映画嫌い (143)
2007年2月1日本日のクズ映画は、2006年の米国映画「エア・フォース II (Air Force Two)」だ。
ウォーカー副大統領とそのスタッフ、取材記者を乗せた政府専用機がワシントンDCを離陸し、訪問先の東京に向けて嵐の夜を飛んでいたところ、大平洋上でその飛行機は落雷を受ける。飛行機は操縦不可能となって急降下し、海に着水してしまう。救命胴衣を付けた搭乗者は、海底に沈んで行く機内から脱出して泳ぐ。そして、近くの島にたどり着いたのは副大統領を含めた四人だけだった。
ところが、その島は反米テロ国家・サンピエトロだったのだ。完全武装したサンピエトロの軍隊に追われて四人は島の中のジャングルに逃げ込む。
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副大統領を捕らえて米国から身代金を要求しようとする彼らを相手に、海兵隊出身の副大統領は勇敢に銃撃戦をするが、結局は捕らえられてしまい、・・・。
くだらなぃよぉ・・・。安っぽいよぉ・・・。稚拙だよぉ・・・。
「エア・フォース II」ってタイトルだから、ハリソン・フォードが大統領の役だった映画「エア・フォース・1」の続編かと思っちゃうじゃないかぁ。ゲイリー・オールドマンが悪役で出ていたあの映画の続きかって・・・。ところが、全く関係のない映画なんだもの。「エア・フォース・1」のパチものなんだもなぁ。政府専用機が出てくるのは最初の8分間だけで、航空機もの映画ですらない。こりゃぁ、単なるジャングル・サヴァイヴァルものだぞぉ。それなのに「エア・フォース II」なんてタイトルを付けるなよなぁ、バ〜カ!
飛行機にSPが乗っていないなんてありえないじゃないか。SPを東京で現地調達するつもりだったのかぁ? で、飛行機に乗っているのは副大統領のほか3人と記者2人の計6人しかいなのは安っぽい作りだ。操縦士さえ登場していない。嵐で揺れながら飛ぶ飛行機はどう見てもオモチャのそれだ。チープでチープで涙が出そうになる。
サンピエトロの軍隊の奴らは、スペイン語でもポルトガル語でもなく、訛りのないアメリカ英語で会話しているのもバカバカしいし、この副大統領の役ってモロにカート・ラッセルあたりが演じそうな役だってのもバカバカしい。補佐官(秘書か?)の女性がマッチョな軍人を相手に格闘しちゃって勝つのもバカバカしい。墜落した専用機のブラックボックスは最低2週間は電波を発信しており、GPS装備だから誤差30cmでそれを発見できるはずなのに、それを手がかりに副大統領を探さない米国海軍もマヌケだ。あまりのバカバカしさに、これってアルバトロス・フィルムの映画かぁ?と思ってしまったくらいだ。なんでこんなしょ〜もない脱力系映画を作っちゃうんだろうねぇ?
映画「エア・フォース II」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000IZJ1A2/
映画嫌い (144)
2007年2月2日本日のデス映画は、2006年のロシア映画「ディ・ウォッチ (Day Watch - DNEVNOY DOZOR)」だ。
事前にはどんな映画なのかも知らかった。SFなのか、ホラーなのか、サスペンスなのか、コメディなのか、感動ものなのか、ポルノなのか、どんなジャンルの映画なのかも知らず、全く予備知識もない状態で見てみたところ・・・。
最初のシーンは、かつてイラン北部を統一していた豪族・タメルランが戦乱の果てに「魔法のチョーク」を手に入れる話だった。そのチョークで書くと、書いた通りに運命をコントロールできるという、ドラえもんの秘密兵器のようなチョークだ。だから、そ〜いう歴史ものファンタジーの映画なのか?と思って見ていた。
ところが、急にシーンはモスクワに変わってしまった。車を運転する主人公・アントン・ゴロデツキーの隣で、同僚の女性・オルガがそのタメルランの話をしているのだった。そして、モスクワで殺人事件があって・・・、それで・・・、会話の内容が怪しげになっていって・・・、「光の勢力」、「闇の勢力」、「光と闇の協定」、・・・という言葉が出てくる。ここでやっと気がついた。これって昨年に公開されていたロシア映画「ナイト・ウォッチ」の続編だったんだぁ!
見たよぉ、あのくだらない映画「ナイト・ウォッチ」を。意味不明な映画で、ほとんどストーリーを覚えていないぞ。かつて、光の勢力と闇の勢力が対立して勢力争いをしていたが、和平協定を結んで互いに監視しあっていた。しかしその均衡がくずれてきて、光の勢力に属する主人公のアントンは吸血して平和を乱す闇の勢力と戦う。アントンの息子・イゴールは自分を堕胎しようとしていた父への敵対心から闇の勢力に属することを決断し、そこでプッツリと終わりだった。
尻切れトンボな映画だったよなぁ。剣と魔法だ、光と闇だ、ってな稚拙なテレビゲームのような世界観がアホらしかったし、矛盾しまくりでわけのわからんそのストーリーの流れもバカバカしかった。だから、その続編には全く興味がなくて、見る気もしていなかったのだ。
でも見てしまったんだよなぁ。これが「ナイト・ウォッチ」の続編だなんて知らなかったんだもの。知っていたら見なかったぞ。なんで「ディ・ウォッチ」なんてタイトルにしたんだぁ? まぎらわしいよなぁ、続編ならば、わかりやすく「ナイト・ウォッチ・2」ってなタイトルにしろよ!
で、続編になっても相変わらずストーリーはわけがわからない。意味不明のテンコ盛りだ。以下はそのわけのわからないストーリーの概要である。なんとか意味がわかる部分だけを抜き出して整理してみた。それでもさっぱり意味不明だ。
闇に属する女性・ガリーナが何者かに殺害された。
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殺される直前にガリーナはアントンと会っていたという目撃証言から、アントンが犯人だと誤解されて、アントンは闇の勢力から追われる。この件が原因で光と闇の全面戦争に発展することを恐れた光のボスは、アントンとオルガの体を魔法によって交換し、
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アントンはオルガの姿となって逃亡する。しかしそれも闇にはバレちゃって、交換した体は元に戻るのだが・・・、なぜだかアントンは「魔法のチョーク」を探しにサマルカンドへ行こうとして飛行機に乗る。わけがわからないなぁ。その飛行機の中でサマルカンドには「魔法のチョーク」はないと判断し、すぐにアントンはモスクワに戻ってくるんだから、ますますわけがわからなくなる。その「魔法のチョーク」は、アントンが食事をしていた中華料理レストランのオヤジが持っていたのだ。んなぁ、アホなぁ〜。なんでやねん! そのチョークを手にしたアントンは、チョークで息子・イゴールの名前を書いてみると、そこへイゴールが現れた。しかし、敵対するイゴールはアントンからチョークを盗んで去ってしまう。
次のシーンでは、アントンはモスクワ市内の大きなホテルに向かう。そのホテルの最上階で闇の連中によってイゴールの誕生パーティが催されているからだ。闇の連中の宴の中に入ってきたアントンは毒を盛られて酩酊状態になる。ガリーナ殺害の真犯人がわかり、アントンの容疑は晴れたが、アントンは挑発され、盛り上がった闇の連中は協定破棄を宣言する。ホテルの前には光の仲間がぞくぞく集結し、一触即発状態に。
そして、ホテルも、モスクワ市内全域も廃虚になってしまった。
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チョークを取り返したアントンは、その魔力を使おうとしてロシア語で「HET」(英語の「no」と同じ意味)と書いてみたところ、
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1992年に時間が戻っていた。ここで「ナイト・ウォッチ」でのはじめのシーンに戻っている。妊娠した彼女を魔術によって堕胎しようとして、魔術を使うおばちゃんを訪問してきた若き日のアントンのシーンだ。アントンは堕胎することを考え直して、おばちゃんに「ノー」と言って帰る。アントンには光と闇のことに関する一切の記憶もなく、普通の「人間」になっていたのだった。おしまい。
なんなんだろうねぇ、このヘナチョコ・ストーリー。意味がわからんシーンだらけで疲れるよぉ、ったくもぉ〜。頭がクラクラしてくる。そのほかにも、上記のストーリーとは無関係なわけのわからないシーンが大量にあるんだもの。
で、確か、この映画って三部作になるってことだった。これで完結したような気がするんだけど、更にこれに続きがあるわけ? いやだなぁ。これの続きは絶対に見たくないなぁ。今年か来年あたりにロシア映画で「なんとか・ウォッチ」っていうタイトルのやつが出てきたら要注意ってことだな。続きは絶対に見ないぞ!
