映画嫌い (143)
2007年2月1日本日のクズ映画は、2006年の米国映画「エア・フォース II (Air Force Two)」だ。
ウォーカー副大統領とそのスタッフ、取材記者を乗せた政府専用機がワシントンDCを離陸し、訪問先の東京に向けて嵐の夜を飛んでいたところ、大平洋上でその飛行機は落雷を受ける。飛行機は操縦不可能となって急降下し、海に着水してしまう。救命胴衣を付けた搭乗者は、海底に沈んで行く機内から脱出して泳ぐ。そして、近くの島にたどり着いたのは副大統領を含めた四人だけだった。
ところが、その島は反米テロ国家・サンピエトロだったのだ。完全武装したサンピエトロの軍隊に追われて四人は島の中のジャングルに逃げ込む。
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副大統領を捕らえて米国から身代金を要求しようとする彼らを相手に、海兵隊出身の副大統領は勇敢に銃撃戦をするが、結局は捕らえられてしまい、・・・。
くだらなぃよぉ・・・。安っぽいよぉ・・・。稚拙だよぉ・・・。
「エア・フォース II」ってタイトルだから、ハリソン・フォードが大統領の役だった映画「エア・フォース・1」の続編かと思っちゃうじゃないかぁ。ゲイリー・オールドマンが悪役で出ていたあの映画の続きかって・・・。ところが、全く関係のない映画なんだもの。「エア・フォース・1」のパチものなんだもなぁ。政府専用機が出てくるのは最初の8分間だけで、航空機もの映画ですらない。こりゃぁ、単なるジャングル・サヴァイヴァルものだぞぉ。それなのに「エア・フォース II」なんてタイトルを付けるなよなぁ、バ〜カ!
飛行機にSPが乗っていないなんてありえないじゃないか。SPを東京で現地調達するつもりだったのかぁ? で、飛行機に乗っているのは副大統領のほか3人と記者2人の計6人しかいなのは安っぽい作りだ。操縦士さえ登場していない。嵐で揺れながら飛ぶ飛行機はどう見てもオモチャのそれだ。チープでチープで涙が出そうになる。
サンピエトロの軍隊の奴らは、スペイン語でもポルトガル語でもなく、訛りのないアメリカ英語で会話しているのもバカバカしいし、この副大統領の役ってモロにカート・ラッセルあたりが演じそうな役だってのもバカバカしい。補佐官(秘書か?)の女性がマッチョな軍人を相手に格闘しちゃって勝つのもバカバカしい。墜落した専用機のブラックボックスは最低2週間は電波を発信しており、GPS装備だから誤差30cmでそれを発見できるはずなのに、それを手がかりに副大統領を探さない米国海軍もマヌケだ。あまりのバカバカしさに、これってアルバトロス・フィルムの映画かぁ?と思ってしまったくらいだ。なんでこんなしょ〜もない脱力系映画を作っちゃうんだろうねぇ?
映画「エア・フォース II」
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