれる人を求めて、車で夜の街を徘徊する。偶然と前を通りかかったクワーティの葬儀屋で、自分用の棺を買おうとして、ついでにクワーティに自分を殺してもらおうとするが、クワーティにそれを拒否されてしまう。
クリスマス・イブの夜、ローズの息子の容態が急変し、危篤になってしまった。看護婦はローズと連絡を取ろうとするが、ローズの行方がわからない。病院にローズの息子の様子を見に来ていたジャックはそれを知り、ローズに伝えようとする。しかし、ローズがどこに行ってしまったのかわからず、ジャックは路上で倒れてしまった。その時、ローズはクワーティと愛し合っていたのだ。
チャーリーはひとりで教会にいて、亡き妻の幻を見る。
そして、クリスマスの朝。チャーリーが教会のドアを開けると、明るくなっている外には青い雪が降り積もっていた。
ジャックは路上で倒れたまま、積もった青い雪の下で死亡していた。
死んだ息子の遺体を見つめて絶望する病室のローズ。病室の外には青い雪が降っていた。
息子の多額の医療費は父・ジャックによって支払われていた。
そして、ローズはクワーティと再会し、抱き合う。おしまい。
ほとんど中身もなく、意味もないストーリーだ。このヘナチョコ・ストーリー、なんなんだよ? 何を見せたい映画なの? 何を言いたい映画なの? さっぱりわからんぞ。だから、すっごく退屈なのである。それに暗い。
ローズを軸に、父・ジャック、それとクワーティがストーリーに絡んでいるのはわかる。しかし、チャーリーはストーリーに何の関係もないじゃないか。チャーリーの存在に何の意味があるんだ? チャーリーの5万ドルが盗まれる件、何も関係ないぢゃん。さっぱりわからんよなぁ。
最後の「青い雪」の意味だってわからん。お手上げだ。「青い雪」が何かを象徴しているわけでもなく、気象学的にもありえない色だもの、お前ら、もしかして「炙り」で違法薬物でもやってたのか?と思ってしまうのは私だけであるまい。それを映画のタイトルにして「パウダー・ブルー」って、バッカぢゃねぇのぉ? 「青い雪」に意味ないぢゃん。
その無意味なストーリーに呆れたけど、それ以上に呆れるのは、人物の描写の手薄さ、ヘタクソさだ。4人それぞれの心理がまるっきり見えてこないんだもの。ストリップする娘を訪ねる父親の心理、見えてこないねぇ。ローズと愛し合うクワーティの心理、見えてこないなぇ。なんであの2人が惹かれ合ったのかさっぱり見えてこない。その結果、全体がすごく無機質な雰囲気の映画に感じてしまった。無機質さをわざわざ狙った映画とは思えないしなぁ。良かれと思っていたプロデューサーも、監督も、うまく自分の映画をコントロールできなくて、その結果、全然ベクトルが違う方向を向いてしまい、こんなトンデモ映画に仕上がっちゃったんだろうねぇ。ちなみに、プロデューサーの中の1人として名前を列ねているのが、あのフォレスト・ウィッテカーだ。そして、彼がチャーリー役を演じている。この人、何か勘違いしているんぢゃないのぉ? 最後のほうで、実はチャーリーはその教会の神父だった・・・というオチをやっちゃっているものの、その件にも意味ないものなぁ。サプライズにすらなっていないぞ。
ってことで、こんな無意味な映画は無視しよう。
映画「パウダー・ブルー」
http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1645.html
映画嫌い (469)
2009年8月15日 映画本日のクソ映画は2007年の米国映画「グリズリー・パーク (Grizzly Park)」である。この映画もど~しょ~もないぞぉ!
