マクドナルド 嫌い
2008年5月2日
マクドナルドの商品の原価を暴露しておくことにしよう。
★ ハンバーガー
販売価格 100円
原価 45円
7〜8年前くらいのハンバーガーの安売り競争の時代のあの価格でも原価割れしていなかったのである。「平日半額セール」などをやっていたあの頃が懐かしいよねぇ。現在の販売価格は原価の2倍以上だ。しかし、(原価が高い為に)マクドナルドは「ハンバーガー」ではあまり儲かっていないのだ。
★ チーズバーガー
販売価格 100円
原価 54円
チーズのぶんだけ「ハンバーガー」より9円高い。これも原価の約2倍で売っている。納得いかないのは私だけであるまい。
★ てりやきマックバーガー
販売価格 260円
原価 78円
これは原価の3倍以上である。260円も出して食べるのがバカらしくなるよな。
★ マックフライポテト (M)
販売価格 230円
原価 10〜20円
原価の10倍以上で販売している。ポテトは利益率が高く、マクドナルドの収入源の主力製品である。 だから、「ポテトもいかがですか?」と店員に勧められるのである。原価が安いのは、何かと問題の多いあの国から輸入しているからである。だから、食べないほうが良いぞ。
★ アップルパイ
販売価格 100円
原価 35円
個人的にはマクドナルドのアップルパイは大嫌いだ。ぜんぜんおいしくない。だから、原価の35円で売っていたとしても私は買う気がしないなぁ。
★ チキンマックナゲット
販売価格 240円
原価 1個5円、5個で合計25円
これの原価も安いのは、何かと問題の多いあの国から輸入しているからである。だから私は絶対にこれは食べないな。ギャラをもらったとしても食べないだろう。
★ コーヒー (ホット)
販売価格 100円
原価 2.5円
100円も出しておいしくないコーヒーを飲んでもしょうがないと思うんだけど、マクドナルドのコーヒーがおいしいと思っている人っているのだろうか?
★ コーラ (M)
販売価格 100円
原価 5円未満
実はマクドナルドのコーラの原液は、コカ・コーラ社から無償提供を受けているのである。だから、必要経費は紙コップ、カップのふた、ストロー、水、氷のみ。ちなみに、米国のマクドナルドではコーラ−が飲み放題の店が多い。
★ ハンバーガー
販売価格 100円
原価 45円
7〜8年前くらいのハンバーガーの安売り競争の時代のあの価格でも原価割れしていなかったのである。「平日半額セール」などをやっていたあの頃が懐かしいよねぇ。現在の販売価格は原価の2倍以上だ。しかし、(原価が高い為に)マクドナルドは「ハンバーガー」ではあまり儲かっていないのだ。
★ チーズバーガー
販売価格 100円
原価 54円
チーズのぶんだけ「ハンバーガー」より9円高い。これも原価の約2倍で売っている。納得いかないのは私だけであるまい。
★ てりやきマックバーガー
販売価格 260円
原価 78円
これは原価の3倍以上である。260円も出して食べるのがバカらしくなるよな。
★ マックフライポテト (M)
販売価格 230円
原価 10〜20円
原価の10倍以上で販売している。ポテトは利益率が高く、マクドナルドの収入源の主力製品である。 だから、「ポテトもいかがですか?」と店員に勧められるのである。原価が安いのは、何かと問題の多いあの国から輸入しているからである。だから、食べないほうが良いぞ。
★ アップルパイ
販売価格 100円
原価 35円
個人的にはマクドナルドのアップルパイは大嫌いだ。ぜんぜんおいしくない。だから、原価の35円で売っていたとしても私は買う気がしないなぁ。
★ チキンマックナゲット
販売価格 240円
原価 1個5円、5個で合計25円
これの原価も安いのは、何かと問題の多いあの国から輸入しているからである。だから私は絶対にこれは食べないな。ギャラをもらったとしても食べないだろう。
★ コーヒー (ホット)
販売価格 100円
原価 2.5円
100円も出しておいしくないコーヒーを飲んでもしょうがないと思うんだけど、マクドナルドのコーヒーがおいしいと思っている人っているのだろうか?
★ コーラ (M)
販売価格 100円
原価 5円未満
実はマクドナルドのコーラの原液は、コカ・コーラ社から無償提供を受けているのである。だから、必要経費は紙コップ、カップのふた、ストロー、水、氷のみ。ちなみに、米国のマクドナルドではコーラ−が飲み放題の店が多い。
映画嫌い (273)
2008年5月1日本日のクズ映画は2007年の邦画「クローズド・ノート」である。またまたあのクズ監督、行定勲の映画だ。これもまた果てしなくクズな映画なのは行定勲の名前だけで想像がつく。その上、原作が「犯人に告ぐ」の雫井脩介じゃないか。クズ原作とクズ監督の夢の共演だな。
ストーリーは略。バカらしい。今回もろくなストーリーがない。すべてのシーンが無駄な時間稼ぎだ。ヒマつぶしにもならない退屈きわまりないクソ映画なのだ。マンドリン倶楽部の演奏なんか長々と見せられてもしょうがないだろ。日本の映画界って、こんな奴に監督をやらせなきゃならないほど人材不足なのかね?
それに主演が沢尻エリカだ。こんなヘボ役者に主演させなきゃならないほど日本では役者の人材不足だったっけ?
繰り返す。行定勲が金を貸してくれと言ってきても、絶対に貸すなよ。
映画「クローズド・ノート」
http://closed-note.com/index.html
映画嫌い (272)
2008年4月30日本日のクズ映画は2007年の邦画「遠くの空に消えた」である。またまたあのクソ監督、行定勲の映画だ。これもまた果てしなくクズな映画なのは行定勲の名前だけで想像がつく。
東京から小学生の楠木が牧畜業のイナカの村へ転校してきた。楠木の父はその村に建設予定の空港の責任者としての赴任だったが、その村では空港建設反対の運動が展開されていた。反対運動は小学生たちをも巻き込む。楠木はその村でUFOを信じて空を眺めている少女と出逢う。
(中略)
楠木たちは小学校の仲間たちの力を借りて、麦畑にミステリー・サークルを作る。そして楠木はその村から転校して去るのだった。おしまい。
空港反対運動のシリアスさもなければ、小学生時代のノスタルジアもない。何の感動すらない。何の意味もないストーリーの垂れ流しだ。ミステリー・サークルに何の意味もないじゃないか。あまりにも無意味で何ら見る価値がないぞ。完成した滑走路の表面に靴が埋まっているだなんて絶対にありえないことだしな。
この映画の宣伝文句に使われている行定勲監督の言葉がこりゃまたバカなのだ。「何かを信じられなくなった時、信じ続けるパワーをくれる映画を撮りたかった」だとさ。この映画、信じとか信じないとかの映画じゃないだろ。それに、この映画、「信じ続けるパワー」なんか与えていないじゃないか。こいつ、自分がこの映画で「信じ続けるパワー」を与えているとでも思い込んでいるんかぁ? こんなバカな事を言う奴は、人として全く信用できんな。こいつが金を貸してくれと言ってきても、絶対に貸すなよ。
映画「遠くの空に消えた」
http://to-ku.gyao.jp/
映画嫌い (271)
2008年4月29日本日のクズ映画は2003年の邦画「きょうのできごと」である。
ストーリーは略。だって、ろくなストーリーがない映画なんだもの。意味もないシーンのつぎはぎをやっているだけの映画だ。こんなの見てもヒマつぶしにすらならない。ひたすら退屈だ。何を言いたい映画なのか、何を見せたい映画なのか、さっぱりわからない。ビルの間に挟まった男、海岸に打ち上げられたクジラにいったい何の意味があるんだ? バッカじゃねぇの? 山なし、意味なし、オチなし・・・である。こんな無意味な腐れ映画には何ら価値はないぞ。真紀を演じている田中麗奈がさっぱり冴えて見えていないしなぁ。(実写版「ゲゲゲの鬼太郎」での田中麗奈の演じる猫娘の印象が強烈だったから、あれ以降、田中麗奈が何を演じても猫娘に見えてしまうのだ)
この映画の監督は行定勲だ。クズな邦画をまき散らして、近年のアホ邦画界を更なる混沌とした泥沼にしている迷監督だ。奴の監督した一連のあれと同様に、この映画もバカらしいほどどうでもいいような内容であることは想像に難くないだろう。こ〜いうバカな人間が日本の映画をダメにしてるのだ。恥じを知れ。こんな映画を作って、それを人様に見せて、それで商売をしている人間は全く信用できないぞ。こいつが金を貸してくれと言ってきても、絶対に貸すなよ。
原作は柴崎友香だな。私は原作は読んだことがないんだけれど、原作もこんな感じの無意味な垂れ流しなんだろうか?