映画「ディ・ウォッチ」
http://www.imdb.com/title/tt0409904/
噂によると、3作目のタイトルは「Dust Watch」らしい。気をつけよう!
映画嫌い (145)
2007年2月3日本日のデス映画は、2006年のスペイン映画「パンズ・ラビリンス (Pan’s Labyrinth)」だ。スペイン語の原題は「El Laberinto del Fauno」だ。今年の秋に日本でも劇場公開されるらしい。
以下がストーリーの概要である。
1944年のスペイン。第二次世界大戦中に勃発したスペインの内戦が終結し、フランコ将軍の独裁共産主義政権が発足した。
森の中に潜伏している反共産主義のゲリラを制圧する為に、軍隊はその近くにある製粉所に拠点を置き、冷徹なヴィダル大尉が独裁者として指揮をとっていた。
主人公は少女・オフェリア。
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オフェリアは内戦で父を亡くし、母はヴィダル大尉と再婚したのだった。
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大尉の子を妊娠して臨月になった母に連れられて、オフェリアは大尉の滞在している製粉所を訪問する。しかし、オフェリアは大尉に嫌悪感を持ち、父とは認めたくなかった。
その夜、オフェリアの元に妖精が現れた。妖精の導きによって、オフェリアは製粉所の裏山にある迷宮にたどり着く。そこには迷宮を守る牧羊神・パンがいた。
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パンはオフェリアのことを地下王国のプリンセスだと言う。プリンセスのしもべであるパンは、いつの日にかプリンセスがここへ帰ってくるのを待っていたと。そして、オフェリアが本当にプリンセスであるか真偽を確かめるために、パンは三つの危険な試練をオフェリアに与える。月が満ちる前にその三つの試練をクリアしなければならないとパンは言うのだ。
ひとつめの試練は、森の中の巨大イチジクの木の中に巨大ヒキガエルが住んでいるので、そいつに魔法の石を三つ飲ませて、その腹の中から金の鍵を取り出し、イチジクの木を救うというものだった。オフェリアはそれに成功したが、その次の試練では、何も食べてはいけないという注意事項に従わなかった為に失敗してしまう。すると、パンは「もう二度と会うことはない」と言って去って行った。
一方、オフェリアの母は男の子を出産したが、母はその時に死んでしまうのだった。
ゲリラの活動が激化する中、残されたオフェリアは軍隊とゲリラの抗争に巻き込まれて、大尉の命令により製粉所の中の部屋で監禁状態となる。そこへパンが現れた。
「あなたに賭けてみることにした。これが最後のチャンスだ。」
とパンは言う。そして、オフェリアに赤ん坊の弟を連れて迷宮に行くように指示した。オフェリアは監禁されている部屋から脱走し、大尉の部屋に忍び込み、赤ん坊を抱きかかえて逃げる。大尉は銃を持って迷宮までオフェリアを追ってきた。迷宮で待っていたパンは、地下王国への扉を開ける為には赤ん坊の血が一滴必要だと言う。オフェリアはそれを拒否して、最後のチャンスも失ってしまい、パンも消えてしまうのだった。そこへ大尉が現れた。大尉はオフェリアから赤ん坊を奪い返し、オフェリアを銃で撃ち抜く。血が溢れ出た。
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迷宮から出てきた大尉はゲリラの一団に囲まれてしまい、大尉は赤ん坊をゲリラに渡した後に射殺されてしまう。
意識が薄れていくオフェリア・・・・。
気がつくと、そこは地下王国の宮殿の中だった。
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王様の席に座っていたのは亡き父だった。そして父は言う。
「幼子の血を差し出すよりも、お前は自分の血を差し出した。それが最後の試練で、最も重要な事だったのだ。」
そして、オフェリアはプリンセスとして迎えられた。
・・・そんな夢を見ながら、オフェリアは暗い迷宮の中で息絶えてしまうのだった。
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おしまい。
こ〜いうストーリーだった。すっごくつまらない。めちゃくちゃ胡散臭い。
この映画、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞にノミネートされていたし、その他のいろいろな賞を獲得しているものだから、期待して見ていたんだけど、なんなんだぁこりゃ〜。
子供を主人公にした、夢みる子供たちへ贈るメルヘン&ファンタジー・・・ってな感じに思われるかも知れないけれど、カビ臭くて暗いし、生臭い軍隊対ゲリラの抗争があったり、捕らえたゲリラへの残酷な拷問シーンがあったりして、子供向けってのもなんだかなぁ・・・ってな内容の映画なのだ。かといって、オトナが見るにしてもこんな幼稚でガキっぽいストーリーはなんだかなぁ・・・である。そんなものだから、この映画って、どんな観客をあてこんだ映画なのかわからないし、この映画って誰に何を言いたい映画なのかもさっぱりわからないのだ。無理矢理と「迷宮」とか「パン」とかをひっぱり出してのエセ・ファンタジーとしか思えない。「パン」ってギリシャ神話に出てくる神じゃないか。ヤギのツノと足をもったやつだ。なんでギリシャ神話の神が地下王国と関係しているのかさっぱりわからん。迷宮の管理人がもしもウルトラマンだったら笑っちゃうでしょ。なんでウルトラマンが迷宮の管理人なんだよぉ!って。それと同じように、迷宮の管理人がギリシャ神話のパンだってのがバカバカしいほどにミスマッチなのである。そのヘタクソな着ぐるみのパンのダサさにも失笑だ。この安っぽさがこの映画をますますチープなものにしちゃっている。
私が見たやつはスペイン語原版に英語字幕を付けたやつだった。最後のシーンでオフェリアが迷宮で死んでしまった後に、スペイン語でナレーションが入るんだけど、それには字幕が付いていなかったのだ。だから、スペイン語がわかる人だけにしかそのナレーションの意味がわからない仕組みになっていたのだ。
私はちょっとだけスペイン語がわかる。それを要約すると、こんな内容のナレーションだったのだ。
「プリンセスは王様の元へ戻り、長い世代に渡ってこの国を平和に治め、国民に愛された。彼女が地上でほんの少し残してきたものは、どこで会えるか知っている人だけが見る事ができるのだ。」
おいおい、プリンセスになったのは夢ではなくて本当のことだったんかい! オフェリアは死んだのじゃないんかよ! スペイン語がわからない人にはそのことを教えてくれないんかい!
確かに、「オフェリアはプリンセスになりましたぁ、めでたし、めでたし」で終わっちゃうのはダサい。オフェリアがプリンセスになる夢を見ながら死んでいったことにしたほうがゴシックな美があるし、ファンタジー度は上がる。「マッチ売りの少女」の最期に通じるものがある。しかし、臭いものにはフタのように、あの最後のナレーションの字幕を付けずに隠蔽するってのはけしからんな。もしも、このナレーションがちゃんと翻訳されて字幕になっていたら、この映画の評価も変わっていたのではなかろうか? ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞にノミネートされることもなかったのでは?
映画「パンズ・ラビリンス」
http://www.panslabyrinth.jp/
http://www.panslabyrinth.com/
その後、米国での公開版は、最後のナレーションに字幕が付くバージョンに差し換えられたらしい。案の定、評価はボロクソのようだ。
で、ゲリラの手に渡った赤子(オフェリアの弟)はどうなったんだ? ゲリラに育てられて、ゲリラのリーダーにでもなったのだろうか? 1970年代半ばにフランコ将軍の死去によって独裁政権は崩壊したのだが、それに何らかの影響を与えたのだろうか? 1944年生まれってことは、今でも生きていたら62〜63才だな。
続編の「パンズ・ラビリンス・2」ってのを作るとしたら、ゲリラの青年の前にパンが現れて、「あなたは地下王国のプリンスだ」とか言われちゃうとか?
映画嫌い (146)
2007年2月4日本日のデス映画は、2006年の米国映画「守護神 (The Guardian)」だ。今週の週末から日本でも劇場公開されるらしい。
沿岸救助隊のベン・ランドールは海難事故から数々の命を救った伝説のレスキュー隊員だった。ところが、ある日の任務中に、自分の前で相棒が命を落としてしまい、その事がベンの心の傷となる。その上、妻にも別れを告げられ、ベンは深々と失意に沈むのだった。
その後、ベンはレスキュー隊員養成学校へ教官として赴任する。ベンはそこの訓練生のひとりであるジェイク・フィッシャーと出会う。ジェイクは高校水泳の元・チャンピオンであるが、彼も心の傷を持っていた。二人は次第に強い絆で結ばれていく。
そして、彼らを待ちかまえていた運命とは・・・。
はぁ〜い、全然感動できませぇ〜ん! まるっきりの論外だな。
こ〜いう映画に感動できちゃう人って、人間としての大切な何かを忘れちゃっている人じゃないかなぁ?