米国の山岳の自然公園。男4人、女4人の不良たちが連れてこられた。彼らは軽犯罪で逮補されて、裁判で「奉仕活動」の判決を受け、公園の山道の清掃労働にかり出されたのだ。その自然公園の名前は「グリズリー・パーク」。かつて巨大灰色熊・グリズリーの一大生息地帯だったが、1922年を最後にグリズリーは目撃されていない。森林警備隊のボブは8人を引率して、泊りがけで深い山の中へゴミ拾いに入って行く。そこには・・・。
少女の歌声の軽快かつ脳天気な「森の熊さん (I met a bear)」のテーマソングの乗って始まり、そしてエンドロールも同じ曲で脳天気に終わってしまうというバカ映画である。狂暴なグリズリーが大暴れする動物パニック映画か?と思わせておきながら、グリズリーはほとんど出てこないじゃないか。で、この映画、何を見せているのかと言うと、バカな不良たちの生態でしかないのである。そんなもの見せられてもなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。結局は不良たち8人は全員死亡するんだけど、パニック感なんかありゃしない。凶悪殺人犯が刑務所から脱獄して逃げ込んで・・・という設定もあって、その脱獄囚がストーリーにからんでくるのか?と思わせておきながら、脱獄囚もすぐにグリズリーに殺されてしまっているしなぁ。最後のボブのオチにも失笑だ。どんなオチなのかここには書かないけどね。
不良たち8人の中に、アジア系の女性がひとりいて、役名がキキ・サトウ。佐藤キキ? 日系人かよ? その顔、日系には見えないんだけどなぁ。それにしても、キキって名前、有りかぁ? ちなみに、この人だけ、グリズリーに襲われるんじゃなくて、狼に襲われて死亡。とほほ・・・。
映画「グリズリー・パーク」
http://hobby.gray-japan.com/movie_n/animal-panic/n_animal-panic-078.html
映画嫌い (468)
2009年8月14日 映画本日のクソ映画は2005年の米国映画「バレット・ブレイク (Bullets Blood and a Fistful of Cash)」である。この映画もど~しょ~もないぞぉ!
主人公はキャッシュという名前のマッチョ男だ。彼はギャングの一味として仲間と銀行強盗をしたのだが、仲間の裏切り行為によって彼だけが逮補されてしまったのだ。そしてしばらくして、キャッシュは刑期をまっとうして刑務所を出てきた。キャッシュは裏切ったギャングのボスであるヘクターを抹殺しようと、ヘクターの居場所を探る。ヘクターのギャング団は街でイタリアン・マフィア、チャイニーズ・マフィアと勢力抗争を繰り返し、3すくみ状態。そこに復讐の鬼となったキャッシュの登場だ。出てくる奴らはみんなワル。ワルたちの銃撃戦が始まり・・・。
マッチョなキャッシュがキモチ悪い。妙にイビツなマッチョなんだもの。インテリジェンスのかけらもないどころが、ヘンテコに白痴っぽい。それに顔が「キン肉マン」に出てきそうなマンガ顔。ターミネーターのように執拗に追ってきても、その体型と顔で笑っちゃうもの。こ~いう男には全く感情移入できないよなぁ。セリフもすっごいダイコンだ。
それで、アメリカン・ギャング、イタリアン・マフィア、チャイニーズ・マフィアと、3つものワルの団体を見せているものだから、それぞれに描写不足になっているのが否めないし、その上に悪徳警官まで登場させて、すっごい散漫になっているのがダメだな。主人公であるキャッシュについても描写不足だ。見せ場であるはずの銃撃戦も大した事ないしなぁ。なぜか敵の撃ってくる銃弾がキャッシュに全く当たらないのがバカバカしい。
ってことで、こんな映画は見てもしょうがない。みんなで無視しよう。
映画「バレット・ブレイク」
http://www.interfilm.co.jp/Detail/09/IA09-0528/IA09-0528.html
久々にオフ会を開催します。
日時: 2009年9月19日19:00~
場所: 札幌のススキノ界隈の飲食店(詳細未定)
1次回は食べ放題&飲み放題の予定です。費用のすべては私が負担しますので、タダで飲み食いしたい皆さんは寄ってらっしゃい。気分が乗れば2次回もあるかも。交通費は支給しません。現地集合、現地解散ってことで、当日に札幌にいる皆さんはラッキー。但し、未成年お断り。
参加ご希望のかたは、今月の末までにメールください。ご希望の方が多すぎる場合は抽選になります。
映画嫌い (467)
2009年8月12日 映画本日のクソ映画は2009年の米国映画「ナイト・ミュージアム 2 (Night at the Museum 2)」である。この映画は日本では本日より劇場公開されるようだ。