映画「きょうのできごと」
http://www.7andy.jp/dvd/detail?accd=D0040588
映画嫌い (270)
2008年4月28日本日のクズ映画は2007年の邦画「ゲゲゲの鬼太郎」である。
実写版の「ゲゲゲの鬼太郎」だ。これがまたしょうもない映画なのである。あまりにもアホらしいのでストーリーは無視だ。いくら予算が少ないからと言って、こんな幼稚なCG合成はありえないだろ。あまりにもチープでなさけない。撮影のセットの作りの手抜き具合もバカバカしいほどだ。妖怪というちょっとしたおどろおどろしくヨゴレな存在をそれなりの雰囲気を出すべきなのに、あれはないだろ。プロがこんな映画を作るなよなぁ。こんな映画で客から金を取れると思っているのが甘いぞ。プロ意識のない奴、自分の仕事にプロとしての責任を取れない奴は転職しろよ。
この映画の最大のミスはキャスティングだ。ウエンツ瑛士とか、大泉洋とか、なんでこんな役者を使うんだ?と誰でも疑問に思う通り、見ているとその役とのミスマッチさが露骨に出ているものだから腹が立ってくる。それに、ヒロイン役の人間の三浦実花(井上真央)より猫娘(田中麗奈)のほうが断然キレイじゃないか。
ってことで、この映画はプロ意識が欠除した、しょせんアマチュアな奴らの作った映画だから、金を払ってまでして見る価値もなければ、この映画を見るために人生の貴重な時間を費やすだけの価値もない。あの失笑のクズ映画、実写版「デビルマン」の延長線上にあると言えばわかってもらえるかな。いつまでたってもこんなクズ映画を作っているから邦画はダメなのだ。そろそろ日本の映画制作会社は邦画の制作から撤退すべきだろう。こんなくだらない映画を作る為に無駄なエネルギーを使うなよ。それがエコというものだぞ。
今年の7月に続編の映画が上映されるようだけど、誰も期待してないだろ?
映画「ゲゲゲの鬼太郎」
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id326008/
映画嫌い (269)
2008年4月27日本日のクズ映画は2006年の米国映画「ナンバー 23 (The Number 23)」である。日本でも劇場公開済みのようだ。
動物管理局に勤めるウォルターは自分の誕生日に妻から妄想小説「ザ・ナンバー・23」という古本をプレゼントされた。ウォルターはその本を読んでいるうちに、本の中の主人公である探偵・フィンガリングと自分との多くの共通点を見つけ、その主人公が自分自身であり、自分の事が書かれている小説であると思い込む。本の中ではフィンガリングは「23」という数字に取り付かれていく。ウォルターも次第に「23」に取り付かれ、翻弄されていくのだった。世の中のあらゆる事象が「23」という数字に支配され、すべてが「23」に関連づけられている・・・と。ウォルターの身の回りの数字もすべてが「23」に見えてきた。日付、時間、車のナンバー、本のページ、エレベーターの階数、名前や言葉、番地、・・・。
ウォルターの誕生日も運転免許の番号も、社会保障番号も、足してみるとすべて合計が23だった。ウォルターの名前も、アルファベットの順番の番号に置き換えて足してみると23になる。ウォルターの産まれた時間は11時12分で、11+12=23 だ。ウォルターが妻と出逢ったのは9月14日で 9+14=23、結婚式は10月13日で 10+13=23 だ。ウォルターの住んでいる家の番地は1814で、上位2桁は 1+8=9 でそれに下位2桁を足すと 9+14=23 になる。また、下位2桁を足すと 1+4=5 でそれに上位2桁を足すと 5+18=23 になる。上位2桁と下位2桁を足すと 18+14=32 で、これは 23 の逆並びだ。ふと時計を見ると9時14分で、9+14=23、妻の持っている靴の数が23足だった。
地球の地軸の傾きは23度。正確には23.5度で、小数点以下の5は 2+3 だ。
人体の染色体の数は46で、両親から23ずつ。
血液は23秒で体内を一巡する。
ラテン語は23文字。
タイタニック号の沈没は1912年4月15日で、1+9+1+2+4+1+5=23 だ。
TWA機の墜落事故では座席番号23で爆発が起こり、230人が死亡。
2を3で割ると0.666になり、これは聖書の黙示録にある悪魔の数字「666」だ。(2を3で割ると0.666じゃなくて0.667だぞ)
黙示録は第22章までだが、その次にあるラストは「終末」だ。
広島への原爆投下は1945年8月6日で、1+9+4-5+8+6=23 だ。(なんで5だけ足さずに引いてんだよぉ?)
大統領のブッシュ、クリントン、ルーズベルトはみんな名前が23文字。(なんでレーガンやニクソンやケネディが23文字じゃない事を無視する?)
1941年12月11日に米国はドイツに宣戦布告で、12+11=23。(なんで西暦を無視して、月日だけを2桁の数として計算しているんだ?)
ヒトラー自殺は1945年4月で、1+9+4+5+4=23 だ。(今度は日を無視かよ?)
2001年9月11日の同時多発テロの日付は 2+0+0+1+9+11=23 だ。(なんで11だけ2桁の数字として扱う?)
チャールズ・マンソンの誕生日は11月12日で、11+12=23 だ。(西暦を無視かよ?)
アルファベットの順番でRは18番目、Eは5番目、Dは4番目。18+5+4=27 だから、赤(RED)は27という数字になり、同様にして白(WHITE)は65だ。赤と白を足すと 27+65=92 で色はピンクだ。その92をPINKの文字数である4で割ると23になる。(なんで文字数の4で割るんだよ?)
そして、ウォルターは匿名の作者「トップシィ・クレッツ Topsy Kretts(トップ・シークレット Top Secrets のシャレだ)」を探そうとする。本の中でフィンガリングの犯した殺人事件が実際に起きていた事をウォルターは突き止めた。作者の正体とは・・・。
つまらないねぇ。世の中の事が23になる件は、都合のいいように数字遊びをしているだけのこじつけだ。この手の数字遊びをオカルト好きな人がよくやるんだよなぁ。何でも666になるとか、ノストラダムスの1999になるとか、おバカな説がかなりあふれている。コンビニの「セブン・イレブン」は 7+11=18 で、18=6+6+6 だから 666 だとか、コンビニの「スリー・エフ」は(エフはアルファベットの6文字目だから)FFF=666 だとか、コンビニ「ファミリー・マート」ってのは頭文字が「F・M」で、これは「フリー・メイソン」を意味するとかね。(笑)
だから、23の不思議に翻弄されていくウォルターのサイコな姿が単なるバカにしか見えてこないのだ。なんで妻があの本をプレゼントしたのかも「単なる偶然」でしかないという失笑なストーリーがダメだな。
で、最後に本の作者の正体が判明するんだけど、それがマヌケすぎなのだ。作者は実はウォルターだったんだもの。彼が殺人した後にその本を書き上げて、その後に飛び降りの自殺未遂をしていて、脳の損傷を受けて記憶を失っていたのだった・・・ってな、脱力して身体がコンニャクになりそうな結末なのだ。ね、マヌケな真相でしょ? ウォルターを演じているのがジム・キャリーなんだもの、ますますマヌケだなぁ。ってことで、事の真相を知ったから、こんな映画は見なくていいよね?