で、これって邦画「海猿」のパクリ?
ってことで、「海猿」を見た人も、見なかった人も、この映画は時間と金の無駄だから絶対に無視しよう。
映画「守護神」
http://www.movies.co.jp/guardian/
映画嫌い (147)
2007年2月5日本日のデス映画は、2006年の米国映画「Gガール 破壊的な彼女 (My Super Ex-Girlfriend)」だ。これも今週の週末から日本では劇場公開されるらしい。
地上最悪のデス都市、ニュー・ヨーク。この街では正義の味方「Gガール」が活躍していた。空を飛び、怪力を持ち、銃弾をはねかえし、目から光線を出す。女性版のスーパーマンだ。彼女は銀行強盗を捕まえ、ビル火災を消火し、飛んで来たミサイルの方向転換をしてニュー・ヨークを救う。
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鳥だ! 飛行機だ! いや、Gガールだぁ!! ばびゅ〜ん!!
主人公は建築設計会社の部長・マット・サンダース。
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マットを演じているのは宇梶剛士である。お〜っと、これはウソだな。
ある日、マットは地下鉄の中で見かけた女性・ジェニーに声をかける。最初は彼女に無視されたが、その時にジェニーのバッグをひったくった男をマットが追いかけてバッグを取り返したことから、マットとジェニーは親しくなり、二人の交際が始まる。
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このジェニー、普段はヅラとメガネで変装しているが、実はGガールだったのだ。交際しているうちにマットはその秘密をジェニーから知らされるのであった。
ジェニーは私生活でも怪力の持ち主だ。ベッドの上でファックしていると、ベッドが部屋の中を激しく移動し、そして壊れてしまう。Gガールのコスプレで萌えになったマットを連れて夜空を飛び、空中ファックもやっちゃう。
ところが、ジェニーの性格に大きな問題があったのだ。異常なほど感情的であり、情緒不安定でキレやすい。
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マットが職場の女性・ハンナと仲良くしているのを見かたジェニーは、
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二人の仲を疑って深く嫉妬し、執拗にマットを束縛する。
その異常さに嫌気が差しきたマットはジェニーに別れを切り出すと、激怒したジェニーはマットの部屋をその怪力で荒らして、目から光線を出して金魚鉢の水を沸騰させ、
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家の天井を突き破って飛んで帰っていった。
その時以来、ジェニーの陰険なイヤガラセが繰り返される。ジェニーはマットの部屋や職場に現れては、その驚異のパワーでマットの身の回りを荒らしまくるのだ。マットの愛車は地球のまわりをまわる人工衛星にされちゃうし、ジェニーの目から出た光線でマットのひたいには「DICK (チ●コ)」と落書きされちゃう。職場で顧客にプレゼンするマットの前に現れて、マットのまわりを超高速で回ってマットを全裸にしちゃう。それでマットは勤務先を解雇されてしまう。マットとラブラブになったハンナの前にもジェニーは現れ、生きている凶暴なサメを投げ込む。
夜逃げしよう・・・と思っていたマットの前に、悪の教授・ベドラムが現れた。
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ベドラム教授はGガールの正体がジェニーである事を知っており、そのパワーを消滅させる研究に成功したと言う。マットが囮になってジェニーをおびき出し、Gガールのパワーを消滅させよう!とマットに誘いをかけるのだった。
マットとベドラムはGガール撃退作戦に成功するのか? マット、ジェニー、ハンナ、ベドラムの関係はどうなる?
こ〜いう米国のテレビ・ドラマ風のラブ・コメは好きではないな。全然笑えなかった。「奥様は魔女」における魔法に翻弄されるダーリン、あるいは「かわいい魔女 ジニー」における魔法に翻弄されるトニー・ネルソンを主人公にしたようなパターンだから、スタイルとしては新しいものを感じなかった。それに、女性版のスーパーマンである「スーパーガール」っていうくだらない映画も過去にあったじゃないか。
キレるジェニーの性格のアブノーマルさの表現もなんだか物足りなくて、そのイヤガラセの暴走も物足りない。だから、すごく中途半端な内容に見えてしまっているのだ。翻弄されるマットのコミカルさも中途半端だ。それに、もっとベドラムをコミカルにしても良かっただろうに。最後のほうでハンナもGガールの能力を持ってしまって、ハンナとジェニーのふたりのGガールの対決になっちゃうんだけど、この対決ってのも中途半端でしょうがない。そして、あの結末でしょ。なんなんだよぉ・・・ってな萎み具合だ。
ちゃんとした監督と脚本家が作ったならば、もっとマシな映画になっていたんじゃなかろうか?と思えてしまえるのが残念だ。
ジェニーの役をあの女優さんにやらせたのも感心できないなぁ。メガネをとったら美女になるってパターンがこの手のやつの定番なのに、ジェニーはメガネをとってもヘンテコなままだもの。
映画「Gガール 破壊的な彼女」
http://movies.foxjapan.com/Ggirl/index.html
http://www.mysuperex.com/
映画嫌い (148)
2007年2月7日本日のデス映画は、2002年の米国映画「ビロウ (Below)」だ。潜水艦もの映画である。
第二次世界大戦中の1943年、米軍潜水艦タイガーシャーク号は任務を終えて米国へ帰還中だった。
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途中でドイツ軍の潜水艦の攻撃を受けて大破した英国の病院船を見つける。生存者は航海士、看護婦、大ケガをしているドイツ人捕虜の三人だけだった。その三人を救助して潜水艦に乗せる。女性を潜水艦に乗せるのは不吉だという迷信があるので、乗組員に緊張が走るのだった。
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タイガーシャーク号は副長のブライス中尉が指揮をしていた。指揮官のウィンター艦長は任務中に事故死したのだった。タイガーシャーク号はドイツ軍の攻撃を受ける。そんな中、艦内で不可解な事件が連続して起こるのだった。そして、ドイツ軍の攻撃により油が漏れ、電気系統もやられ、方向舵のコントロールもできなくなった。
タイガーシャーク号と乗組員の運命は?
いゃー、全然おもしろくないねぇ。
はじめは潜水艦オカルト映画か?と思って見ていたところ、オカルトっぽいシーンは若干あるのだが、これはオカルトでもホラーでもないな。結局は、艦長の事故死の状況をめぐる事件ものになっていると言えば良いのだろうか? だからオカルト映画ファンが見てもガッカリだろう。戦争もの、潜水艦もの映画ファンが見てもガッカリだな。見どころが全然ないんだもの。
この映画にも潜水艦もの映画では定番の、艦内での内輪もめがある。そ〜いうの、もうやめてほしいよなぁ。航空機もの映画で素人が操縦して着陸させるってのと同様に、アホらしいほど定番なんだからさぁ。
ってことで、激しくクズな映画につき、この映画は絶対に無視しよう。
映画「ビロウ」
http://www.belowthemovie.com/
http://www.h3.dion.ne.jp/~t-kat/movie/HI/below.htm
映画嫌い (149)
2007年2月8日本日のデス映画は、2001年の米国映画「ポセイドン (Danger Beneath the Sea)」だ。またまた潜水艦ものである。この映画、元はテレビ用ドラマで、劇場公開はされていないようだ。
米国海軍の若きエリート士官・シェフィールドが主人公だ。シェフィールドは潜水艦ランシング号の新任の艦長として赴任してきた。
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ベテランのケナー副長、多くの新米の乗組員を乗せてランシング号は北太平洋での哨戒任務に出るのだった。
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その時、北朝鮮の核ミサイル実験の徴候を米国が察知した。情報収集の命令が指令部からランシング号に下り、北朝鮮の吉州の沖、11キロの地点まで来たところ、北朝鮮の核爆弾が近くの海上で炸裂した。海中で大きな衝撃を受けたランシング号では、電気系統に故障が発生し、無線機が使えなくなったのだった。外部との通信が一切できなくなり、指令部との連絡もとれず、ランシング号は孤立してしまう。海上の様子も把握できない。
ケナー副長は「核戦争が始まっているのだから、ランシング号に搭載している四機の核ミサイルで反撃すべきだ」と言い、シェフィールド艦長と対立する。そして副長は親しい部下を自分の味方に付けて、武装してランシング号を乗っ取り、核ミサイル攻撃の準備をする。核ミサイルが発射されれば本当の全面核戦争になってしまう。
ランシング号が核ミサイル攻撃の準備をしていることを察知した指令部は、近くにいた艦隊にランシング号撃沈を命令する。
ランシング号の運命は・・・?