主人公は前作と同じラリー・デイリー。ニューヨークの自然史博物館の元・夜警である。彼は今は警備用品開発会社を経営している。
彼の元の職場である自然史博物館が改装されることになり、一部の展示品に混じって、あの「アーカメンラー王の黄金の碑」が米国最大の博物館である「スミソニアン博物館」に移送されてしまった。その黄金の碑の不思議なパワーにより、今度はスミソニアン博物館の展示物たちが生命を持ってしまったのだ。アーカメンラーの兄であるエジプト王・カームンラーの像も生命を持って動き出し、ナポレオン、アル・カポネらを味方に付けて、黄金の碑のパワーで世界征服しようとする。ラリーはそれを阻止しようと、スミソニアン博物館に潜入し・・・。
おもしろくなぁ~い! 退屈だぁ。
私は米国の関係者からこの映画のDVDのサンプル盤をいただいて、それを自宅で見たんだけど、も~ぉ退屈で、4度見て、4度とも途中で居眠りしちゃったもの。それで、5回目でやっと全編を通して見ることができた。こんなにくだらないストーリーで、その上にありきたりの見せ方なんだもの、居眠りしちゃって当然だろ。
前作では映画「ホーム・アローン」の博物館版のようなドタバタ感が不快だったわけで、本作では「ホーム・アローン」色が減退しているものの、リンカーン像が立ち上がったり、「考える人」が動きだしたり・・・と、想定内のありきたりのものしか見せていない。その上、そのような小ネタを細切れにいろいろと見せているものだから、すっごい散漫なのだ。もしも博物館の展示物が命を持って動き出したとしたら・・・というイマジネーションの世界なんだろうけど、作っている側のイマジネーションがかなり低くいぞ。こ~いうのが米国映画のつまらない所なんだよなぁ。
ってことで、こんな映画、見る価値なし。見ていて眠くなっても、絶対に覚醒剤とかを使うなよ。絶対に!
映画「ナイト・ミュージアム 2」
http://movies.foxjapan.com/nightmuseum2/
映画嫌い (466)
2009年8月11日 映画
本日のクソ映画は2008年の米国映画「インサニタリウム (Insanitarium)」である。
母親の死によって、ジャックの妹・リリーの精神が不安定になり、遂には自殺未遂を起こしてしまった。そして、リリーは精神病院に入院させられてしまう。ジャックはリリーに面会に行くが、面会を拒否され、拘束されているリリーの状態が全くわからない。そこで、ジャックは自らが精神異常者になったように演技して、同じ精神病院に入院し、リリーの様子を見てこようと計画をした。ジャックは自分の体を傷つけ、血まみれになって街で暴れる。そして、駆けつけた警官によって取り押さえられ、予定通りに精神病院に患者としての潜入に成功だ。
ところが、その精神病院では医師のジャネティが独裁者となっていて、自ら開発中の新薬を患者たちに投与するという危険な人体実験が行なわれていたのだ。医師からも、看護婦や警備員からも、ジャックは完全に精神異常者として扱われ、妹の様子を見る目的で来たという真実を告げても、正常であることを否定されてしまう。ジャックはリリーを探し出してここから逃げようとするが、人体実験のことが外部に知れては困るジャネティは、新薬を投与されて狂暴化した患者たちを放ち、ジャックたちを襲わせるのだった。患者たちは互いに噛みつき、人間を食べる。血まみれの病院の中を逃げるジャックとリリーは・・・。
正常でも異常とされて抜け出すことのできない精神病院。医師と患者の区別がつかないイカレた状況からの「脱獄」という、そ~いう社会派サスペンスか・・・と思わせながら、後半ではまるでゾンビ映画になっちゃうマヌケさに失笑である。襲ってくる患者たちを包丁で刺してやっつけて、白い病院の廊下が血まみれになるスプラッターな映画なのだ。それなりにテンポの良い映画で、他の入院患者たちのマッドネスな表現も良いし、無駄なシーンもなくストーリーは進んでいるんだけど、後半のその不条理感でブチ壊しになっているなぁ。
それにしても、リリーの病状がなぜか回復しちゃっていて、正常な行動を取ってジャックと一緒に逃げているのが納得できん。
ってことで、この映画は見る必要なし。
映画「インサニタリウム」
http://curse.jp/horror-movie/20080709075554.html
追記:
その後に知ったのであるが、この映画、日本では「ゾンビ・ホスピタル」の邦題でDVDが発売されているようである。こ~いうDVDを買う人っているんだろうか?