ちなみに、この映画の監督はジョエル・シューマカーで、これが彼の23作目の映画らしい。
映画「ナンバー 23」
http://number23.jp
この映画を見て私が思い出したのが、『六角形の超パワー』(南條優著 徳間書店 1995年)という本である。この本は「23」ではなくて「6」にこだわるおバカな本なのだ。水晶は六角形、雪の結晶も六角形、蜂の巣も六角形、DNAなどの分子構造も六角形、・・・ってな具合で始まるんだけど、この説が暴走していくのだ。
六角形には気運を高める効果があり、その証拠に六角形のマークを使っているキッコーマンやメルセデス・ベンツが栄えていると言う。三菱も六角形だなんて書いてあるんだけど、あのマークのどこがいったい六角形なんだよ?
「6」には超パワーがあり、その数字が付いている地名も栄えると言う。東京の六本木、金沢の兼六園、神戸の六甲山、大阪の上本町六丁目、・・・。
「6」の倍数は「安定数」だから安定して繁栄するそうだ。1年は12月、イエスの弟子は12使徒、歌舞伎は十八番、1日は24時間、ヒット映画は「二十四の瞳」、24金は純金、イロハは48文字、相撲は四十八手、1時間は60分、ウルトラマンはM78星雲(そりゃテレビ・ドラマだろ!)。
「6」の倍数に1だけ足りない数(5、11、17、・・・)は「変革数」で、再生や変革を意味するそうだ。オリンピックは五輪、聖徳太子は17条憲法、俳句は17文字、日本を空爆した爆撃機はB-29(あのなぁ)。
「6」の倍数に1を加えた数(7、13、19、・・・)は「破綻数」だそうだ。七難隠す、七面倒くさい、七転八倒、七変化、007は殺しの番号、マリリン・モンローは「七年目の浮気」、13日の金曜日、絞首刑の階段は13段、25歳はお肌の曲がり角(そりゃCMだろ!)。そ〜いう頭がパッパラパーになりそうな本なのだ。
最近、この本を全く見かけなくなったんだけど、絶版になったのかな?
3の倍数でバカになるっていうアレも、これの影響なのだろうか?
映画嫌い (268)
2008年4月26日本日のクズ映画は2007年の米国映画「燃えよ!ピンポン (Balls of Fury)」である。日本でも劇場公開済みのようだ。ドジな主人公と個性的な脇役が登場するベタな暴走型ナンセンス・コメディである。
1988年、12才の全米卓球チャンピオン、ランディ・デイトナは全米の期待を背負ってソウル・オリンピックに出場したが、ドイツ人との対戦に破れ、「アメリカの恥」と激しくバッシングされてしまった。
それから19年後、ランディはキャバレーのステージで、大道芸風の卓球ショーを見せて稼いでいた。その楽屋にFBIのロドリゲス捜査官がやってきて、ランディにFBIへの協力を要請する。卓球賭博を行なっている中国系組織のボス、フェンを逮捕するのがFBIの目的だ。ランディがフェンから卓球でスカウトされて組織に潜入する作戦だ。
ところが卓球の試合からしばらく遠ざかっていたランディには、フェンにスカウトされるだけの力量がなかった。そこで街の中華街にいる盲目の老師・ウォンとその姪のマギーから卓球の東洋的特訓を受ける。そして、ランディはドラゴンと呼ばれている卓球少女を破り、フェンからの招待を受ける事に成功するのだった。フェンの組織の卓球大会に潜入したランディは・・・?
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury1.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury2.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury3.jpg
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury4.jpg
コメディのくせに、笑える部分が何ひとつなし。最低!
映画「燃えよ!ピンポン」
http://www.moe-pin.com/
ちなみに、ドイツ人の卓球選手の役で出演している男が、この映画のプロデューサーであり脚本を書いているトーマス・レノンだ。
チョイ役でちょっとした俳優が出ていた。
卓球男の中のひとりはジェイソン・スコット・リーだな。
ランディ・デイトナの父親の役は「ターミネーター2」の液体金属サイボーグ男でお馴染みのロバート・パトリックだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury5.jpg
フェンのアジトのトイレ担当の給仕の男として、10秒だけ、マシ・オカが登場していた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/BallsOfFury6.jpg
米国の人気テレビ・ドラマ「ヒーローズ」で日本人・ヒロ・ナカムラを演じて、「ヤッター!」のセリフでお馴染みになった日本人である。
「ヒーローズ」のDVD全11枚、私も見終えたんだけど、あれ、ぜんぜん面白くなかったよぉ。ヒロ・ナカムラの相棒の役として登場しているアンドウ君の日本語の発音がメチャクチャで疲れた。アンドウ君を演じている役者(名前は James Kyson Lee だったかな?)は韓国系らしいね。どうりで濁音やハ行の発音がおかしいんだ。最近では米国の「シャッター」っていう心霊写真ホラー映画にも日本人の役で登場して、またまたヘンテコな発音の日本語を喋っていたよなぁ。
ヒロ・ナカムラの父親の役で登場していたのは、かつて「スター・トレック」で「ミスター・カトウ (オリジナルのテレビ版での役名は カトウではなく Hikaru Sulu だ。カトウは原作本の中でのエンタープライズ号の日本人航海士の名前)」の役でレギュラー出演していたジョージ・タケイだった。この人の日本語も発音がヘンテコだよなぁ。
「燃えよ!ピンポン」にはジョージ・タケイは出演していないが、セリフの中にはジョージ・タケイの名前が出てくる。
ジョージ・タケイ
http://www.imdb.com/name/nm0001786/
マシ・オカ
http://www.imdb.com/name/nm1199811/
映画嫌い (267)
2008年4月25日本日のクズ映画は2007年の米国映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 (Mr.Brooks)」だ。来月の後半あたりから日本でも劇場公開されるようだ。今後、この映画を見る予定のある人は、以下を読んではいけない。
舞台は米国オレゴン州ポートランド市。主人公は会社を経営する大物実業家のアール・ブルックスだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/MrBrooks1.jpg
アールはその経営手腕を評価されて、商工会議所から表彰されるほどの地元の名士だった。妻と穏やかに暮らすアールだが、実は彼には「連続殺人鬼」という知られざる別の顔があったのだった。殺人を犯すことが彼にとっては快楽なのだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/MrBrooks2.jpg
アールは久々に殺人を行なおうとしていた。そしてある夜、アールは民家に侵入して、部屋のカーテンを開けたままファックしているの男女に銃を向けて射殺する。殺人をするアールのその姿は、向かいのアパートに住む盗撮男によって写真撮影されていたのだった。その男は翌日にアールのオフィースにやって来て、スミスという偽名を名乗り、アールに写真を見せる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/MrBrooks3.jpg
スミスはアールが連続殺人犯だと知った上で、アールに持ちかけた取引きとは、「次回の殺人を行なう時に俺を連れて行け」だった。
殺人現場の現場検証をしていたのはトレイシー・アトウッド刑事だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/MrBrooks4.jpg
現場には被害者の血で捺された被害者の指紋があった。「指紋殺人鬼」と呼ばれる連続殺人犯と同じ手口だ。アトウッド刑事は近所に目撃者がいないか捜査を行なう。向かいのアパートを訪問したアトウッド刑事は、ある男の不審な態度を見て何かを隠していると直感する。その男とは、アールの前に現われたスミス(本名はバファート)だった。アトウッド刑事はスミスをマークする。
アールがスミスを連れて殺人をしたのは、アトウッド刑事が離婚調停中の元の夫とその弁護士だった。莫大な慰謝料を請求されていたアトウッド刑事が指紋殺人鬼を手口を真似て殺害したのではないかと疑われる。
スミスを通じてアトウッド刑事とアールの距離が次第に縮まっていくのか? アールは指紋殺人鬼として逮捕されるのか? アールが計画した完全犯罪とは?
