映画嫌い (231)
2008年2月7日本日のクズ映画は「団塊ボーイズ」だ。
タイトルだけ見ると、邦画のように思えてしまう。日本の「団塊の世代」の初老のおっさんたちの疑似青春物語かよ?と。
ところが、これは2006年の米国映画なのだ。原題は "Wild Hogs" である。米国には「団塊の世代」だなんていう概念がないんだから、こんなバカげた邦題なんか付けるなよ。こんなタイトルを付けた担当者と責任者は解雇したほうがいいぞ。
で、このクズ映画もそろそろ日本で劇場公開されるはずだ。
米国の北東部の街に、ハーレィ(バイク)に乗ることだけが楽しみの中年オッサン4人組がいた。
(1) 弁護士のウディは破産した上に、モデルをやっている妻に逃げられた男。
(2) 歯科医のダグは自分がダサい中年メタボになることを怖れて、食べたい物も食べられない日々で、ストレスいっぱい。
(3) ボビーは下水の配管工で、作家になることを夢見ているけれど、自宅では粗大ゴミ扱いされている。
(4) パソコン・オタクでドジなダドリーは恋愛運がなく、いまだに独身の男だ。
そんな4人が、自由と若さを取り戻そうと、ハーレィに乗ってアメリカ横断の旅に出る・・・。
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つまらんマンガを読まされているような映画だ。退屈きわまりない大雑把さに呆れた。オトナになりきれなかった幼稚な中年男のガキっぽい騒動を見せられただけである。冒険心を駆り立てられるシーンなんかありゃしない。半ばから、ダドリーのちょっとした恋の絡む話になって、街を荒らしまくる暴走族との対決があって、ここで若干の盛り上がりに期待しちゃったのだが、結局は何も盛り上がらず、平坦なまま終わっちゃっているのだ。4人のそれぞれの特技も発揮されることもなく終わっているのが凄く物足りないぞ。
で、これって結局は、「中年男たちの根性・勇気・友情」とか「自分探しの旅」ってものを見せたかっただけの映画だよねぇ。私は映画でそんなものを見たいとは思わないから、果てしなく退屈に思えたんだよなぁ。
で、結局、この映画のいったいどこが「団塊」なのだ?
ちなみに、主演のウディ役はジョン・トラボルタだ。この人、昔はフィーバーしていたのにねぇ。
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映画「団塊ボーイズ」
http://www.movies.co.jp/dankaiboys/