つまらないのなんの。これも潜水艦の中で対立ものだ。こ〜いう定番パターンはいいかげんにしてほしいよなぁ。艦長があっけなく副長から指揮権を奪還しちゃうし、潜水艦への攻撃もあっけなく回避できちゃうし、全く盛り上がりもなく終わってしまっている。つまらないったらありゃしない。結末は誰でも想像がつくだろう。
すごいのは、指令部に表示されている日本海の地図だ。
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四国ってこんなウンコみたいな形だったっけ? 九州ってこんなんだったっけ?
関門海峡ってこんなに離れていたっけ? こんなに離れていたら、関門トンネルの工事って青函トンネル以上に難しかったのでは?
能登半島の形状もヘンテコだし、淡路島も佐渡島も対馬もない。
なんでこんなデタラメな地図を海軍が使っているんだぁ? 200年前の伊能忠敬が作成した地図よりめちゃくちゃ精度が悪いってのは何なんだろうねぇ?
それに北海道もヘンだ。
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「ポセイドン」って邦題もヘンテコだよなぁ・・・。
映画「ポセイドン」
http://www.imdb.com/title/tt0278406/
http://2style.jp/butagoya/action/dangerbeneath.htm
http://koakuma555.blog13.fc2.com/blog-entry-3.html
映画嫌い (150)
2007年2月9日本日のクズ映画は、2006年の米国映画「ザ・インターネット 2 (THE NET 2.0)」だ。そのタイトルから1995年の米国映画「ザ・インターネット (THE NET)」の続編なのかと思って見ていたが、全く関連のない映画だった。劇場公開されずにDVDでの発売のみのようである。米国の「Vシネマ」ってなところか。
米国カリフォルニア州サンタモニカ在住の女性、ホープ・キャシディが主人公だ。
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ホープはその能力を認められてトルコのイスタンブールにあるIT企業・スーザー社へ転職が決まった。彼氏にも一緒にイスタンブールに行こうと誘うが、彼氏からは同意が得られず、別れて単身でイスタンブールに行く。ってなことで、この映画の舞台はイスタンブールになる。
イスタンブールに行ってみると、そこにはニセモノのホープ・キャシディがいた。本人になりすましてスーザー社に勤務していたのだ。そして、本物のホープ・キャシディはケリー・ルースという名前にされてしまい、ロシア系武器商人の会社から金を盗んで殺人までした容疑者にされてしまうのだった。そのために、警察からも、武器商人からも追われる。自分はケリー・ルースではなくホープ・キャシディである事を証明する手段や証人たちが次々に消えていく。遂には警察に捕らえられて尋問が始まる。
彼女は自分が本物のホープである事を証明できるのか?
彼女を巻き込んだこの陰謀とは?
トンデモないC級映画だ。ストーリーが幼稚で貧弱だ。見ていて、誰が黒幕なのかピンときてしまい、その通りだったんだもの。ドンデン返しのつもりでこの映画を作ったのだろうけれど、ストーリーの展開も結末も、やはりそうだったんだぁ〜ってな具合にしかならないのだ。映画にとって、見ている者に先を読まれちゃうほどなさけない事はないぞ。
で、タイトルが「THE NET 2.0」でしょ。「2」ではなくて、コンピュータ・ソフトウェアのバージョンっぽく「2.0」としたわけだな。でも、この映画はコンピュータ・ネットワーク・システムやインターネットとは関係のないストーリーなのである。ネットワーク犯罪とか、システム侵入とか、セキュリティ、そうインテリジェンスなものなんかじゃないのだ。ニセ・メールを出して、ウェブ・サイトからダウンロードした写真を元に偽造写真をパソコン上で作る、そんなセコいワン・シーンにしかネットが使われていないんだもの。それなのに「THE NET 2.0」なんてタイトルにしているのがバカっぽい。これのどこが「ネット」なんだかなぁ?
映画「ザ・インターネット 2 」
http://www.imdb.com/title/tt0449077/
映画「ザ・インターネット」って、ど〜いうつもりでこんなデタラメな邦題にしたのだろうか? 「ザ」ぢゃなくて「ジ・インターネット」だろ。
そ〜いえば、その昔、「ザ・ウルトラマン」ってのもあったよなぁ・・・。
私もイスタンブールには何度か行ったことがある。異国情緒のある素敵な街だ。観光にはオススメである。
トルコ人はとっても親切である。特に日本人には親切だ。トルコの街を歩いていると、「チャイ(お茶)を飲んでいきな」と誘われる事がよくある。商売人の誘いが多いけど、店に入ったからといって、無理やり物を売りつけようとはしない。
街中を歩いていると、「何処へ行くんだ?」と聞かれる事も多い。行き先を告げると、トルコ人は私と一緒に歩いて案内してくれる。トルコのことを教えくれて、そして目的地に着くと、彼らは安心して手を振って消えて行く。その引き際もすばらしいのである。ホント、トルコの人は親切だ。
イスタンブールの中心部には「グラン・バサール」と呼ばれているショッピング・エリアがある。そこで買い物をしながら店の人に私が日本人であることを話していると、店の人がいきなり、「バサールでゴザール!」と言ってきた。その店の人だけではなく、バサールの他の店の人も、私が日本人だとわかると「バサールでゴザール!」と言ってくるのだ。あちこちで「バサールでゴザール!」の声だ。こちらから「バサールでゴザール!」と声をかけると、あちらからも「バサールでゴザール!」の声が帰ってくる。まるで挨拶がわりだ。
そんなわけで、かなり「バサールでゴザール!」が浸透している。いったい誰が教えたのだろうか?
フランスのパリにある「パレ・デ・コングレ」っていうショッピング・モールでも、店員の自称・親日派(大阪の万博を見に行ったと言ってた)のおばちゃんから「バサールでゴザール!」って言われたことがあったなぁ。
映画嫌い (151)
2007年2月12日今回のデス映画は2005年の米国映画「プライドと偏見 (Pride and Prejudice)」である。18世紀の末の英国の貴族界が舞台だ。海を挟んだフランスでは、フランス革命後にマリー・アントワネットが処刑され、ロベスピエールが恐怖政治をやっていた頃だな。
イギリスのイナカ町で暮らす弱小貴族のベネット家は、父母と若い5人姉妹の7人家族である。主人公は次女のエリザベスだ。
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ベネット家の近所に大富豪のビングリーが引っ越してきた。若くて大金持ちでイケメンの独身男性だ!とベネット家の5人姉妹は沸き立ち、娘を金持ちに嫁がせたい母も興奮する。
ビングリーは親友のダーシーと行動を共にしていた。
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長女のジェーンが陽気なビングリーと仲良くなる中、次女のエリザベスはダーシーの暗くて無愛想で傲慢な態度に強い反感を持った。ダーシーに関する悪い噂を耳にしたエリザベスはますますダーシーに対する嫌悪感を持つ。ところが、エリザベスはダーシーの存在が気になってしょうがない。ダーシーも、冷たい態度で接するエリザベスのことが気になっていた。お互いに自分の気持ちを素直に相手に伝えることができないまま、二人の関係はすれ違っていく。
ビングリーはロンドンに引っ越し、エリザベスはダーシーと会う機会も失ってしまうのだったが、ある貴族の城での夕食会に招待されたエリザベスは、そこで偶然とダーシーと再会する。しかし頑固な二人はお互いにイヤミな会話しかしない。遂にダーシーはエリザベスにプロポーズするのだが、感情的になったエリザベスはそれを拒否してダーシーに辛辣な言葉をあびせて罵倒する。そして、ダーシーは去ってしまうのだった。
エリザベスはダーシーの関係はどうなる・・・?