こりゃまた、全然面白くない映画だったなぁ。サスペンス度がめちゃくちゃ低い。結末は予想通りで、何もサプライズがなかったもの。スミスを指紋殺人鬼にデッチあげて、アールの完全犯罪が成立しちゃうという筋書きが見え見えなのだ。誰でもこんなチープな結末は予想できるじゃないか。まさかそんなチープな終わり方をしないよなぁ、何かヒネリがあるのかなぁ・・・と思いながら見ていたら、ヒネリもなく、本当にそんな終わり方なんだもの、私はイスからずり落ちてしまったじゃないか。
無駄な登場人物が多く、メインのストーリーには関連の薄い脇道のシーンが多すぎて、ちゃんと整理されていないのがめちゃくちゃ散漫に見えちゃうんだよなぁ。アールの娘であるジェーンの件や、脱獄犯のミークスの件なんかこの映画には必要ないじゃないか。そのようなシーンはすべてカットしちゃうべきだろう。
最も邪魔な登場人物は、この人、マーシャル。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/MrBrooks5.jpg
マーシャルの姿はアールにしか見えず、その声もアールにしか聞こえない謎の男で、その男の誘いによってアールが殺人を犯してしまうという、悪魔の囁きというか、アールの二重人格の片割れといったような架空の存在として登場しているんだけれど、邪魔でしょうがないねぇ。アールとマーシャルの会話を通してアールの心境が言葉として語られているんだけど、なんだかすごく説明っぽいし、そのような事をさせなければ心境を描写できないってのがデスだ。マーシャルの出没するシーンも全てカットすべきだよなぁ。
ってなことで、こんな映画も無視しようぜ。
映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」
http://www.mrbrooks.jp/
映画嫌い (266)
2008年4月24日本日のクズ映画は2008年の邦画「ザ・マジックアワー」だ。6月の前半から劇場公開されるらしい。
ある港町。肥後はクラブの支配人をやっている。彼は町を牛耳っているボスの愛人に手を出してしまった。ボスからの報復を怖れた肥後は、伝説の殺し屋・デラ富樫を探し出そうとするが、デラ富樫を見つける事ができず、肥後は窮地に。そこで肥後は、三流役者の村田を雇い、映画撮影と偽って彼を殺し屋に仕立てるのだった。肥後のクラブに勤務している従業員とバーテンダーがそれを手伝う。しかし、大誤算が。デラ富樫になりきっている村田を、ボスが気に入ってしまったのだ。そして・・・。
笑えぬ勘違いコメディーだ。笑いのレベルが低すぎ。監督は三谷幸喜だ。それだけでこの映画のデスなコメディーの雰囲気はわかるだろう。この人の大雑把な笑いのセンスにはどうも私は体質が合わないな。ベタで、嘘っぽくて、緻密さがなく、何らリアル感のないコメディーなのだ。役者をバカになり切らせずに中途半端に表現しちゃっているのも失敗だ。こんなので観客が笑うとでも思っているのだろう。甘い。笑いというものはそんなチープなものなんかじゃないぞ。
役者のデス度も高いな。ボスが西田敏行だ。これでこの映画の雰囲気は見なくても想像できるだろ。肥後には妻夫木聡、村田には佐藤浩市、ボスの愛人に深津絵里、バーテンダーが伊吹吾郎、クラブ従業員に綾瀬はるか。コテコテだ。ほ〜ら、見る気がしないだろ?
映画「ザ・マジックアワー」
http://www.magic-hour.jp/index.html
映画嫌い (265)
2008年4月23日本日のクズ映画は2008年の米国映画「88ミニッツ (88 Minutes)」だ。全然おもしろくないぞ。この映画は今年の3月に日本でも劇場公開されていたようだ。
舞台は米国のシアトル。主人公は犯罪分析医であり大学の教授であるジャック・グラムだ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/88Minutes1.jpg
彼はFBIに協力して犯罪分析医として活躍していた。彼の証言により連続猟奇殺人容疑者・フォスターが死刑の判決を受け、死刑執行の日が近づいていた。
そんな時、フォスターの殺人事件に酷似した連続殺人事件が発生し、ジャックの知人が被害者となる。フォスター無罪の可能性も浮かび上がってしまった。そして何者かがジャックに脅迫電話をかけてきた。「お前の命はあと88分だ」と言う。
事件の真相とは・・・?
結末は予想していた通りで、何もサプライズがない。見せ方がヘタなんだよ。フォスターが無罪かのように見せたり、真犯人がジャックのように見せたり、学生やスタッフの中に怪しい人物がいるかのように見せているのも無意味で、何らサスペンス度を上げるのに有効となっていないのだ。ジャックのプロの犯罪分析医としての明解なる犯罪分析をも見せてくれていないのも凄く物足りない。それに、ジャックを演じているアル・パチーノのしわがれ声が聴いていて不快だな。この人の声を聴いていると、なんだか自分の喉にポリープでもできてしまったかよのうに感じてしまうんだもの。
それにしてもへんなのがこのシーン。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/88Minutes2.jpg
天井からロープで逆さ吊りにされている人質を、犯人(女)は軽々とロープを操作して上げたり下げたりしているのだ。それなのに、この人質を助けるシーンでは、ジャックとFBI捜査官の大の男がふたりでロープを力まかせに引っ張っている。犯人(女)はそんなに怪力だったのか?