母親の死によって、ジャックの妹・リリーの精神が不安定になり、遂には自殺未遂を起こしてしまった。そして、リリーは精神病院に入院させられてしまう。ジャックはリリーに面会に行くが、面会を拒否され、拘束されているリリーの状態が全くわからない。そこで、ジャックは自らが精神異常者になったように演技して、同じ精神病院に入院し、リリーの様子を見てこようと計画をした。ジャックは自分の体を傷つけ、血まみれになって街で暴れる。そして、駆けつけた警官によって取り押さえられ、予定通りに精神病院に患者としての潜入に成功だ。
ところが、その精神病院では医師のジャネティが独裁者となっていて、自ら開発中の新薬を患者たちに投与するという危険な人体実験が行なわれていたのだ。医師からも、看護婦や警備員からも、ジャックは完全に精神異常者として扱われ、妹の様子を見る目的で来たという真実を告げても、正常であることを否定されてしまう。ジャックはリリーを探し出してここから逃げようとするが、人体実験のことが外部に知れては困るジャネティは、新薬を投与されて狂暴化した患者たちを放ち、ジャックたちを襲わせるのだった。患者たちは互いに噛みつき、人間を食べる。血まみれの病院の中を逃げるジャックとリリーは・・・。
正常でも異常とされて抜け出すことのできない精神病院。医師と患者の区別がつかないイカレた状況からの「脱獄」という、そ~いう社会派サスペンスか・・・と思わせながら、後半ではまるでゾンビ映画になっちゃうマヌケさに失笑である。襲ってくる患者たちを包丁で刺してやっつけて、白い病院の廊下が血まみれになるスプラッターな映画なのだ。それなりにテンポの良い映画で、他の入院患者たちのマッドネスな表現も良いし、無駄なシーンもなくストーリーは進んでいるんだけど、後半のその不条理感でブチ壊しになっているなぁ。
それにしても、リリーの病状がなぜか回復しちゃっていて、正常な行動を取ってジャックと一緒に逃げているのが納得できん。
ってことで、この映画は見る必要なし。
映画「インサニタリウム」
http://curse.jp/horror-movie/20080709075554.html
追記:
その後に知ったのであるが、この映画、日本では「ゾンビ・ホスピタル」の邦題でDVDが発売されているようである。こ~いうDVDを買う人っているんだろうか?
今日も暑いねぇ。本日、筆者の誕生日だ。また1つ年をとってしまったぞ。私の生まれた日も今日のような猛暑だったらしい。なるほど、暑い日に生まれたものだから、その反動で、熱くない冷めた人間に育っちゃったんだ。何歳になったんだっけ? 数年前から、誕生日ごとに自分の年齢をインクリメント(加算)して、その数値を頭の中のバッファ(一時記憶領域)に記憶しておく事が面倒になってしまい、自分の年齢が何歳なのか質問されてもとっさに答えられない状況にあるなぁ。
老化現象なんだろうが、最近、私の記憶力の低下が著しい。特に、人の名前や顔を覚えられなくなってしまっている。先日、札幌の街中の交差点の横断歩道を渡っている時に、スレ違った女性から「あら、こんにちは」と声をかけられたんだけど、その女性が誰だったか全く名前を思い出せなかった。名前だけでなく、どこで何をしている人なのかも思い出せない。確かに私の知っている顔なので、「こんにちは」と挨拶だけ返した。誰だったけぇ?と焦って頭の中のデータベースを検索しても、エラーメッセージすら出てこない。仕事関係の人だったっけ? いや、この人と仕事したことはないなぁ。ススキノのお姉さんじゃないし、通院していた時の看護婦さんでもない。同級生にしては若すぎる。あぁダメだ・・・。いまだに誰なのか思い出せないでいる。前回にUFOに拉致された時に、あの女性に関する記憶の部分を消されたのか、あるいは前世で知り合いだったとか? 私はUFOも前世とかも信じちゃいないが。
最近、視力も衰えてきているよなぁ。携帯電話の画面に小さく表示されているカレンダーの文字が読めなくなり、少々離して見るクセがついてしまったぞ。年寄り臭いよなぁ。「ホットペッパー」の小さな文字も読みにくいぞ。また、鼻の穴の中に白髪の剛毛の鼻毛を発見しちゃったし、陰嚢(きゃんたま袋)の裏に1本の白髪の陰毛があるのも発見。毛根細胞が色素を作らなくなったんだなぁ。なんだか悲しいよなぁ。数カ月前にはギックリ腰もやっちゃったものなぁ。日々衰えるこのカラダ、恐るべし。老化ってのは目の前にある不安と恐怖だったわけであるが、いざ自分のカラダにその傾向、徴候が実際に現われてしまうと、自分が気弱になってしまうよなぁ。
ところで、私の瞼(まぶた)って生まれた時からずぅ~と一重(ヒトエ)だったのだが、今年の3月、急に二重(フタエ)になっちゃったのだ。なんだか訳のわからない状況だったけど、これは老化して顔にできる皺(シワ)の1つなんだと自己分析している。ところが、二重(フタエ)になったちょうどその頃、私は仕事で1週間ほど韓国に行ってきたという事実があって、整形天国(小学生でも整形しちゃう)の韓国だもの、私も韓国でついでに瞼を二重に整形してきたんじゃないか?という疑惑が・・・。いや、私は整形なんかしてないぞ。自分の誕生日に自分の整形疑惑を完全否定する。これも1つの誕生日の過ごし方なんだろうか。