陳腐! そのひとことで済ませて良いだろう。ストーリーに全然面白みがない。いったいこのストーリーのどこが「プライド」でどこが「偏見」なのかもさっぱりわからなかった。単に、頑固な主人公のすれ違う愛情が収束していく、ありがちのロマンスものだ。
貴族の社交界を舞台にして、まるでバーバラ・カートランド(1902-2000)著のロマンス小説のようなコテコテのレトロなお嬢様ワールドになっているのには頭がクラクラする。最後に「バーバラ・カートランドに捧ぐ」ってテロップが出てくるんじゃないか?と思えるほどだ。なんであんなに暗くて野暮ったいダーシーにエリザベスが・・・ってのも謎のまま終わってしまう。
ってことで、しょ〜もないカス映画の類であるから、バーバラ・カートランドの小説のようなコテコテものファン以外は無視しようぜ。
しかし、実は私はこの映画を無視できなかったのだ。
なぜって、エリザベス(キーラ・ナイトレイっていう女優さんだ)がめちゃくちゃキレイなんだもの。私のストライク・ゾーンへのど真ん中への直球なのだ。くだらないストーリーそっちのけで見とれてしまった。
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ど、ど、ど、ど、どうしよう・・・。
映画「プライドと偏見」
http://www.arukikata.co.jp/webmag/2005/cinema/drama03_051100.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8211/index.html
http://us.imdb.com/title/tt0414387/
バーバラ・カートランド
http://www5f.biglobe.ne.jp/~u-ttoko/bc1.html
http://www2.odn.ne.jp/~cao53140/gaikokusakka/gaikoku1/barbaracartland.html
キーラ・ナイトレイ
http://us.imdb.com/name/nm0461136/
この映画以外でのキーラ・ナイトレイってそんなにたいしたことがないのが痛い・・・。オフの写真を見てもピンとこないなぁ。
映画嫌い (151)
2007年2月14日今回のデス映画は2005年のフランス映画「ナイト・オブ・ザ・スカイ (Les Chevaliers du Ciel)」である。フランスを舞台にした戦闘機もの映画だ。撮影にはフランス空軍の全面的な協力があったんだろうなぁ。
フランスの某所で行なわれている航空ショー。多くの航空ファンに紛れて武器商人たちが商談をする姿がそこにあった。フランスが誇る戦闘機「ミラージュ 2000」が一機、デモ飛行の為に離陸したが、そのミラージュはそのまま彼方へ逃亡してしまったのだった。何者かがミラージュを盗んだのか?
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その時に上空で飛行訓練をしていた2機のフランス空軍の戦闘機・ミラージュに命令が下り、逃亡したミラージュを追跡する。
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空軍のミラージュを操縦しているのは、マルチェリ大尉とヴァロア大尉だ。二人は逃亡中のミラージュを発見して接近し、投降を指示するが、逃亡機は指示に従わず、ヴァロアの機を煽る。
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マルチェリは指令部に攻撃許可を求めたところ、許可はでずに追跡中止と帰還の命令が下る。その時、ヴァロアの機に向かって逃亡機がミサイルを発射しようとして、逃亡機のミサイルが点火状態となる。その瞬間にマルチェリの機は逃亡機を機関銃で打ち抜く。
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逃亡機はバラバラに空中分解して海の上に落ちて行くのだった。逃亡機からミサイルは発射されず、間一髪のところでヴァロアの機は助かった。
空軍基地へ戻った二人は、帰還命令に従わず、攻撃許可もないのに攻撃したということで軍法会議にかけられる。フランス大統領直属の秘密組織「特殊任務飛行隊」の幹部は「あの逃亡機はフランスの防空体制の脆弱性のテストを行なう為に特殊任務飛行隊が仕組んだものだ」と証言する。元空軍のベテランのパイロットであるバルト少佐が特殊任務飛行隊に協力して逃亡機を操縦し、空軍の防空能力を試す抜き打ちテストだったのだ。だから、逃亡機に接近できた時点で二人に帰還命令が出たのだと。あやうくミサイル攻撃を受けるところだったヴァロアも、逃亡機を銃撃したマルチェリもそれには納得がいかなかった。逃亡機のミサイルは点火状態となっていて、ヴァロアの機に向けて発射する寸前だったのだから。結局、マルチェリもヴァロアも空軍を退役することになってしまう。
マルチェリもヴァロアも大空への夢を捨てきれずに悶々とした日々を過ごす。そんな所へ特殊任務飛行隊の担当官が現れた。二人の機の航空データを解析したところ、逃亡機は確かにミサイルに点火しており、間一髪のタイミングで銃撃したマルチェリの神ワザのような判断力と技術を高く評価した。逃亡機を操縦していたのはバルト少佐ではなく、テロ組織の一味だった可能性が高いと言う。そして、二人の名誉回復・空軍復帰との交換条件で、二人には特殊任務飛行隊への協力が要請される。
その任務とは・・・。
米国とフランスは互いに自国の戦闘機の拡販をもくろみ、米国の戦闘機・F-16と、それと競合するフランスの戦闘機・ミラージュが、その優劣を比較するレースを極秘で行なうことになったので、二人がそのレースに参加してミラージュを操縦するというものだった。スペインの米軍基地を飛び立ったF-16と、南フランスのフランス空軍基地を飛び立ったミラージュが、数回の空中給油を受けながら、スエズ運河に近いアフリカ東岸までの6600kmを飛行する。そこにあるターゲットの写真を先に衛星に送ったほうが勝ちだ。その上空を通過する国々への事前通告も了承もないままに行なわれるレースだ。
そして、そのレースが開始されるが・・・。
ミラージュが大空を超音速で飛ぶ映像は凄い。この手の戦闘機もの映画では米国映画「トップ・ガン」なんかが過去にあったけど、リアリティ、臨場感、映像美はこちらのほうが比較にならないほど素晴らしい。青空やアルプスをバックに飛行する機体はめちゃくちゃ美しいし、その説得力はたいしたものだ。トレ・ビア〜ン!である。メルシィ〜・ボク〜ゥ!
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ところが、ムッシュ、シル・ヴ・プレ! このくだらないストーリーは何なんだよぉ、ケ・ス・ク・セ? あれだけの凄い飛行映像を見せておきながら、それでいてこんなバカバカしいストーリーって、何を考えて作った映画なんだろうねぇ? 結局、レースもリタイアしちゃって、レースなんがどうでもいいストーリーになっちゃっているんだもの。それで、武器商人、テロ国家、スパイ、・・・の方向にストーリーが向かっちゃうし、マルチェリもあの女性と仲良くなっちゃうし、最後にはあの人物とあの人物が殺されちゃうし、あの人物は逃亡しちゃったままになっちゃうし・・・、ったくもぉ〜、バカもいいかげんにせ〜ぇよ!
ってことで、この映画はフランス空軍のプロモーション・フィルムだと思って飛行シーンだけを見よう。ストーリーは無視だ。セ・ラ・ヴィ。
映画「ナイト・オブ・ザ・スカイ」
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8409/
この映画の舞台になっているのは南フランスのオランジュ空軍基地(Base Aerienne d’Orange)である。柑橘系の香りのする名称だ。
私はこの基地を見学させてもらったことがある。日本の米軍基地でも同様なものがあるけれど、オランジュ空軍基地でも基地内を一般公開する「ふれあい祭り」のような企画があって、その時に見学させてもらったのだ。その時には、この映画にも出てくるミラージュという最先端の戦闘機のコックピットにも座らせてもらった。かなり狭い座席で、回りが電子機器だらけだった。
で、案内してくれたフランス空軍の人が、私が日本人だとわかると、その説明の言葉のなかに、やたらとアメリカのF-16に対するミラージュの優秀さを比較強調する意味を込めだした。F-16へのかなりの対抗意識があるのは事実だろう。
でも、そんなにミラージュがいかに素晴らしいかを一般人の私なんかに言っても、日本の自衛隊はF-16をミラージュにリプレイスするわけがないだろうにぃ。
バレンタイン嫌い
2007年2月17日バレンタインにチョコだなんていうバカげた行事には興味が全然ない。そのようなチョコのルールってのは、何の根拠もなく菓子製造業社の売上の為の陰謀によって作られただけなのに、そんなニセ儀式にまんまと騙されたり、あるいは便乗したりしている大衆には嫌悪感さえする。そろそろ、こ〜いうバカな行事は絶滅させるべきじゃないか?