映画「88ミニッツ」
http://www.nikkatsu.com/88minutes/
映画嫌い (264)
2008年4月21日本日のトンデモ・クソ映画は2006年の中国映画「王妃の紋章 (Curse of the Golden Flower)」だ。これがまた、ど〜しょ〜もないクソ映画なのだ。金ピカな悪趣味さギラギラ、人がウジョウジョ出て来て戦って、みんな死んでパッパラパー!なのだ。
原作は1930年代に作られた戯曲「雷雨」だ。この原作は日本でも欧米でもほとんど知られていないんだけど、中国では凄く有名なのだ。なぜに中国ではそんなに有名かと言うと、中国の一党独裁政府の中国共産党がその思想性を政治的に利用して、中国人民に知らしめている政策があるからだ。このストーリーに資本主義の凋落、共産主義万歳という思想を絡めて、中国人民に愛国教育・思想統一するのに利用しているのである。この映画の中では直接的には共産主義賛美な事は言っていないのではあるが、お馴染みの戯曲の映画化であるという事で、中国では大ヒットを記録している。日本や欧米では全く認知されていないのは、芸術としても娯楽としても何も評価できるポイントがないからである。米国では大コケして宣伝費すら回収できなかったのは、そのような理由である。日本でも先日から劇場公開されているが、めちゃくちゃ評価が低い。全く見る価値のないクソ映画だから、絶対にこんな映画は見るんじゃないよ。
監督は「HERO」、「LOVERS」などの色キチ映画で知られるチャン・イーモウである。彼は中国共産党の指示により、北京オリンピックの開会式・閉会式の総合ディレクターを務めている。この人を政治利用する中国共産党の姿勢がこの映画でも垣間見られるんだよなぁ。金を払って中国共産党のプロパガンダを見せられてもしょうがないだろ。だから、こんなクソ映画はボイコットしようぜ。
西暦928年、唐王朝末期の「五代十国」時代の宮廷で繰り広げられる愛憎劇だ。
重陽節の節句が近づき、それを祝う為に、宮廷の王と王妃の元に3人の息子たち(ワン皇太子、ジャイ王子、ユウ王子)が集まった。
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王と王妃の関係は冷えており、王妃はワン皇太子との不適切な関係がある。その一方ではワン皇太子には密かに関係を続けている娘・チャンがいた。王妃はワン皇太子とチャンの関係を裂こうとする。
その頃、王は侍医に指示し、王妃が毎日飲んでいる薬の中に毒物を混入させていた。数カ月間それを飲み続けると精神崩壊する毒物だ。チャンは侍医の娘であり、王妃の元に薬を持ってくる係の侍女だった。
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王妃は王の指示で毒を盛られている事を知りながら、毎日のその薬を飲む。毒の事を王妃に知らせたのは王妃の元でスパイ活動をしてる女で、その女は悲しい過去を持ち、今は侍医の妻となっていたのだった。
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王妃は重陽節に向けて金刺繍で菊の紋章を何枚も作り続けた。
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そして、重陽節の前夜。宮廷にクーデター軍が攻めてきた。クーデター軍を指揮するのはジャイ王子だ。クーデター軍の兵士たちは王妃の手による菊の紋章の金刺繍を身に付けた王妃の軍だったのだ。
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宮廷を守る大軍との戦いが始まり、そして・・・。
もぅ、頭クラクラだ。金ピカだらけで、アレルギーになりそうだ。吐き気がしてきた。悪趣味すぎるぞ。もう一生、金色なんか見たくないぞ!ってな気分だ。そんなに金があることを自慢したいのか? あの醜悪な金ピカが豪華だとか美しいとか思う感覚がデスだな。それに、人海戦術のクーデター軍と宮廷軍との戦闘は、人だらけのウジャウジャ状態で、まるで昆虫ウジャウジャのように見えてくる。気分が悪くなる。ちょっとトイレで吐いてきていいかな?
で、さぁ、結局のところは、王と王妃、やるかやられるかのストーリーに向かっているんだけど、王妃から見ると、王は自分を毒殺しようとしている敵だってのはわかるが、どうして王は王妃を毒殺したかったのか、最後まで見てもその理由が何もわからないんだよなぁ。そのような、理由も不明な毒盛り、単にそれだけなのに、それを金ピカで脚色して、兵士を昆虫のごとくウジャウジャ出して、それでストーリーを引っ張っているのは強引すぎてついていけない。それだけ引っ張る理由は何なんだい? っていうか、こんなバカ・ストーリーを見せられても、この映画が何を言いたいのか、さっぱりわからないんだよなぁ。醜悪な金ピカのあれ以外に何も見えてこないのである。なんなのこの映画?ってな具合だ。
それで、この映画では王は権力を握る絶対的な孤高の存在として描かれているけれど、それはニーチェの思想におけるツァラストラなんかじゃなくて、その実態は自己中心的で、自分に刃向う者を罪人・悪者として武力で排除している独裁者なのである。そんな王を現在の中国共産党に置き換えて考えてみると、このストーリーは、チベットを侵略して武力弾圧する現在の中国共産党のそれと変わらないのだ。従わない者への武力弾圧を正当化するこの映画には救いようがない。最低!である。この映画をエンタとして楽しめたバカ者は人として最低だ。そんな奴は中国へ亡命しろ。
王妃の紋章
http://wwws.warnerbros.co.jp/ouhi/
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/17963/
王妃の役の女優さん、どこかで見たことがあるなぁ・・・と思っていたら、映画「ハンニバル・ライジング」で「ムラサキ夫人」を演じていた人だね。(笑)
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この女優さんの名前は「Gong Li」っていうんだけど、私はずぅ〜っと「ゴン・リー」だと思っていた。なんで「Gong」なのに「ゴン」ではなくて「コン」って発音しなきゃならんのだ?
ちなみに、10年くらい前に私は原作「雷雨」のビデオ版を知人に見せてもらったことがあるんだけど、あれは完全にポルノ・ビデオだった。王妃と皇太子の親子ファック、皇太子とチャン(実は皇太子の妹だ)との兄妹ファックを見せる、激しい近親相姦ものだ。ところが、こっちの映画「王妃の紋章」にはファック・シーンなんかありゃしない。
映画嫌い (263)
2008年4月20日本日のクズ映画は2008年の米国映画「バンテージ・ポイント (Vantage Point)」だ。大統領狙撃とシークレットサービスの話なんだけど、この手の映画って多過ぎるものだから飽き飽きしているのは私だけであるまい。この映画は今年の3月に日本でも劇場公開されていたようだ。
スペインのサラマンカにあるマジョール広場で開催されるサミットに各国の首脳が集まり、会場は厳戒体制で警備が行なわれていた。
主人公はシークレットサービスのトーマス・バーンズだ。
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トーマスはアシュトン米国大統領を警護でサラマンカにやって来たのだった。ところが、アシュトン大統領はマジョール広場で演説を行なうおうとした時に、突然と何者かに狙撃されてしまう。パニック状態の広場では、更に大爆発が起こる。
シークレットサービスは現場にいた現地の非番の警官、エリンケを不信人物として追うが逃げられてしまう。
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また、その場では観光客の黒人が一部始終をビデオ撮影していた。
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狙撃で混乱する現場で、エリンケの彼女であるヴェロニカが爆弾を投げ込む姿がビデオには写っていたのだ。
その頃、本物のアシュトン大統領は近くのホテルにいた。狙撃されたのは影武者のニセモノ大統領だったのである。本物の大統領はテレビで狙撃事件を見ていた。
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特殊工作員のハエビルはテロリストによって弟を人質に取られていた。脅されたハエビルはテロリストたちの要求に従うしかなく、武装してホテルの大統領の部屋を襲う。テロリストは本物の大統領がホテルにいる事を知っていて、ホテルから大統領を誘拐する計画だ。救急隊に変装して救急車に乗ってホテルにやってきたのはヴェロニカだった。そして、大統領は救急車に乗せられて連れ去られてしまう。
現場から生放送していた米国のテレビ局の中継車の中にトーマスが入り込み、狙撃の模様の録画を見せてもらっていると、多数あるモニター画面の中の1つに、シークレットサービスの同僚であるケントが警官に変装してその場から立ち去る姿が映っていた。ケントが裏切ったとピンときたトーマスはケントを追う。そして、狭い裏通りでのカーチェイスが・・・。
狙撃事件の真相とその結末は?
