映画嫌い (139)

2007年1月25日
 
本日は2006年の邦画「デス・ノート ザ・ラスト・ネーム」だ。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/dn.jpg
 
ストーリーは略。
1作目は見た。1作目のその前半30分くらいまでは、正直、よくできているストーリーだと思った。デス・ノートという死神の落としたノートに名前を書くとその人物が死んでしまうというアイディアはなかなかのものだ。ところが、そのアイディアがふくらまずに、しぼんでしまったまま1作目の後半が終わってしまっているのが非常に残念に思えた。デス・ノートには「本名」を書かなければ効果がないってのは取って付けたような言い訳にしか思えない(死神は市役所の住民基本台帳のデータベースでも使って本名で該当人物を検索してんのかねぇ?)し、主人公のライトが自分の彼女の名前をデス・ノートに書いて殺してしまうってのはかなりの暴走だ。いくらデス・ノート、死神という架空のものを持ち出しても、ライトの父親が警察のキラ事件の捜査責任者だという設定は嘘くさいし、ライトの部屋を監視カメラで盗撮するという違法捜査・越権行為も嘘くさい。エルやライトの一般人が警察の捜査本部に詰めて捜査協力するってのもありえないし、FBIが日本で捜査するってものありえない事すぎて稚拙だ。そもそも、リュークなんていう嘘くさいキャラの登場ってのがこのストーリーに必要ないだろ。そんなものだから、しょせん、これは子供向けのマンガの世界なんだから・・・くらいにしか思えなかった。だから、その続編のこの映画には全く興味がなくて、見る気もしていなかった。
 
ところが続編を見てしまったのだ。(なぜに見てしまったのか、その状況は説明しないでおこう)
 
で、続編になって、ストーリーはますます暴走だ。第2のキラが出てきちゃうし、第3のキラまで出てきちゃう。アホらしいのなんの。第2のキラ、第3のキラをストーリーの中に出さなければならない必然性がないっちゅ〜にぃ。まるでウルトラマン・シリーズの中に、ウルトラ兄弟が出てくるというアホらしさの相似形じゃんか。第2のキラであるあの娘が邪魔でしょうがないし、その娘を救う為にあんな計画をライトが実行しちゃう理由もわからない。
それに、ストーリーのメインがキラとエルの対決にしちゃっているってのも稚拙だ。そ〜いう対決ではなくて、デス・ノートという特殊なパワーを持ってしまったライトの心の葛藤とか、いろいろとストーリーのメインとなるべきものはあるのになぁ。そのくせ、キラとエルの対決がろくに盛り上がらず、結局はどちらも死んでしまうってのは、なんだか映画「ディパーテッド」のへボさを思い出させる。ライトと父親の親子対決としてもショボイいよなぁ。
ストーリーは更に暴走しちゃって、キラは父親をも殺そうとしてその名前をデス・ノートに・・・、そして、最後にリュークがデス・ノートにライトの名前を書くってのも凄い暴走だなぁ・・・。
結局、この映画、全然面白くなかったぞ。しょせん、子供向けのマンガの世界だったんだね。
 
 
映画「デス・ノート ザ・ラスト・ネーム」
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
 

 
 
 

 

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