子供の頃、あれは小学生の頃だったと思うけれど、初めて「バレンタイン・ディ」というものの名前を知った時、私は
「ヴァン・アレン帯」ディ
の事だと勝手に思い込んでしまった。
子供の頃の私は、天文関係の図鑑とか本を読むのが大好きだったから、「ヴァン・アレン帯」の名前は小学校に入学する前から知っていた。火星には2つの月があって、その名前がフォボスとダイモスだとか、そんな事も知っている天文オタクだったのだ。
だから、「バレンタイン・ディ」という名前を初めて聞いて、「バレンタイン」と音がそっくりな「ヴァン・アレン帯」を想像しちゃうのはごく当たり前の流れであったのだ。その時の、私の小さな脳味噌の中では、「ヴァン・アレン帯」が発見された記念日なんだろうなぁ、それなのになんでチョコが関係するんだろ?という疑問でいっぱいだったもの。なんでチョコなんだ?という疑問は今でも変わらない。
そこで、私のマニフェストはコレだ。
「毎週日曜日に教会に通っていない人がクリスマスやバレンタイン・ディに関わった行動を行なうと死刑にします」
これで日本は救われる!
豆知識:「ヴァン・アレン帯」
地球を取り巻く放射線帯。太陽から放出された電子や陽子の流れ(太陽風と呼ばれている)が地球の磁場によって捕らえられ、それが地球のまわりで帯状になっている。1958年に打ち上げられた米国の人工衛星からのデータでその存在が発見された。その観測プロジェクトの責任者だったアイオワ大学のジェイムズ・ヴァン・アレン(James van Allen)博士の名前を取って、ヴァン・アレン帯と名付けられた。
映画嫌い (152)
2007年2月20日
本日のクズ映画は2006年の米国映画「怨霊の森 (The Woods)」である。タイトルで想像がつく通りホラー映画の類である。
主人公は女子高生のヘザー・ファスーロ。深い森の中にある全寮制の学校に転校してきた。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/TheWoods.jpg
逃げることのできない深い深い森の中、厳しい規律を仕切る冷徹な教師たち、ヘザーをいじめる不良グループ、ひとりだけできたわけありな友達、学校で自殺した生徒の話、意味ありげな悪夢にうなされる夜、100年前に森で起こった惨殺事件の言い伝え、どこからか聞こえてくる森の囁き声、怪しい校長、・・・、そんな、ホラー映画でありがちなシチュエイションの中で、謎の失踪をする生徒、自殺か他殺かわからない死に方をする生徒が出てきて・・・。
しょ〜もないクズ映画である。ホラー映画ってどれもこれもつまらないんだけど、この映画はその中でも最低レベルじゃなかろうか。こんな映画で怖がる人がいたら、その人は何かの病気だろう。良識のあるべきオトナがこんな幼稚な映画を見ても、な〜んにも怖くないって。あまりにもくだらなくて、ツッコミを入れる気分にもなれなかった。こ〜いう映画は無視しようぜ。
映画「怨霊の森」
http://d.hatena.ne.jp/shochan627/20070109
主人公は女子高生のヘザー・ファスーロ。深い森の中にある全寮制の学校に転校してきた。
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逃げることのできない深い深い森の中、厳しい規律を仕切る冷徹な教師たち、ヘザーをいじめる不良グループ、ひとりだけできたわけありな友達、学校で自殺した生徒の話、意味ありげな悪夢にうなされる夜、100年前に森で起こった惨殺事件の言い伝え、どこからか聞こえてくる森の囁き声、怪しい校長、・・・、そんな、ホラー映画でありがちなシチュエイションの中で、謎の失踪をする生徒、自殺か他殺かわからない死に方をする生徒が出てきて・・・。
しょ〜もないクズ映画である。ホラー映画ってどれもこれもつまらないんだけど、この映画はその中でも最低レベルじゃなかろうか。こんな映画で怖がる人がいたら、その人は何かの病気だろう。良識のあるべきオトナがこんな幼稚な映画を見ても、な〜んにも怖くないって。あまりにもくだらなくて、ツッコミを入れる気分にもなれなかった。こ〜いう映画は無視しようぜ。
映画「怨霊の森」
http://d.hatena.ne.jp/shochan627/20070109
映画嫌い (153)
2007年2月21日本日のカス映画は2006年の米国映画「フリーダムランド (Freedomland)」である。
主人公は黒人警官のロレンゾだ。彼は黒人居住地区の「アームストロング」を担当している。公正で正義感の強いロレンゾはアームストロングの住人たちからの人望も厚かった。
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ある夜、白人女性が両手血まみれの状態で病院にやって来た。
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その女性は名前をブレンダといい、彼女は保育園で働きながら4才のひとり息子のコーディを育てている母子家庭の母だった。ブレンダが言うには、乗っていた車をアームストロングの近くで黒人の暴漢に強奪されて、それでケガをしたのだった。その車には息子・コーディが乗っていたと言う。
この事件をロレンゾが担当することになった。児童誘拐事件として捜査を行なうのだが、精神的にイカレているブレンダは状況をちゃんと説明しようとしない。目撃証言や事件の痕跡もない。ロレンゾは本当にそんな事件があったのか疑いだす。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/Freedomland3.jpg
ブレンダの実兄のダニエルは他の分署の警官だった。ダニエルの進言により、アームストロングの住人の中に犯人がいるのではないか?と、警察はアームストロングを封鎖して捜査を行なう。アームストロングの住人は地区から出る事が禁止され、警察と住人とのにらみ合い状態となるのだった。ロレンゾは警察と住民との間に入って、事態を沈静させようとするが、住民は黒人差別だと反抗し、暴動に発展しそうになる。
コーディ誘拐事件はマスコミでも大きく取り上げられ、テレビ番組に出演したダニエルはコーディの開放を犯人に向けて訴えるのだった。
一方、行方不明児童救出のボランティア団体の援助を得て、ロレンゾは近くにあるフリーダムランドという森を人海戦術で捜査する。ブレンダもフリーダムランドの捜査に参加するが、結局はコーディは見つからない。ロレンゾもボランティア団体の幹部も、ブレンダ自身がコーディを殺してどこかに隠しているのではないか?と疑う。
この事件の真相とは・・・?
面白くも何ともない。つまらないC級映画だ。
事件の真相はほぼ想像通り。誰でも想像できるストーリーじゃなかろうか?
昨年に秋田県で畠山鈴香容疑者による子供を殺害する事件があったけれど、あれの米国版のようなものだ。詳細は違っているけれど、あの事件を連想しちゃうのは私だけであるまい。そのような事件に黒人差別問題をからめてこんな映画にしちゃっても、全然おもしろくないってば。イカレたブレンダを見せられて不快になるだけだ。
こんなつまらない映画なのに、先月からこれ、日本で劇場公開されちゃっているんだもの、なんなんだよなぁ。日本の映画館は劇場公開する洋画を慎重に選ぶべきだろうにぃ。以前にここで書いた「インビジブル 2」も結局はその後に日本でも劇場公開されちゃっているでしょ。
こ〜いうしょ〜もない映画を公開している映画館は、一度、倒産したほうが良いんじゃないのぉ?と思うのは私だけであるまい。
映画「フリーダムランド」
http://www.sonypictures.jp/movies/freedomland/index.html
映画嫌い (154)
2007年2月22日本日のデス映画は2006年の米国映画「不都合な真実 (An Inconvenient Truth)」である。先月から日本でも劇場公開されているようだ。
地球の環境問題、特に地球温暖化を扱ったドキュメンタリー映画である。
環境を破壊しちゃダメだとか、このまま地球を温暖化させちゃダメだとか、そのような主張は、それはそれで正しいし、それなりの説得力のある映像を見せていると思う。
ところが、映像に騙されてはダメだってことだ。実際は、かなり胡散臭い映画なのだ。科学的な根拠の中に数カ所、私はインチキを見つけてしまったんだもの。まるで映画界の「あるある大辞典」なのである。そのようなインチキで観客を騙そうとしているのか、あるいは制作者サイドがあのようなインチキを信じちゃっているのか、どちらかわからないけれど、その一部のインチキによって、映画全体の信用度がなくなってしまっているのだ。だから、本当にこの映画を信じていいものか?と思ってしまう。今後にこの映画を見る予定がある人は、科学的に誤りのある映画であるから全部を信用しないで見るようにおすすめする。どこがどのようにインチキなのか、どこがどのように非科学的なのかを見破る目で見てほしい。(どこがどのように間違っているのかはココに書かないので、各自でチェックしてみような)
で、この映画は、米国のクリントン政権の時の副大統領だったアル・ゴア氏が出演している事で注目されている。最近のゴア氏は環境問題の件で世界を講演して回っているようである。この映画が胡散臭いもうひとつの理由は、そんなゴア氏の政治的なプロパガンダ色が強くて、まるでゴア氏のプロモーション・フィルムのようになっているところにある。ゴア氏が副大統領だった時って、そんなに彼は環境問題に取り組んでいなかったじゃないか。前回の米国大統領選挙ではブッシュにわずかの差で敗北して大統領になれなかったゴア氏だけど、もしもゴア氏が選挙に勝って大統領になっていたとしても、ゴア大統領は環境問題に取組んでいなかっただろうにぃ。
ゴア氏は大統領になれなくて、それでこっち方面の活動に目覚めたのかのかも知れないけれど、環境問題で各国を講演してまわるるよりは、米国内での環境問題の啓蒙活動に重点を置くべきだろうになぁ。だって、米国が世界最悪の環境破壊国であり、その上に「京都議定書」に代表される数十の環境問題の国際条約のほとんどに米国は加盟しないで、国際協調性もなく勝手に環境破壊しまくっているっていう事実があるじゃないか。更には、莫大な魚類を食い尽して海洋環境を破壊しているクジラを、動物愛護のシンボルにしちゃって、手厚く保護しちゃっているではないか。米国ってそのようなデスな国なんだから、ゴア氏よ、まず自分の国からなんとかしろよな。
環境破壊しまくっている米国からこのような映画が出てくるってのは、強盗に入ってきた奴が「盗みは良くない」と言っているようなものだ。お前にそんな事を言われる筋合いはないぞ!ってな事なのである。そ〜いう意味で、この映画は果てしなくデスなのである。
映画「不都合な真実」
http://www.futsugou.jp/
ちなみに、世界各国を講演してまわっているゴア氏は、それで莫大な講演料を手にして、米国の某所に豪邸を建ててしまった。その豪邸で消費されているエネルギーは、米国の一般家庭の消費エネルギーの5倍だそうだ。こ〜いう奴にエコロジーを講演させていいのか?