映画嫌い (465)
2009年8月9日 映画
本日のクソ映画は2007年の米国映画「つぐない (Atonement)」である。日本では既に劇場公開済み。
1935年(昭和10年)のイギリス。資産家の大きな屋敷で暮らしている姉妹。姉のセシーリアと妹のブライオニー。そして使用人の息子でありながらもその資産家から手厚く面倒を見てもらっているロビー。ロビーは医大への進学を目前にし、セシーリアと愛しあうようになる。13歳のブライオニーも密かにロビーへの恋心を持っていた。そんな時、ロビーとセシーリアが書斎でファックしているのを見てしまったブライオニーは大いに困惑してしまう。その日の夜、屋敷の領地内で、ブライオニーの友人の少女が何者かに暗闇で押し倒され、襲われそうになってしまった。それを目撃してしまったブライオニーは、犯人はロビーだと偽証してしまう。その結果、ロビーは逮補され、第2次世界大戦の戦場へと送られてしまうのだった。4年後、セシーリアは家を出てロンドンで看護婦になっていた。18歳になったブライオニーは、偽証によってロビーとセシーリアの人生を狂わせてしまった事を贖罪したいとの一心で、絶縁していたセシーリアの住居を探し出して訪問するのだが・・・。
ストーリーとしては我田引水っぽいラストのオチに納得できないなぇ。どんなオチなのかはここには書かないけど、わざわざDVDを見るまでの価値のない映画だから、どんなオチなのか無視しようぜ。小説家の老女になっていたブライオニー、そりゃあんた、勝手すぎ!と思うのは私だけであるまい。戦争の悲惨さは理解できるが、そんなので感動できるか、ボケ!
で、ロビーを演じているのが、映画「ウォンテッド」、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」などで主演していたジェイムズ・マカヴォイだ。相変わらず存在感が薄く、深みがない。この人、どんな映画でも、どの役にも向いていないように見えてしまうんだよなぁ。この映画でも、彼が演じているってことですごく薄く見えてしまうんだもの。
セシーリアを演じているのは・・・、ん? ウィノナ・ライダー? なんだか10歳くらい若くなっちゃったんじゃない? 最近では「スター・トレック」でスポックの母親をやっていたよねぇ。 ・・・と思いながら前半を見ていたところ、途中でウィノナ・ライダーじゃないって気が付いた。随分と十数年前のウィノナ・ライダーに似ているねぇ。正解は、あのキーラ・ナイトレィだ。彼女のファック・シーンがあるものの、乳首さえ見せていないんだよねぇ。ってことで、乳首星人も、乳首星人じゃない人も、こんな映画は無視しようぜ。
映画「つぐない」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328495/
ジェイムズ・マカヴォイ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id766951/
キーラ・ナイトレィ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id481747/
ウィノナ・ライダー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id38216/
1935年(昭和10年)のイギリス。資産家の大きな屋敷で暮らしている姉妹。姉のセシーリアと妹のブライオニー。そして使用人の息子でありながらもその資産家から手厚く面倒を見てもらっているロビー。ロビーは医大への進学を目前にし、セシーリアと愛しあうようになる。13歳のブライオニーも密かにロビーへの恋心を持っていた。そんな時、ロビーとセシーリアが書斎でファックしているのを見てしまったブライオニーは大いに困惑してしまう。その日の夜、屋敷の領地内で、ブライオニーの友人の少女が何者かに暗闇で押し倒され、襲われそうになってしまった。それを目撃してしまったブライオニーは、犯人はロビーだと偽証してしまう。その結果、ロビーは逮補され、第2次世界大戦の戦場へと送られてしまうのだった。4年後、セシーリアは家を出てロンドンで看護婦になっていた。18歳になったブライオニーは、偽証によってロビーとセシーリアの人生を狂わせてしまった事を贖罪したいとの一心で、絶縁していたセシーリアの住居を探し出して訪問するのだが・・・。
ストーリーとしては我田引水っぽいラストのオチに納得できないなぇ。どんなオチなのかはここには書かないけど、わざわざDVDを見るまでの価値のない映画だから、どんなオチなのか無視しようぜ。小説家の老女になっていたブライオニー、そりゃあんた、勝手すぎ!と思うのは私だけであるまい。戦争の悲惨さは理解できるが、そんなので感動できるか、ボケ!
