映画嫌い (116)

2006年12月5日
 
本日のクズ映画は2006年の邦画「UDON」だ。これもコメディにもハートウォーミングにもなっておらんなぁ。すっごく中途半端な映画だ。
 
コメディアンを目指してニューヨークに渡った松井香助が、借金を抱えて故郷の香川に帰ってきた。香助の実家は製麺所で、彼の父親は黙々とうどんを打ち続ける頑固なオヤジだ。香助はアルバイトで地元のタウン情報誌「さぬき」の編集の仕事をすることになり、さぬきうどんのコラムの連載を企画する。するとそれが大ヒットして空前のうどんブームとなるのだった。小さな出版社の規模も大きくなり、うどんのイベントも成功するのだが、そのブームも長続きせず、結局はタウン情報誌「さぬき」は休刊し、出版社も閉鎖となってしまった。そんな時、香助の父親が急死してしまい、実家の製麺所も閉鎖の危機になってしまう。そこで香助は・・・。
 
前半は香助のタウン情報誌の記事でうどんブームになる話。そして、後半は実家の製麺店で亡き父の麺を再現しようとする話になっているんだけど、どちらも中途半端で盛り上がりがない。前半部分をカットして、製麺業の話だけにして、その内容をもっと濃くするとか、あるいは逆に後半部分をカットして、うどんブームの話だけにするとかしたほうが良かったんじゃないのぉ? なんだか話が薄いんだよなぁ。薄くてまずいダシで伸びたうどんを食べさせられているような錯覚に陥るもの。
前半のうどん屋訪問のシーンにおいても、香助のセンスがぜんぜん伝わってこない。彼はコメディアンを目指していたんだから、もっともっとユーモアのセンスがあっても良かったのではないかねぇ? 
後半の実家で製麺するストーリーも妙に軽くて、ド素人の香助がそれほど苦労することもなく、父の打った麺を再現してしまうのだ。うどんの製麺ってそんな簡単なものなのかねぇ?と思ってしまう。製麺の奥の深さが全然伝わってこないのである。
結局、この映画を見終えても、うどんに関する知識・ウンチクが身に着くわけでもなく、うどんに関する新たな発見もなく、うどんが食べたい気分にもならなかった。こりゃ失敗でしょ。ストーリー自体がとてつもなくつまらないんだもの。
 
ってことで、この映画のデス度は星4個。
★★★★☆
  
映画「UDON」
http://www.udon.vc/movie/
 

 
後半にチョイ役で森崎博之が出演していた・・・。って、北海道の人じゃないと森崎って誰なのか知らないだろう。北海道でもそれほど知名度があるわけではないが、この人である。
http://www.htb.co.jp/personality/morisaki.html
http://uhb.jp/an/profile/per_morisakih.html
北海道のローカルの深夜番組「水曜どうでしょう」が全国各地で再放送されて、全国的に知名度が上がり、今や全国放送にも登場しているローカル芸人・大泉洋、・・・の所属している札幌の5人組の劇団「チーム・ナックス」のリーダーが森崎である。
これから「UDON」を見る人は、映画の登場人物の中でこの顔にピンときたら、指さして笑ってあげよう。あの役、地元のエキストラにやらせてもよかっただろうにぃ、こ〜いう役者を雇ってやらせていたんだ。わざわざ北海道から四国に呼んでまでして。
 
チーム・ナックス
http://www.teamnacs.com/
 
 

 

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