特にどぉ〜ってことのないストーリーを、登場人物たちそれぞれの異なる視点で見せているだけの映画である。トーマスの視点でみた現場、エリンケの視点から見て事件に巻き込まれる様子、観光客の黒人がビデオ撮影する視点、ハエビルがテロリストの指示に従うしかないままに事件に関与した視点、現場で指示を出すテロリストのリーダーの視点、・・・、その他・・・。 その見せ方だけがこの映画のポイントでしかなく、それが見事にコケちゃっているのだ。見せ方だけであれほど強引に引っ張っているのが見苦しい。最後にはありきたりのカーチェイスになって、そしてトーマスの武勇伝にしかなっていないというトホホな終わり方には失笑だ。
最大の失敗点は、トーマス以外の登場人物の視点をいくつも見せているものだから、散漫になっちゃって、トーマスの存在感が薄くなっちゃっている事だろう。誰が主人公なのか途中でわからなくなっちゃうんだもの。
結局、この映画は、そようなマルチ・ヴュ−・ポインツの見せ方を試行する為の実験映画でしかなく、その実験の結果、そんな見せ方は失敗だったなぁという結果を出しちゃったものだ。だからこんな映画は無視しような。こんなクズ映画を斬新だなんて言うなよ。
映画「バンテージ・ポイント」
http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/
映画嫌い (262)
2008年4月19日本日のクソ映画は2007年のフランス&ドイツ&ベルギー&南アフリカ映画「マンデラの名もなき看守 (Goodbye Bafana)」だ。アパルトヘイト(人種差別政策)下の南アフリカ共和国で獄中生活を送っていたネルソン・マンデラの実話を映画化したものだ。来月の後半あたりから日本でも劇場公開されるらしい。
南アフリカ共和国政府による厳格なるアパルトヘイトに反対して、マンデラは非白人の自由と権利を求めて反政府運動をしていた。政府は彼を「最悪のテロリスト」として逮捕し、投獄する。その後、マンデラは27年間も獄中生活を送ることになる。
1968年、刑務所に勤務しているグレゴリーは、マンデラを担当する看守に抜擢された。グレゴリーは黒人たちの言葉がわかるので、マンデラの会話や手紙の監視を命じられたのだった。ところがグレゴリーは次第にマンデラの人間性に魅了されていく。囚人と看守の関係のふたりの間には22年間に渡る心の交流が・・・。
地味すぎて退屈な映画だ。後に、アパルトヘイトが撤回されて、マンデラも釈放され、遂には彼は南アフリカ初の黒人の大統領となるわけであるが、この映画では刑務所の中と看守の家族しか見せずにストーリーが進み、1980年代の南アフリカの激動の社会が何も描写されていないのである。その上、マンデラの心境も、グレゴリーの心境も、どちらも表現不足で、その結果、グレゴリーとその家族が民主主義に目覚めていく様子にも違和感を覚えてしまう。人間の心理描写も社会的背景の描写もヘタなんだよなぁ。
ネルソン・マンデラとスティーヴ・ビコは何かと反アパルトヘイトのヒーロー、象徴として祭り上げられているんだけど、彼らはそれほど功績のあった人だとは個人的には思えないんだよなぁ。マンデラは大統領にはなったが、彼の机上の空論的な政策は失敗だらけで、当時の国内の混乱は相当なものだったじゃないか。無論、アパルトヘイトなんていう醜悪な政策には私は反対するけれど、マンデラやビコを神格化すべきではないと思うぞ。以前にはビコを主人公にしたクソ映画もあったし、今回のこれはマンデラが仙人と化しているクソ映画だ。映画という興行に彼らの名前を利用するのはいかがなものかね?
映画「マンデラの名もなき看守」
http://mandela.gyao.jp/
ピーター・ゲイブリエルの曲にもスティーヴ・ビコの事を歌った「ビコ」っていうのがあったよねぇ。彼もスティーヴ・ビコのそれに感化されちゃったわけだ。彼のライブでのアンコールの最後の曲として今でも「ビコ」が定番となっちゃっているのがイヤだなぁ。
映画嫌い (261)
2008年4月16日本日のクズ映画は2008年の米国映画「クローバーフィールド HAKAISHA (Cloverfield)」だ。これがまた、どうしょうもないクズ映画なのだ。こんな安っぽくてアホなストーリーの映画で金を取るのは詐欺だな。この映画は現在、日本でも劇場公開中である。今後、この映画を見る予定の人は、以下を読まないように。
夜のニュー・ヨーク、マンハッタンのマンション。ロバートが日本へ副社長として赴任することとなり、それを祝うパーティが行なわれていた。
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多くの友人たちが集まり、その様子を撮影する家庭用ハンディ・ビデオ・カメラ。撮影しているのはロバートの親友のハドソンだ。この映画はその1台のビデオ・カメラで撮影した映像だけで最初から最後まで作られている。
何ごともなく、その退屈なパーティのシーンが続く。
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すると、パーティ中にドカン!と衝撃音が。何が起こったのか、マンションの屋上にみんなが出てみると、ニューヨークの数カ所で爆発が起きていたのだ。その後も近くで爆発が起こる。何が起きているのかもわからないまま、みんな、徒歩で逃げることにした。ハドソンはビデオ・カメラを回し続ける。ビルが崩壊し、自由の女神の頭部が吹き飛んできて近くに落ちてきた。徒歩で逃げる住民たちで街は大混乱だ。マンハッタンから出る為にブルックリン橋を渡ろうとした時に、その橋が崩壊し、ロバートの弟であるジェイソンは死んでしまう。
逃げるロバートの携帯へエリザベスからのメッセージが入っていた。エリザベスは崩壊したビルの瓦礫に埋もれ、ロバートに助けを求めてきたのだった。ハドソンが引き止めようとするのを聞かず、ロバートはエリザベスを助けに戻ろうとする。そんな時、目の前で、軍隊による攻撃が。軍隊が攻撃しているのは謎の巨大生物(怪獣?)だった。ロバートらは地下鉄駅に降りて避難する。
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そして、地下鉄の線路を歩いてエリザベスを助けに戻ろうとしたところ、トンネル内で謎の生物が襲ってきた。
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(中略)
ロバートとハドソンはエリザベスを救助して、3人は軍の避難用のヘリコプターに乗り込む。
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上空から見た光景は、爆撃機に攻撃されている謎の巨大生物の姿だった。しかし、その時にヘリは墜落してしまい、墜落現場に出現した謎の巨大生物によってハドソンは殺されてしまうのだった。
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その墜落現場はセントラル・パークだ。ハドソンのビデオ・カメラを拾い、ロバートとエリザベスは近くにある橋の下に逃げ込む。
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橋の下で、ロバートはビデオ・カメラのレンズを自分に向け、最期の言葉を残す。
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「私の名前はロバート・ホーキンス。今は3月23日土曜日の午前6時42分。約7時間前に何物かが街を攻撃した。何かはわからない。このテープを見つけた人は、何が起こったかもっとわかっているはずだ。奴は弟のジェイソンを殺した。親友のハドソン・プラットとマレーナ・ダイアモンドも殺した。それに多くの人々を。私はセントラル・パークの橋の下に非難した。軍は怪物を攻撃し始めた。我々はそのど真ん中にいる。」
そして、次にエリザベスの言葉を録画しようとした時、怪物の攻撃により橋が崩れて、ふたりはその下敷きになるのだった。それでビデオ・テープの録画が終わっていた。おしまい。
本編が約72分という短い映画だ。中身が薄い、薄い。そのくせ、エンドロールが11分もある。72分の中の冒頭の17分がつまらないプライベート・ビデオとパーティ・シーンだ。ろくなストーリーもない上に、ストーリーと無関係なそれを長々と見せられてしまうんだもの、ったくもぉ、クズな映画だねぇ。
この映画の最大の問題点は、全編を1台の家庭用ハンディ・ビデオ・カメラで撮影している事だろう。それが何ら効果的に使われているとは思えないのである。そのような撮影にする必然性が全くないのだ。ちょっとした思いつきのその手法で強引に撮影しちゃって、それが大失敗に終わっちゃったぁ・・・ってな感じにしかなっていない。個人撮影の雰囲気でリアリティを出したかったという思惑があったのかも知れないが、こんなのじゃ全然リアリティがないし、間延びしたどうでもいいような箇所がありすぎるのだ。あれだけの災害時に撮影しながら逃げるってのがそもそもリアリティがないじゃないか。さっきまで鉄筋が突き刺さっていた女性が走って逃げているし、乗っていたヘリが墜落しているのにケガすらしないで橋の下に逃げ込んでるんだもの、全くリアリティがないぞ。いかにもタイアップってな感じの広告画像が映し出されているのも見苦しい。あのストーリーじゃ、ちゃんとカメラわりして、普通に映画撮影してもろくなものにならないだろうから、経費節減ってな事では制作サイドにとっては成功だったんだねぇ?と思うのは私だけであるまい。
それにしてもカメラワークがめちゃくちゃで、手ぶれしちゃって酷いねえ。見苦しいよ。家庭用ビデオ・カメラでも手ぶれ防止機能付きのやつが何年も前から出ているんだからさぁ、なんでわざわざ手ぶれさせなきゃならんの? 大きな画面て手ぶれする画像を見ていると疲れるんだよなぁ。船酔い気分になる人もいるんじゃないかなぁ?