で、ロビーを演じているのが、映画「ウォンテッド」、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」などで主演していたジェイムズ・マカヴォイだ。相変わらず存在感が薄く、深みがない。この人、どんな映画でも、どの役にも向いていないように見えてしまうんだよなぁ。この映画でも、彼が演じているってことですごく薄く見えてしまうんだもの。
セシーリアを演じているのは・・・、ん? ウィノナ・ライダー? なんだか10歳くらい若くなっちゃったんじゃない? 最近では「スター・トレック」でスポックの母親をやっていたよねぇ。 ・・・と思いながら前半を見ていたところ、途中でウィノナ・ライダーじゃないって気が付いた。随分と十数年前のウィノナ・ライダーに似ているねぇ。正解は、あのキーラ・ナイトレィだ。彼女のファック・シーンがあるものの、乳首さえ見せていないんだよねぇ。ってことで、乳首星人も、乳首星人じゃない人も、こんな映画は無視しようぜ。
映画「つぐない」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id328495/
ジェイムズ・マカヴォイ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id766951/
キーラ・ナイトレィ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id481747/
ウィノナ・ライダー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/typs/id38216/
札幌ラーメン嫌い 「極(きわみ)」
2009年8月8日 グルメ最近、私が札幌市内で食べてみたラーメンを評価してみた。
味の好みは人それぞれってことで、評価はあくまでも私の個人的な好みで決めている。
「極(きわみ)」
先週あたりからここ北海道でもやっと夏らしくなってきて、暑い日が続いている。そう言えば、1年前の夏の暑い日、「極(きわみ)」っていう店の蒸し暑い店内で、あつあつの味噌ラーメンを食べたっけなぁ・・・と思い出し、1年振りで再訪問してみる事にした。あの味噌ラーメンは美味しいと思ったもの。その時の事は1年くらい前にここのブログに書いている。札幌の西岡にある小さな店だ。それ以前に書いた「極(きわめ)」というまずいラーメン店とは無関係である。名前がまぎらわしいなぁ。
今回も夏の暑い日の訪問だ。店内は前回に訪問した時のように蒸し蒸しとしていない。空調を改善したのだろうか? しかし、相変わらず、店の奥のラジカセから大音量のラジオの音が流れてきていて、これにはあまり感心しないなぁ。前回は味噌ラーメンを食べたので、今回はそれとは違う「辛口味噌野菜」ラーメンっていうやつを注文してみた。800円である。辛いものが大好きである私なので期待しちゃうなぁ。
それで出てきたラーメン、うまい! これは辛いぞ。ちょっと辛いのではなく、かなり辛い。辛いものが大好きな私にとって、この辛さは快感である。辛いものが苦手な人にはおすすめできない辛さである。単に辛いだけではなく、味噌の風味とゴマの香ばしさが辛さに負けずにしっかりと生きているぞ。コクがあって、すごい完成度である。この10年間に食べたラーメンの中のトップ・クラスの味だ。そのラーメンのタイトル「辛口味噌野菜」に反して、白髪ネギ以外にそれほどシャキシャキした野菜が入っているわけじゃないけれど、そんなの気にならないほどうまいのだ。麺の種類も硬さもそのスープにベスト・マッチング。これはすごいなぁ。超おすすめである。この料理人、やるなぁ。「極(きわみ)」、いいぞ!