ネットカフェ嫌い
2007年2月23日2月なのに、一年の中で最も寒い2月だっていうのに、札幌は雨なのだ。気温がプラスの9度もある。一部で雪が溶けてなくなってしまっているし、スケートリンクのようにツルツルの氷の状態になっている所が多い。歩きにくいったらありゃしない。異常気象、地球温暖化かよ。なんどかしてくれよぉ、ゴア氏。
そんな異常な日、私は札幌の中心部で知人のM氏と会う約束をしていた。そのような街中での待ち合わせの場合は、地下鉄「大通」駅(この「オオドオリ」の名前から、ナウなヤングはこの近辺を「ドーリ」と呼んでいる)のところにある「不二家」のペコちゃん人形を、私は待ち合わせ場所に指定することが多い。
今回もそこを待ち合わせの場所として私が指定したんだけど、その場に行ってみたところ、「不二家」は奥のレストランは営業しているんだけど、入口近辺にある普段はケーキが並んでいるショーケースはカラで、普段は入口の外に置いてあるペコちゃん人形も奥の方に置いてあった。そうだよなぁ、「不二家」の不祥事があったんだよなぁと思い出した。
その「不二家」のレストランは、数年前までは朝食バイキングをやっていて、バイキング・ファンの私も何度か利用したことがあるんだけど、あの店で食べた後って、なぜか下痢することが多かったよなぁ・・・と思いあたるフシもあるんだけど、あれは単に食べ過ぎて下痢したのかも知れないが、そうじゃないのかも知れない。今となっては何も証明する術がないなぁ。その後に朝食バイキングをやめちゃって、通常のファミ・レスになっちゃってるんだけど、あの「不二家」の不祥事があった今でもなぜか客は入っているのが不思議だ。
ペコちゃん人形を待ち合わせ場所によく使っていると、季節によってペコちゃん人形の衣装が替わっている事に気が付く。どれくらいの頻度で衣装を替えているのかは知らないが、毎月1回くらいのサイクルで替えているんじゃないだろうか。夏にはユカタを着ているし、春にはランドセルを背負った新入生の格好をしている。
昨年の4月には、その、ランドセルの姿だった。その時、通りがかりの白髪の老女が思わずペコちゃん人形の頭をなでて、「あ〜ら、可愛いオベベを着せてもらったわねぇ」なんてペコちゃん人形に向かって微笑んで語っていたっけ。老女はしゃがんで、ペコちゃんの目の高さに自分の目の高さを合わせていた。
(1) ペコちゃんはあくまでも人形なんだから、その老女の頭がおかしいだけだ。
(2) その人形には魂が宿っており、それが老女には見えたのだ。
(3) メルヘンだ。
正解は(1),(2),(3)のどれなのか未だにわからないが、あの時のペコちゃん人形と老女の姿が強烈に私の脳裏に焼き付いて、今でも忘れられない。今度、あの老女がペコちゃんに声をかけているのを見かけたら、是非、正解を教えてもらおう・・・と思っているのだが、その後、あの老女を見かけることはなかった。もしかして、あの老女の魂が今はあのペコちゃんに宿っているのだろうか?
そんな事を考えながら、早めに待ち合わせ場所に立っていたところ、M氏から電話があって、仕事の都合で1時間くらい遅れるとのことだった。しょうがない、1時間、どこかで時間をつぶそう。
ってことで、3秒ほど考えた。
(1) すぐ隣にある本屋「リーブルなにわ」で立ち読みして時間をつぶす。
(2) 「不二家」と同じビルの地下1階にあるCD店「玉光堂」で試聴しまくる。
(3) 向かいにある「三越・札幌店」のデパ地下を散策して試食しまくる。
(4) 「不二家」と同じビルの2階にあるネットカフェで時間をつぶす。
1時間も立ったままの立ち読みや試聴をするのはつらいから(1)と(2)は却下だな。
(3)も却下だろう、ダイエット中だから。
それで消去法にて(4)に決定。
地下2階のそこから階段を上がって2階へ行く間、そういえば、あのネットカフェって客層が怪しげだったよなぁ・・・と思い出した。どう言えば良いのかわからないのだが、ヘンなのだ、客層が、男も女も。
それで、受付カウンターで満席と言われて、ホッとした。それで、近くにあるほかのネットカフェに行くことにした。
近くにソフトバンクが経営しているネット店「BBパーク」ってのがあったっけ・・・と行ってみたところ、なぜか営業していないのだ。数年前に無料だってのを売りにしてオープンした店で、Yahoo BB のプロバイダ契約をする客を目当にした営業をしているんだけれど、あまり契約数が伸びなかったのか何なのか、昨年の11月頃に無料だったのが突如と有料になっちゃって、更には今月末で閉店しちゃうらしい。採算が合わなかったのだろうねぇ?
ってことで、他店に行ってみることにしたのだった。
この続きの話は、ヒミツの日記に記述。
相互リンクしている皆さんにしか見られません。
見られない人は残念でしたぁ!
暦嫌い (1)
2007年2月24日
おぉ〜っと、今月は2月だった。今月は28日までしかないぞ。
月末までに仕上げて納入するという契約で請負った仕事があったんだけど、今月って28日までしかない!ってことに今になって気がついて、かなりあわてている私であった。
月末までに来月分の家賃を振込まなければならない皆さんはご注意を。
なんで2月だけが28日なんだよ?
なんで30日ある月もあれば、31日ある月もあるんだぁ?
30日の月が2月、4月、6月、と偶数の月というわけでもなく、9月、11月も30日でしょ。なんでこんな不規則なルールがまかり通っているんだぁ?
まぎらわしいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
このように、現行の暦に不便さを感じている人は実際に多くて、いくつかの改革案が出ているようだ。しかし、どの案も採用されることがなく、425年も前に制定された「グレゴリオ暦」を今でも使っているのである。
私が最もこれはイケてると思った改革案はこれでだ。
「1年を13月にして、どの月も28日にする。」
これは便利じゃなかろうか?