で、あの謎の巨大生物がいったい何なのか、その正体など何ら説明もなく、解決もなく、ブッツリと映画が終わっているのがつまらないねぇ。酷い尻切れトンボになっているものだから、もしかしてエンドロールの後に何らかの解決シーンか補足シーンが付加されているんじゃなかろうか?と思って、ちゃんとエンドロールの最後まで見たんだけど、結局は何もなし。おいおい、あれで終わりかよ?
巨大生物の姿もちゃんと見せていないのもダメだなぁ。じっくりとその全身の形状を見られるシーンくらい作れよ。こんなのじゃ、単にニュー・ヨークが爆発するのを見せたかっただけのサド嗜好の映画にしか見えないぞ、バカタレ!
映画「クローバーフィールド」
http://www.04-05.jp/
http://www.imdb.com/title/tt1060277/
映画嫌い (260)
2008年4月14日本日のクズ映画は2007年の米国映画「ウェイトレス - おいしい人生のつくりかた (Waitress)」だ。
主人公のジェナ・ハンターソンはイナカ町のパイ・レストラン「ジョーのパイの店」で働くウェイトレスだ。彼女の作る創作パイが美味しいことで人気の店だ。パイ作りに関してはジェンナは天才的なのだった。ところが、ジェナの亭主のアールは傲慢かつ自己中心的なしょうもない男で、ジェナはアールの言うことに渋々と従う日々だ。ジェナはそんなアールに嫌気がして、アールから逃亡することを考えていた。
ある日、ジェナはアールの子供を妊娠していたとわかる。望まない妊娠にジェナは大いに戸惑い、その事をアールには知らせないで産婦人科に通う。ジェナは不幸な人生から抜け出す事ができずに、妊娠して人生に行き詰まりを感じたのだった。そして、ジェナは産婦人科で新任の産婦人科医のジム・ポマターと出逢い、ふたりは互いに惹かれ合い、愛し合う。ポマターも妻帯者で、互いに不倫だ。そして・・・。
これって、一種のホーム・コメディだよなぁ。アメリカのテレビでやっている30分もののお笑い系の連続ドラマみたいなやつだ。お笑いシーンになると、架空の観客の笑い声が効果音として聞こえてくるようなアレだ。同僚の2人のウェイトレス、店長、オーナー、・・・などの個性的なキャラの人物を脇役として登場させ、それでドタバタの一歩手前のようなギャグ、ナンセンスな会話で笑いを取ろうとしている。
でもねぇ、お笑い度が悲惨なほど低いねぇ。肝心のストーリーも冴えていないなぁ。ハートウォーミングにもなっていない。だから、いったい何を見せたい映画なのか、何を言いたい映画なのか、さっぱりわからないのだ。アメリカ版「自虐の詩」とも言えそうだよなぁ。
私はこの映画をDVDで見たんだけど、DVDには役者やスタッフのコメントを交えてのメイキング編が付いていたり、主演女優(この人、「ミッション・インポッシブル・3」に出ていたよねぇ)とスタッフが映画を見ながら撮影秘話を語る音声が付いている。そのメイキング編や撮影秘話の音声のほうが本編より面白いのだ。そんな本末転倒なことをやっちゃっているのには呆れるぞ。
でも、映画の中に出てくるパイは、ホント、美味しそうだ。見ていると食べたくなってくる。ってことで、この映画を見た次の日には、私は札幌の「フルーツケーキ・ファクトリー」に行って、フルーツたっぷりのやつとか、ナッツいっぱいのやつとか、数千円分を買ってしまったもの。だから、ダイエット中の人は、こんな映画は絶対に見るんじゃない!
ちなみに、同僚のウェイトレスの中のひとり、メガネのドーン役を演じている個性的な女性が、この映画の監督・脚本・演出までも全てやっているエイドリアン・シェリーだ。脇役に徹して、いい芝居しているねぇ。ところが、彼女はこの映画の完成直後に亡くなっているのだ。まだ40才の若さだった。合掌。
映画「ウェイトレス」
http://movies.foxjapan.com/waitress/
http://www.imdb.com/title/tt0473308/
札幌「フルーツケーキ・ファクトリー」
http://www.fruitscakefactory.com/menu/basic.htm
札幌「フルーツケーキ・ファクトリー」のケーキは、パイではなくて、タルト風ケーキではあるけれど、フルーツてんこ盛りのあれは、見た目もめちゃくちゃ美味しそうに見えるんだよなぁ。店の前を通りかかると、ついつい買ってしまう。でも、あれってかなり高価なんだよなぁ。おいしいケーキの誘惑、恐るべし!
あの店のふかふかの焼き立てのベイクド・チーズケーキもおいしのでオススメだ。
で、何でも値上げの昨今、遂に「フルーツケーキ・ファクトリー」も一斉に価格を上げてしまった。小麦やバターなどの原材料がかなりの値上げになっているものねぇ。ベイクド・チーズケーキは以前は525円だったものが、今は680円だよ。いやだなぁ〜。
ちなみに、亡くなったエイドリアン・シェリーの功績を讃え、彼女の名前をつけた「エイドリアン・シェリー基金」というものができている。映画業界で働く女性の為の基金だそうだ。詳しくはこちらを。
http://www.AdrienneShellyFoundation.org
<訂正>
昨日、「フルーツケーキ・ファクトリー」に買いに行ったところ、ベイクド・チーズケーキの値段は650円に30円値下げされていた。わけのわからぬ不安定な価格、恐るべし。
映画嫌い (259)
2008年4月13日本日のクソ映画は2007年の邦画「犯人に告ぐ」だ。雫井脩介の同名小説の映画化である。
神奈川県警の巻島刑事は身代金目的の誘拐事件を担当し、犯人の指定した身代金受け渡し場所で張り込みをしていた。ところが、犯人を取り逃がし、誘拐されていた子供が死体で見つかってしまう。巻島は記者会見の席に出ると、県警の失態だとして、彼はマスコミから激しくバッシングされるのだった。以上が長い前置き。
それから6年が経過した。
川崎市で3件連続の児童誘拐殺害事件が発生していた。犯人は自らを「BAD MAN」と名乗り、マスコミに犯行声明文を送りつけてきていたのだった。
地方の警察署に左遷されていた巻島は、県警の新任の本部長に呼び出される。本部長はかつての巻島の上司(当時、刑事部長)だった。そして、本部長から指示が出る。BAD MAN 事件の捜査責任者となり、解決の為にテレビのニュース番組「ナイト・アイズ」に出演して、視聴者に向かって情報提供を求めよ!と。「ナイト・アイズ」は犯人から犯行声明文が送りつけられてきた番組だった。
ところが、生放送の「ナイト・アイズ」に出演した巻島は、情報提供を求めるのではなく、犯人に向かって「BAD MAN、もしこれを見ていたら、私にコンタクトしてほしい。教えてくれ。なぜこんな事件を起こしたのか。今、何を考えているのか。これはお前の為の番組だ。主役が黙っていてどうする?」と言い、犯人との対話を求めるのであった。
異例のその内容に、テレビ局には視聴者から抗議が来るが、その一方では反響も高く、番組の視聴率が上がり、視聴者からの情報提供の数も爆発的に増えた。そして、郵送されてきた手紙の中に BAD MAN 本人からのものが。犯人しか知り得ない情報も書かれていたので、その手紙は BAD MAN からの物であると断定し、巻島は再度、「ナイト・アイズ」に出演して、犯人に向かって挑発する言葉で対話を訴える。すると BAD MAN 本人からの手紙がまたも。ところがその内容は、前回の手紙はニセモノであり、自分が本物の BAD MAN であると主張し、更には、その手紙の中にも本人しか知り得ない情報が。
その後も巻島は「ナイト・アイズ」に出演し、犯人からの手紙の内容を批判して挑発する。その態度にマスコミは批判的になり、犯人からの最初の手紙が巻島による捏造だという疑惑も広がってしまう。その結果、巻島は「ナイト・アイズ」から降番されてしまうのだった。
そんな時、巻島の6才の息子が誘拐されてしまい・・・。