ってことで、評価は100点満点中、95点。合格。
満点じゃない要素は2つ。まず、スープだ。これはこれでおいしいのだが、塩分が多過ぎな感じもする。塩分を20%~30%くらい抑えてもいいんじゃないの?って思ってしまった。それともう1つ。相変わらずの大音量のラジオの音だ。これはなんとかしてもらいたいものである。
食べ終わって料金を払った時、店名の入った黒いカードを渡してくれた。そのカードの表は、1年くらい前に「極(きわみ)」の事をここに書いた時に公開したこの黒いカードと同じだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/kiwami.gif
ところが、裏面がスタンプの押印欄に変わっていたのだ。1杯食べるとスタンプ1つ。スタンプ10個でラーメン1杯がタダ。う~ん、そんな事やらなくてもいいだろぅにぃなぁ。次回はまた1年後じゃなくて、何度も通ってしまいそうなのが恐いなぁ。
「極(きわみ)」
http://www.sapporo-web.com/kiwami/
激辛系のラーメンとしては、私が今までにおいしいと思ったやつは、JR札幌駅の地下のショッピングモール「パセオ」にある「えぞっこ」というラーメン店の「激辛ラーメン」だ。「えぞっこ」は今でも同じ場所で営業をしているんだけど、メニューが何度か変わってしまい、「激辛ラーメン」もいつの間にかメニューからなくなってしまったなぁ。「辛味噌ラーメン」ってメニューはあるんだけど、辛さも足りないし、あれはおいしいとは思えなかったぞ。是非、「激辛ラーメン」を復活してもらいたいものだ。ビールに滅茶苦茶マッチしていたんだよなぁ、あの味。
映画嫌い (464)
2009年8月7日 映画貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2006年の米国映画「アメリカン・ピーチパイ (She’s the Man)」である。くだらない邦題を付けるんぢゃない!
高校生の兄のセバスチャンと妹のバイオーラは双子の兄妹である。主人公は妹のバイオーラのほうだ。彼女は熱血サッカー少女だ。彼女の通っているコンウォル高校の女子サッカー部は、練習に使っていたグラウンドの使用権をラクロス部に取られてしまい、活動できなくなってしまった。そこで、バイオーラは男子サッカー部に入れてもらおうとするが、顧問からも、バイオーラの彼氏であるゴールキーパーのジャスティンからも、男女差別的な言葉で断わられてしまう。それに激怒したバイオーラは、ジャスティンとの別れを宣言し、男子サッカー部を困らせてやろうと思うのだった。
一方、兄のセバスチャンはコンウォル高校から追い出されたロック少年で、2週間後の新学期からイリュリア高校に転校することになっていた。そんな時、急にセバスチャンはロック祭の為に2週間、ロンドンに行く事になる。そこで、バイオーラが思いついた男子サッカー部を困らせる計画とは、バイオーラが男装してセバスチャンになりきってイリュリア高校に通い、男子サッカー部に入るというものだ。コンウォル高校の男子サッカー部の宿敵のサッカー部である。そして、コンウォル高校の男子サッカー部を試合で負かすというものだ。
ヅラをかぶって男装したバイオーラはバレずにイリュリア高校に潜入し、男子サッカー部に入る。学生寮の同室のルームメイト、デュークにも女だとバレていない。デュークが思いを寄せている校内ピカ1の美少女・オリビアとの恋をバイオーラは取り持とうと、デュークの相談に乗る。ところがオリビアはバイオーラが男装しているセバスチャンに恋をしてしまう。更には、バイオーラはデュークに惹かれてしまい、人間関係がもつれまくる。その上に、バイオーラの元彼のジャスティン、セバスチャンの元彼女のモニークが登場して、事態は更に混乱。そんな時、予定より早くセバスチャンがロンドンから帰ってきて・・・。
ドタバタ系のハイ・スクール・ラヴ・コメ映画である。これがくらだないんだなぁ。笑えるシーンなんか1つもないんだもの。セバスチャンとバイオーラは顔は似ていないし、身長が20cmくらいも違っているんだから、帰国したセバスチャンが本人に入れ替わっている事ぐらいに気が付けよなぁ。
