映画嫌い (151)
2007年2月12日今回のデス映画は2005年の米国映画「プライドと偏見 (Pride and Prejudice)」である。18世紀の末の英国の貴族界が舞台だ。海を挟んだフランスでは、フランス革命後にマリー・アントワネットが処刑され、ロベスピエールが恐怖政治をやっていた頃だな。
イギリスのイナカ町で暮らす弱小貴族のベネット家は、父母と若い5人姉妹の7人家族である。主人公は次女のエリザベスだ。
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ベネット家の近所に大富豪のビングリーが引っ越してきた。若くて大金持ちでイケメンの独身男性だ!とベネット家の5人姉妹は沸き立ち、娘を金持ちに嫁がせたい母も興奮する。
ビングリーは親友のダーシーと行動を共にしていた。
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長女のジェーンが陽気なビングリーと仲良くなる中、次女のエリザベスはダーシーの暗くて無愛想で傲慢な態度に強い反感を持った。ダーシーに関する悪い噂を耳にしたエリザベスはますますダーシーに対する嫌悪感を持つ。ところが、エリザベスはダーシーの存在が気になってしょうがない。ダーシーも、冷たい態度で接するエリザベスのことが気になっていた。お互いに自分の気持ちを素直に相手に伝えることができないまま、二人の関係はすれ違っていく。
ビングリーはロンドンに引っ越し、エリザベスはダーシーと会う機会も失ってしまうのだったが、ある貴族の城での夕食会に招待されたエリザベスは、そこで偶然とダーシーと再会する。しかし頑固な二人はお互いにイヤミな会話しかしない。遂にダーシーはエリザベスにプロポーズするのだが、感情的になったエリザベスはそれを拒否してダーシーに辛辣な言葉をあびせて罵倒する。そして、ダーシーは去ってしまうのだった。
エリザベスはダーシーの関係はどうなる・・・?
陳腐! そのひとことで済ませて良いだろう。ストーリーに全然面白みがない。いったいこのストーリーのどこが「プライド」でどこが「偏見」なのかもさっぱりわからなかった。単に、頑固な主人公のすれ違う愛情が収束していく、ありがちのロマンスものだ。
貴族の社交界を舞台にして、まるでバーバラ・カートランド(1902-2000)著のロマンス小説のようなコテコテのレトロなお嬢様ワールドになっているのには頭がクラクラする。最後に「バーバラ・カートランドに捧ぐ」ってテロップが出てくるんじゃないか?と思えるほどだ。なんであんなに暗くて野暮ったいダーシーにエリザベスが・・・ってのも謎のまま終わってしまう。
ってことで、しょ〜もないカス映画の類であるから、バーバラ・カートランドの小説のようなコテコテものファン以外は無視しようぜ。
しかし、実は私はこの映画を無視できなかったのだ。
なぜって、エリザベス(キーラ・ナイトレイっていう女優さんだ)がめちゃくちゃキレイなんだもの。私のストライク・ゾーンへのど真ん中への直球なのだ。くだらないストーリーそっちのけで見とれてしまった。
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ど、ど、ど、ど、どうしよう・・・。
映画「プライドと偏見」
http://www.arukikata.co.jp/webmag/2005/cinema/drama03_051100.html
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8211/index.html
http://us.imdb.com/title/tt0414387/
バーバラ・カートランド
http://www5f.biglobe.ne.jp/~u-ttoko/bc1.html
http://www2.odn.ne.jp/~cao53140/gaikokusakka/gaikoku1/barbaracartland.html
キーラ・ナイトレイ
http://us.imdb.com/name/nm0461136/
この映画以外でのキーラ・ナイトレイってそんなにたいしたことがないのが痛い・・・。オフの写真を見てもピンとこないなぁ。