雫井脩介の原作の小説は面白いとの話題の人気小説だったわけで、私も出版された当時の4年前に読んだことがあるんだけれど、私は面白いとは全然思えなかったんだよなぁ。山田悠の荒唐無稽なアホ小説の亜流にしか思えなかったんだもの。面白い小説だと言って知人にその本をプレゼントするわけにいかないから、古本屋に持ち込んだ。確か、買い取り価格が90円だったなぁ。そんなもので、映画化にも期待していなかったら、これが、予想以上にヘボい映画だったんだなぁ。原作のダイジェスト版でしかないんだもの。映画でダイジェストやっちゃってどぉ〜すんだよ? 原作を水で薄めたってな感じにしかなっていない。面白くない原作を更に水で薄めても面白くなるわけがないじゃないか。
テレビ番組を通じての巻島と犯人との関係が、知能戦にも、心理戦にもなっていなくて、盛り上がりもなく犯人が逮捕されちゃっているのが、果てしなくトホホだなぁ。かなりマヌケだ。で、なんで巻島はテレビ番組で犯人に向かって語っているのか、それも挑発的な発言をするのか、その心理や目的が何ら明確に説明されていないのがこの小説・映画の双方の最大のミスだろう。その行為が県警に有利な結果となったのは、小説での我田引水的な流れでしかなく、全くリアリティもなく、説得力もないのだ。安易なそのストーリー設定にバカバカしさしか感じない。
それに、県警内部での権力闘争、テレビ局の視聴率競争なんかをからめて、ちょっとした社会派ドラマにしたかったのが見え見えで見苦しいなぁ。そんなエッセンスを入れたのは逆効果で、かえって散漫になっているのが情けない。
それにさぁ、ヘンテコなんだよなぁ。誘拐犯から電話番号非通知で携帯に電話がかかってきても、警察の捜査権により携帯電話会社に電話をかけてきた相手の番号くらい問い合わせができるのに、それをしないんだもの。いくら非通知で電話しようが、発信元の電話番号の情報は携帯会社に記録として残っているんだぞ。その番号を表示するか否かは受信した携帯端末でのソフトウェア的な処理でしかない。
それにさぁ、犯人が住んでいると判明した地区の住民全員から掌紋の採取をしようとしているけれど、いくら警察でもそんな権限はない。法的に無理な越権行為なのだ。
その他にもいくつか、ありえない!ってな現実離れしたバカ・シーンがあったんだけど、この映画を見た人はいくつ気がついたかな? 私は13カ所だ。
映画「犯人に告ぐ」
http://www.hannin.jp/
映画嫌い (258)
2008年4月11日本日のクソ映画は2008年の米国映画「ヒットマン (Hitman)」だ。うぇ〜、なんだこりゃ?ってなショボい映画だ。日本では今週の週末から劇場公開だったかな?
その男は殺し屋だ。名前はない。身寄りのない子供をプロの殺し屋に養成する秘密の施設の出身者で、施設では番号「47」で呼ばれていた。
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その施設の出身者は、皆、スキンヘッドで、その後頭部にはバーコードの入れ墨がある。そして、組織からの指示に従って次々に暗殺を行なっているのだった。
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インターポールの捜査官、マイク・ホイッティアは47を追う。
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ある時に47はロシアのベリコフ大統領を狙撃する指示を受けた。
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そして、47はロシアのサンクト・ペテルブルクで狙撃を実行したのだった。その直後、大統領狙撃の目撃者だとして、娼婦のニカ・ボローニャを抹殺するように、組織は47に指示してきた。
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ニカは大統領に買われ、虐待されていた女性だった。
ところが、ニカをサンクト・ペテルブルクの街中で殺そうとした47を、他の殺し屋が狙撃しようとしてきた。47への狙撃は失敗に終わる。ニカは目撃者でもなかった。確かに頭部を撃ち抜いたはずのベリコフ大統領も生きていた。
一方、インターポールのマイク・ホイッティアはベリコフ大統領狙撃事件の犯人を47だと断定して、47を追ってサンクト・ペテルブルクにやってきた。
47は組織とインターポールの両者に追われることになる。47はニカを連れて逃亡し、ベリコフ大統領の暗殺の依頼主と事の真実を探る。FSP(ロシア秘密警察)とCIAがインターポールの妨害を。
黒幕と真実は・・・?
ストーリーがぜんぜんなっておらんなぁ。つまらん映画だこと。プロの殺し屋である47の、そのプロのワザがちっとも描写表現されていないんだもの、見せ場が何もないじゃないか。銃撃戦もショボいなぁ。緊迫感もないなぁ。この映画を楽しめた人っているんだろうか? それ以外には何も感想を思い浮かばない。それだけつまらない映画だってことだ。
映画「ヒットマン」
http://movies.foxjapan.com/hitman/
http://www.imdb.com/title/tt0465494/
映画嫌い (257)
2008年4月10日本日のクソ映画は2007年の米国映画「大いなる陰謀 (Lions for Lambs)」だ。時差のある3カ所の物語を断片として見せて、1つのテーマで強引につなげているという、最近のありがちの構成なのがいただけない。日本では来週の週末から劇場公開されるらしい。
米国のワシントンD.C.午前10時。政治ジャーナリストのジャニン・ロスはアーヴィング上院議員と面会する。アーヴィングは共和党の次期大統領候補と目されている男だ。ふたりは互いに相手の腹の中を探り合う。そして、「対テロ戦争を勝利によって終わらせる為に、アフガニスタンで奇襲作戦を決行した。10分前に。」とアーヴィングに聞かされる・・・。
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夜のアフガニスタン。その奇襲作戦は想定外の敵襲に遭遇し、結局、2人の兵士が雪山で孤立していた・・・。
朝のカリフォルニア。カリフォルニア大学のマレー教授。彼は兵士らの恩師だった。マレー教授は政治への関心を失った男子学生・トッドと面会し、その学生から本音を聞きだそうとしていた・・・。
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だから何なんだぁ?ってな映画だ。何を言いたい映画なの、何を見せたい映画なのか、かさっぱりわからないんだもの。トンだ勘違い映画だな。3カ所の物語を単に断片的に見せているだけで、それらが全く収束していないなぁ。対テロ戦争に苦悩・困惑する米国社会の現状ってものを表現したかったのかなぁ? でも、こんな映画じゃ何も伝わってこないよなぁ。政治、教育、マスコミの3つの軸の、どの軸に対してもメッセージ性がとてつもなく低いんだもの。これという結論・結果・解決を見せずに終わり、見ている者に考えさせるというパターンは著しい「手抜き」だ。このような「結論なき映画」はクズ以外の何物でもない。醜悪だ。こんなクソ映画を見るのは時間の無駄。この映画を見た人は、映画から何も得る事もなく、ただ時間だけが無駄に過ぎてしまったことを悔いるだろうなぁ。
ちなみに、この映画のアホ監督は、マレー教授を演じているロバート・レッドフォードだ。ロスはメリル・ストリープ、アーヴィングはトム・クルーズが演じている。ほ〜ら、見る気がしなくなる奴らでしょ?
映画「大いなる陰謀」
http://movies.foxjapan.com/ooinaru/
http://www.imdb.com/title/tt0891527/