イリュリア高校の校長の役のヘンテコな男優さん、デヴィッド・クロス(David Cross)っていう名前らしいんだけど、その昔、キング・クリムゾン((King Crimson)っていうバンドでバイオリンを弾いていた人とは同姓同名だよねぇ。本人ぢゃないだろうなぁ。
ところで、オリビアの役のおねえちゃん、キレイだなぁ。これで金髪じゃなかったら、ファンレターを送っちゃうかも(私、金髪嫌いなんだよ)。
ってことで、その他に見るべきシーンなし。
こんな、マンモスくらだなピー・・・な映画は無視しよう。
映画「アメリカン・ピーチパイ」
http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D112183216.html
http://movie.ontvjapan.com/RatingUserList/movie/328246
ちなみに、この映画でデューク役を演じているチャニング・テイタムは、本日から日本で劇場公開されている映画「G.I.ジョー」で主演しているようだ。「G.I.ジョー」のプロモーションで先日、来日していたよね。
映画嫌い (463)
2009年8月6日 映画貴女の人生の貴重な時間をドブに捨てるどぉ~しょぉ~もないクソ映画を摘発し、絶対に見ないように注意を喚起するこのコーナー。本日のクソ映画は2003年の米国映画「アクアノイド (Aquanoids)」である。
2003年、独立記念日で沸く米国カリフォルニア州の小島。入り江に謎の狂暴生物「アクアノイド」が帰ってきた。泳いでいる島民たちは次々にアクアノイドに襲われてしまう。16年前に現われて多くの島民を殺したあの怪物である。あの時は事件が公にならないように町長が揉み消した。そんな事件が明るみになると島の観光や経済に大打撃である。
主人公は環境保護活動家の女性・バネッサである。バネッサは海で危うくアクアノイドに襲われそうになり、必死で逃げてきた。そして、町長に海を閉鎖するように依頼する。しかし、町長はアクアノイドの証拠がないと言ってそれを拒否。「アクアノイドが現われた、海に入るな」とパソコンで印刷したビラを海岸で配るバネッサ。バネッサは母子家庭で育ち、16年前に母親はアクアノイドに殺されてしまっていたのだ。アクアノイドによる危機を訴え続けてきた男・ジャクソンに協力して、バネッサはアクアノイドを退治しようと立ち上がる。ところが、町長は密かにバネッサの口封じをしようとして・・・。
すっげぇC級映画だ。滅茶苦茶くだらないぞぉ。そのチープなストリー、映画「ジョーズ」の怪物版だな。それで、「アクアノイド」ってどんな怪物なのか・・・と言うと、何と、「半魚人」のことなのである。いまどき、半魚人とか地底人の出てくる映画なんか作るなよなぁ。半魚人のそのチープなデザインにも失笑である。
マヌケなのは、バネッサと町長の対立ばかり見せていて、肝心な半魚人との戦いをちょっとしか見せていないって事だ。ジャクソンの指導でバネッサが半魚人めがけてモリを撃ち、それが奴にすぐに当たってしまい、手榴弾でどっか~ん!と爆破させちゃう。ヤマもなく、あっさりと半魚人が死んでしまうのである。すっげぇチープ! そして、その後、ジャクソンはバネッサに向かって、バネッサの父親は自分である事を告白するのだ。おぃおぃ。私はイスからズリ落ちてしまったぞ。そ~いう映画だったんか?
で、役者全員がダイコンである事は言うまでもなく、無意味に女性のオッパイを見せているのもC級映画の毎度の手法である。ストーリーも脚本も中学生が作ったようなレベルのチープさであるし、シロウト丸出しの編集をしちゃっていて、半魚人と人間の位置関係なんかあったもんじゃない。こ~いう映画を見て楽しかったとか、感銘を受けたとか、オッパイに興奮したとか、そ~いう人って地球上に1人もいないだろうねぇ。ってことで、こんなクソ映画は絶対に見るな。
映画「アクアノイド」
http://www15.ocn.ne.jp/~setura/video_a00079.htm
http://jawohl.blog102.fc2.com/blog-entry-164.html
ボートの上のバネッサが、町長が送り込んできた刺客の男に首を絞められるシーンがある。バネッサは男の股間をおもいっきり握り潰して反撃するんだけど、その時に男の半ズボンの裾からドロっと漏れてくるピンク色の体液、あれって何なんだろう?