毎月が一律に28日なんだもの、今月は30日だったか、31日まであったかなんかを気にすることがなくなる。28日ってのは7日の倍数だから、1ヶ月はぴったりと4週間だ。ってことは、たとえば1月1日を月曜日だとした場合、どの月でも7日、14日、21日、28日が日曜日だ。かなりスッキリする。翌年だろうが、10年後だろうが、100年後だろうが、毎月、7日、14日、21日、28日が日曜日だ。カレンダーはほぼ不要になるであろうし、カレンダーが必要な場合はそれ以前の年のカレンダーをそのまんま再利用できちゃう。地球にやさしいエコロジーな暦なのだ。
それで、
28日 × 13 = 364日
ってことで、1年には1日だけ足りない。だから、この不足分の1日を、13月の最終日の次の日として置いて、どの月にも属さなくて曜日もつかない空白の日とする。この日に何かシャレた名前をつけて、特別休暇の日にでもしちゃえば良い。
勿論、従来の4年に一度の閏年のルールは残しておく。4年に一度、空白の日を2日続きにしちゃうのだ。
現行の暦は、1582年にローマ教皇のグレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」である。紀元前46年にローマ帝国のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定した「ユリウス暦」の改良版である。そのルーツには古代ギリシャや古代エジプトの太陽暦なんかがあったわけであるが、現行のグレゴリオ暦がこのようにまぎらわしくて不便である元凶は、ユリウス暦にあったのだ。それには当時のローマ帝国の政治的な意味があった(詳しくは後述)。
今さらローマ帝国の政治色を暦に組み込んでいてもしょうがないじゃないか。ユリウス暦が制定されて2000年以上が経過しているんだから、そろそろ、暦を使い易いものに改訂してもいいんじゃなかろうか?
(つづく)
月末までに仕上げて納入するという契約で請負った仕事があったんだけど、今月って28日までしかない!ってことに今になって気がついて、かなりあわてている私であった。
月末までに来月分の家賃を振込まなければならない皆さんはご注意を。
なんで2月だけが28日なんだよ?
なんで30日ある月もあれば、31日ある月もあるんだぁ?
30日の月が2月、4月、6月、と偶数の月というわけでもなく、9月、11月も30日でしょ。なんでこんな不規則なルールがまかり通っているんだぁ?
まぎらわしいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
このように、現行の暦に不便さを感じている人は実際に多くて、いくつかの改革案が出ているようだ。しかし、どの案も採用されることがなく、425年も前に制定された「グレゴリオ暦」を今でも使っているのである。
私が最もこれはイケてると思った改革案はこれでだ。
「1年を13月にして、どの月も28日にする。」
これは便利じゃなかろうか?
毎月が一律に28日なんだもの、今月は30日だったか、31日まであったかなんかを気にすることがなくなる。28日ってのは7日の倍数だから、1ヶ月はぴったりと4週間だ。ってことは、たとえば1月1日を月曜日だとした場合、どの月でも7日、14日、21日、28日が日曜日だ。かなりスッキリする。翌年だろうが、10年後だろうが、100年後だろうが、毎月、7日、14日、21日、28日が日曜日だ。カレンダーはほぼ不要になるであろうし、カレンダーが必要な場合はそれ以前の年のカレンダーをそのまんま再利用できちゃう。地球にやさしいエコロジーな暦なのだ。
それで、
28日 × 13 = 364日
ってことで、1年には1日だけ足りない。だから、この不足分の1日を、13月の最終日の次の日として置いて、どの月にも属さなくて曜日もつかない空白の日とする。この日に何かシャレた名前をつけて、特別休暇の日にでもしちゃえば良い。
勿論、従来の4年に一度の閏年のルールは残しておく。4年に一度、空白の日を2日続きにしちゃうのだ。
現行の暦は、1582年にローマ教皇のグレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」である。紀元前46年にローマ帝国のユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定した「ユリウス暦」の改良版である。そのルーツには古代ギリシャや古代エジプトの太陽暦なんかがあったわけであるが、現行のグレゴリオ暦がこのようにまぎらわしくて不便である元凶は、ユリウス暦にあったのだ。それには当時のローマ帝国の政治的な意味があった(詳しくは後述)。
今さらローマ帝国の政治色を暦に組み込んでいてもしょうがないじゃないか。ユリウス暦が制定されて2000年以上が経過しているんだから、そろそろ、暦を使い易いものに改訂してもいいんじゃなかろうか?
(つづく)
暦嫌い (2)
2007年2月25日古代エジプトで始まった太陽暦は、1年を30日ずつ12ヶ月に分割し、余った残りの5日ないし6日を年の終わりにくっつけていたらしい。1年が365日であることを太陽の観測により知っていたのだった。
古代ギリシャの時代になると、1年が365日よりわずかに長い事が判明していて(正しくは365.2423日)、その小数点以下の補正の為に、1年が12ヶ月ある年が17回ある間に、1年が13ヶ月ある年が10回ばらまかれていたらしい。なんだかわけのわからない暦だな。
その後、ローマ時代となり、紀元前46年に現在の暦の原形が制定された。ローマ帝国の将軍・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が制定したものとされており、その名前を取って「ユリウス暦」である。
そのユリウス暦とは・・・。
1年は現在の3月から始まっていた。
第一の月(現在の3月)は31日、
第二の月(現在の4月)は30日、
第三の月(現在の5月)は31日、
第四の月(現在の6月)は30日、・・・・と、30日ある月と31日ある月が交互になっていたのだ。
最後の月(現在の2月)は残りの29日だ。
4年に一度の閏年の概念もこの時に制定され、閏年には最後の月(現在の2月)を30日にすることになった。
現在の我々が使っている暦より合理的だと言えよう。
ちなみに、1年が3月から始まっていた(現在と2ヶ月ズレていた)というなごりが月の名前に現在も残っている。たとえば、10月は英語でオクトーバー(October)と言うが、このオクト(oct)というのは「8」の意味で、本来は「第八の月」ということだったのだ。「8」の意味の「オクト」ってのを使って、8本足のタコがオクトパス(octpus)、ドレミファソラシドの8音をオクターヴ(octave)って英語で言うものねぇ。
同様に、9月のセプテンバー(September)のセプト(sept)は「7」の意味であるし、12月の Dec は「10」の意味である。
その後、ユリウス・カエサルは暗殺されてしまった。ローマ帝国の元老院は彼の功績を讃えて、彼の生まれた月である第五の月(現在の7月)の名称に彼の名前「ユリウス(Julius)」を付けたのだった。英語で7月のことをジュライ(July)と言うのは、それが元になっている。
ユリウスの後にローマ帝国を統治したのはアウグストゥスだった。この時、元老院はアウグストゥスのご機嫌を取る為に、彼の生まれた月に彼の名前「アウグストゥス(Augustus)」を付けてしまったのだ。それが第六の月(現在の8月)だ。英語で8月のことをオーガスト(August)と言うのは、それが元になっている。
ところがそれには問題があって元老院は青くなったのだ。その問題とは、ユリウスの月は31日あるのに、アウグストゥスの月はそれより1日少ない。まるでユリウスよりアウグストゥスが劣っているような・・・。そこで元老院は政治的な配慮・思惑から、無理矢理と最後の月(現在の2月)から1日を剥ぎ取って、アウグストゥスの月の最後にくっつけてしまったのである。
これが現在の8月が31日あって、2月が28日しかないという暦の起源である。それから2000年後の今でも、あの時の元老院の苦肉の策に世の中は縛られているのである。
ユリウス暦では、4年に一度の閏年を設けて、その誤差を補正していたが、それでもその誤差補正は正確なものではなかった。1年が365.25日であれば4年に一度の閏年でピッタリの補正なんだけれど、実際には1年はそれより短い365.2423日である。だから、閏年でも補正できない微妙な誤差があり、その誤差はどんどん累積されていく。塵も積もれば山となる・・・である。当初は「春分の日」が3月21日だったのに、それが少しずつ前にズレてきた。西暦1582年になると、それまでの約1600年分のユリウス暦の誤差が積もり積もって、「春分の日」が3月11日にまで前にズレていたのである。この暦をこのまま使うと、そのうちに「春分の日」が2月にズレて、1月にズレて、何万年か後にはクリスマスが「春分の日」になってしまうし、正月が真夏になってしまう。
そこで、ユリウス暦の改訂版として制定されたのが、現在、我々が使っている「グレゴリオ暦」である。西暦1582年、時のローマ教皇・グレゴリウス13世が制定したものだ。10日も前ズレした「春分の日」を元に戻す為に、いきなり10日を存在しなかったものとして、1582年10月4日の翌日を1582年10月15日としたのだった。
更には、今後のズレを解消する為に、西暦の年数が100で割り切れる年は閏年にしないが、400で割り切れる年は閏年にするというルールも決められた。ってことで、今から7年前の西暦2000年に、我々は、その400年に一度という貴重な閏年を経験したことになる。
それでもまだ誤差は残っている。現行の「グレゴリオ暦」でも完璧ではないのだ。3000年で1日だけズレる計算になる。その補正に関するルールは今もって何も決められていない。今後、近い将来か、遠い将来か、この問題を誰かが解決してくれるのだろうか?
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