映画嫌い (131)

2007年1月8日
 
本日の映画は2006年の邦画「手紙」だ。東野圭吾の小説の映画化である。
 
青年・武島直貴が主人公だ。彼の兄、剛志は盗みに入った家で、誤ってその家の住人を殺してしまう。そして、剛志は強盗殺人犯として逮捕され、実刑の判決が下り、刑務所に入れられた。
兄が強盗殺人犯であるということで直貴の人生が狂っていく。お笑い芸人を目指していたが、殺人犯の弟との噂がネットで流され、お笑いの世界を断念せざるをえなくなる。彼女にも兄の事が知れて、それが原因で別れることになる。まともな仕事につくこともできず、直貴は世間から疎外されて苦しみ、獄中の兄と手紙のやりとりも途絶えてしまうのだった。そして・・・。
 
面白くない映画だねぇ。ストーリーの内容が内容だけに暗いんだよなぁ。ラストでも何の事態の解決にもなっていないんだけどなぁ。
兄がしでかした事は弟には無関係なのに、なんでこんなに弟が苦しめられるのか?と同情でもかいたい映画なのかねぇ? でも、被害者と遺族の立場から見るとそんなことは同情なんかに値しないだろう。被害者・遺族の身になっていないこのストーリーはとてつもなくデスなのである。いくら兄と弟は別の人格だとしても、兄はそれだけのことをやってしまったんだもの。そうなれば自分の弟を含めた家族全員がちゃんとした社会生活を営むことが困難になることぐらい想像がつくものなのに、兄はそれをやっちゃったんだもの、自業自得ってものでしょ。兄は刑務所で受ける懲役だけではなく、弟への社会的制裁も含めて全てが極悪な兄の罪への罰なのだから。
だから、結局は、こんなバカな犯罪を犯すのはやめよう!と言う、当たり前の結論にしか行き着かない。すなわち、こんな映画は無視するに限る。
 
あれだけの犯罪をやっておきながら、獄中の兄をまるで善人のように描写しているこの映画、腐ってるなぁ。
 
映画「手紙」
http://www.tegami-movie.jp/



 
 

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